JPH0649425A - アウトガス防止粘着剤 - Google Patents
アウトガス防止粘着剤Info
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- JPH0649425A JPH0649425A JP4157851A JP15785192A JPH0649425A JP H0649425 A JPH0649425 A JP H0649425A JP 4157851 A JP4157851 A JP 4157851A JP 15785192 A JP15785192 A JP 15785192A JP H0649425 A JPH0649425 A JP H0649425A
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- JP
- Japan
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- pressure
- sensitive adhesive
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- adherend
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アウトガスを発生しやすい被着体からのアウ
トガスの発生を抑制又は防止し、「ふくれ」や「はが
れ」を生じない、透明であることができる粘着性シート
材料、及び該粘着性シート材料用の粘着剤、並びにこれ
らを使用した被着体の表面加工方法を提供する。 【構成】 A.(1)全モノマーに対して40〜99重
量%のアクリル酸ブチルもしくはアクリル酸エチル又は
これらの混合物、(2)1〜15重量%のα,β−エチ
レン型不飽和カルボン酸、及び(3)0〜55重量%の
アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリロニト
リルもしくはスチレン又はこれらの混合物、を含んで成
り、重量平均分子量が40万以上であるアクリル系共重
合体;並びに B.前記アクリル系共重合体100重量部に対して0.
5〜2.0重量部の金属キレート化合物;を含んで成
り、被着体からのアウトガスの発生抑制することができ
る粘着剤。
トガスの発生を抑制又は防止し、「ふくれ」や「はが
れ」を生じない、透明であることができる粘着性シート
材料、及び該粘着性シート材料用の粘着剤、並びにこれ
らを使用した被着体の表面加工方法を提供する。 【構成】 A.(1)全モノマーに対して40〜99重
量%のアクリル酸ブチルもしくはアクリル酸エチル又は
これらの混合物、(2)1〜15重量%のα,β−エチ
レン型不飽和カルボン酸、及び(3)0〜55重量%の
アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリロニト
リルもしくはスチレン又はこれらの混合物、を含んで成
り、重量平均分子量が40万以上であるアクリル系共重
合体;並びに B.前記アクリル系共重合体100重量部に対して0.
5〜2.0重量部の金属キレート化合物;を含んで成
り、被着体からのアウトガスの発生抑制することができ
る粘着剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリカーボネート、ウ
レタン反応射出成形(RIM)、ガラス繊維強化ポリエ
ステル樹脂(FRP)等アウトガスを発生する基材に貼
り付けた場合にそのアウトガスの発生を防止又は抑制し
「ふくれ」や「めくれ」を生じない粘着剤及び該粘着剤
を用いた粘着性のラベル、ステッカー、ストライトテー
プ、マーキング類、内外装用フィルムもしくはシート、
及び粘着テープ等に関する。
レタン反応射出成形(RIM)、ガラス繊維強化ポリエ
ステル樹脂(FRP)等アウトガスを発生する基材に貼
り付けた場合にそのアウトガスの発生を防止又は抑制し
「ふくれ」や「めくれ」を生じない粘着剤及び該粘着剤
を用いた粘着性のラベル、ステッカー、ストライトテー
プ、マーキング類、内外装用フィルムもしくはシート、
及び粘着テープ等に関する。
【0002】
【従来の技術】成形した直後のウレタン反応射出成形
(RIM)、ガラス繊維強化ポリエステル樹脂(FR
P)、ポリカーボネート等々その表面からガス(アウト
ガスと称する)が発生し、これら材料から成る被着体の
表面に粘着フィルム等を貼付した場合、アウトガスによ
り該フィルム等に「ふくれ」や「はがれ」が生ずること
が知られている。
(RIM)、ガラス繊維強化ポリエステル樹脂(FR
P)、ポリカーボネート等々その表面からガス(アウト
ガスと称する)が発生し、これら材料から成る被着体の
表面に粘着フィルム等を貼付した場合、アウトガスによ
り該フィルム等に「ふくれ」や「はがれ」が生ずること
が知られている。
【0003】これを防止する手段として、特開昭61−
141477には連債多孔質のプラスチックフィルムを
基材としこれに粘着剤を塗布して成るマーキング材料が
開示されている。しかし、この方法ではフィルムの透明
性が損われるため透明タイプや金属蒸着タイプのマーキ
ングができないという問題点がある。特公昭62−14
197には粘着剤を発泡させてアウトガス透過させる方
法が開示されているが、表面平滑性、通気性、接着力等
が十分でなく、また透明タイプの表面加工ができない等
の欠点がある。
141477には連債多孔質のプラスチックフィルムを
基材としこれに粘着剤を塗布して成るマーキング材料が
開示されている。しかし、この方法ではフィルムの透明
性が損われるため透明タイプや金属蒸着タイプのマーキ
ングができないという問題点がある。特公昭62−14
197には粘着剤を発泡させてアウトガス透過させる方
法が開示されているが、表面平滑性、通気性、接着力等
が十分でなく、また透明タイプの表面加工ができない等
の欠点がある。
【0004】特公平1−55676には粘着剤をシルク
スクリーン印刷によってスポット印刷して通知性を付与
することが開示されている。しかしこの方法には印刷パ
ターンが表面に現われる、接着力が十分でない、透明な
表面加工ができない等の問題点がある。また、一般にア
クリル系粘着剤に架橋剤として金属キレート化合物を使
用することは知られているが、特定の組成のアクリル系
粘着剤と特定量の金属キレート化合物を使用することに
より通常の粘着剤としての性能を保持しながらアウトガ
スの発生を抑制することに成功した事例は見当たらな
い。
スクリーン印刷によってスポット印刷して通知性を付与
することが開示されている。しかしこの方法には印刷パ
ターンが表面に現われる、接着力が十分でない、透明な
表面加工ができない等の問題点がある。また、一般にア
クリル系粘着剤に架橋剤として金属キレート化合物を使
用することは知られているが、特定の組成のアクリル系
粘着剤と特定量の金属キレート化合物を使用することに
より通常の粘着剤としての性能を保持しながらアウトガ
スの発生を抑制することに成功した事例は見当たらな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明は、アウ
トガスを発生しやすい被着体からのアウトガスの発生を
抑制又は防止し、「ふくれ」や「はがれ」を生じない、
透明かつ、着色容易な粘着剤及び該粘着剤を用いた粘着
性シート材料、並びにこれらを使用した被着体の表面加
工方法を提供するものである。
トガスを発生しやすい被着体からのアウトガスの発生を
抑制又は防止し、「ふくれ」や「はがれ」を生じない、
透明かつ、着色容易な粘着剤及び該粘着剤を用いた粘着
性シート材料、並びにこれらを使用した被着体の表面加
工方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の従
来技術が有する種々の問題点を解決すべく鋭意検討した
結果、粘着剤層を固く強靱にし、且つ接着力を上げるこ
とができる粘着剤の組成を見出し、本発明を完成した。
従って本発明は、 A.(1)全モノマーに対して40〜99重量%のアク
リル酸ブチルもしくはアクリル酸エチル又はこれらの混
合物、(2)1〜15重量%のα,β−エチレン型不飽
和カルボン酸、及び(3)0〜55重量%のアクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル、アクリロニトリルもしく
はスチレン又はこれらの混合物、を含んで成り、重量平
均分子量が40万以上であるアクリル系共重合体;並び
に B.前記アクリル系共重合体100重量部に対して0.
5〜2.0重量部の金属キレート化合物;を含んで成
り、被着体からのアウトガスの発生抑制することができ
る粘着剤を提供する。
来技術が有する種々の問題点を解決すべく鋭意検討した
結果、粘着剤層を固く強靱にし、且つ接着力を上げるこ
とができる粘着剤の組成を見出し、本発明を完成した。
従って本発明は、 A.(1)全モノマーに対して40〜99重量%のアク
リル酸ブチルもしくはアクリル酸エチル又はこれらの混
合物、(2)1〜15重量%のα,β−エチレン型不飽
和カルボン酸、及び(3)0〜55重量%のアクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル、アクリロニトリルもしく
はスチレン又はこれらの混合物、を含んで成り、重量平
均分子量が40万以上であるアクリル系共重合体;並び
に B.前記アクリル系共重合体100重量部に対して0.
5〜2.0重量部の金属キレート化合物;を含んで成
り、被着体からのアウトガスの発生抑制することができ
る粘着剤を提供する。
【0007】本発明にさらに、前記の粘着剤が基材表面
に塗布されて成る粘着シート材料を提供する。本発明は
また、前記の粘着シート材料を被着体の表面に貼付する
ことを特徴とする、被着体からのアウトガスの発生によ
る「ふくれ」や「はがれ」が抑制又は防止された被着体
表面の加工方法を提供する。
に塗布されて成る粘着シート材料を提供する。本発明は
また、前記の粘着シート材料を被着体の表面に貼付する
ことを特徴とする、被着体からのアウトガスの発生によ
る「ふくれ」や「はがれ」が抑制又は防止された被着体
表面の加工方法を提供する。
【0008】
【具体的な説明】本発明の粘着剤を構成するアクリル系
共重合体のためのモノマーの必須成分はアクリル酸ブチ
ルもしくはアクリル酸エチル又はこれらの混合物(1)
とα,β−エチレン型不飽和カルボン酸(2)であり、
それらの量前者(1)が全モノマーに対して40〜99
重量%であるのに対して後者(2)が全モノマーに対し
て1〜15重量%である。これらのモノマー成分(1)
及び(2)の合計が100重量%に満たない場合は、後
記の第三のモノマー成分(3)が存在することを意味す
る。α,β−エチレン型不飽和カルボン酸の例としては
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、
マレイン酸等を挙げることができ、これらは単独で又は
組合わせて(混合物として)使用することができる。
共重合体のためのモノマーの必須成分はアクリル酸ブチ
ルもしくはアクリル酸エチル又はこれらの混合物(1)
とα,β−エチレン型不飽和カルボン酸(2)であり、
それらの量前者(1)が全モノマーに対して40〜99
重量%であるのに対して後者(2)が全モノマーに対し
て1〜15重量%である。これらのモノマー成分(1)
及び(2)の合計が100重量%に満たない場合は、後
記の第三のモノマー成分(3)が存在することを意味す
る。α,β−エチレン型不飽和カルボン酸の例としては
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、
マレイン酸等を挙げることができ、これらは単独で又は
組合わせて(混合物として)使用することができる。
【0009】前記モノマー成分(1)の全モノマー成分
量に対する割合は40重量%〜99重量%、好ましくは
70重量%〜95重量%である。40重量%未満ではア
ウトガスの発生を十分に抑止することができず、また9
9重量%より多い場合は得られる粘着剤の凝集力及び耐
熱性が不十分となる。α,β−エチレン型不飽和カルボ
ン酸(2)のモノマー全体に対する量は1〜15重量%
であり、好ましくは3〜10重量%である。この量が1
%未満であると得られる粘着剤の凝集力及び耐熱性が不
十分となり、15重量%を超えると得られる粘着剤の粘
着性、耐湿性及び耐水性が悪くなる。
量に対する割合は40重量%〜99重量%、好ましくは
70重量%〜95重量%である。40重量%未満ではア
ウトガスの発生を十分に抑止することができず、また9
9重量%より多い場合は得られる粘着剤の凝集力及び耐
熱性が不十分となる。α,β−エチレン型不飽和カルボ
ン酸(2)のモノマー全体に対する量は1〜15重量%
であり、好ましくは3〜10重量%である。この量が1
%未満であると得られる粘着剤の凝集力及び耐熱性が不
十分となり、15重量%を超えると得られる粘着剤の粘
着性、耐湿性及び耐水性が悪くなる。
【0010】本発明のアクリル系共重合体のモノマー成
分は、第三成分としてアクリル酸メチル、メタクリル酸
メチル、アクリロニトリルもしくはスチレン又はこれら
の混合物(3)を含有することができる。このモノマー
成分(3)の添加により粘着剤の凝集力のコントロール
が容易になり、(2)の成分をふやすことなく、凝集力
の維持、向上が可能であり、コストが安くなるなどの利
点がある。このモノマー成分(3)は任意成分であって
必ずしも添加する必要はなく(使用量0%)、使用する
場合の上限は55重量%である。モノマー成分(3)が
55重量%を超えると粘着剤の粘着性や接着力が低下す
るためである。
分は、第三成分としてアクリル酸メチル、メタクリル酸
メチル、アクリロニトリルもしくはスチレン又はこれら
の混合物(3)を含有することができる。このモノマー
成分(3)の添加により粘着剤の凝集力のコントロール
が容易になり、(2)の成分をふやすことなく、凝集力
の維持、向上が可能であり、コストが安くなるなどの利
点がある。このモノマー成分(3)は任意成分であって
必ずしも添加する必要はなく(使用量0%)、使用する
場合の上限は55重量%である。モノマー成分(3)が
55重量%を超えると粘着剤の粘着性や接着力が低下す
るためである。
【0011】本発明のアクリル系共重合体は、アクリル
系共重合体の製造のための常法に従って、例えば次のよ
うにして製造することができる。重合溶媒としては、酢
酸エチルやメチルイソブチルケトンを、重合触媒として
は過酸化ベンゾイルやALBNを用いることができる。
本発明のアクリル系共重合体の重量平均分子量は40万
以上であり、好ましくは60万〜120万である。分子
量が40万未満の場合にはクリープしやすくアウトガス
の発生を十分に抑制することができない。重量体の分子
量はGPC(gel pevmeation chro
matography)により測定することができる。
系共重合体の製造のための常法に従って、例えば次のよ
うにして製造することができる。重合溶媒としては、酢
酸エチルやメチルイソブチルケトンを、重合触媒として
は過酸化ベンゾイルやALBNを用いることができる。
本発明のアクリル系共重合体の重量平均分子量は40万
以上であり、好ましくは60万〜120万である。分子
量が40万未満の場合にはクリープしやすくアウトガス
の発生を十分に抑制することができない。重量体の分子
量はGPC(gel pevmeation chro
matography)により測定することができる。
【0012】本発明の粘着剤組成物は架橋剤として金属
キレート化合物を含む。金属キレート化合物としてはア
クリル系共重合体と反応性を有するものであればよい
が、反応性が良好でかつシェルラライフの長いアセチル
アセトン金属キレート化合物が好ましい。この場合の金
属としてニッケル、アルミニウム、クロム、鉄、チタ
ン、亜鉛、コバルト、マンガン、銅、錫、ジルコニウム
等が挙げられる。具体的な金属キレート化合物として、
例えば、アルミニウムトリスアセチルアセテート、アル
ミニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセト
アセテート)、第二鉄トリスアセテート等を挙げること
ができる。金属キレート化合物の添加量はアクリル系共
重合体100重量部に対して0.5〜2.0重量部であ
り、好ましくは0.8〜1.5重量部である。0.5重
量部未満ではアウトガスの発生を十分に抑制することが
できず、2.0重量部を超えると粘着剤の粘着性が低下
する。
キレート化合物を含む。金属キレート化合物としてはア
クリル系共重合体と反応性を有するものであればよい
が、反応性が良好でかつシェルラライフの長いアセチル
アセトン金属キレート化合物が好ましい。この場合の金
属としてニッケル、アルミニウム、クロム、鉄、チタ
ン、亜鉛、コバルト、マンガン、銅、錫、ジルコニウム
等が挙げられる。具体的な金属キレート化合物として、
例えば、アルミニウムトリスアセチルアセテート、アル
ミニウムモノアセチルアセトネートビス(エチルアセト
アセテート)、第二鉄トリスアセテート等を挙げること
ができる。金属キレート化合物の添加量はアクリル系共
重合体100重量部に対して0.5〜2.0重量部であ
り、好ましくは0.8〜1.5重量部である。0.5重
量部未満ではアウトガスの発生を十分に抑制することが
できず、2.0重量部を超えると粘着剤の粘着性が低下
する。
【0013】本発明の粘着剤は、前記のアクリル系共重
合体(A)と金属キレート化合物(B)との所定量を常
法に従って混合することにより得られる。本発明はま
た、前記の粘着剤を基材シート材料の表面に塗布して成
る粘着シート材料、例えば感圧接着シート等を提供す
る。ここでシート材料とは、シート、フィルム、テープ
等種々の名称で呼ばれている材料を包含する。本発明の
粘着剤は透明であるため、基材シート材料として透明材
料を用いる場合、本発明の特別の利点が得られる。シー
ト材料の材料としてはポリエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリウレタン、金属箔、紙等の常用の材料を用いること
ができ、粘着シートの用途等により選択される。シート
材料の厚さは好ましくは5〜5000μであり、用途に
より適宜選択される。
合体(A)と金属キレート化合物(B)との所定量を常
法に従って混合することにより得られる。本発明はま
た、前記の粘着剤を基材シート材料の表面に塗布して成
る粘着シート材料、例えば感圧接着シート等を提供す
る。ここでシート材料とは、シート、フィルム、テープ
等種々の名称で呼ばれている材料を包含する。本発明の
粘着剤は透明であるため、基材シート材料として透明材
料を用いる場合、本発明の特別の利点が得られる。シー
ト材料の材料としてはポリエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリウレタン、金属箔、紙等の常用の材料を用いること
ができ、粘着シートの用途等により選択される。シート
材料の厚さは好ましくは5〜5000μであり、用途に
より適宜選択される。
【0014】シート材料表面への粘着剤の塗布は常法に
従って行うことができる。例えば、コンマコーター、リ
バースコーター及びナイフコーター等が使用可能であ
る。
従って行うことができる。例えば、コンマコーター、リ
バースコーター及びナイフコーター等が使用可能であ
る。
【0015】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。実施例1. アクリル酸ブチル(AB)、アクリル酸メチ
ル(MA)、及びアクリル酸を70:25:5の比率で
1.5倍量の溶剤酢酸エチルに溶触し、重合触媒過酸化
ベンゾイルを0.02%加えて80℃にて7時間反応さ
せた。得られた重合体のGPCにより測定した重量平均
分子量は61万であった。上記の重合体100重量部に
対して0.8重量部のアルミニウムトリスアセチルアセ
トネートを加えて混合し、この混合物をシリコン剥離紙
上に塗布して100℃にて2分間乾燥させた。乾燥後の
粘着剤層の圧さは30μmであった。この粘着剤層上に
厚さ50μmの透明なポリエステルフィルム〔ダイアホ
イル(株)製T−100〕を積層して粘着シートを得
た。
説明する。実施例1. アクリル酸ブチル(AB)、アクリル酸メチ
ル(MA)、及びアクリル酸を70:25:5の比率で
1.5倍量の溶剤酢酸エチルに溶触し、重合触媒過酸化
ベンゾイルを0.02%加えて80℃にて7時間反応さ
せた。得られた重合体のGPCにより測定した重量平均
分子量は61万であった。上記の重合体100重量部に
対して0.8重量部のアルミニウムトリスアセチルアセ
トネートを加えて混合し、この混合物をシリコン剥離紙
上に塗布して100℃にて2分間乾燥させた。乾燥後の
粘着剤層の圧さは30μmであった。この粘着剤層上に
厚さ50μmの透明なポリエステルフィルム〔ダイアホ
イル(株)製T−100〕を積層して粘着シートを得
た。
【0016】この粘着シートを、剥離紙を除去した後
に、厚さ2mmのポリカーボネート板〔三菱レイヨン
(株)製ダイヤライトP−1001〕に貼り合わせて1
00±2℃のオーブン中で3時間保存した後、耐ブリス
ター性(ブリスターの発生の有無)を観察した。さらに
接着力及びクリープ特性を下記の方法により測定した。
接着力の測定においては、前記接着シートを厚さ2mmの
ポリカーボネート板〔三菱レイヨン(株)製ダイヤライ
トP−1001〕に貼り合わせ、Z−0237の方法に
より21±2℃、相対湿度65±5%にて24時間放置
した後、JIS接着力を測定した。クリープ特性の測定
においては、粘着フィルムを厚さ2mmのポリカーボネー
ト板〔三菱レイヨン(株)製ダイヤライトP−100
1〕に貼り合わせ、JIS Z−0237の方法により
室温にて24時間放置後、80℃のオーブン中で1kgの
荷重をかけて15分間放置した時のズレの程度、又は1
5分以内に落下した場合には落下までの時間を測定し
た。この場合の粘着フィル基材は厚さ25μmのポリエ
ステルフィルム(3M社製)を用いた。
に、厚さ2mmのポリカーボネート板〔三菱レイヨン
(株)製ダイヤライトP−1001〕に貼り合わせて1
00±2℃のオーブン中で3時間保存した後、耐ブリス
ター性(ブリスターの発生の有無)を観察した。さらに
接着力及びクリープ特性を下記の方法により測定した。
接着力の測定においては、前記接着シートを厚さ2mmの
ポリカーボネート板〔三菱レイヨン(株)製ダイヤライ
トP−1001〕に貼り合わせ、Z−0237の方法に
より21±2℃、相対湿度65±5%にて24時間放置
した後、JIS接着力を測定した。クリープ特性の測定
においては、粘着フィルムを厚さ2mmのポリカーボネー
ト板〔三菱レイヨン(株)製ダイヤライトP−100
1〕に貼り合わせ、JIS Z−0237の方法により
室温にて24時間放置後、80℃のオーブン中で1kgの
荷重をかけて15分間放置した時のズレの程度、又は1
5分以内に落下した場合には落下までの時間を測定し
た。この場合の粘着フィル基材は厚さ25μmのポリエ
ステルフィルム(3M社製)を用いた。
【0017】実施例2〜21.モノマーの種類及び配合
比率を表1又は表2の通りとしたほか、実施例1と同様
にシートの作製及び測定を行った。比較例1〜13. モノマーの種類及び配合比率を表3の
通りとしたほか、実施例1と同様にシートの作製及び測
定を行った。
比率を表1又は表2の通りとしたほか、実施例1と同様
にシートの作製及び測定を行った。比較例1〜13. モノマーの種類及び配合比率を表3の
通りとしたほか、実施例1と同様にシートの作製及び測
定を行った。
【0018】上記の実施例及び比較例の結果をそれぞれ
表4及び表5に示す。これらの結果から、本発明の条件
を満たす粘着シート材料が優れた耐ブリスター性、接着
力及びクリープ特性を示すことが明らかである。なお、
表1〜3においては次の略号が使用される。モノマー組成 BA:アクリル酸ブチル EA:アクリル酸エチル IOA:アクリル酸イソオクチル 2EHA:アクリル酸2−エチルヘキシル MA:アクリル酸メチル MMA:メタクリル酸メチル AN:アクリロニトリル ST:スチレン NVP:N−ビニルピロリドン AA:アクリル酸 IA:イタコン酸架橋剤種類 A:アルミニウムトリスアセチルアセトネート B:アルミニウムモノアセチルアセトネート ビス(エチルアセトアセテート) C:第2鉄トリスアセチルアセトネート D:ポリイソシアネート(コロネートL−45(日本ポ
リウレタン製)) E:エポキシ(N,N−ジグリシジルアミン)
表4及び表5に示す。これらの結果から、本発明の条件
を満たす粘着シート材料が優れた耐ブリスター性、接着
力及びクリープ特性を示すことが明らかである。なお、
表1〜3においては次の略号が使用される。モノマー組成 BA:アクリル酸ブチル EA:アクリル酸エチル IOA:アクリル酸イソオクチル 2EHA:アクリル酸2−エチルヘキシル MA:アクリル酸メチル MMA:メタクリル酸メチル AN:アクリロニトリル ST:スチレン NVP:N−ビニルピロリドン AA:アクリル酸 IA:イタコン酸架橋剤種類 A:アルミニウムトリスアセチルアセトネート B:アルミニウムモノアセチルアセトネート ビス(エチルアセトアセテート) C:第2鉄トリスアセチルアセトネート D:ポリイソシアネート(コロネートL−45(日本ポ
リウレタン製)) E:エポキシ(N,N−ジグリシジルアミン)
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】
【表3】
【0022】
【表4】
【0023】
【表5】
Claims (7)
- 【請求項1】 A.(1)全モノマーに対して40〜9
9重量%のアクリル酸ブチルもしくはアクリル酸エチル
又はこれらの混合物、(2)1〜15重量%のα,β−
エチレン型不飽和カルボン酸、及び(3)0〜55重量
%のアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリロ
ニトリルもしくはスチレン又はこれらの混合物、を含ん
で成り、重量平均分子量が40万以上であるアクリル系
共重合体;並びにB.前記アクリル系共重合体100重
量部に対して0.5〜2.0重量部の金属キレート化合
物;を含んで成り、被着体からのアウトガスの発生抑制
することができる粘着剤。 - 【請求項2】 前記α,β−エチレン型不飽和カルボン
酸がアクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸もしくはマレイン酸、又はこれらの混合物である、請
求項1に記載の粘着剤。 - 【請求項3】 前記金属キレート化合物がアセチルアセ
トン金属キレートであり、該金属がニッケル、アルミニ
ウム、クロム、鉄、チタン、亜鉛、コバルト、マンガ
ン、銅、錫又はジルコニウムである、請求項1に記載の
粘着剤。 - 【請求項4】 前記金属キレート化合物がアルミニウム
トリスアセチルアセトネート、アルミニウムモノアセチ
ルアセトネートビス(エチルアセトアセテート)、又は
第二鉄トリスアセトネートである、請求項3に記載の粘
着剤。 - 【請求項5】 前記アクリル系共重合体の重量平均分子
量が60万〜120万である、請求項1に記載の粘着
剤。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の粘
着剤が基材表面に塗布されて成る粘着性シート材料。 - 【請求項7】 請求項6に記載の粘着性シート材料を被
着体表面に貼付することを特徴とする、被着体からのア
ウトガスによるふくれやめくれが抑制又は防止された被
着体表面の加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4157851A JPH0649425A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | アウトガス防止粘着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4157851A JPH0649425A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | アウトガス防止粘着剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0649425A true JPH0649425A (ja) | 1994-02-22 |
Family
ID=15658761
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4157851A Pending JPH0649425A (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | アウトガス防止粘着剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649425A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001044400A1 (en) * | 1999-12-14 | 2001-06-21 | Brady Worldwide, Inc. | Low outgassing pressure sensitive adhesives and method of use |
WO2001018138A3 (en) * | 1999-09-10 | 2002-09-26 | Brady Worldwide Inc | Pressure sensitive adhesives for use with data storage devices |
JP2018504468A (ja) * | 2014-12-03 | 2018-02-15 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 耐薬品性を有するアクリル系接着剤 |
JP2018159019A (ja) * | 2017-03-23 | 2018-10-11 | 綜研化学株式会社 | 粘着シート |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP4157851A patent/JPH0649425A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001018138A3 (en) * | 1999-09-10 | 2002-09-26 | Brady Worldwide Inc | Pressure sensitive adhesives for use with data storage devices |
WO2001044400A1 (en) * | 1999-12-14 | 2001-06-21 | Brady Worldwide, Inc. | Low outgassing pressure sensitive adhesives and method of use |
JP2018504468A (ja) * | 2014-12-03 | 2018-02-15 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 耐薬品性を有するアクリル系接着剤 |
JP2018159019A (ja) * | 2017-03-23 | 2018-10-11 | 綜研化学株式会社 | 粘着シート |
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