JPH09509373A - 図形転写物品 - Google Patents

図形転写物品

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JPH09509373A
JPH09509373A JP51856095A JP51856095A JPH09509373A JP H09509373 A JPH09509373 A JP H09509373A JP 51856095 A JP51856095 A JP 51856095A JP 51856095 A JP51856095 A JP 51856095A JP H09509373 A JPH09509373 A JP H09509373A
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film
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JP51856095A
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エス. スティールマン,ロナルド
アール. シュレーダー,ローレン
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ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 図形画像オーバーレイ複合体は、プレマスク層(12)および保護層(14)を含み、このプレマスク層は、取扱い性を付与し、保護層は、プレマスク層が除去されたとき、画像担持複合体を環境から保護するものであり、必要により、積層条件下において変形可能であり、それにより図形画像オーバーレイ複合体が画像担持受容体(45)に積層可能となって、図形転写物品、又は図形画像アップリケ(40)を形成し、これらのいづれも、非通常受容体に積層され、画像担持複合体を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 図形転写物品 技術分野 本発明は、図形画像(graphics)を受容体に転写するために用いられる図形転 写物品、このような複合物品から図形を受容体に転写する方法、および得られた 画像受容物に関するものである。 背景技術 初期の図形転写は、湿式うつし絵法により行われた(例えば米国特許第 3,065 ,120号を参照のこと)。湿式転写うつし絵法は、転写可能な水不溶性ラッカーお よび/又はインク画像を担持するための水溶性組成物により被覆された剥離性裏 張層(release liner)を用いるものである。この水不溶性画像は、うつし絵全体 を水中に浸けて水溶性中間皮膜の結着力を弱化させ、水不溶性図形画像を剥離性 裏張層から分離させ、この分離した画像を受容体に押しつけることにより、剥離 性裏張層から受容体に転写される。 湿式転写うつし絵法の使用は、感圧性図形転写物品(例えば米国特許第 3,065 ,120号、第 3,276,933号、第 3,574,049号および第 3,708,320号を参照のこと) の出現とともに衰退した。熱硬化性図形転写物品もまた特定目的に対して使用さ れている(例えば米国特許第 3,907,974号および第 3,938,710号を参照のこと) 。 種々の図形転写法が、小さな図形画像に対しては、かなりよく使用されるけれ ども、大寸法の図形画像は、新らたな問題を生ずる傾向があり、その一つは、こ のような大寸法の図形画像を基体に適用する場合である。 拡大写真複写物は、写真のビジュアルサイン伝達(signage)を形成するために 、宣伝および商業的図形産業において、広く使用されている。これらの複写され た写真は、一般に、図形画像を表示するために、ポリカーボネートのような構造 材料のシート上に固定される。このような写真表示は専門的な外観を提供するが 、これらは、高価であり、嵩高であり、構造材料から画面の剥離を生じ、退色( 写真染料は、紫外線に曝露すると退色する傾向がある)を生じ、また写真に示さ れた正確な主題の表示に限界があるなどの傾向を有している。さらに、この方法 は、大きな資本を要する設備を必要とし、またそれ故に、限られた数の業者によ り実施されているだけである。 コンピューターデジタル化された写真およびその他のアートワークの静電気を 利用するプリンティングは、宣伝および商業的図形画像表示産業のビジュアルサ イン伝達形成方法を、革命的に変化させつつある。写真のようなアートのワーク は、デジタル化されたカラー再生を行うために、走査されている。デジタル再生 画像は、ビデオモニター上で見ることができ、所望に応じて、容易に編集(検討 )することができる。このデジタル化された再生画像は、静電気カラー又はイン クジェットプリンターを用いることにより、迅速かつ効果的にプリントすること ができる。このような静電気を利用して形成された画像は、最終受像フィルム中 に直接プリントされてもよく、或は転写媒体上にプリントされ、次に、この転写 媒体から、被覆されたビニールフィルムのような選択された受容体上に転写され てもよく、最終的には、掲示板、或は、セミトレイラーの側面のような表示面上 に画像形成ラミネートを固定する。このような静電気的に形成された図形画像は 、妥当なコストにおいて、所望により迅速かつ容易に改変することができ、また 、専門的ビジュアルサイン 伝達を形成することができる。この図形画像を受像している受容体は、輸送およ び貯蔵を容易にするように、ロールに巻くことができる。加えて、適当な感圧性 接着剤の使用により、固定された図形画像は、もはや表示面から、引き剥がした り又は離層したりすることができなくなる。 外装表示用の図形画像は、しばしば、保護皮膜により被覆され、この図形画像 を環境的損傷、例えば紫外線曝露による退色、水分又は湿分に起因する離層、空 気中の粒子による傷つけ、汚染物に起因する黄変、破壊などから遮蔽する。透明 な被覆が、図形画像の有効寿命の長さを延長するのに著しく有効であることが見 出され、産業界において広く用いられている。このような保護被覆は、一般に「 透明被覆」と称されており、これは、完成した図形画像を透明被覆ポリマーの溶 剤を基本とする溶液をもって塗布被覆し、溶剤を蒸発することにより形成するこ とができる。しかしながら、透明被覆を行う溶剤を基本とする方法は、透明被覆 溶液から溶剤を除去することが必要であり、この必要により生ずる重大な欠点が あり、この欠点は、画像の作成における著しい時間の遅れ、および潜在的に危険 な溶剤の使用および貯蔵に包含される種々の自然環境および職場環境の問題など を包含する。透明被覆フィルム 透明な感圧性フィルムが透明保護被覆を形成するために使用されている。しか し、このようなフィルムには、それらが、フリーフィルムとして取扱われるため 、きわめて厚いものになる傾向がある。さらに、これらのフィルムは、しばしば 特殊な剥離性裏張層を必要とし、また、しばしば、使用時に補助用プレマスクを 必要とし、これらは、追加の製造工程を含むことになるので、これらのフィルム は、より高価なものになっている。図形転写物品および転写技法の 耐久性および/又は生産効率をさらに向上させる努力が、水を媒体とするポリマ ー又は耐久性延長材料を用いる材料の開発に焦点をあてて行われているが、しか し、これらはすべて消費者に追加の製造工程を要求するものである。 上記の代りに、透明被覆を、米国特許第 4,737,224号に述べられている方法を 用いて形成することができ、この方法において、透明被覆は、乾式熱転写可能な インク組成物からなる。この透明被覆は、透明被覆組成物を真空フレーム上に置 き、この透明被覆層と、受容体との間の界面から空気の実質的全部を除去するこ とにより転写される。圧力を維持し、透明被覆組成物を、それが軟化するのに十 分に加熱し(一般に 167°F〜 230°Fの範囲)、この組成物を受容体に融合す る。プレマスキング工程 図形画像がいずれかの画像形成法により形成された後、これらの図形画像に、 通常、“プレマスク”を積層する。このプレマスクは、通常、感圧性接着剤コー ト紙からなるものである。この紙は、よりよい視観性を有し、かつ低コストであ るために、半透明であることが理想的である。このプレマスクの目的は、図形画 像の使用を容易にするためにその剛度を向上させることである。よって、商業的 に許容される図形画像を、図形転写物品から広い範囲の受容体材料上に転写する ことを可能にし、かつ、同時に転写工程に用いられる揮発性溶剤の使用を減少さ せ、使用者により要求される工程の数を最少にするような図形転写物品および転 写加工技法に対して、前記プレマスクが実質的に必要とされている。 発明の開示図形画像のオーバーレイ 本発明の一形態において、プレマスク層および保護層を含む図形画像オーバー レイ(上掛け層)複合体が形成される。このような図形画像オーバーレイ複合体 は、保護層(また耐久性透明被覆層とも称される)およびプレマスクの両者を、 同時に、従来の積層装置を用いて、画像を受容しているフィルム上に接着するこ とを可能にする。通常、保護層は大気温度において非粘着性である。この保護層 は、添付図面に示されているように単一層であってもよく、或は、多層構造、多 相構造、又は多成分構造を包含するように構成されていてもよい。 図形画像オーバーレイ複合体は、保護層を付着する際の危険な溶剤の使用を不 要にし、また別の透明被覆層および応用テープ(また、「プレマスク又はプレス ペーステープ」として知られている)を使用するのに必要な加工工程を不要にす るという利点がある。さらに、前記積層工程は、従来の透明被覆に必要な長いオ ーブン乾燥時間又は長いベークサイクルにくらべて、数秒間内に完了することが できる。図形転写物品 本発明の他の形態において、図形画像オーバーレイ複合体の保護層の外表面上 にプリントされた画像を含む図形転写物品が提供される。保護層とプレマスク層 との間の界面結合強度は、画像を有する保護層が適当な受容体に適切に接着され たときに、大気条件下において、プレマスク層が、保護層から離層することを許 すのに十分な程度でなければならない。 図形転写物品は、画像(例えば、静電プリンターから形成された画像)を、もと の画像担持転写シートから図形画像オーバーレイ複合体に転写することにより、 或は、インクジェットにより直接プリントすることにより製造されてもよい。こ の転写は、例えばプレマス ク層/保護層/画像を含む図形物品を作成する。図形画像のアップリケ 本発明の更に他の形態において、図形画像オーバーレイ複合体を画像担持感圧 性受容体フィルムに適用することによる図形画像アップリケの製造に、図形画像 オーバーレイ複合体が用いられてもよい。画像は、スクリーンプリント、インク ジェットプリント、熱転写その他の直接プリント法のいづれかにより形成するこ とができる。本発明の図形画像アップリケは、感圧性接着剤層/受容基体/画像 /保護層/プレマスク層を含むものである。 別に図形画像アップリケは、図形転写物品を、画像担持感圧性フィルム上に合 体することにより製造されてもよい。例えば、画像を、米国特許第 5,106,710号 に記載されている技法(この記載は、参照先行技術として本明細書の開示に含ま れるものである)のような積層技法により感圧性フィルムに転写することができ る。このような技法は、例えば下記の順:感圧性接着剤層/受容体フィルム/画 像/保護層/プレマスクの積層構造を有する物品を作製する。画像担持複合体 本発明の更に他の形態において、受容体がアクリル、ポリカーボネート、ビニ ル又は金属のような非通常の受容体であるとき、超高品質の画像担持受容体を、 この図形転写物品を用いて製造することができる。本発明の図形転写物品を、前 記非通常受容体に、例えば、熱/加圧積層装置を用いて付着させ、次に、保護層 からプレマスク層を剥離することによる、積層複合体からのプレマスク層および 接着剤の除去により、上記非通常受容体に画像を付与することができる。 図面の簡単な説明 図1は、図形画像オーバーレイ構造物の側面図である。 図2Aは、図形転写物品の側面図である。 図2Bは、非通常受容体上に積層されている図形画像オーバーレイの側面図であ る。 図3は、図形画像アップリケ構造体の側面図である。 図4は、通常の受容体上に積層されている図形画像アップリケの側面図である 。 発明を実施するための最良の形態構 成 図形画像オーバーレイ 図1〜4において、図示されている図形画像オーバーレイ複合体(10)はプレ マスク層(12)および保護層(14)を含むものである。よってこの図形画像オー バーレイ複合体(10)は、従来の積層装置を用いて、画像を担持しているフィル ム上に、保護層(またこれは、耐久性透明被覆層とも称される)およびプレマス クの両方を同時に接着することを可能にするものである。この図形画像オーバー レイ複合体(10)は、保護層の付着において危険な溶剤の使用を不要にし、また 、別の透明被覆層および応用テープ(これはまた、プレマスクテープとしても知 られている)の適用に必要な加工工程を不要にするという利点を有する。 図1には、単一層が図示されているが、保護層(14)が、多層複合体、多相層 、および/又は熱可塑性材料と非熱可塑性層との混合層である場合も本発明の範 囲内にある。例えば多層複合体の場合において、この複合体は、個々の層が必要 な保護特性を提供しない場合でも保護層として機能するように作製することがで きる。他の例としては、多相複合層があり、この場合、この層は、熱可塑性材料 を含み、これはプレマスク層(12)に隣接する表面が耐久性のある透明な表面で あるように処理され、一方、保護層(14)の外表面は、積層条件下においては変 形可能なものである。1以上の層又は1以上の相を有する保護層(14)を有する 本発明の態様のすべてにおいて、耐久性透明被覆層は、プレマスク層(12)に最 も近い関係にある層又は相であることが好ましい。 例えば、多相複合体の場合、それは感圧性接着剤層上に耐久性透明層を有する ものであり、この場合、耐久性透明層は、プレマスク層と感圧性接着剤層との間 にある。或は、熱可塑性層上に、耐久性透明層が配置される。プレマスク層と熱 可塑性層の間に、又は図形画像オーバーレイ複合体(10)中の層の間に、結着層 、障壁層、その他を有すること、および多相複合体が透明な保護層を有すること は、許されることであり、またそれは本発明の範囲内にある。好ましくないこと ではあるが、プレマスク層(12)および耐久性透明被覆層(14)を含む図形画像 オーバーレイ複合体(10)を有することは、本発明の範囲内にあり、この場合、 熱可塑性層が対応物品上に形成されており、この図形画像オーバーレイ複合体( 10)を用いるいずれかの積層工程中に、その接着が行われる。プレマスク層 プレマスク層(12)は本発明の薄いフィルム複合体に剛性を付与するものであ る。このように増大した剛性は複合体の輸送、貯蔵および取扱いを容易にする。 プレマスク層(12)のタイプは、図形画像複合体の最終用途に応じて選択される 。プレマスク層(12)は、単一層であってもよく、又は多層体であってもよい。 多層構造体は、紙被覆ポリエチレン、剥離面を有する熱可塑性フィルムを含むこ とができ、この剥離面は使用される熱可塑性樹脂の特性によるものであってもよ く、或は従来の剥離剤、例えばポリプロピレン、ポリ エチレンの被覆により形成されたものであってもよくこの場合、フィルム層(12 )と保護層(14)との間の界面の接着剤結合強度は、最終使用時点まで取扱いを 可能にするが、しかし、最終製品が得られたときには剥離が可能になる程度であ る。 本発明の図形画像アップリケおよび図形転写物品を、波板およびリベットのよ うな起伏のある、又は非平坦表面に対して適用するためには、前記複合体が、そ れが適用される表面の形状に過度のゆがみを生ずることなしに適合し得るように 、適度に伸縮し得ることが要求される。一般に図形画像複合体が約10%より大き く伸長すると、その結果、画像に形成されるゆがみはそれが観察面に直角でない 限り、目立つものとなる。 所望の適度の伸長性を得るために、プレマスク層は、ASTM D882による測定に おいて、10,000〜2,000,000psi、好ましくは30,000〜1,000,000psiの弾性率を有 していなければならない。10,000未満の弾性率を有するプレマスク裏打層は、適 用される図形画像を適切に補張することができない。また上記よりも高い弾性率 を有するプレマスク層は、上記形状に適合せず、又は過度にもろくなる。また、 プレマスク裏打層の厚さは、プレマスクとして使用するときのプレマスク裏打ち 層の使用の容易さ、および適合性の一ファクターである。使用中に与えられた力 により伸長できるプレマスク裏打ち層は利用可能なものである。同様に、プレマ スク裏打ち層は、使用に対し適度の剛性を与えるのに十分な厚さを有していなけ ればならない。厚さが、 0.001〜0.015 インチ、好ましくは 0.002〜0.010 イン チのプレマスク裏打ち層は、利用可能なものである。プレマスク裏打ち層のモジ ュラスおよび/又はプレマスク裏打ち層の厚さを、プレマスク裏打ち層の所望の 便利さが得られように定めることができる。非剛性プラスチックおよびエラスト マー含浸紙は、この用途に 有効である。 プレマスク裏打ち層の伸度は、使用中に、付与されたマークが外観上ゆがまな い程度に制限されなければならない。同様この裏打ち層は、複合体表面に使用し 得るものでなければならない。この裏打ち層を伸長するために要求される力は、 この裏打ち層のモジュラスおよび厚さの関数である。裏打ち層を 1/2 %伸長す るのに要する力は、幅1インチ当り 0.3〜52ポンドであるべきである。この値 が低い程、複合体表面に対する適用がより容易になり、また、それが高い程、平 坦な表面上に外観上のゆがみを生ずることなしに容易に適用できるようになる。 好ましいプレマスク層材料は、透明又は半透明であって、適用のための同定や 方向性の確認を予備的に行うために、図形画像がプレマスク層を通して、肉眼に より観察できるようなものである。 本発明の複合体中のプレマスクとして使用するのに好適な材料、すなわち所望 の剛性および引張り伸度特性を有する材料は、特にポリエチレン、2軸延伸され たポリプロピレン、未延伸ポリプロピレン、ポリエステルテレフタレート、ポリ エチレンにより被覆された紙、例えば94# BL Poly Silk# 8027(H.P.Smith,C hicagoより入力可能)、アクリル樹脂含浸紙例えばIA680-045 paper(Monadnock から入力可能)などを包含するが、しかしこれらに限定されるものではない。 これらの材料のいくつかの選択された引張りおよび伸長特性を下記表1に示す 。 剥離剤被覆層 プレマスク層の保護層に対する接着の強さは、早期離層を防止するのに十分高 いものでなければならず、しかし、受容体に適用した後は、複合体からプレマス ク層を除去し得るように十分低いものでなければならない。換言すれば、プレマ スク層と、熱可塑性フィルムとの間の結合の強さは、複合体と、それが載置され る基体との間の接合強度を含めて、複合体中の他の層のすべての間の接合強度よ りも実質的に弱くなければならない。 プレマスク層と熱可塑性フィルムとの間の結合の強さは、約50〜700 g/イン チ幅でなければならず、好ましくは約 100〜400 g/インチ幅であり、この結合 の強さは、 180度剥離法(ASTM D-1000)により1分間当り12インチの速度で測 定をする。約 100g/インチ幅未満の結合の強さでは、プレマスク層の熱可塑性 層からの早期離層を生ずる傾向があり、また約 400ポンド/インチ幅より大きな 結 合の強さでは、通常、プレマスク層を熱可塑性フィルムから剥離するために過大 な力を必要とし、或は、感圧性接着剤層を剥離する傾向があり、またそれにより 複合体の他の層に対して利用可能な材料の種類を制限することになる。 保護層と接触しているプレマスク層の表面の過半分が、必要により、プレマス ク層と保護層との間の結合の強さを低下させる目的で、剥離剤皮膜により被覆さ れていてもよい。剥離性皮膜として用いるのに適した材料は、プレマスク層と保 護層との間の結合の強さを上記に特定した範囲内に規制するを可能にする材料で ある。剥離剤皮膜として用いるのに適した材料の選択は、プレマスク層および保 護層が構成される特定材料を包含する。いくつかのファクターに依存するもので あるが、広い範囲の熱可塑性材料、又は熱可塑性様の特性を有する材料に対して 、有効な剥離性皮膜を形成するのに好適なものとして一般に知られている材料、 特にポリジメチルシロキサン、有機シランなどのようなシリコーン基本材料、お よびエチレンアクリル酸、ポリエチレン、ポリプロピレン、ワックス、テトラフ ルオロエチレンフルオロカーボンポリマー(TFE)、ふっ素化エチレン−プロピレ ン(FEP)ポリマー、およびTRE とFEP との共重合体などのような低表面エネルギ ーオレフィンなどを包含するが、しかしこれらに限定されるものではない。保護層 図形画像オーバーレイ複合体(10)の保護層(14)は、美観および/又は耐久 性のような多数の最外側層特性を提供するものである。保護層(14)の表面(13 )、すなわち最終使用の後、プレマスク層(12)が除去されたときに露出する表 面は、一般に、使用温度において、より硬く、耐久性を有する表面であり、以下 、これを「硬質コート表面」と記すことにする。「使用温度」とは、最終製品が 供される温度であると定義され、例えば、車両の側面に付され図形画像の使用温 度は0°F未満(アラスカ気候条件)乃至 150°F以上の温度(アリゾナ砂漠の 条件)の範囲を有する。 特に、有用な表面特性は、(1)光沢又は艷消しコントロール、(2)耐溶剤 性、(3)耐UV性、(4)耐久性(耐摩擦性、耐候性)、および(5)耐摩耗性 を包含するが、これらに限定されるわけではない。 好ましい実施態様において、保護層(14)は、硬質コート表面(13)および表 面(15)を有し、この表面(15)は、プレマスク層(12)から最も遠く離間して いる表面であり、それは変形可能又は流動可能な接着剤表面があり、これを「軟 質コート表面」と称することができる。この軟質コート表面は積層条件より下の 条件では、変形可能又は流動可能なものである。これは、保護層(14)が所望の 特性を持ち得るようにしたもの、すなわち1表面が硬質コート表面であり、他の 表面が軟質コート表面であるような両特性を有する単一層であり得るようにしよ うとしたものである。或は保護層(14)は、下記に述べるように多層式、又は多 相式のものであってもよい。軟質コート成分(接着性成分) 軟質コート表面は、図形画像オーバーレイ複合体中の保護層の一層又は一部分 であり、これは画像担持受容体に結合して、代表表面(typical surface)用図形 画像アップリケを形成する。このような層は、熱可塑性フィルムであってもよく 、また、それはもとのプリントされた転写シートから、カラー画像を取り上げる 図形転写物品の層でもあり、或は、インクジェット画像に対しては受容層として 機能し、受容層に結合して代表表面用図形画像アップリケを形成するものでもあ る。その結果、前記熱可塑性フィルムは、画像および 受容体の両者にしっかりと接着する。 着色剤および受容体に対し、必要な結合特性を有する熱可塑性フィルムは、一 般に、約−112 °F〜240 °Fの間に軟化温度又は変形温度を有するものである 。約90°Fより低い軟化温度を有するサーモプラスチックスは、例えば感圧接着 剤組成物のように室温において軟質性を示す傾向のある材料である。このような プラスチックスは、積層が容易であるが、しかし、これらは、紫外線、電子線、 加熱などによって後架橋化されない限り、摩耗およびその他の損傷を、硬質材料 よりも一層受け易いものである。約 250°Fより高い軟化点を有するサーモプラ スチックスは、それを接着剤結合するのに過度に高い温度を必要とするために、 着色剤および/又は受容体を損傷する傾向がある。 有用なサーモプラスチックスは、特に、メチルメタクリレート、エチルメタク リレート、ブチルメタクリレート、エチレンメタクリル酸、エチレンアクリル酸 、アクリル酸、エチルアクリレート、メチルアクリレート、ブチルアクリレート 、イソ−オクチルアクリレート、および2−エチルヘキシルアクリレートのよう な材料を含むアクリルコポリマーおよびホモポリマー;ポリウレタンポリマーお よびコポリマー;ビニルコポリマー、例えば塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー ;ワックス類;並びにウレタン/アクリレートコポリマーなどを包含するが、こ れらに限定されるわけではない。加熱被覆成分 上述のように保護層は、その下に配置されている図形(画像)を種々の環境状 態から保護する。この保護層は、(i)光沢又は外観調整性、(ii)耐溶剤性、 (iii)耐水性、(iv)耐紫外線性、(v)耐酸化性、および(vi)耐摩耗性の 1以上を提供するものである。保護層又は、この保護層の少なくとも1部分が熱 可塑性材料から なる場合、この熱可塑性材料は、もとのプリントされた転写シートからトナーを 取り上げ得るものであることが好ましい。 工業界において広く多種の保護材料がよく知られており、これには特に、アク リル樹脂、ビニル樹脂、セルロース、ウレタン樹脂、フルオロポリマー、および アルキッド樹脂などが含まれるが、これらに限定されるわけではない。 図形転写機能および保護機能の両方を提供する材料は、 110〜240 °Fの軟化 温度を有し、大気条件下において硬化して軟質、非粘着性固体を形成するサーモ プラスチックスを包含する。有用なサーモプラスチックス又は熱可塑性様の特性 を有する材料は、特に、例えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート 、ブチルメタクリレート、エチレンメタクリル酸、エチレンアクリル酸、アクリ ル酸、エチルアクリレート、メチルアクリレート、およびブチルアクリレートの ような材料を含むアクリルコポリマー又はホモポリマー;ポリウレタンポリマー およびコポリマー;アクリル/ポリウレタン熱可塑性コポリマー、ビニルコポリ マー、例えば塩化ビニル/酢酸ビニルコポリマー;ワックス類;ウレタン/アク リレートコポリマーなどを包含するが、これらに限定されるわけではない。 或は、保護機能を提供する別の硬質被覆層を設けてもよい(これも耐久性透明 層と称される)。このような別の層の使用は、周知の保護層のすべてを、当該材 料と印刷インキ又はトナーとの相容性、又は融点に拘らず、使用可能にするもの である。この複合体の積層順序は、プレマスク層/保護層/熱可塑性フィルムで ある。若し必要ならば、互に相容するフィルム(「結合層」)を、保護層と熱可 塑性フィルムとの間に用いて、これら2層の完全密着性を確実にすることができ る。また、プレマスク層と保護層との間に結合層又は剥離層を含ませることも許 される。多相式(Multi-Phased)保護層 さらに他の態様において、保護層は単一層であってもよく、この場合、その組 成又は次の処理の故に、保護層は、1より多い相を有する単一層を形成するが、 これはこれらの相の間に認識可能な界面の有無には無関係である。このような層 の利点は、工程効率、資源原料の保守その他などを包含する。このような多相型 単一層組成物は、例えば部分的に相容性のおよび/又は非相容性のポリマー又は コポリマーを包含し、このポリマー又はコポリマーが、層の片側に移動する傾向 があるときは、異なる特性を有する二つの主表面が得られる。同様の方式におい て、分子量の異なる材料の混合は、異なる表面特性を得るために用い得るもので ある。 部分的に相容性および/又は非相容性のポリマーの代りに、単一層の表面を、 異なる表面特性を得る方法によって処理することができる。このような処理法は 、例えば放射線処理、表面グラフティング、およびその他の類似方法を包含する 。図形転写物品 図2Bにおいて、図形転写物品(20)が示されており、これは図1の図形画像オ ーバーレイ複合体(10)を含み、この複合体において第1サイド(軟質接着剤サ イド)上に画像(22)を担持している。保護層(14)とプレマスク層(12)との 間の界面結合の強さは、プリントされた保護層が適当な受容体に適宜に接着され たときに、プレマスク層(12)を保護層(14)から、大気条件下において、離層 し得る程度のものである。画像(22)は、図形画像オーバーレイ複合体(10)上 に画像を直接に、例えばインクジェットプリンターを用いてプリントすることに より、或は、トナー画像をもとの画像担持転写シートから、図形画像オーバーレ イ複合体に、例えばScolchprint(商標)Electric Graphics System(3Mより入 手可能)を用 いて転写することにより形成されてもよい。この転写製品は、少なくとも1個の プレマスク層(12)と、1個の熱可塑性保護層(14)と、1個の画像層(22)と を有する。図形転写物品(20)である。図形画像 図形画像は、染料、インク、ペイント、顔料およびトナーを包含する周知の着 色剤のいずれによってプリントされてもよい。着色剤の選択は、プリントされる 材料の種類、および図形物品の所望用途、および画像付与の方法を包含する数個 のファクターに依存する。本発明の複合体の製造に有用な着色剤の供給源は複数 個あり、例えば3Mより3900,6600および7000シリーズスクリーンプリント用イ ンク、および8700シリーズのトナーなどが供給されている。 着色剤は、静電プリント法、グラビヤプリント法、オフセットプリント法、ペ イント−オン−ペーパー法、スクリーンプリント法、インクジェットプリント法 などを包含する周知の印刷法又は図形転写法のいずれかにより、転写シートにプ リントされてもよく、或は、本発明の図形転写物品の画像受容体フィルム上に直 接にプリントされてもよい。静電トナー 特に有用な着色剤は静電トナーである。要約して述べるならば、静電トナーは 、会合した電荷を有する着色粒子の集合物である。このようなトナーは自由流動 粉末として、又は分散液として利用可能である。図形画像は、プリントされるべ き表面上において、画像を帯電させ、次にこの潜像を静電トナーと接触させるこ とによりプリントされる。着色粒子は、前記表面の、トナーの電荷と反対の電荷 を担持している領域のみに付着する。 或る装置においては、トナーは直ちにプリントされた表面から、画像を担持す る材料に転写され、前記プリントされた表面は各画像 に再使用される。画像担持複合体 図2Bにおいて、画像担持受容体(30)は、受容体(32)がアクリル、ポリカー ボネート、ビニル、又は金属のような非通常受容体である場合、図形転写物品( 20)を用いて作製することができるものである。この非通常受容体(32)には、 図形転写物品(20)を、加熱/加圧積層設備を用いて、この非通常受容体(32) に付着し、次に得られた積層複合体から、プレマスク層(12)を、このプレマス ク層(12)を保護層(14)から引きはがすことにより、除去することによって、 画像を付与することができる。受容体 前記非通常受容体(32)は、図形画像を支持し、表示するために用いられる周 知の構造材料のいずれであってもよい。数種の広いカテゴリーの受容体を用いる ことができ、これらには、メタクリレート類、およびポリカーボネート類などの ような剛性プラスチック、類、ビニルのような屈曲自在なプラスチック類、アル ミニウムおよびスチールのような金属類、ポリプロピレンフィルムのようなオレ フィン類、ガラス繊維、およびガラスなどが包含される。 インクジェットプリンターを用いて画像が形成される場合には、この受容体上 に商業的に受け入れられる画像を得るために、多くの受容体は、トップ層により 被覆されなければならない。最も多くの場合、インクジェットプリンターを用い て、うまく画像形成ができる材料を、インクを吸収し、インクのブリード(にし み出し)を防止し、かつ画像を摩耗から保護できる層により被覆する。この層は 、通常きわめて吸湿性であり、耐久性がないと考えられている。さらに、このイ ンク受容体層により被覆されている基体材料は、シート被覆操作において通常必 要とされる要件が求められる。すなわち 、この材料は、薄く、かつ屈曲自在であって、通常のウエブコーターを通して搬 送し得るものでなければならない。バッチ工法のタイプによっては、個々のシー トを被覆することが、通常実行可能ではない場合がある。よって厚いアクリル、 ポリカーボネート、ビニル、および金属材料の被覆は、通常なされていない。 静電法を用いるトナーを用いて、或は、静電電荷を受容することができる層を 用いて画像が形成される場合、この受容体上に、商業的に受け入れられる画像を 得るために多数の受容体は、トップ層により被覆されなければならない。 上記電荷受容層は、きわめて臨界的な特性を有しており、高度に制御された条 件下において取り扱われなければならない。この操作は、通常、被覆重量を正確 に維持することが可能なコーターを用いるウエブ被覆法によりなされる。繰り返 えすならば、厚い材料は、ウエブ被覆法により被覆することはできない。しかし ながら、厚い材料、特にアクリル、ポリカーボネート、ビニル、および金属材料 は、商業的ビジュアルサイン伝達用に、好ましい受容体材料である。 これらの受容体材料は、静電トナーにより直接に画像形成がなされるとき、又 はインクジェットプリンターにより直接にプリントされるときには、商業的に受 け入れられる画像を形成し得ないものであって、これは非通常受容体と称され、 前述の受容体材料のすべて(但し、画像受容性において特殊なトップ層を除く) を包含する。ビニル材料は、上記トナー画像の転写については、やや良好ではあ るが、しかし、許容できないものである。改良されたトナー受容体 静電トナーは、ビニルのようなポリマーフィルムに、或る程度の成功の可能性 をもって、転写し得るものである。このフィルムの耐 熱性は通常の使用、および暖い日における取扱い特性に関して必要なものであっ て、これはフィルムの軟化を防止して、トナーとの結合を好適にする。さらに、 トナーは、きわめて低い内部結合強度を有し、かつトナーを受容体にしっかりと 結合するのに必要な限定された量の熱可塑性バインダーを含んでいる。本願譲受 人の米国特許第 5,106,710号には、トナーの転写および接着性を向上させるよう な受容体シート上の被覆層の特性が記述されている。図形画像アップリケ 図3において、図形画像オーバーレイ複合体(10)を図形画像アップリケ(30 )を作成するために用いてもよく、そのために、この図形画像オーバーレイ複合 体(10)を、剥離裏張層(48)により裏打ちされた感圧性接着剤の層(46)を有 する屈曲性フィルム(44)上に画像(42)を有する画像担持感圧性受容体フィル ム(45)に付着する。態様によっては、画像受容体層(43)が設けられることが あるが、これは一つの制限事項として解されるべきである。 或は、図形画像アップリケ(40)は、図形転写物品(20)を、感圧性フィルム (44,46,88、必要により43)上に付着することにより作製されてもよい。この ような付着により、剥離裏打層(48)、感圧性接着剤層(46)、屈曲性フィルム (44)、画像(42)、保護層(14)およびプレマスク(12)を含む物品が作製さ れる。画像担持複合体 図4において、図形画像アップリケ(40)を、受容体(52)に付着して、画像 担持複合体(50)を提供することができる。受容体(52)は、図形画像を支持し 表示するのに用いられ、よく知られた構造材料のいすれであってもよい。数種の 広いカテゴリーの受容体を用いてもよく、これらはアクリレート類、およびポリ カーボネート類などのような剛性プラスチックス、ビニルのような屈曲性プラス チックス、アルミニウムおよびスチールのような金属、ガラス繊維、およびガラ スを包含する。製造方法 図形画像オーバーレイ 図形画像オーバーレイは、熱可塑性層又は保護層の薄い被覆層をプレマスク層 上に沈着させ、次に、この被覆層を硬化させることにより、便利に作製すること ができる。この被覆層を、使用された被覆系のタイプ(これは冷却法、溶剤又は 担体の蒸発法および/又は放射線照射法などを包含する)に応じて、数種の可能 な技法のいずれかにより硬化することができる。前記熱可塑性層および/又は保 護層は、プレマスク層上によく知られた薄いフィルムの付着技法(これは押出法 、溶剤を基本とする液体被覆法、成形法、印刷法、スプレー法などを包含する) のいずれかにより、沈着されてもよい。被覆層の乾燥厚さは、通常0.0002〜0.04 インチの範囲内にある。 或は、前記熱可塑性層は、プレマスク層上に積層された、予じめ成形されたフ ィルム(a free standing film)からなるものであってもよい。図形転写物品 図形転写物品は、下記方法により便利に作製される。 (i)着色剤又は画像を、もとのプリントされた転写シートから図形画像オー バーレイに、加熱ニップローラーのような標準的積層技法を用いて転写する技法 。又は、 (ii)図形画像オーバーレイの熱可塑性フィルムに直接画像を形成する技法。 上記第1の方法は、図形画像オーバーレイに静電法により付着せしめられたト ナー画像により、或はペイント−オン−ペーパー法により、画像形成する目的に 好ましいものであり、これに対して、上 記第2の方法は、図形画像オーバーレイ上に、シルクスクリーンプリント法又は インクジェットプリント法により画像形成するのに好ましいものである。スクリ ーンプリント法又は他のプリント法が用いられたときには、熱可塑性層、又は保 護層の一部は、画像の接着性および/又は粘着性の不足分を補うことができるも のでなければならない。或は、熱可塑性の軟質層を受容体上に設けることができ る。図形画像アップリケ 図形画像アップリケは、図形画像オーバーレイ又は、図形転写物品を感圧性フ ィルムに積層することにより作製することができる。このような積層操作におい て、感圧性接着剤/受容体/画像/熱可塑性層/プレマスクの順次積層体が作製 される。繰り返えすならば、上記積層操作は、加熱ニップローラーのような標準 積層設備を用いて実施してもよい。画像担持複合体 すぐれた品質を有する画像担持非通常受容体は、図形転写物品を、直接に非通 常受容体に、標準積層設備を用いて、単純に積層し、次にこの積層複合体からプ レマスク層をはぎとることにより作製することができる。 ニップローラーにより種々の複合体にかけられる温度および圧力は、図形画像 アップリケ中の特定熱可塑性材料、受容体材料、使用される着色剤、およびラミ ネーター中のローラーの種類および位置に応じて変化する。非通常受容体は通常 剛性体であって、その剛性は、ラミネーター中の下部ゴムローラーが、ラミネー ターのニップにおいて加圧面積又は時間の増大にきわめて小さな影響しか与えな い程度のものである。同様に、上部スチールローラーは、半剛性材料と接触して いる。その結果、きわめて高い加圧および短い滞在時 間が得られる。或は、加熱された上部ゴムローラーを使用してもよい。このよう な条件下においては、滞在時間が長くなり、前記半剛性受容体に対するローラー の追随性が向上し、平方インチ当りの実働圧力ポンドが減少する。これらの条件 は、いずれも、許容できる結果をもたらし得るものである。一般に1分当り1〜 3フィートの速度において、長さ1インチ当り約30〜100 ポンドの圧力、および 約 180°F〜 250°Fの温度によって、所望の結合を有効に達成することができ る。ラミネーター中には、最小ラミネーター開口を保持するためのスペーサーが 含まれていてもよい。高圧高温、又は長い滞在時間は、一般に、画像の転写を改 善するものである。図形画像アップリケの適用 図形画像アップリケを、適当な表面に下記方法により付着させる。 (i)剥離裏張層を除去して画像担持受容体上に被覆された感圧性接着剤を露 出させる。 (ii)アップリケを装飾すべき表面上に位置ぎめし、アップリケの1コーナー 又は1縁辺を押圧して、前記表面に接着合体させる。 (iii)アップリケの残余の部分を最初に結合させたコーナー又は縁辺から始 まるスムースなストロークをもって、しっかりと押圧して、装飾すべき表面に接 着合体させる。 (iv)そして、プレマスク層を付着したアップリケから引きはがす。 上記工程(iii)におけるアップリケの接着結合を助け、かつ空気気泡をすべ て除去するために、プラスチックス製圧搾機又はその類似工具を使用することが できる。 本発明の目的および利点を下記実施例によりさらに説明する。但し、これらの 実施例に記載された具体的材料およびその量;並びに 条件および明細は、本発明を不当に限定するものと解するべきではない。すべて の材料は、特に記述され、又は別に明らかである場合を除き、商業的に入手可能 、又は当業者に既知のものである。積層方法および装置 一般に、ラミネーターは、硬質(スチール)ロールおよび軟質(ゴム)ロール とからなり、或は或る場合には、2個の軟質ロールからなるものである。金属ロ ールが好ましく、これは、金属ロールが熱をより効率的に伝導することができ、 またより高い圧力を、過度なしわを形成することなく供給できるからである。実 際的転写圧力および滞在時間は、一次的に、実際のロール圧力および通過速度に 依存する。しかし、これらのファクターは、ロールの硬度によっても制御される 。ニップ圧力が増大すると、軟質ロールが変形し、圧力がより広い面積にわたっ て分布する。よって実効圧力は、全負荷圧力(通常、水圧により測定される)と 同じ様には急速に増大せず、また間隙中の滞在時間は、接触面積に比例して長く なる。直径9インチのスチールロール、58のショアD硬度を有するゴムロール、 5インチの直径を有するエアシリンダー、および45インチの幅を有するラミネー ターに対して実験的に下記関係式が得られており、これが一例として用いられる 。 (スチールロールの重量がかかるから、インターセプト(押圧幅)はゼロでは ない。) 実施例 下記の実施例は、本発明の代表的工程を示すものであり、本発明 は明らかに上記工程を規定しており、かつ 適切な薬剤の選択によって、本明細書に記載され、かつこの記載の準拠する請 求の範囲に記載された総括的群の化合物の製造を可能にし得るものと信じられる 。実施例1 (剥離層被覆プレマスク) Dow Chemical社により入手したエチレンアクリル酸を厚さ2ミル(mil)の延伸 されたポリエステル担持体シート上に押出し、これを冷却して、前記担持体シー ト上に厚さ2ミル(mil)のエチレンアクリル酸フィルムを形成した。3000平方フ ィート当り43ポンドの重量を有するシート、すなわちIA 630-045ペーパー(アク リル含浸、基紙、MonadnocK 社より入手可能)を前記担持体フィルム上のエチレ ンアクリル酸フィルムに重ね、この重ねられた複合物を、加熱されたニップロー ル中に、60psi の圧力下、 205°Fの温度、および3秒間の滞在時間において通 すことによって積層した。エチレンアクリル酸フィルムは、ニップローラーにお いて軟化され、Mondanock IA 630-045(商標)ペーパーに結合した。次にポリエ ステル担持体シートを引きはがして、剥離層被覆プレマスクを形成した。前記エ チレンアクリル酸を前記ペーパー上に直接押出すことにより、同様の材料を作製 することができる。実施例2 (図形画像オーバーレイ) 100gのR−9000(商標、アクリル/ポウウレタンコポリマーラテックス、米 国、Massachusetts 州、Wilmington,Zeneca Resims 社製)、100gのR−9013 (商標、アクリル/ポリウレタンコポリマーラテックス、米国、Massachusetts 州、Wilmington,Zeneca Resims 社製)、および融合助剤として20gのTexanol (Eastman Che mical 社製)、溶剤混合物)をガラスビンに入れ、第一混合物を形成した。この 第一混合物を均一になるまで約5分間撹拌し、次にこれを、実施例1において形 成したプレマスク上に、ノッチバーにより被覆を施した。このノッチバーは、そ の被覆表面に 0.004インチの隙間を有するものであった。この被覆されたプレマ スクを対流オーブンを用いて、 180°Fの温度で5分間乾燥し、プレマスクのエ チレンアクリル酸剥離層上に、厚さ1ミル(mil)のプラスチックフィルムが被覆 されている図形画像オーバーレイを形成した。実施例3 (図形画像オーバーレイ) ガラスビン中に、30gのXK−90(商標、アクリレートラテックス、米国、Mass achusetts 州、Wilmington,Zeneca Resims 社製)、および30gのA−1052(商 標、アクリレートラテックス、米国、Massachusetts 州、Wilmington,Zeneca R esims 社製)を入れて第一混合物を形成した。この第一混合物を均一になるまで 約5分間撹拌し、次にこれを、厚さ 3.5ミル(mil)の成形ポリプロピレンプレマ スク上にノッチバーにより被覆を施した。このノッチバーは、被覆表面上に 0.0 04インチの隙間を有するものであった。この被覆されたプレマスクを対流オーブ ン内で 180°Fの温度で乾燥して、プレマスクを裏打層として含み、その上に被 覆された厚さ1ミル(mil)のサーモプラスチックフィルムを有する図形画像オー バーレイを形成した。実施例4 (図形画像オーバーレイ) 機械的撹拌機を装備した槽中に、 96.72ポンドのAcryloid B−84(商標、40 %のメチルメタクリレートコポリマー樹脂のトルエン溶液、Rohm & Hass 社製) および3.28ポンドのSanticizer 160(商 標、ブチルベンジルフタレート、Monsanto社製)を入れて第一混合物を形成した 。この混合物を、均一になるまで約10分間撹拌し、これを厚さ2ミル(mil)の2 軸延伸されたポリプロピレンプレマスク上にノッチバーにより被覆した。このノ ッチバーは、 0.005インチに設定された隙間を有するものであった。この被覆さ れたプレマスクを通気オーブン中において 150°Fの温度で10分間乾燥し、前記 プレマスク上に積層された、厚さ1ミル(mil)の非粘着性サーモプラスチックフ ィルムを有する図形画像オーバーレイを形成した。実施例5 (図形画像オーバーレイ) 機械的撹拌機を装着した槽中に、 100ポンドのAcryloid B−84(商標、メチ ルメタクリレートコポリマー樹脂のトルエン溶液、Rohm & Hass 社製)と、50ポ ンドのメチルエチルケトン(MEK)と、7.94ポンドのSartomer resinより得られた 1,6−ヘキサンジオールジアクリレートと、0.53ポンドのIrgacure 651(商標 、光反応開始剤、Ciba Geigy社製)を入れて第一混合物を形成した。この第一混 合物を、均一になるまで約15分間撹拌し、次にこれを、厚さ2ミル(mil)のコロ ナ処理された2軸延伸ポリエステルプレマスク上にノッチバーにより被覆した。 このノッチバーは、 0.005インチに設定された隙間を有するものであった。この 被覆されたプレマスクを、通風オーブン中において、 150°Fの温度で10分間乾 燥し、前記プレマスク上に積層された、厚さ1ミル(mil)のわずかに粘着性を示 すサーモプラスチックフィルムを有する図形画像オーバーレイを形成した。前記 サーモプラスチックフィルムは、指の爪で容易に傷つけることができるものであ った。実施例6 (図形画像オーバーレイ) 機械的撹拌機を装着した槽中に、70ポンドのUCAR 882(商標、反応性アクリレ ート系、Union Carbide社製)、30ポンドのUCAR 883(商標、反応性アクリレー ト系、Union Carbide社製)、および 6.5ポンドのUCAR 888(商標、反応性アク リレート系、Union Carbide 社製)を入れて第一混合物を形成した。この第一混 合物を、均一になるまで、約10分間撹拌し、次にこれを厚さ 3.5ミル(mil)の成 形ポリプロピレンプレマスク上にノッチバーを用いて被覆した。このノッチバー は、 0.002インチに設定された隙間を有するものであった。この被覆されたプレ マスクを、通風オーブン中において、 150°Fの温度で2分間乾燥して、アクリ レートを完全には架橋することなく溶剤を除去した。第一混合物から得られたフ ィルムは、厚さ 0.7ミル(mil)のものであった。 機械的撹拌機を装着した第二槽中に、 100ポンドのAcryloid B−84(商標、 40%メチルメタクリレートコポリマーのトルエン溶液、Rohm & Hass 社製)、3. 39ポンドのSanticizer 160(商標、ブチルベンジルフタレート、Monsanto社製) 、および50ポンドのMEK を入れて第二混合物を形成した。この第二混合物を均一 になるまで約10分間撹拌し、次にこれを、前記ポリプロピレンプレマスク上の前 記第一フィルム上に、ノッチバーを用いて被覆した。このノッチバーは、 0.003 インチに設定された隙間を有していた。2回被覆されたプレマスクを、通風オー ブン中において、 150°Fの温度で10分間乾燥し、第二混合物から溶剤を揮発さ せた。得られた第二混合物フィルムは、厚さが 0.7ミル(mil)のものであった。 得られた複合物は、大気条件下で1週間自然硬化され、プレマスク/架橋結合さ れたポリマー/サーモプラスチックポリマーの順次積層体が得られた。実施例7 (図形画像オーバーレイ) 実施例1と同様の工程により、エチレンアクリル酸被覆プレマスクを形成した 。但しエチレンアクリル酸中には、 2.0部のUV吸収剤、 1.5部のヒンダードアミ ン光安定剤および 0.1部の抗酸化剤からなる 3.6部の耐候安定剤系が含まれてい た。 前記エチレンアクリル酸フィルム上に、Elvax 150(商標、Dupont Polymer Pro ducts 社より入手)の15固形%溶液を、 0.005インチに設定された隙間を有する ノッチバーを用いて、ノッチバー被覆した。このElvax(商標)により被覆された プレマスクを、対流オーブン中において、 150°Fの温度で乾燥して、ポリエス テルプレマスク上のエチレンアクリル酸層上に積層された厚さ 0.4ミル(mil)の プラスチックフィルムを有する図形画像オーバーレイを形成した。実施例8 (図形画像オーバーレイ) 機械的撹拌機を装着した槽中に、 100ポンドのAcryloid B−84(商標、40% メチルメタクリレートコポリマー樹脂のトルエン溶液、Rohm & Hass 社製)、50 ポンドのMEK 、および5ポンドのPiccolastic D−125(粘着性テルペン樹脂、He rcules Inc,Resins Groop製)を入れて、第一混合物を形成した。この第一混合 物を均一になるまで約30分間撹拌し、次にこれを厚さ3ミル(mil)のポリエステ ルプレマスク上に、 0.005インチに設定された隙間を有するノッチバーを用いて 被覆した。実施例9 (図形画像アップリケ) 実施例2の図形画像オーバーレイを、スクリーンプリントされた感圧性ビニル フィルム上に加熱積層した。この画像担持ビニルフィルムは、画像/ビニル/感 圧性接着剤/剥離裏張りの順次に積層さ れた層を有していた。この重ね合わされた複合体を、加熱された45インチ幅のニ ップローラー(一方はスチール製、他方はショアD硬度58のゴム製)に通し、こ のニップローラーをインチ幅当り55ポンドの合計圧力下において、 205°Fの温 度に加熱されたスチールローラーを用いて、プレスした。この複合体を前記ニッ プに 1.5フィート/分の速度で供給し、その滞在時間は3.13秒とした。前記サー モプラスチックフィルムは、ニップローラーにおいて軟化し、スクリーンプリン トされた画像および軟化したビニルフィルムに結合した。得られた図形画像アッ プリケは、プレマスク/剥離被覆/サーモプラスチックフィルム/ビニル/感圧 性接着剤/剥離裏張りの順次に積層された層を有していた。 前記プレマスクおよび剥離裏張り層を除去した後、前記図形画像アップリケを ASTM D882 に従ってテストし、その破断引張り強度および伸度は、剥離裏張り層 の除去後の、非被覆の、スクリーンプリントされた感圧性ビニルフィルムの破断 引張り強度および伸度に匹敵することを見出した。前記透明被覆層の接着強度を ASTM D 3359によりテストした。その結果は完全5A級であった。実施例10 (図形画像アップリケ) 実施例3の図形画像オーバーレイを、スクリーンプリントされた感圧性ビニル フィルムに加熱積層した。この画像担持ビニルフィルムは、画像/ビニル/感圧 性接着剤/剥離裏張りの順次に積層された層を含んでいた。このような重ねられ た複合体を加熱されたニップローラー(その一つはスチール製、他はショアD硬 度58のゴム製)に供し、インチ幅当り55ポンドの線圧においてプレスした。こ のとき、スチールローラーを 205°Fの温度に加熱した。この複合体を前記ニッ プに、 1.5フィート/分の速度で供給し、その滞在時間 を3.13秒とした。サーモプラスチックフィルムは、ニップローラーにおいて軟化 し、スクリーンプリントされた画像およびビニル基体フィルムに結合した。得ら れた図形画像アップリケは、プレマスク/サーモプラスチックフィルム/画像/ ビニル/感圧性接着剤/剥離裏張りの順次に積層された層を包含していた。 ポリプロピレンプレマスクを除去すると、前記ポリプロピレンプレマスク上の 仕上げに由来する前記プラスチックフィルム上の高光沢仕上げが現われる。実施例11 (図形画像アップリケ) 実施例4の図形画像オーバーレイを、スクリーンプリントされた感圧性ビニル フィルムに加熱積層した。一枚の感圧性ビニルフィルムを3M3900(商標)シリー ズのスクリーンプリント用インク(主としてポリ塩化ビニルコポリマー)を用い てプリントし、他のフィルムを3M6600(商標)シリーズのスクリーンプリント用 インク(主としてアクリル)を用いてプリントした。得られた画像担持ビニルフ ィルムは、画像/ビニル/感圧性接着剤/剥離裏打の順次に積層された層を有し ていた。この重ね合わされた複合体を、加熱されたニップローラー(その一つは スチール製、他はショアD硬度か58のゴム製)に供し、インチ幅当り55ポンド の圧力で通した。このとき、スチールローラーを 205°Fの温度に加熱した。こ の複合体を前記ニップに、 1.5フィート/分の速度で供給し、その滞在時間が3. 13秒となるようにした。サーモプラスチックフィルムは、ニップローラーにおい て軟化し、スクリーンプリントされた画像およびビニル基体フィルムに結合した 。得られた図形画像アップリケは、プレマスク/サーモプラスチックフィルム/ 画像/ビニル/感圧性接着剤/剥離裏張りの順次配列層を有していた。実施例12 (図形画像アップリケ) 実施例4の図形画像オーバーレイを、米国特許第 5,106,710号に記載された方 法に従って、予じめ画像を付与された、感圧性被覆を施されたビニルフィルム受 容体に加熱積層した。得られた画像担持ビニルフィルムは、トナー画像/ビニル /感圧性接着剤/剥離裏打の順次配置層を有していた。この積層複合体を、加熱 されたニップローラー(その一つはスチール製、他はショアD硬度58のゴム製 )に供し、インチ幅当り55ポンドの線圧下に通し、このときスチールローラーを 205°Fの温度に加熱した。この複合体は、前記ニップに 1.5フィート/分の速 度で供給され、その滞在時間を3.13秒になるようにした。サーモプラスチックフ ィルムは、ニップローラーにおいて軟化し、スクリーンプリントされた画像およ びビニル基体フィルムに結合した。得られた図形画像アップリケは、プレマスク /サーモプラスチックフィルム/トナー画像/ビニル/感圧性接着剤/剥離裏打 の順次に積層された層を含むものであった。実施例13 (図形画像アップリケ) 実施例5の図形画像オーバーレイを、スクリーンプリントされた感圧ビニルフ ィルムに加熱積層した。感圧ビニルフィルムの一つは、3M3900(商標)シリーズ のスクリーンプリント用インク(主としてポリ塩化ビニルコポリマー)によりプ リントされたものであり、他のフィルムは3M6600(商標)シリーズのスクリーン プリント用インク(主としてアクリル樹脂)によりプリントされていた。得られ た画像担持ビニルフィルムは、画像/ビニル/感圧性接着剤/剥離裏打ちの順次 に積層された層を含んでいた。この積層複合体を、加熱されたニップローラー( その一つはスチール製、他はショアD硬 度58のゴム製)に供し、インチ幅当り55ポンドの線圧下に通した。このとき、ス チールローラーを 205°Fの温度に加熱した。この複合体を前記ニップに、 1.5 フィート/分の速度で供給し、滞在時間が3.13秒になるようにした。サーモプラ スチックフィルムは、スクリーンプリントされた画像およびビニル基体フィルム に結合した。得られた図形画像アップリケは、プレマスク/サーモプラスチック フィルム/画像/ビニル/感圧性接着剤/剥離裏張りの順次に積層された層を含 んでいた。このアップリケを通常の蛍光灯に2日間連続曝露し、その後、プレマ スクを除去したところサーモプラスチック層は硬く傷つけにくいことが見出され た。実施例14 (図形画像アップリケ) 実施例6の図形画像オーバーレイを、米国特許第 5,106,710号に記載された方 法に従って、もとのプリントされた転写ペーパーから静電トナーを加熱転写する ことにより、予じめ画像付与された感圧性被覆を施されたビニルフィルム受容体 に加熱積層した。得られた画像担持ビニルフィルムは、トナー画像/ビニル/感 圧性接着剤/剥離裏張りの順次配置層を有していた。この積層複合体を、加熱さ れたニップローラー(その一つはスチール製、他はショアD硬度58のゴム製)に 供し、インチ幅当り55ポンドの線圧下に通し、このときスチールローラーを 205 °Fの温度に加熱した。この複合体は、前記ニップに 1.5フィート/分の速度で 供給され、その滞在時間が3.13秒になるようにした。この2層型サーモプラスチ ックフィルムは、ニップローラーにおいて軟化し、トナー画像およびビニル基体 フィルムに結合した。得られた図形画像アップリケは、プレマスク/架橋された フィルムサーモプラスチックフィルム/トナー画像/ビニル/感圧性接着剤/剥 離裏張りの順次に積層された層を含むも のであった。実施例15 (図形画像アップリケ) 実施例6の図形画像オーバーレイを、スクリーンプリントされた感圧性ビニル フィルムに加熱積層した。この感圧ビニルフィルムは、3M3900(商標)シリーズ のスクリーンプリント用インク(主としてポリ塩化ビニルコポリマー)および3M 6600(商標)シリーズのスクリーンプリント用インク(主としてアクリルを基本 とするインク)によりプリントされていた。この画像担持ビニルフィルムは、画 像/ビニル/感圧性接着剤/剥離裏張りの順次に配置された層を含んでいた。こ の積層複合体を、加熱されたニップローラー(その一つはスチール製、他はショ アD硬度58のゴム製)に供し、インチ幅当り55ポンドの線圧下に通した。このと き、スチールローラーを 205°Fの温度に加熱した。この複合体は前記ニップに 、 1.5フィート/分の速度で供給され、滞在時間が3.13秒になるようにした。サ ーモプラスチックフィルムは、スクリーンプリントされた画像およびビニル基体 フィルムに結合した。得られた図形画像アップリケは、プレマスク/架橋された フィルム/サーモプラスチックフィルム/画像/ビニル/感圧性接着剤/剥離裏 張りの順次に結合した層を含んでいた。プレマスクを除去したところサーモプラ スチック層は硬く傷つけにくいことが見出された。実施例16 (図形画像アップリケ) 実施例7の図形画像オーバーレイを、米国特許第 5,106,710号に記載された方 法に従って、もとのプリントされた転写ペーパーから静電トナーを加熱転写する ことによって、予じめ画像付与された感圧性被覆を施されたビニルフィルム受容 体に加熱積層した。この画 像担持ビニルフィルムは、トナー画像/ビニル/感圧性接着剤/剥離裏張りの順 次配置層を有していた。この積層複合体を、加熱されたニップローラー(その一 つはスチール製、他はショアD硬度58のゴム製)に供し、インチ幅当り55ポンド の線圧下に通し、このときスチールローラーを 205°Fの温度に加熱した。この 複合体は、ニップに 1.5フィート/分の速度で供給され、その滞在時間が3.13秒 になるようにした。このサーモプラスチックフィルムは、ニップローラーにおい て軟化し、トナーおよびビニル基体フィルムに結合した。得られた図形画像アッ プリケは、プレマスク/保護被覆層/接着層/トナー画像/ビニル/感圧性接着 剤/剥離裏張りの順次に結合された層を含むものであった。実施例17 (図形画像アップリケ) 実施例7の図形画像オーバーレイを、スクリーンプリントされた感圧性ビニル フィルムに加熱積層した。感圧性ビニルフィルムの一つは、3M3900(商標)シリ ーズのスクリーンプリント用インク(主としてポリ塩化ビニルコポリマー)によ りプリントされたものであり、他のフィルムは3M6600(商標)シリーズのスクリ ーンプリント用インク(主としてアクリル)によりプリントされていた。この画 像担持ビニルフィルムは、画像/ビニル/感圧性接着剤/剥離裏張りの順次に配 置された層を含んでいた。この積層複合体を、加熱されたニップローラー(その 一つはスチール製、他はショアD硬度58のゴム製)に供し、インチ幅当り55ポン ドの線圧下に通した。このとき、スチールローラーを 205°Fの温度に加熱した 。この複合体は前記ニップに、 1.5フィート/分の速度で供給され、滞在時間が 3.13秒になるようにした。サーモプラスチックフィルムは、スクリーンプリント された画像およびビニル基体フィルムに結合した。得 られた図形画像アップリケは、プレマスク/保護層/結合層/画像/ビニル/感 圧性接着剤/剥離裏張りの順次に結合された層を含んでいた。実施例18 (インクジェット図形画像) 下記:95gの脱イオン水および5gのPolyox N−3000(商標、Union Carbid e 社製)、により溶液を調製した。 この溶液により、 0.004インチに設定された隙間を有するノッチ付バーを用い て、3ミル(mil)のポリエチレンを被覆し、 250°Fにおいて5分間乾燥した。 この乾燥したシート材料上に、標準HPインクカートリッジを含むHewlett Packar d Desk Jet Plus プリンターを用いて、画像を形成した。その観察検査の結果に おいて、良好な品質および濃さ(density)の画像が得られたことが示された。 この画像担持シートを、Controltac(商標)ビニルフィルムシリーズ 180-10 に、加熱されたニップローラー(その一つはスチール製、他の一つは、ショアD 硬度58のゴム製)を通して、インチ幅当り55ポンドの線圧下に、 205°Fの温度 に加熱されたスチールローラーを用いて、加熱積層した。この複合体は、前記ニ ップに、 1.5フィート/分の速度で供給され、滞在時間が3.13秒になるようにし た。得られた画像担持フィルムは、裏張りから除去することができ、通常の受容 体基体に用いることができた。 前記画像は透明被覆層により保護されており、この被覆層はインクのよごれを 減少した。(インクは、この透明被覆層の保護なしではきわめて容易に汚される 。)しかし、この画像は、水に対して敏感であった。このサンプルは、インクを 幾分保護する外表面を有していた。実施例19 (インクジェット図形画像) 75gの水、5gのPolyox N−3000(商標、Union Carbide 社製)、および20 gのエタノール、により溶液を調製した。この溶液により 6.7ミル厚さのポリエ ステル基体フィルムを被覆し、湿潤塗布層の厚さを5ミル(mil)とした(乾燥被 覆層厚さは 0.1ミル(mil))。 この被覆されたフィルムに標準HPインクカートリッジを用いるHP Peskwriter 550Cを用いて画像を付与した。前記被覆されたフィルムのインク受容性は、紙の それに匹敵した。この画像を、実施例18に記載したScotchcal 180-10白色フィル ムに転写した。転写された画像は感水性であった。実施例20 (インクジェット図形画像) 95gの脱イオン水、5gのPolyox N−3000(商標、Union Carbide 社製)、 および 2.2gのポリウレタンラテックスR−9000(Zeneca Chemicals社製)によ り、溶液を調製した。 実施例18の記載と同様にしてこの溶液を被覆し、画像を形成転写した。ビニル フィルムはUVプレサイズ被覆層(組成、材料等不詳)により前被覆されていた。 観察検査によれば、画像は、良好にプリントされ転写されていた。この画像はウ レタン添加物を含まない材料よりも傷つけにくいものであった。実施例21 (インクジェット図形画像) 70gのMEK,30gのUCAR VYHH(Union Carbide社より商業的に入手できる)によ り溶液を調製した。 この溶液により、厚さ 6.7ミル(mil)のポリエステル基体を湿潤厚さが5ミル( mil)になるように被覆した。その乾燥被覆層の厚さ は 0.7ミル(mil)であった。その上表面上に実施例19において調製した溶液を被 覆した。このサンプルに実施例19に記載されているようにして画像を形成転写し た。この画像は、もはや感水性ではなく、水に15分間浸漬した後でも、画像は影 響を受けていなかった(観察検査)。実施例22 (インクジェット図形画像) アクリル樹脂ラテックス分散液(A−1052,Zeneca Chemicals製)を、3ミル (mil)に設定された湿潤隙間を有するノッチ付きバーを用いて、厚さ8ミル(mil) の成形ポリプロピレンフィルム上に被覆し、 250°Fにおいて3分間乾燥し、ほ ぼ 1.0ミルの厚さの乾燥被覆層を形成した。 実施例18により調製した溶液を前記アクリル樹脂ラテックス分散液の乾燥され た層の上表面上に被覆した。この乾燥されたシート材料に、実施例18に記載のよ うにして、画像の形成、転写およびテストを行った。 観察検査によれば、良好な品質および濃度の画像が得られていた。さらに、こ の画像は、耐摩耗性であり、水中に浸漬しても、ビニル層から剥離することなく 耐水性を示すことができた。実施例23〜26および比較例C23〜26 3M社のScotchprint(商標)トナー8704,8703,8702および8702として、それ ぞれ頒布されているブラック、シアン、マゼンタ、およびイエローの分離した縞 模様を3M Scotchprint(商標)9511プリンターを用いて、Scotchprint(商標)T ransfer Media 8601 に静電的に付着した。 このトナー画像は、前記もとの画像担持転写シートから、実施例3の方法に従 って作製された図形画像オーバーレイに、この画像担 持転写シートと図形画像オーバーレイとを重ね合わせ、この重複組合せ物を、加 熱されたニップローラー(一方はスチール製、他はショアD硬度58のゴム製)に 供して、インチ幅当り55ポンドの線圧下に、 205°Fの温度に加熱されたスチー ルローラーを用いてプレスすることにより、転写された。前記転写シートを積層 体から引きはがし、四色縞模様の図形転写物品を作製した。 トナー画像は、図形転写物品から、表2に記載された受容体材料の各々に、図 形転写物品と受容体材料とを重ね合わせ、画像を受容体材料に接触させ、この重 複組合せ物を加熱されたニップローラー(一方はスチール製、他方はショアD硬 度58のゴム製)に、表2に記載の温度に加熱されたスチールローラーを用い、イ ンチ幅当り55ポンドの線圧下に、1分当り 1.0フィートの速度で供することによ り、転写された。ローラーベアリング間にスペーサーを挿入して、間隙を、受容 体の厚さよりほぼ0.025 インチだけ狭く維持した。この差は、インチ幅当り55ポ ンドの線圧を用いたときとほぼ等しい積層力を生ずるが、しかし、重い材料のラ ミネーターへの供給を容易にする。 比較のために、トナー画像を図形転写物品から受容体材料に転写するために用 いられる方法と同一の方法を用いて、トナー画像を前記もとの画像担持転写シー トから、受容体材料の各々に、転写した。 受容体に転写されたトナーの量を、X−Rite Model 404,X−Rite,Inc,Gra ndville,MI をこの製造者の使用指示書に従って用いて、反射光学濃度により測 定した。その測定結果を表2A〜2Dに示す。反射光学濃度(ROD)が高い程、転写が より良好であり、形成した画像の品質がより高い。画像担持転写シート上のすな わち転写前のトナーのROD を、表2に示す。本発明の図形転写物品を使用するこ とにより、転写されたトナーのROD を向上させることができることに注目すべき である。 これらのサンプルの結果は、本発明の図形画像オーバーレイを用いることによ り、受容体に静電付着法によりトナーを、もとの画像転写シートから受容体に直 接トナーを転写する場合にくらべて、より効率よく転写することが、達成できた ことを示している。また、この結果は、本発明の図形画像オーバーレイが用いら れる場合には、受容体へのトナーの転写における積層温度に対する依存性がより 少なくなることを示している。 実施例27 リーム(3000平方フィート)当り94ポンドの坪量を有し、その両面が、但し、 その光沢面には13ポンドの、またその艷消し面には11 ポンドの、高密度ポリエチレンにより被覆された紙(HP Smith社より商業的に入 手可能)からなるプレマスク層を、最初に表3に記載された組成から本質的にな る組成物の層により被覆し、二番目に、表4に記載された組成物の層により被覆 することにより、図形画像オーバーレイ複合体を作製した。前記最初の層は、平 方メートル当り 4.5gの乾燥被覆重量が得られるように被覆された。前記第二番 目の層は、10.3g/m2の乾燥被覆重量が得られるように被覆された。 上表中、Acryloid A-11 は、Rohm & Hass 社より市販のメチルメタクリレート コポリマーであり、VAGHは、ヒドロキシル(2.3%)官能基を有する塩化ビニル(9 0%)/酢酸ビニル(40%)を含むターポリマーであって、UCAR VAGH の商標に よりUnion Carbide 社から市販されており、また、Uniflex 312 は、Union Camp .より市販されている可塑剤である。 上表中、VYESは、ヒドロキシル(3%)官能基を有する塩化ビニル(67%)/ 酢酸ビニル(11%)を含むターポリマーであって、Union Carbide 社よりUCAR V YES の商標で市販されており、Hydrin CG(商標)70ゴムは、溶液エピクロロヒド リン溶液ゴムであって、Zeon Chemical 社より市販されており、またPalatinol 711-P は、C7〜C11フタレートエステル可塑剤であって、BASF社より市販され ている。 画像担持受容体を、表5に記載された成分を表5に記載の量でブレンドするこ とにより調製した。このブレンドを、二酸化チタニウム、Miles 社のBayhydrol( 商標)123、およびZenaca Chemical 社のR−9000の33/45/22の割合の組成物か ら本質的になる感圧性接着フィルム上に被覆した。得られた受容層の被覆重量は 、19.4g/m2であった。 上表中、Acryloid B−44は、メタルメタクリレートコポリマーであって、Ro hm & Hass 社より市販されており、VYHHは、塩化ビニル(86%)/酢酸ビニル( 14%)含有ターポリマーであって、Union Carbide 社より、UCAR VYHH の商標で 市販されており、VYNCは、塩化ビニル(60%)/酢酸ビニル(32%)含有ターポ リマーであっ て、Union Carbide 社より、UCAR VYNC の商標で市販されており、これは、酢酸 イソプロピル中の40%固体濃度溶液として供給されており、Hydrin CG(商標)7 0ゴムは、溶液エピクロロヒドリン溶液ゴムであって、Zeon Chemical 社より市 販されており、また、Palatinol 711-P はC7〜C11フタレートエステル可塑剤 であってBASF社より市販されている。 画像担持受容体を図形画像オーバーレイ複合体と接触させ、下記のように操作 されるホットロールラミネーターに通した。 9インチスチールロール 1本 ショアD硬度58の9インチゴムロール 1本 インチ幅当り55ポンドの線圧 1分当り46cmの速度 得られた複合体を、屈曲性ポリビニル被覆布に、下記工程: (1)感圧性接着層を保護している裏張りを除去し、 (2)前記接着層を前記ポリビニル被覆布に接触させ、 (3)前記感圧性接着層を前記ポリビニル被覆布に、しっかりと押圧することに より、前記屈曲性ポリビニル被覆布に、図形画像を、付着させ、そして (4)前記プレマスク裏打ちを除去して、前記屈曲性ポリビニル被覆布上に透明 被覆層を有する仕上がり図形画像が残るようにする、 ことによって、付着させた。 本発明の種々の改変および代替は、本発明の範囲および要旨を逸脱することな く、当業者に明白なことであり、本発明は上述の説明のための実施態様に不当に 限定されるべきでないということを理解すべきである。
【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年1月17日 【補正内容】 請求の範囲 1.プレマスク層(12)を有する図形画像オーバーレイ(10)の画像担持保護 層(14)から本質的になり、 前記プレマスク層(12)が、ASTM D882 により測定された、10,000〜2,000,00 0psiの弾性率を有し、 前記保護層(14)は最内側表面および最外側表面を有し、(i)画像(22)が 、前記保護層(14)の最外側表面上にプリントされており、かつ(ii)前記図形 画像オーバーレイ複合体(10)の保護層(14)とプレマスク層(12)との間の結 合強度が、前記画像(22)および保護層(14)が図形画像受理性受容体(32)に 結合された後、大気条件下において、前記保護層(14)から前記プレマスク層の 離層を許すために有効な程度であり、そして 前記プレマスク層(12)と保護層(14)との間の結合強度が、ASTM D 1000 に より測定された約50〜700 グラム/インチ幅の接着強度を有する、 図形転写物品(20)。 2.前記プレマスク層(12)と保護層(14)との間の結合強度が、ASTM D 100 0 により測定された約 100〜400 グラム/インチ幅の接着強度を有する、請求の 範囲第1項に記載の図形転写物品。 3.前記画像(22)が静電トナーの層からなる、請求の範囲第1項に記載の図 形転写物品。 4.(a)少なくともプレマスク層(12)および保護層(14)の順次に積層さ れた層を含む図形画像オーバーレイ複合体(10)、およびこれに積層された、 (b)(i)画像(42);および (ii)剥離裏打層(48)により裏打ちされた感圧性接 着剤の層(46)を有する屈曲自在なフィルム(42) を含む画像担持感圧性受容体フィルム(45)。 を含む図形画像アップリケ(40)。 5.アクリル、ポリカーボネート、ビニールおよび金属からなる群から選ばれ た受容体(52)に、図形画像アップリケ(40)を積層する工程を含み、前記図形 画像アップリケが互に接着積層された画像担持保護層(14)およびプレマスク層 (12)を有する図形転写物品(20)を含み、前記保護層(14)とプレマスク層( 12)との間の接着が、前記画像(42)および保護層(14)が受容体(52)に結合 された後、大気条件下において、前記保護層(14)から前記プレマスク層(14) および接着剤の離層を許すのに有効な程度になされる、 画像担持複合体(50)を作製する方法。 6.前記画像(42)が、静電気的に形成されたトナー画像である、請求の範囲 第5項に記載の方法。 7.前記画像(42)が、インクジェット画像である、請求の範囲第5項に記載 の方法。 8.請求の範囲第5〜7項のいずれか1項に記載の方法により作製された画像 担持複合体(50)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シュレーダー,ローレン アール. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セント ポール,ポスト オフィス ボッ クス 33427(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.プレマスク層および保護層を含む、図形画像オーバーレイ複合体。 2.前記保護層が耐久性硬質被覆層である、請求の範囲第1項に記載の図形画 像オーバーレイ複合体。 3.前記保護層が、耐久性硬質被覆層からなる最内側表面および、積層条件下 において、流動可能な又は変形可能な最外側表面を有する、請求の範囲第1項に 記載の図形画像オーバーレイ複合体。 4.前記保護層が最内側層と最外側層とを含み、この最内側層が耐久性硬質被 覆層であり、前記最外側層が、積層条件下において、流動可能又は変形可能であ る、請求の範囲第3項に記載の図形画像オーバーレイ複合体。 5.前記最外側表面上に積層された剥離性裏張りを更に含む、請求の範囲第3 項に記載の図形画像オーバーレイ。 6.順次に積層された (a)画像担持受容体フィルム、 (b)順次に積層された、少なくとも1層のプレマスク層、および保護層を含 む図形画像オーバーレイ複合体、 を含み、前記図形画像オーバーレイ複合体が前記画像担持受容体フィルム上に 接着されている、図形画像アップリケ。 7.プレマスク層および最内側表面および最外側表面を有する保護層を有する 図形画像オーバーレイ複合体に接着積層された画像担持保護層から本質的になり 、(i)画像が前記保護層の最外側表面上にプリントされており、そして(ii) 前記図形画像オーバーレイ複合体の保護層とプレマスク層との間の結合強度が、 画像および保護層が図形画像受容性受容体に結合された後に、大気条件下におい て、プレマスク層が保護層から離層することを許すのに有効なものである、図形 転写物品。 8.前記プレマスク層が、ASTM D882 により測定されたとき、10,000〜2,000, 000psiの間の弾性率を有する、請求の範囲第7項に記載の図形転写物品。 9.前記プレマスク層と保護層との間の結合強度が、ASTM D 1000 により測定 されたとき、約50〜700 g/インチ幅の接着強度に相当する、請求の範囲第7項 に記載の図形転写物品。 10.前記プレマスク層と保護層との間の結合強度が、ASTM D-1000 により測定 されたとき、約 100〜400 g/インチ幅の接着強度に相当する、請求の範囲第7 項に記載の図形転写物品。 11.前記画像が、静電トナーの層からなる、請求の範囲第7項に記載の図形転 写物品。 12.(a)順次に積層されたプレマスク層および保護層を含む図形画像オーバ ーレイ複合体、 (b)この複合体に積層され、 (i)画像、および (ii)剥離裏張層により裏打された感圧性接着剤の層を有する屈曲 性フィルムを含む画像担持感圧性受容体フィルム、 を含む図形画像アップリケ。 13.アクリル、ポリカーボネート、ビニルおよび金属からなる群から選ばれた 受容体と、図形転写物品とを積層することにより製造された画像担持受容体を含 み、但し、前記図形転写物品が、プレマスク層に接着積層された画像担持保護層 を有し、この保護層とプレマスク層との間が、前記画像および保護層が、前記受 容体に結合された後に、大気条件下において、保護層からプレマスク層および接 着剤の積層を可能にするのに有効な程度に接着されている、画像担 持複合体。 14.前記画像が静電気法により形成されたトナーの画像である、請求の範囲第 13項に記載の画像担持複合体。 15.前記画像がインクジェットの画像である、請求の範囲第13項に記載の画像 担持複合体。
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