JPH083520A - 遮光性粘着シート - Google Patents
遮光性粘着シートInfo
- Publication number
- JPH083520A JPH083520A JP6138717A JP13871794A JPH083520A JP H083520 A JPH083520 A JP H083520A JP 6138717 A JP6138717 A JP 6138717A JP 13871794 A JP13871794 A JP 13871794A JP H083520 A JPH083520 A JP H083520A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- shielding
- sensitive adhesive
- sheet
- pressure
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 明室下での室内ランプの反射がなく、作業性
が良好であり、かつ耐薬品性、耐溶剤性及び耐水性の良
好な遮光性粘着シートを提供する。 【構成】 2枚の透明な合成樹脂フィルムと、前記透明
な合成樹脂フィルムの間に介在して一体となった、透明
で且つ感光材料が感光する波長の光線を遮光しその他の
可視光線を透過し得る材料からなる着色剤層とからなる
遮光性シートの一面に透明な粘着剤層が形成された遮光
性粘着シートにおいて、遮光性シートの少なくとも一面
が粗面化されてなることを特徴とする遮光性粘着シー
ト。
が良好であり、かつ耐薬品性、耐溶剤性及び耐水性の良
好な遮光性粘着シートを提供する。 【構成】 2枚の透明な合成樹脂フィルムと、前記透明
な合成樹脂フィルムの間に介在して一体となった、透明
で且つ感光材料が感光する波長の光線を遮光しその他の
可視光線を透過し得る材料からなる着色剤層とからなる
遮光性シートの一面に透明な粘着剤層が形成された遮光
性粘着シートにおいて、遮光性シートの少なくとも一面
が粗面化されてなることを特徴とする遮光性粘着シー
ト。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光材料を扱う分野、
例えば、写真製版等の印刷分野で使用される遮光性粘着
シートに関する。
例えば、写真製版等の印刷分野で使用される遮光性粘着
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、感光材料を扱う分野、例えば、写
真製版等の印刷分野では、焼付けの作業効率を高めるた
めに、写真撮影したネガ又はポジ画像を一版分にまとめ
る必要がある。その際、焼付工程で感光材料に支障を来
さないために、遮光性粘着シートを貼着している。従来
より、遮光性粘着シートとして、感光材料が感光する波
長の光線を遮光し、かつ貼着した時に被貼着面を透視で
きる着色透明な粘着セロファンテープが用いられてい
る。
真製版等の印刷分野では、焼付けの作業効率を高めるた
めに、写真撮影したネガ又はポジ画像を一版分にまとめ
る必要がある。その際、焼付工程で感光材料に支障を来
さないために、遮光性粘着シートを貼着している。従来
より、遮光性粘着シートとして、感光材料が感光する波
長の光線を遮光し、かつ貼着した時に被貼着面を透視で
きる着色透明な粘着セロファンテープが用いられてい
る。
【0003】ところが、この粘着セロファンテープは、
基材がセロファンであるため、耐薬品性、耐溶剤性及び
耐水性が悪い。そのため、重クロム酸溶液等の感光液、
温水等の洗浄硬化液、塩化第二鉄溶液等の腐蝕液、アル
コール、ベンゼン等の払拭液等に接触すると、着色セロ
ファン中の染顔料が変色したり表面に溶出したり、セロ
ファンの端部が巻き曲がったり、セロファンテープを剥
した際にセロファンが破断したり、又は、粘着剤がセロ
ファンから剥離したりするという問題があった。
基材がセロファンであるため、耐薬品性、耐溶剤性及び
耐水性が悪い。そのため、重クロム酸溶液等の感光液、
温水等の洗浄硬化液、塩化第二鉄溶液等の腐蝕液、アル
コール、ベンゼン等の払拭液等に接触すると、着色セロ
ファン中の染顔料が変色したり表面に溶出したり、セロ
ファンの端部が巻き曲がったり、セロファンテープを剥
した際にセロファンが破断したり、又は、粘着剤がセロ
ファンから剥離したりするという問題があった。
【0004】実公昭50−3557号公報には、上記問
題を解決するための遮光性粘着シートが開示されてい
る。この遮光性粘着シートは、図3に示すように、2枚
の透明なポリエステルフィルム11の間に着色剤層12
を介在させて一体化した遮光性シート上に粘着剤層13
を形成したものである。
題を解決するための遮光性粘着シートが開示されてい
る。この遮光性粘着シートは、図3に示すように、2枚
の透明なポリエステルフィルム11の間に着色剤層12
を介在させて一体化した遮光性シート上に粘着剤層13
を形成したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記遮光性
粘着シートにおいては、ポリエステルフィルム11は、
表面が平滑で光沢があるため、特に明室下(イエローラ
ンプ)での製版作業では、室内ランプが遮光性粘着シー
トの表面で反射して作業しにくいという問題があった。
本発明は、上記を鑑み、特に明室下での室内ランプの反
射がなく、作業性が良好であり、かつ耐薬品性、耐溶剤
性及び耐水性の良好な遮光性粘着シートを提供すること
を目的とする。
粘着シートにおいては、ポリエステルフィルム11は、
表面が平滑で光沢があるため、特に明室下(イエローラ
ンプ)での製版作業では、室内ランプが遮光性粘着シー
トの表面で反射して作業しにくいという問題があった。
本発明は、上記を鑑み、特に明室下での室内ランプの反
射がなく、作業性が良好であり、かつ耐薬品性、耐溶剤
性及び耐水性の良好な遮光性粘着シートを提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段を説明すると、本発明の遮光性粘着シートは、
2枚の透明な合成樹脂フィルムと、前記透明な合成樹脂
フィルムの間に介在して一体となった、透明で且つ感光
材料が感光する波長の光線を遮光しその他の可視光線を
透過し得る材料からなる着色剤層とからなる遮光性シー
トの一面に透明な粘着剤層が形成された遮光性粘着シー
トにおいて、遮光性シートの少なくとも一面が粗面化さ
れてなることにより特徴づけられる。本明細書におい
て、上記遮光性粘着シートとは、シート状に形成したも
ののほか、テープ状に形成したものも含むものである。
めの手段を説明すると、本発明の遮光性粘着シートは、
2枚の透明な合成樹脂フィルムと、前記透明な合成樹脂
フィルムの間に介在して一体となった、透明で且つ感光
材料が感光する波長の光線を遮光しその他の可視光線を
透過し得る材料からなる着色剤層とからなる遮光性シー
トの一面に透明な粘着剤層が形成された遮光性粘着シー
トにおいて、遮光性シートの少なくとも一面が粗面化さ
れてなることにより特徴づけられる。本明細書におい
て、上記遮光性粘着シートとは、シート状に形成したも
ののほか、テープ状に形成したものも含むものである。
【0007】本発明の遮光性粘着シートの構成の一例を
図1に示す。この遮光性粘着シートは、2枚の透明な合
成樹脂フィルム1、1′と、それらの間に介在して一体
となった透明な着色剤層2からなる一面が粗面化された
遮光性シートと、この遮光性シートの他面に形成される
透明な粘着剤層3とからなる。
図1に示す。この遮光性粘着シートは、2枚の透明な合
成樹脂フィルム1、1′と、それらの間に介在して一体
となった透明な着色剤層2からなる一面が粗面化された
遮光性シートと、この遮光性シートの他面に形成される
透明な粘着剤層3とからなる。
【0008】上記透明な合成樹脂フィルム1、1′の材
料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ塩化
ビニル等の合成樹脂等が挙げられ、中でも、寸法安定
性、透明性及び加工性に優れたポリエチレンテレフタレ
ートが好適に使用され、フィルムに成形される。フィル
ムの厚さは、5〜50μmが好ましい。上記合成樹脂フ
ィルム1、1′は、同じ材料でも異なる材料でもよい。
料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ塩化
ビニル等の合成樹脂等が挙げられ、中でも、寸法安定
性、透明性及び加工性に優れたポリエチレンテレフタレ
ートが好適に使用され、フィルムに成形される。フィル
ムの厚さは、5〜50μmが好ましい。上記合成樹脂フ
ィルム1、1′は、同じ材料でも異なる材料でもよい。
【0009】上記遮光性シートにおいて、少なくとも粘
着剤層が形成される面とは反対側の面が粗面化されてい
る必要があるため、予め上記合成樹脂フィルム1をサン
ドブラスト加工、エンボス加工等の物理的方法により所
望とする面を粗面化するか、透明樹脂中に無機微粒子を
含有させて混練し、透明な合成樹脂フィルム1に成形す
る。
着剤層が形成される面とは反対側の面が粗面化されてい
る必要があるため、予め上記合成樹脂フィルム1をサン
ドブラスト加工、エンボス加工等の物理的方法により所
望とする面を粗面化するか、透明樹脂中に無機微粒子を
含有させて混練し、透明な合成樹脂フィルム1に成形す
る。
【0010】上記着色剤層2は、染顔料を含有する高分
子材料からなり、この材料は、感光材料が感光する波長
の光を遮光し、かつその他の可視光線を透過し得る材料
である。上記高分子材料は、透明で、上記合成樹脂フィ
ルム1、1′に対して接着性を有し、かつ上記染顔料を
充分に溶解又は分散し得る材料である。このような高分
子材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ(メタ)アクリル樹
脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂;不飽和ポリエ
ステル等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。
子材料からなり、この材料は、感光材料が感光する波長
の光を遮光し、かつその他の可視光線を透過し得る材料
である。上記高分子材料は、透明で、上記合成樹脂フィ
ルム1、1′に対して接着性を有し、かつ上記染顔料を
充分に溶解又は分散し得る材料である。このような高分
子材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ(メタ)アクリル樹
脂、ポリウレタン樹脂等の熱可塑性樹脂;不飽和ポリエ
ステル等の熱硬化性樹脂等が挙げられる。
【0011】上記染顔料は、着色剤層2が感光材料が感
光する波長の光線を遮光し、かつその他の光線を透過し
得る色に着色できる材料であれば特に限定されないが、
例えば、赤色染料を使用すると、着色剤層2は約200
〜400mμの感光波長の光線を吸収して遮光し、約4
00〜800mμの可視光線を透過する。また必要に応
じて、上記着色剤層2中に紫外線吸収剤等の添加剤を含
有させてもよい。上記感圧性粘着剤層3は、透明な感圧
性粘着剤からなり、例えば、ゴム系粘着剤等が挙げられ
る。
光する波長の光線を遮光し、かつその他の光線を透過し
得る色に着色できる材料であれば特に限定されないが、
例えば、赤色染料を使用すると、着色剤層2は約200
〜400mμの感光波長の光線を吸収して遮光し、約4
00〜800mμの可視光線を透過する。また必要に応
じて、上記着色剤層2中に紫外線吸収剤等の添加剤を含
有させてもよい。上記感圧性粘着剤層3は、透明な感圧
性粘着剤からなり、例えば、ゴム系粘着剤等が挙げられ
る。
【0012】図1の遮光性粘着シートは以下のようにし
て作成される。まず、遮光性シートの形成を次のように
行う。予め、上記高分子材料、染顔料及び必要に応じて
紫外線吸収剤等の添加剤を、例えば、トルエン、メチル
エチルケトン、酢酸エチル、アセトン等の有機溶剤に溶
解又は分散させる。これを一枚の透明な合成樹脂フィル
ム上に塗布し乾燥して着色剤層2を形成する。その後、
この着色剤層2上にもう一枚の透明な合成樹脂フィルム
を貼り合わせることにより、遮光性シートを作成する。
ここで少なくとも1枚の透明な合成樹脂フィルムの少な
くとも一面は粗面化されており、その面は遮光性シート
の一面を構成する。
て作成される。まず、遮光性シートの形成を次のように
行う。予め、上記高分子材料、染顔料及び必要に応じて
紫外線吸収剤等の添加剤を、例えば、トルエン、メチル
エチルケトン、酢酸エチル、アセトン等の有機溶剤に溶
解又は分散させる。これを一枚の透明な合成樹脂フィル
ム上に塗布し乾燥して着色剤層2を形成する。その後、
この着色剤層2上にもう一枚の透明な合成樹脂フィルム
を貼り合わせることにより、遮光性シートを作成する。
ここで少なくとも1枚の透明な合成樹脂フィルムの少な
くとも一面は粗面化されており、その面は遮光性シート
の一面を構成する。
【0013】一方、離型紙上に粘着剤を塗布し乾燥して
粘着剤層3を形成する。次いで、この離型紙上の粘着剤
層3と、上記で作成された遮光性シートの粗面化されて
いない面とを貼り合わせて密着させ、遮光性シート上に
粘着剤層3を積層する。遮光性シートの両面が粗面化さ
れている場合には、どちらの面に粘着剤層3を積層して
もよい。
粘着剤層3を形成する。次いで、この離型紙上の粘着剤
層3と、上記で作成された遮光性シートの粗面化されて
いない面とを貼り合わせて密着させ、遮光性シート上に
粘着剤層3を積層する。遮光性シートの両面が粗面化さ
れている場合には、どちらの面に粘着剤層3を積層して
もよい。
【0014】通常、離型紙は粘着剤層3の表面に仮着さ
れて、他物との粘着を防止しているが、使用時にはこれ
を剥がす。本発明の遮光性粘着シートの構成の他の例を
図2に示す。この遮光性粘着シートは、溶剤活性型粘着
剤層4を介して順次一体となった2枚の透明な着色剤層
2、2′及び2枚の透明な合成樹脂フィルム1、1′か
らなる一面が粗面化された遮光性シートと、この遮光性
シートの他面に順次形成される下塗剤層5及び粘着剤層
3と、この遮光性シートの粗面に形成される離型層6と
からなる。
れて、他物との粘着を防止しているが、使用時にはこれ
を剥がす。本発明の遮光性粘着シートの構成の他の例を
図2に示す。この遮光性粘着シートは、溶剤活性型粘着
剤層4を介して順次一体となった2枚の透明な着色剤層
2、2′及び2枚の透明な合成樹脂フィルム1、1′か
らなる一面が粗面化された遮光性シートと、この遮光性
シートの他面に順次形成される下塗剤層5及び粘着剤層
3と、この遮光性シートの粗面に形成される離型層6と
からなる。
【0015】上記合成樹脂フィルム1、1′、着色剤層
2、2′及び粘着剤層3は、図1で示したものと同様で
ある。上記合成樹脂フィルム1、1′は、同じ材料でも
異なる材料でもよく、上記着色剤層2、2′は、同じ材
料でも異なる材料でもよい。上記溶剤活性型粘着剤層4
は、上記合成樹脂フィルム1、1′上にそれぞれ上記着
色剤層2、2′を塗設したものを、互いに貼り合わせて
接着し一体化するために設けられた層で、透明な材料か
らなる。
2、2′及び粘着剤層3は、図1で示したものと同様で
ある。上記合成樹脂フィルム1、1′は、同じ材料でも
異なる材料でもよく、上記着色剤層2、2′は、同じ材
料でも異なる材料でもよい。上記溶剤活性型粘着剤層4
は、上記合成樹脂フィルム1、1′上にそれぞれ上記着
色剤層2、2′を塗設したものを、互いに貼り合わせて
接着し一体化するために設けられた層で、透明な材料か
らなる。
【0016】上記下塗剤層5は、上記合成樹脂フィルム
1′と上記粘着剤層3との密着性を強固にするために設
けられた層で、透明な材料からなる。上記離型層6は、
遮光性粘着シートをロール巻きにした時に、上記合成樹
脂フィルム1と上記粘着剤層3とが容易に剥離するため
に設けられた層である。上記遮光性粘着シートは、必要
に応じてテープ等の所望の幅に裁断され、ロール捲きに
される。
1′と上記粘着剤層3との密着性を強固にするために設
けられた層で、透明な材料からなる。上記離型層6は、
遮光性粘着シートをロール巻きにした時に、上記合成樹
脂フィルム1と上記粘着剤層3とが容易に剥離するため
に設けられた層である。上記遮光性粘着シートは、必要
に応じてテープ等の所望の幅に裁断され、ロール捲きに
される。
【0017】
【作用】本発明の遮光性粘着シートは、少なくとも粘着
剤層が形成されていない面が粗面化されているため、反
射光が分散される。その結果、明室下で使用しても室内
ランプの反射がほとんどない。さらに、2枚の透明な合
成樹脂フィルム間に着色剤層が形成された遮光性シート
を基材としているため、薬品、溶剤等に接触しても着色
剤層が変色したり表面に溶出したりすることがなく、か
つ剥離もない。
剤層が形成されていない面が粗面化されているため、反
射光が分散される。その結果、明室下で使用しても室内
ランプの反射がほとんどない。さらに、2枚の透明な合
成樹脂フィルム間に着色剤層が形成された遮光性シート
を基材としているため、薬品、溶剤等に接触しても着色
剤層が変色したり表面に溶出したりすることがなく、か
つ剥離もない。
【0018】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものでは
ない。 実施例1 ポリエステル樹脂(ダイアホイル社製、E−130)に
粒径約10μmのシリカ微粒子を約3重量%含有させ
て、これを混練し、成形して厚さ12μmの粗面化され
た透明フィルムを得た。
るが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものでは
ない。 実施例1 ポリエステル樹脂(ダイアホイル社製、E−130)に
粒径約10μmのシリカ微粒子を約3重量%含有させ
て、これを混練し、成形して厚さ12μmの粗面化され
た透明フィルムを得た。
【0019】塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ユニオ
ンカーバイド社製、ビニライトVYHH)100重量
部、ニトリルゴム(日本ゼオン社製、商品名ニッポラン
1432J)30重量部、赤色油溶性染料(保土谷化学
社製、スピロンレッドGEH)5重量部及びオレンジ色
油溶性染料(BASF社製、ザボンオレンジ272)1
重量部をメチルエチルケトンに均一に溶解して塗布液を
調製した。この塗布液を、上記の2枚の透明フィルム上
に、それぞれ乾燥後の厚さが2μmとなるようにグラビ
アコーターを用いて塗布し乾燥し、透明フィルム上に着
色剤層を形成し、これをフィルムAとした。このフィル
ムA同士を、着色剤層を内側とし、溶剤活性型粘着剤を
介して接着して遮光性フィルムを作成した。この遮光性
フィルムの一面に、ゴム系粘着剤を塗布し乾燥して、厚
さ13μmの粘着剤層を形成した。また、遮光性フィル
ムの他面に、非シリコーン系離型剤であるポリエチレン
イミンオクタデシルイソシアネート付加物の溶液を塗布
し乾燥して、厚さ約1μmの離型層を形成し、遮光性粘
着シートを作成した。
ンカーバイド社製、ビニライトVYHH)100重量
部、ニトリルゴム(日本ゼオン社製、商品名ニッポラン
1432J)30重量部、赤色油溶性染料(保土谷化学
社製、スピロンレッドGEH)5重量部及びオレンジ色
油溶性染料(BASF社製、ザボンオレンジ272)1
重量部をメチルエチルケトンに均一に溶解して塗布液を
調製した。この塗布液を、上記の2枚の透明フィルム上
に、それぞれ乾燥後の厚さが2μmとなるようにグラビ
アコーターを用いて塗布し乾燥し、透明フィルム上に着
色剤層を形成し、これをフィルムAとした。このフィル
ムA同士を、着色剤層を内側とし、溶剤活性型粘着剤を
介して接着して遮光性フィルムを作成した。この遮光性
フィルムの一面に、ゴム系粘着剤を塗布し乾燥して、厚
さ13μmの粘着剤層を形成した。また、遮光性フィル
ムの他面に、非シリコーン系離型剤であるポリエチレン
イミンオクタデシルイソシアネート付加物の溶液を塗布
し乾燥して、厚さ約1μmの離型層を形成し、遮光性粘
着シートを作成した。
【0020】比較例1 実施例1で用いた厚さ12μmのポリエステルフィルム
(ダイアホイル社製、商品名E−130)に、シリカ微
粒子を含有させないこと以外は、実施例1と同様にして
遮光性粘着シートを作成した。実施例1及び比較例1で
作成された遮光性粘着シートを明室下で使用したとこ
ろ、実施例1で作成された遮光性粘着シートについて
は、室内ランプの反射がほとんどなくギラつき感がなか
った。しかし、比較例1で作成された遮光性粘着シート
については、室内ランプの反射がありギラつき感があっ
た。
(ダイアホイル社製、商品名E−130)に、シリカ微
粒子を含有させないこと以外は、実施例1と同様にして
遮光性粘着シートを作成した。実施例1及び比較例1で
作成された遮光性粘着シートを明室下で使用したとこ
ろ、実施例1で作成された遮光性粘着シートについて
は、室内ランプの反射がほとんどなくギラつき感がなか
った。しかし、比較例1で作成された遮光性粘着シート
については、室内ランプの反射がありギラつき感があっ
た。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、明室下での室内ランプの反射がないので、作業性が
良好であり、かつ耐薬品性、耐溶剤性及び耐水性が良好
な遮光性粘着シートを提供することができる。
は、明室下での室内ランプの反射がないので、作業性が
良好であり、かつ耐薬品性、耐溶剤性及び耐水性が良好
な遮光性粘着シートを提供することができる。
【図1】本発明の遮光性粘着シートの構成の一例を示す
断面図。
断面図。
【図2】本発明の遮光性粘着シートの構成の他の例を示
す断面図。
す断面図。
【図3】従来の遮光性粘着シートの構成を示す断面図。
1、1′ 透明な合成樹脂フィルム 2、2′ 着色剤層 3 粘着剤層 4 溶剤活性型粘着剤層 5 下塗剤層 6 離型層 11 透明ポリエステルフィルム 12 着色剤層 13 粘着剤層
Claims (1)
- 【請求項1】 2枚の透明な合成樹脂フィルムと、前記
透明な合成樹脂フィルムの間に介在して一体となった、
透明で且つ感光材料が感光する波長の光線を遮光しその
他の可視光線を透過し得る材料からなる着色剤層とから
なる遮光性シートの一面に透明な粘着剤層が形成された
遮光性粘着シートにおいて、遮光性シートの少なくとも
一面が粗面化されてなることを特徴とする遮光性粘着シ
ート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6138717A JPH083520A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 遮光性粘着シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6138717A JPH083520A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 遮光性粘着シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH083520A true JPH083520A (ja) | 1996-01-09 |
Family
ID=15228496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6138717A Pending JPH083520A (ja) | 1994-06-21 | 1994-06-21 | 遮光性粘着シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH083520A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007009137A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ又はシート |
JP2011117002A (ja) * | 2011-03-17 | 2011-06-16 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ又はシート |
JP2011214010A (ja) * | 2011-07-16 | 2011-10-27 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ又はシート |
CN112029436A (zh) * | 2019-06-03 | 2020-12-04 | 日东电工株式会社 | 粘合片、粘合套件以及层叠体 |
-
1994
- 1994-06-21 JP JP6138717A patent/JPH083520A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007009137A (ja) * | 2005-07-04 | 2007-01-18 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ又はシート |
JP2011117002A (ja) * | 2011-03-17 | 2011-06-16 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ又はシート |
JP2011214010A (ja) * | 2011-07-16 | 2011-10-27 | Nitto Denko Corp | 粘着テープ又はシート |
CN112029436A (zh) * | 2019-06-03 | 2020-12-04 | 日东电工株式会社 | 粘合片、粘合套件以及层叠体 |
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