JP2967373B2 - ウォータポンプ - Google Patents

ウォータポンプ

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JP2967373B2
JP2967373B2 JP3260085A JP26008591A JP2967373B2 JP 2967373 B2 JP2967373 B2 JP 2967373B2 JP 3260085 A JP3260085 A JP 3260085A JP 26008591 A JP26008591 A JP 26008591A JP 2967373 B2 JP2967373 B2 JP 2967373B2
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fan
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rotating shaft
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潔 宮崎
茂 伊藤
昭司 磯部
直和 川瀬
勉 岸
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/08Sealings
    • F04D29/10Shaft sealings
    • F04D29/12Shaft sealings using sealing-rings
    • F04D29/126Shaft sealings using sealing-rings especially adapted for liquid pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2260/00Function
    • F05D2260/60Fluid transfer
    • F05D2260/602Drainage
    • F05D2260/6022Drainage of leakage having past a seal

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポンプ室に軸方向内端
を突入させる回転軸とポンプケースとの間には、ポンプ
室側から順にメカニカルシールおよびシール部材が介装
されるウォータポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、かかるウォータポンプは、たとえ
ば実開昭61−103596号公報等により公知であ
り、ポンプケースおよび回転軸間にメカニカルシールお
よびシール部材が介設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、シール部材
が回転軸の回転に応じて高温になると、シール部材の摩
耗量が増大し、それによりシール性の低下が避けられな
い。しかるに上記従来のものでは、シール部材の摩耗を
回避するための構成が考慮されていない。
【0004】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、シール部材の摩耗を極力抑制し、シール性を
高く維持し得るようにしたウォータポンプを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明によれば、ポンプ室に軸方向内端を
突入させる回転軸とポンプケースとの間に、ポンプ室側
から順にメカニカルシールおよびシール部材が介装され
るウォータポンプにおいて、メカニカルシールおよびシ
ール部材間で回転軸を囲む環状室には、回転軸に固定さ
れたファンが収納され、ポンプケースには、ファンの回
転により吸入される外気を環状室に導入する吸気通路が
設けられ、該吸気通路は、ファン外周部の接線方向に沿
ってその回転方向前側に向け且つシール部材側に向けて
環状室に開口されると共に、その開口端がシール部材と
ファンとの間に位置する
【0006】また請求項2の発明によれば、ポンプ室に
軸方向内端を突入させる回転軸とポンプケースとの間
に、ポンプ室側から順にメカニカルシール、ならびにシ
ール部材が介装されるウォータポンプにおいて、メカニ
カルシールおよびシール部材間で回転軸を囲む環状室に
は、回転軸に固定されたファンが収納され、シール部材
は、横断面略U字形のリング状に形成されると共に、そ
の略U字形凹面がメカニ カルシール側を向く姿勢で回転
軸およびポンプケース間に介装され、ポンプケースに
は、ファンの回転により吸入される外気を環状室に導入
する吸気通路が設けられ、該吸気通路は、シール部材
前記略U字形凹面側に向けて環状室に開口されると共
に、その開口端がシール部材とファンとの間に位置す
【0007】さらに請求項3の発明によれば、ポンプケ
ース内に形成されているポンプ室に軸方向内端を突入さ
せた回転軸がポンプケースに回転自在に支承され、回転
軸の軸方向外端には動力伝達用回転輪が設けられ、ポン
プケースおよび回転軸間にメカニカルシールが設けられ
ウォータポンプにおいて、ポンプケースには回転軸を
囲繞する円筒状の支持部が設けられ、該支持部から外方
に突出した回転軸の外端には支持部を囲繞する円筒状の
動力伝達用回転輪が一体的に結合され、動力伝達用回転
輪の内面および支持部の外面間に軸受手段が介設され、
前記回転軸の軸方向に沿って前記メカニカルシールより
も外方側で支持部の内面および回転軸間には、前記回転
軸の軸方向に沿って前記軸受手段とほぼ同一位置で該軸
受手段と同心状に配置されるシール部材が介設され、該
シール部材および前記メカニカルシール間で回転軸を囲
む環状室には、回転軸に固定されたファンが収納され、
ポンプケースには、ファンの回転により吸入される外気
を環状室に導入する吸気通路が設けられ、該吸気通路
は、シール部材側に向けて環状室に開口されると共に、
その開口端がシール部材とファンとの間に位置する。
【0008】請求項1〜3の各発明の上記構成によれ
ば、ファンの回転に伴いポンプケースの吸気通路を通し
て環状室に吸入される外気を、シール部材側に開口する
吸気通路の開口端よりシール部材に向けて効率よく当て
てシール部材を冷却することができ、それによりシール
部材の摩耗を抑制してシール性の向上が図られる。
【0009】また特に請求項1の発明では、環状室に吸
気通路が、ファン外周部の接線方向に沿いその回転方向
前側に向けて開口されるようにして、環状室内への外気
導入がより円滑に行なわれるようにした点と、その吸気
通路の開口端をシール部材とファンとの間に位置させて
導入外気がシール部材に直接当り易くした点とが相俟
て、シール部材に対する冷却が一層効果的に行なわれ
る。
【0010】また特に請求項2の発明では、環状室に吸
気通路をシール部材の略U字形凹面側に向けて開口させ
る点と、その吸気通路の開口端をシール部材とファンと
の間に位置させる点とが相俟って、環状室内の導入外気
がシール部材の略U字形凹面に広い接触面積で直接当り
易くなり、シール部材に対する冷却が一層効果的に行な
われる。
【0011】また特に請求項3の発明では、環状室に吸
気通路をシール部材側に向けて開口させる点と、その吸
気通路の開口端をシール部材とファンとの間に位置させ
る点とが相俟って、環状室内への導入外気がシール部材
に直接当り易くなり、シール部材に対する冷却が一層効
果的に行なわれる。さらにこの請求項3の発明では、ポ
ンプケースの円筒状支持部の内、外周においてシール部
材および軸受手段が回転軸の軸方向に沿ってほぼ同一位
置で同心状に配置されるため、シール部材を、回転軸の
変位が最も小さい部位に配置できて、シール部材のシー
ル性を一層向上させることができると共に、回転軸の軸
方向にウォータポンプをコンパクトに構成することがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0013】図1ないし図3は本発明の一実施例を示す
ものであり、図1はウォータポンプが配設されるエンジ
ンの側面図、図2はウォータポンプの一部切欠き正面
図、図3は図2の3−3線拡大断面図である。
【0014】先ず図1において、ウォータポンプPは、
自動車用DOHC型エンジンにおけるエンジン本体1の
側面に配設されており、該ウォータポンプPには、クラ
ンク軸2からの動力が巻掛伝動装置4を介して伝達され
る。該巻掛伝動装置4は、クランク軸2と平行にしてエ
ンジン本体1の上部に回転自在に支承されている一対の
動弁カム軸5,6と、前記ウォータポンプPとを駆動す
るための調時伝動装置であり、クランク軸2に固定され
る駆動プーリ7と、ウォータポンプPを駆動するための
被動プーリ8と、両動弁カム軸5,6にそれぞれ固定さ
れる被動プーリ9,10とにタイミングベルト11が懸
回されて成り、駆動プーリ7によりタイミングベルト1
1が矢印12で示す走行駆動方向に駆動されることによ
り、ウォータポンプPおよび両動弁カム軸5,6が回転
駆動される。しかも駆動プーリ7および被動プーリ8間
でタイミングベルト11には、その張力を調節するため
のテンショナ13が弾発的に摺接される。
【0015】図2および図3において、ウォータポンプ
Pのポンプケース14は、エンジン本体1と、該エンジ
ン本体1との間にポンプ室16を画成してエンジン本体
1の側面に固着されるカバー15とで構成され、該ポン
プケース14に回転自在に支承されてポンプ室16に突
入される回転軸17の軸方向内端にはインペラ18が圧
入、固定され、カバー15から突出した回転軸17の外
端に、動力伝達用回転輪としての前記被動プーリ8が設
けられる。
【0016】ポンプケース14においてカバー15に
は、円筒状に形成された支持部20が一体に設けられて
おり、回転軸17は該支持部20を同軸に貫通して配置
される。支持部20から外方に突出した回転軸17の外
端には、半径方向外方に張出す鍔部21が設けられてお
り、支持部20を同軸に囲繞する円筒状に形成された被
動プーリ8が前記鍔部21の半径方向外端縁に一体的に
結合される。
【0017】被動プーリ8の内面と支持部20の外面と
の間には、複列ボールベアリング22が介設される。し
たがって回転軸17は該複列ボールベアリング22を介
してカバー15すなわちポンプケース14に回転自在に
支承されることになる。しかも複列ボールベアリング2
2において、その内輪および外輪の軸方向両端部間にわ
たってはシール部材22a,22aがそれぞれ設けられ
ており、それらのシール部材22a,22aは複列ボー
ルベアリング22内への水および塵埃の侵入を防止す
る。また鍔部21には、前記複列ボールベアリング22
の端部を臨ませる複数たとえば3つの透孔23が周方向
に間隔をあけて穿設される。
【0018】カバー15の内面と回転軸17との間に
は、従来周知のメカニカルシール25が介設される。さ
らに前記複列ボールベアリング22にほぼ対応する軸方
向位置で、支持部20の内面および回転軸17の外面間
には、シール部材としての第1および第2オイルシール
261 ,262 が軸方向に間隔をあけて介設されてお
り、両オイルシール261 ,262 は、回転軸17に摺
接する主リップ261a,262a、ならびに回転軸17に
対して所定のクリアランス(たとえば0.2mm)を有
するサイドリップ261b,262bをそれぞれ有してその
横断面形状略U字形のリング状に形成されるものであ
り、メカニカルシール25側に開放した姿勢で(即ちそ
のサイドリップ26 1b ,26 2b の略U字形凹面をメカニ
カルシール25側に向けた姿勢で)配置される。しかも
両オイルシール261 ,262 間にはグリース27が充
填される。
【0019】回転軸17の軸方向に沿う内方側の第1オ
イルシール261 とメカニカルシール25との間でに
は、回転軸17を囲む環状室28が形成されており、こ
の環状室28内で回転軸17には、回転軸17の半径方
向に沿う複数の羽根をメカニカルシール25側に向けて
配置したファン29が固定される。
【0020】一方、カバー15には、外端を外部に開放
するとともに内端を環状室28に開口させた排水通路3
2および吸気通路33が穿設されている。而して排水通
路32は、回転軸17の軸方向に沿ってファン29に対
応する位置で、ファン29の回転方向34に沿って内端
から外端に向かうにつれて回転軸17の半径方向外方位
置となるようにしてカバー15の下部に穿設されてい
る。また吸気通路33は、ファン29外周部の接線方向
に沿ってその回転方向34前側に向け且つシール部材2
1 ,26 2 側に向けて環状室28の内面に開口される
と共に、その開口端33aが環状室28側の第1オイル
シール26 1 とファン29との間に位置している。
【0021】次にこの実施例の作用について説明する
と、ウォータポンプPの作動時にポンプ室16と環状室
28との間は、メカニカルシール25でシールされてお
り、ポンプ室16内の水が環状室28に漏出することは
ほぼ阻止されるが、メカニカルシール25による完全な
シールは困難であり、メカニカルシール25における摩
擦熱により蒸発した水蒸気を含む微量の水の環状室28
への漏出は避け難い。しかるに、環状室28内ではファ
ン29により吸気通路33を経て外気が導入されてお
り、その導入空気には遠心力が作用する。したがってメ
カニカルシール25から環状室28に漏出した水および
水蒸気にも遠心力が作用し、水蒸気の一部および水は、
前記空気とともに排水通路32から外部に強制的に排出
される。
【0022】また吸気通路33の環状室28への開口端
33aは、ファン29の回転方向34に沿うとともに、
第1および第2オイルシール261 ,262 のうち最も
環状室28側の第1オイルシール261 に近接して開口
されるものであり、ファン29の回転に伴う吸気通路3
3から環状室28への外気の導入が円滑であり、第1オ
イルシール261 を有効に冷却して、該オイルシール2
1 の昇温による摩耗を極力抑制し、シール性を維持す
ることができる。また回転軸17と被動プーリ8とを連
結する鍔部21に複数の透孔23を設けたことにより、
複列ボールベアリング22および被動プーリ8側の第2
オイルシール262 を冷却することができ、さらに、そ
れらの透孔23を用いて複列ボールベアリング22の装
着作業を行なうことができる。
【0023】しかも横断面形状が略U字形である両オイ
ルシール261 ,262 がメカニカルシール25側すな
わち環状室28側に開放した姿勢となっているので、環
状室28から複列ベアリング22側への水の流れを有効
に阻止することができるとともに、環状室28側の第1
オイルシール261 をより有効に冷却することが可能と
なる。
【0024】さらに、環状室28側に開放した第1およ
び第2オイルシール261 ,262間にグリース27が
充填されているので、両オイルシール261 ,262
有効に潤滑することができる。而して高温時に両オイル
シール261 ,262 間の圧力が上昇すると、第1オイ
ルシール261 の主リップ261aをわずかに開いて圧力
上昇分が環状室28側に流れ、両オイルシール261
262 間の圧力が異常に高くなることはないので、異常
高圧により第2オイルシール262 の主リップ262a
回転軸17に必要以上に押し付けられることはない。こ
の際、グリース27は、そのグリース27中の繊維質が
第1オイルシール261 のサイドリップ261bに引っ掛
かることにより、環状室28側に流出することはない。
【0025】また低温時に両オイルシール261 ,26
2 間の圧力が低下すると、第2オイルシール262 の主
リップ262aがわずかに開いて外部から空気をわずかに
導入するので、第1オイルシール261 のリップが回転
軸17に必要以上に押し付けられることはない。したが
って、両オイルシール261 ,262 間の呼吸が可能で
あり、両オイルシール261 ,262 が温度変化に伴っ
て回転軸17に必要以上に押し付けられることに伴う摩
耗量の増大を防止することができるとともにグリース2
7の確実な保持が可能である。
【0026】しかも両オイルシール261 ,262 は、
回転軸17への外部荷重作用時に回転軸17の変位が最
も小さい部位、すなわち複列ボールベアリング22とほ
ぼ同一の軸方向位置で支持部20および回転軸17間に
介設されているので、両オイルシール261 ,262
優れたシール効果を発揮させることができ、耐水性をよ
り向上することができるとともに、支持部20の長さを
極力短縮してウォータポンプPのコンパクト化に寄与す
ることができる。
【0027】図4は本発明の他の実施例を示すものであ
り、エンジン本体1(図1参照)とともにポンプケース
14′を構成するカバー15′には、外端に被動プーリ
8を固着した回転軸17′を囲繞する支持部20′が設
けられており、支持部20′と回転軸17′との間に
は、複列ボールベアリング22′が介設され、該複列ボ
ールベアリング22′の軸方向両端にはシール部材22
a′,22a′が設けられる。
【0028】複列ボールベアリング22′よりもメカニ
カルシール25側で回転軸17′およびカバー15′間
には、メカニカルシール25側に開放した横断面略U字
形のシール部材としてのオイルシール26が介設されて
おり、複列ボールベアリング22′およびオイルシール
26間にはグリース27が充填される。
【0029】オイルシール26およびメカニカルシール
25間で回転軸17′を囲む環状室28には、回転軸1
7′に固定されたファン29が収納される。またカバー
15′には、ファン29の回転により外気を環状室28
に導入するための吸気通路33が穿設されるとともに、
環状室28内の水および空気を排出するための排水通路
32が穿設される。しかも吸気通路33の環状室28へ
の開口端33aは、オイルシール26に近接した位置で
ファン29の回転方向34に沿ってオイルシール26側
に向けて開口される。
【0030】この実施例によると、吸気通路33の環状
室28への開口端33aが、ファン29の回転方向34
に沿うとともに、オイルシール26に近接して開口され
るので、吸気通路33から環状室28への空気の導入が
円滑であり、オイルシール26を有効に冷却して、オイ
ルシール26の昇温による摩耗を極力抑制し、シール性
を維持することができる。しかも横断面形状が略U字形
であるオイルシール26がメカニカルシール25側すな
わち環状室28側に開放した姿勢となっているので、環
状室28から複列ベアリング22′側への水の流れを有
効に阻止することができるとともに、オイルシール26
のより有効な冷却が可能となる。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1〜3の各発明によ
れば、ファンの回転に伴いポンプケースの吸気通路を通
して環状室に吸入される外気を、シール部材側に開口す
る吸気通路の開口端よりシール部材に向けて効率よく当
ててシール部材を冷却することができ、それによりシー
ル部材の摩耗を抑制してシール性の向上に寄与すること
ができる
【0032】また特に請求項1の発明では、環状室に吸
気通路が、ファン外周部の接線方向に沿いその回転方向
前側に向けて開口されるようにして、環状室内への外気
導入がより円滑に行なわれるようにした点と、その吸気
通路の開口端をシール部材とファンとの間に位置させて
導入外気がシール部材に直接当り易くした点とが相俟っ
て、シール部材に対する冷却を一層効果的に行なうこと
ができる。
【0033】また特に請求項2の発明では、環状室に吸
気通路をシール部材の略U字形凹面側に向けて開口させ
る点と、その吸気通路の開口端をシール部材とファンと
の間に位置させる点とが相俟って、環状室内の導入外気
がシール部材の略U字形凹面に広い接触面積で直接当り
易くなり、これにより、シール部材に対する冷却を一層
効果的に行なうことができる。
【0034】また特に請求項3の発明では、環状室に吸
気通路をシール部材側に向けて開口させる点と、その吸
気通路の開口端をシール部材とファンとの間に位置させ
る点とが相俟って、環状室内の導入外気がシール部材に
直接当り易くなり、これにより、シール部材に対する冷
却を一層効果的に行なうことができる。さらにこの請求
項3の発明では、ポンプケースの円筒状支持部の内、外
周においてシール部材および軸受手段が回転軸の軸方向
に沿ってほぼ同一位置で同心状に配置されるので、シー
ル部材を、回転軸の変位が最も小さい部位に配置でき
て、シール部材のシール性を一層向上させることがで
き、メカニカルシール側からの漏洩水分が軸受手段に侵
入するのを効果的に阻止することができて軸受手段の耐
水性向上が達成されると共に、回転軸の軸方向にウォー
タポンプをコンパクトに構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のウォータポンプが配設されるエンジ
ンの側面図である。
【図2】ウォータポンプの一部切欠き正面図である。
【図3】図2の3−3線拡大断面図である。
【図4】他の実施例の図3に対応する断面図である。
【符号の説明】
14,14′ ポンプケース 16 ポンプ室 17,17′ 回転軸 25 メカニカルシール 26,261 ,262 シール部材としてのオイルシー
ル 27 グリース 28 環状室 29 ファン 33 吸気通路 33a 吸気通路の開口端 34 回転方向 P ウォータポンプ
フロントページの続き (72)発明者 川瀬 直和 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (72)発明者 岸 勉 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 実開 平3−35296(JP,U) 実開 昭59−592(JP,U) 実開 昭61−137900(JP,U) 実開 平2−125270(JP,U) 実開 昭64−8598(JP,U) 実開 昭61−113997(JP,U) 実開 昭58−113896(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04D 29/12 F04D 29/04 F16J 15/32

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ室(16)に軸方向内端を突入さ
    せる回転軸(17,17′)とポンプケース(14,1
    4′)との間に、ポンプ室(16)側から順にメカニカ
    ルシール(25)およびシール部材(261 ,262
    26)が介装されるウォータポンプにおいて、 メカニカルシール(25)およびシール部材(261
    262 ,26)間で回転軸(17,17′)を囲む環状
    室(28)には、回転軸(17,17′)に固定された
    ファン(29)が収納され、ポンプケース(14,1
    4′)には、ファン(29)の回転により吸入される外
    気を環状室(28)に導入する吸気通路(33)が設け
    られ、該吸気通路(33)は、ファン(29)外周部の
    接線方向に沿ってその回転方向(34)前側に向け且つ
    シール部材(261 ,262 ,26)側に向けて環状室
    (28)に開口されると共に、その開口端(33a)が
    シール部材(26 1 ,26 2 ,26)とファン(29)
    との間に位置することを特徴とするウォータポンプ。
  2. 【請求項2】 ポンプ室(16)に軸方向内端を突入さ
    せる回転軸(17,17′)とポンプケース(14,1
    4′)との間に、ポンプ室(16)側から順にメカニカ
    ルシール(25)、ならびにシール部材(261 ,26
    2 ,26)が介装されるウォータポンプにおいて、 メカニカルシール(25)およびシール部材(261
    262 ,26)間で回転軸(17,17′)を囲む環状
    室(28)には、回転軸(17,17′)に固定された
    ファン(29)が収納され、シール部材(26 1 ,26
    2 ,26)は、横断面略U字形のリング状に形成される
    と共に、その略U字形凹面がメカニカルシール(25)
    側を向く姿勢で回転軸(17,17′)およびポンプケ
    ース(14,14′)間に介装され、ポンプケース(1
    4,14′)には、ファン(29)の回転により吸入さ
    れる外気を環状室(28)に導入する吸気通路(33)
    が設けられ、該吸気通路(33)は、シール部材(26
    1 ,262 ,26)の前記略U字形凹面側に向けて環状
    室(28)に開口されると共に、その開口端(33 a)
    がシール部材(26 1 ,26 2 ,26)とファン(2
    9)との間に位置することを特徴とするウォータポン
    プ。
  3. 【請求項3】 ポンプケース(14)内に形成されてい
    るポンプ室(16)に軸方向内端を突入させた回転軸
    (17)がポンプケース(14)に回転自在に支承さ
    れ、回転軸(17)の軸方向外端には動力伝達用回転輪
    (8)が設けられ、ポンプケース(14)および回転軸
    (17)間にメカニカルシール(25)が設けられる
    ォータポンプにおいて、ポンプケース(14)には回転軸(17)を囲繞する円
    筒状の支持部(20)が設けられ、該支持部(20)か
    ら外方に突出した回転軸(17)の外端には支持部(2
    0)を囲繞する円筒状の動力伝達用回転輪(8)が一体
    的に結合され、動力伝達用回転輪(8)の内面および支
    持部(20)の外面間に軸受手段(22)が介設され、
    前記回転軸(17)の軸方向に沿って前記メカニカルシ
    ール(25)よりも外方側で支持部(20)の内面およ
    び回転軸(17)間には、前記回転軸(17)の軸方向
    に沿って前記軸受手段(22)とほぼ同一位置で該軸受
    手段(22)と同心状に配置されるシール部材(2
    1 ,26 2 )が介設され、該シール部材(26 1 ,2
    2 )および前記メカニカルシール(25)間で回転軸
    (17)を囲む環状室(28)には、回転軸(17)に
    固定されたファン(29)が収納され、ポンプケース
    (14)には、ファン(29)の回転により吸入される
    外気を環状室(28)に導入する吸気通路(33)が設
    けられ、該吸気通路(33)は、シール部材(26 1
    26 2 )側に向けて環状室(28)に開口されると共
    に、その開口端(33a)がシール部材(26 1 ,26
    2 )とファン(29)との間に位置する ことを特徴とす
    るウォータポンプ。
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