JP4961874B2 - 液体紙容器 - Google Patents

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本発明は、内容物側にバリア層として蒸着フィルムを利用した高バリアタイプで、且つ最外層の熱可塑性樹脂層を光沢アップのために平滑なミラー(または、セミマット)タイプにしている液体紙容器の表面加飾、および該容器を持ったときに指が触れる部分に滑り止め機能を付加させた液体紙容器に関するものである。
従来、通常のカートンなどの紙器パッケージや、紙を基材とし、最外層が熱融着性を有する熱可塑性樹脂層からなり、且つ平滑なミラー表面(または、セミマット)を有し、少なくとも、中間にガスバリア層を設け、最内層に熱融着性を有するシーラント層を順次積層した積層材料を用いて、図6に示すような、注出口(14)を有する頂部(11)、胴部(12)、底部(13)を備えたブランクを作製し、該ブランクを成形して得られる図7に示すような液体紙容器(B)の印刷において、特に、光沢の差を利用したデザインを表現する場合、次のような方法により行なっていた。
すなわち、通常のカートンなどの紙器パッケージの場合は、6色印刷機などのオフセット紫外線硬化型(以下、UVと記す)印刷機により、先ず、通常のプロセス4色刷りと特色の印刷を行なった後、加えてUVマットニス或いはメジュウムによる低グロスニスにより適宜な図柄印刷を行ない、この上に前記オフセット印刷機に付随しているインラインコータにより、適宜な図柄を形成した樹脂版又はゴム版で、UV高グロスニスの印刷を行ない紙器パッケージの印刷物を得ていた。
或いは、前記インラインコータにより、適宜な図柄を形成した樹脂版又はゴム版で、UV高グロスニスの印刷を先に行なった後に、低グロスニスにより適宜な図柄印刷を行う方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)。
また、内容物側にバリア層として蒸着フィルムを利用した高バリアタイプで、且つ最外層の熱可塑性樹脂層を光沢アップのために平滑なミラー(または、セミマット)タイプにしている液体紙容器では、これまで、最外層表面の熱可塑性樹脂層のパターンは、次の2種類しか存在しなかった。(1)全面マット加工タイプ:光沢が低い、全面滑り良好。(2)全面ミラー(または、セミマット)タイプ:光沢が高い、全面滑り悪い。
このため、前記全面マット加工タイプの場合は、部分的にマットとグロスを使い分ける加飾効果を出すことができなかった。また、光沢を高めるために全面ミラータイプにすると滑りが悪くなり、機械適正が落ちるという問題を抱えていた。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、本発明の請求項1に係る発明は、紙を基材とし、前記基材の一方の面に熱接着性を有する低密度ポリエチレンからなる熱可塑性樹脂層が積層されており、前記基材の他方の面に少なくとも無機酸化物の蒸着フィルムからなるガスバリア層、シーラント層を順次積層した積層材料からなる、抽出口を有する頂部、胴部、底部を備えた液体紙容器であって、
前記熱可塑性樹脂層は平滑なミラー表面を有しており、
前記熱可塑性樹脂層上には印刷層が部分的に設けられており、前記熱可塑性樹脂層上もしくは印刷層上には東洋インキ社製:商品名P1363PSOPワニスからなるマットニス層が部分的に設けられており、かつ前記熱可塑性樹脂層上及び、前記印刷層上もしくは前記マットニス層上に、東洋インキ社製:商品名UPトップOPワニスからなるオーバープリントニス層が積層されていることを特徴とする液体紙容器である。
以下に先行技術文献を示す。
特開平9−52430号公報
本発明は、このような従来技術の問題点を解決しようとするものであり、内容物側にバ
リア層として蒸着フィルムを利用した高バリアタイプで、且つ最外層の熱可塑性樹脂層を光沢アップのために平滑なミラー(または、セミマット)タイプにしている液体紙容器の表面加飾、および該容器を持ったときに指が触れる部分に滑り止め機能を付加させた液体紙容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、本発明の請求項1に係る発明は、紙を基材とし、前記基材の一方の面に熱接着性を有する低密度ポリエチレンからなる熱可塑性樹脂層が積層されており、前記基材の他方の面に少なくとも無機酸化物の蒸着フィルムからなるガスバリア層、シーラント層を順次積層した積層材料からなる、抽出口を有する頂部、胴部、底部を備えた液体紙容器であって、前記熱可塑性樹脂層は平滑なミラー表面を有しており、前記熱可塑性樹脂層上には印刷層が部分的に設けられており、前記熱可塑性樹脂層上もしくは印刷層上には東洋インキ社製:商品名P1363PSOPワニスからなるマットニス層が部分的に設けられており、かつ前記熱可塑性樹脂層上もしくは前記印刷層上もしくは前記マットニス層上に、東洋インキ社製:商品名UPトップOPワニスからなるオーバープリントニス層が積層されていることを特徴とする液体紙容器である。
本発明の請求項2に係る発明は、前記熱可塑性樹脂層の平滑なミラー表面は、前記基材の片面に前記熱可塑性樹脂層をエクストルージョンラミネーション法で溶融押出しするときに、鏡面ロールを用いることによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体紙容器である。
本発明の請求項3に係る発明は、前記ガスバリア層に用いられる無機酸化物の薄膜は、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム、錫、ナトリウム、ホウ素、チタン、鉛、ジルコニウム、イットリウムのうちいずれかの金属の酸化物を非晶化した薄膜を用いることを特徴とした請求項1または2に記載の液体紙容器である。
本発明の請求項4に係る発明は、前記印刷層に用いられるインキは東洋インキ製造株式会社製:商品名UPトップであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液体紙容器である。
本発明の液体紙容器は、紙を基材とし、最外層が熱融着性を有する熱可塑性樹脂層からなり、且つ平滑なミラー表面(または、セミマット)を有し、少なくとも、中間にガスバリア層を設け、最内層に熱融着性を有するシーラント層を順次積層した積層材料からなる注出口を有する頂部、胴部、底部を備えた液体紙容器において、前記最外層の表面にマットニス層を部分的に設けたことにより、前記液体紙容器に対して、マット部分、グロス部分を印刷パターンにより使い分けて加飾効果を出すことが可能になる。また、滑り性を必要とする部分と必要としない部分を選択的に区分することが可能になり、すなわち機械適正の向上とハンドリング性の向上の両方同時に実現可能になる。
本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る液体紙容器を形成する積層材料の層構成の1実施例を示す側断面図であり、図2は本発明に係る液体紙容器のブランクの1実施例を示す平面図であり、図3は本発明に係る液体紙容器のブランクのその他の実施例を示す平面図であり、図4は本発明に係る液体紙容器の1実施例を示す斜視図であり、図5は本発明に係る液体紙容器のその他の実施例を示す斜視図である。
本発明に係る液体紙容器(B)は、紙を基材(1)とし、最外層が熱融着性を有する熱可塑性樹脂層(2)からなり、且つ平滑なミラー表面(または、セミマット)を有し、少なくとも、中間にガスバリア層(3)を設け、最内層に熱融着性を有するシーラント層(4)を順次積層した積層材料(A)からなる注出口(14)を有する頂部(11)、胴部(12)、底部(13)を備えた液体紙容器(B)において、前記最外層の表面にマット
ニス層(7)を部分的に設けたことを特徴とする液体紙容器である。
また、前記液体紙容器(B)を持ったときに指が触れる掴み部(10)の最外層の表面は、マットニス層(7)が塗布されていないことを特徴とする液体紙容器である。
さらに、前記マットニス層(7)の上から耐摩擦性向上のためにオーバープリントニス層(OPニス層)(8)が設けられていることを特徴とする液体紙容器である。
さらにまた、前記ガスバリア層(3)が蒸着フィルムからなることを特徴とする液体紙容器である。
すなわち、本発明の液体紙容器(B)は、図1に示すように、先ず、紙を基材(1)とし、最外層が熱融着性を有する熱可塑性樹脂層(2)からなり、且つ平滑なミラー表面(または、セミマット)を有し、少なくとも、中間にガスバリア層(3)を設け、最内層に熱融着性を有するシーラント層(4)を順次積層した積層材料を作製する。引き続いて、該積層材料の前記最外層の熱可塑性樹脂層(2)上に意匠性を付与する印刷インキ層(6)を設け、さらにマットニス層(7)を部分的に設ける。また、耐摩擦性向上のために前記マットニス層(7)の上からオーバープリントニス層(OPニス層)(8)を設けることが好ましい。
このように本発明の液体紙容器(B)を形成する積層材料の最外層の熱可塑性樹脂層(2)の表面が、全面ミラー(または、セミマット)タイプの場合は、図2に示すように、部分的にマットニス層(7)を設けることにより、すなわちマット部とグロス部を印刷パターンにより使い分けることで、1つの基材(1)上にマット調の部分とグロス調の部分を作り出すことで、インキでの絵柄表現がなくても、マットニス層(7)と最外層の全面ミラー(または、セミマット)の熱可塑性樹脂層(2)との組合せで光沢の差を利用したデザイン表現ができ、加飾効果を出すことが可能になる。また滑り性もよくなり、機械適正の向上も図れる。
しかしながら、該容器(B)を持つ部分にもマットニス層(7)が印刷されていると、該容器(B)をハンドリングする際、滑り易くなりハンドリング性が落ちてしまうので、図3に示すように、前記液体紙容器(B)を持ったときに指が触れる掴み部(10)の最外層の表面には、マットニス層(7)を塗布しないことが好ましい。
このように本発明の液体紙容器(B)は、紙を基材(1)とし、最外層が熱融着性を有する熱可塑性樹脂層(2)からなり、且つ平滑なミラー表面(または、セミマット)を有し、少なくとも、中間にガスバリア層(3)を設け、最内層に熱融着性を有するシーラント層(4)を順次積層した積層材料(A)からなる注出口(14)を有する頂部(11)、胴部(12)、底部(13)を備えた液体紙容器(B)において、前記最外層の表面にマットニス層(7)を部分的に設けたことにより、前記液体紙容器(B)に対して、マット部分、グロス部分を印刷パターンにより使い分けて加飾効果を出すことが可能になる。また、滑り性を必要とする部分と必要としない部分を選択的に区分することが可能になり、すなわち機械適正の向上とハンドリング性の向上の両方同時に実現可能になる。
前記基材(1)は、容器を形成する基材となるものであり、一般的には、賦型性、耐屈曲性、剛性、腰、強度などを持たせるものであり、したがって、使用する紙の種類は、例えば、強サイズ性の晒し、または未晒しの紙基材、或いは純白ロール紙、クラフト紙、板紙、加工紙などの紙基材で、坪量が230〜450g/m2程度の範囲内の板紙を選択して使用することが好ましい。
前記平滑なミラー表面(または、セミマット)を有する最外層の熱可塑性樹脂層(2)は、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−プロピレン共重合体(EPR)、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、その他などの樹脂を使用することができる。
そして、これら熱可塑性樹脂の中でも、作業性、経済性などの面から、低密度ポリエチレン(LDPE)を使用することが好ましく、エクストルージョンラミネーション法(溶融押出しラミネーション法)により、最外層の熱可塑性樹脂層(2)を形成する場合と、該樹脂からなるフィルムをラミネートする場合がある。
該熱可塑性樹脂層(2)の厚さは、15〜50μm程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
前記ガスバリア層(3)は、蒸着フィルムからなることが好ましい。例えば、アルミニウムや無機酸化物(酸化珪素、酸化アルミニウムなど)の蒸着薄膜層を設けた蒸着フィルムやまたこれらフィルムの1種乃至それ以上を組み合わせた積層フィルムを使用することができるが、これらの中でも、酸素バリア性、廃棄処分性、強度面などを考慮すると支持体フィルムに無機酸化物(酸化珪素、酸化アルミニウムなど)の蒸着薄膜層を設けた蒸着フィルムが好ましい。
前記無機酸化物の薄膜としては、基本的に金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜であれば使用可能であり、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、錫(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)などの金属の酸化物をアモルファス(非晶質)化した薄膜を使用することができる。
そして、これら金属の中でも、包装材料に使用する場合は、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)が好ましく、これら金属の酸化物である、酸化ケイ素、酸化アルミニウムを真空蒸着法などにより、薄膜化することが適当である。
その際の膜厚は、10〜80nm程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
また、前記無機酸化物の薄膜を形成するための支持体となる樹脂フィルムは、強度的に強く、耐熱性が高く、化学的に優れていれば特に制約されるものではないが、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンなどのポリオレフィン系樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリビニルアルコール、ポリカーボネート系樹脂、フッ素系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アセタール系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、その他などの各種のフィルムを使用することができるが、強度などの物性面、コストなどの経済性などを考慮するとポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂からな
るフィルムが好ましい。
該樹脂フィルムの厚さは、10〜40μm程度の範囲内で任意に選択して使用することが好ましい。
最内層のシーラント層(4)は、前記最外層の熱可塑性樹脂層(2)に使用する樹脂と同様に該熱可塑性樹脂が使用される。
例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−プロピレン共重合体(EPR)、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、その他などの樹脂を使用することができる。
そして、これら熱可塑性樹脂の中でも、作業性、経済性などの面から、低密度ポリエチレン(LDPE)を使用することが好ましく、エクストルージョンラミネーション法(溶融押出しラミネーション法)により、最内層のシーラント層(4)を形成する場合と該樹脂からなるフィルムをラミネートする場合がある。
該シーラント層(4)の厚さは、20〜100μm程度の範囲内で任意に選択して形成することが好ましい。
前記印刷インキ層(6)は、前記最外層の熱可塑性樹脂層(2)の表面に、通常のグラビアインキ、オフセットインキ、フレキソインキ、シルクスクリーンインキなどを適宜選択し、イエロー、マゼンタ、シアン、スミの4色のプロセスインキを用いて、例えば、グラビア印刷方式、オフセット印刷方式、フレキソ印刷方式、シルクスクリーン印刷方式などのいずれかの印刷方式により、文字、絵柄などの印刷インキ層(6)を設けることができる。
この際、該熱可塑性樹脂層(2)の表面をコロナ処理、またはガスフレーム処理などの表面処理を行い、インキの密着性を図ることが好ましい。
前記マットニス層(7)は、例えばセルローズ系、ポリアミド系、塩酢ビ系、変性ポリオレフィン系、ゴム系、アクリル系、ウレタン系などのオレフィン系、あるいはアルキッド系合成樹脂に、シリカ系、カオリン系などの無機材料系のマット剤を適量添加したマットニスを用いることができる。或いは前記オレフィン系、あるいはアルキッド系合成樹脂に、シリカ系、カオリン系などの無機材料系のマット剤とワックスとを適量添加したマットニスを用いることができる。
前記オーバープリントニス層(OPニス層)(8)は、例えばセルローズ系、ポリアミド系、塩酢ビ系、変性ポリオレフィン系、ゴム系、アクリル系、ウレタン系などの樹脂成分にワックスやシリコンを添加したものが使用できる。
次に、前記マットニス層(7)およびオーバープリントニス層(OPニス層)(8)を
前記印刷インキ層(6)などの上に形成する方法は、特に限定されることはなく、例えば、オフセット印刷方式、グラビア印刷方式、フレキソ印刷方式、シルクスクリーン印刷方式、ロールコーティング方式、リバースコーティング方式などを適宜使用することができる。
ところで、前記基材(1)と、ガスバリア層(3)と、シーラント層(4)とを順次積層するにあたり、特に該基材(1)とガスバリア層(3)とを積層する方法には、接着剤からなる接着層を介して、ラミネーションする方法も可能であるが、生産性、コスト面などを考慮すると前述のエクストルージョンラミネーション法(溶融押出しラミネーション法)を利用したサンドラミネーション方法により、熱可塑性樹脂からなる接着樹脂層(5)を介して、ラミネーションすることが好ましい。
前記接着樹脂層(5)に用いる熱可塑性樹脂は、紙からなる基材(1)とガスバリア層(3)との両方に接着性を有する熱可塑性樹脂などならば特に制約されないが、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−プロピレン共重合体(EPR)、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、その他などの樹脂を使用することができる。
該接着樹脂層(5)の厚さは、10〜50μm程度の範囲内で任意に選択して形成することができる。
以上のように、本発明の液体紙容器(B)は、図1に示すように、紙を基材(1)とし、最外層が熱融着性を有する熱可塑性樹脂層(2)からなり、且つ平滑なミラー表面(または、セミマット)を有し、少なくとも、中間にガスバリア層(3)を設け、最内層に熱融着性を有するシーラント層(4)を順次積層した積層材料を作製し、引き続いて、該積層材料の前記最外層の熱可塑性樹脂層(2)上に意匠性を付与する印刷インキ層(6)を設け、さらにマットニス層(7)を部分的に設ける。また、耐摩擦性向上のために前記マットニス層(7)の上からオーバープリントニス層(OPニス層)(8)を設ける。
このようにして得た積層材料(A)を打ち抜き加工して、図2に示すような、注出口(14)を有する頂部(11)、胴部(12)、底部(13)を備えたブランク(C)を作製し、このブランク(C)を特殊なサック貼機(フレームシーラ)でサイド貼りしてスリーブを作製し、このスリーブを用いて充填成形機に装填して、図4に示すような、本発明の1実施例を示す液体用紙容器(B)を得る。このように前記最外層の平滑なミラー表面(または、セミマット)にマットニス層(7)を部分的に設けたことにより、マット部分、グロス部分を印刷パターンにより使い分けて加飾効果を出すことが可能になる。
次に、本発明の1実施例を示す液体用紙容器(B)において、指が触れる部分にマットニス層(7)が印刷されていると、その持つ部分が滑り易くなりハンドリング性が落ちてしまうので、指が触れる掴み部(10)の最外層の表面は、マットニス層(7)を塗布していない積層材料(A)を作製し、該積層材料(A)を打ち抜き加工して、図3に示すような、注出口(14)を有する頂部(11)、胴部(12)、底部(13)を備えたブラ
ンク(C)を作製し、このブランク(C)を特殊なサック貼機(フレームシーラ)でサイド貼りしてスリーブを作製し、このスリーブを用いて充填成形機に装填して、図5に示すような、本発明のその他の実施例を示す液体用紙容器(B)を得る。
このように本発明の液体紙容器(B)は、紙を基材(1)とし、最外層が熱融着性を有する熱可塑性樹脂層(2)からなり、且つ平滑なミラー表面(または、セミマット)を有し、少なくとも、中間にガスバリア層(3)を設け、最内層に熱融着性を有するシーラント層(4)を順次積層した積層材料(A)からなる注出口(14)を有する頂部(11)、胴部(12)、底部(13)を備えた液体紙容器(B)において、前記最外層の表面にマットニス層(7)を部分的に設けたことにより、従来の液体紙容器(B)に比較して、品質性、デザイン性に優れ、且つ、機械適正とハンドリング性の両方にも優れ、さらに内容物を長期間保存できる液体紙容器(B)を提供することが可能になる。
以下に、本発明に係る液体紙容器(B)を具体的な実施例を挙げて、さらに詳しく説明する。
<実施例1>
先ず、図1に示すように、基材(1)にバージンパルプからなる坪量400g/m2の板紙を使用し、該基材(1)の片面に低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)からなる熱可塑性樹脂層(2)をエクストルージョンラミネーション法により、厚さ20μmに押し出し表面を鏡面ロールにより、高光沢を有するミラー状に形成した。引き続いて、前記基材(1)のもう一方の面に厚さ12μmのAL蒸着PETフィルム(アルミニウム蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム)からなるガスバリア層(3)をエチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)からなる接着樹脂層(5)を介して、エクストルージョンラミネーション法により積層した。さらに、該ガスバリア層(3)上に厚さ60μmの低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)フィルムをドライラミネーション法により、積層してシーラント層(4)を形成した。
次に、このようにして得られた積層材料の前記熱可塑性樹脂層(2)上にグラビアインキ(東洋インキ製造株式会社製:商品名UPトップ)を用いて印刷インキ層(6)をグラビア印刷方式により、形成した。さらにマットニス(東洋インキ製造株式会社製:商品名P1363PSOPワニス)を用いてマットニス層(7)を図2に示すように、液体紙容器の胴部(12)の正面部と左右側面部、及び頂部(11)の正面部にパターン形状に設けた。さらに、耐摩擦性向上のために前記マットニス層(7)の上からオーバープリントニス(東洋インキ製造株式会社製:商品名UPトップOPワニス)を用いてオーバープリントニス層(OPニス層)(8)を設けた。
このようにして得た積層材料(A)を打ち抜き加工して、図2に示すような、注出口(14)を有する頂部(11)、胴部(12)、底部(13)を備えたブランク(C)を作製し、このブランク(C)を特殊なサック貼機(フレームシーラ)でサイド貼りしてスリーブを作製した。このスリーブを用いて充填成形機に装填して、図4に示すような、本発明の1実施例を示す液体用紙容器(B)を得た。このように前記最外層の平滑なミラー表面にマットニス層(7)を部分的に設けたことにより、マット部分、グロス部分を印刷パターンにより使い分けて加飾効果を出すことができた。また、マット部分の滑り性効果で機械適正も優れ、さらにガスバリア層の付与により内容物を長期間保存可能になった。
<実施例2>
実施例1において、図3に示すように、指が触れる掴み部(10)の最外層の表面は、マットニス層(7)を塗布せずに積層材料(A)を作製した以外は、実施例1と同様にし
て図5に示すような本発明の液体紙容器(B)を得た。このように得られた該本発明の液体紙容器(B)を従来の液体紙容器(B)に比較して評価したところ、品質性、デザイン性に優れ、且つ、機械適正とハンドリング性の両方にも優れ、さらに内容物を長期間保存できる液体紙容器(B)を提供することが可能になった。
本発明に係る液体紙容器を形成する積層材料の層構成の1実施例を示す側断面図である。 本発明に係る液体紙容器のブランクの1実施例を示す平面図である。 本発明に係る液体紙容器のブランクのその他の実施例を示す平面図である。 本発明に係る液体紙容器の1実施例を示す斜視図である。 本発明に係る液体紙容器のその他の実施例を示す斜視図である。 従来の液体紙容器のブランクの1実施例を示す平面図である。 従来の液体紙容器の1実施例を示す斜視図である。
符号の説明
A・・・積層材料
B・・・液体紙容器
C・・・ブランク
1・・・基材
2・・・熱可塑性樹脂層
3・・・ガスバリア層
4・・・シーラント層
5・・・接着樹脂層
6・・・印刷インキ層
7・・・マットニス層
8・・・オーバープリントニス層(OPニス層)
10・・・掴み部
11・・・注出口を有する頂部
12・・・胴部
13・・・底部
14・・・注出口

Claims (4)

  1. 紙を基材とし、前記基材の一方の面に熱接着性を有する低密度ポリエチレンからなる熱可塑性樹脂層が積層されており、前記基材の他方の面に少なくとも無機酸化物の蒸着フィルムからなるガスバリア層、シーラント層を順次積層した積層材料からなる、抽出口を有する頂部、胴部、底部を備えた液体紙容器であって、
    前記熱可塑性樹脂層は平滑なミラー表面を有しており、
    前記熱可塑性樹脂層上には印刷層が部分的に設けられており、前記熱可塑性樹脂層上もしくは印刷層上には東洋インキ社製:商品名P1363PSOPワニスからなるマットニス層が部分的に設けられており、かつ前記熱可塑性樹脂層上及び、前記印刷層上もしくは前記マットニス層上に、東洋インキ社製:商品名UPトップOPワニスからなるオーバープリントニス層が積層されていることを特徴とする液体紙容器。
  2. 前記熱可塑性樹脂層の平滑なミラー表面は、前記基材の片面に前記熱可塑性樹脂層をエクストルージョンラミネーション法で溶融押出しするときに、鏡面ロールを用いることによって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体紙容器。
  3. 前記ガスバリア層に用いられる無機酸化物の薄膜は、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム、錫、ナトリウム、ホウ素、チタン、鉛、ジルコニウム、イットリウムのうちいずれかの金属の酸化物を非晶化した薄膜を用いることを特徴とした請求項1または2に記載の液体紙容器。
  4. 前記印刷層に用いられるインキは東洋インキ製造株式会社製:商品名UPトップであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の液体紙容器。
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