JP2914447B2 - 写真用ロールフイルム - Google Patents

写真用ロールフイルム

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JP2914447B2
JP2914447B2 JP8067898A JP8067898A JP2914447B2 JP 2914447 B2 JP2914447 B2 JP 2914447B2 JP 8067898 A JP8067898 A JP 8067898A JP 8067898 A JP8067898 A JP 8067898A JP 2914447 B2 JP2914447 B2 JP 2914447B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真用ロールフイ
ルムに関し、更に詳しくは写真フイルムを遮光紙から分
離させることが簡単にできる写真用ロールフイルムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】写真用ロールフイルムは、約6cm幅の
帯状の写真フイルムをスプールに巻き付けたもので、1
20タイプと220タイプが知られている。120タイ
プの写真用ロールフイルムは、写真フイルムより長い背
面遮光紙で写真フイルムのベース面全体を覆い、写真フ
イルムを背面遮光紙ごとスプールに巻き付けたものであ
る。また、220タイプの写真用ロールフイルムは、リ
ーダ遮光紙,トレーラ遮光紙を写真フイルムの各端部に
固定して写真フイルムのベース面を覆う背面遮光紙を省
略することにより、120タイプより長い写真フイルム
をスプールに巻き付けることができるようにしたもので
ある。この120タイプ,220タイプの何れにおいて
も、遮光紙と写真フイルムとは、片面に粘着剤が塗布さ
れた接合テープによって接合されている。
【0003】一方、写真用ロールフイルムを用いる中判
カメラは、現在もマニュアル方式のものが多く、取扱が
面倒である。このため、高画質の写真をもっと手軽に撮
影したいというハイアマチュア等の方々から中判カメラ
の自動化への要望が強く出ている。これを受けて、最近
漸くオートフォーカス機構を搭載したものが市販され始
めた。しかしながら、写真用ロールフイルムには、35
mmの写真フイルムパトローネの外壁に設けられている
DXコードのように、感度,サイズ,品種等の情報をカ
メラ側に伝達する手段が設けられていないため、フイル
ム感度のセッティングは手動で行っているのが現状であ
る。
【0004】そこで、本出願人は、特願平7−2351
27号により、遮光紙と写真フイルムとを接合する接合
テープにバーコードを設け、これをカメラ側で読み取る
方式を提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、接合テ
ープに記録されたバーコードを正確かつ迅速に読み取る
には、接合テープの表面の平滑度をJISP8119−
94に規定される「紙及び板紙のベック試験器による平
滑度試験方法」で500秒以上になるようにし、印刷特
性を向上させる必要がある。平滑度を500秒以上にす
るためには、これまで接合テープの基材として多用され
ていた上質紙,コート紙等では不可能で、樹脂フイルム
を用いる必要がある。ところが、樹脂フイルムを用いた
接合テープでは、現像所で写真フイルムを遮光紙から分
離させる際に、手で容易に引き裂くことができないとい
う問題が発生した。
【0006】また、深く大きく作ってある処理液槽で吊
り現像を行う大手ラボでは、写真フイルムの端部に接合
テープの端が残っていても現像中にローラ等との接触が
ないため、素早く分離できる接合テープの引き裂きが有
利であるが、一方、処理液槽が小さく写真フイルムの1
本1本を専用カートリッジに入れて現像するミニラボで
は、定着,水洗工程でローラを汚すため、写真フイルム
から接合テープをきれいに剥がす必要がある。
【0007】本発明は、接合テープに引き裂き強度が大
きい樹脂フイルムを用いながら、必要に応じて接合テー
プを引き裂いたり剥がしたりして、写真フイルムと遮光
紙とを容易に分離できるようにした写真用ロールフイル
ムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の写真用ロールフイルムは、帯状の写真フイ
ルムの少なくとも一方の端部が写真フイルムのベース面
側全体を覆う背面遮光紙もしくは写真フイルムの前端側
のみを覆うリーダ遮光紙に接合テープにより接合された
写真用ロールフイルムにおいて、前記接合テープの基材
を合成紙とするとともに、前記写真フイルムの端部の縁
をほぼ直角に横切る接合テープの縁近傍にミシン目を
設けたものである。また、帯状の写真フイルムの少なく
とも一方の端部が写真フイルムのベース面側全体を覆う
背面遮光紙もしくは写真フイルムの前端側のみを覆うリ
ーダ遮光紙に接合テープにより接合された写真用ロール
フイルムにおいて、前記接合テープの基材を合成紙とす
るとともに、前記写真フイルムの端部の縁を横切る接合
テープの縁を円弧状に形成するとともに、この円弧状の
縁近傍にミシン目を設けたものである。
【0009】また前記接合テープは、JISP811
9−94の試験方法による表面の平滑度が500秒以上
の樹脂フイルムから形成したものである。また、前記接
合テープの縁からミシン目までの距離Dは、1mm<D
<5mmを満たす値としたものである。また、前記接合
テープの表面には、前記写真フイルムに固有のシリアル
番号を記録したものである。また、前記ミシン目を構成
する微小な各スリットは、前記写真フイルムの縁の線に
対して傾斜した角度を有したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の写真用ロールフイルム1
の外観は、図2に示すように、従来の120タイプや2
20タイプのブローニーフイルムと同様に、スプール2
の軸部2aに遮光紙付き写真フイルムをロール状に巻き
付け、背面遮光紙4の先端部4aをわずかに折って封印
テープ6で止めてある。
【0011】遮光紙付き写真フイルム5をスプール2か
ら解いて真っ直ぐに伸ばした状態を示す図3において、
本実施形態の写真用ロールフイルム1は120タイプで
あるから、背面遮光紙4は写真フイルム3のベース面側
全体を覆うように写真フイルム3より長く、写真フイル
ム3の前端部と背面遮光紙4とは接合テープ7によって
接合されている。なお、背面遮光紙4の先端部4aに
は、カメラのフイルム装填室にセットされたスプール2
の軸部2aに形成された爪部(図示せず)に係合される
孔4bが形成されている。
【0012】接合テープ7の基材としては、表面にシリ
アルナンバー9やバーコード10を印字する関係上、表
面の平滑度が高くて印字適性に優れた樹脂フイルムを用
いる。この樹脂フイルムとしては、ポリプロピレン系合
成紙,例えば王子油化株式会社製のユポSGS75(商
品名)や、この表面に溶融ポリエチレン樹脂を押し出し
てフイルム状(膜厚約12μm)に積層したもの等を用
いることができる。このような基材から形成した接合テ
ープ7は、引き裂き強度が大きく、現像処理時に手で容
易に引き裂くことができない。そこで、接合テープ7の
両端部に、幅方向(矢印Y1 ,Y2 ,Y3 ,Y4 )に力
を加えた際に接合テープ7が容易に破断されるように、
図1に示すように、それぞれミシン目11が入れてあ
る。
【0013】図1に示すように、写真フイルム3固有の
シリアルナンバー9を写真フイルム3の前端の縁3aを
挟んで接合テープ7の両側に印字しておくと、接合テー
プ7が縁3aに沿って破断された後も写真フイルム3を
特定できるため、顧客から現像依頼を受けてから現像す
るまでの間に、特別の番号ラベル等を貼り付ける必要が
なく、現像処理作業の効率化に寄与できる。
【0014】バーコード10に記録する情報としては、
写真フイルム3の感度,サイズ,種類(カラーネガ,リ
バーサル,白黒等)等があり、写真用ロールフイルム1
をカメラに装填した直後にカメラ側のバーコード読み取
り装置によって読み取られ、カメラの感度セット等に用
いられる。なお、引き裂く位置Y1 〜Y4 は、引き裂き
作業を実施する作業者,自動引き裂き装置の設定で、そ
の時のタイミングで決定される。
【0015】接合テープ7はD1 (24mm)×D
2 (58mm)の長方形をしており、ミシン目11を形
成する範囲は、仮想線で囲まれた範囲12であり、D3
(3mm)×D4 (10mm)としてある。この範囲1
2は接合テープ7の短辺の中央部に配置されており、接
合テープ7の両縁からD5 (7mm)の所に設けられて
いる。すなわち、ミシン目11を形成する範囲12は、
写真フイルム3の端部の縁3aとほぼ直交する接合テー
プ7の縁近傍に設けられている。
【0016】ミシン目11は、図4(A)に示すよう
に、接合テープ7の長手方向に長さL 1 の直線状のスリ
ット14を接合テープ7の短辺側の縁7aから距離D6
の位置に、かつ接合テープ7の短辺方向に間隔D7 で5
個並列したパターンになっている。また、ミシン目11
の別の形態としては、長さL1 ×長さL2 の逆T字形の
スリット15を縁7aから距離D6 の位置に間隔D7
5個並列したパターン(B)や、接合テープ7の短辺方
向に平行な長さL2 の直線状のスリット16を縁7aか
ら距離D6 の位置に間隔D7 で5個並列したパターン
(C)等を採用してもよい。
【0017】図4(A),(B),(C)に示すミシン
目11の各パターンごとに、下記の表1に示す3種類の
基材を用いた接合テープについて引き裂き性,自然亀裂
の有無,引き裂き力の試験を行った結果を以下の表2,
表3,表4に示す。なお、引き裂き力は、接合テープ7
のミシン目を付与した部分をチャックで挟み、他端をバ
ネばかりで引っ張り測定した。また、(B),(C)に
示すパターンでは、引き裂き性が良好であるから、引き
裂き力は省略してある。また、自然亀裂とは、フイルム
製造工程や製品搬送中の振動等で自然に亀裂が入ること
を表す。また、各表内の各記号の意味は、◎:優れてい
る,○:良好,●:許容内「可」,△:要改善,×:使
用不可である。
【0018】
【表1】
【0019】なお、この表1中の平滑度は、JISP8
119−94に規定される試験方法によって基材の表面
の平滑度を測定したものである。
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】この逆T字形のパターンでは、引き裂き性
については、表2に示すI字形のパターンとほぼ同じで
あるが、振動その他の要因で意図しないときに引き裂か
れる事故の防止に役立つことが分かる。特に、亀裂が入
っても途中に設けられた逆Tの横ミシン目で縦方向の引
き裂きが一時ストップする効果がある。しかし、間隔D
7 が短いと、横方向に裂ける懸念がある。
【0023】
【表4】
【0024】以上の試験結果から、ミシン目11の付設
位置で重要な寸法は、図4に示す距離D6 であることが
分かる。D6 <0.5mmでは、フイルム製造工程,製
品搬送時の振動等で自然に亀裂が入り、最悪の場合には
背面遮光紙4から写真フイルム3が離脱することがあ
る。また、D6 >5mmの場合は、接合テープ7を切断
できず、写真フイルム3を背面遮光紙4から分離できな
い。したがって、好ましくは、1≦D6 ≦5,さらに好
ましくは、1<D6 <3である。また、縦方向のミシン
目の長さL1 は、1mm以上あればよい。
【0025】距離D6 と引き裂き力との関係をグラフ化
すると、図5に示すようになる。このグラフから分かる
とおり、手で引き裂ける限界値は、1.6Kg以下で距
離D 6 は5mm以下、より好ましくは1Kg以下で距離
6 は3mm以下であり、また意図しない力で裂けない
ためには、引き裂き力が200g以上が必要である。し
たがって、総合すると、好ましくは、1<D6 <5,さ
らに好ましくは、1<D6 <3である。なお、ハッチン
グで示すほぼ正方形の領域Pが好ましい領域,格子状の
領域Qがさらに好ましい領域であり、またドットで示す
領域Sが振動等で亀裂が入る領域である。
【0026】写真フイルム3の端部の縁3aに接合テー
プ7の短辺の中央部及びミシン目のスリットが位置する
と、引き裂き性が良好になるから、引き裂く位置を規定
する間隔D7 は、2〜4mmが好ましい。なお、D7
4mmでは写真フイルム3の縁3aに沿って接合テープ
7が切断しない場合があった。したがって、2≦D7
4がよい。
【0027】図4(B),(C)に示す2パターンの場
合には、好ましい長さL2 は、1≦L2 ≦2である。こ
れにより、写真フイルム3の縁3aに沿って切断される
確率が上がる。この場合、引き裂き力が(A)に示すパ
ターンより大きくなるが、実用範囲内であった。
【0028】以上説明した実施形態では、写真用ロール
フイルムを120タイプとしたが、220タイプとして
もよい。この場合には、図6に示すように、写真フイル
ム3の前端部にリーダ遮光紙21,後端部にトレーラ遮
光紙22がそれぞれ接合テープ7,接合テープ24によ
り接合してある。この接合テープ24には、シリアルナ
ンバー9やバーコード10を印字する必要がないため、
合成紙ではなく、より破断しやすい上質紙等を用いるこ
とができる。
【0029】また、上記接合テープの表面にバーコード
とシリアルナンバーを印字した実施形態のみ示したが、
本発明に係る接合テープは、このような印字を省略した
ものでもよい。また、上記シリアルナンバーは、目視可
能な数字等の他、バーコード形式でもよい。また、この
シリアルナンバーを現像処理作業に先立って顧客名等の
必要事項と整合をとってデータ処理すれば、以降の管理
を簡便化できる。
【0030】次に、図7に示す接合テープ30は、深く
大きい液槽で吊り現像を行う大手ラボで引き裂こうとし
たときには容易に引き裂くことができるとともに、1本
1本を専用カートリッジに入れて現像するミニラボで引
き剥がそうとしたときには容易に引き剥がせるようにし
た実施形態である。接合テープ30の基材としては、例
えば王子油化株式会社製のユポSGS75(商品名)
(以下ユポ)を用いている。このユポは、反射率が高く
バーコード31の読み取りが安定するとともに、写真フ
イルム3から剥がした際に糊が写真フイルム側に残留せ
ず、また通常の使用では破断しにくいにもかかわらず一
旦切れ始めると容易に切ることができ、また現像処理液
を吸わず、バーコード31の印字適性も良好である等の
特性を有し、接合テープ30の基材として最適である。
なお、バーコード31は、前記バーコード10より長さ
が短く、接合テープ30の一端側に寄って設けてある
が、カメラの読み取りセンサーの位置に対応していれば
問題ない。
【0031】接合テープ30は、前記接合テープ7と同
様に細長い形状(D1 ×D2 )をしているが、その両端
部の縁30aを半径Rαの円弧状(幅方向の中心線に対
して左右均等)に形成してある。これにより、接合テー
プ30を引き剥がす際に要する力(剥離力)を低減でき
るとともに、写真フイルム3を指で押さえる領域(押さ
えしろ)を広くとることができる。なお、前記αの値は
大きいと、押さえしろが少なくなって剥離しにくくな
り、また小さいと、バーコード31の印字できる範囲が
狭くなってバーコード31の印字に支障をきたす。これ
を考慮して、αの値は10mm〜40mmが好ましく、
さらに好ましくは15mm〜30mmであり、本実施形
態では、20mmとしてある。
【0032】接合テープ30は、基材をユポとすること
により、前述したごとく、裂け始めると軽く裂けてしま
うが、きっかけがないと裂けにくいという特性を有して
いるため、裂くためのきっかけとして縁30aの頂点か
ら距離D8 の位置に接合テープ30の側縁30bに対し
て垂直方向にミシン目32を形成してある。このミシン
目32は、長さL3 の微小なスリット32aを平刃ビク
抜き加工またはロータリーダイカットにより間隔D9
3個並列して形成したものである。なお、本実施形態で
は、ロータリーダイカット方式を用いて、長さL3
1.5mm±0.2mm,間隔D9 は2mm±0.2m
mとしてある。また、距離D8 は、小さいと接合テープ
30が裂けやすくなり、大きいと裂けにくくなることを
考慮して、好ましくは1mm〜3mm、さらに好ましく
は1.5mm〜2.5mmであり、本実施形態では2m
mとしてある。
【0033】スリット32aの各々は、側縁30bの垂
線33に対して角度θに傾斜して形成してあり、接合テ
ープ30で写真フイルム3と背面遮光紙4とを接合した
際に、スリット32aの各々が写真フイルム3の縁3a
の垂線に対してほぼ角度θをなす。この角度θの値が異
なる接合テープ30のサンプルを用いて、接合テープ3
0を剥がす場合と裂く場合とでそれぞれ実験を行い、そ
の結果を下記の表5,6に示す。なお、いずれの接合テ
ープも縁の半径Rαは半径R20としてある。また、ス
リット32の角度θが同じ値のサンプルを少なくとも4
枚ずつ作成し、各実験者は剥がす,裂くの各動作につい
て2度ずつ実験を行った。また、表5,6中の○は、各
動作が容易に行えたことを示し、×は困難であったこと
を示す。
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】この表5,6から明らかなように、ミシン
目32の角度θが大きいと、接合テープ30が裂けやす
くなり、角度θが小さくなると、裂けにくく剥がしやす
くなる。すなわち、剥がす,裂くの両方ともに満足な結
果を得ることができるのは、ミシン目32の角度θを4
5°としたものである。
【0037】ミシン目32のテープ幅方向の位置はテー
プ幅の中心ではなく、一方の側縁30b寄りにずれてい
る。すなわち、ミシン目32から一方の側縁30bまで
の距離D10は、例えば8mm、他方の側縁30cまでの
距離D11は、例えば12mmとしてある。これは、フイ
ルム給送を安定的に行うため、フイルム給送方向の後側
に写真フイルム3と背面遮光紙4との境界線(段差)が
くるように接合テープ30の幅方向の中心をフイルム給
送方向の前側にずらして貼るためである。すなわち、写
真用ロールフイルムが120タイプの場合や220タイ
プのリーダ遮光紙側の場合には、遮光紙寄りに接合テー
プ30を貼り、220タイプのトレーラ遮光紙側の場合
には、写真フイルム寄りに接合テープ30を貼る。そし
て、いずれの場合にも、ミシン目32の中央部が写真フ
イルム3と背面遮光紙4との境界線に位置するように、
ミシン目32のテープ幅方向の形成位置がずらされてい
るのである。なお、本実施形態では、バーコード31と
ミシン目32との間に、写真用ロールフイルムのロット
番号等の文字35が印字されている。
【0038】以下に接合テープの材料等を示す。接合テ
ープは、ロール状もしくはシート状の剥離紙の上に多数
個が貼着された状態で供給される。接合テープの基材
(ベース)は、貼付作業性が良く、平面性の良い材質が
好ましく、ポリスチレン(PS)の他に透明なポリエチ
レン(PE),ポリプロピレン(PP),ポリエチレン
テレフタレート(PET),アクリル,ポリカーボネー
ト,トリアセテート,塩化ビニル等のフイルムを用いて
もよい。
【0039】ベースには、無延伸フイルム,一軸又は二
軸延伸フイルムのいずれも使用することができるが、耐
熱性,強度の点から一軸又は二軸延伸フイルムが好まし
く、特に二軸延伸ポリスチレンフイルム,二軸延伸ポリ
プロピレンフイルム,二軸延伸ポリエチレンテレフタレ
ートフイルムが好ましい。ベースの厚さは、10〜90
μ,好ましくは20〜80μ,特に好ましくは30〜7
0μ,最も好ましくは40〜60μである。10μ未満
では強度が不足し、90μを越えると高価になり且つ延
伸フイルムとすることが困難になる。
【0040】バーコードのスペース部分の反射率を挙げ
るため、上記のベースに蒸着層を設けたり、白色反射層
を設ける。特に蒸着層は、スペース部分の反射率を上
げ、バーコードの検出力を向上させるために好ましい。
また、ベース層に紙を使用することもできるが、紙表面
の表面乱反射が多い場合は、フォトダイオードを使った
読み取りができなくなる場合がある。
【0041】接着剤層に使用できる感圧性接着剤には、
ゴム系,アクリル系,ビニルエーテル系,シリコーン系
の各粘着剤が使用できる。粘着剤の製造段階,塗工段階
の形態では、溶剤型粘着剤,非水系エマルジョン型粘着
剤,水系エマルジョン型粘着剤,水溶性型粘着剤,ホッ
トメルト型粘着剤,液状硬化型粘着剤,ディレードタッ
ク型粘着剤などが使用できる。
【0042】ゴム系粘着剤は、新高分子文庫13「粘着
技術」(株)高分子刊行会P.41(1987)に詳述
されている。ビニルエーテル系粘着剤は、炭素数2〜4
のアルキルビニルエーテル重合物を主剤としたもの,塩
化ビニル/酢酸ビニル共重合体,酢酸ビニル重合体,ポ
リビニルブチラールなどに可塑剤を混在したものがあ
る。シリコーン系粘着剤は、ゴム状シロキサンを使って
フイルム形成と膜の凝集力を与え、樹脂状シロキサンで
粘着性や接着性を与える。
【0043】特に写真フイルム用として写真性に悪影響
を及ばさない点からアクリル系粘着剤が好ましい。接合
テープは、写真フイルムと遮光紙とに貼り付けられた
後、要求される物性を満足するものでなければならな
い。すなわち、カメラや写真用ロールフイルムが置かれ
る状況、車の中や屋外で、高湿度,高温,低温,高温低
温の繰り返しにおいて、接合テープが剥がれたり,めく
れたり,波打ったり,縮んだり,亀裂が入ったり、糊
(粘着剤)がはみ出したりしてはならない。そのため、
耐久性のある粘着剤でなければならない。
【0044】上記特性を有するとともに、特に写真フイ
ルム用として写真性に悪影響を及ばさない点からアクリ
ル系粘着剤が好ましい。接合テープに使用される粘着剤
層の粘着剤組成は、上述したようにアルキル基が平均4
〜12の炭素原子を有するアルキルアクリレートモノマ
ーと,共重合可能なビニル化合物と、モノエチレン状不
飽和かつ極性共重合性モノマーとに必要に応じて粘着付
与剤を添加したアクリル系粘着剤である。この接合テー
プに使用されるアクリル酸エステルを主成分とする共重
合体は化学的な耐性,耐熱性,酸化劣化,耐候性に優
れ、上記の要求に合致する性能を持つものである。
【0045】アクリル系粘着剤の製造方法としては特に
限るものではなく、溶液重合,エマルジョン重合,ある
いはコーティングと同時に重合させる紫外線重合や電子
線重合等のいずれの重合方法も使用することができる。
紫外線とは波長の範囲が約180〜約460nmの電磁
放射線であり、紫外線源としては水銀アーク、低圧,中
圧,高圧水銀ランプ等を使用する。照射時間は、一般に
0.1〜10秒位である。紫外線照射による硬化の場合
はベンゾイン,ベンゾフェノン等の光開始剤を使用し、
使用量は0.01〜20重量%の範囲で適宜使用する。
また、電子線とは加速された核粒子の放射線をいい、線
量は一般に約0.01〜100Mradの範囲で電子線
加速器により適宜照射される。
【0046】アルキル基が平均4〜12の炭素原子を有
するアルキルアクリレートモノマーとしては、nブチル
アクリレート,イソブチルアクリレート,ヘキシルアク
リレート,2エチルヘキシルアクリレート,イソオクチ
ルアクリレート等であり、感圧接着剤としての基本物性
を得るためにこれらのアルキルアクリレートモノマーの
配合量は69〜99重量%が好ましい。
【0047】また、モノエチレン状不飽和かつ極性共重
合性モノマーとしては、水酸基,カルボシキル基,酸ア
ミド,エポキシ基等の官能基を含有するモノマーであ
り、アクリル酸,メタアクリル酸,イタコン酸,無水マ
レイン酸,アクリル酸ヒドロキシプロピル,アクリル酸
2ヒドロキシエチル,メタクリル酸2ヒドロキシエチ
ル,N−tブチルアクリルアミド,ダイアセトンアクリ
ルアミド,グリシジルアクリレート等である。これら
は、共重合させることにより、粘着性,接着性,凝集力
のバランスを図ることができ、また架橋成分として使用
される。このモノエチレン状不飽和かつ極性共重合性モ
ノマーは、1重量%より少ないと上記バランスにおける
効果が充分でなく、20重量%より多いとかえって粘着
性や接着性が低下する傾向にある。
【0048】共重合可能なビニル化合物としては、アク
リロニトリル,メタアクリロニトリル,アクリル酸及び
メタアクリル酸の誘導体,酢酸ビニル,無水マレイン
酸,スチレン,プロピオン酸ビニル,マレイン酸ジブチ
ル,イタコン酸ジブチル等が凝集力向上などの目的で導
入され、30重量%以下の割合で使用可能である。
【0049】さらに、必要に応じて粘着付与剤が添加さ
れる。粘着付与剤としては、ロジンもしくはロジン誘導
体樹脂(変性ロジン系樹脂も含む),フェノール樹脂も
しくはアルキルフェノール系樹脂,石油系樹脂,アルキ
ルフェノール・アセチレン樹脂,テルペン・フェノール
系樹脂,テルペン系樹脂,クマロン・インデン樹脂,キ
シレン樹脂等が使用され、耐熱性の低下を防ぐために軟
化点が35℃以上,好ましくは40℃以上,特に好まし
くは45℃以上のものである。好ましいものは、ロジン
誘導体樹脂,フェノール樹脂,キシレン樹脂である。粘
着付与剤の添加量が多い場合はかえって固くなり初期タ
ックの低下をまねくため、アクリル系ポリマー100重
量部に対して1〜40重量部,好ましくは2〜35重量
部,特に好ましくは3〜30重量部である。添加量が1
重量部以下では、接着性や粘着性が得られず、40重量
部をこえても接着性や粘着性が得られない。
【0050】耐熱性,糊のはみ出し,凝集力を向上させ
るため架橋を行うことも可能であり、多官能イソシアネ
ートを用いる方法,メラミン架橋による方法,グリシジ
ルアクリレートとアミンによる方法,内部架橋剤を使用
する方法等があり,粘着性,接着性,耐熱性のバランス
を取るように行えば、いずれの方法も可能である。架橋
剤の添加量は、アクリル系ポリマー100重量部に対し
て0.1〜10重量部,好ましくは0.2〜8重量部,
特に好ましくは0.5〜6重量部である。0.1重量部
未満では添加効果がなく経費増となるだけであり、10
重量部を越えても増量効果がなく材料費増となるだけで
ある。粘着剤塗布量としては、十分な接着性を出すため
に、1平方メートル当たり10g以上の塗布量であれば
良く、40g以上であれば糊のはみ出し等の悪影響が出
やすくなるため、これ以下が好ましい。
【0051】剥離紙は、シリコーンを塗布した紙であ
る。剥離紙に使用されている紙と、クラフト紙,グラシ
ン紙,パーチメント紙等であり、クラフト紙の場合は、
アンカーコートとしてポリエチレン,PVA,CMC等
が使用される。一方、グラシン紙,パーチメント紙は平
滑性がよく浸透性が少ないので、直接シリコーン処理で
きる。
【0052】シリコーンは、シロキサン結合Si−Oの
骨格をもち、珪素原子の全部または一部に有機基(おも
にメチル基フェニル基)が結合している。剥離紙用シリ
コーンは、すぐれた離型性を有するもの,粘着剤層へ移
行しないもの,剥離紙から脱落したり、容易にこすり取
られたりしないこと等の条件を満たすものでなければい
けない。したがって、線状の高分子シロキサンを部分的
に架橋した柔らかい弾性皮膜が必要であり、直鎖状ジメ
チルポリシロキサン末端基のSi−OHと、メチルハイ
ドロジェンシロキサンのSi−Hとの脱水素による架橋
反応の製品が主として使われる。
【0053】シリコーンは、ソルベント型,エマルジョ
ン型,無溶剤型がある。ソルベント型は、上記シリコー
ンを有機溶剤トルオール,キシロール,ノルマルヘキサ
ン等で5〜15倍に希釈し、そこへ触媒,脱落防止剤,
酢酸等を必要量混合し、紙やプラスチックフイルム等に
塗工する。触媒は主として高級脂肪酸の鉛塩や亜鉛塩が
用いられる。脱落防止剤は、シリコーンが剥離紙の基材
から、指先でこすったとき、ぼろぼろと脱落する現象を
防止するために用いられ、アミノ酸やアルコキシ基を含
む有機珪素化合物が用いられることが多い。酢酸はSi
−Hの反応を抑制し、塗工液のポットライフを延長する
ために添加される。エマルジョン型シリコーンも同様に
水で5〜10倍に希釈し、触媒や酢酸等を必要量混合し
て塗工液をつくり、基材に処理する。塗工液を増粘する
等の目的のため、CMCやポバール等を添加することも
ある。無溶剤型シリコーンは、これらの溶剤を使用しな
いものであり、白金触媒等が使用され、180〜200
℃15秒位で硬化する。
【0054】接合テープの製造においては、一般的に凸
版方式,オフセット方式,フレキソ方式,スクリーン方
式,箔押しで印刷される。これらのうち、スクリーン方
式および箔押しはインク厚が厚く、耐候性に優れ、ベタ
印刷部の仕上がり外観が良好であるが、生産(印刷)ス
ピードが遅くコストが高いため、少量生産の高級印刷に
使用されるのが主体である。一方、凸版方式,オフセッ
ト方式,フレキソ方式は、生産(印刷)スピードが速く
生産性が良いため、大量生産に適しており、大量生産さ
れる写真用ロールフイルム用の接合テープは、凸版方
式,オフセット方式で印刷するのが望ましい。しかしな
がら、この両者の印刷方法ともインク厚が薄いため隠蔽
力が低く、反射層を充分に隠蔽することができない場合
がある。このため、これらの印刷方式を写真用ロールフ
イルム用の接合テープに使用するためには、隠蔽性を改
善する目的でインク濃度を上げ、黒色インクをマット化
することが必須条件となった。
【0055】(1) 写真用ロールフイルム用の接合テープ
では、ポリスチレン等のフイルムに印刷する前提がある
ので、紙印刷に使用される浸透型インクは使用されず、
酸化重合乾燥型インク,及びUV硬化型インクが主に使
用される。 (2) 凸版印刷用インク及びオフセット印刷用インクのい
ずれについても下記のような組成のインクが使用され
る。 1.酸化重合乾燥型インクの組成としては、 バインダー 乾性油:あまに油,桐油等 樹 脂:ロジン変性フェノール,アルキド樹脂等 石油系溶剤 顔料(カーボンブラック) ドライヤー(触媒):乾燥促進作用のために、コバ
ルトの脂肪酸塩,ナフテン酸塩,鉛,マンガンのホウ酸
塩等 2.UV硬化型インクの組成としては、 バインダー 重合反応性樹脂(オリゴマーまたはプレポリマー):ア
クリル酸エステル,エポキシアクリレート,ウレタンア
クリレート,ポリエステルアクリレート等 光重合モノマー:反応性希釈剤として用いられ、粘度特
性,硬化物性,架橋促進等を目的として、モノアクリレ
ート,ジアクリレート,トリアクリレート 光重合開始剤または増感剤:ベンゾフェノンエーテ
ル類,ベンゾフェノン等 顔料(カーボンブラック) 助剤及び添加剤:ワクッス,充填剤等
【0056】ゴム系粘着剤は、新高分子文庫13「粘着
技術」(株)高分子刊行会P.41(1987)に記述
されている。ゴム系粘着剤は、エラストマー,粘着付与
剤樹脂,軟化剤,老化防止剤,充填剤などが構成成分で
あり、これらをうまく組み合わせることにより、種々の
物性バランスをとることに主眼が置かれている。 イ)エラストマー 天然ゴム(NR),イソプレンゴム(IR),スチレン
ブタジェンゴム(SBR),スチレン・ブタジェンブロ
ック共重合体(SBS),スチレン・イソプレンブロッ
ク共重合体(SIS),ブチルゴム,ポリイソブチレ
ン,シリコーンゴム,ポリビニルイソブチルエーテル,
クロロプレンゴム,ニトリルゴム,グラフトゴム,再生
ゴム ロ)粘着付与剤樹脂 ロジン,エステルガム,エステルガムH,ポリテルペン
樹脂,C5 系石油樹脂,C9 系石油樹脂,DCPD系石
油樹脂,スチレン系樹脂,アルキルフェノール樹脂,テ
ルペン・フェノール系樹脂 ハ)軟化剤 各種可塑剤,ポリブテン,液状粘着付与剤樹脂,ポリイ
ソブチレン低重合物,ポリビニルイソブチルエーテル低
重合体,ラノリン,解重合ゴム,プロセスオイル,加流
オイル ニ)充填剤 亜鉛華,酸化チタン,シリカ,水酸化アルミニウム,炭
酸カルシウム,硫酸バリウム,澱粉,クレー,タルク ホ)老化防止剤 2.6 ジーターシャリブチル−4−メチルフェノール,2.
5 ジーターシャリブチルハイドロキノン,メルカプトベ
ンゾイミダゾール,1.1 ビス(4ヒドロキシフェノー
ル)シクロヘキサン,フェノールベーターナフチルアミ
【0057】充填剤は、コスト低下,凝集強度向上,着
色などの目的に使われる。亜鉛華は薬局法に記載されて
いる医薬品であり、無害,収斂性,保護性があり、多少
の防腐性もある。絆創膏など医療用粘着剤に使われる。
また白色着色剤としても使われ、酸化チタンとの併用な
どでさらに効果があがる。
【0058】シリカは、系の凝集強度を向上させるのに
役立つ。炭カルはコスト低下に使われる。溶剤系の粘着
剤に充填剤を使用する場合は、あらかじめゴムに充填剤
をロールで練り込み、それを溶剤に溶かすなどの操作が
必要である。
【0059】天然ゴム,粘着付与剤樹脂など不飽和基を
有する物質は、経時的に、空気中の酸素により酸化さ
れ、老化する。特に、熱,紫外線などにより劣化は促進
される。このため、ゴム系粘着剤には老化防止剤が使わ
れる。着色は嫌われるため、非汚染性の老化防止剤が多
く使われている。使用目的によって適当な老化防止剤を
選択すべきである。
【0060】以上説明した図7に示す実施形態では、ミ
シン目を構成する微小なスリットの数を3個としたが、
本願発明はこれに限定されないのは勿論であり、例えば
4個や5個でもよい。また、前記スリットの長さや間隔
は、上記に挙げた値に限定されないのは勿論である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の写真用ロ
ールフイルムによれば、接合テープの基材として合成紙
を用いるとともに、写真フイルムの端部の縁をほぼ直角
に横切る接合テープの縁近傍にミシン目を設けたの
で、必要に応じて接合テープを引き裂いたり剥がしたり
しやすくなり、写真フイルムと遮光紙との分離が容易に
き、現像処理作業をより効率化できる。また、接合テ
ープは、基材として合成紙を用いたので、現像処理液を
吸わず、バーコードの印字特性も良好となる。また、接
合テープの縁を円弧状に形成して縁近傍にミシン目を設
けたので、必要に応じて接合テープを引き裂いたり剥が
したりでき、写真フイルムと遮光紙とを容易に分離でき
る。また、接合テープをJISP8119−94の試験
方法による表面の平滑度が500秒以上の樹脂フイルム
から形成したので、接合テープの表面により鮮明な印字
を行うことができ、カメラ側での読み取りがより確実に
なる。
【0062】また、接合テープの縁からミシン目までの
距離Dは、1mm<D<5mmを満たす値としたので、
不用意に接合テープが裂けることなく、故意に裂くため
に接合テープに力を加えた際には容易に引き裂くことが
できる。また、接合テープの表面に写真フイルムに固有
のシリアル番号を記録したので、現像処理工程でその都
度特別の番号ラベル等を写真フイルムに貼り付けること
なく、写真フイルムの管理を効率よく行うことができ
る。また、前記ミシン目を構成する微小な各スリット
は、前記写真フイルムの縁の線に対して傾斜した角度を
有しているので、接合テープを引き裂く,剥がすの両方
に対して有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る接合テープを示す拡大平面図であ
る。
【図2】本発明の写真用ロールフイルムの外観を示す斜
視図である。
【図3】120タイプの実施形態を示す平面図である。
【図4】ミシン目の実施形態を示す説明図である。
【図5】距離D6 と引き裂き力との関係を示すグラフで
ある。
【図6】220タイプの実施形態を示す平面図である。
【図7】接合テープの別の実施形態を示す拡大平面図で
ある。
【符号の説明】
1 写真用ロールフイルム 3 写真フイルム 4 背面遮光紙 5 遮光紙付き写真フイルム 7,24,30 接合テープ 9 シリアルナンバー 10,31 バーコード 11,32 ミシン目 14,15,16,32,32a スリット 21 リーダ遮光紙 22 トレーラ遮光紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−56648(JP,A) 特開 平3−177473(JP,A) 実開 平2−44739(JP,U) 実開 昭59−149145(JP,U) 実開 平5−47944(JP,U) 実公 昭35−8855(JP,Y1) 実公 昭34−1749(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03C 3/02 G03C 3/00 570

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の写真フイルムの少なくとも一方の
    端部が写真フイルムのベース面側全体を覆う背面遮光紙
    もしくは写真フイルムの前端側のみを覆うリーダ遮光紙
    に接合テープにより接合された写真用ロールフイルムに
    おいて、前記接合テープの基材を合成紙とするとともに、 前記写
    真フイルムの端部の縁をほぼ直角に横切る接合テープの
    近傍にミシン目を設けたことを特徴とする写真用ロ
    ールフイルム。
  2. 【請求項2】 帯状の写真フイルムの少なくとも一方の
    端部が写真フイルムのベース面側全体を覆う背面遮光紙
    もしくは写真フイルムの前端側のみを覆うリーダ遮光紙
    に接合テープにより接合された写真用ロールフイルムに
    おいて、前記接合テープの基材を合成紙とするとともに、 前記写
    真フイルムの端部の縁を横切る接合テープの縁を円弧状
    に形成するとともに、この円弧状の縁近傍にミシン目を
    設けたことを特徴とする写真用ロールフイルム。
  3. 【請求項3】 前記接合テープは、JISP8119−
    94の試験方法による表面の平滑度が500秒以上の樹
    脂フイルムから形成したことを特徴とする請求項1また
    は2記載の写真用ロールフイルム。
  4. 【請求項4】 前記接合テープの縁からミシン目までの
    距離Dは、1mm<D<5mmを満たす値であることを
    特徴とする請求項1ないしいずれか記載のの写真用ロ
    ールフイルム。
  5. 【請求項5】 前記接合テープの表面には、前記写真フ
    イルムに固有のシリアル番号を記録したことを特徴とす
    る請求項1ないしいずれか記載の写真用ロールフイル
    ム。
  6. 【請求項6】 前記ミシン目を構成する微小な各スリッ
    トは、前記写真フイルムの縁の線に対して傾斜した角度
    を有していることを特徴とする請求項1ないしいずれ
    か記載の写真用ロールフイルム。
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