JPH0521421Y2 - - Google Patents
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- JPH0521421Y2 JPH0521421Y2 JP1988135564U JP13556488U JPH0521421Y2 JP H0521421 Y2 JPH0521421 Y2 JP H0521421Y2 JP 1988135564 U JP1988135564 U JP 1988135564U JP 13556488 U JP13556488 U JP 13556488U JP H0521421 Y2 JPH0521421 Y2 JP H0521421Y2
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- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Printing Methods (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
（技術分野）
本考案は、印刷した画像が消しゴム等では消去
されないフイルムに関するものである。 （従来技術及びその問題点） 実開昭62−134777号公報には、印刷したセクシ
ヨン画像が消去されないセクシヨンフイルムとし
て、コロナ放電処理したポリエステルフイルム
に、１mm方眼のセクシヨン印刷を施した後、バイ
ンダーとSiO2を少量混合したケミカルマツト液
をグラビア印刷方式で全面均一にベタ塗布し、乾
燥し、厚さ5μmのケミカルマツト層を設けたもの
が記載されている。 しかし、このセクシヨンフイルムの場合、基材
フイルムをコロナ放電処理して用いているため、
そのコロナ放電処理に面倒が伴う上、その表面に
筆記層として形成するケミカルマツト層の形成が
困難である。すなわち、コロナ放電処理したもの
では、ケミカルマツト層との接着性が不十分なた
め、ケミカルマツト層が剥離しやすいという問題
を有する。接着性を高めるためには、有機溶剤系
のケミカルマツト液を用いる必要があるが、この
場合には、水系のケミカルマツト液に比べて、そ
の取り扱いが困難である上、セクシヨン印刷用イ
ンクに耐溶剤性のものが必要とされ、その種類が
著しく限定されてしまう。さらに、有機溶剤系の
ケミカルマツト液では、そのケミカルマツト液の
塗布により、印刷した画線が膨潤や溶出を起し
て、不鮮明になるという問題がある。 （考案の課題） 本考案は、前記した如き従来の印刷した画線が
消えないフイルムに見られる問題点を解決し、ケ
ミカルマツト層が剥離しにくくかつ画像印刷イン
クやケミカルマツト液の選定の自由度が大きく、
しかも、印刷画線の膨潤や溶出のない、製造容易
な構造を有するフイルムを提供することをその課
題とする。 （課題を解決するための手段） 本考案者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究
を重ねた結果、本考案を完成するに至つた。 すなわち、本考案によれば、合成樹脂基材フイ
ルム上に印刷画像層及びケミカルマツト層を順次
設けたセクシヨンフイルムにおいて、合成樹脂基
材フイルムと印刷画像層の間に接着剤層を設ける
と共にケミカルマツト層の形成成分として水系ケ
ミカルマツト液を用いたことを特徴とするセクシ
ヨンフイルムが提供される。 本考案で用いる合成樹脂フイルム基材として
は、一般の合成樹脂フイルムが用いられるが、好
ましくはポリエステルフイルムが用いられる。そ
の厚さは通常25〜100μm、好ましくは38〜75μm
である。 本考案の印刷画像を有するフイルムを製造する
には、先ず、合成樹脂基材フイルム上にアンカー
処理を施し、接着剤層を形成する。この接着剤層
は、その上に設ける印刷画像層及びケミカルマツ
ト層の基材フイルム面への接着性を高めるもの
で、本考案の場合、特にケミカルマツト液に水系
のものを用いることを考慮し、次のようなアンカ
ー処理剤を用いるのが好ましい。接着剤層の厚さ
は、通常0.1〜1μm、好ましくは0.2〜0.4μmであ
る。 (1) アンカー処理剤〔〕
されないフイルムに関するものである。 （従来技術及びその問題点） 実開昭62−134777号公報には、印刷したセクシ
ヨン画像が消去されないセクシヨンフイルムとし
て、コロナ放電処理したポリエステルフイルム
に、１mm方眼のセクシヨン印刷を施した後、バイ
ンダーとSiO2を少量混合したケミカルマツト液
をグラビア印刷方式で全面均一にベタ塗布し、乾
燥し、厚さ5μmのケミカルマツト層を設けたもの
が記載されている。 しかし、このセクシヨンフイルムの場合、基材
フイルムをコロナ放電処理して用いているため、
そのコロナ放電処理に面倒が伴う上、その表面に
筆記層として形成するケミカルマツト層の形成が
困難である。すなわち、コロナ放電処理したもの
では、ケミカルマツト層との接着性が不十分なた
め、ケミカルマツト層が剥離しやすいという問題
を有する。接着性を高めるためには、有機溶剤系
のケミカルマツト液を用いる必要があるが、この
場合には、水系のケミカルマツト液に比べて、そ
の取り扱いが困難である上、セクシヨン印刷用イ
ンクに耐溶剤性のものが必要とされ、その種類が
著しく限定されてしまう。さらに、有機溶剤系の
ケミカルマツト液では、そのケミカルマツト液の
塗布により、印刷した画線が膨潤や溶出を起し
て、不鮮明になるという問題がある。 （考案の課題） 本考案は、前記した如き従来の印刷した画線が
消えないフイルムに見られる問題点を解決し、ケ
ミカルマツト層が剥離しにくくかつ画像印刷イン
クやケミカルマツト液の選定の自由度が大きく、
しかも、印刷画線の膨潤や溶出のない、製造容易
な構造を有するフイルムを提供することをその課
題とする。 （課題を解決するための手段） 本考案者らは、前記課題を解決すべく鋭意研究
を重ねた結果、本考案を完成するに至つた。 すなわち、本考案によれば、合成樹脂基材フイ
ルム上に印刷画像層及びケミカルマツト層を順次
設けたセクシヨンフイルムにおいて、合成樹脂基
材フイルムと印刷画像層の間に接着剤層を設ける
と共にケミカルマツト層の形成成分として水系ケ
ミカルマツト液を用いたことを特徴とするセクシ
ヨンフイルムが提供される。 本考案で用いる合成樹脂フイルム基材として
は、一般の合成樹脂フイルムが用いられるが、好
ましくはポリエステルフイルムが用いられる。そ
の厚さは通常25〜100μm、好ましくは38〜75μm
である。 本考案の印刷画像を有するフイルムを製造する
には、先ず、合成樹脂基材フイルム上にアンカー
処理を施し、接着剤層を形成する。この接着剤層
は、その上に設ける印刷画像層及びケミカルマツ
ト層の基材フイルム面への接着性を高めるもの
で、本考案の場合、特にケミカルマツト液に水系
のものを用いることを考慮し、次のようなアンカ
ー処理剤を用いるのが好ましい。接着剤層の厚さ
は、通常0.1〜1μm、好ましくは0.2〜0.4μmであ
る。 (1) アンカー処理剤〔〕
【表】
(2) アンカー処理剤〔〕
(1) メチルイソブチルケトン 50重量部
(2) トルエン 30 〃
(3) キシレン 17 〃
(4) ポリエステル系樹脂 ３ 〃
(5) イソシアネート １ 〃
このアンカー処理したポリエステルフイルムに
おいては、その接着剤層面に対するグラビア印刷
や、オフセツト印刷等による印刷が容易で、かつ
その接着性も良好であることが確認された。 次に、この接着剤層の片面に、グラビア方式
で、１mm方眼のセクシヨンを印刷後、その両面に
対し、熱硬化型水溶性樹脂（メラミン樹脂等）、
樹脂エマルジヨン（アクリル系樹脂エマルジヨン
等）、無機充填剤微粒子（二酸化ケイ素や炭酸カ
ルシウム等）、硬化触媒（NH4Cl等）、界面活性
剤等を含む水溶体からなる水系ケミカルマツト液
をロールコート又はバーコート方式で全面均一に
塗布し、加熱処理して厚さ５〜10μmのケミカル
マツト層を形成し、セクシヨンフイルムを得た。 （考案の効果） このセクシヨンフイルムにおいては、ケミカル
マツト液が水系のため、セクシヨン印刷のインク
は、UV硬化型、樹脂系の非硬化型のいずれでも
用いることができる。また、ケミカルマツト液を
塗布した後でも、セクシヨン印刷のシヤープさ、
画線精度は、その塗布前のものと何ら変らなかつ
た。 このセクシヨンフイルムは、Ｈ〜H5の鉛筆で
加筆後、砂消しゴムで画線を完全に消去した後
も、セクシヨン印刷画線には何等変化はなかつ
た。また、再加筆性にも問題はなかつた。さら
に、ケミカルマツト層と合成樹脂基材フイルムと
の間の接着は良好で、ケミカルマツト層が合成樹
脂基材フイルムから剥離するようなこともなかつ
た。
おいては、その接着剤層面に対するグラビア印刷
や、オフセツト印刷等による印刷が容易で、かつ
その接着性も良好であることが確認された。 次に、この接着剤層の片面に、グラビア方式
で、１mm方眼のセクシヨンを印刷後、その両面に
対し、熱硬化型水溶性樹脂（メラミン樹脂等）、
樹脂エマルジヨン（アクリル系樹脂エマルジヨン
等）、無機充填剤微粒子（二酸化ケイ素や炭酸カ
ルシウム等）、硬化触媒（NH4Cl等）、界面活性
剤等を含む水溶体からなる水系ケミカルマツト液
をロールコート又はバーコート方式で全面均一に
塗布し、加熱処理して厚さ５〜10μmのケミカル
マツト層を形成し、セクシヨンフイルムを得た。 （考案の効果） このセクシヨンフイルムにおいては、ケミカル
マツト液が水系のため、セクシヨン印刷のインク
は、UV硬化型、樹脂系の非硬化型のいずれでも
用いることができる。また、ケミカルマツト液を
塗布した後でも、セクシヨン印刷のシヤープさ、
画線精度は、その塗布前のものと何ら変らなかつ
た。 このセクシヨンフイルムは、Ｈ〜H5の鉛筆で
加筆後、砂消しゴムで画線を完全に消去した後
も、セクシヨン印刷画線には何等変化はなかつ
た。また、再加筆性にも問題はなかつた。さら
に、ケミカルマツト層と合成樹脂基材フイルムと
の間の接着は良好で、ケミカルマツト層が合成樹
脂基材フイルムから剥離するようなこともなかつ
た。
図１図は、本考案の印刷画像を有するフイルム
の１つの実施例についての説明断面図を示す。 １……合成樹脂基材フイルム、２……接着剤
層、３……印刷画像層、４……ケミカルマツト
層。
の１つの実施例についての説明断面図を示す。 １……合成樹脂基材フイルム、２……接着剤
層、３……印刷画像層、４……ケミカルマツト
層。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 合成樹脂基材フイルム上に印刷画像層及びケ
ミカルマツト層を順次設けたセクシヨンフイル
ムにおいて、合成樹脂基材フイルムと印刷画像
層の間に接着剤層を設けると共にケミカルマツ
ト層の形成成分として水系ケミカルマツト液を
用いたことを特徴とするセクシヨンフイルム。 (2) 合成樹脂基材フイルムの裏面に接着剤層を介
してケミカルマツト層が形成されている請求項
１のセクシヨンフイルム。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988135564U JPH0521421Y2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | |
| CA 2000890 CA2000890A1 (en) | 1988-10-18 | 1989-10-17 | Laminated film |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988135564U JPH0521421Y2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0258960U JPH0258960U (ja) | 1990-04-27 |
| JPH0521421Y2 true JPH0521421Y2 (ja) | 1993-06-01 |
Family
ID=15154762
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988135564U Expired - Lifetime JPH0521421Y2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0521421Y2 (ja) |
| CA (1) | CA2000890A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002263547A (ja) * | 2001-03-05 | 2002-09-17 | Kyokuto Sanki Co Ltd | ラミネート装置 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5243669A (en) * | 1975-09-23 | 1977-04-05 | Toshihiko Okamoto | Crop increasing agent for plants |
| JPS5423607A (en) * | 1977-07-22 | 1979-02-22 | Asahi Denka Kogyo Kk | Production of metallic soap |
| JPS5647865A (en) * | 1979-09-26 | 1981-04-30 | Toshiba Corp | Notification equipment of transaction medium |
| JPS6140197A (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-26 | 株式会社きもと | 製図用マツトフイルム |
| JPS6342589A (ja) * | 1986-08-08 | 1988-02-23 | Seiko Epson Corp | デジタル信号出力ｔｖカメラ |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0521425Y2 (ja) * | 1986-02-07 | 1993-06-01 |
-
1988
- 1988-10-18 JP JP1988135564U patent/JPH0521421Y2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-10-17 CA CA 2000890 patent/CA2000890A1/en not_active Abandoned
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5243669A (en) * | 1975-09-23 | 1977-04-05 | Toshihiko Okamoto | Crop increasing agent for plants |
| JPS5423607A (en) * | 1977-07-22 | 1979-02-22 | Asahi Denka Kogyo Kk | Production of metallic soap |
| JPS5647865A (en) * | 1979-09-26 | 1981-04-30 | Toshiba Corp | Notification equipment of transaction medium |
| JPS6140197A (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-26 | 株式会社きもと | 製図用マツトフイルム |
| JPS6342589A (ja) * | 1986-08-08 | 1988-02-23 | Seiko Epson Corp | デジタル信号出力ｔｖカメラ |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0258960U (ja) | 1990-04-27 |
| CA2000890A1 (en) | 1990-04-18 |
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