JPH10240131A - ラベル用記録メディア - Google Patents

ラベル用記録メディア

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Publication number
JPH10240131A
JPH10240131A JP9038838A JP3883897A JPH10240131A JP H10240131 A JPH10240131 A JP H10240131A JP 9038838 A JP9038838 A JP 9038838A JP 3883897 A JP3883897 A JP 3883897A JP H10240131 A JPH10240131 A JP H10240131A
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JP
Japan
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label
recording medium
thickness
base sheet
sheet
Prior art date
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Pending
Application number
JP9038838A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Onishi
弘幸 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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Publication of JPH10240131A publication Critical patent/JPH10240131A/ja
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラベル本体の画像品質ならびに接着力を良好
に維持しつつ光透過性を良好にでき、剥離操作、表裏判
別性など取り扱い性に優れたラベル用記録メディアを提
供する。 【解決手段】 光透過性の基材10の表側にインク受容層
13を有し、裏側に粘着層12を有するラベル本体15と、前
記粘着層12を覆いかつ前記ラベル本体15から剥離可能に
設けられたベ−スシ−ト11とからなるラベル用記録メデ
ィア1である。そして、ラベル本体15のヘイズ値(曇値)
が15%以下に構成されている。又、好ましくは、ベ−
スシ−ト11が白色あるいは着色フィルムにて構成され、
粘着層12の厚みが20μm以下に構成され、ベ−スシ−
ト11の厚みが、ラベル本体15の厚みよりも大きく構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベル用記録メデ
ィアに関し、主として、インクジェット記録用に用いて
好適なものであって、画像等が形成されるラベル本体が
光透過性で画像記録面の裏側に剥離紙を有するラベル用
記録メディアに関する。
【0002】
【従来の技術】画像等が形成される記録面の裏側に剥離
紙(ベースシート)を有するラベル用記録メディアは、該
剥離紙を剥がし、粘着面(粘着層)を露出させて所望箇所
に貼着して使用するためのメディアであって、インクジ
ェット記録用ラベルシ−トとして従来から市販されてい
る。
【0003】また、近年においては、安価で高精細なカ
ラーインクジェットプリンタの普及により、極めて容易
にカラー写真に匹敵する画像を得ることができ、この画
像を被着体(ラベルシートを貼り付ける対象物)に貼り付
けるラベル・ステッカー等のラベルシート(貼り付ける
「ラベル本体」を意味する)を作成する用途が急速に拡
大している。
【0004】このような状況下において、ラベルシート
を被着体に貼ったとき、形成した画像そのものが被着体
から直接浮かび上がる形態は、被着体の美観(風合い)を
損なわないことから非常に好まれる。このように、画像
近辺の被着体の質感を損なわないように、画像を旦持し
た基材等の光透過性を高めることにより、例えば画像が
最初から被着体に形成されていた商品の如くでき、しか
も、ラベルシートの画像としてはインクジェットプリン
タによってユーザーの好みで自由に選択できるので、画
像以外の部分の光透過性が高いラベルシートは、その商
品価値が極めて高いと云える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前掲のラベルシートに
おいて、光透過性が高ければ、画像近辺の被着体の質感
(風合い)を損なわないようにできるが、該ラベルシート
の光透過性を高くしようとすると、使用材料の組成に制
限が生じてくる問題がある。この使用材料の制約が生じ
ると、インク受容層への影響としては、にじみ,インク
吸収速度やインク吸収容量に悪影響が出るなど画像品質
の低下が問題となる。また、粘着層への影響としては、
接着力の低下を招くなどラベルシートと本来の機能が低
下する問題が生じていた。
【0006】また、ラベルシート(ラベル本体)を剥離紙
(ベースシート)から分離する際に、ラベルシートの透明
性が高い場合、ラベルシ−ト端部における摘む箇所の確
認がしにくく、ラベルシートと剥離紙とが剥し難くな
る。さらに、ラベルシートの透明性を高めるべく該シー
トの厚みを薄くすると、剥離操作のときに、ラベルシー
トがカールして取り扱い性が悪くなる問題(ラベルシー
トの裏面側には粘着層があることからカールによって、
不測の貼り付きが生じたり貼り付け操作性が悪くなる等
の問題)が発生していた。
【0007】また、ラベル用記録メディアを、インクジ
ェットプリンタに装填するとき、その表裏を間違えてし
まうと、画像形成が全くできないので、装填時における
メディア表裏の判別がし易い構造が望まれている。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑み成されたもの
であって、その目的とするところは、ラベル本体(ラベ
ルシート)の画像品質ならびに接着力を良好に維持しつ
つ光透過性(透明性)を良好にでき、さらにラベル本体
(ラベルシート)と剥離紙(ベースシート)との剥離操作、
表裏判別性など取り扱い性に優れたラベル用記録メディ
アを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るラベル用記
録メディアは、 ・ラベル本体のヘイズ値(曇値)が15%以下に構成され
たこと(請求項1)、 ・ベ−スシ−トが白色あるいは着色フィルムにて構成さ
れたこと(請求項2)、 ・粘着層の厚みが20μm以下に構成されたこと(請求
項3)、 ・ベ−スシ−トの厚みが、前記ラベル本体の厚みよりも
大きいこと(請求項4)、 ・ラベル用記録メディアが、インクジェット記録用とし
て用いられること(請求項 5)、 を特徴とし、これによって、前記目的とするラベル用記
録メディアを提供するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1に基づいて詳細に説明する。なお、図1は、本
発明の一実施の形態を示すラベル用記録メディアの断面
図である。
【0011】図1に示すように、本発明に係るラベル用
記録メディア1は、基材10の表側の全面にインク受容層1
3を有し、裏側の全面に粘着層12を有するラベル本体15
(ラベルシート)と、粘着層12を覆いかつラベル本体15か
ら容易に剥離可能に設けられたベ−スシ−ト11(剥離紙)
とからなる。そして、本発明における特徴的構成は、ラ
ベル本体15のヘイズ値(曇価)が15%以下に構成された
点にある。
【0012】なお、ここでいうヘイズ値(曇価)とは、
光透過性(透明性)を表わす数字でありJIS−K710
5、プラスチックの光学的特性試験方法に記載されてい
る。そして、ヘイズ値は下記式によって表される。 [ヘイズ値(曇価)=(拡散透過率(%)/全光線透過率
(%))×100(%)] このように、ラベル本体15のヘイズ値(曇価)を15%以
下に構成すると、光透過性(透明性)が高くなり、ラベル
本体15を被着体に貼り付けたときに、該ラベル本体15の
縁部分の輪郭が目立たなくなり、被着体上に画像が直接
描かれているようにでき、被着体の風合いが生かされ
る。また、インク受容層13に形成された画像の品質も良
好に維持でき、且つ接着力も良好に維持することができ
る。
【0013】さらに、本発明に係るラベル用記録メディ
ア1においては、ベ−スシ−ト11の厚み(t2)をラベル本
体15の厚み(t1)よりも大きく構成することができる。前
記ラベル用記録メディア1は、そのベ−スシ−ト11の厚
み(t2)が、ラベル本体15の厚み(t1)に対して1.1〜6.0倍
であることが好ましく、より好ましくは1.2〜3.0倍であ
る。ベ−スシ−ト11の厚み(t2)が1.1倍未満では、ラベ
ル本体15に対してベ−スシ−ト11の剛性が顕在化せず、
両者を剥して行く動作途中において、ラベル本体15側だ
けでなくベ−スシ−ト11も反り返る状態となるので、剥
し操作が不安定となり、剥し難いので好ましくない。逆
に、ベ−スシ−ト11の厚み(t2)が6.0倍を超えると、ラ
ベル用記録メディア1の全厚みが大きくなりすぎて、画
像形成装置内を通過する際に給紙不良や紙送り精度の低
下等が起きて、通紙特性が悪くなるので好ましくない。
【0014】本発明に係るラベル用記録メディア1にお
いて、基材10およびベ−スシ−ト11の材質としては、合
成樹脂製フイルムを使用するのが好ましい。その理由
は、基材について光透過性を高めることができ,ベ−ス
シ−トについては白色化や着色が容易にできるからであ
る。また、合成樹脂製フイルムを使用すると、吸湿性も
なく、画像形成(印字)に際して生じるコックリングやカ
−ルを防止することもできる。
【0015】前記合成樹脂製フィルムの材質としては、
ポリエステル,ポリオレフィン,ポリアミド,ポリエス
テルアミド,ポリエーテル,ポリイミド,ポリアミドイ
ミド,ポリスチレン,ポリカーボネート,ポリ-ρ-フェ
ニレンスルフィド,ポリエーテルエステル,ポリ塩化ビ
ニル,ポリ(メタ)アクリル酸エステルが好ましい。ま
た、これらの共重合体やブレンド物、さらには、架橋し
たものを用いることもできる。
【0016】ベースシート11に適用するポリエステルフ
ィルムとしては、ポリエステル中に白色無機粒子を含有
させることにより白色化させているものを用いることも
できる。白色無機粒子とは、公知の無着色に近い無機粒
子をいい、炭酸カルシウム,非晶質ゼオライト粒子,ア
ナターゼ型の二酸化チタン,リン酸カルシウム,硫酸カ
ルシウム,硫酸バリウム,シリカ,アルミナ,カオリ
ン,タルク,クレーなどが挙げられる。このような無機
粒子以外にも、ポリエステル重合反応系で触媒残査とリ
ン化合物との反応により析出した微粒子を用いることも
できる。
【0017】また、ベースシート11としては、フィルム
内部に微細な気泡を含有させることにより白色化させた
ものを用いることもできる。微細な気泡を形成する手段
としては、フィルム母材(例えばポリエステル)中に、非
相溶ポリマー、例えばポリ-3-メチルブテン-1,ポリ-4-
メチルペンテン-1,ポリプロピレン,ポリビニル-t-ブ
タン,1,4-トランス-ポリ-2,3-ジメチルブタジエン,セ
ルローストリアセテート,セルローストリプロピオネー
ト,ポリクロロトリフルオロエチレンなどを細かく分散
させ、あるいは、前記白色無機粒子を添加し、それらを
1軸または2軸に延伸することにより形成させることが
できる。この延伸に際して、分散させた非相溶ポリマー
粒子または添加した白色無機粒子の周りにボイド(気泡)
が形成され、これが光の散乱作用を発揮するため白色化
される。
【0018】また、ポリエステルフィルムとして、公知
の方法で表面処理を施したフイルム、例えば、コロナ放
電処理(空気中,窒素中,炭酸ガス中など)や、易接着処
理が施されたフィルムを使用する場合、あるいは、一軸
または二軸延伸後のフィルムに後記する各種接着剤を塗
布したフィルムを使用する場合、記録層との密着性,耐
水性,耐溶剤性などが改良されるので、より好ましい。
【0019】なお、易接着処理は、公知の各種の方法を
用いることができ、フィルム製造工程中でアクリル系,
ウレタン系,ポリエステル系などの各種接着剤を塗布し
たものなどが好適に用いることができる。
【0020】さらに、本発明において、基材10の光透過
性(透明度)を良くする一方、ベ−スシ−ト11は白色或い
は着色することが好ましい。このように、基材10とベー
スシート11との視覚的特性が大きく相違する構成とする
ことで、基材10とベ−スシ−ト11との視覚的な認識が容
易であり、その取り扱い性が向上する。すなわち、この
ラベル用記録メディア1を、例えばカラ−インクジェッ
ト記録用の画像形成装置に装填するとき、その表裏の判
別が容易であり、特に印刷面を特定することができると
いう利点を有する。
【0021】なお、透明フィルムとしては、JIS-K
7105で規定するヘイズ値(曇価)とし て10%以下
で、全光線透過率として80%以上のものが好ましい。
【0022】本発明において、ベースシート11として、
上記着色フイルムに離型剤(シリコーン)を塗布し、離型
しやすい処理を施したものを使用するのが好ましい。基
材11の厚みについては、特に限定するものではないが、
通常、10〜500μmであり、好ましくは20〜300μm、よ
り好ましくは30〜250μmである。
【0023】本発明において、インク受容層13として
は、従来公知の材料で形成することができる。すなわ
ち、インク受容層13は、インク滴を好適に吸収して保持
するためのものであり、顔料およびバインダー樹脂、そ
の他各種の添加剤から成る公知の材料で形成することが
できる。また、インク受容層13のヘイズ値は、10%以下
が望ましい。
【0024】顔料としては、コロイダルシリカ,シリ
カ,ゼオライト,炭酸カルシウム,ケイソウ土,クレ
ー,タルク,酸化アルミ,水酸化アルミナなどを使用す
ることができる。バインダー樹脂としては、ポリビニル
アルコール,ポリビニルアセタール,ポリビニルピロリ
ドン,カゼイン,ゼラチン,アクリル酸エステルの共重
合体,ポリアクリルアミド,ポリエチレンオキサイド,
エチレン−酢ビ共重合体,セルロース誘導体などを使用
することができる。添加剤としては、紫外線吸収剤,防
腐剤,酸化防止剤,PH調整剤,界面活性剤,消泡剤な
どを併用することができる。
【0025】また、特開平2-276670号公報,特開平3-28
1383号公報,特開平6-199035号公報に「擬ベーマイト系
微粒子を用いて微細空孔を有するインク受容層が形成さ
れた記録シ−ト」について記載されているが、このよう
な記録シ−トを本発明のラベル用記録メディア1として
使用することもできる。
【0026】本発明において、粘着層12を構成する粘着
剤としては、粘着性を付与する低Tgの主モノマー成
分,接着性や凝集力を付与する高Tgのコモノマー成
分,架橋や接着性改良のための官能基含有モノマー成分
などを主とする重合体または共重合体を用いることがで
き、これらの重合体または共重合体の溶液に架橋剤を添
加して使用することができる。
【0027】主モノマー成分としては、アクリル酸エチ
ル,アクリル酸ブチル,アクリル酸アミル,アクリル酸
-2-エチルヘキシル,アクリル酸オクチル,アクリル酸
シクロヘキシル,アクリル酸ベンジル等のアクリル酸ア
ルキルエステルや、メタクリル酸ブチル,メタクリル酸
-2-エチルヘキシル,メタクリル酸シクロヘキシル,メ
タクリル酸ベンジル等のメタクリル酸アルキルエステル
等を用いることができる。
【0028】コモノマー成分としては、アクリル酸メチ
ル,メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,酢酸ビ
ニル,スチレン,アクリロニトリル等を用いることがで
き、また、官能基含有モノマー成分としては、アクリル
酸,メタクリル酸,マレイン酸,イタコン酸,クロトン
酸等のカルボキシル含有モノマーや、2-ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート,2-ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート,N-メチロールアクリルアミド等のヒドロキ
シル基含有モノマー,アクリルアミド,メタクリルアミ
ド,グリシジルメタクリレート等を用いることができ
る。
【0029】本発明では、粘着剤として、上述した重合
体または共重合体の溶液に架橋剤を添加して使用する
が、架橋剤としては、イソジアナート系,エポキシ系,
エチレンイミン系,アルミキレート系など官能基と反応
し得る種類の架橋剤を選択し添加すればよい。
【0030】本発明において、粘着層12を構成する粘着
剤の厚み(乾燥厚み)としては、20μm以下の範囲であれ
ばよく、より好ましくは10μmとすることにより、透明
性の低下を抑え且つ粘着剤のはみ出しによって、該粘着
剤がプリンター装置内(プリンター本体の紙搬送系等)に
付着し、堆積して紙送り性能を低下させることが防止で
きる。
【0031】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、
本発明に係るラベル用記録メディアについて具体的に説
明する。なお、以下の実施例および比較例を説明するに
あたって、前掲の図1を参照している。即ち、各実施
例,比較例で作製されたサンプルは、図1に示すよう
に、インク受容層13,基材10及び粘着層12からなるラベ
ル本体15と、ベ−スシ−ト11とで構成されるラベル用記
録メディア1である。
【0032】(実施例1)本実施例1では、ラベル本体
15の基材10は、38μmの透明のPET(ポリエチレンテ
レフタレート)フィルムであり、この基材10上に10mの
インク受容層13が設けられているものである。一方、ベ
ースシート11としては、厚さ(t2)が75μmのシリコン離
型処理された白色PETを使用した。
【0033】上記ベースシート11に、アクリル系粘着剤
を乾燥厚み10μmになるようにバーコートにより塗布し
て粘着層12を形成し、上記基材10と貼り合わせてサンプ
ル(ラベル用記録メディア1)を作製した。このサンプル
(NO.1)では、ラベル本体15のヘイズ値は5%であった。
【0034】(実施例2)本実施例2では、ラベル本体
15の基材10は、38μmの透明のPETフィルムであり、
この基材10上に20μmのインク受容層13が設けられてい
るものである。一方、ベースシート11としては、厚さ(t
2)が75μmのシリコン離型処理された白色PETを使用
した。
【0035】上記ベースシート11に、アクリル系粘着剤
を乾燥厚み10μmになるようにバーコートにより塗布し
て粘着層12を形成し、上記基材10と貼り合わせてサンプ
ル(ラベル用記録メディア1)を作製した。このサンプル
(NO.2)では、ラベル本体15のヘイズ値は10%であっ
た。
【0036】(実施例3)本実施例3では、ラベル本体
15の基材10は、38μmの透明のPETフィルムであり、
この基材10上に30μmのインク受容層13が設けられてい
るものである。一方、ベースシート11としては、厚さ(t
2)が75μmのシリコン離型処理された白色PETを使用
した。
【0037】上記ベースシート11に、アクリル系粘着剤
を乾燥厚み10μmになるようにバーコートにより塗布し
て粘着層12を形成し、上記基材10と貼り合わせてサンプ
ル(ラベル用記録メディア1)を作製した。このサンプル
(NO.3)では、ラベル本体15のヘイズ値は15%であっ
た。
【0038】(比較例1)比較例1として、ラベル本体
15の基材10は、38μmの透明のPETフィルムであり、
この基材10上に40μmのインク受容層13が設けられてい
るものである。一方、ベースシート11としては、厚さ(t
2)が75μmのシリコン離型処理された透明PETを使用
した。
【0039】上記ベースシート11に、アクリル系粘着剤
を乾燥厚み5μmになるようにバーコートにより塗布し
て粘着層12を形成し、上記基材10と貼り合わせてサンプ
ル(ラベル用記録メディア1)を作製した。このサンプル
では、ラベル本体15のヘイズ値は20%であった。
【0040】なお、ヘイズ値の測定は、ヘイズメーター
NDH−1001DP(日本電色工業(株)製)を用いて
実施した。被着体は風景写真とした。また、画像は人物
像で全て同じものとした。
【0041】上記実施例1〜3および比較例1の各サン
プルについて、被着体の風合い生かすこと(本テストに
おいては、被着体である風景の中にラベル本体上の人物
がいるように合成できること)のできる光透過性(透明
性)、表裏認識性、画像品質(にじみ等)、接着性のテス
トを行った。その結果を表1に示す。なお、表1におけ
る評価基準は、表裏認識性および画像品質については、
目視にて評価し、接着性については、30日以上剥がれ
ない場合が◎印、7日以上剥がれない場合が○印、7日
以内に剥がれた場合が×印とした。表1から判るよう
に、比較例1に比べて、本発明の実施例1〜3は、光透
過性がよく、ラベル本体のヘイズ値が15%以下でれば
良いという結果を得ることができた。
【0042】
【表1】
【0043】さらに又、ラベル本体15とベースシート11
の剥がし易さについても、実施例1,4〜7ならびに比
較例2〜3にてテストを行った。
【0044】(実施例4)本実施例4では、市販のカラ
ーインクジェット記録用のOHP用シート(セイコーエ
プソン株式会社製,型番“MJOHPSIN”)を用い
た。このシートの基材10は、100μmの透明なPET(ポ
リエチレンテレフタレ−ト)であり、この基材10上に30
μmのインク受容層13が設けられているものである。一
方、ベースシート11としては、厚さ(t2)が188μmのシ
リコン離型処理された白色PETを使用した。
【0045】上記ベースシート11に、アクリル系粘着剤
を10g/m2になるようにバーコートにより塗布して粘
着層12を形成し、上記OHP用シートの裏面と貼り合わ
せてサンプル(ラベル用記録メディア1)を作製した。こ
のサンプルでは、ラベル本体15の厚み(t1)は140μmで
あり(注1)、一方、ベ−スシ−ト11の厚み(t1)は188μ
mであるから、このベースシート11は、ラベル本体15に
対して1.34倍(注2)の厚みのものである。
【0046】 (注1):ラベル本体15の厚み(t1) =100μm(基材10)+30μm(インク受容層13)+10μm(粘着層12) =140μm (注2):ベースシート11厚み(t2)のラベル本体15厚み(t1)に対しする倍率 =(t2)/(t1)=188μm/140μm=1.34
【0047】(実施例5)本実施例5は、前記実施例2
のベースシート11を100μmに変更した以外は、同じ条
件でサンプルを作製した。[この場合、ベースシート11
の厚み(t2)は、ラベル本体15の厚み(t1)の1.7倍(100
μm/58μm)である。]
【0048】(実施例6)本実施例6は、前記実施例2
のベースシート11を188μmに変更した以外は、同じ条
件でサンプルを作製した。[この場合、ベースシート11
の厚み(t2)は、ラベル本体15の厚み(t1)の3.2倍(188
μm/58μm)である。]
【0049】(実施例7)本実施例7は、前記実施例2
のベースシート11を200μmに変更した以外は、同じ条
件でサンプルを作製した。[この場合、ベースシート11
の厚み(t2)は、ラベル本体15の厚み(t1)の3.4倍(200
μm/58μm)である。]
【0050】(比較例2)比較例2として、ベースシー
ト11を75μm、基材10を50μmに変更し、他の条件は前
記実施例2と同じとした。[この場合、ベースシート11
の厚み(t2)は、ラベル本体15の厚み(t1)の1.07倍(75
μm/70μm)である。]
【0051】(比較例3)比較例3として、市販のイン
クジェットプリンタ用光沢フィルム(糊付き)(花王株式
会社製)を使用した。このフィルムにおいて、基材10の
厚みが100μm、インク受容層13の厚みが36μm、粘着
層12の厚みが11μmであり、一方、ベースシート11の厚
み(t2)は、39μmのものである。したがって、ベース
シート11の厚み(t2)は、ラベル本体15の厚み(t1)に対
して0.27倍(39μm/147μm)である。
【0052】上記実施例1,4〜7および比較例2,3
の各サンプルについて、ラベル本体15とベ−スシ−ト11
の剥し易さのテストを行った。その結果を表2に示す。
表2から判るように、比較例2,3に比べて、本発明の
実施例1,4〜7は、剥し易い結果を得ることができ
た。
【0053】
【表2】
【0054】(実施例8)本実施例8では、ラベル本体
15の基材10は、38μmの透明のPETフィルムであり、
この基材10上に10mのインク受容層13が設けられている
ものである。一方、ベースシート11としては、厚さ(t2)
が75μmのシリコン離型処理された白色PETを使用し
た。
【0055】上記ベースシート11に、アクリル系粘着剤
を乾燥厚み20μmになるようにバーコートにより塗布し
て粘着層12を形成し、上記基材10と貼り合わせてサンプ
ル(ラベル用記録メディア1)を作製した。
【0056】(比較例4)本比較例4では、ベースシー
ト11に、アクリル系粘着剤を乾燥厚み30μmになるよう
にバーコートにより塗布して粘着層12を形成し、その他
は、実施例8と同じにしてサンプル(ラベル用記録メデ
ィア1)を作製した。
【0057】上記実施例8及び比較例4にて作製したサ
ンプルをプリンター(セイコーエプソン株式会社製のM
J800C)に連続して多数枚通紙するテストを行っ
た。このテストの結果、実施例8にて作製したサンプル
の場合、300枚(A4サイズ)まで通紙したが、何の問
題もなく通紙することができた。これに対して、比較例
4にて作製したサンプルの場合、プリンター本体(プリ
ンターの紙搬送系)に粘着剤(粘着層12の一部)が付着
し、サンプルを300枚通紙する前に通紙が正常にでき
ないトラブルが発生した。
【0058】
【発明の効果】以上詳記したとおり、本発明によれば、
ラベル本体(ラベルシート)の画像品質ならびに接着力を
良好に維持しつつ光透過性(透明性)を良好にでき、さら
にラベル本体(ラベルシート)と剥離紙(ベースシート)と
の剥離操作も良く、さらにメディア表裏の判別性も良好
な取り扱い性に優れたラベル用記録メディアを提供する
ことができる。
【0059】そして、本発明に係るラベル用記録メディ
アは、剥離操作が極めてしやすい結果、印刷面(画像面)
に手指を触れないように剥離操作ができるので、剥離の
際の印刷面の汚れ発生(画像部分及び透明部分の汚れ)を
防止できる。特に、インクジェット方式印刷において
は、印刷直後の手指の接触(指紋の付着)に伴う“油分に
よる印刷面の変色や変質を回避出来る”という顕著な効
果を奏する。
【0060】また、本発明に係るラベル用記録メディア
は、粘着層の厚みが20μm以下に構成されたので、粘
着層のはみ出しによるプリンター本体への粘着剤の付着
が防止でき、該付着による通紙への悪影響を回避でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるラベル用記録メディ
アシ−トの断面図である。
【符号の説明】
1 ラベル用記録メディア(ラベルシ−ト) 10 基材 11 ベ−スシ−ト 12 粘着層 13 インク受容層 15 ラベル本体 20 基材 21 剥離紙

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性の基材の表側にインク受容層を
    有し、裏側に粘着層を有するラベル本体と、前記粘着層
    を覆いかつ前記ラベル本体から剥離可能に設けられたベ
    −スシ−トとからなるラベル用記録メディアにおいて、 前記ラベル本体のヘイズ値(曇値)が15%以下に構成さ
    れたことを特徴とするラベル用記録メディア。
  2. 【請求項2】 前記ベ−スシ−トが白色あるいは着色フ
    ィルムにて構成されたことを特徴とする請求項1に記載
    のラベル用記録メディア。
  3. 【請求項3】 前記粘着層の厚みが20μm以下に構成
    されたことを特徴とする請求項1または2に記載のラベ
    ル用記録メディア。
  4. 【請求項4】 前記ベ−スシ−トの厚みが、前記ラベル
    本体の厚みよりも大きいことを特徴とする請求項1から
    3のいずれかに記載のラベル用記録メディア。
  5. 【請求項5】 前記ラベル用記録メディアが、インクジ
    ェット記録用として用いられることを特徴とする請求項
    1から4のいずれかに記載のラベル用記録メディア。
JP9038838A 1997-02-24 1997-02-24 ラベル用記録メディア Pending JPH10240131A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7220333B1 (en) 1999-02-18 2007-05-22 L'oreal S. A. Material supply strip, system, and method of applying pieces of material to objects
JP2017083844A (ja) * 2015-10-29 2017-05-18 ヨン リュ,イル セキュリティ用ステッカーラベル及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7220333B1 (en) 1999-02-18 2007-05-22 L'oreal S. A. Material supply strip, system, and method of applying pieces of material to objects
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