JPH10123669A - 写真フイルムカートリッジ - Google Patents

写真フイルムカートリッジ

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JPH10123669A
JPH10123669A JP27918796A JP27918796A JPH10123669A JP H10123669 A JPH10123669 A JP H10123669A JP 27918796 A JP27918796 A JP 27918796A JP 27918796 A JP27918796 A JP 27918796A JP H10123669 A JPH10123669 A JP H10123669A
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JP
Japan
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photographic film
label
cartridge
weight
less
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Application number
JP27918796A
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English (en)
Inventor
Masahiro Enomoto
雅洋 榎本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲面を成す周面に貼付された粘着ラベルが、
長期間にわたって剥離することがない写真フイルムカー
トリッジを提供する。 【解決手段】 写真フイルムカートリッジ2における、
シェル3,4の樹脂材料として用いられるポリスチレン
樹脂は、ゴムを5.0重量%以上9.0重量%以下の範
囲で含有すると共に、ジメチルシリコンオイルを1.0
重量%以上2.0重量%以下の範囲で含有し、さらに、
残留するスチレンモノマーが350ppm以下で、か
つ、メタノール可溶分が2.5重量%以下のハイインパ
クトポリスチレン樹脂(HIPS)である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周面に粘着ラベル
が貼付された写真フイルムカートリッジに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最近、本出願人等から、写真フイルムを
終端部までカートリッジ本体に巻き込んでおき、カート
リッジ本体のスプールを回動させることにより写真フイ
ルムを繰り出す方式の写真フイルムカートリッジが提供
されている。このような方式は、現在、「Advanced Pho
to System 」と称されており、例えば、特開平8−17
9471号や、米国特許第5,296,887号等にそ
の詳細が記載されている。
【0003】このような写真フイルムカートリッジにお
けるカートリッジ本体は、樹脂製の上下2個のシェルを
接合したものであり、携帯性を良好にしてカメラの小型
化に寄与する等の目的から、従来の135写真フイルム
パトローネよりも、直径が細い形態になっている。そし
て、このような細径のカートリッジ本体の周面には、フ
イルム感度や撮影可能枚数等の写真フイルムの固有情報
を記載したラベルが貼着される。
【0004】このようなカートリッジ本体を構成する材
質は、強度や耐久性の点から、ポリスチレン樹脂が用い
られることが多く、例えば、特開平7−325367号
公報等には、カーボンブラックと脂肪酸エステルとを含
むポリスチレン樹脂を用いた写真フイルムカートリッジ
が記載されている。
【0005】ところで、このような新しい写真フイルム
カートリッジ・システムである「Advanced Photo Syste
m 」においては、撮影したフイルムをプロジェクタやテ
レビを用いて鑑賞がしやすいように、現像した写真フイ
ルム(ネガやスライド用ポジフイルム)を同じカートリ
ッジ本体に巻き込んで返却することになっている。そし
て、カートリッジ本体は写真フイルムの現像後も、プロ
ジェクタやテレビによる写真フイルムの鑑賞や、追加の
焼増しプリントなどの度に、写真フイルムの繰り出し、
巻き込みが行われ、繰り返し使用される。
【0006】このため、カートリッジ本体の周面に貼着
される、上述したようなラベルも、写真フイルムカート
リッジの繰り返し使用に対応した、高い耐久性が要求さ
れる。即ち、一般的な使用状態において写真フイルムカ
ートリッジが晒される環境、例えば、屋外や車中等の高
温、高湿、低温、或いは高温高湿等の環境に繰り返し晒
されても、ラベルが剥がれたり、一部が捲れたりするこ
とがないようにしなければならない。
【0007】特に、この新しいタイプの写真フイルムカ
ートリッジは、上述したように、カートリッジ本体の直
径が従来の135写真フイルムパトローネよりも細い形
態であり、ラベルは細いカートリッジ本体の外周にきつ
く曲げられて貼付される状態になるので、ラベルベース
のフイルムシートの復元力によって、ラベルが端部から
剥離しやすい。特に、ラベルをカートリッジ本体に貼付
する粘着剤の粘着力や凝集力が低いと、外部環境が高温
になった時に、粘着部分に微視的な気泡が発生し、剥離
等の障害が顕著に発生しやすい。
【0008】このため、例えば、特願平8−11493
2号では、ラベルをカートリッジ本体に貼付する時に、
ラベルの縁を追加圧するラベルの貼着方法や、ラベルの
粘着剤として粘着力や保持力が一定値以上のアクリル系
粘着剤を用いた写真フイルムカートリッジ等が記載され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようなラベルの貼着方法においても、ラベルのカート
リッジ本体への貼着は不十分な面があり、特に長期間の
使用において、依然としてラベルの剥離や捲れ等の問題
が発生していた。特に、カートリッジ本体の材質として
ポリスチレンを用いたときに、重合していないスチレン
モノマーやメタノール可溶分が原因で、ラベルの剥離が
起きることが多かった。例えば、上述した特開平7−3
25367号公報に記載されたようなポリスチレン樹脂
を用いて形成した写真フイルムカートリッジにおいて
も、ラベルの剥離が起きる可能性が高いという問題があ
った。
【0010】一方、ラベルを追加圧する方式では、既存
のラベル貼着装置に、ラベルを追加圧するための新たな
機構を付加しなければならず、ローコストで生産する必
要がある写真フイルムカートリッジの製造コストが上昇
するという問題も発生する。
【0011】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、曲面を成す周面に貼付された粘着ラベル
が、長期間にわたって剥離することがない写真フイルム
カートリッジを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の写真フイルムカートリッジにおいては、表
面にラベルが貼付され、写真フイルムをロール状に収納
し、写真撮影に際してカメラに装填して用いられ、かつ
撮影後には現像済みの写真フイルムを収納する容器とし
て用いられるプラスチック製のカートリッジ本体の材質
を、スチレンモノマーが400ppm以下で、かつ、メ
タノール可溶分が3.5重量%以下で、かつ、ゴムの含
量が5.0重量%以上9.0重量%以下で、かつ、ジメ
チルシリコンオイルの含量が1.0重量%以上2.0重
量%以下のハイインパクトポリスチレン樹脂としたもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の写真フイルムカ
ートリッジを示す外観斜視図であり、図1は、その分解
斜視図である。写真フイルムカートリッジ2は、一対の
ポリスチレン樹脂製のシェル3,4から構成されるカー
トリッジ本体5の内部に、写真フイルム6を巻き付けた
スプール7を回動自在に収納しており、カートリッジ本
体5の周面には、粘着ラベル8が貼着されている。
【0014】シェル3,4の正面側の合わせ目には、写
真フイルム6を送り出すためのフイルム出入り口10が
形成されている。このフイルム出入り口10には、カー
トリッジ本体5内への入光を防止するための蓋部材11
が組み込まれ、またフイルム出入り口10の奥には、写
真フイルム6の先端に形成された分離部6bを掬い上げ
るための分離爪12がシェル4と一体に形成されてい
る。蓋部材11の両端部には、それぞれキー13,14
が形成されており、カメラに装填された際に、カメラ側
の開閉用駆動軸が係合される。そして、この開閉用駆動
軸の回動によってフイルム送出口10を光密に遮蔽する
閉じ位置と、開放する開き位置との間で移動される。
【0015】ところで、写真フイルムカートリッジ2に
必要な性質のうち、カートリッジ本体5の材質に係わる
ものとしては、写真フイルムの出し入れによる摩擦に対
して摩擦粉の発生に係わる耐久性、写真フイルムの引き
出し時の抵抗に係わるフイルム引き出し力、写真フイル
ムカートリッジの落下に対する強度である落下強度、及
び写真フイルムカートリッジ2に設けられる現像済タブ
の折り曲げ時のサポートタブの剥がれに係わるIPI折
れ性がある。
【0016】これらの性質の内、ハイインパクトポリス
チレン樹脂に添加するシリコンの量は、耐久性及びフイ
ルム引き出し力に影響を与え、また、添加するゴムの量
は、落下強度及びIPI折れ性に影響を与える。
【0017】そして、粘着ラベル8のカートリッジ本体
5からの剥離、浮き上がりに影響を与える要因として、
ハイインパクトポリスチレン樹脂に含まれるスチレンモ
ノマーの含有量とメタノール可溶分の含有量が挙げられ
る。従って、写真フイルムカートリッジ2が良好な性質
を保つために、ハイインパクトポリスチレン樹脂中のゴ
ム,シリコン,スチレンモノマー,及びメタノール可溶
分を適切な量にする。
【0018】上述したような諸特性を満たすため、本発
明の写真フイルムカートリッジ2における、シェル3,
4の樹脂材料として用いられるポリスチレン樹脂は、ゴ
ムを5.0重量%以上9.0重量%以下の範囲で含有す
ると共に、ジメチルシリコンオイルを1.0重量%以上
2.0重量%以下の範囲で含有し、さらに、残留するス
チレンモノマーが350ppm以下で、かつ、メタノー
ル可溶分が2.5重量%以下のハイインパクトポリスチ
レン樹脂(HIPS)である。
【0019】このような成分のハイインパクトポリスチ
レン樹脂を用いることにより、耐久性,フイルム引き出
し力,落下強度,IPI折れ性を良好にし、そして、粘
着ラベル8のカートリッジ本体5からの剥離、浮き上が
りを防止する。
【0020】ハイインパクトポリスチレン樹脂として
は、例えば、市販品では電気化学工業株式会社製のハイ
インパクトポリスチレン(HI−S−3−301)等が
挙げられる。ジメチルシリコンオイルとしては、例え
ば、市販品では信越シリコーン株式会社製のKF96
H,東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製のS
H200等が挙げられる。シリコンオイルは、25°C の
粘度が10000 〜60000CS であることが好ましい。25°C
の粘度が1000CS未満では、ブリードアウトが激しく、写
真性に悪影響を及ぼす。60000CS を越えると、樹脂との
混練性が悪く使用に耐えない。好ましくは、粘度が1250
0 〜60000CS が良い。
【0021】上述したようなシリコンオイル以外にも、
例えば、シリコンコンセントレートや、シリコンパウダ
ーを用いて、ハイインパクトポリスチレン樹脂に配合使
用してもよい。市販品としては、例えば、シリコンコン
セントレートでは、BY−27シリーズ(東レ・ダウコ
ーニング・シリコーン株式会社製)等があり、また、シ
リコンパウダーでは、例えば、トレフィルFシリーズ,
トレフィルRシリーズ,トレフィルEシリーズ(いずれ
も東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製)等が
挙げられる。
【0022】スチレンモノマーやメタノール可溶分等の
揮発成分を、各々350ppm以下,3.5重量%以下
に抑えるために、シリコンオイルをハイインパクトポリ
スチレンに添加する際に、混練機に設置したベントよ
り、これら揮発成分を強制的に除去することにより、上
述した各々の値以下にすることができる。
【0023】例えば、ハイインパクトポリスチレンにシ
リコンオイルの練り込む時に、プリブレンド法(ハイイ
ンパクトポリスチレンとシリコンオイルを練り込む前に
予めブレンドする方法)またはサイドフィード法(シリ
コンオイルを順次供給しながら練り込んでいく方法)に
て、ベント付き押出機を使用して、ベントより揮発成分
を強制的に除去する。これらベントの使用により、総揮
発成分が10〜15%減少する。なお、このベントに真
空ポンプを使用して更に強制吸引させてもよい。
【0024】また、ハイインパクトポリスチレン樹脂に
は、上述した成分の他に、遮光性付与剤として、例え
ば、カーボンブラックを0.05重量%〜3.00重量%含有す
るものを用いればよい。また、このような樹脂に必要に
応じて帯電防止剤、酸化チタン等の無機あるいは有機顔
料、ステアリン酸亜鉛等の加工助剤、酸化防止剤、核
剤、可塑剤等を含有させてもよい。
【0025】この樹脂のその他の好ましい必要特性は、
変形防止の点から曲げ弾性率15,000〜35,000kg/cm
2 、好ましくは1,8000〜32,000kg/cm2 、特に好ま
しくは20,000〜30,000kg/cm2 であり、ビカット軟
化点(15 kg荷重) は80°C以上、好ましくは85°C
以上、特に好ましくは、90°C 以上であり、アイゾット
(Izod)衝撃値は2〜15kg・cm/cm2 ,好まし
くは3〜12kg・cm/cm2 ,特に好ましくは3.
5〜10kg・cm/cm2 である。
【0026】このような樹脂に含有されるカーボンブラ
ックは、遮光性確保のために添加されるものである。カ
ーボンブラックの製造法による分類としては、ファーネ
ス法カーボンブラック、チャンネル法カーボンブラッ
ク、サーマル法カーボンブラック等があるが、写真的悪
作用(カブリの発生、感度低下または感光度の増加等)
が少ない、あるいは遮光性の点で、平均粒子径が10〜80
mμm、PH5〜9のファーネスカーボンブラックが好ま
しく、特に15〜50mμm、PH6〜8のファーネスカーボ
ンブラックが好ましい。
【0027】市販品としては、例えば三菱化成製のカー
ボンブラック#20(B),#30(B),#33(B),#40(B),#41(B),#44
(B),#45(B),#50,#55,#100,#600,#2200(B),#2400(B),MA
8,MA11,MA100 等があげられる。海外の製品としては、
例えばキャボット社のBlack Pearls 2 ,46,70,71,74,8
0,81,607 等、Regal 300,330,400,660,991,SRF-S 等、S
terling 10,SO,V,S,FT-FF,MT-FF等があげられる。さら
に、アシュランド・ケミカル社のUniteel R,BB,15,102,
3001,3004,3006,3007,3008,3009,3011,3012,XC-3016,XC
-3017,3020等があげられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0028】ファーネスカーボンブラックの粒子径が1
0μm未満であると樹脂との混練性が悪く遮光性、物理
強度が悪化する。逆に100μmを越えると分散は良く
とも遮光能力が劣り、遮光性確保のためにカーボン濃度
を上げると物理強度の低下、成形性の悪化を起こし実用
に耐えなかった。また、PHが5〜9の範囲を越えるカー
ボンブラックの多くは、写真的悪作用を起こしやすく使
用不可であった。
【0029】ファーネスカーボンブラックの添加量は、
遮光性確保、射出成形性、カートリッジ本体の物理強度
確保の点から、0.05重量% 〜3.00重量% が好ましい。カ
ーボンブラックの添加量が0.05重量% 未満であると遮光
性が不十分であり、3.00重量% を越えるとカートリッジ
本体の物理強度が低下し、かつ吸水率が高まるために射
出成形時ウエルドマーク、銀条等が発生し、外観不良、
表面強度の劣化を引き起こす。
【0030】遮光性物資としては、カーボンブラック以
外に酸化チタン、ベンガラ、炭酸カルシユウム等の無機
顔料、あるいは有機の染料を併用してもよい。
【0031】スプール7には、スプール軸16の両端内
側に、円環状の突起であるリップ17a,18aが形成
された一対のフイルム規制用のディスク17,18が取
り付けられる。また、スプール軸16の一端部にはデー
タ板19が一体に形成されており、他端部には回転部材
20が取り付けられる。スプール軸16には、カメラに
装填された際にカメラ側の駆動軸が係合するカギ穴状の
キーが両端部に設けられた穴21の奥に形成されてお
り、スプール7は、この駆動軸の回転によって回動され
る。
【0032】回転部材20には、2つのラチェット爪2
3、ギヤ24、及び表示板25とが一体に形成されてお
り、これらはスプール軸16と一体に回転される。
【0033】カートリッジ本体5の内部には、ギヤ24
と噛み合うようにスプールロック27が収納されてい
る。このスプールロック27は、蓋部材11が閉じ位置
にある時にはギヤ24に係合され、スプール軸16の回
転ロックを行い、不用意な写真フイルム6の送り出しが
防止される。また、蓋部材11が開き位置にある時に
は、ギヤ24との係合が解除され、スプール軸16の回
転がフリーになる。
【0034】一対のディスク17,18は、例えば、
0.3mm以下の厚みのプラスチック材料で成形されて
おり、断面がカップ状となっている。カップ状の底部に
は、スプール軸16が回動自在に挿入される丸穴29,
30がそれぞれ設けられている。また、リップ17a,
18aは、スプール軸16に取り付けられた際に互いに
向き合うようになり、これらの間に巻回される写真フイ
ルム6の幅方向の両端部の最外周を包み込んで、カート
リッジ本体5内での巻き緩みを防止する。これにより、
スプール7の回転を写真フイルム6の最外周まで伝達さ
せることができる。
【0035】ディスク18には、丸穴30を取り囲むよ
うに、所定ピッチで4個のスリット32が形成されてい
る。これらのスリット32には、スプール軸16がフイ
ルム送出方向に回転した際に、回転部材20のラチェッ
ト爪23が係合される。ラチェット爪23は、前記スリ
ット32に係合した際にスプール軸16の回転をディス
ク18に伝達させ、スプール軸16がフイルム巻取り方
向に回転した際には回転部材20のラチェット爪23が
前記スリット32を乗り越え、スプール軸16の回転を
ディスク18に伝達させることはない。
【0036】シェル3,4の内壁側面には、ディスク1
7,18に当接して、ディスク17,18の変形を規制
するディスク規制手段であるリブ34が一体に形成され
ている。このリブ34は、シェル3,4のそれぞれの両
内壁側面に3個ずつ形成されており、ディスク17,1
8の外側を分散して規制するようになっている。なお、
写真フイルム6は、カートリッジ本体5から送出あるい
は巻き戻されるときに、ディスク17,18を変形さ
せ、ディスク17とディスク18との間を押し広げるよ
うにするので、リブ34はフイルム出入り口10の近傍
には設けられていない。
【0037】データ板19の外面には、カートリッジ本
体5内に収納されている写真フイルム6の各種データを
示すバーコードが放射状に印刷されたデータラベル36
が貼着される。このデータラベル36は、シェル3の側
面に形成されたデータ窓37を通してカートリッジ本体
5の外部に露呈され、バーコードはカメラ等の装置によ
って読み取られる。
【0038】また、スプール7はカメラ等の機器によっ
てその回転位置が検出されており、写真フイルム6をカ
ートリッジ本体5内に巻き戻したときには、写真フイル
ムカートリッジ2の使用状況に応じた任意の位置に停止
されるようになっている。これにより、回転部材20の
表示板25が、シェル3,4の一側面に形成された複数
個の使用状況表示窓39のいずれかから見えるようにな
り、この表示板25がどの窓から見えるかによって未使
用,使用済み,部分使用済み,現像済み等が判別でき
る。
【0039】写真フイルム6の先端部6aには、幅方向
の端部のうち、ディスク17に抑えられる側に切欠41
が形成されている。この切欠41は、写真フイルム6が
全てカートリッジ本体5内に巻き込まれたときにディス
ク17に引っ掛かり、切欠41よりも先端側の部分に分
離部6bがディスク17内に巻き込まれるのを防止する
ためのものである。これにより、写真フイルム6の分離
部6bはディスク17の外周に若干浮き上がるようにな
り、分離部6bと分離爪12とが接触しやすくなり、写
真フイルム6の送り出しがより確実なものとなる。
【0040】図2において、カートリッジ本体5の周面
には、例えば深さ0.2mmの凹部5aが形成されてお
り、この凹部5aには、フイルム感度,撮影可能フレー
ム数,ID番号,メモ欄,使用表示記入欄等が記された
粘着ラベル8が貼り付けられている。なお、これら粘着
ラベル8が貼り付けられるカートリッジ本体5の周面の
直径は、例えば、15mm以上40mm以下である。
【0041】粘着ラベル8は、長尺のラベル原反50で
ラベル自動貼着機に供給され、ラベル原反50の離型紙
から1枚ずつ剥がされてカートリッジ本体5の凹部5a
に貼り付けられる。ラベル原反50は、図3に示すよう
に、離型紙51の上に粘着剤52,ラベルベース53,
トップコート54を順に層設にしたものである。このト
ップコート54は、印刷特性を向上させるものであり、
例えばアクリル系バインダー中に二酸化チタンと二酸化
ケイ素を分散したものを用い、厚み3μmに塗工する。
【0042】トップコート54をラベルベース53の裏
面に粘着剤52を塗布する前の下塗り層として塗工する
と、ラベルベース53に裏面側へのカール癖をつけるこ
とができる。また、エキストルージョン法による製膜
で、片面を急冷してやると、表面のみ結晶化がすすみ、
製膜後に熱をかけると、急冷した反対面の収縮が大きく
なり、カール癖を付与することができる。
【0043】粘着ラベル8のトップコート54表面に
は、図4に示すように、凸版輪転印刷,オフセット印
刷,フレキソ印刷等を用いて使用表示60,メーカー名
61,フイルム感度62,撮影可能フレーム数63,有
効期限64,使用上の注意65,生産国名66,メモ記
入欄67,マーク68,バーコード69等の各文字や記
号が印字される。
【0044】ID番号70は、現像時に小さなラベル等
に転記されて写真フイルム6に貼着される。写真フイル
ム6を現像した後、写真フイルム6に貼着されたラベル
のID番号とカートリッジ本体5の粘着ラベル8のID
番号とを照合することにより、現像済みの写真フイルム
6を間違えることなく同じカートリッジ本体5内に収納
することができる。なお、マーク68は写真フイルムカ
ートリッジ2をカメラのカートリッジ室(図示せず)に
挿入する際の挿入方向を示す。また、ID番号とは、写
真フイルムカートリッジ1個1個に固有の番号であり、
一定期間後にリセットする。
【0045】ラベルベース53の材料は、写真フイルム
カートリッジ2が使用される全温度範囲,例えば−20
℃〜80℃では長期間の保存期間中においても平面状態
を保っているか、もしくは長手方向でかつ粘着剤52側
にカールするものが好ましい。例えば、ポリエステルフ
イルム,スチレンフイルム、ポリプロピレンフイルム、
ポリエチレンフイルム、及びこれらの材料から作られる
合成紙等が、強度、耐久性はもとより、コストや取扱性
の面からも好ましい。なお、塩化ビニルフイルムは、焼
却すると塩素ガスが発生するので、リサイクル性や環境
保全に配慮している写真フイルムカートリッジのラベル
に用いることは不向きである。
【0046】大量に生産される写真フイルムカートリッ
ジ2においては、粘着ラベル8はオートラベラー等によ
る自動貼着が行われるので、ラベルベース53の材料
は、このようなオートラベラー等に対応した一定の厚さ
と剛性が必要である。このため、上述したようなポリエ
ステルフイルム,スチレンフイルムなどの剛性が比較的
高いフイルムベース、及びこれらの合成紙の厚みは、3
5μm以上が望ましく、ポリプロピレンフイルム,ポリ
エチレンフイルムの様な剛性が比較的低いフイルムベー
ス、及びこれらの合成紙の厚みは、50μm以上が望ま
しい。また、フイルムベースの厚みの上限は、コストの
面や剛性が必要以上に強くなって、貼着後に写真フイル
ムカートリッジの周面剥離することを避けるため、10
0mm以下にすることが望ましい。
【0047】写真フイルムカートリッジ2の粘着ラベル
8に使用される粘着剤52は、凝集力を高くすると、2
次元の曲面を有する写真フイルムカートリッジ2に貼着
された粘着ラベル8が、剛性により徐々に直線状に復元
しようとするラベルベース53に抗して、剥離や捲れが
起きにくくなる。特に、写真フイルムカートリッジ2が
高温環境下に置かれた時に、剥離や捲れの防止に顕著な
効果を発揮する。
【0048】粘着剤は、基本的にタックや粘着性に寄与
する流動的な性質を持つ部分と、耐熱性や剥離時の剥離
強度に寄与する非流動的な部分の両者で成り立ってい
る。このため、剥離強度に寄与する凝集力部分が高いほ
ど、粘着ラベル8の貼着後に粘着剤のフローが少なくな
るので、粘着剤52の凝集力を高くすることにより、粘
着ラベル8の剥離や捲れが起きにくくなる。
【0049】粘着剤52は、例えば、アルキル基が平均
4〜8の炭素原子を有するアルキルアクリレートモノマ
ーと、モノエチレン状の不飽和極性共重合モノマーとか
ら形成したアクリル系共重合体に、架橋剤として多官能
イソシアネート化合物を添加したものを用いる。
【0050】アルキル基が平均4〜8の炭素原子を有す
るアルキルアクリレートモノマーとしては、例えば、n
ブチルアクリレート,イソブチルアクリレート,ヘキシ
ルアクリレート,2エチルヘキシルアクリレート,イソ
オクチルアクリレート等が挙げられる。そして、感圧粘
着剤としての基本物性を得るために、これらのアルキル
アクリレートモノマーの配合量は80〜96重量%が好
ましい。また、平均8の炭素原子を有するアルキルアク
リレートモノマーが、粘着剤の凝集力とタックや初期粘
着性とのバランスをとる上で、より好ましい。
【0051】モノエチレン状不飽和かつ極性共重合性モ
ノマーとしては、例えば、水酸基,カルボシキル基,酸
アミド,エポキシ基等の官能基を含有するモノマーであ
り、アクリル酸,メタアクリル酸,イタコン酸,無水マ
レイン酸,アクリル酸ヒドロキシプロピル,アクリル酸
2ヒドロキシエチル,メタアクリル酸2ヒドロキシエチ
ル,N−tブチルアクリルアミド,ダイアセトンアクリ
ルアミド,グリシジルアクリレート等が挙げられる。
【0052】これらのモノエチレン状不飽和かつ極性共
重合性モノマーは、共重合させることにより、粘着性,
凝集力のバランスを図ることができ、また架橋成分とし
て使用される。このモノエチレン状不飽和かつ極性共重
合性モノマーは、4重量%より少ないと上記バランスに
おける効果が充分でなく、20重量%より多いとかえっ
て粘着性が低下する傾向にある。
【0053】また、粘着ラベル8が貼着されるカートリ
ッジ本体5が、スチレン樹脂製であることから、スチレ
ン樹脂に対して粘着性,凝集力のバランスをとるために
は、カルボキシル基をもつモノエチレン状不飽和かつ極
性共重合性モノマーが好ましく、アクリル酸,メタアク
リル酸,イタコン酸が特に好ましい。また、カルボキシ
ル基の共重合割合としては、5〜12重量%の範囲が特
に好ましい。
【0054】このような粘着剤の製造方法としては、例
えば、溶液重合,エマルジョン重合,あるいはコーティ
ングと同時に重合させる紫外線重合や電子線重合等があ
るが、上述したようなバランスをとった粘着剤を合成す
るためには、特に溶液重合が分子量コントロールの容易
さから最も好ましい。
【0055】紫外線重合や電子線重合は、紫外線や電子
線等の高エネルギーが粘着剤に与えられることになるた
め、分子間架橋を起こしやすくなる。このため、大幅な
凝集力のアップは達成されるが、タックの低下を起こし
やすくあまり好ましくはない。
【0056】耐熱性、凝集力を向上させ、粘着剤のはみ
出しを防止するために、上述したように架橋を行う必要
があり、多官能イソシアネートが使用される。上記粘着
剤に含まれるモノエチレン状不飽和かつ極性共重合性モ
ノマーの内、アクリル酸,メタアクリル酸,イタコン
酸,無水マレイン酸,アクリル酸ヒドロキシプロピル,
アクリル酸2ヒドロキシエチル,メタアクリル酸2ヒド
ロキシエチル,N−tブチルアクリルアミド,ダイアセ
トンアクリルアミド等の水酸基、カルボキシル基、酸ア
ミドの活性点を持つ共重合モノマーにおいては、多官能
イソシアネートとの反応によって架橋を行うことが可能
である。
【0057】架橋によって凝集力や耐熱性を向上させる
ことができるが、架橋量の増大に従ってタックと初期粘
着性が低下するため、凝集力及び耐熱性とのバランスを
とるように硬化剤の配合割合を考慮して行うのが一般的
である。
【0058】特に、写真フイルムカートリッジ用ラベル
としては、上述したように、分子間架橋された後も、タ
ック及び初期粘着性に優れ、耐熱性、凝集力のバランス
のとりやすい多官能イソシアネートが好ましい。多官能
イソシアネートとしては、例えば、トリレンジイソシア
ネート,ジフェニルメタンジイソシアネート,キシリレ
ンジイソシアネート,ヘキサメチレンジイソシアネート
などや、これらのトリメチロールプロパン付加物、これ
らの多量体等が挙げられる。
【0059】このような多官能イソシアネートの添加量
は、例えば、アクリル系ポリマー100重量部に対して
0.2〜7重量部、好ましくは0.3〜5重量部、特に
好ましくは0.5〜3重量部である。また、添加量が
0.2重量部未満では効果がなくてコストだけが増大
し、7重量部を越えても粘着性の低下が大きく使用でき
ない。
【0060】これ以外にも、粘着剤のタックを上げ、粘
着性を向上させるとともに、粘着剤の増量剤として、ア
クリル系粘着剤に粘着付与剤を添加してもよい。
【0061】このような粘着剤の塗布量としては、充分
な粘着性を出すために、例えば、1平方m当り10g以
上の塗布量があればよい。また、1平方m当り40g以
上塗布すると、粘着剤のはみ出し等の影響が出やすくな
るため、これ以下にすることが望ましい。
【0062】
【実施例】本発明の写真フイルムカートリッジの各々の
物性テストの結果を、第1の実施例として以下に示す。
サンプルとなる写真フイルムカートリッジにおける、カ
ートリッジ本体を構成する樹脂は、次のとおりである。 〔ゴム含有量〕 7.0% 〔ゴム平均粒径〕 1.5μm 〔全揮発成分〕 330ppm 〔スチレンモノマー〕 300ppm 〔メタノール可溶分〕 1.5% 〔シリコン含有量〕 1.5wt% 〔カーボン含有量〕 0.8wt% 以上のような成分を含むハイインパクトポリスチレン樹
脂で、写真フイルムカートリッジの上下シェル,スプー
ル等を形成し、以下の項目についての結果を得た。 ラベル浮き: 80℃において4時間経過した後の
粘着ラベルの浮きを確認したところ、殆ど粘着ラベルの
浮きは見られなかった。 耐久性: 写真フイルムの出し入れを1000
回反復して行ったが、特に目立つほどの摩擦粉は確認で
きなかった。 フイルム引き出し力: 写真フイルムの引き出しは
極めてスムーズである。 落下強度: 1mの高さから平面なコンクリート
床に20回反復して落下させたが、特に破損は見られな
かった。 IPI折れ性:DT200型デタッチャー(写真フ
イルムカートリッジから写真フイルムを取り出し、現像
用のケースに移替え、カートリッジ本体の現像済タブを
折るためのマシン)を使用して、40個のサンプルの現
像済タブを折ったが、サポートタブは全て取れずに残っ
ていた。
【0063】上記第1実施例における、サンプルを構成
するハイインパクトポリスチレン樹脂の各成分は、以下
の方法により定量をおこなった。 〔全揮発成分〕: ガスクロマトグラフィー(CG)に
より定量する。 CGの条件 (1) 検知器: FID (2) キャリアガス: 窒素ガス (3) カラム温度: 115℃ (4) 注入口温度: 220℃ カラム(ガラス) PEG(ポリエチレングリコール)
20モル+TCEP(1.2.3-Tris(2-cyano ethoxy)prop
ane ) φ3mm×3m 定量法 内部標準物質法による 試験方法 試料約0.5gを精秤し、50mlの三
角フラスコに入れ、内部標準物質としてシクロペンタノ
ール1mgを含むメチルホルムアミド(DMF)10m
lを加えて震盪溶解する。 この試料液1μlをCGに注入し、検出されたトルエ
ン,エチルベンゼン,n−プロピルベンゼン,スチレン
モノマー(SM)の各濃度の合計を全揮発成分(T−V
M)とする。 〔メタノール可溶分〕: ハイインパクトポリスチレン
樹脂のメチルエチルケトン(MEK)溶液をメタノール
に投入してポリマーを除去し、液体部分の濃縮物をCG
で分析し、定量する。なお、このメタノール可溶分には
高級脂肪酸,スチレンオリゴマー,パラフィン類,高級
アルコール,可塑剤等のエステルが含まれる。また、C
G分析は、上記試験方法に準拠する。 〔ゴム粒径〕: 平均粒径及び粒径分布の測定は、電子
顕微鏡写真の画像処理法で行っている電子顕微鏡写真の
前処理としてオスミック酸染色法(ブタジエンが選択的
に染色される)を使用する。 〔ゴム含量〕: 一塩化ヨウ素法で二重結合を定量し、
ポリブタジエン量に換算する。
【0064】次に、本発明の写真フイルムカートリッジ
と、従来の写真フイルムカートリッジにおける、各々の
物性テストの結果を、第2の実施例として表1に示す。
なお、各テストの条件や、表中の記号の説明等は、表1
の後にまとめて示す。
【0065】
【表1】 なお、上記表1における各項目の詳細については、前記
第1の実施例において記載した内容とほぼ同様である。
【0066】ハイインパクトポリスチレン樹脂は、従
来、懸濁重合法(バッチ法)で生産されていたが、近年
は、塊状重合法(連続法)で生産されている。今回使用
したハイインパクトポリスチレン樹脂も、連続法により
生産されたものを用いたが、バッチ法で生産されたもの
でも、何らかわりはない。また、離型剤として高級脂肪
酸金属塩を使用しており、ブロッキング防止剤の効果も
ある。この高級脂肪酸金属塩が樹脂の表面に付着するこ
とがあるが、量的に微量であるため、ラベル浮きへの問
題はなかった。
【0067】メタノール可溶分は、2.6%以上になる
と高級脂肪酸とパラフィン類が多くなり、粘着ラベルの
粘着剤との密着性が悪くなり、ラベル浮きの原因となっ
てくる。また、スチレンモノマーが350ppm以下で
あれば、ラベル浮きに対して問題はない。成形品の表面
にスチレンモノマーが多量にあると、やはり粘着ラベル
の粘着剤との密着性が悪くなり、ラベル浮きの原因とな
ってくる。
【0068】落下強度とIPI折れ性については、含ま
れるゴム量により差が出てくる。ゴム量が多くなると、
アイゾット衝撃値が増し、耐衝撃性が良くなる。ゴム量
は少なくとも5wt%以上は必要で、6〜9wt%の範
囲が好ましい。ゴム粒径に関しては適切な範囲があり、
0.9〜9μm(平均粒径:dh)の範囲が良く、特に
1.0〜2.0μmの範囲が好ましい。
【0069】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の写真フイ
ルムカートリッジによれば、表面にラベルが貼付され、
写真フイルムをロール状に収納し、写真撮影に際してカ
メラに装填して用いられ、かつ撮影後には現像済みの写
真フイルムを収納する容器として用いられるプラスチッ
ク製のカートリッジ本体の材質を、スチレンモノマーが
350ppm以下で、かつ、メタノール可溶分が2.5
重量%以下で、かつ、ゴムの含量が5.0重量%以上
9.0重量%以下で、かつ、ジメチルシリコンオイルの
含量が1.0重量%以上2.0重量%以下のハイインパ
クトポリスチレン樹脂としたので、曲面を成す周面に貼
付された粘着ラベルが、長期間にわたって剥離すること
がない写真フイルムカートリッジを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真フイルムカートリッジを示す分解
斜視図である。
【図2】本発明の写真フイルムカートリッジを示す外観
斜視図である。
【図3】本発明のラベルの層構造を示す説明図である。
【図4】本発明のラベルの外観を示す説明図である。
【符号の説明】
2 写真フイルムカートリッジ 3,4 シェル 5 カートリッジ本体 5a 凹部 7 スプール 8 粘着ラベル 50 原反 52 粘着剤 51 離型紙 53 ラベルベース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03C 3/00 571 G03C 3/00 571C 572 572A 572C

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムをロール状に収納し、写真
    撮影に際してカメラに装填して用いられ、かつ撮影後に
    は現像済みの写真フイルムを収納する容器として用いら
    れるプラスチック製のカートリッジ本体の表面にラベル
    が貼付された写真フイルムカートリッジにおいて、 前記カートリッジ本体の材質を、スチレンモノマーが3
    50ppm以下で、かつ、メタノール可溶分が2.5重
    量%以下で、かつ、ゴムの含量が5.0重量%以上9.
    0重量%以下で、かつ、ジメチルシリコンオイルの含量
    が1.0重量%以上2.0重量%以下のハイインパクト
    ポリスチレン樹脂としたことを特徴とする写真フイルム
    カートリッジ。
JP27918796A 1996-10-22 1996-10-22 写真フイルムカートリッジ Pending JPH10123669A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021141800A1 (en) * 2020-01-06 2021-07-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Photofinishing system for laminating film layer

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021141800A1 (en) * 2020-01-06 2021-07-15 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Photofinishing system for laminating film layer

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