JP4889002B2 - 帯電防止層転写シート - Google Patents
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Description
低下して経時安定性(持続性)に欠けるという欠点があり、透明性と帯電防止性の経時安定性を両立させる完璧なものがなかった。
いずれの公報にも、ハードコート性の向上については、記載されていない。
A群の樹脂
スチレンーマレイン酸樹脂、ロジンーマレイン酸樹脂。
請求項2の発明に係わる帯電防止層転写シートは、請求項1の基材上に少なくとも帯電防止層、接着層を順次積層するようにしたものである。
請求項3の発明に係わる帯電防止層転写シートは、請求項1〜2の基材上に少なくとも帯電防止層、透明硬化樹脂層、接着層を順次積層するようにしたものである。
電防止層の膜強度の低下が見られないことから好ましく用いることができる。
A群の樹脂
アクリルポリオール樹脂、セルロース系樹脂、アクリルポリオール樹脂とセルロース系樹
脂の混合体、セルロース系樹脂とアクリル系樹脂の混合体、セルロース系樹脂とポリウレ
タン樹脂の混合体、スチレンーアクリル酸樹脂、スチレンーマレイン酸樹脂、ロジンーマ
レイン酸樹脂。
化樹脂層と接着層とが十分に密着することで、転写後の転写体から転写層が脱落しにくくできる。
本発明の転写シートを用いて、帯電防止層を含む転写層を転写する対象となる物品、即ち被転写体としては、食品、家電製品、日用品などの包装容器、TV、パーソナルコンピュータ、携帯電話などの電子電気製品の筐体、窓材、計器板などの種々のものでよく、特に限定されるものではない。
カチオン性アクリル樹脂、10部(エレコンドQO−101、対アニオンは、メチル硫酸イオン固形分50%、綜研化学製)、アクリルポリオール樹脂、10部(アクリディクA-814、固形分50%、大日本インキ化学工業製)、メチルエチルケトン、80部をペイントシェイカーに入れ、60分間攪拌して塗工液1を得た。得られた塗工液1を厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートからなる基材(商品名;ルミラーS10、東レ製)にメイヤーバーコーターにて乾燥時で0.2μmとなるように塗布、乾燥して帯電防止層転写シートを得た。次いで、得られた帯電防止層転写シートの帯電防止層表面を厚さ4mmのアクリル樹脂およびポリカーボネート製の平板上の被転写体に対向させ、150℃に加熱された2本のゴムロールを用いて加熱、加圧により帯電防止層を被転写体上に熱転写させ、帯電防止層が転写された被転写材を得た。次いで下記に記述する評価を行った。
表1に示す配合組成の塗工液を調整し、参考例1と同様に帯電防止層転写シート作製して評価を行った。
*2 アクリルポリオール樹脂、大日本インキ化学工業(株)、アクリディックA814
*3 硝化綿:旭化成(株)、1/8秒硝化綿、30重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液(溶剤比1:1以下同じ)。
*4 酢酸酪酸セルロース:Eastman Kodak Company、CAB381−0.5、15重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液。
*5 アクリル樹脂:三菱レイヨン(株)、ダイヤナールBR−107、45重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液。
*6 ウレタン樹脂:三洋化成工業(株)、サンプレンIB104、30重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液。
*7 スチレン−アクリル酸樹脂:ジョンソンポリマー社、ジョンクリル682、酸価235、分子量1,600、Tg57℃、50重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液。
*8 スチレン−マレイン酸樹脂:近代化学(株)、CA−6623、40重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液。
*9 ロジン−マレイン酸樹脂:理化ハーキュレス(株)、ペンタリン269の40重量%酢酸エチル/イソプロピルアルコール溶液。
実施例9,10及び参考例1〜8のそれぞれの帯電防止層転写シートの帯電防止層表面側に下記の接着層塗工液をメイヤーバーにて乾燥時で2μmとなるように塗布、乾燥して接着層が積層された帯電防止層転写シートを作製し、参考例1と同様に評価を行った。
アクリル樹脂、4部(ダイヤナールBR-88、固形分100%、三菱レイヨン製)、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、4部(ソルバインCN、固形分100%、日信化学製)、2-(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2部、トルエン、50部、メチルエチルケトン、40部
実施例9,10及び参考例1〜8のそれぞれの帯電防止層転写シートに下記の透明硬化樹脂層塗工液をメイヤーバーにて乾燥時で4μmとなるように塗布、乾燥し、UV照射装置にて200mj/cm2の積算光量のUV光を照射して透明硬化樹脂層を硬化した。次いで、透明硬化樹脂層表面側に前記の接着層塗工液をメイヤーバーにて乾燥時で2μmとなるように塗布、乾燥して接着層が積層された帯電防止層転写シートを作製し、参考例1と同様に評価を行った。
エポキシアクリレートとウレタンアクリレートの混合溶液、40部(ビームセット374、固形分65%、荒川化学製)、アセトフェノン系光重合開始剤、2(イルガキュアー184、チバスペシャリティケミカルズ製)、酢酸エチル、58部
ステアリルジエタノールアミンモノステアレート(カチオン系界面活性剤)、1部、アクリルポリオール樹脂、10部(アクリディクA-814、固形分50%、大日本インキ化学工業製)、メチルエチルケトン、89部をペイントシェイカーに入れ、60分間攪拌して塗工液を得た。得られた塗工液を実施例と同じ基材にメイヤーバーコーターにて乾燥時で0.2μmとなるように塗布、乾燥して帯電防止層転写シートを得た。次いで、得られた帯電防止層転写シートの帯電防止層表面を厚さ4mmのアクリル樹脂およびポリカーボネート製の被転写体の表面に対向させ、150℃に加熱された2本のゴムロールを用いて加熱、加圧により帯電防止層を被転写体上に熱転写させ、帯電防止層が転写された被転写材を得て、実施例と同じ評価をした。
トリフルオロメタンスルフォン酸リチウム(リチウム系界面活性剤)、2部(サンコノールPEO-20R、固形分100%、三光化学工業製)、アクリルポリオール樹脂、10部(アクリディクA-814、固形分50%、大日本インキ化学工業製)、メチルエチルケトン、80部をペイントシェイカーに入れ、60分間攪拌して塗工液を得た。得られた塗工液を実施例と同じ基材にメイヤーバーコーターにて乾燥時で0.2μmとなるように塗布、乾燥して帯電防止層転写シートを得た。次いで、得られた帯電防止層転写シートの帯電防止層表面を厚さ4mmのアクリル樹脂およびポリカーボネート製の平板上の被転写体表面に対向させ、150℃に加熱された2本のゴムロールを用いて加熱、加圧により帯電防止層を成形板上に熱転写させ、帯電防止層が転写された被転写材を得て、実施例と同じ評価をした。
参考例1のカチオン性アクリル樹脂を、エレコンド50B(アニオンは、塩素イオン、固形分50%、綜研化学製)に変えた以外は、参考例1と同様に帯電防止層転写シートを得た。実施例と同じ平板上に帯電防止層を熱転写させ、被転写材を得て、実施例と同じ評価をした。
表面抵抗値
JIS K-6911に準拠し、被転写材の表面抵抗値を測定した。
○:表面抵抗値が1×1010Ω/□未満
△:表面抵抗値が1×1010Ω/□〜1×1014Ω/□
×:表面抵抗値が1×1014Ω/□よりも高い
透明性
JIS R-3106に準拠し、被転写材の可視光透過率を測定した。
○:可視光透過率が85%よりも高い
△:可視光透過率が80%〜85%
×:可視光透過率が80%未満
高温高湿下の耐水性A
被転写材を65℃×95%湿度環境下に24時間処理した後、被転写材の表面抵抗値を測定した。
○:表面抵抗値が1×1010Ω/□未満
△:表面抵抗値が1×1010Ω/□〜1×1014Ω/□
×:表面抵抗値が1×1014Ω/□よりも高い
水中含浸による耐水性B
超音波洗浄機(シャープ製UT−204)の水槽に、水をはり40℃に加温する。水中に被転写体を含浸させ、30分間超音波をかける。
○:帯電防止層が被転写体より剥がれない。
×:帯電防止層が被転写体より剥がれる。
密着性
JIS K-5600のクロスカット法に準拠し、帯電防止層の被転写体への密着性を測定した。
○:帯電防止層の剥離は無く、密着性良好
△:カット部分のみ帯電防止層が脱落しているが、それ以外は密着性良好
×:帯電防止層が剥離している部分が多く、密着性不良
鉛筆硬度
JIS K-5600に準拠し、帯電防止層が転写された被転写材の鉛筆硬度を測定した。
以上の評価結果をまとめて表2〜5に示した。表2〜5においてAはアクリル樹脂製の被転写体、Pはポリカーボネート樹脂製の被転写体を使用したことを示す。
表4
表5
2帯電防止層
3接着層
4透明硬化樹脂層
5帯電防止層転写シート
Claims (3)
- 基材上に少なくとも帯電防止層を設けた帯電防止層転写シートにおいて、帯電防止層がカチオン性アクリル樹脂からなり、カチオンの対アニオンが硫酸イオン、亜硫酸イオンから1種以上選ばれたものであり、前記帯電防止層がさらにA群の樹脂を1種以上含有することを特徴とする帯電防止層転写シート。
A群の樹脂
スチレンーマレイン酸樹脂、ロジンーマレイン酸樹脂。 - 基材上に少なくとも帯電防止層、接着層を順次積層したことを特徴とする請求項1記載の帯電防止層転写シート。
- 基材上に少なくとも帯電防止層、透明硬化樹脂層、接着層を順次積層したことを特徴とする請求項1〜2記載の帯電防止層転写シート。
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