JPS60252858A

JPS60252858A - Ｖベルト無段変速機

Info

Publication number: JPS60252858A
Application number: JP10927184A
Authority: JP
Inventors: Takatoshi Nakano; 孝俊中野; Takanori Suzuki; 孝典鈴木
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1984-05-29
Filing date: 1984-05-29
Publication date: 1985-12-13
Anticipated expiration: 2009-10-12
Also published as: JPH0680339B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は自動二輪車等に用いられるＶベルト無段変速
機に関し、詳しくは可動プーリ半体を押動するつ′エイ
トローラの作動を円滑にする潤滑油を貯溜するダイヤプ
ラムを保護するＶベルト無段変速機に関するものである
。

（従来の技術）周知のように、自動二輪車等に用いられるＶベルト無段
変速機においては、クランク軸等の回転軸上に、固定ブ
ーり半体とこれに対して進退可能に軸方向に移動し得る
可動プーリ半体を設け、両プーリ半体の相対面する円錐
面間に無端Ｖベルトを挟持させたものがある。

この可動プーリ半体は回転軸に固定されるカムプレート
によって画成されるウェイトローラ収容室に設けたウェ
イトローラを、前記回転軸の回転速度の変動に起因する
遠心力の増幅によって、半径方向に移動するようになっ
ている。

そして、前記ウェイトローラ収容室には、特願昭５９−
４８６３５号に開示されるように、ウェイトローラの作
動を円滑にする潤滑油が貯溜され、この潤滑油は可動プ
ーリ半体とカムプレートの近接部を覆うように設けられ
たダイヤフラムによって、ウェイトローラ収容室から漏
れないようにしている。

ところで、可動プーリ半体が軸方向へ移動する際に、ダ
イヤフラムが屈曲して外方へ張出し、例えば隣接して配
設されているワンウェイクラッチ等と接触し摩耗するお
それがある。そのため、定期的に、ダイヤプラムの摩耗
の点検をして交換する必要がある。

（発明が解決しようとする問題点）この発明はかかる実情を背景にしてなされたもので、ウ
ェイトローラ収容室から潤滑油の漏れを防止するダイヤ
プラムを保護するものである。

（問題点を解決するための手段）この発明は前記の問題点を解決するために、回転軸に固
定プーリ半体を固着するとともに、可動プーリ半体をカ
ムプレートを介して回転軸と一体回転可能で、かつ軸方
向に摺動自在に設け、それら両プーリ半体の相対面する
円錐面間に無端Ｖベルトを挟持させ、前記可動プーリ半
体とカムプ２、　レート間に画成したウェイトローラ収
容室を密閉１′　ｔ６ケイヤ、９．、□４ｔ　ｆ＝　Ｖ
　＜　ｔつ、つゆよ□おいて、前記ダイヤフラムの張出
を規制する規制プレートを備えたことを特徴としている
。

（作用）この発明は規制プレートでダイヤフラムの外方を覆って
おり、可動プーリ半体が軸方向の移動する際に、ダイヤ
フラムが屈曲して外方へ張出そうとしても、この規制プ
レートに当接するため、ダイヤフラムの張出が阻止され
る。このため、ダイヤフラムとワンウェイクラッチ等近
接して設けられている部材との接触を防ぐことができ、
長期間の使用が可能となる。

（実施例）以下、この発明の一実施例を添付図面に基づいて詳細に
説明する。

第１図は自動二輪車に用いられるＶベルト無段変速機の
断面図、第２図はＶベルト無段変速機の駆動側の低速回
転状態を示す断面図、第３図は可動プーリ半休とカムプ
レートとの取付は状態を示す正面図、第４図はダイヤグ
ラムと規制プレートの取付は状態を示す正面図、第５図
はＶベルト無段変速機の駆動側の高速回転状態を示す断
面図である。

第１図において、符号１はエンジンで、このエンジンｌ
はパワーユニー／　トケース２と連結されている。この
パワーユニー／　トケース２には、ピストン３により駆
動されるクランク軸４と、後輪５を懸架する車軸６が回
動可能に軸支されてし）る。前記クランク軸４のギヤ７
とエンジンｌに設けられたカムシャフト８とがカムチェ
ーン９を介して連結されている。

そして、クランク軸４の一方の端部には発電機ｌＯが設
けられ、また多端部にはワンウェイクラッチ１１が設け
られている。このワンウェイクラッチ１１はクランク軸
４とスプライン係合して一体に回転するクラッチ部１１
ａと、ベアリング１２を介して回動可能に設けられたク
ラッチ部１１ｂとから構成されている。このクラッチ部
１１ｂにはギヤ１３が固定され、図示しないスタータモ
ータがギヤを介して連結されている。

そして、エンジンｌの駆動力はクランク軸４から無段変
速ａｌＡを介して前記車軸６へ伝達される。無段変速機
Ａは側部ケース１４で一体に覆われ、クランク軸４の端
部に設けられた駆動側■プーリ１５と後輪５側に設けら
れた被動側Ｖプーリ１６とから構成されている。

駆動側■プーリ１５はそれぞれ対向する側に円錐面を有
する盤状の固定プーリ半体１７と、可動プーリ半体１８
とから構成され、この両者間に形成されるＶ字溝１９に
はＶベルト２０が挿入されている。固定プーリ半体１７
は円錐面と反対側面に冷却用のフィン１７ａを有し、ナ
ツト２１によりクランク軸４に支持軸２２とともに固着
されている。可動プーリ半体１８は外周に同様な冷却用
のフィン１８ａを有しており、支持軸２２にオイルシー
ル２３と、すべり部材２４を介して軸方向に摺動自在に
設けられている。

可動ブーり半体１８の開口側にはカムプレート２５が設
けられ、このカムプレート２５はクランク軸４にスプラ
イン係合されて一体回転可能になっている。

そして、前記可動プーリ半体１８の開口側には、内方へ
突出するガイド部１８ｂが３個等間隔に設けられている
。一方カムプレート２５の外周には可動プーリ半体１８
のガイド部１８ｂと対向する位置に押圧部２６が形成さ
れている。さらに、この押圧部２６には一端を開口した
Ｕ字状のスライダ２７がその周溝２７ａを嵌合し、カム
プレート２５の回転による遠心力で半径方向に摺動可能
に設けられている。

このスライダ２７はその開口部２７ｂが可動ブーり半体
１８のガイド部１′８ｂに摺動可能に嵌合され、カムプ
レート２５の回転力を可動プーリ半休１８に伝達してク
ランク軸４と一体に回転するとともに、可動プーリ半体
１８をクランク軸４方向に摺動可能に支持している。

そしてカムプレート２５は半径方向外方を可動プーリ半
体１８偏に屈曲して傾斜支持面２５ａが形成されており
、一方可動プーリ半休１８のガイド部１８ｂ間には半径
方向外方に向ってカムブ″゛）（レート２５偏に傾斜する傾斜支持面１８ｃが形成され
ている。それらの傾斜支持面２５ａ、１８ｃは半径方向
外方に向って漸次狭まる３室のウェイトローラ収容室２
８を画成し、それらのウェイトローラ収容室２８にはウ
ェイトローラ２９がそれぞれ２個づつ、合計６個収容さ
れている。

このウェイトローラ２９はクランク軸４の回転による遠
心力で、半径方向へ傾斜支持面２５ａ。

１８ｃ間を転動して移動し、この移動で可動プーリ半体
１８がクランク軸４方向へ摺動する。

前記ウェイトローラ収容室２８にはウェイトローラ２９
の転勤を円滑にする潤滑油が貯溜され、潤滑油は可動ブ
ーり半体１８とカムプレート２５の近接部をダイヤフラ
ム３０で覆われている。ダイヤフラム３０はゴムで成形
されウェイトローラ収容室２８から潤滑油が漏れないよ
うにしており、その内周部には円状の止め板３１を嵌合
し、外周部には環状の止め板３２が嵌合されている。そ
して円状の止め板３１はカムプレート２５とワンウェイ
クラッチ１１間に固定され、環状の止め板３２は規制プ
レート３３とともに、ビス３４によりガイド部１８ｂの
近傍の可動プーリ半体１８の外周部に固定されている。

ダイヤフラム３０の蛇腹部３０ａは、゛可動ブーり半体
１８の移動で伸張する。

前記規制プレート３３は可動プーリ半体１８に固定する
環状の取付部３３ａと、この取付部３３ａから半径方向
に所定の傾斜で突出する規制部３３ｂとからなり、規制
部３３ｂがダイヤフラム３０の蛇腹部３０ａを覆ってい
る。従って５．可動プーリ半体１８がカムプレート２５
に近づいた位置にあり、ダイヤフラム３０の蛇腹部３０
ａが屈曲してワンウェイクラッチ側へ張出すと、規制プ
レート３３の規制部３３ｂに当接してその張出しが阻止
される。従って、近接して配設されているワンウェイク
ラッチ１１と当接することがないようになっている。

前記カムプレート２５の内周部には３個所に空気孔３５
が複数個設けられ、また前記止め板３１にはカムプレー
ト２５の空気孔゛３５と対応する位置から半径方向外方
に向ってスリット３６が設けられており、ウェイトロー
ラ収容室２８内と流通可能になっている。

前記被動側Ｖプーリ１６は同様に固定プーリ半体３７と
、可動プーリ半体３８とから構成されており、駆動側Ｖ
プーリ１６からの回転力をクラッチ機構３９を介して被
動軸４０に伝達するようになっている。この被動軸４０
は連結軸４１を介して、後輪５の車軸６と連結されてい
る。

次に、この実施例の作動を説明する。

第２図においてクランク軸４が回転すると、クランク軸
４に固定された固定プーリ半体１７と、クランク軸４に
スプライン係合したカムプレート２５がスライダ２７を
介してガイド部１８ｂに回転トルクが伝達され、可動プ
ーリ半体１８が一体に回転する。

低速回転のときはウェイトローラ２９はウェイトローラ
収容室２８内の半径方向内方に位置し、可動ブーり半体
１８は固定ブーり半体１７から離れた位置にある。この
ため、固定プーリ半体１７と可動プーリ半体１８間で形
成されるＶ字溝１９は幅が広く、■ベルト２０の接触位
置は半径方向内方にありベルト巻掛径が小ざくなってい
る。

従って、被動側の固定ブーり半体３７と可動プーリ半体
３８のＶベルト２０との接触位置は、半径方向外方に移
動しベルト巻掛径が大きく、車軸６に伝わる回転速度は
低くなっている。

そして、クランク軸４の回転速度が上昇するとＮ４５図
に示すように、遠心力が増加してウェイトローラ２９は
可動プーリ半体１８及びカムプレート２５の傾斜支持面
２５ａ、１８ｃを転動して半径方向外方に移動する。

このため、可動プーリ半体１８はそのガイド部１８ｂが
、カムプレート２５に嵌合したスライダ２７に案内され
て固定プーリ半体１７へ近づく方向に進行して、Ｖ字溝
１９が狭くなり、それに対するＶベルト２０の接触位置
は半径方向外方に移動しベルト巻掛径が大きくなる。

従って、被動側の可動プーリ半体３８は固定プーリ半体
３７から離れる方向に移動し、■ベル↑　ト２０の接触
位置は半径方向内方に移動しベルト巻掛径が小さくなり
、車軸６に伝わる回転速度は高速になる。

このようにして無段変速＠Ａの作動が行なわれるが、駆
動側の可動ブーり半体ｌＢが低速回転に移行する際に、
ワンウェイクラッチ１１に近づくときダイヤプラム３０
の蛇腹部３０ａが張出するようになっても、規制プレー
ト３３の規制部３３ｂに当接して阻止される。従って、
ダイヤフラム３０の蛇腹部３０ａがワンウェイクラッチ
１１と接触して摩擦することはない。

なお、前記実施例では規制プレート３３を可動プーリ半
体１８に設けたが、ワンウェイクラッチ１１に設けても
よい。

（発明の効果）この発明は前記のように、無段変速機Ａの可動プーリ半
体と、カムプレートとで画成されるウェイトローラ室を
密閉し、潤滑油をシールするダイヤプラムの張出を規制
プレートで防止するようにしたから、ダイヤ７テムの外
方への張出しが阻止、され、ダイヤフラムの近傍に配設
されたワンウェイクラッチ等の部材と接触することがな
い。従って、ダイヤフラムは長期間良好に潤滑油のシー
ルを行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動二輪車に用いられるＶベルト無段変速機の
断面図、第２図はＶベルト無段変速機の駆動側の低速回
転状態を示す断面図、８３図は可動プーリ半体とカムプ
レートとの取付は状態を示す正面図、第４＠はダイヤグ
ラムと規制プレートの取付は状態を示す正面図、第５図
はＶベルト無段変速機の駆動側の高速回転状態を示す断
面図である。４・・・クランク軸　１７・・・固定プーリ半体１８・
・・可動プーリ半体　２０・・・Ｖベルト２５・・・カ
ムプレート　３０・・・ダイヤフラム３１．３２・・・
止め板　３３・・・規制プレート第２図ムｍＳ園第４図３４）３３ｂ第５図７ａ

Claims

【特許請求の範囲】

回転軸に固定プーリ半体を固着するとともに、可動ブー
り半体をカムプレートを介して回転軸と一体回転可能で
、かつ軸方向に摺動自在に設け、それら両プーリ半体の
相対面する円錐面間に無端■ベルトを挟持させ、前記可
動プーリ半休とカムプレート間に画成したウェイトロー
ラ収容室を密閉するダイヤフラムを設けたＶベルト無段
変速機において、前記ダイヤフラムの張出を規制する規
制プレートを備えたＶベルト無段変速機。