JPS5842657Y2 - スプライン結合部の強制潤滑構造 - Google Patents

スプライン結合部の強制潤滑構造

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JPS5842657Y2
JPS5842657Y2 JP1975105961U JP10596175U JPS5842657Y2 JP S5842657 Y2 JPS5842657 Y2 JP S5842657Y2 JP 1975105961 U JP1975105961 U JP 1975105961U JP 10596175 U JP10596175 U JP 10596175U JP S5842657 Y2 JPS5842657 Y2 JP S5842657Y2
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JP
Japan
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stopper
spline
rotating shaft
coupling
spline joint
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JP1975105961U
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JPS5219537U (ja
Inventor
信 嵯峨田
彬 石井
Original Assignee
株式会社クボタ
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、スプライン結合部の強制潤滑構造に関する。
従来、回転軸とカップリングとをスプライン結合したも
のにおいては、スプライン結合部に焼付き等が生じない
よう潤滑されなければならなかった。
特にカップリングがケーシングに支持されたものにおい
ては、スプライン結合部に強制潤滑された潤滑油がケー
シングから外部に漏出しないよう考慮されなければなら
ない。
かかるスプライン結合部の強制潤滑構造においては、強
制潤滑された潤滑油を円滑にケーシング内に排出してや
らなければ潤滑効果が上がらない。
しかし、一方、カップリングと回転軸とを固定するもの
においては、固定構造とのからみにおいて上記潤滑油の
排出構造が極めて複雑となり、十分な排出効果を上げる
ことができなかった。
例えば、スプライン結合部を強制潤滑し、かつその潤滑
油を外部に漏出させない構造としては、第1図に示すよ
うに、ケーシング1の外壁にベアリング2及びオイルシ
ール3を介して回転自在に支承されると共に外部に突出
したカップリング4のスプライン孔5に、ケーシング1
内の回転軸6の軸端部がスプライン結合し、この回転軸
6に軸心方向移動不能に嵌着されたストッパー7と、該
回転軸6の軸端に螺着された締結具8とにより、該カッ
プリング4を軸心方向に挾持すると共に、ストッパー7
と締結具8によりスプライン結合部9の両端を密封し、
該スプライン結合部9に回転軸6の潤滑油路10から強
制潤滑するようにしたものがあり、この従来のものは、
カップリング4の内周面に周溝11を形威し、これに連
通ずる排出孔12を斜めに穿設してスプライン結合部9
の潤滑油をケーシング1内に排出する構造とされていt
ら しかし、力゛ツブリング4に周溝11及び排出孔12を
設ける。
従来の構造では、排出孔12を斜めに穿設しなければな
らないので、加工が非常に複雑で手間がかかる欠点があ
った。
また排出効果を良くするために周溝11及び排出孔12
を大きくすれば、ストッパー係合凹部13或いは止め輪
嵌着溝14等との関係から、カップリング4端部の強度
が著しく低下するため、これらをあまり大きくすること
は不可能であり、従って排出効果も自ずと低下し、スプ
ライン結合部9全体にわたって潤滑油を供給することは
極めて困難であった。
そこで、本考案は、スプライン結合部の焼付ヤ摩耗を防
止するためにスプライン結合部に強制供給された潤滑油
を、確実に排出することにより、スプライン結合部全体
にわたって潤滑油を万゛遍なく供給して潤滑効果を高め
、スプライン結合部の耐久性の向上を図ると共に、構造
簡単にして加工容易なスプライン結合部の強制潤滑構造
を提供することを目的とする。
従って、その特徴とする処は、ケーシングの外壁にベア
リング及びオイルシールを介して回転自在に支承されて
外部に突出したカップリングのスプライン孔に、ケーシ
ング内の回転軸の軸端部がスプライン結合し、この回転
軸に軸心方向移動不能に嵌着されたストッパーと、該回
転軸の軸端に螺着された締結具とにより、該カップリン
グを軸心方向に挾持すると共に、ストッパーと締結具に
よりスプライン結合部の両端を密封し、該スプライン結
合部に回転軸より強制潤滑するようにしたものにおいて
、前記ストッパーはその内周面が回転軸の周溝に嵌合し
外周面がカップリングのストッパー係合凹部に内嵌保持
された断面矩形の半割れリングから成り、該ストッパー
のスプライン結合部側端面に潤滑油排出溝が設けられ、
かつ、該排出溝とケーシング内とを連通ずる連通溝がス
トッパーに形成された点にある。
以下、図示の実施例について本考案を詳述すると、第2
図は油圧式逆転減速機の概略構成を例示し、同図におい
て、21は機関のクランク軸、22は逆転減速機のケー
シング、23は入力軸で、カップリング24及びスプラ
イン筒体25を介して前記クランク軸21に結合される
と共に、その他端は油圧ポンプ26を駆動する駆動軸2
7に結合される。
28は一対の太陽ギヤー29,30と複数個の遊星ギヤ
ー31とを備えた遊星ギヤー機構で、その太陽ギヤー2
9は入力軸23にスプライン嵌合され、また太陽ギヤー
30は駆動軸27に遊転自在に套嵌される。
32は前進用クラッチで、太陽ギヤー30と一体回転可
能とされた前進用プレート33と、これに支持された前
進用摩擦板34と、前進用受圧板35と、前進用ピスト
ン36とを備えている。
3Tは後進用クラッチで、ケーシング22側に固定され
た後進用プレート38と、これに支持された後進用摩擦
板39と、後進用受圧板40と、後進用ピストン41と
を備え、前記前進用受圧板35と後進用受圧板40は、
前記太陽ギヤー29.30に回転自在に支持された支持
体42に一体結合され、また前進用ピストン36と後進
用ピストン41は、該支持体42に対して軸心方向摺動
自在に外嵌された摺動部材43により一体結合されてい
る。
44は太陽ギヤー30に一体化された小径ギヤー 45
はこの小径ギヤー44に咬合する大径ギヤーで、出力軸
46に固設されている。
47は制御弁である。前記入力軸23は回転軸の一例と
してのものであって、第3図に示すようにこの入力軸2
3の軸端にはスプライン結合部4Bを介して前記カップ
リング24のスプライン孔24aがスプライン嵌合され
ている。
そしてこのカップリング24は、入力軸23の周溝49
に嵌着され、かつ該カップリング24一端のストッパー
係合凹部50内に内嵌保持された二割りのリング状のス
トッパー51と、入力軸23軸端の螺子部52に螺着さ
れたナツト53及びシールカラー54から成る締結具A
とによって軸心方向移動不能に固定されると共に、スプ
ライン結合部4Bはストッパー51と締結具Aにより密
封状とされている。
カップリング24は自動調心型ベアリング55を介して
ケーシング22側に回転自在に支承され、またベアリン
グ55の外側方には該カップリング24とケーシング2
2との間にオイルシール56が介在されている。
57は入力軸23に形成された潤滑油通路であって、該
入力軸23軸端の周溝5Bに連通し、この周溝58より
スプライン結合部4Bを強制潤滑するように構成されて
いる。
前記ストッパー51は断面矩形に成形され、前述の如く
二割り状のものであって、入力軸23の周溝49にセッ
トした状態では、対向する端部間に間隙59ができる程
度の大きさとされ、かつ軸心方向両端の内周縁側には第
4図に示す如く潤滑油排出溝60が形成されている。
即ち、上記間隙59はケーシング22内と排出構60と
を連通させる連通溝とされている。
上記構成において、制御弁47を中立位置にセットすれ
ば、前進用クラッチ32及び後進用クラッチ37は何れ
も中立状態にあり、クランク軸21からの動力によって
入力軸23、太陽ギヤー29が回転し、各遊星ギヤー3
1が自転しながら公転するだけであって、出力軸46は
回転しない。
次に制御弁47を前進位置にセットすれば、油圧ポンプ
26から供給される作動油によって前進用ピストン36
が前進用摩擦板34を前進用受圧板35側に押圧して、
前進用クラッチ32が接続するので、クランク軸21か
らの動力は、スプライン筒体25、カップリング24、
入力軸23、太陽ギヤー29、遊星ギヤー31、支持体
42、前進用クラッチ32、太陽ギヤー30、小径ギヤ
ー44、大径ギヤー45を介して出力軸46へと伝達さ
れ、該出力軸46が前進方向へと回転する。
制御弁47を後進位置にセットし、後進用クラッチ37
を接続すると、支持体42等が該後進用クラッチ37を
介してケーシング22側に固定されるので、クラッチ軸
21の動力は入力軸23から太陽ギヤー29、遊星ギヤ
ー31を経て太陽ギヤー30へと伝達され、出力軸46
は今度は後進方向へと逆転するのである。
機関の運転中は従来周知の如く各部へと潤滑油を供給し
て強制潤滑がなされるのであり、今、潤滑油通路5Tか
ら周溝58へと強制供給された潤滑油は、入力軸23及
びカップリング24が常時回転状態にあるので、周溝5
8から入力軸23とカップリング24とのスプライン結
合部4Bへと万遍なく供給され、そのスプライン結合部
48の僅かな間隙を経てa矢示方向へと流動し、ストッ
パー51側の端部まで達した潤滑油は該ストッパー51
に形成された潤滑油排出溝60へと集められた後、該ス
トッパー51間の間隙59から遠心力によって外方へと
排出されて行き、従ってスプライン結合部48全体を万
遍なく均一に潤滑できるので、カップリング24及び入
力軸23の耐久性が著しく向上する。
なお上記実施例では、ストッパー51に周方向の潤滑油
排出溝60を形成したが、ストッパー51に軸心方向の
貫通孔を周方向に多数穿設し、これを排出溝60として
も良く、また第5図に示すようにストッパー51のスプ
ライン結合部4Bに対向する側に、径方向に通じる凹凸
部61を周方向に多数形威し、この各凹凸部61とスプ
ライン結合部48との間に形成される間隙を排出溝60
としても良い。
この場合には、潤滑油は凹凸部61からストッパー51
とカップリング24との間隙を経て排出されることにな
る。
本考案では、ストッパーのスプライン結合部に対向する
側に潤滑油排出溝を形成し、スプライン結合部を潤滑し
た潤滑油をこの排出溝から外部へと排出するようにした
ので、従来に比較して加工が非常に簡単であり、しかも
その排出溝を比較的大にできるから、潤滑油の排出が確
実になる。
またそのためスプライン部全体にわたって潤滑油を万遍
なく供給できるので、耐久性の向上を図ることができる
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例を示す断面図、第2図乃至第4図は本考
案の一実施例を示し、第2図は油圧式逆転減速機の概略
構成図、第3図は要部の断面図、第4図は要部拡大断面
図、第5図は本考案の他の実施例を示す斜視図である。 22・・・・・・ケーシング、23・・・・・・入力軸
(回転軸)、24・・・・・・カップリング、24a・
・・・・・スプライン孔、4B・・・・・・スプライン
結合部、49・・・・・・周溝、50・・・・・・係合
凹部、51・・・・・・ストッパー、A・・・・・・締
結具、57・・・・・・潤滑油通路、58・・・・・・
周溝、59・・・・・・間隙(連通溝)、60・・・・
・・潤滑油排出溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ケーシング22の外壁にベアリング55及びオイルシー
    ル56を介して回転自在に支承されて外部に突出したカ
    ップリング24のスプライン孔24aに、ケーシング2
    2内の回転軸23の軸端部がスプライン結合し、この回
    転軸23に軸心方向移動不能に嵌着されたストッパー5
    1と、該回転軸23の軸端に螺着された締結具Aとによ
    り、該カップリング24を軸心方向に挾持すると共に、
    ストッパー51と締結具Aによりスプライン結合部48
    の両端を密封し、該スプライン結合部4Bに回転軸23
    より強制潤滑するようにしたものにおいて、前記ストッ
    パー51はその内周面が回転軸23の周溝49に嵌合し
    外周面がカップリング24のストッパー係合凹部50に
    内嵌保持された断面矩形の半割れリングから戒り、該ス
    トッパー51のスプライン結合部側端面に潤滑油排出溝
    60が設けられ、かつ、該排出溝60とケーシング22
    内とを連通ずる連通溝59がストッパー51に形成され
    たことを特徴とするスプライン結合部の強制潤滑構造。
JP1975105961U 1975-07-29 1975-07-29 スプライン結合部の強制潤滑構造 Expired JPS5842657Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS5219537U JPS5219537U (ja) 1977-02-12
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49127054A (ja) * 1973-04-11 1974-12-05

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5218468Y2 (ja) * 1972-03-18 1977-04-26

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS49127054A (ja) * 1973-04-11 1974-12-05

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JPS5219537U (ja) 1977-02-12

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