JPH10142742A - 写真フイルムカートリッジ - Google Patents

写真フイルムカートリッジ

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Publication number
JPH10142742A
JPH10142742A JP29495796A JP29495796A JPH10142742A JP H10142742 A JPH10142742 A JP H10142742A JP 29495796 A JP29495796 A JP 29495796A JP 29495796 A JP29495796 A JP 29495796A JP H10142742 A JPH10142742 A JP H10142742A
Authority
JP
Japan
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label
adhesive
photographic film
cartridge
roll
Prior art date
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Pending
Application number
JP29495796A
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English (en)
Inventor
Kazunori Mizuno
和則 水野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP29495796A priority Critical patent/JPH10142742A/ja
Publication of JPH10142742A publication Critical patent/JPH10142742A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65CLABELLING OR TAGGING MACHINES, APPARATUS, OR PROCESSES
    • B65C9/00Details of labelling machines or apparatus
    • B65C9/08Label feeding
    • B65C9/18Label feeding from strips, e.g. from rolls
    • B65C9/1803Label feeding from strips, e.g. from rolls the labels being cut from a strip
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65CLABELLING OR TAGGING MACHINES, APPARATUS, OR PROCESSES
    • B65C9/00Details of labelling machines or apparatus
    • B65C9/0015Preparing the labels or articles, e.g. smoothing, removing air bubbles
    • B65C2009/0018Preparing the labels

Abstract

(57)【要約】 【課題】 離型紙を用いずに、曲率が小さい曲面部分に
も確実に貼り付けることができ、長期間にわたって剥が
れることがない粘着ラベルが貼付された写真フイルムカ
ートリッジを提供する。 【解決手段】 ラベル供給部64は、ラベルロール50
から粘着ラベル8を引き出し、熱風ブロアー67で粘着
剤に熱風を吹きつけて、粘着剤を加熱する。粘着剤は、
加熱により活性化して粘着性(タック)が増大し、粘着
性が発生する。粘着ラベル8の粘着剤に結晶化遅延粘着
剤を用い、貼着時に活性化させて粘着性を発現させるよ
うにしたため、粘着ラベル8に剥離紙を使用する必要が
なくなる。このため、ラベル貼着後の廃棄物がなくな
り、廃棄物減量化に大きく寄与するとともに、剥離紙に
要するコストを削減して、写真フイルムカートリッジの
一層のローコスト化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚長尺につな
がりロール状に巻かれた粘着ラベルロールから剥がされ
た粘着ラベルが周面に貼付された写真フイルムカートリ
ッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、本出願人等から、写真フイルムを
終端部までカートリッジ本体に巻き込んでおき、カート
リッジ本体のスプールを回動させることにより写真フイ
ルムを繰り出す方式の写真フイルムカートリッジが提供
されている。このような方式は、現在、「Advanced Pho
to System 」と称されており、例えば、特開平8−17
9471号や、米国特許第5,296,887号等にそ
の詳細が記載されている。
【0003】このような写真フイルムカートリッジにお
けるカートリッジ本体は、樹脂製の上下2個のシェルを
接合したものであり、携帯性を良好にしてカメラの小型
化に寄与する等の目的から、従来の135写真フイルム
パトローネよりも、直径が細い形態になっている。そし
て、このような細径のカートリッジ本体の周面には、フ
イルム感度や撮影可能枚数等の写真フイルムの固有情報
を記載したラベルが貼着される。
【0004】ところで、このような新しい写真フイルム
カートリッジ・システムである「Advanced Photo Syste
m 」においては、撮影したフイルムをプロジェクタやテ
レビを用いて鑑賞がしやすいように、現像した写真フイ
ルム(ネガやスライド用ポジフイルム)を同じカートリ
ッジ本体に巻き込んで返却することになっている。そし
て、カートリッジ本体は写真フイルムの現像後も、プロ
ジェクタやテレビによる写真フイルムの鑑賞や、追加の
焼増しプリントなどの度に、写真フイルムの繰り出し、
巻き込みが行われ、繰り返し使用される。
【0005】このため、カートリッジ本体の周面に貼着
される、上述したようなラベルも、写真フイルムカート
リッジの繰り返し使用に対応した、高い耐久性が要求さ
れる。即ち、一般的な使用状態において写真フイルムカ
ートリッジが晒される環境、例えば、屋外や車中等の高
温、高湿、低温、或いは高温低湿等の環境に繰り返し晒
されても、ラベルが剥がれたり、一部が捲れたり、表面
が波打ったり、縮んだり、或いは亀裂が入ったりするこ
とがないようにしなければならない。
【0006】特に、この新しいタイプの写真フイルムカ
ートリッジは、上述したように、カートリッジ本体の直
径が従来の135写真フイルムパトローネよりも細い形
態であり、ラベルは細いカートリッジ本体の外周にきつ
く曲げられて貼付される状態になるので、ラベルベース
のフイルムシートの復元力によって、ラベルが端部から
剥離しやすい。特に、ラベルをカートリッジ本体に貼付
する粘着剤の粘着力や凝集力が低いと、外部環境が高温
になった時に、粘着部分に微視的なフローが発生し、剥
離等の障害が顕著に発生しやすい。
【0007】このため、例えば、特願平8−11493
2号では、ラベルをカートリッジ本体に貼付する時に、
ラベルの縁を追加圧するラベルの貼着方法や、ラベルの
粘着剤として粘着力や保持力が一定値以上のアクリル系
粘着剤を用いた写真フイルムカートリッジ等が記載され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したような粘着ラ
ベルは何れも、粘着面の保護や貼付部分以外への不用意
な張り付きを防ぐために、粘着面に離型紙を付けてお
き、写真フイルムカートリッジへの貼付時に離型紙を剥
がしてから貼付している。しかしながら、このような、
供給時に離型紙を有する粘着ラベルは、写真フイルムカ
ートリッジへの貼付後に離型紙が廃棄物として残るとい
う問題がある。
【0009】特に、写真フイルムカートリッジのような
大量に生産されるものは、離型紙も廃棄物として大量に
残ることになり、近年の廃棄物減量化という環境問題の
社会的な流れの観点から、廃棄物となる離型紙への対応
が求められている。
【0010】一方、粘着面を保護する離型紙が、粘着ラ
ベルの製造コストを上昇させ、安価で提供する必要のあ
る写真フイルムカートリッジの価格に大きな影響を及ぼ
すという問題もある。さらに、このような離型紙タイプ
の粘着ラベルは、粘着力の点で問題があり、写真フイル
ムカートリッジのような急な曲面に貼付すると、繰り返
し使用の過程で、粘着ラベルが剥がれや、端部の捲れな
どを生じることがあった。
【0011】このため、粘着剤としてホットメルトタイ
プの粘着剤を用いて、加熱により粘着力が発現するよう
にし、供給時に粘着面に離型紙を用いない粘着ラベルも
あるが、写真フイルムカートリッジにおいては、カート
リッジ本体が樹脂で形成されているため、貼付時の加熱
により写真フイルムカートリッジが変形する可能性が高
く、このようなホットメルトタイプの粘着ラベルの使用
は困難である。
【0012】また、デンプン系の糊を主体とした粘着剤
を用いた、水分により粘着力が発現する粘着ラベルもあ
るが、湿度の高い環境下に置くだけで、容易に粘着ラベ
ルが剥がれてしまい、実用上問題である。また、このよ
うなデンプン系の糊を主体とした粘着剤は、感光材料に
影響を与えるものが多く、写真フイルムカートリッジへ
の使用は難しい。
【0013】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、離型紙を用いずに、曲率が小さい曲面部分
にも確実に貼り付けることができ、長期間にわたって剥
がれることがない粘着ラベルが貼付された写真フイルム
カートリッジを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の写真フイルムカートリッジにおいては、プ
ラスチックフイルム製のラベルベースの裏面に塗布され
る粘着剤として、加熱による活性化に伴って粘着性が増
大する結晶化遅延粘着剤を用いるとともに、このラベル
ベースの表面に非活性状態の結晶化遅延粘着剤が直接接
触するように離型紙なしでロール状態に巻かれたラベル
ロールから切断された粘着ラベルを貼付したものであ
る。
【0015】請求項2記載の写真フイルムカートリッジ
においては、粘着剤がストライプ状に塗布された第1及
び第2のラベルベースを、各々の裏面を対面させ、かつ
各々の粘着剤が相互に重なり合わないようにずらして貼
り合わせて二重ロールにしたラベルロールから、同時に
2個のカートリッジ本体の外周壁に粘着ラベルを貼付し
たものである。
【0016】
【発明の実施の形態】先ず最初に、本発明の写真フイル
ムカートリッジの構成を説明する。図2は、写真フイル
ムカートリッジを示す外観斜視図であり、図3は、その
分解斜視図である。写真フイルムカートリッジ2は、一
対の樹脂製のシェル3,4から構成されるカートリッジ
本体5の内部に、写真フイルム6を巻き付けたスプール
7を回動自在に収納しており、カートリッジ本体5の周
面には、詳しくは後述する本発明の粘着ラベル8が貼着
されている。
【0017】シェル3,4の正面側の合わせ目には、写
真フイルム6を送り出すためのフイルム出入り口10が
形成されている。このフイルム出入り口10には、カー
トリッジ本体5内への入光を防止するための蓋部材11
が組み込まれ、またフイルム出入り口10の奥には、写
真フイルム6の先端に形成された分離部6bを掬い上げ
るための分離爪12がシェル4と一体に形成されてい
る。
【0018】蓋部材11の両端部には、それぞれキー1
3,14が形成されており、カメラに装填された際に、
カメラ側の開閉用駆動軸が係合される。そして、この開
閉用駆動軸の回動によってフイルム送出口10を光密に
遮蔽する閉じ位置と、開放する開き位置との間で移動さ
れる。
【0019】シェル3,4の樹脂材料としては、大量製
造適性や価格等の点で熱可塑性樹脂材料が好ましく、遮
光性付与剤としてカーボンブラックを0.05重量%〜3.00
重量%含有するものを用いればよい。また、このような
樹脂に必要に応じてシリコンオイル等の滑剤、帯電防止
剤、酸化チタン等の無機あるいは有機顔料、ステアリン
酸亜鉛等の加工助剤、酸化防止剤、核剤、可塑剤等を含
有させてもよい。
【0020】樹脂としては、ポリスチレン樹脂、耐衝撃
性ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重
合体樹脂、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、高密度ポリエチレン
樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレン
テレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化
ビニール樹脂あるいは、それらの変性樹脂等が好適であ
る。
【0021】特に寸法精度確保、物理強度確保、超音波
溶着適性向上等を考慮した場合には、メルトフローレー
トが1.0 〜10.0g/10分、好ましくは2.0 〜 8.0g/10
分、特に好ましくは2.5 〜 7g/10分の合成ゴムが0.1
〜10重量%含まれている耐衝撃性ポリスチレン樹脂が好
ましい。この樹脂のその他の好ましい必要特性は、変形
防止の点から曲げ弾性率15,000〜35,000kg/cm2
好ましくは1,8000〜32,000kg/cm2 、特に好ましく
は20,000〜30,000kg/cm2 であり、ビカット軟化点
(15 kg荷重) は80°C 以上、好ましくは85°C 以
上、特に好ましくは、90°C 以上であり、アイゾット
(Izod)衝撃値は2〜15kg・cm/cm 2 ,好まし
くは3〜12kg・cm/cm2 ,特に好ましくは3.
5〜10kg・cm/cm2 である。
【0022】このような樹脂に含有されるカーボンブラ
ックは、遮光性確保のために添加されるものである。カ
ーボンブラックの製造法による分類としては、ファーネ
ス法カーボンブラック、チャンネル法カーボンブラッ
ク、サーマル法カーボンブラック等があるが、写真的悪
作用(カブリの発生、感度低下または感光度の増加等)
が少ない、あるいは遮光性の点で、平均粒子径が10〜80
mμm、PH5〜9のファーネスカーボンブラックが好ま
しく、特に15〜50mμm、PH6〜8のファーネスカーボ
ンブラックが好ましい。
【0023】市販品としては、例えば三菱化学製のカー
ボンブラック#20(B),#30(B),#33(B),#40(B),#41(B),#44
(B),#45(B),#50,#55,#100,#600,#2200(B),#2400(B),MA
8,MA11,MA100 等があげられる。海外の製品としては、
例えばキャボット社のBlack Pearls 2 ,46,70,71,74,8
0,81,607 等、Regal 300,330,400,660,991,SRF-S 等、S
terling 10,SO,V,S,FT-FF,MT-FF等があげられる。さら
に、アシュランド・ケミカル社のUniteel R,BB,15,102,
3001,3004,3006,3007,3008,3009,3011,3012,XC-3016,XC
-3017,3020等があげられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0024】ファーネスカーボンブラックの粒子径が1
0μm未満であると樹脂との混練性が悪く遮光性、物理
強度が悪化する。逆に100μmを越えると分散は良く
とも遮光能力が劣り、遮光性確保のためにカーボン濃度
を上げると物理強度の低下、成形性の悪化を起こし実用
に耐えなかった。また、PHが5〜9の範囲を越えるカー
ボンブラックの多くは、写真的悪作用を起こしやすく使
用不可であった。
【0025】ファーネスカーボンブラックの添加量は、
遮光性確保、射出成形性、カートリッジ本体の物理強度
確保の点から、0.05重量% 〜3.00重量% が好ましい。カ
ーボンブラックの添加量が0.05重量% 未満であると遮光
性が不十分であり、3.00重量% を越えるとカートリッジ
本体の物理強度が低下し、かつ吸水率が高まるために射
出成形時ウエルドマーク、銀条等が発生し、外観不良、
表面強度の劣化を引き起こす。
【0026】遮光性物資としては、カーボンブラック以
外に酸化チタン、ベンガラ、炭酸カルシウム等の無機顔
料、あるいは有機の染料を併用してもよい。
【0027】カートリッジ本体、あるいはスプールに滑
性を与える方法としては、それらを成形する樹脂に滑剤
を添加して成形する方法と、成形品に滑剤を塗布する方
法とがある。滑剤としては、シリコンオイル類、オレイ
ン酸アミドやエルカ酸アミド等の高級脂肪酸アミド、ス
テアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸の金属塩、高級アルコー
ルエステル、多価アルコールのエステルの脂肪酸エステ
ル等があるが、特に限定されるものではない。
【0028】カートリッジ本体、あるいはスプールに添
加されるシリコンオイルとしては、特開昭62−286
043号公報、あるいは特開昭62−284355号公
報に記載されているジメチルポリシロキサンとカルボキ
シル変性シリコンオイルが好ましい。シリコンオイルの
添加量は、0.05重量% 〜5.0 重量% 、好ましくは1.0重
量% 〜3.0 重量% の間である。
【0029】0.05重量% 以下では、目的の滑性効果が得
られないし、添加量が5.0 重量% を越えると射出成形機
のスクリュー内で樹脂がスリップを起こし、成形サイク
ルが長くなるばかりでなく、成形品表面に染みだすシリ
コン量が多くなり、染みだしたオイルがカートリッジ本
体内で写真フイルムに転写し、写真フイルム現像時に現
像処理液の写真フイルムへの拡散を妨げる等の写真的悪
作用が発生する。また、超音波シールにおいてシェル
3,4の接着低下が起こる。
【0030】シリコンオイルは、25°C の粘度が1000〜
60000CS であることが好ましい。25°C の粘度が1000CS
未満では、ブリードアウトが激しく、写真性に悪影響を
及ぼす。60000CS を越えると、樹脂との混練性が悪く使
用に耐えない。また、シリコンオイルには、上記以外に
もフッ素変性シリコンオイル等、各種変性シリコンオイ
ルが市販されているが、その多くは写真フイルムの写真
性に悪影響を与えるので、厳選して使用することが重要
である。滑性付与が不十分、あるいは射出成形時熱分解
が激しい等の理由で写真フイルムカートリッジ用には使
用できない。
【0031】スプール7には、スプール軸16の両端内
側に、円環状の突起であるリップ17a,18aが形成
された一対のフイルム規制用のディスク17,18が取
り付けられる。また、スプール軸16の一端部にはデー
タ板19が一体に形成されており、他端部には回転部材
20が取り付けられる。スプール軸16には、カメラに
装填された際にカメラ側の駆動軸が係合するカギ穴状の
キーが両端部に設けられた穴21の奥に形成されてお
り、スプール7は、この駆動軸の回転によって回動され
る。
【0032】回転部材20には、2つのラチェット爪2
3、ギヤ24、及び表示板25とが一体に形成されてお
り、これらはスプール軸16と一体に回転される。
【0033】カートリッジ本体5の内部には、ギヤ24
と噛み合うようにスプールロック27が収納されてい
る。このスプールロック27は、蓋部材11が閉じ位置
にある時にはギヤ24に係合され、スプール軸16の回
転ロックを行い、不用意な写真フイルム6の送り出しが
防止される。また、蓋部材11が開き位置にある時に
は、ギヤ24との係合が解除され、スプール軸16の回
転がフリーになる。
【0034】一対のディスク17,18は、例えば、
0.3mm以下の厚みのプラスチック材料で成形されて
おり、断面がカップ状となっている。カップ状の底部に
は、スプール軸16が回動自在に挿入される丸穴29,
30がそれぞれ設けられている。また、リップ17a,
18aは、スプール軸16に取り付けられた際に互いに
向き合うようになり、これらの間に巻回される写真フイ
ルム6の幅方向の両端部の最外周を包み込んで、カート
リッジ本体5内での巻き緩みを防止する。これにより、
スプール7の回転を写真フイルム6の最外周まで伝達さ
せることができる。
【0035】ディスク18には、丸穴30を取り囲むよ
うに、所定ピッチで4個のスリット32が形成されてい
る。これらのスリット32には、スプール軸16がフイ
ルム送出方向に回転した際に、回転部材20のラチェッ
ト爪23が係合される。ラチェット爪23は、前記スリ
ット32に係合した際にスプール軸16の回転をディス
ク18に伝達させ、スプール軸16がフイルム巻取り方
向に回転した際には回転部材20のラチェット爪23が
前記スリット32を乗り越え、スプール軸16の回転を
ディスク18に伝達させることはない。
【0036】シェル3,4の内壁側面には、ディスク1
7,18に当接して、ディスク17,18の変形を規制
するディスク規制手段であるリブ34が一体に形成され
ている。このリブ34は、シェル3,4のそれぞれの両
内壁側面に3個ずつ形成されており、ディスク17,1
8の外側を分散して規制するようになっている。なお、
写真フイルム6は、カートリッジ本体5から送出あるい
は巻き戻されるときに、ディスク17,18を変形さ
せ、ディスク17とディスク18との間を押し広げるよ
うにするので、リブ34はフイルム出入り口10の近傍
には設けられていない。
【0037】データ板19の外面には、カートリッジ本
体5内に収納されている写真フイルム6の各種データを
示すバーコードが放射状に印刷されたデータラベル36
が貼着される。このデータラベル36は、シェル3の側
面に形成されたデータ窓37を通してカートリッジ本体
5の外部に露呈され、バーコードはカメラ等の装置によ
って読み取られる。
【0038】また、スプール7はカメラ等の機器によっ
てその回転位置が検出されており、写真フイルム6をカ
ートリッジ本体5内に巻き戻したときには、写真フイル
ムカートリッジ2の使用状況に応じた任意の位置に停止
されるようになっている。これにより、回転部材20の
表示板25が、シェル3,4の一側面に形成された複数
個の使用状況表示窓39のいずれかから見えるようにな
り、この表示板25がどの窓から見えるかによって未使
用,使用済み,部分使用済み,現像済み等が判別でき
る。
【0039】写真フイルム6の先端部6aには、幅方向
の端部のうち、ディスク17に抑えられる側に切欠41
が形成されている。この切欠41は、写真フイルム6が
全てカートリッジ本体5内に巻き込まれたときにディス
ク17に引っ掛かり、切欠41よりも先端側の部分に分
離部6bがディスク17内に巻き込まれるのを防止する
ためのものである。これにより、写真フイルム6の分離
部6bはディスク17の外周に若干浮き上がるようにな
り、分離部6bと分離爪12とが接触しやすくなり、写
真フイルム6の送り出しがより確実なものとなる。
【0040】図2において、カートリッジ本体5の周面
には、例えば深さ0.2mmの凹部5aが形成されてお
り、この凹部5aには、フイルム感度,撮影可能フレー
ム数,ID番号,メモ欄,使用表示記入欄等が記された
粘着ラベル8が貼り付けられている。なお、これら粘着
ラベル8が貼り付けられるカートリッジ本体5の周面の
直径は、例えば、15mm以上40mm以下である。
【0041】粘着ラベル8は、ラベルロール50でラベ
ル自動貼着機に供給され、カートリッジ本体5の凹部5
aに貼り付けられる。なお、このラベル自動貼着機につ
いては、後ほど詳述する。粘着ラベル8は、図4に示す
ように、粘着剤52,ラベルベース53,トップコート
54を順に層設にしたものである。なお、この粘着ラベ
ル8の粘着剤52の粘着面には、離型紙は付けられてい
ない。
【0042】このトップコート54は、印刷特性を向上
させるものであり、例えばアクリル系バインダー中に二
酸化チタンと二酸化ケイ素を分散したものを用い、厚み
3μmに塗工する。トップコート54をラベルベース5
3の裏面に粘着剤52を塗布する前の下塗り層として塗
工すると、ラベルベース53に裏面側へのカール癖をつ
けることができる。また、エキストルージョン法による
製膜で、片面を急冷してやると、表面のみ結晶化がすす
み、製膜後に熱をかけると、急冷した反対面の収縮が大
きくなり、カール癖を付与することができる。
【0043】粘着ラベル8のトップコート54表面に
は、図5に示すように、凸版輪転印刷,オフセット印
刷,フレキソ印刷等を用いて使用表示60,メーカー名
61,フイルム感度62,撮影可能フレーム数63,有
効期限64,使用上の注意65,生産国名66,メモ記
入欄67,マーク68等の各文字や記号が印字される。
【0044】ID番号70は、現像時に小さなラベル等
に転記されて写真フイルム6に貼着される。写真フイル
ム6を現像した後、写真フイルム6に貼着されたラベル
のID番号とカートリッジ本体5の粘着ラベル8のID
番号とを照合することにより、現像済みの写真フイルム
6を間違えることなく同じカートリッジ本体5内に収納
することができる。なお、マーク68は写真フイルムカ
ートリッジ2をカメラのカートリッジ室(図示せず)に
挿入する際の挿入方向を示す。また、ID番号とは、写
真フイルムカートリッジ1個1個に固有の番号であり、
一定期間後にリセットする。
【0045】ラベルベース53の材料は、写真フイルム
カートリッジ2が使用される全温度範囲,例えば−20
℃〜80℃では長期間の保存期間中においても平面状態
を保っているか、もしくは長手方向でかつ粘着剤52側
にカールするものが好ましい。例えば、ポリエステルフ
イルム,スチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、
ポリエチレンフイルム、及びこれらの材料から作られる
合成紙等が、強度、耐久性はもとより、コストや取扱性
の面からも好ましい。なお、塩化ビニルフイルムは、焼
却すると塩素ガスが発生するので、リサイクル性や環境
保全に配慮している写真フイルムカートリッジのラベル
に用いることは不向きである。
【0046】大量に生産される写真フイルムカートリッ
ジ2においては、粘着ラベル8はラベル自動貼着機によ
る自動貼着が行われるので、ラベルベース53の材料
は、このような自動貼着機にに対応した一定の厚さと剛
性が必要である。このため、上述したようなポリエステ
ルフイルム,スチレンフイルムなどの剛性が比較的高い
フイルムベース、及びこれらの合成紙の厚みは、35μ
m以上が望ましく、ポリプロピレンフイルム,ポリエチ
レンフイルムの様な剛性が比較的低いフイルムベース、
及びこれらの合成紙の厚みは、50μm以上が望まし
い。また、フイルムベースの厚みの上限は、コストの面
や剛性が必要以上に強くなって、貼着後に写真フイルム
カートリッジの周面剥離することを避けるため、100
mm以下にすることが望ましい。
【0047】写真フイルムカートリッジ2の粘着ラベル
8に使用される粘着剤52は、離型紙を使用せず、か
つ、強い粘着力を付与するため、熱活性型の結晶化遅延
粘着剤が用いられる。熱活性型結晶化遅延粘着剤は、加
熱により活性化して粘着性(タック)が増大し、しかも
加熱後に熱源から離して冷却が進んでも直ぐには結晶化
せずに粘着性を維持しているという特性をもち、加熱前
の状態に戻るには数時間ないし数日間必要とする。な
お、粘着性は、最低で1秒以上保持できれば、実用上は
問題ない。
【0048】このような特性をもつ熱活性型結晶化遅延
粘着剤は、例えば、基本的にポリ酢酸ビニル,ポリメタ
クリル酸ブチル,塩化ビニル−塩化ビニリデンコポリマ
ー,合成ゴム,酢酸ビニル−アクリル酸2−エチルヘキ
シルコポリマー,酢酸ビニル−エチレンコポリマー,ビ
ニルピロリドン−スチレンコポリマー,スチレン−ブタ
ジエンコポリマー,ビニルピロリドン−アクリル酸エチ
ルコポリマー,アモルファスポリオレフィン,ポリウレ
タンなどの高分子材料(ポリマー)を基材とし、フタル
酸ジフェニル,フタル酸ジヘキシル,フタル酸ジジフロ
ヘキシル,フタル酸ジヒドロアビエチル,イソフタル酸
ジメチル,安息香酸スクロース,二安息香酸エチレング
リコール,三安息香酸トリメチロールエタン,三安息香
酸グリセリド,四安息香酸ペンタエリトリット,八酢酸
スクロース,クエン酸トリシクロヘキシル,N−シクロ
ヘキシル−P−トルエンスルホアミドなどの常温では固
体の可塑剤と、ロジン誘導体(ロジン,重合ロジン,水
添加ロジン及びそれらのグリセリン,ペンタエリスリト
ールなどとのエステル,樹脂酸ダイマーなど),テルペ
ン樹脂系,石油樹脂系,フェノール樹脂系,キンレン樹
脂系などの粘着付与剤とを含有するものであるが、固体
の可塑剤や粘着付与剤は、基材となる高分子材料の選択
により必ずしも含まないこともある。
【0049】このような熱活性型結晶化遅延粘着剤の市
販品の例として、例えば、FF−DS(リンテック
(株)製)、PAT1(リンテック(株)製)、FF−
1(綜研化学(株)製)、DH597B(ノガワケミカ
ル(株)製)、BPW−5249(東洋インキ製造
(株)製)等が挙げられる。
【0050】図1は、上述したような結晶化遅延粘着剤
を用いた粘着ラベルを、写真フイルムカートリッジに貼
付するラベル自動貼着機の概要を示す説明図である。ラ
ベル自動貼着機61は、粘着ラベル8が貼付されていな
いカートリッジ本体3を供給するカートリッジ供給部6
2と、カートリッジ本体3を保持して各工程に移動させ
るターンテーブル63と、ラベルロール50から粘着ラ
ベル8を供給するラベル供給部64と、粘着ラベル8を
カートリッジ本体3に仮止めする仮止め機構65と、粘
着ラベル8をカートリッジ本体3に完全に貼着させる貼
着機構66とから構成される。
【0051】カートリッジ供給部62は、多数ストック
されたカートリッジ本体3を、ターンテーブル63の所
定位置に1個ずつ順次載置する。ラベル供給部64は、
粘着ラベル8の粘着剤52を加熱する熱風ブロアー67
と、ラベルロール50から粘着ラベル8を1枚づつ切り
離すカッター68と、1枚ずつ切り離された粘着ラベル
8の一端をカートリッジ本体3に仮止めするガイドロー
ラ69とからなる。
【0052】仮止め機構65は、ターンテーブル63上
に位置する2個の仮止めローラ65a,65bとからな
り、ガイドローラ69で端部をカートリッジ本体3に固
定された粘着ラベル8の周縁を押圧することにより、カ
ートリッジ本体3の凹部5aに、粘着ラベル8を仮止め
する。
【0053】貼着機構66は、粘着ラベル8が仮止めさ
れた写真フイルムカートリッジ2の下半分を覆うような
載置部66aと、上下に移動が可能な押圧部66bとか
らなり、載置部66aに載置された写真フイルムカート
リッジ2を、押圧部66bで押圧することにより、写真
フイルムカートリッジ2の周縁に仮止めされた粘着ラベ
ル8を完全に貼着させる。
【0054】以上のような構成のラベル自動貼着機61
で粘着ラベル8を写真フイルムカートリッジ2に貼着す
る際には、まず、カートリッジ供給部62にストックさ
れたカートリッジ本体3が、順次ターンテーブル63の
所定位置に1個ずつ載置される。そして、ターンテーブ
ル63が図中の時計方向に回転して、カートリッジ本体
3を各工程に動かす。
【0055】一方、ラベル供給部64は、ラベルロール
50から粘着ラベル8を引き出し、熱風ブロアー67で
粘着剤52に約150℃の熱風を吹きつけて、粘着剤5
2を加熱する。粘着剤52は、前述したとおり、加熱に
より活性化して粘着性(タック)が増大するものであ
り、例えば、90℃まで加熱されると、粘着性が発生す
る。
【0056】このように、熱風ブロアー67の加熱によ
り粘着剤52が活性化して粘着性が生じた粘着ラベル8
は、カッター68で1枚ずつ切り離され、ガイドローラ
69に送られる。ガイドローラ69に送られた粘着ラベ
ル8は、ターンテーブル63上に載置されて1個づつ送
られてくるカートリッジ本体3の凹部5aに、端部を固
定される。そして、更なるターンテーブル63の回転に
より、仮止め機構65に送られる。
【0057】端部がカートリッジ本体3の凹部5aに固
定された状態で仮止め機構65に送られてきた粘着ラベ
ル8は、仮止めローラ65a,65bでカートリッジ本
体3の周縁に押しつけられ、カートリッジ本体3に仮止
めされる。そして、カートリッジ本体3はターンテーブ
ル63から外されて、一旦、ストック部71に集積され
る。
【0058】ストック部71に集積された、周縁に粘着
ラベル8が仮止めされたカートリッジ本体3は、順に1
個ずつ取り出され、貼着機構66の載置部66aに、下
半分を覆うように載置される。そして、上昇していた押
圧部66bが降下して、カートリッジ本体3の周縁を粘
着ラベル8ごと押圧することにより、写真フイルムカー
トリッジ2の周縁に仮止めされた粘着ラベル8を完全に
貼着させ、粘着ラベル8の写真フイルムカートリッジ2
への貼着工程が完了する。
【0059】このように、粘着ラベル8の粘着剤52に
結晶化遅延粘着剤を用い、貼着時に活性化させて粘着性
を発現させるようにしたため、粘着ラベル8に離型紙を
使用する必要がなくなる。このため、ラベル貼着後の廃
棄物がなくなり、廃棄物減量化に大きく寄与するととも
に、離型紙に要するコストを削減して、写真フイルムカ
ートリッジの一層のローコスト化を図ることが出来るよ
うになる。
【0060】上述したような実施形態以外にも、例え
ば、次のような実施形態のラベルロースにすることもで
きる。図6は、第2の実施形態を示す断面図である。こ
の実施形態における粘着ラベル71は、トップコート7
4が施されたラベルベース73に、粘着剤72をストラ
イプ状に塗布し、このストライプ状に塗布された粘着剤
72の間には、離型層75を設けたものである。この粘
着剤72は、通常の粘着材が用いられている。
【0061】そして、このような第1と第2の粘着ラベ
ル71の切断前の長尺状のものを、互いに2本向い合せ
にし、第1の粘着ラベル71の粘着剤72の部分が、向
かい合った第2の粘着ラベル71の離型層75に接する
ようにして、2本の長尺の粘着ラベル71を1つにした
ラベルロール70を形成したものである。このような構
成により、この粘着ラベル71も、離型紙等は全く用い
られていない。
【0062】そして、このようなラベルロール70か
ら、粘着ラベル71を写真フイルムカートリッジ2に貼
着する際には、図7に示すように、ラベルロール70を
端部から引き出して、剥離ローラ77で、向き合ってく
っついている2本の長尺の粘着ラベル71を、1本ずつ
に引き剥がす。そして、カッター79により、粘着ラベ
ル71が1枚ずつ切り離され、写真フイルムカートリッ
ジ2の周縁に貼着される。
【0063】このような、第2の実施形態においても、
粘着ラベル71に離型紙を使用する必要がなく、ラベル
貼着後の廃棄物をなくすことができる。また、離型紙に
掛かるコストが削減できる。そして、2枚の粘着ラベル
71を向い合せに貼り合わせてラベルロール70にする
ことにより、ラベル貼付工程の一層の効率化と、省スペ
ース化を進めることが可能になる。
【0064】なお、この第2の実施形態においては、粘
着ラベル71の粘着剤72がストライプ状に設けられて
いるが、粘着剤72の粘着力が強いものを選択使用する
ことにより、写真フイルムカートリッジ2に対する粘着
性が低下することはない。
【0065】
【実施例】本発明の粘着剤を用いたラベルと、従来の粘
着剤を用いたラベルの各々の物性テストの結果を表1に
示す。なお、各ラベルの粘着剤の種類や塗布条件等は、
表1の後にまとめて示す。
【0066】
【表1】 「テストしたラベルについて」 〔ラベル1〕 本発明例のラベル1は、ポリスチレンと
ポリフェニレンエーテルを1対1で製膜した厚み50μ
mのポリスチレン−ポリフェニレンエーテル共重合物
(白色ポリスチレンフイルム)の片面に、東洋インキ製
造株式会社製の熱活性化型結晶化遅延粘着剤「BPW−
5249」を、乾燥固形分で25g/m2 となるように
塗布し乾燥後に幅32mmになるようにスリットして巻
取り、ラベル減反のロールとした。写真フイルムカート
リッジへの貼付は、第1の実施形態のようにラベルロー
ルから長尺の粘着ラベルを連続して送り出した後、カッ
ターで58mmにカットし、吸引ローラで粘着剤の塗布
面と反対側を吸引し、この吸引ローラに粘着ラベルが吸
着されている時に、熱風ブロアーで粘着剤の塗布面を加
熱する。加熱エアーの吹き出し温度は150℃であり、
粘着剤は90℃以上で粘着性が発現する。この際、粘着
剤の表面に少しの粘着性が付与されれば、次の工程でカ
ートリッジを貼り付けることができるので、生産性を考
慮して、短時間での加熱が良い。次に、カートリッジに
この粘着ラベルを転写し、2つのローラでカートリッジ
表面に貼り付けた後、整列させ、加熱シーラーでカート
リッジの端部を追加加圧し、粘着力を充分大きくして、
粘着ラベルを完全にカートリッジに貼着する。 〔ラベル2〕 本発明例のラベル2は、上述したラベル
1におけるラベルベースを、坪量80g/m2 の紙のベ
ースにしたものであり、その他の構成や、貼着方法は、
ラベル1と同様である。 〔ラベル3〕 本発明例のラベル3は、上述したラベル
1におけるラベルベースを、合成紙であるユポSGS8
0μ(王子油化株式会社製)にしたものであり、その他
の構成や、貼着方法は、ラベル1と同様である。 〔ラベル4〕 本発明例のラベル4は、ポリスチレンと
ポリフェニレンエーテルを1対1で製膜した厚み65μ
mのポリスチレン−ポリフェニレンエーテル共重合物
(白色ポリスチレンフイルム)の片面に、リンテック株
式会社製の熱活性化型結晶化遅延粘着剤「PAT1」を
25g/m2 ,幅5mmで塗布し、その横に、ポリジメ
チルシロキサンの架橋タイプを幅7mm,厚さ2μmで
塗布する。使用する溶剤はトルエンである。このように
して作成した粘着ラベルを、図7に示す第2の実施形態
のように、粘着面側同士を貼り合わせてラベルロールと
し、剥離紙のないラベルロールを作成する。なお、貼り
合わせの際には図6に示すように、粘着剤の塗布部分が
互いに重なり合わないように、ずらして貼り合わせる。
このようなラベルロールを、2枚に剥がした粘着ラベル
を、各々カートリッジに貼り合わせ、以下ラベル1と同
様に貼着を実施する。なお、このラベル4は、ストライ
プ状に粘着剤が塗布されているため、粘着力を大きくす
るには、粘着剤のある部分で粘着力を確保する必要があ
り、そのためシーラーを使用する。 〔ラベル5〕 従来品例のラベル5は、ラベル3と同様
のリンテック株式会社製の熱活性化型結晶化遅延粘着剤
「PAT1」をラベルベース全面に塗布し離型紙を使用
してロール状にしたラベルロールを作成しこの離型紙付
きのラベルロールから、粘着ラベルをカートリッジに貼
着した。この場合、シーラーは実施しなかった。 「接着力について」接着力の測定は、上述した各粘着ラ
ベルを貼着したカートリッジから、粘着ラベルを幅32
mm,長さ5mmを残して剥がし、ガイドの紙を付けて
各々の紙に重りを吊り下げ、23℃で6時間経過後に脱
落しない(5mmまで剥がれない)荷重を測定した。
【0067】上記実施例によれば、本発明例である、離
型紙を用いないラベル1からラベル4は、離型紙を用い
た、従来例であるラベル5と比較して、いずれも接着力
は優れており、従来のラベルよりも高い耐久性が期待で
きる。
【0068】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の写真フイ
ルムカートリッジにおいては、プラスチックフイルム製
のラベルベースの裏面に塗布される粘着剤として、加熱
による活性化に伴って粘着性が増大する結晶化遅延粘着
剤を用いるとともに、このラベルベースの表面に非活性
状態の結晶化遅延粘着剤が直接接触するように離型紙な
しでロール状態に巻かれたラベルロールから切断された
粘着ラベルを貼付したので、離型紙を用いずに、曲率が
小さい曲面部分にも確実に貼り付けることができ、長期
間にわたって剥がれることがない粘着ラベルが貼付され
た写真フイルムカートリッジを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラベルロールから1枚づつ粘着ラベルをカット
してカートリッジ本体に貼着する貼着工程を示す説明図
である。
【図2】本発明の写真フイルムカートリッジの外観斜視
図である。
【図3】図2の分解斜視図である。
【図4】粘着ラベルの層構造を示す説明図である。
【図5】粘着ラベルの外観を示す説明図である。
【図6】本発明の第2の実施形態における粘着ラベルの
層構造を示す説明図である。
【図7】本発明の第2の実施形態における粘着ラベルの
貼着工程を示す説明図である。
【符号の説明】
2 写真フイルムカートリッジ 3,4 シェル 5 カートリッジ本体 5a 凹部 7 スプール 8 粘着ラベル 50 ラベルロール 52 粘着剤 53 ラベルベース 54 トップコート 67 熱風ブロアー 68 カッター
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B42F 5/00 B42F 5/00 Z B65C 3/08 B65C 3/08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面に粘着剤を塗布したプラスチックフ
    イルム製のラベルベースがロール形態に巻かれ、ポリス
    チレンを主体とする樹脂で成形されたシェルを略筒形状
    に組み合わせたカートリッジ本体の外周壁に、前記ラベ
    ルベースから一定サイズ毎に切断された粘着ラベルが貼
    付された写真フイルムカートリッジにおいて、 前記粘着剤に、加熱による活性化に伴って粘着性が増大
    する結晶化遅延粘着剤を用いるとともに、前記ラベルベ
    ースの表面に非活性状態の結晶化遅延粘着剤が直接接触
    するように離型紙なしでロール状態に巻かれたラベルロ
    ールから切断された粘着ラベルが貼付されていることを
    特徴とする写真フイルムカートリッジ。
  2. 【請求項2】 裏面に粘着剤を塗布したプラスチックフ
    イルム製のラベルベースがロール形態に巻かれ、ポリス
    チレンを主体とする樹脂で成形されたシェルを略筒形状
    に組み合わせたカートリッジ本体の外周壁に、前記ラベ
    ルベースから一定サイズ毎に切断された粘着ラベルが貼
    付される写真フイルムカートリッジにおいて、 前記粘着剤がストライプ状に塗布された第1及び第2の
    ラベルベースを、各々の裏面を対面させ、かつ各々の粘
    着剤が相互に重なり合わないようにずらして貼り合わせ
    て二重ロールにしたラベルロールから、同時に2個のカ
    ートリッジ本体の外周壁に粘着ラベルが貼付されたこと
    を特徴とする写真フイルムカートリッジ。
JP29495796A 1996-11-07 1996-11-07 写真フイルムカートリッジ Pending JPH10142742A (ja)

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