JP3120431B2 - オフセット印刷用透明フイルム - Google Patents

オフセット印刷用透明フイルム

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JP3120431B2
JP3120431B2 JP01294402A JP29440289A JP3120431B2 JP 3120431 B2 JP3120431 B2 JP 3120431B2 JP 01294402 A JP01294402 A JP 01294402A JP 29440289 A JP29440289 A JP 29440289A JP 3120431 B2 JP3120431 B2 JP 3120431B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、紙と同じように手軽にオフセット印刷が可
能な透明なプラスチックフイルムに関するものである。
(従来の技術) 一般に紙は印刷適性が良く、オフセット印刷や各種プ
リンタでの記録にも適応性があるが、透明性、耐水性、
強度などを要求されるものには使用できない。その点は
プラスチックフイルムが優れているが、印刷方式によっ
ては印刷性が紙に比べ著しく劣る場合がある。印刷のな
かでもグラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷な
どは比較的印刷しやすいが、これらの印刷は製版代が高
価であり、作業性が悪かったり、印刷画の階調性が乏し
かったり、画像が不鮮明になりやすい等の何らかの欠点
があった。これに対し、オフセット印刷は製版代が安
く、手軽にでき、画像の階調性も良く鮮明である。その
ため、オフセット印刷でプラスチックフイルムに印刷で
きることが好ましいが、通常のインキを用いたオフセッ
ト印刷ではインキの乾燥硬化が著しく遅いため、プラス
チックフイルムへの印刷は行ない難いものであった。プ
ラスチックフイルムへの印刷性を向上させるため、コー
ト紙、アート紙と同じような樹脂を塗布する方法(特開
昭63−178074号公報、特開昭62−264948号公報)やフイ
ルム表面に微細多孔質構造を有する層を形成し、インキ
の吸収性を付与したもの(特開昭61−164893号公報)が
あるが、透明性を損ねてしまう欠点があり、十分なもの
ではない。
(発明が解決しようとする問題点) オフセット印刷は印刷物の品質の良さ、簡便さから、
利用度の極めて高い印刷方式である。オフセット印刷用
インキは一般的には、酸化重合型インキであり、インキ
の乾燥には、インキのベヒクル成分の溶剤成分が基材に
浸透し、インキが固くなる過程が必要であり、同時に空
気中の酸素を取り込んでインキは酸化と重合によって乾
燥していく。印刷後インキのベヒクル成分の一部が基材
に浸透し、基材上に残ったインキが固くなる状態はイン
キのセット性と呼ばれ、インキのセット性が悪いとイン
キの裏移りが起こり、基材の裏面を汚すばかりではな
く、インキ表面の荒れが起こる等品質を著しく低下させ
るため、高速で印刷し、ロール状に巻取られたり、枚葉
で棒積みされるオフセット印刷ではインキのセット性が
最も重要な要求品質である。本発明は、更に美観上、印
刷物の光沢が必要であり、そのためには基材フイルムが
透明なフイルムが必要である。本発明では一般のコート
紙と同じように印刷および取り扱いのでき、且つ印刷後
良好な光沢を有するプラスチックフイルムを提供しよう
とするものである。
(問題点を解決するための手段) 以上の問題点は下記フイルムによって達成することが
できるインキ受容層を有するオフセット印刷用フイルム
においてインキ受容層は(A)バインダー樹脂と(B)
平均粒径0.1〜20μmの有機球状粒子よりなり、その重
量混合比(A)/(B)が100/0.1〜100/20であり、且
つ透明である事を特徴とするオフセット印刷用フイル
ム。
更に詳しくは、プラスチックフイルム基材上に、イン
キ受容層を形成する被覆剤を塗工してなる印刷用フイル
ムであって、被覆剤が(イ)バインダー樹脂100重量部
に対し、(ロ)平均粒径0.1〜20μm、好ましくは1〜
7μmのスチレン系、ベンゾグアナミン系、メラミン
系、ベンゾグアナミン・メラキン系より選ばれた少くと
も1種の有機球状粒子0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜
10重量部を必須成分として含有させたものである。基材
としてのプラスチックフイルムは、例えば、ポリエステ
ルフイルム、ポリプロピレンフイルム、ポリカーボネー
トフイルム、トリアセテートフイルム、ポリエーテルサ
ルフォンフイルム、塩化ビニルフイルム、メチルメタク
リレートをはじめとする各種のアクリルフイルムなどが
ある。なかでも、ポリエステルフイルムが好ましい。
インキ受容層を形成する被覆剤として用いられる有機
球状粒子を例示すると、ポリスチレン系粒子とは、ポリ
スチレン、架橋ポリスチレン、ポリメチルスチレン等で
単分散ポリマー粒子として、試作市販されているもので
ある。ベンゾグアナミン系、ベンゾグアナミン・メラミ
ン系およびメラミン系粒子としては、下記の化学構造を
持つ球状粒子が用いられる。
該有機球状粒子の平均粒径0.1〜20μm範囲が良く、
平均粒径が0.1μmより小さいと、インキ受容層の表面
粗度が小さくなり、インキのセット性が悪くなる。平均
粒径が20μmより大きい粒子では、インキ受容層面を斜
めの光線角度で見るとつぶ状粒子が見え、いわゆる表面
のザラ感が悪くなり、透明フイルムの品位が低下する。
また該有機球状粒子の添加量は、バインダー樹脂100重
量部に対し、0.1〜20重量部が好ましい。0.1重量部より
少ないと、インキセット性が十分でなく、20重量部より
多い場合には、インキ受容層の曇り度(ヘーズ)が悪く
なり、透明フイルムの品位を低下させる。ここでいうフ
イルムの透明性はオフセット印刷後の印刷面の光沢に大
きく影響するため、インキ受容層を含むフイルムのヘー
ズとして9%未満が好ましく、より好ましくは8%以下
である。ヘーズが9%以上では印刷面の光沢が悪く著し
く美観を損ね、オフセット印刷フイルムとして要をなさ
ない。
また本発明は、添加する有機球状粒子のインキセット
性向上効果が非常に大きいため、インキ受容層の樹脂成
分は、添加粒子を立体的に保持し、ベース基材および印
刷インキとの密着性を持つバインダーの役割りをするも
のであれば良い。
バインダー樹脂としては、特に限定されるものではな
いが、公知のポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、アクリル系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、ス
チレン−アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、塩化ビニ
ル系樹脂等が例示される。
また、インキ受容層には、オフセット印刷時のフイル
ムの給紙・走行性を良くするため、少量の無機の滑剤粒
子や帯電防止剤を混合してもよい。
インキ受容層の厚さは、0.5〜10μmが好ましい。更
に好ましくは1〜6μmである。インキ受容層を形成す
る被覆剤の塗工方法は一般に行われているリバースコー
ト方式、バーコード方式等が適用されるが限定されるも
のではない。
(作用) 本発明の透明オフセット用フイルムは、プラスチック
フイルム基材上に、上記のようなインキ受容層が設けて
あるため、インキのベヒクル成分中の溶剤成分(鉱物油
等)の吸収、吸着が良く、インキが速やかに固くなる。
本発明の透明オフセット用フイルムはコート紙に遜色
のないインキセット性が得られることが確認できた。
(実施例) 以下本発明の代表的な実施例を説明する。
なお、例中(部)は(重量部)を意味する。
また各特性は次の方法で評価した。
(イ)オフセットインキのセット性 インキは一般用プロセスインキα−MAXI紅(大日精化
(株)製)を用い、RIテスターでインキ盛0.3ccの条件
下で印刷後5分放置し、そのフイルムの印刷面に上質紙
を重ね、この上に80g/cm2の錘りを10秒間置き、印刷イ
ンキの上質紙へ移行状態を下記の基準で判定した。
○ インキの移行が認められない △ 薄くインキの転移が認められる × インキが濃く転移している (ロ)ヘーズ、全光線透過率 JISK6714に準じ東洋精機社製ヘーズメーターを用いて
測定した。
(ハ)摩擦係数 ASTM−1894に準じ東洋精機社製テンシロンを使用し、
インキ受容層と他の片面とを重ね合せて定荷重下(150g
/cm2)で測定した。
(ニ)インキ密着製 (イ)のインキセット性評価と同じインキ、印刷条件
で印刷し、印刷後48時間経時したサンプルについてセロ
テープ剥離(ニチバン24mm巾テープを使用)テストを行
い下記の基準で判定した。
○ インキの剥離全くなし △ 一部のインキ面が剥離 × ほとんど全面のインキが剥離 実施例1 厚さ100μmの片面に帯電防止性が付与された透明ポ
リエイテルフイルム(東洋紡績(株)製A2100)の帯電
防止処理の反対面に下記組成の被覆剤をリバースロール
コーターを用いて塗布し、120℃、2分乾燥炉で乾燥
し、固形分塗布量2g/m2のインキ受容層を形成した。
バインダー樹脂;線状共重合ポリエステル バイロン
RV200 100分(東洋紡績(株)製) 添加有機粒子;ベンゾグアナミン・メラミン系粒子
(平均粒径3μm)エポスターM30(日本触媒化学工
業) 4部 溶剤;トルエン 200部 MEK 200部 実施例2 厚さ100μmの前処理の施されたポリエステルフイル
ム(東洋紡績(株)製A7300)の易滑処理面に下記組成
の被覆剤をリバースロールコーターを用いて塗布し、14
0℃、2分乾燥炉で乾燥し、固形分塗布量3g/m2のインキ
受容層を形成した。
バインダー樹脂;アクリル−スチレン系樹脂(日本触
媒化学工業(株)アクリセツト270E 100部 添加有機粒子;ベンゾグアナミン系樹脂エポスターMS
3部(日本触媒化学工業(株))(平均粒子径2μm) 水 300部 IPA 100部 実施例3 厚さ100μmの透明ポリエステルフイルム(東洋紡績
(株)E5001)の片面に下記組成の被覆剤をリバースロ
ールコーターを用いて塗布し、120℃、2分乾燥炉で乾
燥し固形分塗布量2.5g/m2のインキ受容層を形成した。
バインダー樹脂;線状共重合ポリエステルバイロンRV
200 100部(東洋紡績(株)製) 添加有機粒子;架橋ポリスチレン粒子MPPS2464(A)
3部(日本合成ゴム(株)製平均粒子径5μm) 溶剤;トルエン 200部 MEK 200部 比較例1 厚さ100μmの片面に帯電防止性が付与された透明ポ
リエステルフイルム(実施例1と同一)の帯電防止処理
の反対面に下記組成の被覆剤を実施例1と同様にして塗
布フイルムを得た。
バインダー樹脂;線状共重合ポリエステル バイロン
RV 100部(東洋紡績(株)製) 添加粒子;無定形シリカ ファインシールE−504部
(徳山曹達(株)平均粒径3μm) 溶剤;トルエン 200部 MEK 200部 比較例2 実施例2において、ベンゾグアナミン系樹脂の用いな
い以外、実施例2と同様にして塗布フイルムを得た。
比較例3 実施例1において、粒子を平均粒径4.1μmの球状シ
リカ(真絲球SW触媒化成工業(株)製)を用いた以外は
実施例1と同様にして塗布フイルムを得た。
比較例4 実施例3において、無定形のポリスチレン粒子を用い
た以外は実施例3と同様にして塗布フイルムを得た。
実施例5 実施例2において平均粒径25μmの粒子を用いた以外
は実施例2と同様にして塗布フイルムを得た。
比較例6〜7 実施例1において粒子を15部及び0.2部用いた以外は
実施例1と同様にして塗布フイルムを得た。
表−1より本発明はフイルム特性、印刷特性共に極め
て良好であることがわかる。
一方、粒子を用いない場合(比較例2)摩擦係数とセ
ット性が悪く、無定形又は球状の無機粒子を用いた場合
(比較例1、3)はセット性が悪い。又無定形の有機粒
子を用いた場合(比較例4)はセット性が悪く、大きす
ぎる有機粒子を用いた場合(比較例5)は密着性が悪
く、有機粒子を多量に用いると(比較例6)透明性が著
しく低下し、少量すぎると(比較例7)がセット性が不
十分である事がわかる。
(発明の効果) 本発明の塗布フイルムは透明で摩擦係数が低く、且つ
印刷特性として欠くことができないインキセット性及び
密着性が極めて良好であり、透明オフセット用フイルム
として有用である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−30968(JP,A) 特開 昭62−227933(JP,A) 特開 昭63−104878(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 1/00 - 1/40 B32B 27/00 - 27/18 C08J 5/18 B41J 2/055

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インキ受容層を有するオフセット印刷用フ
    イルムにおいてインキ受容層は(A)バインダー樹脂と
    (B)平均粒径0.1〜20μmの有機球状粒子よりなり、
    その重量混合比(A)/(B)が100/0.1〜100/20であ
    り、且つ透明である事を特徴とするオフセット印刷用フ
    イルム。
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