JP2020012042A - マスキングシート - Google Patents
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Abstract
Description
耐熱性基材としては、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリイミドフィルム、ポリエーテルイミドフィルム、ポリアラミドフィルム、ポリエーテルケトンフィルム、ポリエーテル・エーテルケトンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリ(4−メチルペンテン−1)フィルム等が用いられる。耐熱性基材を形成する材料としては、機械特性、耐熱性、耐薬品性、経済性などのバランスに優れる点から、ポリエチレンナフタレートまたはポリエチレンテレフタレートであることが好ましく、耐熱性基材としてはポリエチレンテレフタレート基材であることがより好ましい。ポリエチレンテレフタレート基材は、加熱収縮率を小さくするため、二軸延伸されていることが好ましい。また、ポリエチレンテレフタレート基材は、Tダイ押出成形等、公知の方法で未延伸の樹脂フィルムを製造した後、逐次二軸延伸、同時二軸延伸等の公知の方法を用いて製造したものを使用することができる。基材は、透明であっても不透明であってもよい。
粘着剤層は、アクリル系共重合体を含む粘着剤組成物から形成される。
・GPC測定装置:東ソー社製,HLC−8220 GPC
・GPCカラム(以下の順に通過):東ソー社製
TSK guard column HXL−H
TSK gel GMHXL(×2)
TSK gel G2000HXL
・測定溶媒:テトラヒドロフラン
・測定温度:40℃
アクリル系共重合体の製造方法は、特に制限されず、重合開始剤を使用する溶液重合法、乳化重合法、懸濁重合法、逆相懸濁重合法、薄膜重合法、噴霧重合法など従来公知の方法を用いることができる。また、重合開始剤により重合を開始させる方法の他に、放射線、電子線、紫外線等を照射して重合を開始させる方法を採用することもできる。中でも重合開始剤を使用する溶液重合法が、分子量の調節が容易であり、また不純物も少なくできるために好ましい。例えば、溶剤として酢酸エチル、トルエン、メチルエチルケトンなどを用い、単量体の合計量100質量部に対して、重合開始剤を好ましくは0.01〜0.50質量部を添加し、窒素雰囲気下で、例えば反応温度60〜90℃で、3〜10時間反応させることで得られる。
剥離ライナーとしては、特に限定されるものではないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルフィルム、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィンフィルムなどのプラスチックフィルム;上質紙、グラシン紙、クラフト紙、クレーコート紙などの紙が挙げられる。
装飾部は、着色剤、樹脂、ガラス粒子、セラミック粒子等の混合物からなる塗料を、塗布し、焼き付けることによって形成される。着色剤としては、カーボンブラック等が挙げられる。樹脂としては、(メタ)アクリル系共重合体、ウレタン、スチレン等が挙げられる。
還流器および攪拌機を備えたフラスコに、表1に記載の組成(質量比)を有する単量体混合物、アゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤)、および酢酸エチル(溶剤)を添加し、窒素置換を行いながら65℃まで加温し、7時間重合を行って、アクリル系共重合体を得た(重量平均分子量80万)。
アクリル系共重合体を製造する際の単量体混合物として表1に記載の組成(質量比)を有する単量体混合物を用いたこと以外は実施例1と同様にしてマスキングシートを得た。
コロネートHLの添加量を表1に記載の官能基封鎖率(モル%)となるように添加したこと以外は、実施例2と同様にしてマスキングシートを得た。
粘着剤層の厚みを8μmとしたこと以外は、実施例2と同様にしてマスキングシートを得た。
粘着剤層の厚みを11μmとしたこと以外は、実施例2と同様にしてマスキングシートを得た。
耐熱性基材の厚さを6μmとしたこと以外は、実施例2と同様にしてマスキングシートを得た。
アクリル系共重合体を製造する際の単量体混合物として表1に記載の組成(質量比)を有する単量体混合物を用いたこと以外は実施例1と同様にしてマスキングシートを得た。
粘着剤層の厚みを15μmとしたこと以外は、実施例2と同様にしてマスキングシートを得た。
実施例および比較例で得たマスキングシートを1日標準環境下(23℃50%RH)に静置し、剥離ライナーを剥がしてガラス板(ソーダライムガラス)に粘着剤層面を貼付した。標準環境下(23℃50%RH)に1時間静置後、200℃で60分加熱後、標準環境下(23℃50%RH)にて24時間放置することで、冷却した。その後、粘着力を測定した。具体的には、引張試験機により、180°方向に試験速度300mm/分でシートを引き剥がし、粘着力を測定する。数値は、シート幅25mm当たりの引き剥がし力に換算したもの(mN/25mm)である。結果を表1に示す。
実施例および比較例で得たマスキングシートから剥離ライナーを剥がして、粘着剤層面をガラス板(ソーダライムガラス)に貼付した。標準環境下(23℃50%RH)に1時間静置後、貼付したマスキングシートを200℃、60分加熱後、標準環境下(23℃50%RH)にて24時間放置することで、冷却した。その後、マスキングシートをガラスから剥がした。この際に、ガラス上に粘着剤の残渣による曇りが生じたか否かを目視で次の基準で判定した。
4:ガラス上に曇りが生じなかった。
3:ガラス上にわずかに曇りが生じた。
2:ガラス上に曇りが生じたが、実用上問題ない。
1:実用上問題が生ずる程度に、ガラス上に曇りが生ずる。
実施例および比較例で得たマスキングシートに10mm×50mmの非マスキング部を設けた後、マスキングシートから剥離ライナーを剥がして、粘着剤層面をガラス板(ソーダライムガラス)に貼付した。ガラス用着色塗料(商品名:三ツ星ハイカラー(登録商標)S、三ツ星ベルト社製)をスプレー法により塗布し、厚さ15μmの塗膜を形成し、200℃、60分加熱後、標準環境下(23℃50%RH)にて24時間放置することで、冷却した。その後、マスキングシートをガラスから剥がした。この際に、塗膜の見切り部に生じた盛り上がりの大きさを評価した。なお、実施例9のみ塗膜の厚さを8μmとした。
4:2μm未満
3:2μm以上4μm未満
2:4μm以上6μm未満
1:6μm以上
結果を表1に示す。
11 非マスキング部、
12 耐熱性基材、
13 粘着剤層、
14 剥離ライナー。
Claims (6)
- 耐熱性基材と、粘着剤層と、を有するマスキングシートであって、
200℃で60分加熱し、冷却した後のガラスに対する粘着力が2500mN/25mm未満であり、
前記耐熱性基材および前記粘着剤層の合計厚さが25μm以下であり、
厚さ方向に貫通されてなる非マスキング部を有し、
前記粘着剤層がアクリル系共重合体を含む粘着剤組成物から形成される、マスキングシート。 - 前記粘着剤組成物は、架橋剤と、(メタ)アクリル酸アルキルエステルおよび前記架橋剤中の官能基と架橋可能な官能基含有不飽和単量体を含む単量体混合物を共重合してなるアクリル系共重合体と、を含有する、請求項1に記載のマスキングシート。
- 前記官能基含有不飽和単量体が、水酸基含有不飽和単量体を含む、請求項2に記載のマスキングシート。
- 前記水酸基含有不飽和単量体の含有量が単量体混合物100質量%に対して、3〜15質量%である、請求項3に記載のマスキングシート。
- 前記架橋剤が、イソシアネート系架橋剤である、請求項3または4に記載のマスキングシート。
- 前記水酸基の50〜200%がイソシアネート基によって封鎖されている、請求項5に記載のマスキングシート。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021115336A (ja) * | 2020-01-28 | 2021-08-10 | サミー株式会社 | 遊技機 |
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JP2009538389A (ja) * | 2007-08-03 | 2009-11-05 | トウレ セハン インコーポレイテッド | 耐熱性粘着シート |
WO2016027787A1 (ja) * | 2014-08-18 | 2016-02-25 | 日本合成化学工業株式会社 | 粘着剤組成物、これを架橋させてなる粘着剤、マスキングフィルム用粘着剤、耐熱粘着フィルム用粘着剤、マスキング用耐熱粘着フィルム、およびその使用方法 |
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2018
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