JPH0222252Y2 - - Google Patents

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JPH0222252Y2
JPH0222252Y2 JP14969981U JP14969981U JPH0222252Y2 JP H0222252 Y2 JPH0222252 Y2 JP H0222252Y2 JP 14969981 U JP14969981 U JP 14969981U JP 14969981 U JP14969981 U JP 14969981U JP H0222252 Y2 JPH0222252 Y2 JP H0222252Y2
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foaming
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foamable resin
outer grain
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は複合構造体に係り、さらに詳しくは
発泡性樹脂の発泡時において芯材と外穀体との接
合箇所における両者間の間隙から発泡性樹脂が漏
洩するのを防止し得るようにした複合構造体のシ
ール構造に関する。
最近、木材の代替材料として、木材等からなる
芯材と、プラスチツク、金属等からなる化粧用外
穀体との間に発泡性樹脂を発泡充填してなる複合
構造体が開発され、ピアノの外装体を構成する妻
土台、脚等に使用されている。この場合、特に妻
土台として使用される複合構造体としては、芯材
の一端部を外穀体の一側面に設けた嵌合用開口部
から外部に突出し、この突出部をピアノ外装体の
他の部品、例えば側板に接合させている。そし
て、このような複合構造体を製作するには、外穀
体の一端開口部より芯材を嵌合してこれらを成形
型内にセツトし、芯材と外穀体との間隙にウレタ
ン樹脂等の発泡性樹脂を注入充填すると同時に、
これを発泡させている。
しかるに、斯かる複合構造体においては発泡性
樹脂の発泡時に発泡圧を生ずるため、外穀体内は
高圧となり、芯材と外穀体の嵌合箇所における接
合部分に僅かな間隙があると、この間隙より発泡
性樹脂が成形型内に漏出し、成形型と成形品とが
接着され、その取出しが困難となり、また取出し
た際、成形品の外観美を損うという欠点があつ
た。
そこで、このような不都合を解決する手段とし
て嵌合箇所に軟質発泡体からなるシール部材を介
在させたシール構造(実開昭51−140173号公報参
照)が同一出願人によつて既に提案されている。
この場合、シール材としての特性は発泡性樹脂の
漏洩防止機能の他に発泡性樹脂の発泡時に発生す
るガス抜き機能が要求される。しかし、これら両
機能は本来相反するもので、単に軟質発泡体を用
いたシール構造においては両機能を完全に満足さ
せることができなかつた。
また、芯材の吸湿により膨潤または外穀体の温
度変化による収縮により外穀体の表面にクラツク
が入ることがあるが、それを防ぐ方法として、外
穀体の開口部を大きく形成し、芯材との間に隙間
を設けることが有効とされる。この場合のシール
材としては従来軟質ウレタンフオーム(エーテル
タイプ)を用いているが、連続気泡のため発泡性
樹脂の漏出を防ぐことができなかつた。
この考案はこのような点に鑑みてなされたもの
で、芯材と外穀体との接合箇所に軟質発泡体から
なり内部もしくは表面に通気性のない層を有する
シール部材を介在させるという極めて簡単な構成
により、発泡性樹脂の発泡初期におけるガス抜き
効果が大で、発泡が進むにつれて発泡圧力により
ガス抜き効果を減少させ発泡性樹脂の接合箇所か
らの漏出を防止するようにした複合構造体のシー
ル構造を提供するものである。以下、この考案を
図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。
第1図はこの考案に係る複合構造体のシール構
造をピアノの妻土台に適用した場合の一実施例を
示す発泡前の分解斜視図、第2図は発泡後の平面
図、第3図はシール部材の断面図である。これら
の図において、全体を符号1で示す妻土台は木材
によつて角柱体に形成された芯材2を備え、この
芯材2の一端部がプラスチツク、金属等によつて
妻土台1の先端部外形形状に形成された略箱形の
化粧用外穀体3内に、該外穀体3の一側面に形成
された嵌合用開口部4から嵌合されている。そし
て芯材2の外穀体3から外部に突出する突出端部
は他部品、例えば側板との結合用取付孔5が形成
されることにより取付基部2aを構成している。
前記外穀体3の上面は開口し、嵌合用開口部4
と芯材2との間には適宜な間隙Gが設けられてい
る。また、外穀体3の内部には発泡ウレタン樹脂
等の硬質発泡性樹脂6が注入充填され、これを発
泡させて硬化させることにより、前記芯材2と外
穀体3とが一体的に結合されている。硬質発泡性
樹脂6の発泡に際しては、前記間隙Gから硬質発
泡性樹脂6が成形型内に漏出するのを防止するた
め、シール部材7が芯材2と外穀体3の接合箇
所、すなわち前記嵌合用開口部4の内側に介在さ
れる。このシール部材7は低密度の軟質発泡体、
例えば軟質ウレタンフオームによつて略コ字形に
形成され、芯材2の外周に下方から嵌合固着され
ている。また、シール部材7は内部に両面接着テ
ープ等からなる薄くて通気度のない(悪い)層8
を有している。この場合、通気度のない層8とし
ては、シール部材7の内部に設けられものに限ら
ず、第4図に示すようにシール部材7の外側面に
設けられるものであつてもよい。
前記外穀体3内への硬質発泡性樹脂6の注入充
填および発泡に際しては、芯材2を外穀体3に嵌
合し、かつこの芯材2を取付基部2a側に引いて
シール部材7を嵌合用開口部4の内側壁に弾圧密
着させ、この状態を保持しつつこれらを第5図鎖
線で示す成形型10内にセツトして行なう。硬質
発泡性樹脂6を発泡すると、樹脂6は第6図に矢
印A,Bで示すように開口部4に向つて発泡し、
シール部材7の内側端面および外側面を押圧す
る。硬質発泡性樹脂6は注入当初クリーム状の液
体であるが、シール部材7は気泡構造であるが故
に注入当初においてもシール効果を発揮し、特に
矢印B方向からの漏出を通気性のない層8で確実
に防止する。また、発泡初期においては、発泡圧
力が小さいため、シール部材7を圧縮せず、その
ため発泡に伴つて発生したガスは矢印A方向より
シール部材7を通つて間隙Gから成形型10の外
部に抜ける。したがつてガス抜き機能も良好で、
プラスチツクにより形成した外穀体3の場合、割
れ等の発生を防止し得る。発泡が進むにつれて硬
質発泡性樹脂6が膨脹し泡状物質になりつつ成長
していくと、発泡圧力が増大するため、シール部
材7は矢印A方向の発泡圧力により外穀体3の内
側壁に圧縮され、その一部が間隙Gに突出して該
間隙Gをシールすると同時に、矢印B方向の発泡
圧力により芯材2の外周に圧縮される。このた
め、発泡後期においてはシール部材7の矢印A方
向の通気性が悪くなり、硬質発泡性樹脂6の成形
型10内への漏出を防止する。勿論、通気性のな
い層8は矢印B方向からの樹脂6を漏出を防止す
ることは云うまでもない。
なお、上記実施例はピアノの妻土台1に適用し
た場合について説明したが、この考案はこれに限
らず、ピアノの脚さらには家具等に適用すること
も可能である。
また、上記実施例はシール部材7を芯材2の外
周に嵌合させたが、嵌合用開口部4の周囲内壁に
貼着してもよい。
更に、シール部材7の介在位置は、芯材2と外
穀体3との接合箇所であつて、外穀体3に外部と
連通する開口が形成されている箇所であればそれ
に対応して介在させることができ、例えばその開
口がビス取付用のビス穴であれば、その穴の箇所
に対応して芯材2と外穀体3間にシール部材7を
介在させればよい。
以上説明したようにこの考案に係る複合構造体
のシール構造は、芯材と外穀体との接合箇所にお
いて両者間に形成される間隙に、気泡構造の軟質
発泡体からなり、内部もしくは表面に通気性のな
い層を設けてなるシール部材を介在させたもので
あるから、発泡成形時において、硬質発泡性樹脂
に対するシール効果が大で、漏出を防止すること
ができ、また発泡初期において発生したガスを確
実に排出し得るなど、その実用的効果は非常に大
である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案をピアノの妻土台に適用した
場合の一実施例を示す発泡前の分解斜視図、第2
図は同妻土台の発泡後の平面図、第3図はシール
部材の断面図、第4図はシール部材の他の実施例
を示す断面図、第5図は妻土台の成形を説明する
ための斜視図、第6図は硬質発泡性樹脂の発泡を
説明するための図である。 1……妻土台(複合構造体)、2……芯材、3
……外穀体、4……嵌合用開口部、6……硬質発
泡性樹脂、7……シール部材、8……通気性のな
い層。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 外穀体の一端開口部より芯材を嵌合し、これら
    両者の間隙に発泡性樹脂を注入充填した複合構造
    体において、前記芯材と外穀体との接合箇所に軟
    質発泡体からなり内部もしくは表面に通気度のな
    い層を有するシール部材を介在させたことを特徴
    とする複合構造体のシール構造。
JP14969981U 1981-10-08 1981-10-08 複合構造体のシ−ル構造 Granted JPS5853612U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14969981U JPS5853612U (ja) 1981-10-08 1981-10-08 複合構造体のシ−ル構造

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14969981U JPS5853612U (ja) 1981-10-08 1981-10-08 複合構造体のシ−ル構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5853612U JPS5853612U (ja) 1983-04-12
JPH0222252Y2 true JPH0222252Y2 (ja) 1990-06-15

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ID=29942458

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JP14969981U Granted JPS5853612U (ja) 1981-10-08 1981-10-08 複合構造体のシ−ル構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61192321U (ja) * 1985-05-24 1986-11-29

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JPS5853612U (ja) 1983-04-12

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