JP2535455Y2 - シール装置 - Google Patents
シール装置Info
- Publication number
- JP2535455Y2 JP2535455Y2 JP1992055862U JP5586292U JP2535455Y2 JP 2535455 Y2 JP2535455 Y2 JP 2535455Y2 JP 1992055862 U JP1992055862 U JP 1992055862U JP 5586292 U JP5586292 U JP 5586292U JP 2535455 Y2 JP2535455 Y2 JP 2535455Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- grease
- seal
- sealing
- seal body
- sealing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は相互に可動する部材間の
密封を図るシール材に関し、具体的には一対の組となっ
て密封作用をなすシール装置の形状改良に関するもので
ある。
密封を図るシール材に関し、具体的には一対の組となっ
て密封作用をなすシール装置の形状改良に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、組合されて密封をなすシール装置
の多くは、単体型シールでは満足することができない苛
酷な条件の箇所に用いるために開発されたものであり、
そのために外部からの侵入を遮断する様々な形状のもの
が試みられ実際の使用に付されている。一方、内部側の
軸受部に在るグリース等潤滑剤に対してはシール装置の
最奥方に位置するグリースリップが外部への漏洩を防ぐ
ために配置されており、摺動部材に対して強いシメシロ
をもって密封作用をなさしめている。
の多くは、単体型シールでは満足することができない苛
酷な条件の箇所に用いるために開発されたものであり、
そのために外部からの侵入を遮断する様々な形状のもの
が試みられ実際の使用に付されている。一方、内部側の
軸受部に在るグリース等潤滑剤に対してはシール装置の
最奥方に位置するグリースリップが外部への漏洩を防ぐ
ために配置されており、摺動部材に対して強いシメシロ
をもって密封作用をなさしめている。
【0003】これを図面によって説明すると、図4に示
すように、密封環5と断面L字形状のスリンガー6とを
組合せ、グリースリップ3aを該密封環5の最奥へ奥方
に向け摺動部材に対して強く接するよう設置したリップ
形状が一般的に多く見られるシール構造である。
すように、密封環5と断面L字形状のスリンガー6とを
組合せ、グリースリップ3aを該密封環5の最奥へ奥方
に向け摺動部材に対して強く接するよう設置したリップ
形状が一般的に多く見られるシール構造である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示したようなシール構造ではグリースリップ3aの摺動
部先端に簡単にグリース7が到達してしまうので、該グ
リース7の漏洩を防止するためには前記のように強いシ
メシロをグリースリップ3aに付与しなければならず、
そうするとシール装置の回転トルクが過大なものとなる
ばかりでなく該グリースリップ3aも早期に摩耗し著し
く耐久性を低下させる。本考案はこのような重大な欠点
に鑑みなされたものであって、グリース7の移動作用を
有し密封性と耐久性に優れるシール装置を低価格で提供
することを目的としている。
示したようなシール構造ではグリースリップ3aの摺動
部先端に簡単にグリース7が到達してしまうので、該グ
リース7の漏洩を防止するためには前記のように強いシ
メシロをグリースリップ3aに付与しなければならず、
そうするとシール装置の回転トルクが過大なものとなる
ばかりでなく該グリースリップ3aも早期に摩耗し著し
く耐久性を低下させる。本考案はこのような重大な欠点
に鑑みなされたものであって、グリース7の移動作用を
有し密封性と耐久性に優れるシール装置を低価格で提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案を図面に基づいて
説明すると、図1に示すように、ベアリングの内外輪あ
るいはハウジングと回転軸等の相互に可動する二部材間
に装着しその内部と外部とを遮断する、シール本体1と
スリンガー2とからなったシール装置であって、前記シ
ール本体1にグリースリップ3aを含むシールリップ3
を複数設けて対向する断面略L字形状のスリンガー2に
接触せしめ、前記シール本体1の奥向側面へ弾性体から
なる振切り突起4を設けたことを特徴としている。
説明すると、図1に示すように、ベアリングの内外輪あ
るいはハウジングと回転軸等の相互に可動する二部材間
に装着しその内部と外部とを遮断する、シール本体1と
スリンガー2とからなったシール装置であって、前記シ
ール本体1にグリースリップ3aを含むシールリップ3
を複数設けて対向する断面略L字形状のスリンガー2に
接触せしめ、前記シール本体1の奥向側面へ弾性体から
なる振切り突起4を設けたことを特徴としている。
【0006】
【作用】本考案のシール装置は前記のような構造を特徴
としているから回転部材内部のグリースの密封性能を大
きく向上せしめた。すなわち、図1、図2で示すように
回転部材に取り付けられるシール本体1はその奥向側面
に振切り突起4を配置しており、該振切り突起4は奥方
のグリースリップ3aと近い位置に置かれている。機関
運転によりこのシール本体1が回転すると前記振切り突
起4も回転して外径方向への振切り作用を見せ、該シー
ル本体1の側面近傍に在るグリース7を外径方向へ誘導
する。この誘導作用はグリースリップ3aの近傍あるい
は付着するグリース7さえ移動させてしまい、該グリー
スリップ3aは常時シール負担の少ない状態に置かれ
る。
としているから回転部材内部のグリースの密封性能を大
きく向上せしめた。すなわち、図1、図2で示すように
回転部材に取り付けられるシール本体1はその奥向側面
に振切り突起4を配置しており、該振切り突起4は奥方
のグリースリップ3aと近い位置に置かれている。機関
運転によりこのシール本体1が回転すると前記振切り突
起4も回転して外径方向への振切り作用を見せ、該シー
ル本体1の側面近傍に在るグリース7を外径方向へ誘導
する。この誘導作用はグリースリップ3aの近傍あるい
は付着するグリース7さえ移動させてしまい、該グリー
スリップ3aは常時シール負担の少ない状態に置かれ
る。
【0007】
【実施例】本考案を実施するに、図1、3に示すように
グリースリップ3aは内部のグリース7を保持密封する
ためにシール装置の最奥部分に位置しており、シール本
体1の奥向き側面に形成された振切り突起4と極めて近
い位置関係に在る。このような配置構造をもつ振切り突
起4の形状は図1、2に示したような放射状に突出形成
されたヒレ形状から、山型が周上に連続するギザギザ形
状(図示せず)、あるいはこれらを組合せた凹凸形状
(図示せず)等様々な形状物が造形可能であり求められ
る性能によって選択できる。
グリースリップ3aは内部のグリース7を保持密封する
ためにシール装置の最奥部分に位置しており、シール本
体1の奥向き側面に形成された振切り突起4と極めて近
い位置関係に在る。このような配置構造をもつ振切り突
起4の形状は図1、2に示したような放射状に突出形成
されたヒレ形状から、山型が周上に連続するギザギザ形
状(図示せず)、あるいはこれらを組合せた凹凸形状
(図示せず)等様々な形状物が造形可能であり求められ
る性能によって選択できる。
【0008】また、その振切り性能をより高めるために
前記振切り突起4の外周部を図3に示すようにシール本
体1より一部離間せしめ、ある程度先方の離間部41が
自由な状態を構成すると、回転によりその離間部41が
しなる作用を生じ、回転速度に応じてしなり変形するの
で良好なグリース誘導効果が得られるものとなる。
前記振切り突起4の外周部を図3に示すようにシール本
体1より一部離間せしめ、ある程度先方の離間部41が
自由な状態を構成すると、回転によりその離間部41が
しなる作用を生じ、回転速度に応じてしなり変形するの
で良好なグリース誘導効果が得られるものとなる。
【0009】
【考案の効果】本考案によると、機関運転がもたらすシ
ール本体1の回転によって振切り突起4がグリースリッ
プ3aの先端部近傍のグリース7を外径方向へ誘導す
る。外径方向へ誘導されたグリース7は周方向に移動
し、ベアリング等のグリース7の必要部分へ供給潤滑さ
れる。このとき、グリースリップ3aの密封負担量は大
きく軽減されるので接触するシメシロを大幅に小さくす
ることが可能となりシール装置全体の回転トルクを低減
せしめることができる。
ール本体1の回転によって振切り突起4がグリースリッ
プ3aの先端部近傍のグリース7を外径方向へ誘導す
る。外径方向へ誘導されたグリース7は周方向に移動
し、ベアリング等のグリース7の必要部分へ供給潤滑さ
れる。このとき、グリースリップ3aの密封負担量は大
きく軽減されるので接触するシメシロを大幅に小さくす
ることが可能となりシール装置全体の回転トルクを低減
せしめることができる。
【0010】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1の部分平面図である。
【図3】本考案の他の実施例を示した断面図である。
【図4】本考案を使用しない従来の構造を示した断面図
である。
である。
【0011】
1 シール本体 2 スリンガー 3 シールリップ 3a グリースリップ 4 振切り突起 41 離間部 7 グリース
Claims (2)
- 【請求項1】 相互に可動する二部材間に装着してその
内部と外部とを遮断する、シール本体1とスリンガー2
とからなったシール装置であって、前記シール本体1に
弾性体からなるシールリップ3を複数設けて対向する断
面略L字形状のスリンガー2に接触せしめ、前記シール
本体1の奥向側面へ弾性体からなる振切り突起4を設け
たことを特徴とするシール装置。 - 【請求項2】 前記振切り突起4の外周部をシール本体
1より離間せしめたことを特徴とする請求項1記載のシ
ール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992055862U JP2535455Y2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | シール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992055862U JP2535455Y2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | シール装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0610664U JPH0610664U (ja) | 1994-02-10 |
JP2535455Y2 true JP2535455Y2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=13010877
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992055862U Expired - Fee Related JP2535455Y2 (ja) | 1992-07-15 | 1992-07-15 | シール装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535455Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0209177B1 (en) * | 1985-07-12 | 1989-10-11 | Agfa-Gevaert N.V. | Graphic film package |
JP2006233990A (ja) * | 2005-02-22 | 2006-09-07 | Nok Corp | 粉体用回転シール |
JP5408460B2 (ja) * | 2006-02-06 | 2014-02-05 | Nok株式会社 | オイルシール |
-
1992
- 1992-07-15 JP JP1992055862U patent/JP2535455Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0610664U (ja) | 1994-02-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |