JP3487140B2 - ラベル用記録メディア - Google Patents
ラベル用記録メディアInfo
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- label
- thickness
- recording medium
- base sheet
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
ィアに関し、さらに詳しくは、基材の片側面に粘着性を
有するラベル本体に剥離紙が設けられて、インクジェッ
ト記録用として用いられるラベル用記録メディアに関す
る。
有するラベル本体に対し、該粘着層を介して剥離紙が設
けられており、この剥離紙を剥がすことにより、ラベル
本体を貼着可能とするラベル用記録メディアがある。こ
のラベル用記録メディアは、所定の画像を形成(基材の
表面側に形成)したのち、画像を形成されたラベル本体
と剥離紙とを分離し、該ラベル本体を所望箇所に貼着し
て使用するためのメディアである。そして、このメディ
アは、インクジェット記録用のラベルシ−トとして従来
から市販されている。
において、特に、近年における画像品質は極めて高品質
となってきており、ユーザーにとってその用途、楽しみ
方は、より広範囲になってきている。また、この種のラ
ベルシートには、その画像形成形態として、剥離紙上に
多数枚のラベル本体が設けられたものがある。そして、
この多数のラベル本体を有するラベルシートに、インク
ジェットプリンタを使用して、各ラベル本体に画像を形
成する(通常、各ラベル本体に同時に画像形成をする)す
る。
能なラベルシートについて、図3を参照して説明する。
図3に示すラベルシート30は、剥離紙であるベースシ
ート31上に、基材34、粘着層32およびインク受容
層33からなるラベル本体35が剥離可能に設けられた
構成である。そして、ラベル本体35は、切り込み38
により複数枚に分離されている。
きは、該ラベルシート30をインクジェットプリンタに
装填するとともに、切り込み38によって画成されたラ
ベル本体の数に対応した数の画像を設定して、印刷を実
施する。この印刷によって、例えば、ラベル本体数だけ
の多数の画像が一度に形成される。したがって、多数形
成されたラベル本体35は、ベースシート31(剥離紙)
から順次剥がして、所望する箇所に貼りつけて使用する
ことができる。
多数枚のラベル本体を有するラベルシート30におい
て、形成画像に不測の縞模様ができるという問題があっ
た。この原因について、本発明者らが鋭意研究した結
果、切り込み38が形成されたことによる、ラベル本体
35及び/又はベースシート31の変形が原因であるこ
とが判明した。このラベル本体35及び/又はベースシ
ート31の変形は、切り込み38が形成されるときに、
切り込み形成手段39による切り込み圧力(シート厚み
方向の圧力)による。
成時におけるラベルシート搬送に際し、プリンターヘッ
ドに対してシート表面(画像形成面)の距離が周期的に変
化してしまい、インク滴の滴下条件が変動し、該変動に
対応して画像に縞模様が現れてしまうことになる。
形が主たる要因であるのか、或いはベースシート31の
変形が主たる原因であるのかは、明らかではないが、該
縞模様は、画像が高品質になればなるほど、ラベルシー
トの付加価値を低下させるものとして大きな問題であっ
た。
であって、その目的とするところは、インクジェット方
式により画像を形成するときに、画像に縞模様が現れる
現象を防止できるラベル用記録メディアを提供すること
にある。
録メディアは、基材の表側にインク受容層を有し、裏側
に粘着層を介して該粘着層から剥離可能に設けられたベ
−スシ−トを有するラベル用記録メディアであって、前
記インク受容層および基材が複数に分離する切れ込みが
形成されており、かつ前記ベ−スシ−トの厚みをT1、
前記基材の厚みをT2としたときに、下記式(T1/T
2)>0.38を満足するように構成して、切れ込みに
よる記録メディアの変形を抑止するインクジェット記録
用ラベル用記録メディアであることを特徴とし(請求項
1)、これにより上記目的を達成することができる。
おいて、・前記基材の厚みが100μm未満に構成され
たこと(請求項2)、・表側にインク受容層を有し、裏側
に粘着層を有する前記基材をラベル本体とし、該ラベル
本体の厚みが前記ベースシートの厚みよりも小さく構成
されたこと(請求項3)、・前記ベ−スシ−トの周縁に形
成される非画像領域の幅が、前記周縁の対向する部分に
おいて同じ幅に構成されたこと(請求項4)、を特徴とす
る。
アによれば、基材が複数に分離する切れ込みが形成され
ており、かつベ−スシ−トの厚みをT1、基材の厚みを
T2としたときに、両部材の厚み比が(T1/T2)>
0.38を満足するように構成されたことにより、画像
形成時の縞模様が抑えられる。これは、ベ−スシ−トの
厚みと基材の厚みとを、前記の特定値を満足するように
設定することにより、前記切り込みを形成する切り込み
形成手段によるメディア自体の変形の顕在化が抑えられ
るものと推測され、このラベル用記録メディアが、イン
クジェット記録用として用いられることにより、高品質
でかつ不測の縞模様が現れない画像を形成できる(請求
項1)。
おいて、前記基材の厚みが100μm未満に構成された
ことにより、前記切り込みを形成するときの切り込み
(切断)部分及びその近傍における変形が抑えられるも
のと思われる(請求項2)。
おいて、表側にインク受容層を有し、裏側に粘着層を有
する前記基材をラベル本体とし、このラベル本体の厚み
が前記ベースシートの厚みよりも小さくした構成によ
り、ラベル用記録メディア全体の剛性において、ベ−ス
シ−トの剛性を支配的な要素とすることができる。そし
て、ラベル本体への切り込み形成に際しては、該ラベル
本体がベースシートにしっかりと支持された状態で切り
込みが形成されるので、ラベル本体(主に基材)の変形が
抑えられ、かつベースシートの変形をも抑えることがで
きるものと思われる。したがって、印刷搬送時における
画像形成面のプリンタヘッドに対する距離変動をなく
し、縞模様の原因を回避することができる(請求項3)。
ィアにおいて、前記ベ−スシ−トの周縁に形成される非
画像領域の幅が、前記周縁の対向する部分において同じ
幅に構成されたことにより、プリンタへの装填向き(前
後向き)の制約が無くなる(請求項4)。
メディアの実施の形態について、図1に基づいて詳細に
説明する。なお、図1は、本発明のラベル用記録メディ
アの一実施の形態を示す断面図(図2におけるX−X線
に沿った部分の拡大断面図)である。
記録メディア1は、基材10の表側にインク受容層13
を有し、裏側に粘着層12を有するラベル本体15と、
粘着層12を覆いかつラベル本体15から剥離可能に設
けられたベ−スシ−ト11とからなる。
は、基材10が複数に分離する切れ込み18が形成され
ている。このラベル本体15は、縦横に形成された切り
込み18により複数に画成されている(図2参照)。ま
た、ベ−スシ−ト11の厚みをT1、基材の厚みをT2と
したときに、両部材の厚み比(T1/T2)が(T1/T
2)>0.38を満足するように構成されている。この
ように、ベ−スシ−ト11の厚みT1と基材10の厚み
T2との関係を、前記値を満足するように設定すること
により、切り込み18を形成する切り込み形成手段によ
るメディア自体の変形が抑えられるものと思われる。し
たがって、本実施の形態のラベル用記録メディア1を用
いて画像形成を行うと、画像形成時の縞模様の発生が抑
えられる。
うな複数のラベル本体15に対して、インクジェットプ
リンタを用いて、例えば全てのラベル本体15(図2に
おいては、21個)に画像を形成するが、この画像の印
字サイズを、ラベル本体15のサイズよりも若干大きく
する。このことにより、例えば印字位置がずれた場合で
も、ラベル本体15の全面に対して画像を確実に形成す
ることができる。
おいては、前記両部材の厚み比(T1/T2)の特定値に
加えて、基材10の厚みT2が100μm未満に構成さ
れている場合には、ベースシート11の厚さT1に対す
る切り込み18の食い込み深さの割合を比較的小さくで
き、該切り込み18の形成時におけるベースシート11
のダメージを小さく抑えることができるものと思われ
る。その結果、切り込み18を形成するときの切り込み
18の部分及びその近傍における変形が抑えられる。
ディア1においては、ラベル本体15の厚みT0がベー
スシート11の厚みT1よりも小さく構成(T0<T1)
されている。このように構成された場合、ラベル用記録
メディア1全体の剛性は、そのほとんどがベ−スシ−ト
11の剛性によって決定される。このことから、例え
ば、ラベル本体15への切り込み18の形成に際して、
このラベル本体15がベースシート11にしっかりと支
持された状態で切り込みが形成されることから、ラベル
本体15の変形が抑えられる。
ベル本体15の厚さに対応するように設定させることか
ら、上記T0<T1に設定されていることにより、ベース
シート11の厚さT1に対する切り込み18の食い込み
深さの割合を小さくでき、該ベースシート11の変形も
抑えることができる。
15自体の強度が低下しても、ベースシート11によっ
て十分な強度が維持されるので、画像形成時における紙
送り動作を安定状態に維持しやすくなり、印刷搬送時に
おける画像形成面のプリンタヘッドに対する距離変動を
なくし、縞模様の原因を回避することができる。
1において、非画像領域20が該メディア1の周縁に形
成されている。この非画像領域20は、搬送方向(図2
においてA方向)に対して前後縁における前後幅W1が
同じであり、また、左右縁における左右幅W2が同じに
構成されている。このように構成されていることによ
り、ラベル用記録メディア1をインクジェトプリンタに
装填するときの前後の向きの制約がなく、該向きを気に
すること無くセッティングすることができる。
いて、基材10およびベ−スシ−ト11の材質として
は、強度的な面並びに加工性等から合成樹脂製フイルム
を使用するのが好ましい。また、合成樹脂フイルムによ
って構成された基材10,ベ−スシ−ト11の場合に
は、両部材共に吸湿性をなくすことができることで、コ
ックリングやカ−ルを防止することができ、画像品質を
良好に維持できる。
ポリエステル,ポリオレフィン,ポリアミド,ポリエス
テルアミド,ポリエーテル,ポリイミド,ポリアミドイ
ミド,ポリスチレン,ポリカーボネート,ポリ-ρ-フェ
ニレンスルフィド,ポリエーテルエステル,ポリ塩化ビ
ニル,ポリ(メタ)アクリル酸エステルが好ましい。ま
た、これらの共重合体やブレンド物、さらには、架橋し
たものを用いることもできる。
テル中に白色無機粒子を含有させることにより白色化さ
せているものを用いることもできる。白色無機粒子と
は、公知の無着色に近い無機粒子をいい、炭酸カルシウ
ム,非晶質ゼオライト粒子,アナターゼ型の二酸化チタ
ン,リン酸カルシウム,硫酸カルシウム,硫酸バリウ
ム,シリカ,アルミナ,カオリン,タルク,クレーなど
が挙げられる。このような無機粒子以外にも、ポリエス
テル重合反応系で触媒残査とリン化合物との反応により
析出した微粒子を用いることもできる。
せ、該気泡で光を散乱させることにより白色化させてい
るものを用いることもできる。このようなフィルムの使
用は、微細気泡を有するため、比重が低くなり、また、
クッション性も有するため、鮮明な画像が得られるとい
う利点がある。
ルム母材(例えばポリエステル)中に、非相溶ポリマー、
例えばポリ-3-メチルブテン-1,ポリ-4-メチルペンテン
-1,ポリプロピレン,ポリビニル-t-ブタン,1,4-トラ
ンス-ポリ-2,3-ジメチルブタジエン,セルローストリア
セテート,セルローストリプロピオネート,ポリクロロ
トリフルオロエチレンなどを細かく分散させ、あるい
は、前記白色無機粒子を添加し、それらを1軸または2
軸に延伸することにより形成させることができる。この
延伸に際して、分散させた非相溶ポリマー粒子または添
加した白色無機粒子の周りにボイド(気泡)が形成され、
これが光の散乱作用を発揮するため白色化される。
の方法で表面処理を施したフイルム、例えば、コロナ放
電処理(空気中,窒素中,炭酸ガス中など)や、易接着処
理が施されたフィルムを使用する場合、あるいは、一軸
または二軸延伸後のフィルムに後記する各種接着剤を塗
布したフィルムを使用する場合、記録層との密着性,耐
水性,耐溶剤性などが改良されるので、より好ましい。
なお、易接着処理は、公知の各種の方法を用いることが
でき、フィルム製造工程中でアクリル系,ウレタン系,
ポリエステル系などの各種接着剤を塗布したものなどが
好適に用いることができる。
いて、ベースシート11として、上記合成樹脂フィルムに
離型剤(シリコーン)を塗布し、離型しやすい処理を施し
たものを使用するのが好ましい。また、ベースシート1
1の厚みについては、特に限定するものではないが、通
常、10〜500μmであり、好ましくは20〜300μm、より
好ましくは30〜250μmである。
いて、インク受容層13としては、従来公知の材料で形
成することができる。すなわち、インク受容層13は、
インク滴を好適に吸収して保持するためのものであり、
顔料およびバインダー樹脂、その他各種の添加剤から成
る公知の材料で形成することができる。
カルシウム,ケイソウ土,クレー,タルク,酸化アル
ミ,水酸化アルミナなどを使用することができる。バイ
ンダー樹脂としては、ポリビニルアルコール,ポリビニ
ルピロリドン,カゼイン,ゼラチン,アクリル酸エステ
ルの共重合体,ポリアクリルアミド,ポリエチレンオキ
サイド,エチレン−酢ビ共重合体,セルロース誘導体な
どを使用することができる。添加剤としては、紫外線吸
収剤,防腐剤,酸化防止剤,PH調整剤,界面活性剤,
消泡剤などを併用することができる。
1383号公報,特開平6-199035号公報に「擬ベーマイト系
微粒子を用いて微細空孔を有するインク受容層が形成さ
れた記録シ−ト」について記載されているが、このよう
な記録シ−トを本発明のラベル用記録メディア1として
使用することもできる。
いて、粘着層12を構成する粘着剤としては、粘着性を
付与する低Tgの主モノマー成分,接着性や凝集力を付
与する高Tgのコモノマー成分,架橋や接着性改良のた
めの官能基含有モノマー成分などを主とする重合体また
は共重合体を用いることができ、これらの重合体または
共重合体の溶液に架橋剤を添加して使用することができ
る。
ル,アクリル酸ブチル,アクリル酸アミル,アクリル酸
-2-エチルヘキシル,アクリル酸オクチル,アクリル酸
シクロヘキシル,アクリル酸ベンジル等のアクリル酸ア
ルキルエステルや、メタクリル酸ブチル,メタクリル酸
-2-エチルヘキシル,メタクリル酸シクロヘキシル,メ
タクリル酸ベンジル等のメタクリル酸アルキルエステル
等を用いることができる。
ル,メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,酢酸ビ
ニル,スチレン,アクリロニトリル等を用いることがで
き、また、官能基含有モノマー成分としては、アクリル
酸,メタクリル酸,マレイン酸,イタコン酸,クロトン
酸等のカルボキシル含有モノマーや、2-ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート,2-ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート,N-メチロールアクリルアミド等のヒドロキ
シル基含有モノマー,アクリルアミド,メタクリルアミ
ド,グリシジルメタクリレート等を用いることができ
る。
は、粘着剤として、上述した重合体または共重合体の溶
液に架橋剤を添加して使用するが、架橋剤としては、イ
ソシアナート系,エポキシ系,エチレンイミン系,アル
ミキレート系など官能基と反応し得る種類の架橋剤を選
択し添加すればよい。
いては、粘着層12を構成する粘着剤の塗布量(乾燥重
量)としては、20g/m2以下の範囲であればよく、より
好ましくは15g/m2以下とすることにより、粘着剤を
ラベル周縁まで設けた場合のはみ出しを防ぐことができ
る。
本発明に係るラベル用記録メディアについて具体的に説
明する。なお、以下の実施例および比較例を説明するに
あたって、前掲の図1を参照している。即ち、各実施
例,比較例で作製されたサンプルは、図1に示すよう
に、インク受容層13,基材10及び粘着層12からな
るラベル本体15と、ベ−スシ−ト11とで構成される
ラベル用記録メディア1である。
が38μmの白色PET(ポリエチレンテレフタレ−ト)の
基材10上に20μmのインク受容層13を以下の通り形
成した。 (インク受容層組成および形成方法)アルミニウムアル
コキシドの加水分解・解膠法で合成した固形分18重量
%のアルミナゾル100g、ポリビニルアルコール6.
2重量%水溶液32gを混合し、得られたアルミナゾル
塗工液を、乾燥後の塗工量20g/m2になるようにダ
イコーターを用いて塗工し、乾燥後、140℃で熱処理
した。上記のベーマイト多孔質上に一次粒子径20から
30nmのコロイダルシリカとシラノール変性ポリビニ
ルアルコール(株式会社クラレ製:商品名R−1130)
からなる固形分5重量%の塗工液を塗布し、さらに、1
40℃で熱処理し、1μmの表面処理層を形成した。イ
ンク受容層の総厚は約20μmであった。一方、ベース
シート11としては、厚さ(T1)が38μmのシリコン離
型処理された透明PETを使用した。
剤を10g/m2になるようにバーコートにより塗布して
粘着層12を形成し、上記OHP用シートの裏面と貼り
合わせ、その後、切り込み刃(カッタ)による切り込み1
8の深さを68μmとして、図2に示すように複数のラベ
ル本体を剥がせる形態のサンプル(ラベル用記録メディ
ア1)を作製した。このように構成したサンプルの全て
のラベル本体に対して、同じ画像を形成した。
10の厚さ(T2)を50μm、切り込み深さを80μmにし
た以外は実施例1と同じ条件とした。
10の厚さ(T2)を75μm、切り込み深さを105μmにし
た以外は実施例1と同じ条件とした。
10の厚さ(T2)を100μm、切り込み深さを130μmに
した以外は実施例1と同じ条件とした。
10の厚さ(T2)を125μm、切り込み深さを155μmに
した以外は実施例1と同じ条件とした。
サンプルについて、インクジェットプリンタとしては、
セイコーエプソン(株)製の商品名:MJ810Cを使用
し、720DPIの解像度にて、カラー画像を形成し、
その画像について、縞模様の有無を目視にて観察した。
基材とベースシートとの厚みに着目し、その結果を表1
に示す。なお、表1における評価については、 AA:縞模様が全く無く極めて良好であった。 A:縞模様の形成がほとんどなかった。 AB:縞模様が僅かに認められるものの、評価Bよりも
良好な状態。 B:縞模様が僅かに見られた。 C:ほとんどの画像に縞模様が見られた。 として表記した。
て、本発明の実施例1〜3は、縞模様が形成されるのを
防止することができた。したがって、(T1/T2)>
0.38を満足する構成であれば縞模様の形成が抑えら
れることが判る。
基材10として「38μmの白色PETフィルム」を使用
し、ベースシート11として「シリコン離型処理した10
0μmの透明PETフイルム」を使用した。そして、 上
記基材10上にインク受容組成物を20g/m2塗布して
インク受容層13を形成した。一方、上記ベースシート
11上にアクリル系粘着剤を15g/m2 になるようにバ
ーコートにより塗布して粘着層12を形成し、上記基材
10の裏面と貼り合わせ、その後、切り込み刃(カッタ)
による切り込み18の深さを73μmとして、図2に示す
ように複数のラベル本体を剥がせる形態のサンプル(ラ
ベル用記録メディア1)を作製した。
10の厚さ(T2)を50μm、切り込み深さを85μm、ベ
ースシート11の厚さ(T1)を100μmにした以外は実施
例4と同じ条件とした。
10の厚さ(T2)を75μm、切り込み深さを110μm、ベ
ースシート11の厚さ(T1)を125μmにした以外は実施
例4と同じ条件とした。
10の厚さ(T2)を100μm、切り込み深さを135μm、
ベースシート11の厚さ(T1)を150μmにした以外は実
施例4と同じ条件とした。
前掲の実施例1に用いたインクジェットプリンタによ
り、720DPIの解像度にて、実施例1と同じカラー
画像を形成し、その画像について、縞模様の有無を目視
にて観察した。なお、実施例4〜7においては、ラベル
本体とベースシートとの厚みに着目し、その結果を表2
に示す。なお、表2における評価については、表1と同
じ基準として AA:縞模様が全く無く極めて良好であった。 A:縞模様の形成がほとんどなかった。 AB:縞模様が僅かに認められるものの、評価Bよりも
良好な状態。 B:縞模様が僅かに見られた。 C:ほとんどの画像に縞模様が見られた。 として表記した。
7は、縞模様のない極めて良好な画像を得ることができ
た。したがって、(ラベル本体の厚さT0)<(ベース
シートの厚さT1)を満足する構成であれば縞模様のな
い極めて良好な画像が得られることが判る。また、実施
例7と比較例1とを比較してみると、基材10の厚み
(T2)が100μmをボーダーラインにして、100μm以上
であると、縞模様が発生し始めることがうかがえる。
用記録メディアは、基材が複数に分離する切れ込みが形
成され、かつベ−スシ−トの厚みをT1、基材の厚みを
T2としたときに、両部材の厚み比が(T1/T2)>
0.38を満足するように構成されたことにより、画像
形成時の縞模様が抑えられる。したがって、本発明に係
るラベル用記録メディアによれば、ラベル本体に切れ込
みが形成されていても、縞模様のない高品質なラベル画
像を提供することができる。
ィアにおいて、基材の厚みを100μm未満とした構成
によれば、切り込み部分及びその近傍の変形が抑えら
れ、縞模様の発生原因を抑えることができる。
アにおいて、ラベル本体の厚みをベースシートの厚みよ
りも小さくした構成によれば、ラベル用記録メディア全
体の剛性において、ベ−スシ−トの剛性を支配的な要素
とすることができ、その結果、ラベル本体への切り込み
形成に際しては、該ラベル本体がベースシートにしっか
りと支持された状態で切り込みが形成されるので、ラベ
ル本体の変形を抑えることができ、かつベースシートの
変形をも抑えることができ、印刷搬送時における画像形
成面のプリンタヘッドに対する距離変動をなくし、縞模
様の原因を回避することができる。
メディアにおいて、前記ベ−スシ−トの周縁に形成され
る非画像領域の幅が、前記周縁の対向する部分において
同じ幅にした構成によれば、プリンタへの装填向き(前
後向き)の制約が無くなり、取り扱い性の良いラベル用
記録メディアを提供することができる。
形態の断面図(図2におけるX−X断面図)である。
形態の斜視図である。
Claims (4)
- 【請求項1】基材の表側にインク受容層を有し、裏側に
粘着層を介して該粘着層から剥離可能に設けられたベ−
スシ−トを有するラベル用記録メディアであって、前記
インク受容層および基材が複数に分離する切れ込みが形
成されており、かつ前記ベ−スシ−トの厚みをT1、前
記基材の厚みをT2としたときに、下記式(T1/T2)
>0.38を満足するように構成して、切れ込みによる
記録メディアの変形を抑止したことを特徴とするインク
ジェット記録用ラベル用記録メディア。 - 【請求項2】前記基材の厚みが100μm未満に構成さ
れたことを特徴とする請求項1に記載のラベル用記録メ
ディア。 - 【請求項3】表側にインク受容層を有し、裏側に粘着層
を有する前記基材をラベル本体とし、該ラベル本体の厚
みが前記ベースシートの厚みよりも小さく構成されたこ
とを特徴とする請求項1に記載のラベル用記録メディ
ア。 - 【請求項4】前記ベ−スシ−トの周縁に形成される非画
像領域の幅が、前記周縁の対向する部分において同じ幅
に構成されたことを特徴とする請求項1〜3に記載のラ
ベル用記録メディア。
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