JPH0988886A - ウォータポンプ - Google Patents

ウォータポンプ

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Publication number
JPH0988886A
JPH0988886A JP7247792A JP24779295A JPH0988886A JP H0988886 A JPH0988886 A JP H0988886A JP 7247792 A JP7247792 A JP 7247792A JP 24779295 A JP24779295 A JP 24779295A JP H0988886 A JPH0988886 A JP H0988886A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
annular lip
water pump
lip seal
pump chamber
Prior art date
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Pending
Application number
JP7247792A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Sasaki
憲 夫 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Toyota Motor Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP7247792A priority Critical patent/JPH0988886A/ja
Publication of JPH0988886A publication Critical patent/JPH0988886A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォータポンプのポンプ室の流体漏れを防止
するためにウォータポンプハウジングとシャフトとの間
に配置する環状リップシールの性能と耐久性を欠くほう
する。 【解決手段】 周方向に弾性力を有する環状リップシー
ルをハウジング側に取付け外周側にポンプ室の水圧を導
き、この水圧が環状リップシールをシャフトに押しつけ
ることで、ポンプ室内の圧力に応じた強さでシールでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用内燃機関
の冷却系に用いられるウォータポンプに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】本発明に係わる従来技術として、例えば
実公平6−29517号がある。
【0003】この従来技術に開示されたウォータポンプ
の概要を説明する。シャフトの一端にポンプ室内で回転
するインペラを取付け、このシャフトをベアリングによ
ってウォータポンプハウジングに回動自在に支承してい
る。このベアリング両端をシール材で区画した内部に
は、ベアリングの潤滑のためのグリスが充填されてい
る。この充填されたグリス対し、ポンプ室内の水分や異
物が混じり合うことによって、グリスの変質、劣化等が
発生し、ウォータポンプの耐久性を損なわないことを目
的としている。この目的を達成するために、この従来技
術では、シャフトのインペラとグリスを充填した部分と
の間に、耐摩耗性に優れた樹脂性のダストシール部材
と、水分浸入防止用シール部材とを配置している。な
お、2種類のシール部材の配置は、ダストシール部材を
インペラに近いサイドに配置しており、水分浸入防止用
シール部材の内部にはシャフトに適正な弾性力で押し当
てるためのガータスプリングが配置されている。従来技
術は、このような構成により、ポンプ室内の冷却水中に
含まれる異物の浸入をダストシール部材で阻止し、水分
浸入防止用シール部材とベアリング両端のシール材とに
対する異物の噛み込みを防止すると共に、ダストシール
部材を通過した水分の浸入は水分浸入防止用シール部材
で阻止するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
のような構成においては、水分浸入防止用シール部材の
外周に設けたガータスプリングの強さは、ウォータポン
プ作動時におけるポンプ室内の高い圧力に耐え得るよう
に設定するので、かなりの強さで水分浸入防止用シール
部材を付勢することが必要とされ、水分浸入防止用シー
ル部材の耐久性上の問題の発生が懸念される。更に、2
種類のシールを配置することによるコスト上の問題、組
付上の煩雑さの問題がある。
【0005】そこで、本発明では、耐久性、コスト、組
付け性を兼ね備えたシールを用いたウォータポンプを提
供することをその技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために請求項1の発明において講じた手段は、ポンプ室
を形成するウォータポンプハウジングと、一端に回転力
伝達手段を備え、他端にインペラを嵌装し、ウォータポ
ンプハウジングにベアリングを介して回動自在に支承さ
れるシャフトと、ウォータポンプハウジングに取り付け
られ、内周側でシャフトと摺動するように介在し、シャ
フトの周方向に弾性力を有した環状リップシールと、ウ
ォータポンプハウジングに設けたポンプ室内の水圧を環
状リップシールの外周側に導く水圧路とからウォータポ
ンプを構成したことである。ウォータポンプを上記のよ
うに構成したことにより、ウォータポンプの作動時に
は、インペラの回転により高圧になったポンプ室内の高
圧水を環状リップシールの外周に導くことができる。こ
のとき環状リップシールがシャフトの周方向に弾性力を
有するので強くシールすることができ、ポンプ室内の高
圧水がシャフトとウォータポンプハウジングとの間から
漏れることがない。
【0007】請求項2の発明において講じた手段は、環
状リップシールをシャフトに押しつけるガータスプリン
グを設けたことである。環状リップシールをシャフトに
押しつけるガータスプリングを設けることによって、ウ
ォータポンプの停止時にもガータスプリングの付勢力に
よって環状リップシールにガータスプリングの強さに応
じた所望のシール力を発生されることができ、シャフト
とウォータポンプハウジングとの間の耐水性を確実なも
のとすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る実施の形態を図面に
基づいて説明する。
【0009】図1には、本発明の第1の実施の形態であ
るウォータポンプ1の断面図を示す。ウォータポンプハ
ウジング2と、吸入口3を備えたサクションカバー4と
をガスケット5を介して接合しており、ウォータポンプ
1のハウジングを形成している。6はウォータポンプハ
ウジング2の内周に固着した円筒部材で、ボールベアリ
ング7、ローラーベアリング7aを介してシャフト8を
回動自在に保持している。9、9aはボールベアリング
7およびローラーベアリング7aをシャフト8の回りに
均等に位置決めするための保持部材であり、10は円筒
部材6とシャフト8との間に充填されたグリスのための
シール材である。シャフト8は、図示しない駆動装置に
よる動力をプーリー11の外周に張設される図示しない
ベルト等で受けることにより回転し、シャフト8の右端
に固着したインペラ12を回転させるようになってい
る。インペラ12は、ウォータポンプハウジング2とサ
クションカバー4との間に形成されるポンプ室13内で
回転し、ポンプ室13内部の流体を付勢する。また、シ
ャフト8とウォータポンプハウジング2に固定される円
筒部材6との間には、外周側に向かって開口する断面略
U字状のゴム材よりなる環状リップシール14が円筒部
材6の段部6aに嵌め込まれている。この環状リップシ
ール14は、図示左側に充填される円筒部材6とシャフ
ト8との間に配置されるベアリング7、ローラーベアリ
ング7aを潤滑するためのグリスのシールと、ポンプ室
13の内部の流体とを連通させないためのシールとを兼
ねている。環状リップシール14の内部(U字溝の内
側)には所定のバネ定数のガータースプリング15が嵌
め込まれ、環状リップシール14をシャフト8に付勢し
ている。一方、図2に図1のA−A断面を示すように、
環状リップシール14の外周側には、ウォータポンプハ
ウジング2に均等な間隔で設けた3本の水圧路16を介
してポンプ室13内部の流体圧を導いている。この流体
圧は、弾性を有する環状リップシール14のU字溝の内
側に作用して、この弾性力により環状リップシール14
の内周側とシャフト8との隙間をポンプ室13内の流体
圧に応じた圧力で環状リップシール14をシャフト8に
付勢している。
【0010】上記のようなウォータポンプ1の作動につ
いて説明する。サクションカバー4の吸入口3から吸入
された流体は、インペラ12の回転によりポンプ室13
の中で付勢される。このとき、付勢された流体は、ウォ
ータポンプハウジング2又はサクションカバー4に設け
られ、インペラ12の回転に対する接線方向に延びる図
示しない吐出孔から突出される。又、一部の流体は、ウ
ォータポンプハウジング2に設けた水圧路16を通って
環状リップシール14のU字溝の内側に流れ込んで、こ
の水圧が環状リップシール14をシャフト8に押しつけ
るように作用し、環状リップシール14のシール性能を
向上させる。
【0011】ウォータポンプ1の作動時でポンプ室13
の圧力が高いときには、環状リップシール14の内周側
とシャフト8との隙間から流体が漏れる可能性が高くな
る。
【0012】しかし、上記のようにポンプ室13の流体
を水圧路16を介して環状リップシール14の内側に導
くことにより、ポンプ室13の圧力に応じて環状リップ
シール14のシール性能が向上し、ポンプ室13の流体
を確実にシールすることができる。一方、ウォータポン
プ1の停止時など、ポンプ室13の流体圧が低い場合に
は、環状リップシール14によるシール力と、環状リッ
プシール14の内部に配置したガータースプリング15
の付勢力とによりポンプ室13の流体をシールすること
ができる。従って、環状リップシール14のシール力が
ウォータポンプ1の作動に応じて変化させることができ
るので、環状リップシール14の耐久性能を向上させる
ことができる。また、ウォータポンプの中低速作動時に
は、環状リップシール14に必要以上のシール力が発生
しないので、シャフト8への摩擦力を低減することがで
き、自動車走行時の燃費等も向上することができる。更
に、環状リップシール14は、円筒部材6とシャフト8
との間に充填するグリスのためのシールを兼ねることが
できるので、別途グリスのためのシールをシャフト8の
インペラ12側に設ける必要がなく、部品点数を低減す
ることができる。
【0013】
【発明の効果】上記した請求項1の発明によれば、ポン
プ室の水圧を環状リップシールの外周側に導いているの
で、ウォータポンプの作動時には環状リップシールの弾
性力によりポンプ室の圧力に応じた強さでシャフトとハ
ウジングとの間をシールすることができる。従って、ポ
ンプ室の最大圧力で常にシャフトとハウジングとの間を
シールするタイプに比べて環状リップシールの耐久性が
向上し、信頼性及び燃費も向上させることができる。
【0014】請求項2の発明によれば、環状リップシー
ルの外側から内側へガータスプリングで付勢したので、
ウォータポンプの停止時などのポンプ室の水圧が比較的
低い状況においても、環状リップシールを所定の力でシ
ャフトに押しつけることができ、シール性能を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のウォータポンプの
断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【符号の説明】
2・・・ウォータポンプハウジング 7、7a・・・ベアリング 12・・・インペラ 13・・・ポンプ室 14・・・環状リップシール 15・・・ガータスプリング 16・・・水圧路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプ室を形成するウォータポンプハウ
    ジングと、一端に回転力伝達手段を備え、他端にインペ
    ラを嵌装し、前記ウォータポンプハウジングにベアリン
    グを介して回動自在に支承されるシャフトと、前記ウォ
    ータポンプハウジングに取り付けられ、内周側で前記シ
    ャフトと摺動するように介在し、前記シャフトの周方向
    に弾性力を有した環状リップシールと、前記ウォータポ
    ンプハウジングに設けたポンプ室内の水圧を前記環状リ
    ップシールの外周側に導く水圧路とからなるウォータポ
    ンプ。
  2. 【請求項2】 前記環状リップシールを前記シャフトに
    押しつけるガータスプリングを設けたことを特徴とする
    請求項1記載のウォータポンプ。
JP7247792A 1995-09-26 1995-09-26 ウォータポンプ Pending JPH0988886A (ja)

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JP7247792A JPH0988886A (ja) 1995-09-26 1995-09-26 ウォータポンプ

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JP7247792A JPH0988886A (ja) 1995-09-26 1995-09-26 ウォータポンプ

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JPH0988886A true JPH0988886A (ja) 1997-03-31

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ID=17168726

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JP7247792A Pending JPH0988886A (ja) 1995-09-26 1995-09-26 ウォータポンプ

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JP (1) JPH0988886A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6126388A (en) * 1997-08-25 2000-10-03 Kubota Iron Works Cc. Ltd. Water pump and manufacturing method thereof
CN113007128A (zh) * 2021-04-21 2021-06-22 安徽南方化工泵业有限公司 一种耐磨耐腐化工泵用机械密封装置
CN113586510A (zh) * 2021-08-28 2021-11-02 扬州根源精机工业有限公司 一种给水泵磨损环的组合密封结构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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