JPH0717519Y2 - 写真画像を有する装飾部材 - Google Patents

写真画像を有する装飾部材

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JPH0717519Y2
JPH0717519Y2 JP1987035729U JP3572987U JPH0717519Y2 JP H0717519 Y2 JPH0717519 Y2 JP H0717519Y2 JP 1987035729 U JP1987035729 U JP 1987035729U JP 3572987 U JP3572987 U JP 3572987U JP H0717519 Y2 JPH0717519 Y2 JP H0717519Y2
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decorative member
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JPS63142157U (ja
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清三 佐藤
和彦 浜田
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Konica Minolta Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、常用されている写真支持体よりはるかに薄い
支持体を用いた写真を使用して、高品質で接着耐久性及
び熱安定性があり、かつ画像保存性の良好な壁材、床
材、家具類等の装飾部材に関するものである。
[考案の背景] 装飾部材は一般に鑑賞用に使用されるほか、壁材、床材
としても使用され、更には家具類例えばタンスの模様、
応接セットのテーブル上の絵模様等の各種の用途に供さ
れるが、このような装飾部材は、基材上に写真又は写真
から剥離した画像層を貼付けた後、更に透明樹脂層を設
けて作られる。
しかしながら、従来の写真は、支持体の厚さが200〜250
μmと厚く、またテーバー剛度が9.0〜18.0と高いため
基材上に写真を貼付けたものでは、時間が経つと剥れ易
く、更には気候の寒暖ないし熱環境等により、一層剥れ
易くなるという欠点がある。また写真から画像層のみを
剥して、基材に貼付ける場合は、写真から画像層のみを
剥すのに、時間及び困難を要し製造上非常に効率が悪い
という問題点がある。
本考案者等は、前記欠点乃至問題点について、写真の支
持体の厚さを薄くするのみでなく、支持体の硬さについ
ても、種々検討した結果、支持体の厚さと硬さを同時に
調節することにより、十分な接着性及び接着耐久性に優
れ、耐久性のある高品質の装飾部材が、簡単に得られる
ことを発見した。
したがって、本考案は、前記知見に基いて成されたもの
である。
[考案の目的] したがって、本考案は、前記の欠点ないし問題点を解決
し、十分な接着性が得られ、長期間の接着耐久性、熱安
定性及び画像保存性に優れ、しかも写真品質を損なわな
い優れた装飾部材を提供することにある。
[考案の構成] 前記本考案の目的は、壁材、床材あるいは家具類の表面
基材上に結合材層、写真及び透明樹脂層を順次有する装
飾部材であって、該写真の支持体の厚さを50〜180μ
m、かつテーバー剛度を0.8〜4.0としたことを特徴とす
る装飾部材によって達成される。
本考案において、支持体のテーバー剛度(Taber Stiffn
ess)とは、測定器としてテーバーV-5剛度測定器(Tabe
r V-5 Stiffness Tester)モデル150B(TABER INSTRUME
NT-A TELEDYNE COMPANY)を用いて測定したものをい
う。かかるテーバー剛度が0.8〜4.0の範囲に入っていれ
ばよい。
なお、支持体は縦方向と横方向で剛度値が異るのが一般
的であるが、少なくとも片方がこの範囲に入っていれば
よい。
本考案で用いられる写真の支持体は、反射支持体又は透
明支持体等の任意のものが用いられる。代表的な反射支
持体としては、バライタ紙、ポリエチレンの如きポリオ
レフィンラミネート紙、白色顔料が練り込まれたポリエ
チレンの如きポリオレフィンフィルム又はポリエチレン
テレフタレートフィルム等の合成紙等が用いられる。ま
た透明支持体の代表的なものとして、例えばポリエチレ
ンテレフタレートフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、
セルロースアセテートフィルム等が用いられる。
前記支持体の厚さは、50〜180μmであり、特に好まし
くは80〜180μmがよい。50μm未満では、写真処理等
の給送時に紙詰りや詰まりジャムを引き起す原因となる
ので好ましくない。
また180μmを越えた厚さの場合には、接着性、特に長
期間における耐接着性等が劣るので好ましくない。
本考案で用いられる支持体のテーバー剛度は、0.8〜4.0
の範囲としたもので、これにより基材との密着性が上昇
し接着作業を短時間で行うことができる。更に写真感光
材料がロール状に巻かれている場合、その支持体のテー
バー剛度が従来のものより小さいので、カール癖も小さ
い。
前記テーバー剛度が4.0より大きい場合は、密着性が悪
く、更にカール癖が大きいので好ましくなく、また0.8
未満では、柔軟になりすぎて、給送時にロール等に密着
する弊害が生ずる。
そして本考案においては、写真の支持体の厚さを50〜18
0μm、かつテーバー剛度を0.8〜4.0と数値限定したこ
とにより、この範囲で写真の現像処理等で給送時に紙詰
まりやジャム等のトラブルが発生して写真画像を破壊す
ることなく薄い支持体の写真が得られと共にこのような
薄い支持体の写真を用いることにより基材との十分な接
着性及び長期間の接着耐性が得られる。
したがって支持体の厚さが180μmを越え、かつテーバ
ー剛度が4.0を越える時には、支持体のカール癖が大き
く、したがって密着性が悪く経時で剥離し易く、また支
持体の厚さが50μm未満で、かつテーバー剛度が0.8未
満の時には、支持体が柔軟になり過ぎて写真の現像処理
等で給送時にロールに巻き付いて紙詰まりを起こりたり
ジャム等のトラブルが発生して写真画像を破壊する恐れ
がある。
このように本考案は、支持体の厚さとそのテーバー剛度
の二つのファクターを同時に満足する数値を前述の如き
範囲に限定することにより、初期の目的を達成すること
ができるものである。
本考案で用いられる基材としてはシート状、板状その他
の各種の基材が用いられ、例えば、炭酸カルシウム等の
無機物が70〜80%、塩化ビニル樹脂が15〜20%、その他
可疎剤が含有された半硬質Pタイル、その他ABS、アク
リル等の合成樹脂板、合板、金属部材(例えば、鋼材、
ステンレス、アルミ部材等)等を用いることができる。
この基材の形状は、三角形、正方形、長方形、円形、楕
円など必要に応じて、適宜の形状とすることができ、ま
た側面は、垂直でも傾斜していてもよい。
本考案で用いられる透明樹脂層を形成するための樹脂と
しては、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン変成アクリレ
ート、ポリアセタール等の紫外線硬化樹脂、またはウレ
タン、エポキシ、アクリルエマルジョン等の一般的な樹
脂が挙げられる。
本考案で用いられる写真の感光材料としては、特に制限
されるものではないが、特にハロゲン化銀感光材料が画
像の作製性、鮮明性等の点から好ましい。ハロゲン化銀
感光材料としては、カラーネガフィルム、カラーリバー
サルフィルム、カラー印画紙、カラー反転印画紙、直接
ポジカラー印画紙等の発色現像法用カラー感光材料の
他、銀色素漂白法用カラー感光材料等が挙げられる。
写真画像は、ネガ、ポジのいづれでもよく、好ましいの
は、特開昭61-231547号公報に記載されている如き複写
装置で作成されるもので、特に直接ポジハロゲン化銀写
真感光材料を用いた写真画像がよい。
本考案で用いられる、基材及び写真間の結合剤層には例
えばアクリル系、ゴム系およびその混合物からなる粘着
剤、α−シアノアクリレート、ニトリルゴム、塩化ビニ
ル樹脂、ポリビニールエーテル、ポリオレフィン、エポ
キシ樹脂、ビニル共重合系エポキシアミド−酢酸ビニル
エマルジョン等が用いられる。
本考案で用いられる結合剤の使用形態は、粘着剤を含む
両面テープを使用する方法、基材又は写真の裏面または
その両方に接着剤を直接被覆する方法、両面接着テープ
を使用する方法等が用いられる。
本考案で用いられる透明樹脂層の設置方法としては、エ
ポキシ樹脂系、又はウレタン変成アクリレート、ポリア
セタール等の紫外線硬化性樹脂を塗布し、これに紫外線
を照射して硬化させる方法、該樹脂液を被覆する方法と
しては、例えば押出しコーテング法、熱圧着法等が用い
られ、特に熱圧着法の場合には、フィルムに多数の針孔
等が穿設されたものを用いることにより、密着性を向上
させることができる。
前記熱圧着に用いる温度および圧力は、樹脂の種類によ
っても異るが、70℃〜160℃、2〜5kg/cm2が好ましい。
本考案の装飾部材の写真画像上には、長期間にわたる褐
色の進行を防止するために褐色防止剤を設けることがで
き、また樹脂と写真画像面との接着性を高めるために、
アクリルエマルジョン樹脂を用いることができる。
特にウレタンまたはアクリル酸エステル共重合樹脂等に
よれば、低温造膜性が良好な接着力、耐水性、耐光性が
得られる。
更に本考案においては、装飾部材の裏面には、接着層を
設けることができ、この接着性を保護するために剥離紙
を設けることができる。
本考案の装飾部材は基材の表面に結合剤層を介して、支
持体の厚さ50〜180μm、かつテーバー剛度が0.8〜4.0
からなる写真を好ましくは一部の端部から他方の端部に
向って貼付け、この上に透明樹脂層を接着剤による接着
方法、又は熱圧着等の方法により設けることにより製造
することができる。
[実施例] 本考案の装飾部材及びその製造方法の実施例を図面を用
いて説明する。
第1図は、本考案の装飾部材Iの平面図であり、第2図
は、第1図のA−A′線の断面図である。
また第3図は、両面接着シートを用いた場合の実施態様
における断面図である。更に第4図は、第2図及び第3
図の如き基材に写真を貼り付ける方法の説明のための断
面図である。
本考案の装飾部材は、第2図に示される如く、基材1上
に粘着テープまたは接着剤2を貼付または塗布した後、
厚さ、125μm、テーバー剛度2.5の支持体を用いた他は
特開昭61-231547の実施例に従って複製した写真(3、3
1)を貼りつけた。更にこの上にアクリルエマルジョン
またはウレタン等の接着剤層4を設けた後、透明樹脂5
(紫外線硬化樹脂)をコーティングしてゆく。
また透明樹脂を熱圧着法で設ける場合は、ポリエチレン
の如く、多数の針穴を穿設した透明樹脂フィルムを前記
写真表面に敷設し、上面より温度120℃圧力3kg/cm2で熱
圧着した。フィルムは、熱により溶けて、写真表面に溶
着し、フィルムと写真表面間の空気は、幽閉されること
なく、脱気され、その後穴は溶融し均一平面となった。
第3図は、写真と透明樹脂を接着するアクリルエマルジ
ョンまたはウレタン等の接着剤層を写真を包むように設
けた後、第2図に記載された方法と同様にして透明樹脂
層を設けたものである。写真の貼り付け方は、第4図
(a)に示す如く予め写真の一方の端部を接着し、それ
から他方の端部に向って接着してゆく方法、または第4
図(b)に示す如く予め写真の中央部を接着し、それか
ら両端部に向って接着してゆくのが好ましい。このよう
にすることにより、基材と写真との間に存在する空気が
押し出され、一層強固な接着が得られる。
[考案の効果] 本考案は、基材に支持体の厚さを50μm〜180μm、か
つテーバー剛度を0.8〜4.0とした写真を貼り付けること
により、十分な接着性が得られ、長期間の接着耐久性、
熱安定性および画像保存性に優れ、しかも写真品質を損
なわない優れた装飾部材を得ることができ、また基材へ
写真を貼り付けるときに、カール等の不都合がないた
め、簡単且つ容易に行いうる効果を有するものである。
更に写真表面には、透明樹脂層を有するので、一層の耐
久性及び画像保存性を有する装飾部材とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の装飾部材Iの平面図であり、第2図
は、第1図のA−A′線の断面図である。また第3図
は、他の実施例における断面図である。更に第4図は、
接着方法の説明図であり、矢印は、力の方向を示す。 符号の説明 I:本考案の装飾部材 1:基材、2,4:接着層 3:写真支持体、31:写真画像 5:透明樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−148579(JP,A) 実公 昭40−5023(JP,Y1) 実公 昭39−35225(JP,Y1)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁材、床材あるいは家具類の表面基材上に
    結合材層、写真及び透明樹脂層を順次有する装飾部材で
    あって、該写真の支持体の厚さを50〜180μm、かつテ
    ーバー剛度を0.8〜4.0としたことを特徴とする装飾部
    材。
JP1987035729U 1987-03-11 1987-03-11 写真画像を有する装飾部材 Expired - Lifetime JPH0717519Y2 (ja)

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JPS63142157U JPS63142157U (ja) 1988-09-19
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51148579A (en) * 1975-06-14 1976-12-20 Yoshio Sakamoto Method to make a wall tablet such as art frame to manifest photos and pictures by laying them in it

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JPS63142157U (ja) 1988-09-19

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