JP2017039227A - ガラス積層体、ガラス積層体ロール、電子デバイス用基板、及び離型フィルム付きガラス層保護フィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】厚みが40μm以下の樹脂層、厚みが15μm以下の接着層、及び厚みが10〜200μmのガラス層をこの順に備えたガラス積層体であって、樹脂層の150℃10分間における熱収縮率の絶対値が1.0%以下であり、樹脂層の厚みdp(μm)、樹脂層の引張弾性率Ep(GPa)、ガラス層の厚みdg(μm)及びガラス層の引張弾性率Eg(GPa)が式(1)を満たすガラス積層体。樹脂層が二軸延伸ポリエステルフィルムからなるガラス積層体。
【選択図】なし
Description
そこで、ガラス層に樹脂フィルムを貼り付けてガラス積層体とし、ガラスの破損を防止する方法が提案されている。
すなわち、貼り合せ時の反りを抑えることは可能であるが、ガラス−樹脂積層体を例えば、電子デバイス用基板として用いた場合、電子デバイス製造における電極形成工程等で積層体が加熱されると、樹脂フィルムの熱膨張や残留応力による熱収縮などの寸法変化に起因して積層体が反ってしまい、電子デバイス用基板として利用できないことが懸念される。
また、ガラス−樹脂積層体を加熱した場合に発生する反りを抑制するために、樹脂フィルムに残存する残留応力を極力低減させることで、樹脂フィルムの熱収縮などによる寸法変化を抑えることが考えられる。
しかしながら、樹脂フィルム自体の線膨張係数は一般的にガラスよりも大きく、樹脂フィルムの熱膨張による寸法変化が生じた場合、積層体の反りを抑制することは困難であった。
さらに断面二次モーメントは各層の厚みの3乗に比例するため、ガラス積層体の反り量は下記の式(3)のように略比例関係にあることがわかる。
すなわち本発明は以下の通りである。
該樹脂層の150℃10分間における熱収縮率の絶対値が1.0%以下であり、且つ、該樹脂層の厚みdp(μm)、該樹脂層の引張弾性率Ep(GPa)、該ガラス層の厚みdg(μm)及び該ガラス層の引張弾性率Eg(GPa)が下記式(1)を満たすことを特徴とするガラス積層体。
[3] 前記樹脂層が二軸延伸ポリエステルフィルムであることを特徴とする、[1]又は[2]に記載のガラス積層体。
[4] 前記接着層の厚みが15μm以下であることを特徴とする、[1]〜[3]のいずれかに記載のガラス積層体。
[5] [1]〜[4]のいずれかに記載のガラス積層体を巻き取ってなるガラス積層体ロール。
[6] [1]〜[4]のいずれかに記載のガラス積層体を用いてなる電子デバイス用基板。
[7] [1]〜[4]のいずれかに記載のガラス積層体の製造に使用される、少なくとも樹脂層、接着層、及び離型フィルムをこの順に有する離型フィルム付きガラス層保護フィルム。
なお、本明細書においては、簡便のために、「ガラス積層体」を「本積層体」と称することがある。
以下では、本発明のガラス積層体において、樹脂層、接着層、ガラス層をはじめ、用いられる材料等について詳細に説明する。後述するガラス積層体の製造方法では、これらの材料等が用いられる。
本発明に用いられる樹脂層は、接着層を介してガラス層の一方の面に貼着される層であり、強度の低いガラス層を保護し、ハンドリング性を向上させる役割を担う。
また、本発明に用いられる樹脂層は、熱収縮率が特定の範囲内であり、且つ、その引張弾性率及び厚みが、ガラス層の引張弾性率及び厚みと特定の関係を満たすため、加熱による樹脂層の熱膨張による寸法変化や、樹脂層の残留応力による熱収縮などの寸法変化が生じた場合にも、ガラス積層体の反りを抑制できる。
式(1)の左辺は6.0×10−4未満であることが好ましく、4.0×10−4未満であることがより好ましい。
一方、式(1)の左辺は通常、1.0×10−8より大きく、1.0×10−7より大きいことが好ましく、1.0×10−6より大きいことがより好ましい。
1.0×10−8よりも大きければ、ガラス積層体のハンドリング性を確保できる傾向がある。
樹脂層において、MD(樹脂の流れ方向)とTD(流れに垂直な方向)が明らかである場合、どちらの方向の引張弾性率Epにおいても、上記式(1)を満たすことが重要である。
また、樹脂層の150℃10分間の熱収縮率の絶対値は、1.0%以下であることが重要であり、0.8%以下であることが好ましく、0.6%以下であることがより好ましい。一方で、下限は0.0%以上である。
上記範囲内とすることで、樹脂層の熱収縮により生じる力を小さくし、ガラス積層体の反りを低減することが可能となる。
樹脂層において、MDとTDが明らかである場合、どちらの方向の熱収縮率の絶対値においても、上記範囲内であることが重要である。
本発明に用いられる樹脂層としては、150℃10分間の熱収縮率の絶対値が0.6%以下であり、且つ、式(1)の左辺が4.0×10−4未満であることが特に好ましい。
引張弾性率を調整するためには、樹脂層を構成するポリマーの一次構造、共重合比、配合比の調整、さらに樹脂層の成膜、延伸、結晶化などの製造工程の条件を適宜調整すればよい。
一方、40μm以下であることが好ましい。30μm以下がより好ましく、20μm以下がさらに好ましい。
樹脂層の厚みが4μm以上であれば、ガラス層に貼着した場合、強度の低いガラス層を保護し、ハンドリング性を向上できる傾向がある。樹脂層の厚みが40μm以下であれば、樹脂層の熱寸法変化がガラス積層体の反りに与える影響が少なくなる傾向がある。
一方、20GPa以下であることが好ましく、10GPa以下であることがより好ましい。
樹脂層の引張弾性率Epは0.3GPa以上であれば、樹脂層の寸法変化が容易には起きにくいために、ガラス層と貼り合せる際に樹脂層に残留歪みが生じにくく、ガラス積層体における反りの発生を抑制できる傾向がある。
一方、樹脂層の引張弾性率Epが20GPa以下であれば、樹脂層のハンドリング性が良く、ガラス層と貼り合せること容易になる傾向にある。
樹脂層において、MDとTDが明らかである場合、どちらの方向の引張弾性率Epにおいても、上記範囲であることが好ましい。
樹脂層の線膨張係数が60ppm/K以下であれば、加熱による樹脂層の寸法変化が小さく、ガラス積層体の反りを抑制することができる傾向にある。
なお、樹脂層の線膨張係数は、JIS K 7197に準拠して測定することができる。
上記熱可塑性樹脂の具体例としては、フッ素系樹脂、ポリエーテルサルホン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、熱可塑性ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリレート系樹脂、ポリサルホン系樹脂、ポリエーテルイミド系樹脂、ポリエーテルエーテルケトン系樹脂、ポリエーテルシリコン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂等が挙げられる。
このうち、汎用性、透明性及び高温下での熱収縮特性の観点から、ポリエステル系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂が好ましい。中でも、樹脂層としては、ポリエステル系樹脂を主成分として含む2軸延伸ポリエステルフィルムがより好ましく、ポリエチレンナフタレートを主成分として含む2軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルムがさらに好ましい。
なお主成分とは、通常樹脂層を形成する成分のうち最も多く含有する成分をいい、各層において50質量%以上占めるものを主成分としてもよく、80質量%以上占めるものを主成分としてもよく、90質量%以上占めるものを主成分としてもよい。
上記熱又は活性エネルギー線により硬化した硬化樹脂の具体例としては、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂等が挙げられ、透明性及び高温下での収縮特性の観点から、ポリイミド系樹脂が好ましい。
これらは一種類又は二種類以上の樹脂を組み合わせて使用することができる。
樹脂層をガラス層と積層する前に、予め樹脂層にアニール処理を施すことにより、樹脂層の加熱時の熱収縮を緩和させ、本積層体を加熱した場合の反りを抑制することができる。
本発明に用いられる接着層は、ガラス層と樹脂層を接着させる層である。
接着層の厚みが15μm以下であれば、加熱や吸湿による寸法変化、および透明性に影響を与えることが少なくなる傾向がある。
厚みが0.5μm以上であれば、樹脂層との密着性を十分確保することができ、工程中に剥離する恐れがなくなる傾向がある。
尚、剥離強度は、90度剥離方法で測定することができる。このとき、例えば、万能試験機(株式会社インテスコ製 引張圧縮試験機「INTESCO 200X」)を用いることができる。
例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂、シリコーン樹脂などを挙げることができる。
透明性、反応性、密着性をバランスよく備えるアクリル樹脂、およびエポキシ樹脂が好ましく、中でも耐熱性に優れるエポキシ樹脂が特に好ましい。
本発明に用いられるガラス層は、厚みが10μm以上、200μm以下のガラスであれば、任意の適切なものが採用されうる。
市販されているガラス層の具体例としては、無アルカリガラスである日本電気硝子株式会社製の商品名「OA−10G」が挙げられる。
本発明のガラス積層体は、樹脂層、接着層、及び厚み10μm以上、200μm以下のガラス層をこの順に備えたガラス積層体であって、樹脂層の熱収縮率が特定の範囲内であり、且つ、樹脂層及びガラス層の引張弾性率と厚みが特定の関係を満たすため、加熱による樹脂層の寸法変化が生じた場合にも、ガラス積層体の反りを抑制できる。
本発明のガラス積層体の厚みが、20μm以上であれば、加工時のたわみが少なくなり、ガラス積層体上に形成した素子などの位置精度が優れるできる傾向があり、200μm以下であれば、軽量でフレキシブル性に優れるできる傾向がある。
積層体の反り量が10mm以下であれば、ロール・トゥ・ロール工程において搬送ロールからの浮きや検査機などとの接触を避けることが容易になる傾向がある。
本ガラス積層体の変形可能な曲率半径については、外部から積層体にかかる応力がガラスの破壊応力を超えなければよく、積層体を構成するガラス層、および樹脂層の厚みを適宜調整することで達成される。
本発明のガラス積層体の製造方法は特に限定されない。例えば、樹脂層を塗工基材として接着層を塗工してガラス層保護フィルムを形成し、ガラス層と貼着する方法、ガラス層を塗工基材として接着層を塗工形成し、樹脂層と貼着する方法、樹脂層とガラス層で接着層を両側から挟み込みながら、ラミネートする方法が挙げられる。
また、一度、樹脂層と離型フィルムとの間に接着層を有する構成の積層シート(以下、離型フィルム付きガラス層保護フィルムとも称する)を作製した後、離型フィルムを剥離し、樹脂層と接着層を有する構成の積層シート(以下、ガラス層保護フィルムとも称する)の接着層面をガラス層に貼着することで、ガラス積層体を作製することもできる。
なお、接着層が加熱、活性エネルギー線照射等の硬化処理を必要とする場合は、必要に応じて硬化処理を施してもよい。
本ガラス積層体は、電子デバイス用基板としてロール・トゥ・ロールで処理することが可能であり、例えば、ロール・トゥ・ロールで処理する工程を有する有機電界発光素子及び有機光電変換素子等の電子デバイスを作成する際の基板として好適に用いることができる。
また、本ガラス積層体は、支持層に固定することで、枚葉で処理することも可能であり、枚葉で処理する工程を有する電子デバイスの基板としても用いることができる。
一般的に「フィルム」とは、長さおよび幅に比べて厚みが極めて小さく、最大厚みが任意に限定されている薄い平らな製品で、通常、ロールの形で供給されるものをいい(日本工業規格JIS K−6900)、一般的に「シート」とは、JISにおける定義上、薄く、一般にその厚みが長さと幅のわりには小さく平らな製品をいう。しかし、シートとフィルムの境界は定かでなく、本発明において文言上両者を区別する必要がないので、本発明においては、「フィルム」と称する場合でも「シート」を含むものとし、「シート」と称する場合でも「フィルム」を含むものとする。
なお、実施例及び比較例における測定・評価は以下の方法・基準で行った。
(1)樹脂層の引張弾性率
樹脂層のMD及びTDからそれぞれ長さ150mm×幅20mmの短冊状に切り出し、引張試験機(株式会社島津製作所製、「AGS−X」)を用いて、短冊状樹脂層サンプルの長手方向の伸びと応力を測定し、これらの値から引張弾性率を算出し、樹脂層のMDおよびTDの引張弾性率とした。試験条件は、チャック間距離を100mm、引っ張り速度を10mm/minとし、23℃で測定した。
樹脂層のMD及びTDからそれぞれ長さ140mm×幅10mmの短冊状にフィルムを切り出し、その中間に長さ100mm間隔の標線を記入した試験片を、150℃に設定した恒温槽内で10分間無荷重の状態で懸垂し、取り出した後、室温で、15分以上放冷し、恒温槽に入れる前後の標線間の長さから熱収縮率を%値で求めた。なお、測定は各5回行い、各測定で得られた熱収縮率(%)の平均値を算出し、少数第二位を四捨五入した値を記載した。
サンプルサイズ100mm角のガラス積層体を150℃に設定した恒温槽内に1時間入れて、熱処理をおこなった。
恒温槽から取り出した後、ガラス積層体を室温で15分以上放冷し、水平な定盤上に静置した。なお、ガラス積層体が反っている場合は、図2に示すように、ガラス積層体の中央部が定盤に接し、端部が定盤から浮くように置いた。
図2に示すように、定盤からガラス積層体下面における各辺中央部分までの鉛直距離を測定し、その平均値を算出して、熱処理後のガラス積層体の反り量とした。
評価基準は以下の通りである。
◎:ガラス積層体の反り量が2mm以下。
○:ガラス積層体の反り量が10mm以下。
×:ガラス積層体の反り量が10mmより大きい。
ちなみに、実施例及び比較例で得られたガラス積層体について、熱処理前はいずれの積層体も反っておらず、反り量はゼロであった。
ガラス層の厚み、ガラス層の引張弾性率、樹脂層の厚み及び上述の方法で測定した樹脂層の引張弾性率を式(1)左辺に代入して算出した。
なお、算出した式(1)左辺の値を定数Aと置き換えた。
アクリル系粘着剤(綜研化学株式会社製 商品名「SKダイン2975」)100質量部、硬化剤(綜研化学株式会社製 商品名「D−94」)0.36質量部を配合し、酢酸ブチルで均一に希釈して接着層を得た。樹脂層として12μm厚のポリエチレンナフタレート(以下、PEN)フィルム(帝人株式会社製 商品名「テオネックスQ51」)を用い、片面に前記接着層を乾燥後の厚みが10μmになるように塗布し、溶剤を除去することにより、ガラス層保護フィルム1を得た。
50μm厚のガラス層(日本電気硝子株式会社製 商品名「OA−10G」 引張弾性率Eg:73GPa)と前記ガラス層保護フィルム1の接着層側と貼り合せることによって、ガラス積層体1を得た。
樹脂層及び得られたガラス積層体1について、各種測定・評価を行った。結果を表1に示す。
樹脂層として25μm厚のPENフィルム(帝人株式会社製 商品名「テオネックスQ51」)を用いた以外は実施例1と同様にして、ガラス層保護フィルム2、およびガラス積層体2を得た。
樹脂層及び得られたガラス積層体2について、各種測定・評価を行った。結果を表1に示す。
エポキシ樹脂(DIC株式会社製 商品名「エピクロン850S」)60質量部、フェノキシ樹脂(新日鉄住金化学株式会社製 商品名「フェノトートYP−40ASM40」)40質量部、硬化剤(サンアプロ株式会社製 商品名「CPI−210S」)1質量部を配合し、酢酸ブチルで均一に希釈して接着層を得た。樹脂層として25μm厚のPENフィルム(帝人株式会社製 商品名「テオネックスQ51」)を用い、片面に前記接着層を乾燥後の厚みが5μmになるように塗布し、溶剤を除去することにより、ガラス層保護フィルム3を得た。
50μm厚のガラス層(日本電気硝子株式会社製 商品名「OA−10G」 引張弾性率Eg:73GPa)と前記ガラス層保護フィルム3の接着層側と貼り合せたのち、ガラス層面から高圧水銀ランプ(ランプ出力:160W/cm)を照射することによって、接着層を硬化させ、ガラス積層体3を得た。
樹脂層及び得られたガラス積層体3について、各種測定・評価を行った。結果を表1に示す。
樹脂層として予めアニール処理がなされた50μm厚のPENフィルム(帝人株式会社製 商品名「テオネックスQ65FA」)を、ガラス層として100μm厚のガラス(日本電気硝子株式会社製 商品名「OA−10G」 引張弾性率Eg:73GPa)を用いた以外は実施例1と同様にして、ガラス層保護フィルム4、およびガラス積層体4を得た。
樹脂層及び得られたガラス積層体4について、各種測定・評価を行った。結果を表1に示す。
樹脂層として予めアニール処理がなされた50μm厚のPENフィルム(帝人株式会社製 商品名「テオネックスQ65FA」)を用いた以外は実施例1と同様にして、ガラス層保護フィルム5、およびガラス積層体5を得た。
樹脂層及び得られたガラス積層体5について、各種測定・評価を行った。結果を表1に示す。
ガラス層保護フィルム6として、樹脂層であるポリエチレンテレフタレート(以下、PET)フィルムの片面に粘着層を有するフィルム(株式会社サンエー化研製 商品名「サニテクトNSA33T」)を準備した。
50μm厚のガラス層(日本電気硝子株式会社製 商品名「OA−10G」 引張弾性率Eg:73GPa)と前記ガラス層保護フィルム6の粘着層側と貼り合せることによって、ガラス積層体6を得た。
樹脂層及び得られたガラス積層体6について、各種測定・評価を行った。結果を表1に示す。
実施例1〜4の結果から、樹脂層の150℃10分間における熱収縮率が1.0%以下であり、且つ、式(1)を満たすことで、ガラス積層体における熱処理後の反り量が10mm以下であり、加熱による樹脂層の寸法変化が生じた場合にも、反りの発生が抑制され、且つ、ハンドリング性に優れるガラス積層体が得られることが分かった。
一方、比較例1及び2の結果から、ガラス積層体における樹脂層及びガラス層が式(1)を満たさないか、樹脂層の150℃10分間における熱収縮率が1.0%よりも大きい場合には、ガラス積層体における熱処理後の反り量が10mmよりも大きくなってしまい、加熱による樹脂層の寸法変化が生じた場合に、ガラス積層体が大きく反ってしまうことが分かった。
11 樹脂層
12 接着層
13 ガラス層
24 定盤
25 鉛直距離
Claims (7)
- 前記樹脂層の厚みが40μm以下であることを特徴とする、請求項1に記載のガラス積層体。
- 前記樹脂層が二軸延伸ポリエステルフィルムであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のガラス積層体。
- 前記接着層の厚みが15μm以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のガラス積層体。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のガラス積層体を巻き取ってなるガラス積層体ロール。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のガラス積層体を用いてなる電子デバイス用基板。
- 請求項1〜4のいずれかに記載のガラス積層体の製造に使用される、少なくとも樹脂層、接着層、及び離型フィルムをこの順に有する離型フィルム付きガラス層保護フィルム。
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