JP5333002B2 - 紙容器用素材及びブランク板、並びに紙容器 - Google Patents
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Description
具体的には、以下の方法により行なっていた。
図1に示すように、紙基材(1)の表面に合成樹脂層(2)を介して、絵柄層(3)、光沢調整層(4)、及びオーバープリントニス層(5)を印刷形成した紙容器用素材(20)である。
ここで、前記合成樹脂層(2)は、表面光沢度が50以上(60°鏡面光沢度 JIS K5600−4−7)であり、前記光沢調整層(4)は、表面光沢度が3〜20(60°鏡面光沢度 JIS K5600−4−7)の模様層を、前記絵柄層(3)の一部に重なるように印刷形成した紙容器用素材(20)である。
なお、前記合成樹脂層(2)、絵柄層(3)、オーバープリントニス層(5)、及び光沢調整層(4)の物性は、図1に示した紙容器用素材(20)と同じである。
前記のように、オーバープリントニス層(5)を設けることにより、絵柄層(3)、または/および光沢調整層(4)の耐摩擦性を向上させることができる。
また、図2に示すように、合成樹脂層(2)および絵柄層(3)と光沢調整層(4)との間に透明なオーバープリント層(5)が介在するので、光沢の中に、非光沢の絵柄・模様がより浮き上がるような立体感を呈する。
そして、図3、または図4に示した紙容器用素材を、例えば、図5に示したように、注出口を取り付ける穴有する頂部、胴部、底部を備えた形状に打ち抜いて、紙容器用ブランク板(28)を作製した。
そして、図5に示した紙容器用ブランク板を組み立てることにより、図6に示す紙容器(40)とすることができる。
前記ガスバリア層は、アルミニウム箔、アルミニウムまたは無機化合物からなる蒸着層を有する蒸着フィルムからなることが好ましい。
その際、前記蒸着層の膜厚は、10〜80nm程度の範囲内で任意に選択して形成すればよい。
るフィルムが好ましい。
このフィルムの厚さは、10〜40μm程度の範囲内で任意に選択して使用すればよい。
先ず、図1に示すように、紙基材にバージンパルプからなる坪量400g/m2の板紙を使用し、該紙基材の片面に低密度ポリエチレン樹脂(LDPE))をエクストルージョンラミネーション法により、厚さ20μmに押し出し表面を鏡面ロールにより、表面光沢度が 60(60°鏡面光沢度 JIS K5600−4−7)の高光沢を有するミラー状にした合成樹脂層を形成した。
引き続いて、前記基材(1)のもう一方の面に厚さ12μmのAL蒸着PETフィルム(アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム)からなるガスバリア層(3)をエチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)からなる接着樹脂層)を介して、エクストルージョンラミネーション法により積層した。
さらに、該ガスバリア層上に厚さ60μmの低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)フィルムをドライラミネーション法により、積層してヒートシール層(4)を形成した。
さらに、硝化綿とアクリル樹脂をバインダーとし、このバインダーに対して、粒径が10〜15μmのシリカ粒子を2.0重量%配合したマットニスを用いて光沢調整層を、前記絵柄層に一部重なるように形成した。この光沢調整層の表面光沢度は、8(60°鏡面光沢度 JIS K5600−4−7)であった。
そして、前記光沢調整層の上にオーバープリントニス(東洋インキ製造株式会社製:商品名UPトップOPワニス)を用いてオーバープリントニス層を設けた紙容器用素材を製造した。
次に、このブランク板をサック貼機(フレームシーラ)でサイド貼りしてスリーブを作製し、このスリーブを用いて充填成形機に装填して、図6に示すような、液体用紙容器を得た。
この液体用紙容器は、光沢の中に、非光沢の絵柄・模様が浮き上がるような立体感を呈するものであった。
実施例1における、オーバープリントニス層と光沢調整層を、図2に示すように、逆の配置とした以外は、実施例1と同様の材料を用い、同様の工程を経て液体紙容器を製造した。
この液体紙容器は、実施例1の液体紙容器より、浮き上がるような立体感が大きい外観を呈するものであった。
実施例1におけるシリカ粒子として、粒径が10〜15μmのシリカ粒子を1.0重量%配合したマットニスを用いた光沢調整層とした以外は、実施例1と同様の紙容器用素材を製造した。
この光沢調整層の表面光沢度は、16(60°鏡面光沢度 JIS K5600−4−7)であった。
このようにして得られた紙容器用素材を打ち抜き加工して、図5に示すような、注出口を取り付ける穴)を有する頂部、胴部、底部を備えたブランク板を作製した。
次に、このブランク板をサック貼機(フレームシーラ)でサイド貼りしてスリーブを作製し、このスリーブを用いて充填成形機に装填して、図6に示すような、液体用紙容器を得た。
この液体用紙容器は、光沢の中に、非光沢の絵柄・模様が浮き上がるような立体感を呈するものであった。
実施例1におけるシリカ粒子として、粒径が2〜8μmのシリカ粒子を2.0重量%配合したマットニスを用いた光沢調整層とした以外は、実施例1と同様の紙容器用素材を製造した。
この光沢調整層の表面光沢度は、15(60°鏡面光沢度 JIS K5600−4−7)であった。
このようにして得られた紙容器用素材を打ち抜き加工して、図5に示すような、注出口を取り付ける穴)を有する頂部、胴部、底部を備えたブランク板を作製した。
次に、このブランク板をサック貼機(フレームシーラ)でサイド貼りしてスリーブを作製し、このスリーブを用いて充填成形機に装填して、図6に示すような、液体用紙容器を得た。
この液体用紙容器は、光沢の中に、非光沢の絵柄・模様が浮き上がるような立体感を呈するものであった。
実施例1におけるシリカ粒子に代えて、粒径が10〜20μmのアクリル樹脂粒子を2.0重量%配合したマットニスを用いた光沢調整層とした以外は、実施例1と同様の紙容器用素材を製造した。
この光沢調整層の表面光沢度は、8(60°鏡面光沢度 JIS K5600−4−7)であった。
このようにして得られた紙容器用素材を打ち抜き加工して、図5に示すような、注出口を取り付ける穴)を有する頂部、胴部、底部を備えたブランク板を作製した。
次に、このブランク板をサック貼機(フレームシーラ)でサイド貼りしてスリーブを作製し、このスリーブを用いて充填成形機に装填して、図6に示すような、液体用紙容器を得た。
この液体用紙容器は、光沢の中に、非光沢の絵柄・模様が浮き上がるような立体感を呈するものであった。
2・・・合成樹脂層
3・・・絵柄層
4・・・光沢調整層
5・・・オーバープリントニス層
8・・・ヒートシール層
20、21、25、26・・・紙容器用素材
28・・・ブランク板
40・・・紙容器
Claims (5)
- 紙基材の表面に合成樹脂層を介して、絵柄層、オーバープリントニス層及び光沢調整層を設けた紙容器用素材であって、前記合成樹脂層は、表面光沢度が50以上(60°鏡面光沢度JIS K5600−4−7)であり、前記光沢調整層は、表面光沢度が3〜20(60°鏡面光沢度JIS K5600−4−7)で、前記絵柄層の一部に重なる模様としたことを特徴とする紙容器用素材。
- 前記光沢調整層は、粒径が2〜15μmのシリカ粒子を含むことを特徴とする請求項1に記載の紙容器用素材。
- 前記紙基材の、絵柄層を設けた面と反対面にヒートシール層を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の紙容器用素材。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の紙容器用素材を、所定形状の外形としたことを特徴とする紙容器用ブランク板。
- 請求項4記載の紙容器用ブランク板を組み立てたことを特徴とする紙容器。
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