JP2003127531A - 積層記録媒体 - Google Patents

積層記録媒体

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JP2003127531A
JP2003127531A JP2001325979A JP2001325979A JP2003127531A JP 2003127531 A JP2003127531 A JP 2003127531A JP 2001325979 A JP2001325979 A JP 2001325979A JP 2001325979 A JP2001325979 A JP 2001325979A JP 2003127531 A JP2003127531 A JP 2003127531A
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Yoshimasa Tamura
慶政 田村
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 好みに合った画質を有する画像の記録物を容
易に得ることができるとともに、その記録物を好みの場
所又は対象物に簡単に貼り付けことが可能であり、ま
た、記録物の保存性も良い記録媒体を提供すること。 【解決手段】 表面性の異なる二種以上の記録媒体1
を、その裏面外周に形成された粘着層を介して複数枚積
層し、最下層に搬送用保護シート13を設けた積層記録
媒体とすること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保存性に優れ、好
みの場所又は好みの対象物に簡単に貼り付けることが可
能な記録媒体、特に、二種以上の画像記録が可能である
と共に、好みの画像を記録した記録物を裏面の粘着層を
介して好みの場所又は好みの対象物に簡単に貼り付ける
ことが可能な、表面性の異なる二種以上の記録媒体を、
裏面に形成した粘着層を介して積層した積層記録媒体に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録用インクとし
ては、基本的に染料と水性媒体とからなる染料系のイン
クが知られている。これらのインクは、染料の性質上、
記録物の耐光性、耐水性に劣る点が指摘されていた。そ
こで、記録物の耐光性、耐水性を改善し、保存性を良く
するために、記録媒体に耐光性、耐水性を改善するため
の手段を施したり、染料に代えて顔料を用いたインクを
使用して記録するなどの手段がとられていた。
【0003】また、近年、インクジェット記録方法等に
より文字及び/又は画像(以下、単に「画像」という)
を記録するための記録媒体として、写真のように高解像
度で鮮明なカラー画像が得られる記録媒体が望まれるよ
うになってきており、それと共に、個人の嗜好に合致す
る画質の画像が得られることも望まれてきている。この
ため、記録媒体の表面に光沢層を設けて高解像度で鮮明
なカラー画像が得られるようにしたり、記録媒体表面で
の光の反射率を押さえてより見やすいようにする等、記
録媒体の表面性(面質又は面種)を適宜調整することに
より、上記要望を満足させる記録媒体が開発されてきて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、記録物の保存
性に関してはなお改善の余地を残すものであった。ま
た、通常、画像を記録するための表面が同じである記録
媒体が多数枚束ねられて販売されており、その記録媒体
を用いて記録した画像の画質が画像作成者の好みに合わ
なかったり、他の種類の記録媒体を用いて記録した場合
と比較したい場合には、別途多数枚束ねられた記録媒体
を購入しなければならなかったりして、不便であるばか
りでなく、なかなか個人の好みに合った画像の画質が得
られ難く、また、ようやく好みに合った画像の画質が得
られたと思っても、その種の記録媒体に他の画像を記録
した場合に好みの画質とならなかったりしていた。ま
た、好みの記録物が得られた場合でも、その記録物を好
みの場所又は対象物に貼り付けたりする場合には、別途
接着剤を用意する必要があり、その記録物を簡単に飾る
ことができなかった。
【0005】そこで、本発明は、上記のような要望や問
題点に鑑みてなされたものであって、その目的とすると
ころは、1.記録物の保存性が良く、また、その記録物
を好みの場所又は対象物に簡単に貼り付けることの可能
な記録媒体を提供すること、2.更に、好みに合った画
質を有する画像の記録物を容易に得ることができるとと
もに、その画像が記録されている記録物を好みの場所又
は好みの対象物(例えば、アルバムなど)に簡単に飾る
ことができ、また、長期の保存においても画像の劣化を
防ぐことの可能な記録媒体を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、裏面外周に形
成された粘着層を介して複数枚の記録媒体を積層し、最
下層に搬送用保護シートを設けることにより上記1の目
的を達成することができるものであり、また、表面性の
異なる二種以上の記録媒体を、裏面外周に形成された粘
着層を介して複数枚積層し、最下層に搬送用保護シート
を設けることによって上記2の目的を達成するものであ
る。即ち、画像記録の際には、当該積層された記録媒体
を一枚づつ剥離し、最下層に設けられている搬送用保護
シートを各記録媒体の裏面に貼着して記録媒体のプリン
ターでの搬送、記録を容易にし、画像を記録後、得られ
た記録物から搬送用保護シートを取り除き裏面に形成さ
れている粘着剤によりアルバムのような好みの対象物に
簡単に貼り付けることができ、また、保管の際には各記
録媒体の裏面に設けられている粘着剤を介して重ねて保
管することにより記録画像が外気に晒されることが無く
長期の保存が可能となるのである。また、表面性の異な
る二種以上の記録媒体を使用することにより、二以上の
画質の異なった画像の記録物が得られ、その中から好み
の画像が記録されている記録物を容易に選ぶことができ
るものである。
【0007】即ち、1.本発明に係る積層記録媒体は、
裏面外周に形成された粘着層を介して複数の記録媒体が
積層され、最下層に搬送用保護シートが設けられている
ことを特徴とする(請求項1)。
【0008】2.本発明に係る積層記録媒体は、前記複
数の記録媒体が、表面性の異なる二種以上の記録媒体で
あることを特徴とする(請求項2)。
【0009】3.本発明に係る積層記録媒体は、前記二
種以上の記録媒体が、光沢性及び/又は平滑性を異にす
るものであることを特徴とする(請求項3)。
【0010】4.本発明に係る積層記録媒体は、前記二
種以上の記録媒体が、光沢調記録媒体、半光沢調記録媒
体、マット調記録媒体、及び網目調記録媒体からなる郡
より選択されたものであることを特徴とする(請求項
4)。
【0011】5.本発明に係る積層記録媒体は、前記二
種以上の記録媒体が、色調を異にするものであることを
特徴とする(請求項5)。
【0012】6.本発明に係る積層記録媒体は、前記二
種以上の記録媒体が、インク受容層を有するものである
ことを特徴とする(請求項6)。
【0013】7.本発明に係る積層記録媒体は、前記二
種以上の記録媒体が、基材の表面に設けられ、面性の異
なる二種以上の樹脂層を有し、該樹脂層の上にインク受
容層を有するものであることを特徴とする(請求項
7)。
【0014】8.本発明に係る積層記録媒体は、前記粘
着層が、感圧性接着剤からなることを特徴とする(請求
項8)。
【0015】9.本発明に係る積層記録媒体は、前記感
圧性接着剤が、アクリル系架橋型接着剤であることを特
徴とする(請求項9)。
【0016】10.本発明に係る積層記録媒体は、前記
アクリル系架橋型接着剤が、(1)低ガラス転移温度
(Tg)の主モノマー成分と、(2)高Tgのコモノマ
ー成分と、(3)官能基含有モノマー成分と、を主体と
する重合体又は共重合体と、架橋剤とからなることを特
徴とする(請求項10)。
【0017】11.本発明に係る積層記録媒体は、前記
架橋剤が、イソシアナート系、エポキシ系、エチレンイ
ミン系、若しくはアルキレート系又はこれらの組み合わ
せであることを特徴とする(請求項11)。
【0018】12.本発明に係る積層記録媒体は、前記
粘着層が、3〜20μmであることを特徴とする(請求
項12)。
【0019】13.本発明に係る積層記録媒体は、前記
搬送用保護シートが、剥離シートからなることを特徴と
する(請求項13)。
【0020】14.本発明に係る積層記録媒体は、前記
剥離シートが、前記粘着層との粘着面においてスリット
を設けてなることを特徴とする(請求項14)。
【0021】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の積層記録
媒体について詳細に説明する。本明細書において、「表
面性の異なる」とは、最上層の表面の状態(面性)が異
なっている場合は勿論、見かけ上の表面の状態が異なっ
ていることをも意味するものとする。例えば、最上層の
表面が均一に平滑であっても、その内部の層の影響によ
り異なってみえる場合は表面性が異なることとする。具
体的には、基材上に異なった面性を有する樹脂被覆層が
形成され、該樹脂被覆層上に最上層としてのインク受容
層が形成された複数の記録媒体の場合には、インク受容
層の表面が均一に平滑であっても、該樹脂被覆層の面性
に起因して見かけ上それら複数の記録媒体が異なって見
えるときには、それら複数の記録媒体は、表面性が異な
ることとする。
【0022】本発明の積層記録媒体は、一種又は二種以
上の面性の異なる記録媒体が、その裏面の周囲に形成さ
れた粘着層により少なくとも2枚以上積層され、最下層
に搬送補助シートが設けられているものからなってい
る。面性の異なる記録媒体としては、例えば、色相を異
にする記録媒体、光沢性を異にする記録媒体、平滑性を
異にする記録媒体、色相と光沢性と平滑性のいずれか2
つ以上を異にする記録媒体などが挙げられる。
【0023】本発明において、各記録媒体は、普通紙が
そのまま使用されても良く、また、普通紙、合成紙、プ
ラスチックシート等の基材表面にインク受容層や光沢層
等の表面処理層を有するものでも良い。基材としての紙
は、繊維状物質、および必要により填料を含有するシー
トであり、従来公知の酸性抄紙法や中性抄紙法により抄
紙されたものはいずれも使用できる。紙を構成する繊維
状物質は、LBKP及びNBKPに代表される木材パルプを主体
とするが、必要により各種の合成繊維やガラス繊維等を
混合しても良い。基材としてのプラスチックフイルム
は、透明、不透明のいずれでも従来公知の基材が使用さ
れる。その素材としては、従来公知の素材である、ポリ
エステル系樹脂、ジアセテート系樹脂、トリアセテート
系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポ
リ塩化ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、エポキシ系樹脂、セロハン、セルロイド等が用
いられる。また、基材としては、表面に樹脂被覆層が設
けられているシートを用いることもできる(特開平11
−188966号公報)。基材表面に設けられる樹脂被
覆層の形成材料としては、加熱溶融押し出しコーティン
グ用のポリオレフィン樹脂、特にポリエチレン樹脂が好
ましい。樹脂被覆形成方法としては、加熱溶融押し出し
コーティング法、ラテックス状態でコーティングし、加
熱処理する方法等の公知の手段が挙げられる。そして、
各記録媒体は、裏面の周囲(即ち、表面の画像が記録さ
れる部分に相当する部分を除いた領域)に、公知の粘着
剤を用いて粘着層が形成され、下層の記録媒体又は搬送
用保護シートに粘着可能になっている。また、記録媒体
への画像の記録後には、粘着層を介してアルバムや他の
対象物に簡単に貼り付けることもできる。
【0024】粘着層の厚みは、最終的に記録媒体裏面上
に転写された後の厚みが、好ましくは3〜20μm、更
に好ましくは5〜15μmとなるように設定することが
好ましい。粘着層の厚みが3μm未満では、接着力に乏
しく記録媒体が剥がれるおそれがあり、20μm超で
は、塗膜が厚すぎるため、インクジェット記録物本来の
風合いや質感が損なわれるおそれがある。
【0025】粘着層は、感圧性接着剤からなり、水、溶
剤や熱等の賦活作用を必要とせずに、軽い押圧のような
弱い圧力で記録媒体の裏面に接着することができる。粘
着層の記録媒体の裏面に対する接着力は、該感圧性接着
剤を適宜選択することにより適宜調整することができ、
例えば、記録媒体の裏面に対して強固に接着して再剥離
不可能とすることもできるし、記録媒体の裏面・表面に
対して、接離自在に接着可能とすることもできる。
【0026】前記感圧性接着剤としては、アクリル系架
橋型接着剤を用いることが好ましい。該アクリル系架橋
型接着剤としては、(1)接着性を付与する低ガラス転
移温度(Tg)の主モノマー成分、(2)接着性や凝集
力を付与する高Tgのコモノマー成分、(3)架橋や接
着性改良のための官能基含有モノマー成分、を主体とす
る重合体又は共重合体を用いることができる。
【0027】前記主モノマー成分としては、アクリル酸
エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸アミル、アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベンジル等のアクリル
酸アルキルエステル;メタクリル酸ブチル、メタクリル
酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、
メタクリル酸ベンジル等のメタクリル酸アルキルエステ
ル等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いるこ
とができる。
【0028】前記コモノマー成分としては、アクリル酸
メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、酢
酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル等が挙げられ、
これらの1種又は2種以上を用いることができる。
【0029】前記官能基含有モノマー成分としては、ア
クリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、ク
ロトン酸等のカルボキシ含有モノマー;2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミ
ド、等のヒドロキシ基含有モノマー;アクリルアミド、
メタクリルアミド、グリシジルメタクリレート等が挙げ
られ、これらの1種又は2種以上を用いることができ
る。
【0030】前記アクリル系架橋型接着剤(感圧性接着
剤)は、前記重合体又は前記共重合体を含む溶液に架橋
剤を適量添加して製造される。該架橋剤としては、イソ
シアナート系、エポキシ系、エチレンイミン系、アルキ
レート系等を用いることができる。
【0031】上記基材表面に設けられるインク受容層、
光沢層は、公知のインク受容層形成材料、光沢層形成材
料を用いて公知の手段により形成される。光沢層は、更
に平滑性を向上させるために、マシンカレンダー、TG
カレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレンダー等
を用いたカレンダー処理を行なっても良い。
【0032】以下において、本発明の積層記録媒体に使
用される記録媒体について図面をもとに説明するが、勿
論、以下の例に限定されるものではない。図1〜3は、
本発明で使用される記録媒体の第1〜第3の形態を示す
図であり、図4は、本発明の積層記録媒体の一実施の形
態を示す概略図である。
【0033】<第1の形態の記録媒体>図1(a),
(b)に示されているように、普通紙11の裏面の周囲
に粘着層12が形成されている構成を基本とする記録媒
体1である。普通紙11として、色相の異なる普通紙を
使用することにより表面性の異なる記録媒体1として使
用することも可能である。
【0034】<第2の形態の記録媒体>図2(a)に示
されているように、基材101の表面および裏面に樹脂
被覆層102,104が形成されたシート状物の樹脂被
覆層102表面にインク受容層103が形成され、該シ
ート状物の樹脂被覆層104の裏面の周囲に粘着層12
が形成されている構成を基本とする記録媒体1である。
また、図2(b)に示されているように、基材101の
表面に樹脂被覆層102が形成されたシート状物の樹脂
被覆層102表面にインク受容層103が形成され、該
シート状物の裏面の周囲に粘着層12が形成されている
構成を基本とする記録媒体1である。異なる着色剤を含
有させて樹脂被覆層102又はインク受容層103に異
なる色相を付与することにより、及び/又は、樹脂被覆
層102に、例えば、グラビアロール等により種々の型
付をすること等により、表面性の異なる記録媒体として
使用することも可能である。
【0035】<第3の形態の記録媒体>図3に示されて
いるように、基材101の表面にインク受容層103が
形成され、該インク受容層103の表面に光沢層105
が形成され、基材101の裏面の周囲に粘着層12が形
成されている構成を基本とする記録媒体1である。異な
る着色剤を含有させて光沢層105又はインク受容層1
03に異なる色相を付与することにより、及び/又は、
光沢層105に、例えば、所望の面質(表面性)の転写
型を形成されたポリエチレンテレフタレート等を用いて
種々の型付をすることにより、表面性の異なる記録媒体
1として使用することも可能である。
【0036】本発明の積層記録媒体は、図4に示されて
いるように、前記第1〜3の形態の記録媒体1の内の一
種又は複数種を少なくとも2枚以上積層し、最下層に搬
送用保護シート13を設けたものからなる。必要に応
じ、積層記録媒体の最上部か又は最下部に搬送用保護シ
ートを別個に複数枚加えて積層記録媒体セットとしても
よい。搬送用保護シートは、記録媒体と同じ大きさのも
のが好ましいが、記録媒体の大きさより若干大きめ又は
小さめのものでもよい。搬送用保護シートは、粘着層に
剥離自在に接着可能で、且つ、粘着層を物理的に保護
し、搬送が所望に行ないうるものであればよく、例え
ば、上質紙、グラシン紙等の紙や、ポリエステルフィル
ム、ポリプロピレンフィルム等のフィルムにシリコーン
等の離型剤を塗布したもの、即ち、剥離シートが好まし
く用いられる。該離型剤の塗布量は適宜に選択すればよ
い。また、搬送用保護シートは、粘着層からの剥離を容
易にする観点から、粘着層との接着面にスリットを設け
てもよい。
【0037】次に、本発明の積層記録媒体の実施の形態
について説明するが、勿論、以下の例に限定されるもの
ではない。
【0038】[積層記録媒体1]表面性の異ならない第
1の形態の記録媒体を多数枚積層し、最下層に搬送用保
護シートを設けた積層記録媒体。
【0039】[積層記録媒体2]着色(淡い色)される
ことによって表面性の異なった第1の形態の記録媒体を
多数枚積層し、最下層に搬送用保護シートを設けた積層
記録媒体。
【0040】[積層記録媒体3]表面性の異ならない第
2の形態の記録媒体を多数枚積層し、最下層に搬送用保
護シートを設けた積層記録媒体。
【0041】[積層記録媒体4]図4に示されているよ
うに、樹脂被覆層に、例えば、グラビアロール等により
異なった種類の型付をしたことにより異なった表面性を
有する複数枚の第2の形態の記録媒体1を多数枚積層
し、最下層に搬送用保護シート13を設けた積層記録媒
体。
【0042】[積層記録媒体5]表面性の異ならない第
3の形態の記録媒体を多数枚積層し、最下層に搬送用保
護シートを設けた積層記録媒体。
【0043】[積層記録媒体6]図4に示されているよ
うに、光沢層に、例えば、所望の面質(表面性)の転写
型を形成されたポリエチレンテレフタレート等を用いて
異なった種類の型付をしたことにより異なった表面性を
有する複数枚の第3の形態の記録媒体1を多数枚積層
し、最下層に搬送用保護シート13を設けた積層記録媒
体。
【0044】[積層記録媒体7]図4に示されているよ
うに、光沢層の光沢の程度を異ならせることにより異な
った表面性を有する複数枚の第3の形態の記録媒体1を
多数枚積層し、最下層に搬送用保護シート13を設けた
積層記録媒体。
【0045】[積層記録媒体8]図4に示されているよ
うに、表面性の異なる第2,第3の形態の記録媒体1を
多数枚積層し、最下層に搬送用保護シート13を設けた
積層記録媒体。
【0046】本発明の積層記録媒体を使用し、インクジ
ェット記録装置等で好みの画像を記録する場合には、積
層記録媒体から1枚ずつ記録媒体を剥がし取り、記録媒
体裏面外周に形成された粘着層によって最下層に設けら
れていた搬送用保護シート表面に貼り付け、その状態で
インクジェット記録装置等に搬送し好みの画像記録を行
ない、記録後に搬送用保護シートを剥がし、記録媒体裏
面の粘着層によりアルバムや他の好みの対象物に簡単に
貼り付けることができる。また、積層記録媒体として、
異なった表面性を有する複数枚の記録媒体を多数枚積層
した積層記録媒体を使用した場合には、複数枚の記録媒
体に記録された画像の中から最も好みの画質の画像を簡
単に選ぶこともできる。更に、画像が記録された記録物
を保管して置く場合に、該記録物裏面外周に形成された
粘着層によって重ねてコンパクトな状態で保管すること
ができるばかりでなく、下層の画像が粘着層に接着する
こともない状態で、しかも上下の記録物間に存在する粘
着層により外気から遮断されるために長期の保管におい
ても画像が変質することが無い。本発明の積層記録媒体
は、インクジェット記録装置での画像記録に適している
が、画像を記録するための手段は特に限定されるもので
はなく、筆記具などの記録手段により画像を記録する場
合に用いても良い。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおり、裏面外
周に形成された粘着層を介して複数の記録媒体を積層
し、最下層に搬送用保護シートを設けた積層記録媒体と
することにより、記録物は、粘着層により好みの場所又
は対象物に簡単に貼り付けことができるし、また記録物
を重ねて保管すると、粘着層により画像が外気に晒され
ることが無いために保存性が良い状態で、しかもコンパ
クトに保管できるという優れた効果を奏する。また、該
記録媒体として、表面性の異なる二種以上の記録媒体を
使用するときには、複数枚の記録物の画像の中から最も
好みの画質の画像が記録された記録物を容易に選ぶこと
ができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明で使用する第1の形態の
記録媒体の裏面の状態を示す図であり、図1(b)は、
図1(a)のX,X線での切断面図である。
【図2】図2(a)は、本発明で使用する第2の形態の
記録媒体の切断面図であり、図2(b)は、本発明で使
用する第2の形態の他の記録媒体の切断面図である。
【図3】本発明で使用する第3の形態の記録媒体の切断
面図である。
【図4】本発明の積層記録媒体の一実施の形態を示す概
略図である。
【符号の説明】
1 記録媒体 12 粘着層 13 搬送用保護シート 101 基材 102 樹脂被覆層 103 インク受容層 104 樹脂被覆層 105 光沢層

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面外周に形成された粘着層を介して複
    数の記録媒体が積層され、最下層に搬送用保護シートが
    設けられていることを特徴とする積層記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記複数の記録媒体が、表面性の異なる
    二種以上の記録媒体からなる、請求項1に記載の積層記
    録媒体。
  3. 【請求項3】 前記二種以上の記録媒体が、光沢性及び
    /又は平滑性を異にするものである、請求項2に記載の
    積層記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記二種以上の記録媒体が、光沢調記録
    媒体、半光沢調記録媒体、マット調記録媒体、及び網目
    調記録媒体からなる郡より選択されたものである、請求
    項2に記載の積層記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記二種以上の記録媒体が、色調を異に
    するものである、請求項2〜4のいずれかに記載の積層
    記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体が、インク受容層を有する
    ものである、請求項1〜5のいずれかに記載の積層記録
    媒体。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体が、基材の表面に設けら
    れ、面性の異なる二種以上の樹脂層を有し、該樹脂層の
    上にインク受容層を有するものである、請求項5に記載
    の積層記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記粘着層が、感圧性接着剤からなる、
    請求項1〜7のいずれかに記載の積層記録媒体。
  9. 【請求項9】 前記感圧性接着剤が、アクリル系架橋型
    接着剤である、請求項8に記載の積層記録媒体。
  10. 【請求項10】 前記アクリル系架橋型接着剤が、
    (1)低ガラス転移温度(Tg)の主モノマー成分と、
    (2)高Tgのコモノマー成分と、(3)官能基含有モ
    ノマー成分と、を主体とする重合体又は共重合体と、架
    橋剤とからなる、請求項9に記載の積層記録媒体。
  11. 【請求項11】 前記架橋剤が、イソシアナート系、エ
    ポキシ系、エチレンイミン系、若しくはアルキレート系
    又はこれらの組み合わせである、請求項10に記載の積
    層記録媒体。
  12. 【請求項12】 前記粘着層が、3〜20μmである、
    請求項1〜11のいずれかに記載の積層記録媒体。
  13. 【請求項13】 前記搬送用保護シートが、剥離シート
    からなる、請求項1〜12のいずれかに記載の積層記録
    媒体。
  14. 【請求項14】 前記剥離シートが、前記粘着層との粘
    着面においてスリットを設けてなる、請求項13に記載
    の積層記録媒体。
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