JPH09297374A - 写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルの貼着方法及び写真フイルムカートリッジ - Google Patents

写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルの貼着方法及び写真フイルムカートリッジ

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JPH09297374A
JPH09297374A JP11493296A JP11493296A JPH09297374A JP H09297374 A JPH09297374 A JP H09297374A JP 11493296 A JP11493296 A JP 11493296A JP 11493296 A JP11493296 A JP 11493296A JP H09297374 A JPH09297374 A JP H09297374A
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JP
Japan
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photographic film
label
adhesive
cartridge
film cartridge
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Application number
JP11493296A
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English (en)
Inventor
Kazunori Mizuno
和則 水野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルを曲
率が小さい曲面部分にも確実に貼り付け、長期間にわた
って剥がれを防止する。 【解決手段】 粘着ラベル8は、粘着剤を介してカート
リッジ本体5の凹部5aに貼り付けられる。粘着ラベル
8のラベルベースは、写真フイルムカートリッジが使用
される全温度範囲で表面側へのカールがラベルの長さ方
向50mmに対して5mm以下であるもの,例えば厚み
38μmのPETを用いている。また、粘着剤として接
着力1000g以上かつ保持力20000秒以上のアク
リル系粘着剤を用いた。そして、フイルム出入り口10
が形成されたポート部5bと段差を構成している曲率の
大きなアゴ部5cに粘着ラベル8の縁を貼着する際に、
アゴ押しローラをスプール軸方向に移動させながら粘着
ラベル8の短辺側の縁を押圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製のカートリ
ッジ本体の周面に貼り付けられる写真フイルムカートリ
ッジ用粘着ラベルの貼着方法及び写真フイルムカートリ
ッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】スプールの回転によって未露光の写真フ
イルムを外部に送り出す樹脂製の写真フイルムカートリ
ッジが知られている(例えば米国特許第5,296,8
87号明細書)。このカートリッジ本体は、樹脂製の上
下2個のシェルを接合したもので、周面にフイルム感度
や撮影可能枚数等の写真フイルムの固有情報を記載した
ラベルが貼着されている。また、このような新しい写真
フイルムカートリッジ・システムでは、プロジェクタや
テレビ画面で鑑賞がしやすいように、現像した写真フイ
ルム(ネガやスライド用ポジフイルム)を同じカートリ
ッジ本体に巻き込んで返却することになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な写真フイルムカートリッジは、携帯性を良好にする,
カメラの小型化に寄与する等の目的から、太さが細い形
態にしてある。これにより、カートリッジ本体の周面の
曲率が小さいため、この上に貼着したラベルの端がカー
トリッジ本体の周面から剥がれて捲れるという問題点が
あった。また、上下のシェルを接合する手段としては、
嵌合爪による嵌合,超音波による接着,接着剤による接
着等があるが、生産性が良好なことから、嵌合爪による
嵌合が注目されている。ところが、この方法では、不用
意な落下等によって写真フイルムカートリッジに強い衝
撃を与えると、シェルが互いに外れたり、ずれることが
あり、このシェルの隙間から入った光によって内部の写
真フイルムが光被りを起こし使用不能になることがあっ
た。
【0004】また、上述したように、現像済みの写真フ
イルムは同じカートリッジ本体に巻き込んで返却され、
この状態で長期間にわたって保存される。一般に、カー
トリッジ本体の周面に貼着されたラベルは経年変化によ
って剥がれることがあり、特にカートリッジ本体の曲率
が小さい曲面部分に貼着されたラベルの縁はきわめて剥
がれやすいという問題点があった。
【0005】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたもので、曲率が小さい曲面部分にも確実に効率よく
貼り付けることができ、長期間にわたって剥がれること
がない写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルの貼着方
法及び写真フイルムカートリッジを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1及び4記載の写真フイルムカートリッジの
貼着方法は、写真フイルムをロール状に巻きつけたスプ
ール軸を回動自在に収納する一対の樹脂製シェルからな
る円筒状のカートリッジ本体の周面に、ラベルベースの
裏面に粘着剤が塗布されたほぼ長方形の写真フイルムカ
ートリッジ用粘着ラベルを、この一方の短辺がフイルム
出入り口が形成されたポート部と段差を構成している曲
率の大きな周面部分に位置しかつスプール軸方向に平行
になるように巻きつけて貼着する写真フイルムカートリ
ッジ用粘着ラベルの貼着方法において、前記写真フイル
ムカートリッジ用粘着ラベルをカートリッジ本体の周面
に貼着後、押圧ローラまたはヒートシーラーによって写
真フイルムカートリッジ用粘着ラベルの少なくとも前記
一方の短辺側の縁を追加圧するものである。
【0007】請求項2記載の写真フイルムカートリッジ
の貼着方法は、請求項1において、前記追加圧の押圧
力,押圧時間,押圧ローラのゴム硬度をそれぞれ2kg〜
6kg,0.3秒〜3秒,60度〜90度としたものであ
る。
【0008】請求項3記載の写真フイルムカートリッジ
の貼着方法は、請求項1または2において、前記追加圧
は、写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルを加熱しな
がら行なうようにしたものである。
【0009】請求項5記載の写真フイルムカートリッジ
は、ラベルベースの裏面に粘着剤が塗布された写真フイ
ルムカートリッジ用粘着ラベルを一対の樹脂製シェルか
らなる円筒状のカートリッジ本体の周面に貼着した写真
フイルムカートリッジにおいて、前記写真フイルムカー
トリッジ用粘着ラベルは、ラベルベースとして写真フイ
ルムカートリッジが使用される全温度範囲で表面側への
カールがラベルの長さ方向50mmに対して5mm以下
であるものを用いるとともに、前記粘着剤として接着力
1000g以上かつ保持力20000秒以上のアクリル
系粘着剤を用いたものである。
【0010】なお、前記接着力は、ステンレス鋼板に幅
20mmの試料片を貼着し、荷重2kgのロールで3往復
押圧した後、測定温度20℃,引張速度300mm/分
で試料片を180°剥離するに要する力(g)で表した
ものである。前記保持力は、垂直につり下げられたステ
ンレス鋼板に試料片を10mm×10mmの貼着面積で
貼着し、さらにこの試料片の下端の未貼着部分に1kgの
錘をつり下げた後、この試料片が落下するまでの時間
(秒),(測定温度40℃)で表したものである。
【0011】請求項6記載の写真フイルムカートリッジ
は、ラベルベースの裏面に粘着剤が塗布された写真フイ
ルムカートリッジ用粘着ラベルを一対の樹脂製シェルか
らなる円筒状のカートリッジ本体の周面に貼着した写真
フイルムカートリッジにおいて、前記写真フイルムカー
トリッジ用粘着ラベルが貼着されるカートリッジ本体の
周面を滑面状に形成したものである。
【0012】請求項7記載の写真フイルムカートリッジ
は、請求項6における滑面状がシボまたは凹凸の深さを
10μm以下としたものである。
【0013】請求項8記載の写真フイルムカートリッジ
は、ラベルベースの裏面に粘着剤が塗布された写真フイ
ルムカートリッジ用粘着ラベルを一対の樹脂製シェルか
らなる円筒状のカートリッジ本体の周面に貼着した写真
フイルムカートリッジにおいて、前記写真フイルムカー
トリッジ用粘着ラベルの少なくとも二隅を超音波でカー
トリッジ本体の周面にスポットシールしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の写真フイルムカートリッ
ジの構成を示す図2において、写真フイルムカートリッ
ジ2は、一対の樹脂製のシェル3,4から構成されるカ
ートリッジ本体5の内部に、写真フイルム6を巻き付け
たスプール7を回動自在に収納しており、カートリッジ
本体5の周面には、詳しくは後述する本発明の粘着ラベ
ル8が貼着されている。
【0015】シェル3,4の正面側の合わせ目には、写
真フイルム6を送り出すためのフイルム出入り口10が
形成されている。このフイルム出入り口10には、カー
トリッジ本体5内への入光を防止するための蓋部材11
が組み込まれ、またフイルム出入り口10の奥には、写
真フイルム6の先端に形成された分離部6bを掬い上げ
るための分離爪12がシェル4と一体に形成されてい
る。蓋部材11の両端部には、それぞれキー13,14
が形成されており、カメラに装填された際に、カメラ側
の開閉用駆動軸が係合される。そして、この開閉用駆動
軸の回動によってフイルム送出口10を光密に遮蔽する
閉じ位置と、開放する開き位置との間で移動される。
【0016】スプール7には、スプール軸16の両端内
側に、円環状の突起であるリップ17a,18aが形成
された一対のフイルム規制用のディスク17,18が取
り付けられる。また、スプール軸16の一端部にはデー
タ板19が一体に形成されており、他端部には回転部材
20が取り付けられる。スプール軸16には、カメラに
装填された際にカメラ側の駆動軸が係合するカギ穴状の
キーが両端部に設けられた穴21の奥に形成されてお
り、スプール7は、この駆動軸の回転によって回動され
る。
【0017】回転部材20には、2つのラチェット爪2
3、ギヤ24、及び表示板25とが一体に形成されてお
り、これらはスプール軸16と一体に回転される。
【0018】カートリッジ本体5の内部には、ギヤ24
と噛み合うようにスプールロック27が収納されてい
る。このスプールロック27は、蓋部材11が閉じ位置
にある時にはギヤ24に係合され、スプール軸16の回
転ロックを行い、不用意な写真フイルム6の送り出しが
防止される。また、蓋部材11が開き位置にある時に
は、ギヤ24との係合が解除され、スプール軸16の回
転がフリーになる。
【0019】一対のディスク17,18は、0.3mm
以下の厚みのプラスチック材料で成形されており、断面
がカップ状となっている。カップ状の底部には、スプー
ル軸16が回動自在に挿入される丸穴29,30がそれ
ぞれ設けられている。また、リップ17a,18aは、
スプール軸16に取り付けられた際に互いに向き合うよ
うになり、これらの間に巻回される写真フイルム6の幅
方向の両端部の最外周を包み込んで、カートリッジ本体
5内での巻き緩みを防止する。これにより、スプール7
の回転を写真フイルム6の最外周まで伝達させることが
できる。
【0020】ディスク18には、丸穴30を取り囲むよ
うに、所定ピッチで4個のスリット32が形成されてい
る。これらのスリット32には、スプール軸16がフイ
ルム送出方向に回転した際に、回転部材20のラチェッ
ト爪23が係合される。ラチェット爪23は、前記スリ
ット32に係合した際にスプール軸16の回転をディス
ク18に伝達させ、スプール軸16がフイルム巻取り方
向に回転した際には回転部材20のラチェット爪23が
前記スリット32を乗り越え、スプール軸16の回転を
ディスク18に伝達させることはない。
【0021】シェル3,4の内壁側面には、ディスク1
7,18に当接して、ディスク17,18の変形を規制
するディスク規制手段であるリブ34が一体に形成され
ている。このリブ34は、シェル3,4のそれぞれの両
内壁側面に3個ずつ形成されており、ディスク17,1
8の外側を分散して規制するようになっている。なお、
写真フイルム6は、カートリッジ本体5から送出あるい
は巻き戻されるときに、ディスク17,18を変形さ
せ、ディスク17とディスク18との間を押し広げるよ
うにするので、リブ34はフイルム出入り口10の近傍
には設けられていない。
【0022】データ板19の外面には、カートリッジ本
体5内に収納されている写真フイルム6の各種データを
示すバーコードが放射状に印刷されたデータラベル36
が貼着される。このデータラベル36は、シェル3の側
面に形成されたデータ窓37を通してカートリッジ本体
5の外部に露呈され、バーコードはカメラ等の装置によ
って読み取られる。
【0023】また、スプール7はカメラ等の機器によっ
てその回転位置が検出されており、写真フイルム6をカ
ートリッジ本体5内に巻き戻したときには、写真フイル
ムカートリッジ2の使用状況に応じた任意の位置に停止
されるようになっている。これにより、回転部材20の
表示板25が、シェル3,4の一側面に形成された複数
個の使用状況表示窓39のいずれかから見えるようにな
り、この表示板25がどの窓から見えるかによって未使
用,使用済み,部分使用済み,現像済み等が判別でき
る。
【0024】写真フイルム6の先端部6aには、幅方向
の端部のうち、ディスク17に抑えられる側に切欠41
が形成されている。この切欠41は、写真フイルム6が
全てカートリッジ本体5内に巻き込まれたときにディス
ク17に引っ掛かり、切欠41よりも先端側の部分に分
離部6bがディスク17内に巻き込まれるのを防止する
ためのものである。これにより、写真フイルム6の分離
部6bはディスク17の外周に若干浮き上がるようにな
り、分離部6bと分離爪12とが接触しやすくなり、写
真フイルム6の送り出しがより確実なものとなる。
【0025】図1において、カートリッジ本体5の周面
には、例えば深さ0.2mmの凹部5aが形成されてお
り、この凹部5aには、フイルム感度,撮影可能フレー
ム数,ID番号,メモ欄,使用表示記入欄等が記された
粘着ラベル8が貼り付けられている。
【0026】粘着ラベル8は、長尺のラベル原反50で
ラベル自動貼着機に供給され、ラベル原反50の離型紙
から1枚ずつ剥がされてカートリッジ本体5の凹部5a
に貼り付けられる。ラベル原反50は、図3に示すよう
に、離型紙51の上に粘着剤52,ラベルベース53,
トップコート54を順に層設にしたものである。このト
ップコート(表中ではT/Cと略記する)54は、印刷
特性を向上させるものであり、例えばアクリル系バイン
ダー中に二酸化チタンと二酸化ケイ素を分散したものを
用い、厚み3μmに塗工する。
【0027】トップコート54をラベルベース53の裏
面に粘着剤52を塗布する前の下塗り層として塗工する
と、ラベルベース53に裏面側へのカール癖をつけるこ
とができ、粘着剤52として特に強力なものを使用しな
くとも、ラベルベース53の縁がカートリッジ本体5の
凹部5aから剥がれることを防止することができる。ま
た、エキストルージョン法による製膜で、片面を急冷し
てやると、表面のみ結晶化がすすみ、製膜後に熱をかけ
ると、急冷した反対面の収縮が大きくなり、カール癖を
付与することができる。
【0028】粘着ラベル8のカット刃は、ロータリーダ
イであり、回転しながらラベル原反50から粘着ラベル
8を抜いてゆくので、四隅のRが小さいと、押し切りに
近い状態になり、四隅の粘着剤52が逃げやすくなって
貼着後に粘着ラベル8の四隅が浮く原因になる。そこ
で、図4に示すように、四隅8a,8b,8c,8dの
Rを比較的大きくとるとともに、さらに短辺8e,8f
にもゆるやかなRをつけると、これらのカットが鋏切り
に近い状態になるため、縁の粘着剤52が逃げることが
ない。特に、後述するカートリッジ本体5のアゴ部5c
に貼着される短辺8e側が浮きやすいので、短辺8e側
のみにゆるやかなRをつけてもよい。
【0029】トップコート54の表面には、図4に示す
ように、凸版輪転印刷,オフセット印刷,フレキソ印刷
等を用いて使用表示60,メーカー名61,フイルム感
度62,撮影可能フレーム数63,有効期限64,使用
上の注意65,生産国名66,メモ記入欄67,マーク
68等の各文字や記号がインク55(図3参照)で印刷
され、またコンピュータ制御のレーザービームプリンタ
によりバーコード69やID番号70がトナー56(図
3参照)で印字される。
【0030】ID番号70は、現像時に小さなラベル等
に転記されて写真フイルム6に貼着される。写真フイル
ム6を現像した後、写真フイルム6に貼着されたラベル
のID番号とカートリッジ本体5の粘着ラベル8のID
番号とを照合することにより、現像済みの写真フイルム
6を間違えることなく同じカートリッジ本体5内に収納
することができる。なお、マーク68は写真フイルムカ
ートリッジ2をカメラのカートリッジ室(図示せず)に
挿入する際の挿入方向を示す。また、ID番号とは、写
真フイルムカートリッジ1個1個に固有の番号であり、
一定期間後にリセットする。
【0031】ラベルベース53の材料は、写真フイルム
カートリッジ2が使用される全温度範囲,例えば−20
℃〜80℃では長期間の保存期間中においても平面状態
を保っているか、もしくは長手方向でかつ粘着剤52側
にカールするものが好ましい。下記の表1に種々の材料
で作製したラベルベースについて押圧ローラであるアゴ
押しローラの有無等によりカール量,浮き量等をテスト
した結果を示す。
【0032】表中のアゴ押しローラ75は、図5に示す
ように、凹部5aに貼着された粘着ラベル8の短辺側の
縁をスプール軸方向に移動しながらカートリッジ本体5
のアゴ部5c(フイルム出入り口10が形成されたポー
ト部5bと大きな段差を構成している曲率の大きな周面
部分)に追加圧して貼着するゴム製ローラである。この
ように、アゴ押しローラ75をスプール軸方向に移動さ
せることにより、アゴ部5cの隅までアゴ押しローラ7
5を押し当てることが可能となる。また、このテストで
は、粘着剤52として特公昭52−21008号公報に
記載された実施例1,2の粘着剤組成を有する溶剤型ア
クリル系粘着剤を用い、これをラベルベース53の裏面
に25g/m2 で塗工した。
【0033】
【表1】
【0034】上記No.1〜No.5のPS65Extは、ポリ
スチレン樹脂をエクストルージョン(押し出し製膜方
法)により、幅方向に広げながら、厚み65μmのフイ
ルムとしたものである。必要に応じ、ポリスチレン中に
ゴム成分(例えばスチレン・ブタジェン系ゴム(SB
R))を添加することができる。本実施形態は、SBR
を5%添加し、発色度,隠蔽性を確保するため、二酸化
チタンを2重量%(対樹脂成分)添加し、前記トップコ
ート54を塗工した。
【0035】No.6のPET38μmは、ポリエチレンテ
レフタレート中に二酸化チタンを2重量%添加し、押し
出し製膜方法で38μmの膜をつくったもので、この片
面にコロナ放電処理した後、ポリエステル系樹脂に二酸
化チタンと二酸化ケイ素を含有したトップコート54を
厚み3μmで層設したものである。
【0036】No.7のPET50μmは、厚みを50μm
とした以外は、No.6のPET38μmと同様である。N
o.8のユポ80μmは、王子油化合成紙(株)製ユポS
GS#80を使用したものである。No.9のクリスパー5
0μmは、東洋紡績(株)製クリスパー50G2311
を使用したものである。No.10 の紙90μmは、厚み7
5μmで表面をポリエチレンでラミネート加工した紙で
ある。No.11 のPS65は、インフレーション法で製膜
したポリスチレン65μmベースである。No.12のPS
65ExtT/C−Rは、No.1のPS65Extのラベ
ルベース53の裏面(粘着剤側)に、前記トップコート
54を塗工したものである。
【0037】表中の「ループスティフネス」とは、長さ
58mm×幅32mmの粘着ラベル8を18φの円筒状
とし、これを8mm押し潰すときの反力(g)を測定し
たものである。また、「カール」は、長さ58mm×幅
32mmの粘着ラベル8を離型紙51から剥がし、棒に
貼着面の長さ5mmで貼り付け、80℃の熱を2時間か
ける。この後、室温に戻してから棒に貼り付けた部分の
長さ8mmを切り取って棒に貼り付けた側を離型紙に静
置し、他方の端又は全体の離型紙面からの浮き量(高
さ)を測定した値である。
【0038】ラベル浮き量(1)は、カートリッジ本体
5の周面の凹部5aに貼り付けた後、3日間経過してか
ら80℃の熱を2時間かけ、凹部5aの底面から浮いた
粘着ラベル8の縁までの高さを測定したものである。最
も浮きやすい部分がアゴ部5c側であったので、測定は
アゴ部5c側とした。なお、記載した値は、10個ずつ
の粘着ラベル8及びカートリッジ本体5を用いて測定
し、その平均値を算出したものである。また、ラベル浮
き量(2)は、ラベル浮き量(1)よりさらに80℃の
熱を20時間かけ続けた後に測定したものである。
【0039】この表1から分かるように、アゴ押しロー
ラ75によってアゴ部5cのラベル縁を追加圧すること
で、No.1の1.5mmの浮き量がNo.2〜No.5の0.5m
m以下まで改良される。これにより、アゴ押しローラ7
5による追加圧が有効であり、その押圧力は2kg〜6k
g,ゴム硬度は60度〜80度とするのが好ましいこと
がわかる。さらに硬度90度のゴムが使用できれば好ま
しい。ゴムは追加圧する隅のカートリッジのキズ付防止
の役割ももっている。また、アゴ押しローラ75の押圧
時間は、ラベル貼着の生産効率に影響するため、短時間
にした方が良いが、粘着剤を十分に被着体に密着させる
には、逆に長く押した方が良い。これは、粘着剤の圧力
による動きやすさによって異なるが、一般にアクリル系
の粘着剤で上記押圧力では、0.3秒〜3秒,好ましく
は0.5秒〜2秒が良い。
【0040】また、トップコート54をラベルベース5
3の裏面に塗工したNo.12 では、ラベルベース53が裏
面側にカールされるようになり、ラベルベース53の縁
がカートリッジ本体5の凹部5aから剥がれないことが
分かる。また、No.6〜No.11のサンプルも全く剥がれが
発生していない。このように、ラベルベース53の材料
としては、表面側へのカールの小さいものが好ましく、
80℃2hrでのカール量が5mm以下であれば、ラベ
ル浮き量は写真フイルムカートリッジが使用される全温
度範囲,すなわち−20℃から80℃の範囲でラベル浮
きをなくすことができる。
【0041】また、粘着剤の塗工量や硬化剤の量によっ
て保持力や接着力(対ステンレス)(いずれもJIS−
0237)がどのように変化するかをテストし、この結
果を表2に示す。なお、接着力は、ステンレス鋼板に幅
20mmの試料片を貼着し、荷重2kgのロールで3往復
押圧した後、測定温度20℃,引張速度300mm/分
で試料片を180°剥離するに要する力(g)で表した
ものである。また、保持力は、垂直につり下げられたス
テンレス鋼板に試料片を10mm×10mmの貼着面積
で貼着し、さらにこの試料片の下端の未貼着部分に1kg
の錘をつり下げた後、この試料片が落下するまでの時間
(秒),(測定温度40℃)で表したものである。
【0042】また、表中の「はみ出し」とは、3インチ
の巻芯に58mm×32mmの粘着ラベル8が2500
枚形成されたラベル原反50を硬くロール状に巻きつ
け、巻芯部が動かないことを確認してから、これに50
℃の熱を1日間かけ、この後、室温に戻してからロール
をほどいて、特に巻芯側で離型紙51とラベルベース5
3との間から粘着剤52(図3参照)がはみ出している
か否かを調べたものである。はみ出さなかったものを○
とし、はみ出したものを×とした。また、「硬化剤量」
は、特公昭52−21008号公報に記載されたアセチ
ルアセトンアルミニウム塩をカルボキシル基に対し、
0.7当量添加したものを×1としたものである。ま
た、粘着ラベル8のカートリッジ本体5への貼着条件
は、前記No.4と同様とした。
【0043】
【表2】
【0044】この表2から分かるように、硬化剤量を少
なくして粘着ラベルの貼着時に粘着剤が押圧力で動きや
すくしてやれば、ラベル浮き量は小さくなる。これは、
貼着時の押圧により粘着剤が動きやすくなり、被着体と
密着しやすくなるためである。また、粘着剤のはみ出し
をより改良するためには、押圧による粘着剤のうごきや
すさを阻害しない範囲で硬目の成分(例えばアクリル
酸)を増やしてやれば良い。No.17 は硬化剤がないた
め、保持力が小さく、はみ出しがおこった。そして、粘
着剤として接着力1000g以上かつ保持力20000
秒以上が必須条件であり、好ましくはNo.15 またはNo.1
6 の接着力2200g以上かつ保持力40000秒以上
である。したがって、硬化剤量は×0.3〜×0.7が
好ましい。
【0045】次に、四隅8a,8b,8c,8d(図4
参照)のRの大きさ及び短辺8e,8fのRの大きさに
よるラベル浮き量(1),(2)をテストした結果を下
記の表3に示す。
【0046】
【表3】
【0047】この表3から分かるように、No.18 は四隅
のRが小さく、ラベル浮きがおこっているが、Rを大き
くしたNo.19 〜No.21 はラベル浮きがほとんどない。し
たがって、各Rは大きくした方がラベル浮き量は小さく
なる。これは、前述したように、ラベル原反50から粘
着ラベル8を抜く際に、四隅の粘着剤が逃げずに残るた
めである。ただし、Rを大きくし過ぎると、見栄えが悪
くなるから、必要最小限とするのが好ましい。このテス
トでは、No.20 またはNo.21 が好ましい。
【0048】次に、カートリッジ本体5の材料(シェル
3,4の樹脂)に含まれるシリコンの量や、粘着ラベル
8が貼着されるラベル貼着面,本実施形態では凹部5a
の表面に形成されたシボの深さによってもラベル浮き量
は異なるため、これをテストし、その結果を下記の表4
に示す。
【0049】No.25 は、電気化学工業株式会社製ポリス
チレン樹脂(PS樹脂)MI−7450−Q5S 97
%,同社製ハイインパクトポリスチレンHI−S−3−
301 0.5%,三菱化学株式会社製カーボンブラッ
ク 0.5%,信越化学工業株式会社製シリコンオイル
KF96H(ジメチルポリシロサキサン)2%を含む樹
脂でカートリッジ本体やスプールなどの部品を成形した
ものである。なお、No.1〜No.21 に使用したカートリッ
ジ本体はNo.25 と同様にして成形したものである。
【0050】No.22 はシリコンオイルを添加せず、PS
樹脂の比率を99%としたものである。No.23 はシリコ
ンオイルを1%,PS樹脂98%,No.24 はシリコンオ
イルを1.5%,PS樹脂97.5%,No.26 はシリコ
ンオイルを3%,PS樹脂96%としたものである。N
o.22 〜No.26 は、カートリッジ本体のラベル貼着面の
うち、アゴ部5c側のラベル短辺側の縁が貼着される部
分の周辺のシボを成形金型を平滑にすることによって除
去したものである。
【0051】No.27 〜No.29 は、上記成形金型のカート
リッジ外周面にあたる部分を、No.27 は平均深さ15μ
m,No.28 は10μm,No.29 は5μmであるシボを付
与できるようにし、この金型でNo.23 の樹脂を使って成
形したものである。そして、No.27 〜No.29 は、カート
リッジ本体の外周面にNo.4の粘着ラベルをNo.4の粘着方
法にて貼着したものである。なお、シボの深さは、表面
粗さ計で5mmの区間を測定し、山と谷の凹凸またはシ
ボの深さの平均値を測定値とした。
【0052】
【表4】
【0053】表中の「フイルム引き出し力」は、富士写
真フイルム株式会社製アドバンストフォトシステム用フ
イルムnexiaA(商品名)40枚撮り(ISO感度20
0)の写真フイルムをNo.22 〜No.29 のカートリッジに
巻き込んで、50℃16時間熱処理後、室温に2時間以
上放置し、その後−20℃で2時間以上放置した後、5
℃の雰囲中に設置したフイルム引き出し力測定機でカー
トリッジを1個ずつ−20℃から取り出しながら写真フ
イルムの引き出し力を測定したものである。引き出し速
度は100mm/秒で、フイルム引き出し中に画像形成
部分に該当する範囲の最大値を測定し、カートリッジ5
個の平均を測定値とした。
【0054】表4から分かるように、ラベル貼着面に大
きなシボがあると、ラベル浮き量は大きくなる。また、
シボの深さは10μm以下が好ましい。また、シリコン
の混入量は2%以下が好ましい。なお、ラベル貼着とい
う面からは、シリコンは「なし」が最も好ましいが、カ
ートリッジ本体5は、他の部品(例えばスプール7)と
の摺動部(例えばスプール7の受け部)があるため、シ
リコンを入れなかったり、シリコンの添加量が極端に少
ないと、例えばフイルム引き出し力が高くなるという不
都合が生じる。したがって、カートリッジ本体5の材料
には、所定量のシリコンを混入する必要がある。シリコ
ンの混入量は、好ましくは、1.0%〜3.0%,さら
に好ましくは1.5%〜2.0%が良い。
【0055】次に、アゴ押しローラ75の代わりにヒー
トシーラーである図6に示すようなシーラーヘッド80
を用いた実施例についてラベル浮き量(1)をテスト
し、この結果を下記の表5に示す。
【0056】
【表5】
【0057】図6に示すように、アゴ部5c側のカート
リッジ本体の曲面に沿うように製作されたシーラーヘッ
ド80を使い、No.25 のカートリッジ本体外周面にNo.4
の粘着ラベルを貼着した後、No.30 ,31の条件でカート
リッジ本体のアゴ部5c側で粘着ラベルの短辺側の縁周
辺をヒートシールした。このシール条件は、ラベルベー
スがポリスチレン(PS)のときには90℃〜120℃
で1秒〜3秒とし、ラベルベースが収縮する直前にシー
ラーヘッドを粘着ラベルから離す。表5から分かるよう
に、No.30 では、ラベル浮きは全くなく、No.31 ではや
やラベル浮きがある。なお、シーラーヘッド80の幅D
1 ,長さD2 ,先端の曲率半径rは、それぞれ例えば5
mm,32.5mm,10.5mmである。
【0058】以上に説明した貼着方法の他に、次のよう
な貼着方法が好ましい。 1.上述したアゴ押しローラによる押圧の際に、粘着ラ
ベルへの加熱を行なう。この場合には、粘着剤が軟化
し、貼着時の押圧により粘着剤が動きやすくなり、貼着
直後の被着体との密着が大きくなる。 2.貼着した後、超音波で粘着ラベルの二隅をスポット
溶着する。これにより、半永久的に粘着ラベルの剥がれ
を防止できる。なお、二隅だけでなく、例えば全ての縁
部をスポット溶着してもよい。このスポット溶着に際し
ては、カートリッジ本体5内に接触した他の部品までが
溶着されない程度の超音波エネルギーとする。
【0059】なお、粘着剤52は、特に写真フイルム用
として写真性に悪影響を及ばさない点からアクリル系粘
着剤が好ましい。粘着剤52の粘着剤組成は、アルキル
基が平均4〜12の炭素原子を有するアルキルアクリレ
ートモノマーと、共重合可能なビニル化合物と、モノエ
チレン状不飽和かつ極性共重合性モノマーと、必要に応
じて粘着付与剤を添加したアクリル系粘着剤とである。
アクリル酸エステルを主成分とする共重合体は、化学的
な耐性,耐熱性,酸化劣化,耐候性に優れている。
【0060】アクリル系粘着剤の製造方法としては特に
限るものではなく、溶液重合,エマルジョン重合,ある
いはコーティングと同時に重合させる紫外線重合や電子
線重合等のいずれの重合方法も使用することができる。
紫外線とは波長の範囲が約180〜約460nmの電磁
放射線であり、紫外線源としては水銀アーク、低圧,中
圧,高圧水銀ランプ等を使用する。照射時間は、一般に
0.1〜10秒位である。紫外線照射による硬化の場合
はベンゾイン,ベンゾフェノン等の光開始剤を使用し、
使用量は0.01〜20重量%の範囲で適宜使用する。
また、電子線とは加速された核粒子の放射線をいい、線
量は一般に約0.01〜100Mradの範囲で電子線
加速器により適宜照射される。
【0061】アルキル基が平均4〜12の炭素原子を有
するアルキルアクリレートモノマーとしては、nブチル
アクリレート,イソブチルアクリレート,ヘキシルアク
リレート,2エチルヘキシルアクリレート,イソオクチ
ルアクリレート等であり、感圧粘着剤としての基本物性
を得るためにこれらのアルキルアクリレートモノマーの
配合量は69〜99重量%が好ましい。
【0062】また、モノエチレン状不飽和かつ極性共重
合性モノマーとしては、水酸基,カルボシキル基,酸ア
ミド,エポキシ基等の官能基を含有するモノマーであ
り、アクリル酸,メタアクリル酸,イタコン酸,無水マ
レイン酸,アクリル酸ヒドロキシプロピル,アクリル酸
2ヒドロキシエチル,メタクリル酸2ヒドロキシエチ
ル,N−tブチルアクリルアミド,ダイアセトンアクリ
ルアミド,グリシジルアクリレート等である。これら
は、共重合させることにより、粘着性,接着性,凝集力
のバランスを図ることができ、また架橋成分として使用
される。このモノエチレン状不飽和かつ極性共重合性モ
ノマーは、1重量%より少ないと上記バランスにおける
効果が充分でなく、20重量%より多いとかえって粘着
性や接着性が低下する傾向にある。
【0063】共重合可能なビニル化合物としては、アク
リロニトリル,メタアクリロニトリル,アクリル酸及び
メタアクリル酸の誘導体,酢酸ビニル,無水マレイン
酸,スチレン,プロピオン酸ビニル,マレイン酸ジブチ
ル,イタコン酸ジブチル等が凝集力向上などの目的で導
入され、30重量%以下の割合で使用可能である。
【0064】さらに、必要に応じて粘着付与剤が添加さ
れる。粘着付与剤としては、ロジンもしくはロジン誘導
体樹脂(変性ロジン系樹脂も含む),フェノール樹脂も
しくはアルキルフェノール系樹脂,石油系樹脂,アルキ
ルフェノール・アセチレン樹脂,テルペン・フェノール
系樹脂,テルペン系樹脂,クマロン・インデン樹脂,キ
シレン樹脂等が使用され、耐熱性の低下を防ぐために軟
化点が35℃以上,好ましくは40℃以上,特に好まし
くは45℃以上のものである。好ましいものは、ロジン
誘導体樹脂,フェノール樹脂,キシレン樹脂である。粘
着付与剤の添加量が多い場合はかえって固くなり初期タ
ックの低下をまねくため、アクリル系ポリマー100重
量部に対して1〜40重量部,好ましくは2〜35重量
部,特に好ましくは3〜30重量部である。添加量が1
重量部以下では、接着性や粘着性が得られず、40重量
部をこえても接着性や粘着性が得られない。
【0065】耐熱性,糊のはみ出し,凝集力を向上させ
るため架橋を行うことも可能であり、多官能イソシアネ
ートを用いる方法,メラミン架橋による方法,グリシジ
ルアクリレートとアミンによる方法,内部架橋剤を使用
する方法等があり,粘着性,接着性,耐熱性のバランス
を取るように行えば、いずれの方法も可能である。架橋
剤の添加量は、アクリル系ポリマー100重量部に対し
て0.1〜10重量部,好ましくは0.2〜8重量部,
特に好ましくは0.5〜6重量部である。0.1重量部
未満では添加効果がなく経費増となるだけであり、10
重量部を越えても増量効果がなく材料費増となるだけで
ある。粘着剤塗布量としては、十分な接着性を出すため
に、1平方メートル当たり10g以上の塗布量であれば
良く、40g以上であれば糊のはみ出し等の悪影響が出
やすくなるため、これ以下が好ましい。
【0066】また、粘着剤52の製造段階,塗工段階の
形態で、溶剤型粘着剤,非水系エマルジョン型粘着剤,
水系エマルジョン型粘着剤,水溶性型粘着剤,ホットメ
ルト型粘着剤,液状硬化型粘着剤,ディレードタック型
粘着剤等が使用できる。
【0067】離型紙51は、シリコンを塗布した紙であ
る。離型紙51に使用されている紙と、クラフト紙,グ
ラシン紙,パーチメント紙等であり、クラフト紙の場合
は、アンカーコートとしてポリエチレン,PVA,CM
C等が使用される。一方、グラシン紙,パーチメント紙
は平滑性がよく浸透性が少ないので、直接シリコン処理
できる。
【0068】シリコンは、シロキサン結合Si−Oの骨
格をもち、珪素原子の全部または一部に有機基(おもに
メチル基フェニル基)が結合している。離型紙用シリコ
ンは、すぐれた離型性を有するもの,粘着剤層へ移行し
ないもの,離型紙から脱落したり、容易にこすり取られ
たりしないこと等の条件を満たすものでなければいけな
い。したがって、線状の高分子シロキサンを部分的に架
橋した柔らかい弾性皮膜が必要であり、直鎖状ジメチル
ポリシロキサン末端基のSi−OHと、メチルハイドロ
ジェンシロキサンのSi−Hとの脱水素による架橋反応
の製品が主として使われる。
【0069】シリコンは、ソルベント型,エマルジョン
型,無溶剤型がある。ソルベント型は、上記シリコンを
有機溶剤トルオール,キシロール,ノルマルヘキサン等
で5〜15倍に希釈し、そこへ触媒,脱落防止剤,酢酸
等を必要量混合し、紙やプラスチックフイルム等に塗工
する。触媒は主として高級脂肪酸の鉛塩や亜鉛塩が用い
られる。脱落防止剤は、シリコンが離型紙51の基材か
ら、指先でこすったとき、ぼろぼろと脱落する現象を防
止するために用いられ、アミノ酸やアルコキシ基を含む
有機珪素化合物が用いられることが多い。酢酸はSi−
Hの反応を抑制し、塗工液のポットライフを延長するた
めに添加される。エマルジョン型シリコンも同様に水で
5〜10倍に希釈し、触媒や酢酸等を必要量混合して塗
工液をつくり、基材に処理する。塗工液を増粘する等の
目的のため、CMCやポバール等を添加することもあ
る。無溶剤型シリコンは、これらの溶剤を使用しないも
のであり、白金触媒等が使用され、180〜200℃1
5秒位で硬化する。
【0070】シェル3,4の樹脂材料としては、大量製
造適性や価格等の点で熱可塑性樹脂材料が好ましく、遮
光性付与剤としてカーボンブラックを0.05重量%〜3.00
重量%含有するものを用いればよい。また、このような
樹脂に必要に応じてシリコンオイル等の滑剤、帯電防止
剤、酸化チタン等の無機あるいは有機顔料、ステアリン
酸亜鉛等の加工助剤、酸化防止剤、核剤、可塑剤等を含
有させてもよい。
【0071】樹脂としては、ポリスチレン樹脂、耐衝撃
製ポリスチレン樹脂、スチレン−アクリロニトリル共重
合体樹脂、スチレン−アクリロニトリル−ブタジエン共
重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、高密度ポリエチレン
樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレン
テレフタレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ塩化
ビニール樹脂あるいは、それらの変性樹脂等が好適であ
る。特に寸法精度確保、物理強度確保、超音波溶着適性
向上等を考慮した場合には、メルトフローレートが1.0
〜10.0g/10分、好ましくは2.0 〜 8.0g/10分、特に
好ましくは2.5〜 7g/10分の合成ゴムが0.1 〜10重量
%含まれている耐衝撃性ポリスチレン樹脂が好ましい。
この樹脂のその他の好ましい必要特性は、変形防止の点
から曲げ弾性率15,000〜35,000kg/cm2 、好ましく
は1,8000〜32,000kg/cm2 、特に好ましくは20,000
〜30,000kg/cm2 であり、ビカット軟化点(15 kg
荷重) は80°C 以上、好ましくは85°C 以上、特に好
ましくは、90°C 以上であり、アイゾット(Izod)衝撃
値は2〜15kg・cm/cm2 ,好ましくは3〜12
kg・cm/cm2 ,特に好ましくは3.5〜10kg
・cm/cm2 である。
【0072】このような樹脂に含有されるカーボンブラ
ックは、遮光性確保のために添加されるものである。カ
ーボンブラックの製造法による分類としては、ファーネ
ス法カーボンブラック、チャンネル法カーボンブラッ
ク、サーマル法カーボンブラック等があるが、写真的悪
作用(カブリの発生、感度低下または感光度の増加等)
が少ない、あるいは遮光性の点で、平均粒子径が10〜80
mμm、PH5〜9のファーネスカーボンブラックが好ま
しく、特に15〜50mμm、PH6〜8のファーネスカーボ
ンブラックが好ましい。アセチレンブラックも写真的悪
作用が少ないカーボンブラックとして好ましい。
【0073】市販品としては、例えば三菱化成製のカー
ボンブラック#20(B),#30(B),#33(B),#40(B),#41(B),#44
(B),#45(B),#50,#55,#100,#600,#2200(B),#2400(B),MA
8,MA11,MA100 等があげられる。海外の製品としては、
例えばキャボット社のBlack Pearls 2 ,46,70,71,74,8
0,81,607 等、Regal 300,330,400,660,991,SRF-S 等、S
terling 10,SO,V,S,FT-FF,MT-FF等があげられる。さら
に、アシュランド・ケミカル社のUniteel R,BB,15,102,
3001,3004,3006,3007,3008,3009,3011,3012,XC-3016,XC
-3017,3020等があげられるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0074】ファーネスカーボンブラックの粒子径が1
0mμm未満であると樹脂との混練性が悪く遮光性、物
理強度が悪化する。逆に100mμmを越えると分散は
良くとも遮光能力が劣り、遮光性確保のためにカーボン
濃度を上げると物理強度の低下、成形性の悪化を起こし
実用に耐えなかった。また、PHが5〜9の範囲を越える
カーボンブラックの多くは、写真的悪作用を起こしやす
く使用不可であった。
【0075】カーボンの分散のために、最初にMFR
(Melt Flow Ratio )の高い樹脂で高濃度に練ってから
第2または第3の工程で徐々に目的の濃度に分散させる
ことで、均一な分散ができ遮光性が安定する。
【0076】ファーネスカーボンブラックの添加量は、
遮光性確保、射出成形性、カートリッジ本体の物理強度
確保の点から、0.05重量% 〜3.00重量% が好ましい。カ
ーボンブラックの添加量が0.05重量% 未満であると遮光
性が不十分であり、3.00重量% を越えるとカートリッジ
本体の物理強度が低下し、かつ吸水率が高まるために射
出成形時ウエルドマーク、銀条等が発生し、外観不良、
表面強度の劣化を引き起こす。
【0077】遮光性物資としては、カーボンブラック以
外に酸化チタン、ベンガラ、炭酸カルシユウム等の無機
顔料、あるいは有機の染料を併用してもよい。
【0078】カートリッジ本体、あるいはスプールに滑
性を与える方法としては、それらを成形する樹脂に滑剤
を添加して成形する方法と、成形品に滑剤を塗布する方
法とがある。滑剤としては、シリコンオイル類、オレイ
ン酸アミドやエルカ酸アミド等の高級脂肪酸アミド、ス
テアリン酸亜鉛等の高級脂肪酸の金属塩、高級アルコー
ルエステル、多価アルコールのエステルの脂肪酸エステ
ル等があるが、特に限定されるものではない。
【0079】カートリッジ本体、あるいはスプールに添
加されるシリコンオイルとしては、特開昭62−286
043号公報、あるいは特開昭62−284355号公
報に記載されているジメチルポリシロキサンとカルボキ
シル変性シリコンオイルが好ましい。シリコンオイルの
添加量は、0.05重量% 〜5.0 重量% 、好ましくは1.0重
量% 〜3.0 重量% の間である。しかし、前述のように、
カートリッジ本体には、シリコンオイルの混入量は好ま
しくは1.0%〜2.5%,さらに好ましくは1.5%
〜2.0%が良い。
【0080】0.05重量% 以下では、目的の滑性効果が得
られないし、添加量が5.0 重量% を越えると射出成形機
のスクリュウ内で樹脂がスリップを起こし、成形サイク
ルが長くなるばかりでなく、成形品表面に染みだすシリ
コン量が多くなり、染みだしたオイルがカートリッジ本
体内で写真フイルムに転写し、写真フイルム現像時に現
像処理液の写真フイルムへの拡散を妨げる等の写真的悪
作用が発生する。
【0081】シリコンオイルは、25°C の粘度が1000〜
60000CS であることが好ましい。25°C の粘度が1000CS
未満では、ブリードアウトが激しく、写真性に悪影響を
及ぼす。60000CS を越えると、樹脂との混練性が悪く使
用に耐えない。また、シリコンオイルには、上記以外に
もフッソ変性シリコンオイル等各種変性シリコンオイル
が市販されているが、その多くは写真フイルムの写真性
に悪影響を与えるので、厳選して使用することが重要で
ある。滑性付与が不十分、あるいは射出成形時熱分解が
激しい等の理由で写真フイルムカートリッジ用には使用
できなかった。
【0082】以下に本発明に用いることが好ましい各種
構成の代表例を記載する。しかしながら、本発明はこれ
に限定されるのではなく公知のあらゆる構成と組み合わ
せて用いることができる。
【0083】磁気記録層を担持した写真フイルムの乳剤
感光材料(ハロゲン化銀感光材料)は、特開平6−35
118号、特開平6−17528号、発明協会公開技報
94−6023に詳細に記載されている、予め熱処理し
たポリエステルの薄層支持体、例えば、ポリエチレン芳
香族ジカルボキシレート系ポリエステル支持体で、50
〜300μm、好ましくは50〜200μm、より好ま
しくは80〜115μm、特に好ましくは85〜105
μmを40°C以上、ガラス転移点温度以下の温度で1
〜1500時間熱処理(アニール)し、特公昭43−2
603号、特公昭43−2604号、特公昭45−38
28号記載の紫外線照射、特公昭48−5043号、特
開昭51−131576号等に記載のコロナ放電、特公
昭35−7578号、特公昭46−43480号記載の
グロー放電等で表面処理し、米国特許第5,326,6
89号明細書に記載の下塗りを行い、必要に応じて米国
特許第2,761,791号明細書に記載された下引き
層を設け、特開昭59−23505号、特開平4−19
5726号、特開平6−59357号記載の強磁性体粒
子を塗布すればよい。
【0084】なお、上述した磁性層は、特開平4−12
4642号、特開平4−124645号に記載されたス
トライプ状でもよい。さらに、必要に応じ、特開平4−
62543号記載の帯電防止処理を行い、最後にハロゲ
ン化銀乳剤を塗布したものを用いる。ここで用いるハロ
ゲン化銀乳剤は、特開平4−166932号、特開平3
−41436号、特開平3−41437号記載のものを
用いる。
【0085】こうして作る感材は、特公平4−8681
7号記載の製造管理方法で製造し、特公平6−8714
6号記載の方法で製造データを記録するのが好ましい。
その後、またはその前に、特開平4−125560号に
記載される方法に従って、従来の135サイズよりも細
幅の写真フイルムにカットし、従来よりも小さい小フォ
ーマット画面にマッチするようにパーフォレーションを
小フォーマット画面当たり片側2穴穿孔する。こうして
出来た写真フイルムは、本発明の写真フイルムカートリ
ッジに装填される。
【0086】本発明の写真フイルムカートリッジは、次
に述べるカメラや現像機,ラボ機器を用いて合目的に撮
影,現像処理,色々な写真の楽しみ方に使用できる。例
えば、特開平6−8886号,特開平6−99908号
公報に記載の簡易装填式のカメラや特開平6−5739
8号,特開平6−101135号公報記載の自動巻き上
げ式のカメラや特開平6−205690号公報に記載の
撮影途中で写真フイルムの種類を取り出し交換できるカ
メラや特開平5−293138号,特開平5−2833
82号公報記載の撮影時の情報,例えば、パノラマ撮
影,ハイヴィジョン撮影,通常撮影(プリントアスペク
ト比選択の出来る磁気記録可能)を写真フイルムに磁気
記録できるカメラや特開平6−101194号公報記載
の二重露光防止機能を有するカメラや特開平5−150
577号に記載の写真フイルム等の使用状態表示機能の
付いたカメラなどを用いると本発明の写真フイルムカー
トリッジの機能を充分発揮できる。
【0087】このようにして撮影された写真フイルム
は、特開平6−222514号、特開平6−22254
5号公報記載の自現機で処理するか、処理の前または最
中または後で特開平6−95265号、特開平4−12
3054号公報記載の写真フイルム上の磁気記録の利用
法を用いてもよいし、特開平5−19364号記載のア
スペクト比選択機能を利用してもよい。現像処理する
際、シネ型現像であれば、特開平5−119461号記
載の方法でスプライスして処理する。また、現像処理す
る際または後、特開平6−148805号公報記載のア
タッチ、デタッチ処理する。
【0088】こうして処理した後で、特開平2−184
835号、特開平4−186335号、特開平6−79
968号公報記載の方法でカラーペーパーへのバックプ
リント、フロントプリントを経てフイルム情報をプリン
トへ変換してもよい。更には、特開平5−11353
号、特開平5−232594号公報に記載のインデック
スプリント及び返却カートリッジと共に顧客に返却して
もよい。これらの写真フイルムカートリッジは、特願平
5−327194号及び特願平6−9063号明細書に
記載の画像入力装置に用いて活用することもできる。
【0089】以上説明した実施形態では、粘着ラベルの
短辺は円弧状にしたもののみを図示したが、表3のNo.2
0 に示すように直線状でもよい。
【0090】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の写真フイ
ルムカートリッジ用粘着ラベルの貼着方法によれば、粘
着ラベルをカートリッジ本体の周面に貼着後、押圧ロー
ラによって粘着ラベルの短辺側の縁をスプール軸方向に
追加圧するようにしたので、ポート部と段差を構成して
いる曲率の大きな周面部分に位置した剥がれやすい粘着
ラベルの短辺側の縁を確実に貼着でき、粘着ラベルの縁
の剥がれを長期間にわたって防止できる。また、追加圧
の押圧力を2kg〜6kg,押圧時間を0.3秒〜3秒,押
圧ローラのゴム硬度を60度〜90度とすると、効率よ
く粘着ラベルを貼着することができるとともに、粘着ラ
ベルの縁の剥がれを長期間にわたって防止できる。ま
た、粘着ラベルを加熱しながら追加圧を行なうと、粘着
剤が広がって粘着ラベルの縁まで確実に貼着することが
できる。また、押圧ローラの代わりにヒートシーラーに
よっても同様の効果を得られる。
【0091】また、本発明の写真フイルムカートリッジ
によれば、ラベルベースとして写真フイルムカートリッ
ジが使用される全温度範囲で表面側へのカールがラベル
の長さ方向50mmに対して5mm以下であるものを用
いるとともに、前記粘着剤として接着力1000g以上
かつ保持力20000秒以上のアクリル系粘着剤を用い
た写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルを貼着したの
で、長期間にわたって写真フイルムカートリッジ用粘着
ラベルの剥がれを防止できる。また、粘着ラベルが貼着
されるカートリッジ本体の周面のうら少なくとも一方の
ラベル端が貼着される部分を滑面状に形成したので、周
面と粘着ラベルとの接着がより確実になり、粘着ラベル
の剥がれを長期間にわたって防止できる。また、前記滑
面状とは、シボまたは凹凸の深さが10μm以下である
ことが好ましい。また、粘着ラベルの少なくとも二隅を
超音波でカートリッジ本体の周面にスポットシールした
ので、粘着ラベルの縁の剥がれを半永久的に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真フイルムカートリッジの外観を示
す斜視図である。
【図2】写真フイルムカートリッジの構成を示す分解斜
視図である。
【図3】ラベル原反の層構造を示す部分断面図である。
【図4】粘着ラベルの一例を示す平面図である。
【図5】アゴ押しローラの一例を示す斜視図である。
【図6】シーラーヘッドの一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 写真フイルムカートリッジ 3,4 シェル 5 カートリッジ本体 5a 凹部 5b ポート部 5c アゴ部 7 スプール 8 粘着ラベル 8a,8b,8c,8d 四隅 8e,8f 短辺 50 原反 52 粘着剤 51 離型紙 53 ラベルベース 54 トップコート 75 アゴ押しローラ 80 シーラーヘッド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムをロール状に巻きつけたス
    プール軸を回動自在に収納する一対の樹脂製シェルから
    なる円筒状のカートリッジ本体の周面に、ラベルベース
    の裏面に粘着剤が塗布されたほぼ長方形の写真フイルム
    カートリッジ用粘着ラベルを、この一方の短辺がフイル
    ム出入り口が形成されたポート部と段差を構成している
    曲率の大きな周面部分に位置しかつスプール軸方向に平
    行になるように巻きつけて貼着する写真フイルムカート
    リッジ用粘着ラベルの貼着方法において、 前記写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルをカートリ
    ッジ本体の周面に貼着後、押圧ローラによって写真フイ
    ルムカートリッジ用粘着ラベルの少なくとも前記一方の
    短辺側の縁をスプール軸方向に追加圧することを特徴と
    する写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルの貼着方
    法。
  2. 【請求項2】 前記追加圧は、押圧力を2kg〜6kg,押
    圧時間を0.3秒〜3秒,押圧ローラのゴム硬度を60
    度〜90度としたことを特徴とする請求項1記載の写真
    フイルムカートリッジ用粘着ラベルの貼着方法。
  3. 【請求項3】 前記追加圧は、写真フイルムカートリッ
    ジ用粘着ラベルを加熱しながら行なうことを特徴とする
    請求項1または2記載の写真フイルムカートリッジ用粘
    着ラベルの貼着方法。
  4. 【請求項4】 写真フイルムをロール状に巻きつけたス
    プール軸を回動自在に収納する一対の樹脂製シェルから
    なる円筒状のカートリッジ本体の周面に、ラベルベース
    の裏面に粘着剤が塗布されたほぼ長方形の写真フイルム
    カートリッジ用粘着ラベルを、この一方の短辺がフイル
    ム出入り口が形成されたポート部と段差を構成している
    曲率の大きな周面部分に位置しかつスプール軸方向に平
    行になるように巻きつけて貼着する写真フイルムカート
    リッジ用粘着ラベルの貼着方法において、 前記写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルをカートリ
    ッジ本体の周面に貼着後、ヒートシーラーによって写真
    フイルムカートリッジ用粘着ラベルの少なくとも前記一
    方の短辺側の縁を追加圧シールすることを特徴とする写
    真フイルムカートリッジ用粘着ラベルの貼着方法。
  5. 【請求項5】 ラベルベースの裏面に粘着剤が塗布され
    た写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルを一対の樹脂
    製シェルからなる円筒状のカートリッジ本体の周面に貼
    着した写真フイルムカートリッジにおいて、 前記写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルは、ラベル
    ベースとして写真フイルムカートリッジが使用される全
    温度範囲で表面側へのカールがラベルの長さ方向50m
    mに対して5mm以下であるものを用いるとともに、前
    記粘着剤として接着力1000g以上かつ保持力200
    00秒以上のアクリル系粘着剤を用いたものであること
    を特徴とする写真フイルムカートリッジ。
  6. 【請求項6】 ラベルベースの裏面に粘着剤が塗布され
    た写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルを一対の樹脂
    製シェルからなる円筒状のカートリッジ本体の周面に貼
    着した写真フイルムカートリッジにおいて、 前記写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルが貼着され
    るカートリッジ本体の周面のうち少なくとも一方のラベ
    ル端が貼着される部分を滑面状に形成したことを特徴と
    する写真フイルムカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記滑面状とは、シボまたは凹凸の深さ
    が10μm以下であることを特徴とする請求項6記載の
    写真フイルムカートリッジ。
  8. 【請求項8】 ラベルベースの裏面に粘着剤が塗布され
    た写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルを一対の樹脂
    製シェルからなる円筒状のカートリッジ本体の周面に貼
    着した写真フイルムカートリッジにおいて、 前記写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルの少なくと
    も二隅を超音波でカートリッジ本体の周面にスポットシ
    ールしたことを特徴とする写真フイルムカートリッジ。
JP11493296A 1996-05-09 1996-05-09 写真フイルムカートリッジ用粘着ラベルの貼着方法及び写真フイルムカートリッジ Pending JPH09297374A (ja)

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