JPH07307Y2 - 筆記用シート - Google Patents
筆記用シートInfo
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- JPH07307Y2 JPH07307Y2 JP1990102028U JP10202890U JPH07307Y2 JP H07307 Y2 JPH07307 Y2 JP H07307Y2 JP 1990102028 U JP1990102028 U JP 1990102028U JP 10202890 U JP10202890 U JP 10202890U JP H07307 Y2 JPH07307 Y2 JP H07307Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- resin
- writing sheet
- image
- resin layer
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Description
【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は、方眼、罫線、枠線等の画像があらかじめ印刷
されている筆記用シートに関するものである。
されている筆記用シートに関するものである。
(従来技術及びその問題点) 従来、合成樹脂からなる基材フィルムの表面にケミカル
マット層を形成し、その上に所要画像を印刷した筆記用
シートは知られている。このような筆記用シートは、そ
の表面に鉛筆で容易に記載することが可能であるが、そ
の記載した鉛筆画像を消しゴムで消去し、その後に再び
鉛筆で記載しようとすると、種々の不都合が生じた。例
えば、消しゴムで不要の筆記個所を消去しようとして何
度も強くこすると、ケミカルマット層と印刷画像との接
着強度が不十分なために、その印刷画像が剥離したり、
うすくなったりするという問題を生じる上、消しゴムで
こすった跡のケミカルマット層が平滑面となり、その上
に再筆記することが困難になる等の問題も生じた。
マット層を形成し、その上に所要画像を印刷した筆記用
シートは知られている。このような筆記用シートは、そ
の表面に鉛筆で容易に記載することが可能であるが、そ
の記載した鉛筆画像を消しゴムで消去し、その後に再び
鉛筆で記載しようとすると、種々の不都合が生じた。例
えば、消しゴムで不要の筆記個所を消去しようとして何
度も強くこすると、ケミカルマット層と印刷画像との接
着強度が不十分なために、その印刷画像が剥離したり、
うすくなったりするという問題を生じる上、消しゴムで
こすった跡のケミカルマット層が平滑面となり、その上
に再筆記することが困難になる等の問題も生じた。
このような問題を解決するために、1つのマット化フィ
ルムの非マット化表面に対し、マット化面に印刷を施し
た別のマット化フィルムをその印刷面を前記非マット化
表面に対向させて接着剤で貼合せたものが提案されてい
る(実開昭62−50984号)。しかし、このものは、2つ
のマット化フィルムを接着剤で貼合せることから、大型
の高価なラミネート装置を必要とする上、接着剤が印刷
層と接触するため、印刷画像がその接着剤に含まれる溶
剤の作用により、膨潤したり、溶出する等の問題を生じ
やすく、接着剤の選定に大きな困難を伴った。
ルムの非マット化表面に対し、マット化面に印刷を施し
た別のマット化フィルムをその印刷面を前記非マット化
表面に対向させて接着剤で貼合せたものが提案されてい
る(実開昭62−50984号)。しかし、このものは、2つ
のマット化フィルムを接着剤で貼合せることから、大型
の高価なラミネート装置を必要とする上、接着剤が印刷
層と接触するため、印刷画像がその接着剤に含まれる溶
剤の作用により、膨潤したり、溶出する等の問題を生じ
やすく、接着剤の選定に大きな困難を伴った。
実開昭62−134777号公報には、あらかじめ印刷画像を形
成した基材フィルムの上に、透明なケミカルマツト層を
形成したものが開示されている。しかし、この筆記用シ
ートは、印刷層の上に直接ケミカルマット層を形成する
ため、印刷画像がケミカルマット塗布液によって膨潤し
たり、溶出して不鮮明になりやすいという問題がある
上、ケミカルマット塗布液の塗布後の加熱処理により、
基材フィルムが伸縮を生じ、それによって基材フィルム
上の印刷画像の精度が悪化するという不都合を生じる。
成した基材フィルムの上に、透明なケミカルマツト層を
形成したものが開示されている。しかし、この筆記用シ
ートは、印刷層の上に直接ケミカルマット層を形成する
ため、印刷画像がケミカルマット塗布液によって膨潤し
たり、溶出して不鮮明になりやすいという問題がある
上、ケミカルマット塗布液の塗布後の加熱処理により、
基材フィルムが伸縮を生じ、それによって基材フィルム
上の印刷画像の精度が悪化するという不都合を生じる。
(考案の課題) 本考案は、従来の筆記用シートに見られる前記問題を解
決し、精度の良い鮮明な印刷画像を有するとともに、印
刷画像の剥離を生じることなく、筆記した画像の消去が
容易で、かつその筆記画像の消去跡に再び鮮明な画像を
筆記することのできる筆記用シートを提供することをそ
の課題とする。
決し、精度の良い鮮明な印刷画像を有するとともに、印
刷画像の剥離を生じることなく、筆記した画像の消去が
容易で、かつその筆記画像の消去跡に再び鮮明な画像を
筆記することのできる筆記用シートを提供することをそ
の課題とする。
(課題を解決するための手段) 本考案者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた
結果、本考案を完成するに至った。
結果、本考案を完成するに至った。
即ち、本考案によれば、基材フィルムの一方の面に、ケ
ミカルマット層及び接着性樹脂層を順次積層させるとと
もに、該樹脂層上に所要画像の印刷を施したものからな
り、該樹脂層の中心線平均粗さが0.3〜1.1μmの範囲に
あることを特徴とする筆記用シートが提供される。
ミカルマット層及び接着性樹脂層を順次積層させるとと
もに、該樹脂層上に所要画像の印刷を施したものからな
り、該樹脂層の中心線平均粗さが0.3〜1.1μmの範囲に
あることを特徴とする筆記用シートが提供される。
本考案に用いる基材フィルムとしては、例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリスルホン等の合成樹脂から形成されたフィル
ムを用いることができるが、特に、ポリエチレンテレフ
タレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル
フィルムの使用が好ましい。この基材フィルムは、あら
かじめその表面に易接着処理を施すか、あるいはアンカ
ー(下引き)被覆を施して使用するのが好ましい。
チレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエス
テル、ポリスルホン等の合成樹脂から形成されたフィル
ムを用いることができるが、特に、ポリエチレンテレフ
タレートやポリエチレンナフタレート等のポリエステル
フィルムの使用が好ましい。この基材フィルムは、あら
かじめその表面に易接着処理を施すか、あるいはアンカ
ー(下引き)被覆を施して使用するのが好ましい。
本考案においては、基材フィルムの一方の面に、先ずケ
ミカルマット層を形成する。このケミカルマット層は、
従来公知の方法に従って、ケミカルマット液を基材フィ
ルム上に塗布し、加熱処理することによって形成するこ
とができる。ケミカルマット液としては、例えば、フィ
ラー、バインダー、及び水や有機溶剤などの溶剤から主
に成るものを用いることができる。フィラーとしては、
例えば、シリカ、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、
水酸化アルミニウムなどの無機系フィラーの他、ベンゾ
グアナミン、メラミン、ベンゾグアナミン/メラミン共
重合体、ポリスチレン等の合成樹脂からなる有機系フィ
ラーを挙げることができる。バインダーとしては、例え
ば、アクリル樹脂、スチレン樹脂、メラミン樹脂、尿素
樹脂などを挙げることができる。有機溶剤としては、例
えばメタノール、エタノール、セロソルブ、メチルセロ
ソルブなどを挙げることができる。
ミカルマット層を形成する。このケミカルマット層は、
従来公知の方法に従って、ケミカルマット液を基材フィ
ルム上に塗布し、加熱処理することによって形成するこ
とができる。ケミカルマット液としては、例えば、フィ
ラー、バインダー、及び水や有機溶剤などの溶剤から主
に成るものを用いることができる。フィラーとしては、
例えば、シリカ、炭酸カルシウム、カオリン、クレー、
水酸化アルミニウムなどの無機系フィラーの他、ベンゾ
グアナミン、メラミン、ベンゾグアナミン/メラミン共
重合体、ポリスチレン等の合成樹脂からなる有機系フィ
ラーを挙げることができる。バインダーとしては、例え
ば、アクリル樹脂、スチレン樹脂、メラミン樹脂、尿素
樹脂などを挙げることができる。有機溶剤としては、例
えばメタノール、エタノール、セロソルブ、メチルセロ
ソルブなどを挙げることができる。
このケミカルマット層は、表面凹凸を有するもので、そ
の厚さは2〜20μm、好ましくは3〜10μmである。本
考案においては、ケミカルマット層の表面粗さは、その
上に形成する樹脂層の表面粗さとの関係で、その中心線
平均粗さを0.3〜1.2μm、好ましくは0.4〜1.0μmの範
囲に規定する。
の厚さは2〜20μm、好ましくは3〜10μmである。本
考案においては、ケミカルマット層の表面粗さは、その
上に形成する樹脂層の表面粗さとの関係で、その中心線
平均粗さを0.3〜1.2μm、好ましくは0.4〜1.0μmの範
囲に規定する。
次に、本考案においては、ケミカルマット層の上に、接
着性樹脂層を形成する。この場合、接着性樹脂層とは、
その上に印刷される印刷インクとの接着性の良好な樹脂
を意味するものである。印刷インクとの接着性の良好な
樹脂としては、酸素や窒素、硫黄等のヘテロ原子を含有
する樹脂、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリビ
ニルピロリドン等が挙げられる。また、この樹脂層は、
筆記層として作用するものであることから、適度の硬さ
と耐摩耗性にすぐれたものであることが好ましく、この
点からすると、ポリエステル樹脂又はこれを主体とする
樹脂の使用が有利である。樹脂層を形成するには、前記
樹脂を含む溶液又はエマルジョンを塗布液として用い、
これをそのケミカルマット層上に塗布し、加熱処理すれ
ばよい。塗布液としては、有機溶剤系及び水系のいずれ
のものも使用可能であるが、水系の塗布液、特に水性樹
脂エマルジョンの使用が好ましい。この樹脂層の厚さ
は、通常、0.01〜0.5μm、好ましくは0.02〜0.3μmで
あり、この樹脂層は、その下層であるケミカルマット層
の凹凸面に応じた凹凸面を有するものであるが、その表
面粗さの程度は、その樹脂層の厚さを調節することによ
り、その中心線平均粗さを0.3〜1.1μm、好ましくは0.
4〜0.9μmの範囲に規定するのがよい。この樹脂層の中
心線平均粗さが前記範囲より小さくなると、鉛筆による
筆記時の濃度が十分ではなくなるとともに、その上に印
刷を施したときに、その印刷部の表面粗さがその印刷イ
ンクの塗布によってさらに低下するので、この印刷部で
の筆記性がなくなるという不都合を生じる。一方、樹脂
層の中心線平均粗さが前記範囲より大きくなると、鉛筆
による筆記時にカーボン粉が散り、表面汚染を生じやす
くなる。
着性樹脂層を形成する。この場合、接着性樹脂層とは、
その上に印刷される印刷インクとの接着性の良好な樹脂
を意味するものである。印刷インクとの接着性の良好な
樹脂としては、酸素や窒素、硫黄等のヘテロ原子を含有
する樹脂、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリビ
ニルピロリドン等が挙げられる。また、この樹脂層は、
筆記層として作用するものであることから、適度の硬さ
と耐摩耗性にすぐれたものであることが好ましく、この
点からすると、ポリエステル樹脂又はこれを主体とする
樹脂の使用が有利である。樹脂層を形成するには、前記
樹脂を含む溶液又はエマルジョンを塗布液として用い、
これをそのケミカルマット層上に塗布し、加熱処理すれ
ばよい。塗布液としては、有機溶剤系及び水系のいずれ
のものも使用可能であるが、水系の塗布液、特に水性樹
脂エマルジョンの使用が好ましい。この樹脂層の厚さ
は、通常、0.01〜0.5μm、好ましくは0.02〜0.3μmで
あり、この樹脂層は、その下層であるケミカルマット層
の凹凸面に応じた凹凸面を有するものであるが、その表
面粗さの程度は、その樹脂層の厚さを調節することによ
り、その中心線平均粗さを0.3〜1.1μm、好ましくは0.
4〜0.9μmの範囲に規定するのがよい。この樹脂層の中
心線平均粗さが前記範囲より小さくなると、鉛筆による
筆記時の濃度が十分ではなくなるとともに、その上に印
刷を施したときに、その印刷部の表面粗さがその印刷イ
ンクの塗布によってさらに低下するので、この印刷部で
の筆記性がなくなるという不都合を生じる。一方、樹脂
層の中心線平均粗さが前記範囲より大きくなると、鉛筆
による筆記時にカーボン粉が散り、表面汚染を生じやす
くなる。
次に、本考案においては、前記樹脂層の上に、所要の印
刷画像を形成する。この印刷画像の形成は、一般のグラ
ビア印刷インクやオフセット印刷インク、特に紫外線硬
化型インクや樹脂インクを用い、グラビア印刷やオフセ
ット印刷により行うことができる。印刷画像の形状が、
筆記用シートの具体的用途に応じて適宜定めればよく、
例えば、方眼(セクション)、罫線、縁取り線等である
ことができる。本考案の場合、樹脂層自体が接着性にす
ぐれたものであることから、印刷インクと樹脂層との間
の接着強度は大きく、消しゴムによってこすっても、そ
の印刷画像が剥離するようなことはない。
刷画像を形成する。この印刷画像の形成は、一般のグラ
ビア印刷インクやオフセット印刷インク、特に紫外線硬
化型インクや樹脂インクを用い、グラビア印刷やオフセ
ット印刷により行うことができる。印刷画像の形状が、
筆記用シートの具体的用途に応じて適宜定めればよく、
例えば、方眼(セクション)、罫線、縁取り線等である
ことができる。本考案の場合、樹脂層自体が接着性にす
ぐれたものであることから、印刷インクと樹脂層との間
の接着強度は大きく、消しゴムによってこすっても、そ
の印刷画像が剥離するようなことはない。
本考案の筆記用シートにおいては、基材フィルムの印刷
画像を有する面とは反対の面に、ケミカルマット層や、
帯電防止層を形成することもできる。また、ケミカルマ
ット層の上に帯電防止層を形成することができる。この
場合、ケミカルマット層は、前記と同様にして形成する
ことができる。帯電防止層は、帯電防止剤と樹脂を含む
塗布液を塗布し、加熱処理することによって形成するこ
とができる。帯電防止剤としては、例えば、第四級アン
モニウム塩型カチオン系、ベタイン型両性系、リン酸エ
ステル型アニオン系の帯電防止剤を用いることができ
る。樹脂としては、適度の硬さと耐摩耗性を有するもの
であればよく、例えば、硬化型可溶性樹脂や、熱可塑性
樹脂を用いることができる。また、この硬化型可溶性樹
脂としては、熱硬化型、光硬化型、電子線硬化型のもの
を挙げることができ、さらに具体的には、例えば、メラ
ミン樹脂のような水溶性のもの、エポキシ樹脂、イソシ
アネート系樹脂のような油溶性のものを挙げることがで
きる。熱可塑性樹脂は、エマルジョンの形で用いること
ができ、このようなものとしては、例えばポリアクリル
エマルジョン、ポリスチレンエマルジョン、ポリ酢酸ビ
ニルエマルジョンなどを挙げることができる。
画像を有する面とは反対の面に、ケミカルマット層や、
帯電防止層を形成することもできる。また、ケミカルマ
ット層の上に帯電防止層を形成することができる。この
場合、ケミカルマット層は、前記と同様にして形成する
ことができる。帯電防止層は、帯電防止剤と樹脂を含む
塗布液を塗布し、加熱処理することによって形成するこ
とができる。帯電防止剤としては、例えば、第四級アン
モニウム塩型カチオン系、ベタイン型両性系、リン酸エ
ステル型アニオン系の帯電防止剤を用いることができ
る。樹脂としては、適度の硬さと耐摩耗性を有するもの
であればよく、例えば、硬化型可溶性樹脂や、熱可塑性
樹脂を用いることができる。また、この硬化型可溶性樹
脂としては、熱硬化型、光硬化型、電子線硬化型のもの
を挙げることができ、さらに具体的には、例えば、メラ
ミン樹脂のような水溶性のもの、エポキシ樹脂、イソシ
アネート系樹脂のような油溶性のものを挙げることがで
きる。熱可塑性樹脂は、エマルジョンの形で用いること
ができ、このようなものとしては、例えばポリアクリル
エマルジョン、ポリスチレンエマルジョン、ポリ酢酸ビ
ニルエマルジョンなどを挙げることができる。
次に、本考案の筆記用シートの構造を図面により説明す
る。
る。
第1図は本考案の1つの実施例についての説明断面構成
図である。この図において、1は基材フィルム、2,5は
ケミカルマット層、3は接着性樹脂層、4は印刷画像、
6は帯電防止層を示す。
図である。この図において、1は基材フィルム、2,5は
ケミカルマット層、3は接着性樹脂層、4は印刷画像、
6は帯電防止層を示す。
本考案の筆記用シートにおいては、ケミカルマット層2
の表面は、0.3〜1.2μmの中心線平均粗さを有し、接着
性樹脂層3の表面は、それに対応して0.3〜1.1μmの中
心線平均粗さを有する。ケミカルマット層5の表面(帯
電防止層6との接触面)の中心線平均粗さは、0.2〜1.3
μmであり、帯電防止層6の表面は、それに対応して0.
2〜1.3μmの中心線平均粗さを有する。接着性樹脂層3
及び帯電防止層6は、筆記層として作用し、その上に鉛
筆で画像を容易に記載することができ、また、必要に応
じ、これを消しゴムで容易に消去することができる。
の表面は、0.3〜1.2μmの中心線平均粗さを有し、接着
性樹脂層3の表面は、それに対応して0.3〜1.1μmの中
心線平均粗さを有する。ケミカルマット層5の表面(帯
電防止層6との接触面)の中心線平均粗さは、0.2〜1.3
μmであり、帯電防止層6の表面は、それに対応して0.
2〜1.3μmの中心線平均粗さを有する。接着性樹脂層3
及び帯電防止層6は、筆記層として作用し、その上に鉛
筆で画像を容易に記載することができ、また、必要に応
じ、これを消しゴムで容易に消去することができる。
(考案の効果) 本考案の筆記用シートにおいては、接着性樹脂層3と印
刷画像4との間の接着強度が大きいことから、印刷画像
4が露出しているにもかかわらず、その印刷画像を剥離
させることなく、接着性樹脂層3上に記載した画像を消
しゴムにより容易に消去することができる。また、その
消去跡は再筆記することが可能である。
刷画像4との間の接着強度が大きいことから、印刷画像
4が露出しているにもかかわらず、その印刷画像を剥離
させることなく、接着性樹脂層3上に記載した画像を消
しゴムにより容易に消去することができる。また、その
消去跡は再筆記することが可能である。
本考案の筆記用シートにおいて、その裏面にケミカルマ
ット層を設けたものは、両面筆記可能のものである。ま
た、本考案において、帯電防止層を設けたものは、鉛筆
画像の消去時において生じる静電気を放電させ得るの
で、粉塵の付着を防止することができる。
ット層を設けたものは、両面筆記可能のものである。ま
た、本考案において、帯電防止層を設けたものは、鉛筆
画像の消去時において生じる静電気を放電させ得るの
で、粉塵の付着を防止することができる。
実施例1 あらかじめ易接着処理された厚さ75μmのポリエステル
フィルム上に、水32.8部、カオリンクレー6.2部、炭酸
カルシウム11.2部、合成シリカ3.0部、硬化型水溶性樹
脂(メラミン樹脂)10.2部、アクリルエマルジョン29.1
部、硬化触媒(NH4Cl)1.0部からなるケミカルマット液
を乾燥後の膜厚が5μmになるように塗布し、130℃で
乾燥し、表面粗さRa(中心線平均粗さ、JIS B 0601)が
0.83μmのケミカルマット層を形成した。
フィルム上に、水32.8部、カオリンクレー6.2部、炭酸
カルシウム11.2部、合成シリカ3.0部、硬化型水溶性樹
脂(メラミン樹脂)10.2部、アクリルエマルジョン29.1
部、硬化触媒(NH4Cl)1.0部からなるケミカルマット液
を乾燥後の膜厚が5μmになるように塗布し、130℃で
乾燥し、表面粗さRa(中心線平均粗さ、JIS B 0601)が
0.83μmのケミカルマット層を形成した。
次に、このケミカルマット層の上に、ポリエステル樹脂
エマルジョン1.3部、水35.7部、エタノール7部からな
る塗布液を、液付着量で12g/m2になるように塗布し、乾
燥し、表面粗さRaが0.81μmの樹脂層を設けた。
エマルジョン1.3部、水35.7部、エタノール7部からな
る塗布液を、液付着量で12g/m2になるように塗布し、乾
燥し、表面粗さRaが0.81μmの樹脂層を設けた。
次に、このようにして得られた樹脂層の表面に、オフセ
ット方式で1mm方眼のセクションを印刷して、印刷画像
層を設け、筆記用シートを得た。
ット方式で1mm方眼のセクションを印刷して、印刷画像
層を設け、筆記用シートを得た。
比較例1 実施例1において、樹脂層を設けないで、ケミカルマッ
ト層の上に直接印刷画像を形成して筆記用シートを得
た。
ト層の上に直接印刷画像を形成して筆記用シートを得
た。
比較例2 実施例1において、ケミカルマット液中の炭酸カルシウ
ムの量を20.4部に増加した以外は同様にして筆記用シー
トを得た。この場合、ケミカルマット層の表面粗さRaは
1.25μmであり、樹脂層の表面粗さRaは1.24μmであっ
た。
ムの量を20.4部に増加した以外は同様にして筆記用シー
トを得た。この場合、ケミカルマット層の表面粗さRaは
1.25μmであり、樹脂層の表面粗さRaは1.24μmであっ
た。
比較例3 実施例1において、ケミカルマット液中の炭酸カルシウ
ムの量を0.5部に減少させた以外は同様にして筆記用シ
ートを得た。この場合、ケミカルマット層の表面粗さRa
は0.35μmであり、樹脂層の表面粗さRaは0.34μmであ
った。
ムの量を0.5部に減少させた以外は同様にして筆記用シ
ートを得た。この場合、ケミカルマット層の表面粗さRa
は0.35μmであり、樹脂層の表面粗さRaは0.34μmであ
った。
次に、前記で得た各筆記用シートについて、その性状を
以下のようにして評価した。
以下のようにして評価した。
(1)印刷画像耐久性 印刷画像を有するシートの表面を、プラスチック消しゴ
ムで20回強くこすり、印刷画像濃度の残り具合を目視に
て5段階で判定した。
ムで20回強くこすり、印刷画像濃度の残り具合を目視に
て5段階で判定した。
5:非常に良好 4:良好 3:やや不良 2:不良 1:きわめて不良 (2)鉛筆画像の線飛び HB0.5mmの芯により、印刷画像と交差するように鉛筆画
線を描画し、これをジアゾ感光紙に焼き付け、現像す
る。この焼き付け画線を観察し、印刷画線部と非画線部
における鉛筆画線の濃度の差を目視にて5段階で判定し
た。判定の基準は(1)の印刷画像の耐久性と同じ。
線を描画し、これをジアゾ感光紙に焼き付け、現像す
る。この焼き付け画線を観察し、印刷画線部と非画線部
における鉛筆画線の濃度の差を目視にて5段階で判定し
た。判定の基準は(1)の印刷画像の耐久性と同じ。
(3)鉛筆画像の粉塵 HB0.5mmの芯により、印刷画像と交差するように鉛筆画
線を描画し、この画線を脱脂綿で10回強くこすり、鉛筆
画線の粉塵の度合いを目視にて観察し、5段階で判定し
た。判定の基準は(1)の印刷画像の耐久性と同じ。
線を描画し、この画線を脱脂綿で10回強くこすり、鉛筆
画線の粉塵の度合いを目視にて観察し、5段階で判定し
た。判定の基準は(1)の印刷画像の耐久性と同じ。
第1図は本考案の1つの実施例についての説明断面構成
図である。 1……基材フィルム、2,5……ケミカルマット層、3…
…接着性樹脂層、4……印刷画像、6……帯電防止層。
図である。 1……基材フィルム、2,5……ケミカルマット層、3…
…接着性樹脂層、4……印刷画像、6……帯電防止層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山崎 亜希子 東京都中央区銀座4丁目11番2号 ソマー ル株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−50984(JP,U) 実開 昭62−134777(JP,U) 特公 昭34−9167(JP,B1)
Claims (4)
- 【請求項1】基材フィルムの一方の面に、ケミカルマッ
ト層及び接着性樹脂層を順次積層させるとともに、該樹
脂層上に所要画像の印刷を施したものからなり、該樹脂
層の中心線平均粗さが0.3〜1.1μmの範囲にあることを
特徴とする筆記用シート。 - 【請求項2】該樹脂層がポリエステル樹脂からなる請求
項1の筆記用シート。 - 【請求項3】該基材フィルムの印刷画像を有する面とは
反対の面に、ケミカルマット層を形成した請求項1又は
2の筆記用シート。 - 【請求項4】該ケミカルマット層の上にさらに帯電防止
層を形成した請求項1〜3のいずれかの筆記用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990102028U JPH07307Y2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 筆記用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990102028U JPH07307Y2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 筆記用シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0458378U JPH0458378U (ja) | 1992-05-19 |
JPH07307Y2 true JPH07307Y2 (ja) | 1995-01-11 |
Family
ID=31845951
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990102028U Expired - Lifetime JPH07307Y2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | 筆記用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07307Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60140638A (ja) * | 1983-12-27 | 1985-07-25 | Matsushita Electronics Corp | 電磁集束・静電偏向型撮像管 |
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JPH06104356B2 (ja) * | 1988-03-28 | 1994-12-21 | 東洋紡績株式会社 | ポリアミドフィルムまたはシートの耐剥離性に優れた積層体およびその製造方法 |
JPH0289631A (ja) * | 1988-09-27 | 1990-03-29 | Somar Corp | ケミカルマットフィルム及びそれを用いた感光性フィルム |
-
1990
- 1990-09-27 JP JP1990102028U patent/JPH07307Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0458378U (ja) | 1992-05-19 |
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