JPS6023672Y2 - 冷蔵庫 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は注入発泡断熱材の発泡圧力による内箱の変形
を防止し、断熱材の洩れを防止しようとするものである
。

以下図により詳細に説明する。

第１図と第２図は従来の物の構造を示す冷蔵庫の概略断
面図と、この考案に関連する部分の詳細断面図である。

すなわち、霜取水を庫外へ排出する為の排水部品４を庫
内と庫外を貫通させるように係止した内箱２を外箱１に
固定し、外箱１と内箱２によって形成された空間に発泡
断熱材３を注入発泡し、断熱箱体を構成している。

前記発泡断熱材３は液状で外箱１と内箱２の空間に注入
された後発泡し、次第にその体積を増し空間に充満して
いく為、外箱１と内箱２をかなりの圧力で外側へ押し広
げるようとする。

したがってその圧力により内箱２と外箱１が変形するこ
とを防止する為に竜内箱２の内側の形状に沿った形状を
した内側治具５と、外箱１の外側形状に沿った外側治具
（図示せず）に装着して発泡断熱材３を注入発泡する。

またこの内側治具５は矢印の様に移動して内箱２に装脱
着される。

したがって排水部品４の裏側は空間６となり、このまま
発泡断熱材３を注入発泡させると、第２図の破線に示す
如く内箱が変形し、排水部品４と一体で成形される内箱
２と当接して発泡断熱材３の洩れを防止する洩れ防止用
フランジ７の効果を無くしてしまい、庫内への発泡断熱
材３が洩れ出したり、排水部品４の位置が所定の位置か
ら移動して固定されてしまう。

これらを防止する為に、従来は前記空間６へ別体の補助
治具８を装着して注入発泡したり、排水部品４を付けず
注入発泡し、後加工で穴をあけて排水部品を固定する等
の手段がとられてきた。

しかし、前者の方法では、補助治具８の装脱着は人手で
やらざるをえない為、作業能率が悪く、また、補助治具
８の装着忘れによる不良率が高いという欠点があった。

また後者の方法では、後加工で穴をあける為、作業性が
悪く作業時間が長くかかり、また、庫内と庫外を貫通さ
せる穴をあける為、排水部品４を固定した後、周囲のシ
ールを確実にする必要があり、その作業時間が非常に長
くかかる等の欠点があった。

この考案はこれらの欠点を除去しようとするものである
。

以下第３図によりこの考案の実施例について説明する。

この考案による排水部品９は、内箱２内裏側部分に変形
防止用リブ１０が一体に成形され、この変形防止用リブ
１０は、内箱２内裏側部分と内箱２内面との間の空間と
対応する形状に形成され、変形防止用リブ１０の先端縁
が内箱２と当接するように該内箱２に係止され、その内
箱は外箱１の固定されている。

この状態で内側治具５と外側治具（図示せず）に装着し
、発泡断熱材３を注入発泡して断熱箱体を構成している
。

この場合補助治具８を装着しなくても、内箱２は変形防
止用リブ１０に支えられ変形することなく、発泡断熱材
３の庫内への洩れがなく、また排水部品９も所定の位置
に正しく固定される。

また、補助治具が必要ない為作業能率が良く、作業ミス
による不良もない。

さらに、排水部品９を係止後発泡断熱材３を注入発泡す
る為後加工がなくなり、排水部品９の周囲のシールは確
実となり、またシール作業は不要となる。

以上のようにこの考案は、従来の欠点を簡単な構造で除
去することができるもので、実用的効果の大なるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の冷蔵庫の構造を示す断面図、第２図は従
来の排水部品まわりの構造を示す要部断面図、第３図は
この考案による実施例の構造を示す要部断面図である。 図中同一符号は同一あるいは相当部分を示し、１は外箱
、２は内箱、３は発泡断熱材、９は排水部品、１０は変
形防止用リブである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内箱２および外箱１を庫内、外方向に貫通する排水部品
   ９を備えた冷蔵庫において、この排水部品９の内箱２内
   裏側部分に、この部分と内箱２内面との間の空間と対応
   する形状の変形防止用リブ１０を一体に成形し、この変
   形防止用リブ１０の先端縁を内箱２内面と当接するよう
   にこの内箱２に係止し、前記内箱２と外箱１により形成
   された空間に発泡断熱材３を注入発泡させた断熱箱体を
   有することを特徴とする冷蔵庫。