JPH11249564A - ラベル用記録メディア - Google Patents

ラベル用記録メディア

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JPH11249564A
JPH11249564A JP10046594A JP4659498A JPH11249564A JP H11249564 A JPH11249564 A JP H11249564A JP 10046594 A JP10046594 A JP 10046594A JP 4659498 A JP4659498 A JP 4659498A JP H11249564 A JPH11249564 A JP H11249564A
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JP
Japan
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label
recording medium
base sheet
buffer layer
layer
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Application number
JP10046594A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Onishi
弘幸 大西
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット方式により画像を形成すると
きに、画像に縞模様が現れる現象を防止できるラベル用
記録メディアを提供する。 【解決手段】 基材の表側にインク受容層を有するラベ
ル本体15と、該ラベル本体の裏面側を覆いかつ該ラベル
本体から剥離可能に設けられたベ−スシ−ト11とを有す
るラベル用記録メディア1である。ラベル本体を複数に
分離する切り込み18が形成されており、かつベ−スシ−
ト11とラベル本体15との間に、切り込み形成時における
変形を阻止する緩衝層12を設けた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラベル用記録メデ
ィアに関し、さらに詳しくは、粘着性を有するラベル本
体の裏側に剥離紙を有して、インクジェット記録用とし
て用いられるラベル用記録メディアに関する。
【0002】
【従来の技術】裏側に剥離紙を有して、該剥離紙から粘
着性を有するラベル本体を剥がして使用するラベル用記
録メディアがある。このラベル用記録メディアは、所定
の画像を形成したのち、画像を形成されたラベル本体と
剥離紙とを分離し、該ラベル本体を所望箇所に貼着して
使用するためのメディアである。そして、このインクジ
ェット記録用のラベルシ−トとして従来から市販されて
いる。
【0003】このインクジェット記録用のラベルシ−ト
において、特に、近年における画像品質は極めて高品質
となってきており、ユーザーにとってその用途、楽しみ
方は、より広範囲になってきている。また、この種のラ
ベルシートには、その画像形成形態として、剥離紙上に
多数枚のラベル本体が設けられたものに、インクジェッ
トプリンタを使用して、各ラベル本体に画像を形成する
(通常、複数の各ラベル本体に同時に画像形成をする)も
のがある。
【0004】このように、多数枚の画像を同時に形成可
能なラベルシートについて図4を参照して説明する。図
4に示すラベルシート40は、剥離紙であるベースシー
ト41上に、基材44、粘着層42およびインク受容層
43からなるラベル本体45が剥離可能に設けられた構
成である。そして、ラベル本体45は、切り込み48に
より複数枚に分離されている。
【0005】このラベルシート40に画像を形成すると
きは、該ラベルシート40をインクジェットプリンタに
装填するとともに、切り込み48によって画成されたラ
ベル本体の数に対応した数の画像を設定して、印刷を実
施する。この印刷によって、例えば、ラベル本体数だけ
の多数の画像が一度に形成される。したがって、多数形
成されたラベル本体45を、ベースシート41(剥離紙)
から順次剥がして使用することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前掲の
多数枚のラベル本体を有するラベルシート40におい
て、形成画像に不測の縞模様ができるという問題があっ
た。この原因について、本発明者らが鋭意研究した結
果、切り込み48が形成されたことによる、ラベル本体
45の変形が原因であることが判明した。このラベル本
体45の変形は、切り込み48が形成されるときに、切
り込み形成手段49による切り込み圧力(シート厚み方
向の圧力)による。
【0007】このように切り込み形成時に変形が発生し
た結果、画像形成時におけるラベルシート搬送に際し、
プリンターヘッドに対してシート表面の距離が周期的に
変化してしまう。このために、インク滴の滴下条件が変
動し、該変動に対応して画像に縞模様が現れてしまうこ
とになる。この縞模様は、画像が高品質になればなるほ
ど、ラベルシートの付加価値を低下させるものとして大
きな問題であった。
【0008】本発明は、上記諸題点に鑑み成されたもの
であって、その目的とするところは、インクジェット方
式により画像を形成するときに、画像に縞模様が現れる
現象を防止できるラベル用記録メディアを提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るラベル用記
録メディアは、基材の表側にインク受容層を有するラベ
ル本体と、該ラベル本体の裏面側を覆いかつ該ラベル本
体から剥離可能に設けられたベ−スシ−トとを有するラ
ベル用記録メディアであって、前記ラベル本体を複数に
分離する切り込みが形成されており、かつ前記ベ−スシ
−トと前記ラベル本体との間に、前記切り込み形成時に
おける変形を阻止する緩衝層を設けたことを特徴とし
(請求項1)、これにより上記目的を達成することができ
る。
【0010】本発明に係る上記ラベル用記録メディアに
おいて、 ・前記ラベル本体の粘着層の厚みが15μm以上形成さ
れ、該粘着層が前記緩衝層を兼ねるように構成されてい
ること(請求項2)、 ・前記緩衝層は前記粘着層とは別層にて形成されてお
り、該緩衝層の厚みが10μm以上に構成されたこと(請求
項3)、 ・前記ベ−スシ−トの周縁に形成される非画像領域の幅
が、前記周縁の対向する部分において同じ幅に構成され
たこと(請求項4)、 ・前記ラベル用記録メディアが、インクジェット記録用
として用いられること(請求項5)、 を特徴とする。
【0011】(作用)本発明に係るラベル用記録メディ
アによれば、ラベル本体を複数に分離する切り込みが形
成されており、かつベ−スシ−トとラベル本体との間
に、切り込み形成時における変形を阻止する緩衝層を設
けた構成により、切り込み形成時における切り込み圧力
による圧力を緩衝し、ラベル本体並びにベースシートの
塑性変形を抑えることができる。よって、ラベル本体に
切り込みを形成したときのカッタによりラベル本体の表
面での変形を顕在化することが無くなり、印刷搬送時に
おける画像形成面のプリンタヘッドに対する距離変動を
なくし、縞模様の原因を回避することができる(請求項
1)。
【0012】本発明に係るラベル用記録メディアにおい
て、前記緩衝層が、厚み15μm以上の厚さを有する粘着
層にて構成されている場合には、特別な緩衝層を形成し
なくても、切り込み形成時の緩衝作用を持たせることが
できる(請求項2)。また、本発明に係る上記ラベル用記
録メディアにおいて、粘着層とは別層の前記緩衝層の厚
みが10μm以上に構成されたことにより、該緩衝層を必
要以上に厚くすることなく、緩衝作用を有効に発揮する
ことができる(請求項3)。
【0013】本発明に係るラベル用記録メディアにおい
て、前記ベ−スシ−トの周縁に形成される非画像領域の
幅が、前記周縁の対向する部分において同じ幅に構成さ
れたことにより、プリンタへの装填向き(前後向き)の制
約が無くなる(請求項4)。
【0014】本発明に係るラベル用記録メディアにおい
て、ラベル用記録メディアが、インクジェット記録用と
して用いられることにより、高品質でかつ不測の縞模様
が現れない画像を形成できる(請求項5)。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るラベル用記録
メディアの実施の形態について、図1〜図3に基づいて
詳細に説明する。なお、図1は、本発明に係るラベル用
記録メディアの第1の実施の形態の断面図(図2におけ
るX−X断面図)である。図2は、本発明に係るラベル
用記録メディアの第1の実施の形態の斜視図である。ま
た、図3は、本発明に係るラベル用記録メディアの第2
の実施の形態の断面図である。
【0016】(第1の実施の形態)本発明に係るラベル
用記録メディアの第1の実施の形態を、図1(断面図)
および図2(斜視図)に示す。先ず、図1に示すよう
に、本発明に係るラベル用記録メディア1は、基材10
の表側にインク受容層13を有し、裏側に粘着層12を
有するラベル本体15と、この粘着層12を覆いかつラ
ベル本体15から剥離可能に設けられたベ−スシ−ト1
1とからなる。そして、ラベル本体15は、縦横に形成
された切り込み18により複数に画成されて、別々に剥
離できるように構成されている(図2参照)。
【0017】本実施の形態における特徴的構成は、ベ−
スシ−ト11とラベル本体15との間に、切り込み18
の形成時における変形を阻止する緩衝層として機能する
特定の厚みを有した粘着層12を設けた構成である。こ
のような緩衝層を有した構成により、切り込み形成時に
おける切り込み圧力(カッタによる圧力)を緩衝して、ラ
ベル本体15並びにベースシート11の塑性変形を抑え
る。また、本実施の形態において、粘着層12の厚み(t
3)を15μm以上にすることにより、切り込み形成時にお
ける変形を効果的に防止することができる。
【0018】また、本実施の形態のラベル用記録メディ
ア1において、図2に示すように、非画像領域20がメ
ディア1の周縁に形成されている。この非画像領域20
は、搬送方向(図2においてA方向)に対して前後縁に
おける前後幅W1が同じであり、また、左右縁における
左右幅W2が同じに構成されている。このように構成さ
れていることにより、ラベル用記録メディア1をインク
ジェトプリンタに装填するとき、メディア前後の向きの
制約がなく、該向きを気にすること無くセッティングす
ることができる。
【0019】本実施の形態のラベル用記録メディア1に
おいて、基材10およびベ−スシ−ト11の材質として
は、合成樹脂製フイルムを使用するのが好ましい。これ
は、基材,ベ−スシ−トとも比較的強度があり、また吸
湿性がないことから、インク滴によるコックリングやカ
−ルを防止することができ、画像品質を良好に維持でき
るからである。
【0020】前記合成樹脂製フィルムの材質としては、
ポリエステル,ポリオレフィン,ポリアミド,ポリエス
テルアミド,ポリエーテル,ポリイミド,ポリアミドイ
ミド,ポリスチレン,ポリカーボネート,ポリ-ρ-フェ
ニレンスルフィド,ポリエーテルエステル,ポリ塩化ビ
ニル,ポリ(メタ)アクリル酸エステルが好ましい。ま
た、これらの共重合体やブレンド物、さらには、架橋し
たものを用いることもできる。
【0021】ポリエステルフィルムとしては、ポリエス
テル中に白色無機粒子を含有させることにより白色化さ
せているものを用いることもできる。白色無機粒子と
は、公知の無着色に近い無機粒子をいい、炭酸カルシウ
ム,非晶質ゼオライト粒子,アナターゼ型の二酸化チタ
ン,リン酸カルシウム,硫酸カルシウム,硫酸バリウ
ム,シリカ,アルミナ,カオリン,タルク,クレーなど
が挙げられる。このような無機粒子以外にも、ポリエス
テル重合反応系で触媒残査とリン化合物との反応により
析出した微粒子を用いることもできる。
【0022】また、フィルム内部に微細な気泡を含有さ
せ、該気泡で光を散乱させることにより白色化させてい
るものを用いることもできる。このようなフィルムの使
用は、微細気泡を有するため、比重が低くなり、また、
クッション性も有するため、鮮明な画像が得られるとい
う利点がある。
【0023】微細な気泡を形成する手段としては、フィ
ルム母材(例えばポリエステル)中に、非相溶ポリマー、
例えばポリ-3-メチルブテン-1,ポリ-4-メチルペンテン
-1,ポリプロピレン,ポリビニル-t-ブタン,1,4-トラ
ンス-ポリ-2,3-ジメチルブタジエン,セルローストリア
セテート,セルローストリプロピオネート,ポリクロロ
トリフルオロエチレンなどを細かく分散させ、あるい
は、前記白色無機粒子を添加し、それらを1軸または2
軸に延伸することにより形成させることができる。この
延伸に際して、分散させた非相溶ポリマー粒子または添
加した白色無機粒子の周りにボイド(気泡)が形成され、
これが光の散乱作用を発揮するため白色化される。
【0024】また、ポリエステルフィルムとして、公知
の方法で表面処理を施したフイルム、例えば、コロナ放
電処理(空気中,窒素中,炭酸ガス中など)や、易接着処
理が施されたフィルムを使用する場合、あるいは、一軸
または二軸延伸後のフィルムに後記する各種接着剤を塗
布したフィルムを使用する場合、記録層との密着性など
が改良されるので、より好ましい。なお、易接着処理
は、公知の各種の方法を用いることができ、フィルム製
造工程中でアクリル系,ウレタン系,ポリエステル系な
どの各種接着剤を塗布したものなどが好適に用いること
ができる。
【0025】本実施の形態のラベル用記録メディア1に
おいて、ベースシート11として、上記合成樹脂フィル
ムに離型剤(シリコーン)を塗布し、離型しやすい処理を
施したものを使用するのが好ましい。本実施の形態にお
いてベースシート11の厚みについては、特に限定する
ものではないが、通常、10〜500μmであり、好ましく
は20〜300μm、より好ましくは30〜250μmである。
【0026】本実施の形態のラベル用記録メディア1に
おいて、インク受容層13としては、従来公知の材料で
形成することができる。すなわち、インク受容層13
は、インク滴を好適に吸収して保持するためのものであ
り、顔料およびバインダー樹脂、その他各種の添加剤か
ら成る公知の材料で形成することができる。
【0027】顔料としては、シリカ,ゼオライト,炭酸
カルシウム,ケイソウ土,クレー,タルク,酸化アル
ミ,水酸化アルミナなどを使用することができる。バイ
ンダー樹脂としては、ポリビニルアルコール,ポリビニ
ルピロリドン,カゼイン,ゼラチン,アクリル酸エステ
ルの共重合体,ポリアクリルアミド,ポリエチレンオキ
サイド,エチレン−酢ビ共重合体,セルロース誘導体な
どを使用することができる。添加剤としては、紫外線吸
収剤,防腐剤,酸化防止剤,PH調整剤,界面活性剤,
消泡剤などを併用することができる。
【0028】また、特開平2-276670号公報,特開平3-28
1383号公報,特開平6-199035号公報に「擬ベーマイト系
微粒子を用いて微細空孔を有するインク受容層が形成さ
れた記録シ−ト」について記載されているが、このよう
な記録シ−トを本発明のラベル用記録メディア1として
使用することもできる。
【0029】ラベル用記録メディア1において、粘着層
12を構成する粘着剤としては、粘着性を付与する低T
gの主モノマー成分,接着性や凝集力を付与する高Tg
のコモノマー成分,架橋や接着性改良のための官能基含
有モノマー成分などを主とする重合体または共重合体を
用いることができ、これらの重合体または共重合体の溶
液に架橋剤を添加して使用することができる。
【0030】主モノマー成分としては、アクリル酸エチ
ル,アクリル酸ブチル,アクリル酸アミル,アクリル酸
-2-エチルヘキシル,アクリル酸オクチル,アクリル酸
シクロヘキシル,アクリル酸ベンジル等のアクリル酸ア
ルキルエステルや、メタクリル酸ブチル,メタクリル酸
-2-エチルヘキシル,メタクリル酸シクロヘキシル,メ
タクリル酸ベンジル等のメタクリル酸アルキルエステル
等を用いることができる。
【0031】コモノマー成分としては、アクリル酸メチ
ル,メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,酢酸ビ
ニル,スチレン,アクリロニトリル等を用いることがで
き、また、官能基含有モノマー成分としては、アクリル
酸,メタクリル酸,マレイン酸,イタコン酸,クロトン
酸等のカルボキシル含有モノマーや、2-ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート,2-ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート,N-メチロールアクリルアミド等のヒドロキ
シル基含有モノマー,アクリルアミド,メタクリルアミ
ド,グリシジルメタクリレート等を用いることができ
る。
【0032】ラベル用記録メディア1では、粘着剤とし
て、上述した重合体または共重合体の溶液に架橋剤を添
加して使用するが、架橋剤としては、イソシアナート
系,エポキシ系,エチレンイミン系,アルミキレート系
など官能基と反応し得る種類の架橋剤を選択し添加すれ
ばよい。
【0033】本実施の形態のラベル用記録メディア1に
おいて、粘着層12を構成する上述の粘着剤において
は、緩衝機能を充分に発揮するためには、厚さが15μm
以上であることが望ましい。
【0034】(第2の実施の形態)本発明に係るラベル
用記録メディアの第2の実施の形態を図3に示す。な
お、図3はラベル用記録メディアの要部断面図である。
本実施の形態のラベル用記録メディア30は、ベースシ
ート31上に、基材34、粘着層32およびインク受容
層33からなるラベル本体35が、緩衝層36を介して
設けられた構成である。そして、ラベル本体35は、切
り込み38により複数枚に分離されている。
【0035】本実施の形態におけるラベル用記録メディ
ア30の特徴は、緩衝層36がラベル本体35とベース
シート31との間に設けられた構成である。このよう
に、緩衝層36を有した構成により、切り込み38を形
成したときの切り込み圧力(カッタによる圧力)を緩衝し
て、ラベル本体35並びにベースシート31の塑性変形
を抑えることができる。
【0036】このラベル用記録メディア30に画像を形
成した後に、ラベル本体35を、ベースシート31から
剥がして使用するときは、緩衝層36は、ベースシート
11側に残る。
【0037】緩衝層36の材質としては、例えば離型剤
としての機能を有しているシリコーン系化合物を使用す
ることができ、例えば、溶剤型のSD7223,SD7226,SD722
9,エマルジョン型のBY22-826,SH490,SM8701,SM8706,SH
7028A,SH7036,SM7060(以上、東レダウコーニングシリ
コーン社製)、エマルジョン型のKMシリーズ、溶剤型の
KS774,KS3703(以上、信越シリコーン社製)、TSWシリ
ーズ、TSMシリーズ、YMRシリーズ(以上、東芝シリコー
ン社製)、などを挙げることができる。また、シリコー
ン系界面活性剤を利用することも可能であり、例えばポ
リメチルシロキサン型界面活性剤が挙げられる。この緩
衝層36は、粘着層32とは別層として形成された場
合、その厚みが10μm以上に構成されたことにより、該
緩衝層を必要以上に厚くすることなく、緩衝作用を有効
に発揮することができる。
【0038】
【実施例】次に、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、
本発明に係るラベル用記録メディアについて具体的に説
明する。なお、以下の実施例および比較例を説明するに
あたって、前掲の図1、図2および図3を参照してい
る。即ち、各サンプルは、図1に示すように、インク受
容層13,基材10及び粘着層12からなるラベル本体
15と、ベ−スシ−ト11とで構成され(実施例1、比
較例1および比較例2)、図3に示す構成では、緩衝層
36を有する構成(実施例2、比較例3および比較例
4)のラベル用記録メディア30である。
【0039】(実施例1)本実施例1では、図1に示す
構成のもので、厚さが125μmの白色PET(ポリエチレ
ンテレフタレ−ト)の基材10上に20μmのインク受容
層13を以下の通り形成した。 (インク受容層組成および形成方法)アルミニウムアル
コキシドの加水分解・解膠法で合成した固形分18重量
%のアルミナゾル100g、ポリビニルアルコール6.
2重量%水溶液32gを混合し、得られたアルミナゾル
塗工液を、乾燥後の塗工量20g/m2になるようにダ
イコーターを用いて塗工し、乾燥後、140℃で熱処理
した。上記のベーマイト多孔質上に一次粒子径20から
30nmのコロイダルシリカとシラノール変性ポリビニ
ルアルコール(株式会社クラレ製:商品名R−1130)
からなる固形分5重量%の塗工液を塗布し、さらに、1
40℃で熱処理し、1μmの表面処理層を形成した。イ
ンク受容層の総厚は約20μmであった。一方、ベース
シート11としては、厚さ(t2)が38μmのシリコン離型
処理された透明PETを使用した。
【0040】上記ベースシート11に、アクリル系粘着
剤の厚さ(t3)を厚さ15μm(塗布量15g/m2)になるよ
うにバーコートにより塗布して粘着層12を形成し、上
記OHP用シートの裏面と貼り合わせ、その後、切り込
み刃(カッタ)による切り込み18の深さを160μmとし
て、図2に示すように複数のラベル本体を剥がせる形態
のサンプル(ラベル用記録メディア1)を作製した。この
ように構成したサンプルの全てのラベル本体に対して、
同じ画像を形成した。
【0041】(比較例1)本比較例1においては、アク
リル系粘着剤からなる粘着層12の厚さ(t3)を10μm
(塗布量10g/m2)、切り込み深さを155μmにした以外
は実施例1と同じ条件とした。
【0042】(比較例2)本比較例2においては、アク
リル系粘着剤からなる粘着層12の厚さ(t3)を13μm
(塗布量13g/m2)、切り込み深さを158μmにした以外
は実施例1と同じ条件とした。
【0043】(実施例2)本実施例2においては、図3
に示す構成のもので、アクリル系粘着剤からなる粘着層
12の厚さを10μm(塗布量10g/m2)とし、切り込み
深さ155μm、緩衝層36の厚み(t3)を10μmで設けた
以外は実施例1と同じ条件とした。
【0044】(比較例3)本比較例3においては、緩衝
層36の厚み(t3)を5μmで設けた以外は実施例1と同
じ条件とした。
【0045】(比較例4)本比較例3においては、緩衝
層36の厚み(t3)を8μmで設けた以外は実施例1と同
じ条件とした。
【0046】上記実施例1,2および比較例1,2,
3,4の各サンプルについて、インクジェットプリンタ
としては、セイコーエプソン(株)製の商品名:MJ81
0Cを使用し、720DPIの解像度にて、カラー画像
を形成し、その画像について、縞模様の有無を目視にて
観察した。その結果、実施例1,2においては、縞模様
の形成がほとんどなかった。一方、比較例2,4におい
ては、縞模様が僅かに見られ、また、比較例1,3にお
いては、ほとんどの画像に縞模様が見られた。
【0047】比較例1,2と実施例1との比較から明か
なように、厚さ15μmの粘着層により、縞模様の形成を
効果的に防止できた。また、比較例3,4と実施例2と
の比較から明かなように、10μm以上の厚さの緩衝層に
より、縞模様の形成が効果的に防止できた。
【0048】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明に係るラベ
ル用記録メディアは、ラベル本体を複数に分離する切り
込みが形成されており、かつベ−スシ−トとラベル本体
との間に、切り込み形成時における変形を阻止する緩衝
機能を有する層(緩衝層)を設けた構成であるので、切り
込み形成時における切り込み圧力による圧力を緩衝する
ことができ、ラベル本体並びにベースシートの塑性変形
を抑えることができる。したがって、本発明に係るラベ
ル用記録メディアによれば、ラベル本体に切り込みを形
成したときのカッタによりラベル本体の表面での変形を
顕在化することが無くなり、印刷搬送時における画像形
成面のプリンタヘッドに対する距離変動をなくし、縞模
様の原因を回避することができ、縞模様のない高品質な
ラベル画像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るラベル用記録メディアの第1の実
施の形態の断面図(図2におけるX−X断面図)である。
【図2】本発明に係るラベル用記録メディアの第1の実
施の形態の斜視図である。
【図3】本発明に係るラベル用記録メディアの第2の実
施の形態の断面図である。
【図4】従来のラベル用記録メディアの断面図である。
【符号の説明】
1,30 ラベル用記録メディア(ラベルシ−ト) 10,34 基材 11,31 ベ−スシ−ト 12,32 粘着層(緩衝層) 13,33 インク受容層 15,35 ラベル本体 18,38 切り込み 36 緩衝層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表側にインク受容層を有するラベ
    ル本体と、該ラベル本体の裏面側を覆いかつ該ラベル本
    体から剥離可能に設けられたベ−スシ−トとを有するラ
    ベル用記録メディアであって、 前記ラベル本体を複数に分離する切り込みが形成されて
    おり、かつ前記ベ−スシ−トと前記ラベル本体との間
    に、前記切り込み形成時における変形を阻止する緩衝層
    を設けたことを特徴とするラベル用記録メディア。
  2. 【請求項2】 前記ラベル本体の粘着層の厚みが15μm
    以上形成され、該粘着層が前記緩衝層を兼ねるように構
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のラベル
    用記録メディア。
  3. 【請求項3】 前記緩衝層は前記粘着層とは別層にて形
    成されており、該緩衝層の厚みが10μm以上に構成され
    たことを特徴とする請求項1に記載のラベル用記録メデ
    ィア。
  4. 【請求項4】 前記ベ−スシ−トの周縁に形成される非
    画像領域の幅が、前記周縁の対向する部分において同じ
    幅に構成されたことを特徴とする請求項12、又は3に
    記載のラベル用記録メディア。
  5. 【請求項5】 前記ラベル用記録メディアが、インクジ
    ェット記録用として用いられることを特徴とする請求項
    1から4のいずれかに記載のラベル用記録メディア。
JP10046594A 1998-02-27 1998-02-27 ラベル用記録メディア Pending JPH11249564A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7186763B2 (en) 2001-12-03 2007-03-06 Shiraishi Kogyo Kaisha, Ltd. Material for imparting thixotropy and pasty resin composition

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