JPS6025590B2 - スタツド付プレートによる新旧コンクリートの接合工法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 既存のコンクリート構造物の改修において、コンクリー
ト部分を増設する場合、既設のコンクリート部と増設コ
ンクリート部とを接合する方法として、既設部分に穿設
した孔に埋込ボルトセットを設置したり、既設コンクリ
ート部の表面をはつってコッター型を設ける等の方法が
採用されている。

しかしながらこれらの方法においては、（ｉ）接合部材
が多数あるため現場施工に手間がかかる。

（ｉｉ）施工された接合部材の構造的信頼性にばらつき
がある。（ｉｉｉ）既設部分を鞍損する度合が多い。等
の問題点がある。本発明はこのような問題点を除去する
ために提案されたもので、所要数のスタッドを楯設して
なるプレートを既設コンクリート部の表面に接着剤を介
して固着し、次いで同面に増設部のコンクリートを打設
することを特徴とするスタッド付プレートによる新旧コ
ンクリートの接合工法に係るものである。

本発明は前記のように構成されているので、増設部の打
設コンクリートが、既設のコンクリート都表面に、同面
に接着剤を介して固着されたプレートに槌設されたスタ
ッドを介して一体に接合されるものであるが、本発明に
おいては特に、多数のシアーコネクタを既設コンクリー
ト部の表面に個別に設置するのではなく、予め所要数の
スタッドをプレートに棺立しておき、このスタツド付プ
レートを既設コンクリート部の表面に固着することによ
って、新旧コンクリート接合部材の設置に要する時間と
労力とを大幅に節減しうるものである。

また本発明によれば、前記プレートに対するスタッドの
溶接は現場施工に先行して工場で行ない、品質管理の改
善と、それに基く構造強度上の信頼性の向上を図ること
ができ、更に接着剤を用いて貼付けたり、或いは少数の
穿孔部によって固定することのできるスタツド付プレー
トを使用することによって、既設コンクリート部を殆ん
ど鞍摸することなく、同部に新設コンクリート部を一体
に接合しうるものである等、本発明は多くの利点を有す
るものである。以下本発明を図示の実施例について説明
する。ａはスタツド付プレートで、予め工場においてプ
レート１の表面に所要個所毎にスタッド２を溶接によっ
て楢設して構成されている。なお第６図乃至第８図に示
すように、前記プレート１に槍立されるスタッド２は直
樟状、ボルト状、Ｌ型等、所要の形状のものが採用され
る。

而して本発明においては、前記スタッド付プレートａを
既設コンクリート部Ａの表面に、同部に設置された埋込
ボルト等の接合金具、若しくは接着剤３を介して固着す
る。次いで前記既設コンクリート部Ａの表面に増設部の
コンクリートＢを打設し、前記スタッド付プレートａを
介して同増設部のコンクリートＢを前記既設コンクリー
ト部Ａに一体に接合する。

（第１図及び第２図参照）なお前記スタツド付プレート
ａを介して接合される既設コンクリート部Ａと増設部の
コンクリ−トＢとは密着していても、第３図に示すよう
に離隔していてもよい。

以上本発明を実施例について説明したが、本発明は勿論
このような実施例にだけ局限されるものではなく、本発
明の精神を逸脱しない範囲内で種々の設計の改変を施し
うるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の方法の一実施例によって構成された新
旧コンクリートの接合部の縦断側面図、第２図は第１図
の矢視０−０図、第３図は本発明の方法の他の実施例に
よって構成された新旧コンクリートの接合部の縦断側面
図、第４図及び第５図は夫々スタッド付プレートの実施
例を示す斜面図、第６図乃至第８図はスタッド付プレー
トの各実施例の部分側面図である。 Ａ・・・・・・既設コンクリート部、Ｂ・・・・・・増
設部のコンクリート、ａ……スタツド付プレート、１…
プレート、２・・・・・・スタッド、３・・・・・・接
着剤。 オー図才２図 力３図 才４図 才５図 を６図 才７．図 才８図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 所要数のスタツドを植設してなるプレートを既設コ
   ンクリート部の表面に接着剤を介して固着し、次いで同
   面に増設部のコンクリートを打設することを特徴とする
   スタツド付プレートによる新旧コンクリートの接合工法
   。