JPS649426B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、床パネルを順次敷込む床の施工方
法に関する。

〔背景技術〕

従来、床パネル相互のレベルのずれを無くすた
め、並設した床パネルの隣合うパネル枠をボルト
で接合することがある。

しかし、床パネルは床面材が上面に予め張つて
あるため、前記ボルトの接合作業は下面からの作
業となる。下面からの作業の場合、高位置での作
業となり、また床パネルの敷込み時は作業者は上
階に居るため、上がり下りを繰り返さなくてはな
らず、作業性が悪い。全ての床パネルを敷込んだ
後に接合作業を行うことも可能であるが、接合穴
のずれが大きい場合にボルトの接合ができず、床
パネルの敷込みをやりなおさなくてはならないこ
とがある。

ボルトの代わりにシヤーピンを用いることもあ
るが、シヤーピンを両床パネルのパネル枠に圧入
しようとすると、やはり下面からの作業となり、
ボルトの場合と同様な問題点がある。

〔発明の目的〕

この発明の目的は、床パネル相互間にレベル差
を生じないように簡単に施工できる床の施工方法
を提供することである。

〔発明の開示〕

この発明の床の施工方法は、パネル枠外側面に
ピン挿通穴を穿孔してその裏面側にナツトを溶接
した第１の床パネルを敷込む工程と、一端部が雄
ねじ部からなる位置決めピンの前記雄ねじ部を前
記第１の床パネルの前記ナツトに他端部突出状態
にねじ込む工程と、前記ピン挿通穴と整合するピ
ン受穴をパネル枠外面に有する第２の床パネルを
前記位置決めピンの突出部分が前記ピン受穴に嵌
合する状態に敷込む工程とを含む方法である。

この発明方法によると、位置決めピンにより両
床パネルの高さ合わせが行える。施工に際して
は、先に敷込んだ第１の床パネルに位置決めピン
を螺着し、この位置決めピンに第２の床パネルの
ピン受け穴を嵌合させるので、床パネルを１枚ず
つ敷込みながら、上方から位置決めピンの嵌合が
行える。

実施例 この発明の一実施例を第１図ないし第７図に基
づいて説明する。この床の施工方法は、第１図に
示すように、床パネル１と床パネル２を敷込む場
合に適用する。この場合に、接合部Ａに第２図な
いし第５図に示すように位置決めピン３を用いて
両床パネル１，２のレベル合わせを行う。

施工手順にしたがつて説明する。第１図に示す
ように、まず一方の床パネル１を床梁４と梁５に
仮止めする。具体的には、第６図および第７図に
示すように、床梁４の上面に溶接した溝形連結部
材６の一側フランジに、床パネル１のパネル枠材
１ａに溶接されたコ字形金具２２を対接する。こ
れらコ字形金具２２と溝形連結部材６とをボルト
７、ナツト８により仮止めする。この床パネル１
の反対側端部も、同様な方法で第１図に示す梁５
へボルトにより仮止めする。

つぎに、その床パネル１のパネル枠１ａに直交
するパネル枠１ｂ（第４図参照）のコ字形金具２
３に位置決めピン３をねじ込む。この場合、第２
図ないし第５図に示すように、床パネル１は予め
パネル枠１ｂのコ字形金具２３の外側面にピン挿
通穴９を穿孔し、その裏面側にナツト１０を溶接
する。また、位置決めピン３は、その一端側周胴
部に雄ねじ部３ａを形成し、他端３ｂの先端部に
円錐台形状のピン差し込みガイド用凸部３ｃを形
成する。そして、雄ねじ部３ａをパネル枠１ｂの
コ字形金具２３に外面側からナツト１０へねじ込
むことにより、位置決めピン３の他端３ｂをパネ
ル枠１ｂの外面側から外方へ突出させる。

その後、他方の床パネル２を仮置台（図示せ
ず）上で横方向にスライドさせて、そのパネル枠
２ａの外面側に位置決めピン３の他端３ｂを貫通
させる。この場合、床パネル２のパネル枠２ａに
設けたコ字形金具２２の外面側には、予め床パネ
ル１のピン挿通穴９に整合する位置にピン受穴１
１を穿孔してその裏面側にナツト１２を溶接して
おく。したがつて、位置決めピン３の他端３ｂを
上記ピン受穴１１とナツト１２に差し込むことに
より、パネル枠２ａの外側面をパネル枠１ｂの外
面に対接して、床パネル１の上面２ｂ（第２図）
を他の床パネル１の上面１ｃと同一平面に揃える
ことができる。

つぎに、その床パネル２の両端（パネル枠２ａ
に直交する端部）を、上記床パネル１の場合と同
様の要領で、第１図に示す床梁４と梁５にそれぞ
れボルトにより仮止めする。

こうして、上記方法を繰り返し行つて複数枚の
床パネルを側方向に順次レベル合わせしながら接
合して行き、最後に、各床パネル１，２…を床梁
４と梁５に本締めして施工を完了する。

なお、第２図において、１３はハニカムコア、
１４はパネル表面板である。また、第６図におい
て、１５は２階間仕切壁で、連結部材６の両側片
間に橋架したプレート１６へボルト１７、ナツト
１８により固定される。また１９は、床梁４の下
面に連結金具２０を介してボルト固定される１階
間仕切パネルである。２１は天井パネルである。

このように施工した床によると、第４図に示す
ように、位置決めピン３の雄ねじ部３ａの他端３
ｂを他方の床パネル３のピン受穴１１およびナツ
ト１２に差し込むので、両床パネル１，２の上面
１ｃ，２ｂを同一平面に揃えることができる。ま
た、床パネル１，２の一方のみに荷重が掛かつた
場合でも補強効果があり、一方のみが沈下した
り、「きしみ音」を発生したりすることがない。

この床の施工方法よると、先に敷込んだ床パネ
ル１に位置決めピン３を螺着し、この位置決めピ
ン３に後の床パネル２のピン受け穴１１を嵌合さ
せるので、床パネル１，２…を１枚ずつ敷込みな
がら、上方から位置決めピン３の嵌合が行える。
そのため、施工が容易であり、能率良く安全に施
工することができる。

〔発明の効果〕

この発明の床の施工方法は、位置決めピンによ
りレベル合わせを行うが、先に敷込んだ床パネル
に位置決めピンを螺着し、この位置決めピンに後
の床パネルのピン受け穴を嵌合させるので、床パ
ネルを１枚ずつ敷込みながら、上方から位置決め
ピンの嵌合が行える。そのため、施工が容易であ
り、能率に良く安全に施工できるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例の適用場所を示す
建物の一部切欠斜視図、第２図は第１図の−
線断面図、第３図はその平面図、第４図は施工途
中を示す断面図、第５図は位置決めピンの斜視
図、第６図は第１図の−線断面図、第７図は
その平面図である。 １，２……床パネル、１ｂ，２ａ……パネル
枠、３……位置決めピン、３ａ……雄ねじ部、９
……ピン挿通穴、１０……ナツト、１１……ピン
受穴。

【特許請求の範囲】

１ 軽量固形物からなる埋込材をコンクリート打
込用型枠上に保持具にて支承保持させ、コンクリ
ートを打込むコンクリートによる現場打込み施工
法であつて、上記保持具として、埋込材の短辺側
を支承する短辺側型片、埋込材の長辺側を支承す
る長辺側型片、およびコンクリート打込用型枠上
に一部を固定可能で、上記短辺側型片および長辺
側型片の交差部等を脚途中で支承保持する支承脚
を組合せたものを用い、該保持具にて埋込材をコ
ンクリート打込用型枠上に適宜間隔をおいて浮か
せるように支承保持させたのち、必要な配筋を行
ない、型枠上にコンクリートを打ち込み、埋込材
をコンクリートで囲繞させることを特徴とするコ
ンクリートによる現場打込み施工法。 ２ 埋込材を支承保持する保持具が、現場におい
てコンクリート打込用型枠上にて順次組み立てら
れる上記特許請求の範囲第１項記載のコンクリー
トによる現場打込み施工法。 ３ 埋込材を支承保持する保持具が、既に組立て
られたものをコンクリート打込用型枠上に固定し
てなる上記特許請求の範囲第１項記載のコンクリ
ートによる現場打込み施工法。 ４ 埋込材に保持具の一部部品を埋設一体化して
なる上記特許請求の範囲第１項記載のコンクリー
トによる現場打込み施工法。