JP2519001Y2 - ベルト駆動式無段変速機 - Google Patents

ベルト駆動式無段変速機

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JP2519001Y2
JP2519001Y2 JP1989118852U JP11885289U JP2519001Y2 JP 2519001 Y2 JP2519001 Y2 JP 2519001Y2 JP 1989118852 U JP1989118852 U JP 1989118852U JP 11885289 U JP11885289 U JP 11885289U JP 2519001 Y2 JP2519001 Y2 JP 2519001Y2
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信行 宮脇
福光 北内
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、ベルト駆動式無段変速機に関する。
〈従来の技術〉 ベルト駆動式無段変速機としては、例えば特開昭60−
136653号公報に記載のものが知られている。
上記公報に記載の変速機は、エンジンのクランク軸に
取り付けられた変速用プーリと車輪につながる出力軸に
取り付けられた変速用プーリとの間にVベルトを張り掛
け、エンジンの高速回転に伴い、クランク軸側の変速用
プーリのV字状溝の幅をフライウェートの遠心力を利用
してせばめ、クランク軸側プーリを大径に、出力軸側プ
ーリを小径に変化させ変速比を無段階に変化させるよう
になっている。
上記出力軸側に取り付けられた可変プーリの構成は、
第4図に示した通りであって、 出力軸1と、出力軸1の外周に同心状に配置される筒
体2と、出力軸1と筒体2とをその一端側で断接可能に
接続するクラッチ装置3と、前記筒体2の他端側の外周
縁部4に固定される固定プーリ5と、前記筒体2の外周
に軸方向に摺動可能にかつ回転方向には固定的に装着さ
れ、前記固定プーリ5と共働してVベルト6を案内する
ためのV字状溝を形成する可動プーリ7とからなってい
る。
なお、図の上半部と下半部とはV字状溝の溝幅が変え
られた別の状態を記載している。
そして、前記筒体2の内周面と出力軸1の外周面との
間には、筒体2と出力軸1とを相対回転可能に支持する
ため複数の軸受8,9が装着されている。
前記軸受8,9のうち、筒体2の他端側の筒体開口部10
の側に配設される軸受8を針状ころ軸受としており、こ
の針状ころ軸受8のさらに筒体開口部10の端部側に、筒
体2内周に固着され出力軸1の外周に摺接するオイルシ
ール11が配設されている。
このオイルシール11は、針状ころ軸受8を潤滑するた
めのオイルが外部に漏れないようにするためのもので、
特にこの種、ベルト駆動式無段変速機の場合には、万が
一、このオイルシール11の部分からオイルが漏れた場合
には、漏れたオイルによってベルト駆動部がスリップ
し、変速機本来の機能を果たさなくなるので、オイルシ
ールのように軸への接触圧が大きい密封部材が用いられ
る。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところが、この種の変速機では通常数千回転、最高で
一万回転近い出力が要求されかつトルク損失を極力小さ
く抑えることが要求されるため、上記のようなオイルシ
ール11では、回転抵抗が大きく、従ってこの回転抵抗に
よるトルク損失も大きくなるという問題がある。また、
接触圧が大きいためにオイルシール11の出力軸1との接
触部が摩耗し密封性がすぐに低下するという問題を有し
ている。
一方、上記オイルシール11のように針状ころ軸受8と
は別体に設けられた密封部材の他に、例えば実公昭64−
1537号公報のように針状ころ軸受自体に密封部材を内蔵
したものが知られている。
このような密封部材内蔵形の針状ころ軸受を上記オイ
ルシール11に代えて用いれば装置のコンパクト化、部品
点数の削減という点で有利であるが、この種密封部材内
蔵形の針状ころ軸受は、一般に低速回転用として用いら
れるもので、密封部材の軸との接触圧は比較的大きく、
従ってこの種、密封部材内蔵形針状ころ軸受をベルト駆
動式無段変速機に用いたとしても、上記オイルシール11
を用いた場合と同様、回転抵抗が大きくトルク損失が大
きくなり、かつ軸との接触部が摩耗しやすく、密封性が
すぐに低下するという問題を内在していた。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、回転軸の高速回転に対して回転抵抗を極力
小さくし、なおかつ密封性に優れた密封部材内蔵形の針
状ころ軸受けを備えたベルト駆動式無段変速機を提供す
ることを目的とするもので、その目的を達成するため以
下の構成をとった。
即ち、本考案のベルト駆動式無段変速機は、 回転軸と、 該回転軸の外周に同心状に配置される筒体と、 回転軸と筒体とをその一端側に断接可能に接続するク
ラッチ装置と、 前記筒体の他端側の外周縁部に固定される固定プーリ
と、 前記筒体の外周に軸方向に摺動可能にかつ回転方向に
は固定的に装着され、前記固定プーリと共働してVベル
トを案内するためのV字状溝を形成する可動プーリと、 前記筒体の内周面と回転軸の外周面との間に配設さ
れ、前記筒体と回転軸とを相対回転可能に支持する複数
の軸受と、 を備えたベルト駆動式無段変速機であって、 前記複数の軸受のうち、筒体の他端側の筒体開口部の
側に配設された軸受を針状ころ軸受とするとともに、 該針状ころ軸受の筒体開口部側の端部に、 針状ころ軸受の外輪に固着される本体部と、該本体部
から半径方向内方に延びる薄肉のフランジ部と、該フラ
ンジ部の内周に軸受内部側に延出するように連成され、
前記回転軸の外周面との間で接触密封部を形成する単一
のオイルシーリングリップとからなる弾性部及び前記本
体部内の軸受内部側に一体的に収納固着される心金から
なる密封部材を装着した構成に特徴を有する。
〈作用〉 密封部材の本体部とオイルシーリングリップとの間に
薄肉のフランジ部を設けたのでオイルシーリングリップ
と軸との接触圧を小さくでき、軸に対する回転抵抗を小
さくできる。とくに、心金は本体部内側に位置してフラ
ンジ側に延び出さないので、フランジは十分なる柔軟性
を持って上記のように接触圧を小さくできる。
さらに、オイルシーリングリップをフランジ部の内周
に軸受内部側に延出するように連成され、前記回転軸の
外周面との間で接触密封部を形成する単一のオイルシー
リングリップとしたので、小さな接触圧でも充分な密封
性を得ることができ、さらに接触圧が小さいことからト
ルク損失が少なくなり接触部でのオイルシーリングリッ
プの摩耗もほとんど生じなくなり長期間にわたって高密
封性を維持することができる。
従ってベルト駆動式無段変速機の高速回転を可能と
し、かつオイルの洩れによるベルト駆動部のスリップを
未然に防止できる。
〈実施例〉 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第1図に本考案の一実施例であるベルト駆動式無段変
速機の出力軸側変速プーリを示している。
この図の上半部と下半部とはV字状溝の溝幅が変えられ
た別の状態を記載している。この実施例の図において従
来例の第4図に示す部品,部分と同一のものに同じ符号
を付し、その詳細な説明を省略する。本実施例では、筒
体2の他端側の筒体開口部10の側に配設される針状ころ
軸受8の内部において筒体開口部10の端部側に、第2図
に示すような密封部材20を装着してある。
この密封部材20は、芯金21にゴムなどの弾性部材22を
焼付けにより被着して形成されるものである。芯金21
は、円錐筒部23と、円錐筒部23の大径端側に径方向内向
きに延出するよう連成された環状板部24とを有する。弾
性部材22は、芯金21の円錐筒部23における大径端側外周
面が露出するよう芯金21全体を包む本体部25と、本体部
25において芯金21の円錐筒部自由端側に膨出するように
連成された膨出部26と、本体部25の内周から半径方向内
方に延びる薄肉のフランジ部27と、フランジ部27の内縁
に膨出部26と逆向きに延出するよう連成されたオイルシ
ーリングリップ28とを有する。
そして、この密封部材20は、針状ころ軸受8の外輪12
において筒体2の開口部10側の内鍔13でもって保持され
ている。詳しくは、内鍔13には、密封部材20の膨出部26
が抱持され、密封部材20の円錐筒部23の露出している外
周面が外輪12の内周面にすきま嵌めとなるように設定さ
れ、また、オイルシーリングリップ28の自由端側が軸受
内方に向くように配向される。このオイルシーリングリ
ップ28が針状ころ軸受8に内挿される出力軸1の外周面
に圧接させられて接触密封部を形成する。
なお、第3図に本考案の他の実施例を示している。つ
まり、針状ころ軸受8をグリース封入式の密封軸受とし
て用いる場合に外輪12の両内鍔13,14にそれぞれ上述し
た密封部材20を装着し、軸受内部を密封できる構造にな
っている。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案によれば、密封部材のオ
イルシーリングリップによって針状ころ軸受のグリース
がVベルト側へ漏洩するのを確実に防止しながらも、当
該オイルシーリングリップの回転軸に対する回転抵抗を
極力小さく抑えることができる。したがって、ベルト駆
動式無段変速機の動力伝達性能を向上することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本考案の一実施例に係り、第1図は
ベルト駆動式無段変速機の要部を示す縦断面図、第2図
は針状ころ軸受に内蔵される密封部材の上半部を拡大し
て示す縦断面図である。第3図は密封部材を内蔵した針
状ころ軸受の上半部を示す縦断面図である。 また、第4図は従来例に係るベルト駆動式無段変速機の
要部を示す縦断面図である。 1……出力軸、2……筒体、3……クラッチ装置、4…
…外周縁部、5……固定プーリ、6……Vベルト、7…
…可動プーリ、8……針状ころ軸受、10……筒体開口
部、20……密封部材、25……本体部、27……フランジ
部、28……オイルシーリングリップ。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸と、 該回転軸の外周に同心状に配置される筒体と、 回転軸と筒体とをその一端側で断接可能に接続するクラ
    ッチ装置と、 前記筒体の他端側の外周縁部に固定される固定プーリ
    と、 前記筒体の外周に軸方向に摺動可能にかつ回転方向には
    固定的に装着され、前記固定プーリと共働してVベルト
    を案内するためのV字状溝を形成する可動プーリと、 前記筒体の内周面と回転軸の外周面との間に配設され、
    前記筒体と回転軸とを相対回転可能に支持する複数の軸
    受と、 を備えたベルト駆動式無段変速機であって、 前記複数の軸受のうち、筒体の他端側の筒体開口部に配
    設された軸受を針状ころ軸受とするとともに、 該針状ころ軸受の筒体開口部側の端部に、 針状ころ軸受の外輪に固着される本体部と、該本体部か
    ら半径方向内方に延びる薄肉のフランジ部と、該フラン
    ジ部の内周に軸受内部側に延出するように連成され、前
    記回転軸の外周面との間で接触密封部を形成する単一の
    オイルシーリングリップとからなる弾性部及び前記本体
    部内の軸受内部側に一体的に収納固着される心金からな
    る密封部材を装着したことを特徴とするベルト駆動式無
    段変速機。
JP1989118852U 1989-10-11 1989-10-11 ベルト駆動式無段変速機 Expired - Lifetime JP2519001Y2 (ja)

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JP7232649B2 (ja) * 2019-01-24 2023-03-03 株式会社エクセディ プーリ装置

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