JPS6024258Y2 - 液体容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はいわゆるエアーポンプ又は電動ポットと称され
る液体汲上式の液体容器に関するものである。

従来この種の液体容器にあっては、液体容器全体が縦長
でしかも液容器内液体を注出するために液容器内液体注
出時には、コズプ等の受液容器を持ち上げた状態で注液
しなければならず使い勝手が悪かった。

本考案は上記の点に鑑みてなされたものであって、注出
管注口の下方に注出補助管を装着して、コツプ等の受液
容器を床面に置いたままで注液できるようにした液体容
器を提供することを主たる目的とし、さらにそのような
液体容器において前記注出補助管を着脱自在とすること
により低位置での注液操作と高位置での注液操作とを選
択して行えるようにするとともに、注出補助管の下端側
を支持するための支持部材を平板状とすることによりそ
の構造を簡単とし、さらに該支持部材を外ケース側へ向
けて折畳み自在とすることにより高位置での注液挿作時
においても支持部材が注液作業の邪魔にならないように
できるようにしたことを他の目的とするものである。

以下、図示の実施例に基づいて本考案の液体容器を説明
すると、第１図及び第２図に示す実施例の液体容器は、
外ケース４内に液容器（真空二重層）８を収容し該外ケ
ース４の上部に皿状の下口部材６を載置固定してなる液
体容器本体１を内部にエアーポンプ９を収容してなる蓋
体２と、液体汲上管１１及び液体注出管１，２を相互に
連通状態で取付けてなる栓体８とによって構成されてい
る。

液体容器本体１の上部には蓋体２が螺番３によつって枢
動開閉自在に枢着されている。

蓋体２の内側にはベロ一式のエアーポンプ９が収容され
ている。

このエアーポンプ９はポンプ天板の上部に配置されたポ
ンプ操作板１０によって押圧動される。

エアーポンプ９は、閉蓋時には栓体８内に形成した通気
路１７を介して液容器５内と気密的に連通ずるようにな
っている。

栓体８には、下方に延びる液体汲上管１１と横方向に延
びる液体注出管１２とが栓内通水路１６を介して連通状
態で取付けられている。

下口部材６のほぼ中央部には栓差込穴７が形成されてお
り、該栓差込穴７には栓体８が嵌脱自在に嵌装されてい
る。

下口部材６の前方側には外ケース４の前面４ａより前方
に突出する突出部１４ａが形成されている。

この突出部１４ａは注出管１２の注口１３をカバーする
ための下嘴部となる。

又、該下嘴部１４ａ（突出部）には注出管注口１３を下
向きに突出させるための開口部１５が形成されている。

この開口部１５には上方から挿脱できるようにして縦長
の注出補助管２２が嵌挿されており、該注出補助管２２
の上端開口部２２ａに前記注出管１２の注口１３を臨ま
せている。

注出補助管２２の上端部外周には外向きのフランジ２３
が形成されており、該フランジ２３を前記開口部１５の
周縁上面に載置させることにより該注出補助管２２の上
部を下嘴部１４ａに掛止させている。

注出補助管２２の下方部は、外ケース４の前面４ａに取
付けられた横振防止用の支持部材１８によって上方抜出
し自在に支持されている。

この注出補助管２２の支持部材１８は外ケース前面４ａ
のほぼ中段位置に取付けられており、該支持部材１８は
基台部１９と該基台部１９にヒンジ結合された平板状の
枢動部２０によって構成されている。

基台部１９はビス２５によって外ケース前面４ａに固定
されている。

枢動部２０は基台部１°９に対して外ケース４の前方へ
向けて張出す張出し位置（第１図の位置）と該前方張出
し位置から上方に枢動させて外ケース前面４ａ側へ向け
て折畳まれる折畳み位置（第２図の位置）との間で変位
可能とされており、該枢動部２０が基台部１９に対して
前方張出し位置（略水平位置）より下方には傾動しない
ようになっている。

枢動部２０の先端部には注出補助管２２の下端開口部２
２ｂを下方に突出させるための穴２１が形成されている
。

蓋体２の前方側には注出管１２の前方部分をカバーする
ための上嘴部１４ｂが形成されており、該上嘴部１４ｂ
は下口部材６に形成した下嘴部１４ａと合体して嘴部１
４を構成するようになっている。

この注出補助管２２の着脱操作は、蓋体２を開き、栓体
８を取外し該注出補助管２２の下端を下嘴部１４ａの上
方から該下嘴部１４ａの開口部１５及び支持部材１８の
穴２１を挿通させて行う。

注出補助管２２の装着時には、その上端フランジ２３が
下嘴部１４ａの開口部１５周縁上面に掛止されしかも注
出補助管２２の下方部が支持部材１８の穴２１に挿入さ
れているので該注出補助管２２が横振れみてグラつくこ
とはない。

なお図示の如く、注出補助管２２の下方部外周に支持部
材１８の穴２１の周縁上面に当接する爪２４を形成して
おけば注出補助管２２をより安定した状態で装着させる
ことができる。

又、注出補助管２２の装着状態で栓体８を取付けた場合
には、注出管１２の注口１３が該注出補助管２２の上端
開口部２２ａ内に適宜深さだけ差し込まれるようになっ
ている。

なお、注出補助管２２の装着時には、注出補助管２２の
下端開口部２２ｂはその下方に急須又はコツプ等の受液
容器３０を配置することができるように液体容器本体１
の底面からの垂直距離Ｈ及び外ケース４の外表面までの
水平距離りを有する位置に開口せしめられている。

次に図示の液体容器の作用を説明すると、この液体容器
は第１図に示すように注出補助管２２を装着した状態で
ポンプ操作板１０を押圧するとエアーポンプ９からの加
圧空気が栓内通気路１７を通って液容器５内に吹き込ま
れ、その加圧空気によって液容器５内の液体Ｗが汲上管
１１、栓内通水路１６及び注出管１２を通り、さらに注
出補助管２２を経てコツプ等の受液容器３０に注がれる
。

この場合、液容器内液体Ｗの出口となる注出補助管２２
の下端開口部２２ｂが液体容器を載置した床面上に置か
れた受液容器３０に近い位置に開口しているので、受液
容器３０を床面に置いたままで注液作業を行うことがで
きる。

又、この液体容器を第２図に示すように注出補助管２２
を取外した状態で使用するときには受液容器３０は持ち
上げて注液作業をする。

この場合、注出補助管２２は蓋体２を開き且つ栓体８を
取外した状態で単に上方へ引き上げるだけで簡単に取外
すことができる。

なお、注出補助管２２を取外して使用するときには支持
部材１８の枢動部２０は上方に折畳んでおけば注液作業
の邪魔にならない。

続いて本考案の効果を説明すると、本考案の液体容器は
、注出管注口１３の下方に注出補助管２２を着脱自在に
装着し得るようにしているので、注出補助管２２を装着
した状態ではコツプ等の受液容器３０を床面に置いたま
まで注液でき、又注出補助管２２を取外した状態では受
液容器３０を持ち上げて注液できるという２通りの使い
方ができる。

又、本考案の液体容器では、注出補助管２２は下口部材
６の開口部１５から挿入するという簡単な取付方法によ
って装着され、しかも単に上方へ引き出すだけで取外す
ことができるようにされているので、この種の注出補助
管つき液体容器にあっても注出補助管２２の着脱操作が
簡単となる。

さらに本考案の液体容器では、注出補助管２２の支持部
材１８を平板状としているので該支持部材１Ｂの構造が
簡単となってその製作が容易となるとともに、支持部材
１８を外ケース４側に折畳み自在としているので高位置
での注液操作時（注出補助管２２を取外した状態での注
液操作時）において支持部材１８を外ケース４側に折畳
んでおくことにより該支持部材１８が注液作業の邪魔に
なることがなくなる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図を本考案の実施例にかかる液体容器の上部縦断面
図、第２図は第１図の液体容器において注出補助管を取
外した状態を示す一部縦断面図である。 １・・・・・・液体容器本体、４・・・・・・外ケース
、４ａ・・・・・・外ケース前面、６・・・・・・下口
部材、１２・・・・・・注出管、１３・・・・・・注口
、１８・・・・・・支持部材、２２・・・・・・注出補
助管、２２ａ・・・・・・上端開口部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部に液容器５を収容した外ケース４の上部に下口部材
   ６を形成しさらに該下目部材６に形成した開口部１５を
   通して液容器内液体Ｗを注出するための注出管１２の注
   口１３を下向きに開口させてなる液体容器であって、前
   記下口部材６の開口部１５に前記注出管１２の注口１３
   から注出される液体を下方に案内するための注出補助管
   ２２を上方から挿脱自在に嵌挿して該注出補助管２２の
   上端開口部２２ａに前記注出管１２の注口１３を臨ませ
   る一方、前記外ケース４側に、該外ケース４の前方へ向
   けて張出す張出し位置と該外ケース側へ向けて折畳まれ
   る折畳み位置との間で変位可能とされしかも前記張出し
   位置においては前記注出補助管２の下端側を上方抜出し
   自在に支持するとともに該注出補助管２の横振れを防止
   する作用をする平板状の支持部材１８を設けたことを特
   徴とする液体容器。