JPH0954393A - 写真フイルムカートリッジ用粘着ラベル及び写真フイルムカートリッジ - Google Patents

写真フイルムカートリッジ用粘着ラベル及び写真フイルムカートリッジ

Info

Publication number
JPH0954393A
JPH0954393A JP26601095A JP26601095A JPH0954393A JP H0954393 A JPH0954393 A JP H0954393A JP 26601095 A JP26601095 A JP 26601095A JP 26601095 A JP26601095 A JP 26601095A JP H0954393 A JPH0954393 A JP H0954393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
label
photographic film
resin
cartridge
adhesive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26601095A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazunori Mizuno
和則 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP26601095A priority Critical patent/JPH0954393A/ja
Publication of JPH0954393A publication Critical patent/JPH0954393A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 粘着ラベル8は、粘着剤を介してカート
リッジ本体5の凹部5aに貼り付けられている。粘着ラ
ベル8のラベルベースは、カートリッジ本体と同じ種類
の樹脂であるポリスチレン樹脂で形成した樹脂フイルム
であり、この印刷,印字される側の面が多孔状又はマッ
ト状になっている。粘着剤はアクリル系であって、ラベ
ルベースの面に塗布されている。ラベルベースの多孔状
又はマット状になった面には、写真フイルム6のフイル
ム感度,撮影可能枚数,有効期限等がインクで印刷さ
れ、またバーコードやID番号がレザービームプリンタ
のトナーで印字されている。 【効果】 カートリッジ本体の嵌合強度を補強でき、印
字適性が良好になる。良好な生産安定性を得ることがで
き、ラベルを剥がさずにそのままカートリッジ本体を溶
融再利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルムカー
トリッジ用粘着ラベル及び写真フイルムカートリッジに
関し、さらに詳しくは写真フイルムカートリッジのカー
トリッジ本体の周面に貼り付けて用いられ、写真フイル
ムの固有情報等が記された写真フイルムカートリッジ用
粘着ラベル及びこれが貼着される写真フイルムカートリ
ッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スプールの回転によって未露光の写真フ
イルムを外部に送り出す樹脂製の写真フイルムカートリ
ッジが知られている(例えば米国特許第5,296,8
87号明細書)。この写真フイルムカートリッジのカー
トリッジ本体は、上下2個のシェルを接合したもので、
周面にフイルム感度や撮影可能枚数等の写真フイルムの
固有情報を記載したラベルが貼着されている。また、こ
のような新しい写真フイルムカートリッジ・システムで
は、プロジェクタやテレビ画面で鑑賞がしやすいよう
に、現像した写真フイルム(ネガやスライド用ポジフイ
ルム)を同じカートリッジ本体に巻き込んで返却するこ
とになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な写真フイルムカートリッジは、携帯性を良好にする,
カメラの小型化に寄与する等の目的から、太さが細い形
態にしてある。これにより、カートリッジ本体の周面の
曲率が小さいため、この上に貼着したラベルの端がカー
トリッジ本体の周面から剥がれて捲れるという問題点が
あった。また、上下のシェルを接合する手段としては、
嵌合爪による嵌合,超音波による接着,接着剤による接
着等があるが、生産性が良好なことから、嵌合爪による
嵌合が注目されている。ところが、この方法では、写真
フイルムカートリッジを不用意に落下させたり、ぶつけ
ると、この強い衝撃により、シェルが互いに外れたり、
ずれることがあり、嵌合面から入った光によって内部の
写真フイルムが光被りを起こし使用不能になることがあ
った。
【0004】また、上述したように、現像済みの写真フ
イルムを同じカートリッジ本体に巻き込んで返却する場
合には、写真フイルムと写真フイルムカートリッジの両
方に同じ固有の番号(ID番号)を付することにより現
像所での作業効率が大幅に改善されることがわかった。
写真フイルムカートリッジにID番号を付与するには、
前記ラベルにID番号をコンピュータ制御のレーザービ
ームプリンタを用いて印字する方法が最も効率的であ
る。しかしながら、ラベルベースとして例えば樹脂フイ
ルムを用いた場合には、トナーの定着性が悪く、擦ると
トナーが剥がれ、ID番号が読取不能になるという問題
があった。また、ID番号の印字を熱転写方式のバーコ
ードプリンタで実施すれば、擦過強度のある印字が可能
であるが、この場合、バーコードプリンタで狭い部分を
ラベルが通過すると、ラベル端から糊が食み出し、プリ
ンタを汚染して印字不良になることがある。
【0005】ラベルを作るには、離型紙上に貼り付けた
粘着フイルムの必要部分をカットし、不要な部分を剥離
して除去する必要がある。この際に、粘着剤がはみ出す
と、ラベルまで一緒に剥がれる場合があり、問題となっ
ていた。
【0006】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、曲率が小さい曲面にも剥がれることなく固
着できる,上下シェルの嵌合強度を補強できる,印字適
性がある,粘着剤のはみ出しがなく生産安定性が良好な
写真フイルムカートリッジ用粘着ラベル及び写真フイル
ムカートリッジを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の写真フイルムカートリッジ用粘着ラ
ベルは、ASTMD882の引張強さが200kg/c
2 〜1000kg/cm2 であって少なくとも一方の
面が多孔状又はマット状の合成樹脂フイルムからなるラ
ベルベースと、このラベルベースの他方の面に1平方メ
ートルあたり10g以上40g以下で塗布され、JIS
Z0237の保持力が5mm以下であるアクリル系の粘
着剤とから構成したものである。
【0008】請求項2記載の写真フイルムカートリッジ
用粘着ラベルは、請求項1において、前記合成樹脂フイ
ルムは、前記樹脂製シェルと同じ種類の樹脂で形成した
ものである。また、請求項3記載の写真フイルムカート
リッジ用粘着ラベルは、請求項2において、前記合成樹
脂フイルムをポリスチレン樹脂フイルムとしたものであ
る。
【0009】請求項4記載の写真フイルムカートリッジ
は、前記写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルが貼着
されるカートリッジ本体の外表面に、1μm〜25μm
の凹凸を2500μm2 あたり40〜2500個形成し
たものである。また、請求項5記載の写真フイルムカー
トリッジは、請求項4において、前記写真フイルムカー
トリッジ用粘着ラベルを、請求項1ないし3いずれか記
載の写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルとしたもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の写真フイルムカートリッ
ジの構成を示す図2において、写真フイルムカートリッ
ジ2は、一対の樹脂製のシェル3,4から構成されるカ
ートリッジ本体5の内部に、写真フイルム6を巻き付け
たスプール7を回動自在に収納しており、カートリッジ
本体5の外周には、詳しくは後述する本発明の粘着ラベ
ル8が貼着されている。
【0011】シェル3,4の正面側の合わせ目には、写
真フイルム6を送り出すためのフイルム出入り口10が
形成されている。このフイルム出入り口10には、カー
トリッジ本体5内への入光を防止するための蓋部材11
が組み込まれ、またフイルム出入り口10の奥には、写
真フイルム6の先端に形成された分離部6bを掬い上げ
るための分離爪12がシェル3と一体に形成されてい
る。蓋部材11の両端部には、それぞれキー13,14
が形成されており、カメラに装填された際に、カメラ側
の開閉用駆動軸が係合される。そして、この開閉用駆動
軸の回動によってフイルム送出口10を光密に遮蔽する
閉じ位置と、開放する開き位置との間で移動される。
【0012】スプール7には、スプール軸16の両端内
側に、円環状の突起であるリップ17a,18aが形成
された一対のフイルム規制用のディスク17,18が取
り付けられる。また、スプール軸16の一端部にはデー
タ板19が一体に形成されており、他端部には回転部材
20が取り付けられる。スプール軸16には、カメラに
装填された際にカメラ側の駆動軸が係合するカギ穴状の
キーが両端部に設けられた穴21の奥に形成されてお
り、スプール7は、この駆動軸の回転によって回動され
る。
【0013】回転部材20には、2つのラチェット爪2
3、ギヤ24、及び表示板25とが一体に形成されてお
り、これらはスプール軸16と一体に回転される。
【0014】カートリッジ本体5の内部には、ギヤ24
と噛み合うようにスプールロック27が収納されてい
る。このスプールロック27は、蓋部材11が閉じ位置
にある時にはギヤ24に係合され、スプール軸16の回
転ロックを行い、不用意な写真フイルム6の送り出しが
防止される。また、蓋部材11が開き位置にある時に
は、ギヤ24との係合が解除され、スプール軸16の回
転がフリーになる。
【0015】一対のディスク17,18は、0.3mm
以下の厚みのプラスチック材料で成形されており、断面
がカップ状となっている。カップ状の底部には、スプー
ル軸16が回動自在に挿入される丸穴29,30がそれ
ぞれ設けられている。また、リップ17a,18aは、
スプール軸16に取り付けられた際に互いに向き合うよ
うになり、これらの間に巻回される写真フイルム6の幅
方向の両端部の最外周を包み込んで、カートリッジ本体
5内での巻き緩みを防止する。これにより、スプール7
の回転を写真フイルム6の最外周まで伝達させることが
できる。
【0016】ディスク18には、丸穴30を取り囲むよ
うに、所定ピッチで4個のスリット32が形成されてい
る。これらのスリット32には、スプール軸16が写真
フイルム送り出し方向に回転した際に、回転部材20の
ラチェット爪23が係合される。ラチェット爪23は、
前記スリット32に係合した際にスプール軸16の回転
をディスク18に伝達させ、スプール軸16が写真フイ
ルム巻き取り方向に回転した際には回転部材20のラチ
ェット爪23が前記スリット32を乗り越え、スプール
軸16の回転をディスク18に伝達させることはない。
【0017】シェル3,4の内壁側面には、ディスク1
7,18に当接して、ディスク17,18の変形を規制
するディスク規制手段であるリブ34が一体に形成され
ている。このリブ34は、シェル3,4のそれぞれの両
内壁側面に3個ずつ形成されており、ディスク17,1
8の外側を分散して規制するようになっている。なお、
写真フイルム6は、カートリッジ本体5から送出あるい
は巻き戻されるときに、ディスク17,18を変形さ
せ、ディスク17とディスク18との間を押し広げるよ
うにするので、リブ34はフイルム出入り口10の近傍
には設けられていない。
【0018】データ板19の外面には、カートリッジ本
体5内に収納されている写真フイルム6の各種データを
示すバーコードが放射状に印刷されたデータラベル36
が貼着される。このデータラベル36は、シェル3の側
面に形成されたデータ窓37を通してカートリッジ本体
5の外部に露呈され、バーコードはカメラ等の装置によ
って読み取られる。
【0019】また、スプール7はカメラ等の機器によっ
てその回転位置が検出されており、写真フイルム6をカ
ートリッジ本体5内に巻き戻したときには、写真フイル
ムカートリッジ2の使用状況に応じた任意の位置に停止
されるようになっている。これにより、回転部材20の
表示板25が、シェル3,4の一側面に形成された複数
個の使用状況表示窓39のいずれかから見えるようにな
り、この表示板25がどの窓から見えるかによって未使
用,使用済み,部分使用済み,現像済み等が判別でき
る。
【0020】写真フイルム6の先端部6aには、幅方向
の端部のうち、ディスク17に抑えられる側に切欠41
が形成されている。この切欠41は、写真フイルム6が
全てパトローネ本体5内に巻き込まれたときにディスク
17に引っ掛かり、切欠41よりも先端側の部分に分離
部6bがディスク17内に巻き込まれるのを防止するた
めのものである。これにより、写真フイルム6の分離部
6bはディスク17の外周に若干浮き上がるようにな
り、分離部6bと分離爪12とが接触しやすくなり、写
真フイルム6の送り出しがより確実なものとなる。
【0021】図1において、カートリッジ本体5の周面
には、例えば深さ0.2mmの凹部5aが形成されてお
り、この凹部5aには、フイルム感度,撮影可能フレー
ム数,ID番号,メモ欄,使用表示記入欄等が記された
粘着ラベル8が貼り付けられている。
【0022】粘着ラベル8は、長尺のラベル原反50で
ラベル自動貼り付け機に供給され、ラベル原反50の離
型紙から1枚ずつ剥がされてカートリッジ本体5の凹部
5aに貼り付けられる。ラベル原反50は、図3に示す
ように、ラベルベース51,粘着剤52,離型紙53を
層状にしたものであり、粘着ラベル8の形状にハーフカ
ット(離型紙53までは刃を入れずにラベルベース51
及び粘着剤52のみをカット)され、不要な外周が離型
紙53から剥がされ(カス上げされ)、粘着ラベル8が
離型紙53の上に残された状態にしたものである。
【0023】ラベルベース51の表面には、図4に示す
ように、凸版輪転印刷,オフセット印刷,フレキソ印刷
等を用いて使用表示60,メーカー名61,フイルム感
度62,撮影可能フレーム数63,有効期限64,使用
上の注意65,生産国名66,メモ記入欄67,マーク
68等の各文字や記号がインク54で印刷され、またコ
ンピュータ制御のレーザービームプリンタによりバーコ
ード69やID番号70がトナー55で印字される。
【0024】ID番号70は、現像時に小さなラベル等
に転記されて写真フイルム6に貼着される。写真フイル
ム6を現像した後、写真フイルムに貼着されたラベルの
ID番号とカートリッジ本体5の粘着ラベル8のID番
号とを照合することにより、現像済みの写真フイルム6
を間違えることなく同じカートリッジ本体5内に収納す
ることができる。なお、マーク68は写真フイルムカー
トリッジ2をカメラのカートリッジ室(図示せず)に挿
入する際の挿入方向を示す。また、ID番号とは、写真
フイルムカートリッジ1個1個に固有の番号であり、一
定期間後にリセットする。
【0025】ラベルベース51の材料は、貼付作業性が
良く、平面性の良い材質が好ましく、ポリスチレン(P
S)の他に透明なポリエチレン(PE),ポリプロピレ
ン(PP),ポリエチレンテレフタレート(PET),
アクリル,ポリカーボネート,トリアセテート,塩化ビ
ニル等のフイルムを用いてもよいが、リサイクルの視点
からカートリッジ本体5と同じ種類の材料を使用するこ
とが好ましい。
【0026】ラベルベース51は、無延伸フイルム,一
軸又は二軸延伸フイルムのいずれも使用することができ
るが、耐熱性,強度の点から一軸又は二軸延伸フイルム
が好ましく、特に二軸延伸ポリスチレンフイルム,二軸
延伸ポリプロピレンフイルム,二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレートフイルムが好ましい。ラベルベース51の
厚さは、10〜90μ,好ましくは20〜80μ,特に
好ましくは30〜70μ,最も好ましくは40〜60μ
である。10μ未満では強度が不足し、90μを越える
と高価になり且つ延伸フイルムとすることが困難にな
る。
【0027】ラベルベース51の表面には、前述したよ
うに、写真フイルムカートリッジ2の内容物を表現する
ための各種の表示が記されている(図4参照)。特に、
写真フイルムカートリッジ2は、現像済みの写真フイル
ム6を同じカートリッジ本体5内に巻き込んで返却する
ため、粘着ラベル8の表示は保存用としても活用され
る。したがって、ラベルベース51の表面の印刷,印字
特性はきわめて重要になる。さらに、これらの表示は、
ユーザーが購入したいと思える美しさ(工夫したデザイ
ンや色調)を備えている必要がある。このため、ラベル
ベース51の面質は印刷するインクの色調に映えるよう
に、平滑で白く、反射率の高い面状が好ましい。また、
ID番号70は、大量の粘着ラベル8に1個ずつ番号を
変更しながらプリントするため、コンピュータ制御で作
動するレーザービームプリンタを使用して印字するのが
一般的である。したがって、ラベルベース51の表面
は、レーザービームプリンタのトナー定着適性が良好で
なければならないから、細かい凹凸や発泡層を有したも
のが好ましい。
【0028】ラベルベース51の表面に印刷適性,印字
適性を付与する方法としては、サンドプラスト,エンボ
ス等によって表面を粗面化する方法、硫酸等で表面をエ
ッチングすることにより粗面化する方法、炭酸マグネシ
ウム,二酸化ケイ素(シリカ),ポリメチルメタアクリ
レート等の無機及び有機の微細粒子を分散した樹脂液を
塗布して表面を粗面化する方法,塗膜に空気等の気体を
混入させて表面を多孔化する方法,多孔質の白色顔料層
を設ける方法等がある。
【0029】このようなベース材料としては、例えば、
日清紡の合成紙「ピーチコート」シリーズ,リンテック
(株)の「カイナス」シリーズ,大日本インキ(株)の
「S6065」,「S8065」シリーズ,新王子製紙
(株)のインパクトプリンタ用ラベル用紙等が挙げられ
るが、これらに限定されるものではない。また、印刷イ
ンキにカーボンブラックを使用すると、レーザービーム
プリンタで定着する際にカーボンブラックが発熱して印
刷不良となるため、カーボンブラックを含まない印刷イ
ンキを使わねばならない。
【0030】カートリッジ本体5の周面には、上述した
ように、例えば深さ0.2mmの凹部5aが形成されて
おり、この凹部5aに粘着ラベル8が貼着される。この
凹部5aの深さは、粘着ラベル8の厚みに対応してお
り、粘着ラベル8の剥がれを防止できる。このようなカ
ートリッジ本体は、一般に、表面のギラつきを防止する
ため、細かいシボ状の凹凸を付与したり、スプール7等
の回転部分での磨耗を防止するため、シリコーンを添加
する。さらに、カートリッジ本体5の形状が円筒状とな
っているため、粘着ラベル8は曲面に貼り付けられるこ
とになる。このような状況下でも、粘着ラベル8はカー
トリッジ本体5にしっかりと固着できることが要求され
る。そのため、粘着剤52の種類の選択,塗工量,ラベ
ルベース51の曲げ弾性力,厚み等をカートリッジ本体
5に合わせて設計する必要がある。なお、カートリッジ
本体5の成形金型は放電加工によって加工されるが、電
極によって形成されるシボが深くなると、粘着ラベル8
の貼付不良が発生しやすくなる。貼付を良化するには、
ワイヤーカット放電加工が適しているが、電極でも深さ
を制御することで安全な貼付強さを得ることができる。
【0031】粘着ラベル8は、写真フイルムカートリッ
ジ2に貼り付けた後、要求される物性を満足するもので
なければならない。すなわち、カメラや写真フイルムカ
ートリッジが置かれる状況、車の中や屋外で、高湿度,
高温,低温,高温低温の繰り返しにおいて、粘着ラベル
8が剥がれたり,めくれたり,波打ったり,縮んだり,
亀裂が入ったり、粘着剤52がはみ出したりしてはなら
ない。そのため、粘着ラベル8に使用される粘着剤52
は、耐久性のあるものでなければならない。
【0032】上記特性を有するとともに、特に写真フイ
ルム用として写真性に悪影響を及ばさない点からアクリ
ル系粘着剤が好ましい。粘着ラベル8に使用される粘着
剤52の粘着剤組成は、アルキル基が平均4〜12の炭
素原子を有するアルキルアクリレートモノマーと、共重
合可能なビニル化合物と、モノエチレン状不飽和かつ極
性共重合性モノマーと、必要に応じて粘着付与剤を添加
したアクリル系粘着剤とである。この粘着ラベル8に使
用されるアクリル酸エステルを主成分とする共重合体
は、化学的な耐性,耐熱性,酸化劣化,耐候性に優れ、
上記の要求に合致する性能を持つものである。
【0033】アクリル系粘着剤の製造方法としては特に
限るものではなく、溶液重合,エマルジョン重合,ある
いはコーティングと同時に重合させる紫外線重合や電子
線重合等のいずれの重合方法も使用することができる。
紫外線とは波長の範囲が約180〜約460nmの電磁
放射線であり、紫外線源としては水銀アーク、低圧,中
圧,高圧水銀ランプ等を使用する。照射時間は、一般に
0.1〜10秒位である。紫外線照射による硬化の場合
はベンゾイン,ベンゾフェノン等の光開始剤を使用し、
使用量は0.01〜20重量%の範囲で適宜使用する。
また、電子線とは加速された核粒子の放射線をいい、線
量は一般に約0.01〜100Mradの範囲で電子線
加速器により適宜照射される。
【0034】アルキル基が平均4〜12の炭素原子を有
するアルキルアクリレートモノマーとしては、nブチル
アクリレート,イソブチルアクリレート,ヘキシルアク
リレート,2エチルヘキシルアクリレート,イソオクチ
ルアクリレート等であり、感圧接着剤としての基本物性
を得るためにこれらのアルキルアクリレートモノマーの
配合量は69〜99重量%が好ましい。
【0035】また、モノエチレン状不飽和かつ極性共重
合性モノマーとしては、水酸基,カルボシキル基,酸ア
ミド,エポキシ基等の官能基を含有するモノマーであ
り、アクリル酸,メタアクリル酸,イタコン酸,無水マ
レイン酸,アクリル酸ヒドロキシプロピル,アクリル酸
2ヒドロキシエチル,メタクリル酸2ヒドロキシエチ
ル,N−tブチルアクリルアミド,ダイアセトンアクリ
ルアミド,グリシジルアクリレート等である。これら
は、共重合させることにより、粘着性,接着性,凝集力
のバランスを図ることができ、また架橋成分として使用
される。このモノエチレン状不飽和かつ極性共重合性モ
ノマーは、1重量%より少ないと上記バランスにおける
効果が充分でなく、20重量%より多いとかえって粘着
性や接着性が低下する傾向にある。
【0036】共重合可能なビニル化合物としては、アク
リロニトリル,メタアクリロニトリル,アクリル酸及び
メタアクリル酸の誘導体,酢酸ビニル,無水マレイン
酸,スチレン,プロピオン酸ビニル,マレイン酸ジブチ
ル,イタコン酸ジブチル等が凝集力向上などの目的で導
入され、30重量%以下の割合で使用可能である。
【0037】さらに、必要に応じて粘着付与剤が添加さ
れる。粘着付与剤としては、ロジンもしくはロジン誘導
体樹脂(変性ロジン系樹脂も含む),フェノール樹脂も
しくはアルキルフェノール系樹脂,石油系樹脂,アルキ
ルフェノール・アセチレン樹脂,テルペン・フェノール
系樹脂,テルペン系樹脂,クマロン・インデン樹脂,キ
シレン樹脂等が使用され、耐熱性の低下を防ぐために軟
化点が35℃以上,好ましくは40℃以上,特に好まし
くは45℃以上のものである。好ましいものは、ロジン
誘導体樹脂,フェノール樹脂,キシレン樹脂である。粘
着付与剤の添加量が多い場合はかえって固くなり初期タ
ックの低下をまねくため、アクリル系ポリマー100重
量部に対して1〜40重量部,好ましくは2〜35重量
部,特に好ましくは3〜30重量部である。添加量が1
重量部以下では、接着性や粘着性が得られず、40重量
部をこえても接着性や粘着性が得られない。
【0038】耐熱性,糊のはみ出し,凝集力を向上させ
るため架橋を行うことも可能であり、多官能イソシアネ
ートを用いる方法,メラミン架橋による方法,グリシジ
ルアクリレートとアミンによる方法,内部架橋剤を使用
する方法等があり,粘着性,接着性,耐熱性のバランス
を取るように行えば、いずれの方法も可能である。架橋
剤の添加量は、アクリル系ポリマー100重量部に対し
て0.1〜10重量部,好ましくは0.2〜8重量部,
特に好ましくは0.5〜6重量部である。0.1重量部
未満では添加効果がなく経費増となるだけであり、10
重量部を越えても増量効果がなく材料費増となるだけで
ある。粘着剤塗布量としては、十分な接着性を出すため
に、1平方メートル当たり10g以上の塗布量であれば
良く、40g以上であれば糊のはみ出し等の悪影響が出
やすくなるため、これ以下が好ましい。
【0039】また、粘着剤52の製造段階,塗工段階の
形態で、溶剤型粘着剤,非水系エマルジョン型粘着剤,
水系エマルジョン型粘着剤,水溶性型粘着剤,ホットメ
ルト型粘着剤,液状硬化型粘着剤,ディレートタック型
粘着剤等が使用できる。
【0040】離型紙53は、シリコーンを塗布した紙で
ある。離型紙53に使用されている紙と、クラフト紙,
グラシン紙,パーチメント紙等であり、クラフト紙の場
合は、アンカーコートとしてポリエチレン,PVA,C
MC等が使用される。一方、グラシン紙,パーチメント
紙は平滑性がよく浸透性が少ないので、直接シリコーン
処理できる。
【0041】シリコーンは、シロキサン結合Si−Oの
骨格をもち、珪素原子の全部または一部に有機基(おも
にメチル基フェニル基)が結合している。離型紙用シリ
コーンは、すぐれた離型性を有するもの,粘着剤層へ移
行しないもの,離型紙から脱落したり、容易にこすり取
られたりしないこと等の条件を満たすものでなければい
けない。したがって、線状の高分子シロキサンを部分的
に架橋した柔らかい弾性皮膜が必要であり、直鎖状ジメ
チルポリシロキサン末端基のSi−OHと、メチルハイ
ドロジェンシロキサンのSi−Hとの脱水素による架橋
反応の製品が主として使われる。
【0042】シリコーンは、ソルベント型,エマルジョ
ン型,無溶剤型がある。ソルベント型は、上記シリコー
ンを有機溶剤トルオール,キシロール,ノルマルヘキサ
ン等で5〜15倍に希釈し、そこへ触媒,脱落防止剤,
酢酸等を必要量混合し、紙やプラスチックフイルム等に
塗工する。触媒は主として高級脂肪酸の鉛塩や亜鉛塩が
用いられる。脱落防止剤は、シリコーンが離型紙53の
基材から、指先でこすったとき、ぼろぼろと脱落する現
象を防止するために用いられ、アミノ酸やアルコキシ基
を含む有機珪素化合物が用いられることが多い。酢酸は
Si−Hの反応を抑制し、塗工液のポットライフを延長
するために添加される。エマルジョン型シリコーンも同
様に水で5〜10倍に希釈し、触媒や酢酸等を必要量混
合して塗工液をつくり、基材に処理する。塗工液を増粘
する等の目的のため、CMCやポバール等を添加するこ
ともある。無溶剤型シリコーンは、これらの溶剤を使用
しないものであり、白金触媒等が使用され、180〜2
00℃15秒位で硬化する。
【0043】ラベル製造においては、一般的に凸版方
式,オフセット方式,フレキソ方式,スクリーン方式,
箔押しで印刷される。これらのうち、スクリーン方式お
よび箔押しはインク厚が厚く、耐候性に優れ、ベタ印刷
部の仕上がり外観が良好であるが、生産(印刷)スピー
ドが遅くコストが高いため、少量生産の高級印刷ラベル
に使用されるのが主体である。一方、凸版方式,オフセ
ット方式,フレキソ方式は、生産(印刷)スピードが速
く生産性が良いため、大量生産に適している。
【0044】ポリスチレン等のフイルムに印刷するに
は、紙印刷に使用される浸透型インクは使用されず、酸
化重合乾燥型インク,及びUV硬化型インクが主に使用
される。
【0045】凸版印刷用インク及びオフセット印刷用イ
ンクのいずれについても下記のような組成のインクが使
用される。
【0046】1.酸化重合乾燥型インクの組成として
は、 バインダー 乾性油:あまに油,桐油等 樹 脂:ロジン変性フェノール,アルキド樹脂等 石油系溶剤 顔料(カーボンブラック) ドライヤー(触媒):乾燥促進作用のために、コバ
ルトの脂肪酸塩,ナフテン酸塩,鉛,マンガンのホウ酸
塩等
【0047】2.UV硬化型インクの組成としては、 バインダー 重合反応性樹脂(オリゴマーまたはプレポリマー):ア
クリル酸エステル,エポキシアクリレート,ウレタンア
クリレート,ポリエステルアクリレート等 光重合モノマー:反応性希釈剤として用いられ、粘度特
性,硬化物性,架橋促進等を目的として、モノアクリレ
ート,ジアクリレート,トリアクリレート 光重合開始剤または増感剤:ベンゾフェノンエーテ
ル類,ベンゾフェノン等 顔料(カーボンブラック) 助剤及び添加剤:ワクッス,充填剤等
【0048】ラベルにID番号(固有の番号)を印字す
るには、レーザービームプリンタが適しているが、この
方式はトナー定着の方式のため、外部から強い擦過を与
えられると、印字部分が削れるという問題があった。ト
ナー定着後、OPニスをかけたり、透明のラミネートを
実施すると、耐擦過強度が向上する。また、熱転写プリ
ンタによってID番号を付与することもできる。この場
合は、耐擦過強度を向上させるために熱転写用インキリ
ボンとして耐擦過性が高いフイルム専用グレードを選定
することが好ましい。これらの印字は、コンピュータに
より制御することで、連続番号を多数列のプリンタ印字
に対して、自由な設定で印字させることができる。ま
た、リーダーとの組み合わせにより読み取り品質保証を
印字しながら、その場で実施することができる。
【0049】粘着ラベル8のラベルベース51及び粘着
剤52に使用する各材料の評価を次の表1に示すような
実施例1〜4及び比較例1〜3により行なった。
【0050】
【表1】
【0051】表1中の粘着剤の種類Aの組成は、下記の
通りである。 nブチルアクリレート 70 重量部 2エチルヘキシルアクリレート 24 重量部 アクリル酸 5 重量部 2ヒドロキシアクリレート 1 重量部 コロネートL(日本ポリウレタン製) 1.4 重量部 なお、トルエン/酢酸エチル=70/30重量部で40
%溶液として塗工し、第1ゾーンで60℃2分間,第2
ゾーンで120℃3分間乾燥させ、架橋させる。
【0052】表1中の粘着剤の種類Bの組成は、下記の
通りである。 nブチルアクリレート 65 重量部 2エチルヘキシルアクリレート 25 重量部 アクリル酸 10 重量部 なお、トルエン/酢酸エチル=50/50重量部で40
%溶液として塗工し、第1ゾーンで60℃1分間,第2
ゾーンで100℃5分間乾燥させる。残留溶剤は、10
0ppm以下とする。残留溶剤が増えると写真フイルム
と梱包された際に、密封袋または密封容器内で溶剤が揮
発し、写真性に悪影響を与える。
【0053】表1中のラベルベースPは、厚み50μの
二軸延伸ポリスチレンシート(三菱化学株式会社製)で
ある。また、ラベルベースQは、ダイセットを使った押
し出し製膜機で、吐出口:膜厚の引伸率を1:10と
し、厚みが50μのポリスチレンシート(電気化学工業
株式会社製)である。ラベルベースRは、ダイセットを
使った押し出し製膜機で、吐出口:膜厚の引伸率を1:
3とし、厚みが30μのポリスチレンシートである。
【0054】表1中の表面処理αは、平均直径3μのエ
ンボスロールでラベルベースの一方の表面を熱エンボス
してマット面を形成させたものである。また、表面処理
βは、平均粒子径3μの二酸化ケイ素をジアセチルセル
ロースのアセトン/メタノール=50/50重量部溶液
中に分散させ、乾燥厚みが1μになるようにラベルベー
スの一方の表面に塗工したものである。
【0055】テストは、円周部分の直径が20mmのカ
ートリッジ本体5内に未露光のISO400の写真フイ
ルム6(フジカラーエース400)を巻き込んだ写真フ
イルムカートリッジ2を用い、カートリッジ本体5の凹
部5aに粘着ラベル8をラベル自動貼り付け機にて貼り
付け、1日放置した後、次の3項目について行なった。
表1中の粘着剤の塗布量は、塗布乾燥後の1平方メート
ルあたりの粘着剤の重量である。
【0056】(1)貼付強度 写真フイルムカートリッジ2を恒温槽に入れ、80℃2
時間直後に−20℃2時間を2サイクル行なった後、粘
着ラベル8の剥がれ具合を観察した。この結果、粘着ラ
ベル8の剥がれが発見できなければ合格(○)、少しで
も粘着ラベル8の端面が浮き上がっていれば不合格
(×)とした。
【0057】(2)嵌合強度 写真フイルムカートリッジ2を2mの高さから5回落下
させた後、未露光の写真フイルム6を現像して光被りを
観察した。現像済みの写真フイルム6に光被りが発見さ
れなければ合格(○)、少しでも発見されれば不合格
(×)とした。なお、表1中の嵌合強度テストにおける
( )内の数値は、ASTMD882に従って、300
mm/minの速度で測定したときの引張強さ(kg/
cm2 )である。
【0058】(3)カス上げ 粘着ラベル8を製造する際に、ラベル原反を幅方向に5
列でハーフカットし、ラベルベース51及び粘着剤13
の不要な部分を離型紙53から剥がす作業(カス上げ)
を500m実施した。この結果、粘着ラベル8の剥がれ
が全くなかったラベル原反を合格(○)、1枚でも粘着
ラベル8が剥がれたラベル原反を不合格(×)とした。
【0059】本発明の実施例1〜4は、表1に示すよう
に、上記3項目のテストのいずれにも合格しており、貼
付強度,嵌合強度,カス上げの各性能が比較例1〜3と
比べて優秀であることが分かる。したがって、粘着ラベ
ル8のラベルベース51は、ASTMD882の引張強
さが200kg/cm2 〜1000kg/cm2 であっ
て、印刷,印字が施される側の面が多孔状又はマット状
の合成樹脂フイルムから形成され、かつこれに使用され
る粘着剤52は、10g/m2 〜40g/m2で塗布さ
れ、JISZ0237の保持力が5mm以下であるアク
リル系の粘着剤とするのがよい。保持力が5mmを越え
ると、ラベルベースの収縮やカールが起こったときに、
端面が浮き上がったり、貼付位置がズレたりする問題が
発生する。
【0060】なお、シェル3,4の樹脂材料としては、
大量製造適性や価格等の点で熱可塑性樹脂材料が好まし
く、遮光性付与剤としてカーボンブラックを0.05重量%
〜3.00重量%含有するものを用いればよい。また、この
ような樹脂に必要に応じてシリコーンオイル等の滑剤、
帯電防止剤、酸化チタン等の無機あるいは有機顔料、ス
テアリン酸亜鉛等の加工助剤、酸化防止剤、核剤、可塑
剤等を含有させてもよい。
【0061】樹脂としては、ポリスチレン樹脂、耐衝撃
製ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重
合体樹脂、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、高密度ポリエチレン
樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレン
テレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化
ビニール樹脂あるいは、それらの変性樹脂等が好適であ
る。特に寸法精度確保、物理強度確保、超音波溶着適性
向上等を考慮した場合には、メルトフローレートが1.0
〜10.0g/10分、好ましくは2.0 〜 8.0g/10分、特に
好ましくは2.5〜 7g/10分の合成ゴムが0.1 〜10重量
%含まれている耐衝撃性ポリスチレン樹脂が好ましい。
この樹脂のその他の好ましい必要特性は、変形防止の点
から曲げ弾性率15,000〜35,000kg/cm2 、好ましく
は1,8000〜32,000kg/cm2 、特に好ましくは20,000
〜30,000kg/cm2 であり、ビカット軟化点(15 kg
荷重) は80°C 以上、好ましくは85°C 以上、特に好
ましくは、90°C 以上であり、アイゾット(Izod)衝撃
値は2〜15kg・cm/cm2 ,好ましくは3〜12
kg・cm/cm2 ,特に好ましくは3.5〜10kg
・cm/cm2 である。
【0062】このような樹脂に含有されるカーボンブラ
ックは、遮光性確保のために添加されるものである。カ
ーボンブラックの製造法による分類としては、ファーネ
ス法カーボンブラック、チャンネル法カーボンブラッ
ク、サーマル法カーボンブラック等があるが、写真的悪
作用(カブリの発生、感度低下または感光度の増加等)
が少ない、あるいは遮光性の点で、平均粒子径が10〜80
mμ、PH5〜9のファーネスカーボンブラックが好まし
く、特に15〜50mμ、PH6〜8のファーネスカーボンブ
ラックが好ましい。
【0063】市販品としては、例えば三菱化成製のカー
ボンブラック#20(B),#30(B),#33(B),#40(B),#41(B),#44
(B),#45(B),#50,#55,#100,#600,#2200(B),#2400(B),MA
8,MA11,MA100 等があげられる。海外の製品としては、
例えばキャボット社のBlack Pearls 2 ,46,70,71,74,8
0,81,607 等、Regal 300,330,400,660,991,SRF-S 等、S
terling 10,SO,V,S,FT-FF,MT-FF等があげられる。さら
に、アシュランド・ケミカル社のUniteel R,BB,15,102,
3001,3004,3006,3007,3008,3009,3011,3012,XC-3016,XC
-3017,3020等があげられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0064】ファーネスカーボンブラックの粒子径が1
0mμ未満であると樹脂との混練性が悪く遮光性、物理
強度が悪化する。逆に100mμを越えると分散は良く
とも遮光能力が劣り、遮光性確保のためにカーボン濃度
を上げると物理強度の低下、成形性の悪化を起こし実用
に耐えなかった。また、PHが5〜9の範囲を越えるカー
ボンブラックの多くは、写真的悪作用を起こしやすく使
用不可であった。
【0065】カーボンの分散のために、最初にMFR
(Melt Flow Ratio )の高い樹脂で高濃度に練ってから
第2または第3の工程で徐々に目的の濃度に分散させる
ことで、均一な分散ができ遮光性が安定する。
【0066】ファーネスカーボンブラックの添加量は、
遮光性確保、射出成形性、カートリッジ本体の物理強度
確保の点から、0.05重量% 〜3.00重量% が好ましい。カ
ーボンブラックの添加量が0.05重量% 未満であると遮光
性が不十分であり、3.00重量% を越えるとカートリッジ
本体の物理強度が低下し、かつ吸水率が高まるために射
出成形時ウエルドマーク、銀条等が発生し、外観不良、
表面強度の劣化を引き起こす。
【0067】遮光性物資としては、カーボンブラック以
外に酸化チタン、ベンガラ、炭酸カルシユウム等の無機
顔料、あるいは有機の染料を併用してもよい。
【0068】なお、前述したように、粘着ラベルのバー
コードやID番号はレーザービームプリンタによりトナ
ーで印字される。このトナーは、カーボンブラックと被
覆樹脂とからなっているが、このトナーには、写真性に
影響を与えないためには、上記の段落番号0043〜0
046に記載したようなカーボンが好ましい。
【0069】カートリッジ本体、あるいはスプールに滑
性を与える方法としては、それらを成形する樹脂に滑剤
を添加して成形する方法と、成形品に滑剤を塗布する方
法とがある。滑剤としては、シリコーンオイル類、オレ
イン酸アミドやエルカ酸アミド等の高級脂肪酸アミド、
ステアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸の金属塩、高級アルコ
ールエステル、多価アルコールのエステルの脂肪酸エス
テル等があるが、特に限定されるものではない。
【0070】カートリッジ本体、あるいはスプールに添
加されるシリコーンオイルとしては、特開昭62−28
6043号公報、あるいは特開昭62−284355号
公報に記載されているジメチルポリシロキサンとカルボ
キシル変性シリコーンオイルが好ましい。シリコーンオ
イルの添加量は、0.05重量% 〜5.0 重量% 、好ましくは
1.0 重量% 〜3.0 重量% の間である。
【0071】0.05重量% 以下では、目的の滑性効果が得
られないし、添加量が5.0 重量% を越えると射出成形機
のスクリュウ内で樹脂がスリップを起こし、成形サイク
ルが長くなるばかりでなく、成形品表面に染みだすシリ
コーン量が多くなり、染みだしたオイルがカートリッジ
本体内で写真フイルムに転写し、写真フイルム現像時に
現像処理液の写真フイルムへの拡散を妨げる等の写真的
悪作用が発生する。また、超音波シールにおいてシェル
3,4の接着低下が起こる。
【0072】シリコーンオイルは、25°C の粘度が1000
〜60000CS であることが好ましい。25°C の粘度が1000
CS未満では、ブリードアウトが激しく、写真性に悪影響
を及ぼす。60000CS を越えると、樹脂との混練性が悪く
使用に耐えない。また、シリコーンオイルには、上記以
外にもフッソ変性シリコーンオイル等各種変性シリコー
ンオイルが市販されているが、その多くは写真フイルム
の写真性に悪影響を与えるので、厳選して使用すること
が重要である。滑性付与が不十分、あるいは射出成形時
熱分解が激しい等の理由で写真フイルムカートリッジ用
には使用できなかった。
【0073】以上説明した実施例では、カートリッジ本
体5の外周面に凹部5aを形成し、この内側に粘着ラベ
ル8を貼り付けるようにしたが、本発明はこれに限定さ
れず、例えばカートリッジ本体5に凹部5aを形成しな
い状態の外周面に粘着ラベル8を貼り付けてもよく、ま
たカートリッジ本体5の外周面に突条の枠を形成し、こ
の内側に粘着ラベル8を貼り付けるようにしてもよい。
なお、ID番号をUSS(UNIFORM SYMBOLOGY SPECIFIC
ATION)CODEBAR ,USS−ITF,USS−CODE39,
USS−CODE49,USS−CODE93,USS−CODE1
28等のコード体系を使ってバーコードとして印刷する
と、バーコードリーダーで読取が可能となる。また、バ
ーコードには、生産者が独自に使える桁を設けると品種
管理,生産管理が効率的になる。
【0074】次に、カートリッジ本体5の凹部5aに凹
凸を形成した実施形態について説明する。まず、下記の
条件で2種類の写真フイルムカートリッジC,Dを作成
した。 写真フイルムカートリッジC:ワイヤーカット放電加工
法によって加工した金型を用いてカートリッジ本体5の
凹部5aに凹凸を形成したもの。なお、使用したワイヤ
ーは、0.2mmφのものである。 写真フイルムカートリッジD:電極放電加工法によって
加工した金型を用いてカートリッジ本体5の凹部5aに
凹凸を形成したもの。
【0075】また、これらに貼着する粘着ラベルとして
は、以下のものを使用した。 粘着ラベルE:ベース・・カイラスKES65WA(リンテック株式会社製) 粘着剤・・PL2(溶剤塗布型アクリル系粘着剤) 塗布量22g/m2 粘着ラベルF:ベース・・カイラスKES65WA(リンテック株式会社製) 粘着剤・・LS2041(アクリル系エマルジョン)
【0076】テストは、円周部分の直径が20mmの写
真フイルムカートリッジC,Dのカートリッジ本体内に
未露光のISO400の写真フイルム6(フジカラーエ
ース400)を巻き込み、各カートリッジ本体の凹部に
粘着ラベル8をラベル自動貼り付け機にて貼り付け、1
日放置した後、写真フイルムカートリッジC,Dを恒温
槽に入れ、80℃2時間直後に−20℃2時間を2サイ
クル行なった後、粘着ラベル8の剥がれ具合を観察し
た。この結果、粘着ラベル8の剥がれが発見できなけれ
ば合格(○)、少しでも粘着ラベル8の端面が浮き上が
っていれば不合格(×)とした。
【0077】
【表2】
【0078】この表2から明らかなように、実施例5,
6,7は、比較例4と比べて貼付強度が優秀であること
が分かる。なお、カートリッジ表面(粘着ラベルが貼着
されるカートリッジ本体の凹部の底面)の凹凸個数が2
500μm2 あたり40個未満の場合、粘着剤のうちエ
マルジョンタイプでは、アンカリングが不十分でカート
リッジ表面の曲面から剥がれる。また、1μm以下の凹
凸が2500μm2 あたり2500個を越えると、凹凸
が細かすぎて、同様に粘着剤のアンカリングが不十分に
なり、カートリッジ表面の曲面から剥がれる。すなわ
ち、1μm〜25μmの凹凸を2500μm2 あたり4
0〜2500個とすると、凹凸に粘着剤が入り込んで最
も貼付強度が良好になることが分かった。
【0079】なお、凹凸の個数の数え方について説明す
る。図5において、1000倍のSEM(Scanning Ele
ctron Microscope)写真73(A),74(B)は、写
真フイルムカートリッジC,Dの各貼着面を拡大したも
ので、説明の便宜上イラストにしてある。例えば、写真
フイルムカートリッジCの貼着面の2500μm2 あた
りの凹凸個数を数えるには、SEM写真73に互いに平
行な縦線c1 ,c2 を50mmの間隔で引き、これと直
角方向に、平行な横線c3 ,c4 を50mmの間隔で引
く。すなわち、縦線c1 ,c2 と横線c3 ,c4 とで囲
まれた正方形75の面積を2500mm2 とする。そし
て、正方形75の縁にある凹凸の各エッジを数え、縦線
1 ,c2 上の各凹凸個数の平均と横線c3 ,c4 上の
各凹凸個数の平均とを掛けたものを写真フイルムカート
リッジCの貼着面の2500μm 2 あたりの凹凸個数と
する。
【0080】SEM写真73の各線c1 〜c4 上の凹凸
箇所をそれぞれ矢印で示し、各線c 1 〜c4 ごとの合計
数を各線c1 〜c4 の端に丸数字で示す。縦線c1 ,c
2 上の凹凸個数はそれぞれ7個,12個であるから、こ
の平均は9.5個であり、また横線c3 ,c4 上の各凹
凸個数はそれぞれ10個,11個であるから、この平均
は10.5個である。したがって、写真フイルムカート
リッジCの貼着面の2500μm2 あたりの凹凸個数は
9.5×10.5=99.75≒100個となる。
【0081】また、写真フイルムカートリッジDについ
ても同様で、縦線d1 ,d2 と横線d3 ,d4 とで囲ま
れた正方形76の面積が2500mm2 になるように
し、正方形76の各縁にある凹凸個数を数えればよい。
すなわち、写真フイルムカートリッジDの貼着面の25
00μm2 あたりの凹凸個数は、4(=(3+5)÷
2)×4(=(2+6)÷2)=16個となる。なお、
凹凸の各エッジを数えるには、例えば反射型ホトセンサ
等を各縦線,横線に沿って移動させながらセンサからの
出力電圧の変動を計測するようにしてもよい。
【0082】粘着ラベルEの粘着剤として、PL2(溶
剤塗布型アクリル系粘着剤)を使用したが、粘着剤の写
真性上、溶剤としてトルエンを使用する場合、残留溶剤
は50ppm以下であることが好ましい。また、粘着剤
の重合開始剤は、写真性上、下記のものが好ましい。
【0083】J.BRANDRUP/E.H.IMME
RGUT著の“Polymer Handbook”,
INTERSCIENCE PUBLISHERSP,
II−3〜II−51(1967)に記載の重合開始剤のう
ち、アゾニトリル系を除く、アゾ系化合物,アルキルパ
ーオキサイド系化合物,アシルパーオキサイド系化合
物,ハイドロパーオキサイド系化合物,ケトン,パーオ
キサイド系化合物,パーオキシカルボネート系化合物,
パーエステル系化合物が使用でき、粘着剤が溶解できる
溶剤に重合開始剤が溶解できるものを使用できる。
【0084】アゾニトリル系重合開始剤は、分解により
CN化合物が発生し、写真性を悪化させることが分かっ
ており、本発明のように密封系の中に感光材料を共存さ
せるような使用法においては、微量のCN化合物が存在
しただけで写真性を劣化させることが分かっている。例
えば、アゾビスイソブチロニトリルを使用したアクリル
系粘着剤を22g/m2 塗工したPSフイルムのラベル
では、粘着剤1gあたり10μgのCN化合物を含有し
たものは、60℃の環境下で3日間放置すると、Dmi
n(最小写真濃度)の上昇が大きく、写真性を悪化させ
る傾向が認められたが、アセチルパーオキサイドを使用
したアクリル系粘着剤では、CN化合物は検出限界の粘
着剤1gあたり1μg以下であり、写真性もブランクと
比較して差がなかった。なお、CN化合物の定量は、J
IS K0102−1993 4ピリジンカルボン酸−
ピラゾロン吸光光度法で行なった。
【0085】次に、本発明の写真フイルムカートリッジ
2の各部品の製法について述べる。図2において、カー
トリッジ本体5を構成しているシェル3,4,スプール
7,蓋部材11及びスプールロック27は、ハイインパ
クトポリスチレン樹脂(電気化学工業製 デンカスチロ
ールM17450QS)に、遮光性を付与するために、
カーボンブラック(三菱化成製 三菱カーボンブラック
#44)重量%,及び活性を付与するために、シリコー
ンオイル(信越化学工業製 信越シリコーンKF96H
−粘度3万CS)2.0重量%を混練した樹脂を用い、
射出成型法によって成形した。
【0086】回転部材20は、上述のハイインパクトポ
リスチレン樹脂に、上述のカーボンブラック0.01重
量%,上述のシリコーンオイル1.5重量%及び酸化チ
タン(石原産業製 CR60−2)3.5重量%を混練
した樹脂を用い、射出成型法によって成形した。
【0087】射出成形を行なう各部品の生産に適した樹
脂注入ゲートの位置や成形条件を容易にするための肉抜
き形状,成形後の部品を成形金型から取り出すためのイ
ジェクターピンの配置を各部品の図面,図6〜図15に
図示した。なお、図中のG1〜G5は樹脂注入ゲート,
N1〜52は肉抜き,EP1〜EP50はイジェクター
ピンの各位置をそれぞれ示す。
【0088】スプール7は、カートリッジ本体5に収納
される写真フイルム6の露光枚数に応じて、図13〜図
15に示すスプール7A,7B,7Cの3種類中から選
ばれる。スプール7A,7B,7Cは、径がこの順番に
細くなっており、例えば15枚撮り,25枚撮り,40
枚撮り用である。また、フイルム規制用のディスク1
7,18は、ポリスチレン樹脂とポリフェニレンエーテ
ル樹脂のポリマーアロイ(旭化成製 ザイロンX90
1)から作られた厚み150μmのフイルムを用い、真
空・圧空法によって成形した。
【0089】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の写真フイ
ルムカートリッジ用粘着ラベルによれば、ラベルベース
としてASTMD882の引張強さが200kg/cm
2 〜1000kg/cm2 の合成樹脂フイルムを使用し
たので、上下シェルの嵌合強度を補強できる。また、ラ
ベルベースの少なくとも一方の面を多孔状又はマット状
にしたので、トナーの定着性が向上してレーサービーム
プリンタによる印字適性を良好にすることができる。ま
た、粘着ラベル用の粘着剤としてラベルベースの他方の
面に1平方メートルあたり10g以上40g以下で塗布
し、JISZ0237の保持力が5mm以下のアクリル
系の粘着剤を使用したので、曲率が小さい曲面にも剥が
れることなく固着できるとともに、粘着剤のはみ出しが
なく生産安定性にも寄与できる。
【0090】また、ラベルベースを樹脂製シェルと同じ
種類の樹脂で形成することにより、カートリッジ本体を
貼着ラベルを貼着したまま溶融して再利用することがで
きる。また、ラベルベースをカートリッジ本体の材料と
して一般的に使用されているポリスチレン樹脂で形成す
ることにより、カートリッジ本体を貼着ラベルを貼着し
たまま溶融して再利用することができる。
【0091】また、粘着ラベルが貼着されるカートリッ
ジ本体の外表面に、1μm〜25μmの凹凸を2500
μm2 あたり40〜2500個形成したので、凹凸に粘
着剤が入り込んで最も貼付強度が良好になる。また、こ
の粘着ラベルとして、請求項1ないし3いずれか記載の
粘着ラベルを用いたので、カートリッジ本体の外表面の
凹凸形状と相俟って曲率が小さい曲面にも剥がれること
なく粘着ラベルが確実に固着できる。
【0092】なお、本カートリッジは、支持体として、
厚みが105μm〜50μm,ガラス転移温度が50℃
〜200℃かつ下塗り層付与前または下塗り層付与後か
ら乳剤塗布前に40℃以上ガラス転移温度以下の温度で
0.5〜1500時間熱処理されたポリエチレン芳香族
ジカルボキシレート系ポリエステル支持体を使用し、こ
の支持体の一方の面に写真感光性層を塗布し、他方の面
に帯電防止層,磁気記録層およびマット剤,研磨剤,帯
電防止剤などを入れた層を塗設した写真フイルムを使用
することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】粘着ラベルを貼り付けた写真フイルムカートリ
ッジの外観を示す斜視図である。
【図2】写真フイルムカートリッジの構成を示す分解斜
視図である。
【図3】ラベル原反の層構造を示す部分断面図である。
【図4】粘着ラベルの印刷,印字の状態を示す平面図で
ある。
【図5】写真フイルムカートリッジC,Dの各貼着面を
拡大した1000倍のSEM写真のイラストである。
【図6】一方のシェルの表側の樹脂注入ゲートと肉抜き
形状を示す斜視図である。
【図7】図6に示すシェルの裏側の肉抜き形状とイジェ
クターピンの配置とを示す斜視図である。
【図8】他方のシェルの表側の樹脂注入ゲートと肉抜き
形状を示す斜視図である。
【図9】図8に示すシェルの裏側の肉抜き形状とイジェ
クターピンの配置とを示す斜視図である。
【図10】蓋部材の樹脂注入ゲートと肉抜き形状とイジ
ェクターピンの配置とを示す斜視図である。
【図11】回転部材の樹脂注入ゲートとイジェクターピ
ンの配置とを示す斜視図である。
【図12】スプールロックの樹脂注入ゲートとイジェク
ターピンの配置とを示す斜視図である。
【図13】15枚撮り用のスプールの肉抜き形状とイジ
ェクターピンの配置とを示す斜視図である。
【図14】25枚撮り用のスプールの肉抜き形状とイジ
ェクターピンの配置とを示す斜視図である。
【図15】40枚撮り用のスプールの肉抜き形状とイジ
ェクターピンの配置とを示す斜視図である。
【符号の説明】
2 写真フイルムカートリッジ 3,4 シェル 5 カートリッジ本体 5a 凹部 6 写真フイルム 7 スプール 8 粘着ラベル 11 蓋部材 20 回転部材 27 スプールロック 51 ラベルベース 52 粘着剤 53 離型紙 54 インク 55 トナー 70 ID番号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09F 3/10 G09F 3/10 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の樹脂製シェルからなる円筒状のカ
    ートリッジ本体の外表面に貼着する写真フイルムカート
    リッジ用粘着ラベルにおいて、 ASTMD882の引張強さが200kg/cm2 〜1
    000kg/cm2 であって少なくとも一方の面が多孔
    状又はマット状の合成樹脂フイルムからなるラベルベー
    スと、このラベルベースの他方の面に1平方メートルあ
    たり10g以上40g以下で塗布され、JISZ023
    7の保持力が5mm以下であるアクリル系の粘着剤とか
    らなることを特徴とする写真フイルムカートリッジ用粘
    着ラベル。
  2. 【請求項2】 前記合成樹脂フイルムは、前記樹脂製シ
    ェルと同じ種類の樹脂で形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の写真フイルムカートリッジ用粘着ラベ
    ル。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂フイルムは、ポリスチレン
    樹脂フイルムであることを特徴とする請求項2記載の写
    真フイルムカートリッジ用粘着ラベル。
  4. 【請求項4】 一対の樹脂製シェルからなる円筒状のカ
    ートリッジ本体の外表面に写真フイルムカートリッジ用
    粘着ラベルを貼着する写真フイルムカートリッジにおい
    て、 前記写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルが貼着され
    るカートリッジ本体の外表面に、1μm〜25μmの凹
    凸を2500μm2 あたり40〜2500個形成したこ
    とを特徴とする写真フイルムカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記写真フイルムカートリッジ用粘着ラ
    ベルは、請求項1ないし3いずれか記載の写真フイルム
    カートリッジ用粘着ラベルであることを特徴とする請求
    項4記載の写真フイルムカートリッジ。
JP26601095A 1995-06-08 1995-10-13 写真フイルムカートリッジ用粘着ラベル及び写真フイルムカートリッジ Pending JPH0954393A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26601095A JPH0954393A (ja) 1995-06-08 1995-10-13 写真フイルムカートリッジ用粘着ラベル及び写真フイルムカートリッジ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14178395 1995-06-08
JP7-141783 1995-06-08
JP26601095A JPH0954393A (ja) 1995-06-08 1995-10-13 写真フイルムカートリッジ用粘着ラベル及び写真フイルムカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0954393A true JPH0954393A (ja) 1997-02-25

Family

ID=26473946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26601095A Pending JPH0954393A (ja) 1995-06-08 1995-10-13 写真フイルムカートリッジ用粘着ラベル及び写真フイルムカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0954393A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002509264A (ja) * 1997-12-17 2002-03-26 ムーア ユー.エス.エイ. インコーポレイテッド 裏張りのない郵便切手

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002509264A (ja) * 1997-12-17 2002-03-26 ムーア ユー.エス.エイ. インコーポレイテッド 裏張りのない郵便切手

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5343403B2 (ja) ラミネート用粘着フィルムおよびレーザーマーキングラベル
US4599293A (en) Toner transfer process for transferring and fixing a toner image by means of film
JP3553680B2 (ja) ラベル貼着方法及び装置
JP4278653B2 (ja) 表面保護用粘着シート及びその製造方法
TW436781B (en) Optic disk
JP2004004515A (ja) 微細凹凸パターン形成材料、微細凹凸パターン形成方法、転写箔、光学物品及びスタンパー
JP2016180099A (ja) 両面粘着テープ、及びその製造方法
JPH0954393A (ja) 写真フイルムカートリッジ用粘着ラベル及び写真フイルムカートリッジ
WO2001092957A1 (fr) Feuil de transfert d'une couche de protection d'une emulsion photographique, et photomasque muni d'une couche de protection
JP2007291350A (ja) 高隠蔽性粘着フィルム
JP2003162205A (ja) 光硬化性樹脂組成物、シート、転写箔、微細凹凸パターン形成方法、及び光学用物品
JP2003277697A (ja) 光硬化性接着シート及びこれを用いた光情報記録媒体の製造方法
JP2003096410A (ja) 表面保護用粘着シート
JP2882953B2 (ja) ドライフイルムレジスト
JPH01103493A (ja) 感熱記録媒体
CN101512646B (zh) 光固化性转印片、使用该转印片制备光信息记录介质的方法和光信息记录介质
JP2914447B2 (ja) 写真用ロールフイルム
JPH09297374A (ja) 写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルの貼着方法及び写真フイルムカートリッジ
JP4257803B2 (ja) 表面保護フィルム
JPH08179475A (ja) 写真フイルムカートリッジ用バーコードラベル
JPH10123669A (ja) 写真フイルムカートリッジ
JP2008139716A (ja) 脆質ホログラムラベル
JP2007086252A (ja) ホログラム付きラベル及びその製造方法
JP2007086251A (ja) ホログラム付きラベル及びその製造方法
JPH1090836A (ja) 写真フイルムカートリッジ用粘着ラベル