JPS60221357A - 無機質複合成形体及びその製造法 - Google Patents

無機質複合成形体及びその製造法

Info

Publication number
JPS60221357A
JPS60221357A JP7684684A JP7684684A JPS60221357A JP S60221357 A JPS60221357 A JP S60221357A JP 7684684 A JP7684684 A JP 7684684A JP 7684684 A JP7684684 A JP 7684684A JP S60221357 A JPS60221357 A JP S60221357A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slurry
added
heat transfer
parts
molded body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7684684A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0228535B2 (ja
Inventor
輝 高橋
数雄 柴原
森本 勝広
三摩 博将
和彦 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ohara Inc
Original Assignee
Ohara Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ohara Inc filed Critical Ohara Inc
Priority to JP7684684A priority Critical patent/JPS60221357A/ja
Priority to PCT/JP1984/000628 priority patent/WO1985002839A1/ja
Priority to DE8585900498T priority patent/DE3470028D1/de
Priority to EP19850900498 priority patent/EP0166789B1/en
Priority to US06/776,053 priority patent/US4647499A/en
Publication of JPS60221357A publication Critical patent/JPS60221357A/ja
Publication of JPH0228535B2 publication Critical patent/JPH0228535B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、断熱性能の極めて優れたしかも軽量にして実
用的曲げ強さを有する無機質複合成形体を製造しつる新
しい方法を提供するものである。
珪酸カルシウム成形体は、軽量であること、断熱性に優
れていること、耐火性の大きいこと、その他数多くの特
性を有するがために、各種の分野に於いて、広く利用さ
れているものである。特に保温材、断熱材として使用す
る場合には、断熱性能を向上させる必要があるが、これ
は成形体の密度に大きく依存しているものである。即ち
、密度の小さい成形体は、低温では熱伝導率が小さいも
のの、高温になるにつれ急激に大きくなる傾向があり、
逆に密度の大きい成形体では、低温では熱伝導率が大き
いものの、温度の上昇に伴うその増加率は緩慢であるた
め、高温では密度の小さい成形体より熱伝導率が小さく
なる場合がある。このような現象は、温度の4乗に比例
して増加する輻射伝熱が、空隙の多い低密度成形体はど
顕著に影響してくるため生じるものと考えられる。
このため、輻射エネルギーを吸収、散乱または反射する
ような物質を成形体に含有せしめることにより、輻射伝
熱を低下させようとする方法が、米国特許第30018
82g、特開昭58−45145号、特開昭58−49
654号及び特開昭58−145652号によって開示
され、高温での断熱性能が改善されるに至った。
また輻射エネルギー吸収、散乱または反射物質として、
炭素、炭化物、窒化物及び金属酸化物等が示された。
本発明者らは、引き続き上記輻射エネルギー吸収、散乱
または反射物質を珪酸カルシウム成形体中に含有せしめ
るに際しての、上記物質の種類、量と上記成形体の製造
法との関連について、更に鋭意研究を続けて来た。その
結果、上記物質として炭化珪素、窒化珪素、珪化カルシ
ウム、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化マ
ンガンの少くとも1種よりなる伝熱遮断物質を成形体中
に21〜70重量%含有せしめ、珪酸カルシウム成形体
の製造法としては、例えば、特公昭45−25771号
、特公昭55−29952号によって開示された所謂活
性スラリー法を用い、且つ上記伝熱遮断物質を原料スラ
リー中に含有せしめて水熱反応させた場合には、軽量に
して十分なる曲げ強さを有し、且つ広い温度範囲に於い
て、断熱−性能が一段と向上した、成形体が収得できる
ことを見出し、芸に本発明を完成するに至った。即ち、
本発明は、珪酸原料、石灰原料と、炭化珪素、窒化珪素
、珪化カルシウム、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化チ
タン、酸化マンガンの少くとも1種よりなる伝熱遮断物
質及び水よりなる原料スラリーを、加圧下加熱撹拌しな
がら水熱合成反応せしめて珪酸カルシウム結晶と上記伝
熱遮断物質よりなる水性スラリーを調製し、次いでこれ
を成形、乾燥して無機質複合成形体を製造する方法であ
って、上記伝熱遮断物質を該成形体中に21〜70重量
%含有せしめることを特徴とする無機質複合成形体の製
造法に係る。
本発明に於いては、伝熱遮断物質は、水熱反応前に原料
スラリー中に含有せしめる必要があり、水熱反応後の水
性スラリーに添加すると得られる成形体の曲げ強さの極
端な低下を招くことになる。
即ち、本発明に於いては、上記伝熱遮断物質を水熱反応
前の原料スラリーに添加すること茹より、生成する珪酸
カルシウム結晶の二次粒子中に該物質が包合されるかま
たは何等かの力で付着して存在するためこれより得られ
る成形体は曲げ強さが低下しないものと考えられる。
本発明に於いて使用する伝熱遮断物質の粒径としては、
通常150μIll以下、好ましくは100μm以下の
ものが使用される。
又、上記伝熱遮断物質の添加量は成形体中の含有量が2
1〜70重量%、好ましくは30〜60M量%の範囲と
なるように添加される。この際添加量が、70重位%よ
り多くなると、輻射伝熱は抑制されるが、該伝熱遮断物
質自身の固体伝熱が大きくなり、総合的には断熱性能が
向上しなくなり、さらに成形体の曲げ強さが低下するた
め、軽R化が困難となる。
かくして、本発明に於いては広い温度範囲に於いて断熱
性能の極めて優れたしかも軽口にして実用曲げ強さを有
する無機質複合成形体を製造することが可能となる。
本発明に於いて使用される珪酸原料は、従来この種珪酸
カルシウム成形体製造に使用されて来たものが、いずれ
も有効に使用でき、例えば、結晶質珪酸原料として珪石
、珪砂等を、また無定形珪酸原料として、シリカゲル、
シリカフラワー、ホワイトカーボン、珪僚土等を例示で
きる。また、石灰原料としては従来から使用されてきた
ものがいずれも使用出来、例えば生石灰、消石灰、カー
バイト滓等を具体例として例示出来る。成形体の密度と
しては低密度量から高密度量までの広範囲のものが製造
でき、例えば密度0.1+1/cm3の程度の軽量成形
体を製造する場合には沈降容積5較以上の石灰乳を使用
することが好ましい。
上記石灰乳の沈降容積とは、水対石灰の固形分の比が2
0倍の石灰乳507Il12を、直径が1.3c+nで
容積が50cII13以上のメスシリンダー中で20分
間静置後に石灰の粒子が沈降した容積を脱で示したもの
である。
本発明に於いては、上記珪酸原料と石灰原料に更に伝熱
遮断物質及び水を加えて、原料スラリーが調製される。
この際の水の凶は原料スラリーの固形分に対し5M聞倍
以上であり、上記軽量体を製造する場合には15重量倍
以上とするのが好ましい。珪m原料と石灰原料のCaO
/SiO2モル比は、トベルモライト結晶を合成しよう
とする場合は、0.70〜0.90、ゾノトライト結晶
を合成しようとする場合は、0.90〜1.15程度で
ある。
この原料スラリーには、引き続く水熱合成反応に於いて
、その他の添加材を添加しても良く、この際のその他の
添加材として無機質illたとえば石綿、岩綿等を例示
することができる。
かくして調製された原料スラリーは、次いで撹拌下に水
熱合成反応に供される。この反応は、通常4 kg/a
m2以上、好ましくは6 fto/ am2以上の飽和
水蒸気圧下で行なわれる。この反応により、トベルモラ
イト結晶及び/又はゾノトライト結晶が合成され、この
結晶の集合体である5〜150μm程度の二次粒子中に
は伝熱遮断物質が包含または吸着されて存在する。かく
して得られた水性スラリーは炉布を用いて濾過しても炉
液は澄んでいる。これに対して珪酸カルシウム結晶の二
次粒子からなる水性スラリーを合成した後に上記伝熱遮
断物質を添加したものでは同様に濾過すると炉液は着色
する。この事実より、本発明に於いては、上記伝熱遮断
物質は、珪酸カルシウム結晶の二次粒子に包含されて存
在しているか又は該粒子に何等かの力で付着して存在し
ているものと考えられる。
上記珪酸カルシウム結晶と伝熱遮断物質よりなる水性ス
ラリーには、さらに必要に応じ各種のその他の添加材が
添加される。この際の添加材としては、この種珪酸カル
シウム成形体製造に用いられて来たものが広い範囲で使
用出来、例えばin類、粘土類、セメント等を例示出来
る。
本発明に於いては、次いで上記水性スラリーを常法によ
り、成形し、乾燥して無機質複合成形体を収得すること
が出来る。かくして得られる成形体は、珪酸カルシウム
結晶及び伝熱遮断物質を主構成成分としてなるものであ
り、断熱性能の極めて優れたしかも低密度にもかかわら
ず、実用強度を充分に保持したものである。
以下に実施例を示して本発明法を具体的に説明する。但
し下記例における部又は%は夫々重a部又は重量%を示
し、又各種物性は夫々次の様な方法で測定したものであ
る。
(イ) 曲げの強さ JIS A 95ioの方法に準する。
(ロ) 熱伝導率 JIS A 9510の円筒法に準する。
実施例 1 生石灰(Ca095%)32部を80℃の温水384部
中で消和し、ホモミクサーにて水中で分散させて得た石
灰乳の沈降容積は15〜16鶴であった。上記石灰乳に
平均粒子径6.5μmの珪石粉末(S!0294%>3
4.7部と下記第1表に示す伝熱遮断物質33.3部(
成形体中では30%に相当)を加え、更に水を加えて、
全体の水量を固形分の15重量倍となるように混合して
原料スラリーを得た。これを飽和水蒸気圧12kg/D
1112.1度191℃でオートクレーブ中で回転数4
 Or、l)、+11.で撹拌翼を回転しながら撹拌し
5時間水熱合成反応を行ってスラリーを得た。
上記で得たスラリーを100℃で24時間乾燥して、X
線回折分析した所、ゾノトライト結晶と上記伝熱遮断物
質のピークが認められた。
また、これらのスラリーをスライドグラス上で乾燥して
光学顕微鏡で観察すると、外径が5〜150μmの球状
二次粒子が認められ同スラリーをか布を用いて濾過する
と炉液は澄んでいた。これより、伝熱遮断物質は、ゾノ
トライト結晶の二次粒子に包含されて存在しているかま
たは何等かの力で付着して存在しているものと考えられ
る。
次いで、上記で得たスラリー90部(固形分)にガラス
繊維7部、ポルトランドセメント3部を加えてプレス成
形し、100℃で乾燥して内径114m+++、厚さ5
01B!If、長さ610mmの筒状成形体を得た。
得られた成形体の物性は第1表の通りであった。
また、窒化珪素、珪化カルシウム、酸イヒ錫、及び酸化
マンガンの夫々について上記と同様に処理した所、上記
とほぼ同じ程度の物性を有する成形体が得られた。
(以 上) 手続補正書輸帽 1 事件の表示 昭和59年特許願第76846号 2 発明の名称 無機質複合成形体の製造法 3 補正をする者 事件との関係 特許出願人 株式会社大阪ノくツキング製造所・1 4代理人 自発 6 補正の対象 明細相中発明の詳細な説明の項 補正の内容 1 明細書第3頁第18行、第4頁第13行、同頁第1
5行及び同頁第17〜18行「水熱反応」とあるを「水
熱合成反応」と訂正する。
2 明1!l書第9頁第4行「曲げの強さ」とあるを「
曲げ強さ」と訂正する。
3 明細書第12頁第4行「得られた。」とあるを下記
の通り訂正する。
[得られた。
実施例2 生石灰(C8095%)を80℃の温水中で消和し、ホ
モミクサーにて水中で分散させて得た石灰乳の沈降容積
は14.1〜 15.2−であった。上記石灰乳に平均粒子径6.5μ
mの珪石粉末(Si0294%)をCaO/S i O
2モル比が1.00となるように加え、さらに所定層の
酸化チタン粉末(ルチル、平均粒子径2.3μm)及び
水を添加して、全体の水量が固形分の1’51ffi倍
となるように混合して原料スラリーを得、これを飽和水
蒸気圧12kg/cd、温度191℃でオートクレーブ
中で回転数40 r、p、n+、で撹拌翼を回転しなが
ら撹拌し、5時間水熱合成反応を行ってスラリーを得た
上記で得たスラリーを100℃で24時間乾燥して、X
線回折分析した所、ゾノトライト結晶と酸化チタン粉末
を添加したものについてはルチル結晶のピークが認めら
れた。
また、これらのスラリーをスライドグラス上で乾燥して
光学顕微鏡で観察すると外径5〜150μmの球状二次
粒子が認められ、同スラリーをか布を用いて濾過すると
か液は澄んでいた。これより、上記ルチル粒子は、ゾノ
トライト結晶の二次粒子に包含されて存在しているかま
たは該粒子に何等かの力で付着して存在しているものと
考えられる。
次いで上記で得たスラリー90部(固形分)にガラスl
!1417部、ポルトランドセメント3部を加えて成形
し、100℃で乾燥して、実施例1と同形状の筒状成形
体を得た。
得られた成形体の物性は第2表の通りであった。
但し、第2表中、試料N011.2.3及び9は比較例
を示す。
上記第2表より、ルチルの含有囲が少ないNo、2及び
3の試料では、平均温度150℃以上では熱伝導率の低
下が認められるが、平均温度70℃では熱伝導率の低下
がほとんど認められず、又逆にヘマタイト含有怨が多い
NO19の試料に於いても、上記と同様の傾向が認めら
れ、しかも成形体の曲げ強さが著しく低いことが認めら
れる。
比較例1 生石灰(Ca095%)を80℃の温水中で消和し、ホ
モミクサーにて水中で分散させて得た石灰乳(沈降容積
15軛)に平均粒子径6.5μmの珪石粉末(Si02
94%)をCab/5to2モル比が1.00となるよ
うに加え、さらに水を添加して、全体の水量が固形分の
15重最倍となるように混合して原料スラリーを得た。
次いでこれを飽和水蒸気圧12部MCI!、 ’dA度
191℃でオートクレープ中で回転数4 Or、I)、
1.で撹拌翼を回転しながら撹拌し、5時間水熱合成反
応を行ってスラリーを得た。
上記で得たスラリーを100℃で24時間乾燥して、X
線回折分析した所、ゾノトライト結晶のピークが認めら
れた。また、これらのスラリーをスライドグラス上で乾
燥して光学顕微鏡で観察すると外径5〜150μmの球
状二次粒子が認められた。
次いで上記で得たスラリー90部(固形分にガラス11
M17部、ポルトランドセメント3部及び実施例2と同
様の酸化チタン粉末を所定量加えて成形し、100℃で
乾燥して、実施例1と同形状の筒状成形体を得た。
得られた成形体の物性は第3表の通りであった。
第 3 表 第3表より、ルチルの添加を水熱合成反応後に行った場
合には、曲げ強さの極端な低下を招くことが明らかであ
る。
比較例2 全体の水量を固形分の30重量倍とした以外、比較例1
と同様にして調製した原料スラリーを、飽和水蒸気圧1
5kg/a11温度200℃でオートクレーブ中で回転
数4゜r、p、1.で撹拌翼を回転しながら2時間水熱
合成反応を行ってC−8−H(I)を主成分とする水性
スラリーを得た。
次いで上記で得たスラリー90部(固形分゛に、耐アル
カリガラス繊維7部、ポルトランドセメント3部及び実
施例2と同様の酸化チタン粉末を所定量加えて成形し、
実施例1と同形状の筒状成形体を得た。この成形体を1
5ka/ Cdの飽和水蒸気圧で3時間水蒸気養生した
後、100℃で乾燥させた。
得られた成形体をX線回折分析した所、ゾノトライト結
晶と酸化チタン粉末を添加したものについてはざらにル
チル結晶のピークが認められた。
このものの物性は第4表の通りであった。
第 4 表 第4表により、成形後に水蒸気養生を行っても曲げ強さ
は極端に低下し、やはりルチルの添加は水熱合成反応前
に行うのが必要であることが判る。」 (以 上) 手続補正書(自利 昭和60年3月5日 1 事件の表示 昭和59年特許願第76846号 2 発明の名称 無機質複合成形体の製造法 3 補正をする者。
事件との関係 特許出願人 株式会社大阪バッキング製造所 4 代 理 人 大阪市東区平野町2の10 沢の鶴ピノ1(6521)
 弁理士 三 枝 英 二5 補正命令の日付 自 発 6 補正の対象 明細書中「発明の詳細な説明」の項 7 補正の内容 補 正 の 内 容 1、 明細書第6頁第12行「比が20倍」とあるのを
「比が120倍」に訂正する。
2、 明細書第12頁第3〜5行「成形体・・・・・・
(以 上)」とあるのを下記の通り訂正する。
[成形体が得られた。
実施例2 生石灰(Ca095%)を80℃の温水中で消和し、ホ
モミクサーにて水中で分散させて得た石灰乳の沈降容積
は14.1〜 15.2mGであった。上記石灰乳に平均粒子径6.5
部mの珪石粉末(StO294%)をCaO/5t02
モル比が1.00となるように加え、さらに所定最の酸
化チタン粉末(ルチル、平均粒子径2.3μm)及び水
を添加して、全体の水母が固形分の15部口倍となるよ
うに混合して原料スラリーを得、こレヲ飽和水蒸気圧1
2kg/cII12、温度191℃でオートクレーブ中
で回転数4 Or、l)、Ill、r撹拌翼を回転しな
がら撹拌し、5時間水熱合成反応を行ってスラリーを得
た。
上記で得たスラリーを100℃で24時間乾燥して、X
線回折分析した所、ゾノトライト結晶と酸化チタン粉末
を添加したものについてはルチル結晶のピークが認めら
れた。
また、これらのスラリーをスライドグラス上で乾燥して
光学顕微鏡で観察すると外径5〜150μmの球状二次
粒子が認められ、同スラリーを炉布を用いて濾過すると
炉液は澄んでいた。これより、上記ルチル粒子は、ゾノ
トライト結晶の二次粒子に包含されて存在しているかま
たは該粒子に何等かの力で付着して存在しているものと
考えられる。
次いで上記で得たスラリー90部(固形分)にガラスm
1lI!7部、ポルトランドセメント3部を加えて成形
し、100℃で乾燥して、実施例1と同形状の筒状成形
体を得た。
得られた成形体の物性は第2表の通りであった。
但し、第2表中、試料N001.2.3及び9は比較例
を示す。
上記第2表より、ルチルの含有量が少ないNO12及び
3の試料では、平均温度150℃以上では熱伝導率の低
下が認められるが、平均温度70℃では熱伝導率の低下
がほとんど認められず、又逆にルチル含有量が多いNo
9の試料に於いても、上記と同様に傾向が認められ、し
かも成形体の曲げ強さが著しく低いことが認められる。
比較例1 生石灰(Ca095%)を80℃の温水中で消和し、ホ
モミクサーにて水中で分散させて得た石灰乳(沈降容積
15請)に平均粒子径6.5部mの珪石粉末(Si02
94%)をCaO/5f02モル比が1.00となるよ
うに加え、さらに水を添加して、全体の水量が固形分の
15重量部となるように混合して原料スラリーを得た。
次いでこれを飽和水蒸気圧12kg/cm” 、温度1
91℃でオートクレーブ中で回転数4 Or、l)、1
11.で撹拌翼を回転しながら撹拌し、5時間水熱合成
反応を行ってスラリーを得た。
上記で得たスラリーを100℃で24時間乾燥して、X
線回折分析した所、ゾノトライト結晶のピークが認めら
れた。また、これらのスラリーをスライドグラス上で乾
燥して光学顕微鏡で観察すると外径5〜150μmの球
状二次粒子が認められた。
次いで上記で得たスラリー90部(固形分にガラスlI
##7部、ポルトランドセメント3部及び実施例2と同
様の酸化チタン粉末を所定量加えて成形し、100℃で
乾燥して、実施例1と同形状の筒状成形体を得た。
得られた成形体の物性は第3表の通りであった。
第 3 表 [i 1; 成 第3表より、ルチルの添加を水熱合成反応後に行った場
合には、曲げ強さの極端な低下を招くことが明らかであ
る。
比較例2 全体の水量を固形分の30重量倍とした以外、比較例1
と同様にして調製した原料スラリーを、飽和水蒸気圧1
5 kMcm2、温度200℃でオートクレーブ中で回
転数40r、p、m、で撹拌翼を回転しながら2時間水
熱合成反応を行ってC−8−H(I)を主成分とする水
性スラリーを得た。
次いで上記で得たスラリー90部(固形分)に耐アルカ
リガラス繊維7部、ポルトランドセメント3部及び実施
例2と同様の酸化チタン粉末を所定m加えて成形し、実
施例1と同形状の筒状成形体を得た。この成形体を15
klJ/ C12の飽和水蒸気圧で3時間水蒸気養生し
た後、100℃で乾燥させた。
得られた成形体をxi回折分析した所、ゾノトライト結
晶と酸化チタン粉末を添加したものについてはざらにル
チル結晶のピークが認められた。
このものの物性は第4表の通りであった。
第 4 表 第4表により、成形後に水蒸気養生を行っても曲げ強さ
は極端に低下し、やはりルチルの添加は水熱合成反応前
に行うのが必要であることが判る。
(以 上)」 (に1.上) 手続ン市正書 (自発) 1 事件の表示 昭和59年特許願第76846号 2 発明の名称 無機質複合成形体の製造法 3 補正をする者 事件との関係 特許出願人 株式会社大阪バッキング製造所 4 代 理 人 大阪市東区平野町2の10 沢の鶴ビル自 発 6 補正の対象 。
別紙添附の通り 補正の内容 1 明111自第5頁第5行「使用される。」とあるの
を以下の通り訂正する。
「使用される。また、上記伝熱遮断物質としては、合成
、天然いずれのものも使用でき、これらには不純物を含
む場合があるが、悪影響がない限り差しつかえない。」 2 明S書第12頁第3〜5行「成形体・旧・・(以上
)」とあるのを下記の通り訂正する。
[成形体が得られた。
実施例2 生石灰(Ca0 95%)を80℃の温水中で消和し、
ホモミクサーにて水中で分散させて得た石灰乳の沈降容
積は14.1〜15.2mであった。上記石灰乳に平均
粒子径6.5μmの珪石粉末(Sf0294%)をCa
O/S 102 モ)Li比が1.00となるように加
え、更に所定口の酸化チタン粉末(オーストラリア酸ル
チルサンド粉砕品710295.6%、Fe20a0.
6%、Po、0196、So、02%、ZrO20,7
%、Cr2030.3%、■2050.7%、Nb2O
50,3%、AC12030,4%、MnOO,01%
、Ca0 O003%、MoOO,03%、平均粒子径2.3μm
)及び水を添加して、全体の水量が固形分の15重俗信
となるように混合して原料スラリーを得、これを飽和水
蒸気圧12 kg / Cl112 、B度191℃で
オートクレーブ中で回転数40 r、p、m、で撹拌翼
を回転しながら撹拌し、5時間水熱合成反応を行ってス
ラリーを得た。
上記で得たスラリーを100℃で24時間乾燥して、X
線回折分析した所、ゾノトライト結晶と酸化チタン粉末
を添加したものについてはルチル結晶のピークが認めら
れた。
また、これらのスラリーをスライドグラス上で乾燥して
光学顕微鏡で観察すると外径5〜150μmの球状二次
粒子が認められ、同スラリーを炉布を用いて濾過すると
炉液は澄んでいた。これより、上記ルチル粒子は、ゾノ
トライト結晶の二次粒子に包含されて存在しているか又
は該粒子に何等かの力で付着して存在しているものと考
えられる。
次いで上記で得たスラリー90部(固形分)にガラス1
llI7部、ポルトランドセメント3部を加えて成形し
、100℃で乾燥して、実施例1と同形状の筒状成形体
を得た。
得られた成形体の物性は第2表の通りであった。
但し、第2表中、試料N011.2.3及び9は比較例
を示す。
上記第2表より、ルチルの含有量が少ないNO12及び
3の試料では、平均温度150℃以上では熱伝導率の低
下が認められるが、平均温度70℃では熱伝導率の低下
がほとんど認められず、又逆にルチル含有量が多いNo
9の試料に於いても、上記と同様の傾向が認められ、し
かも成形体の曲げ強さが著しく低いことが認められる。
比較例1 生石灰(CaO95%)を80℃の渇水中で消和し、ホ
モミクサーにて水中で分散させて得た石灰乳(沈降容積
15m(1)に平均粒子径6.5部mの珪石粉末(Si
O294%)をCaO/SiO2モル比が1.00とな
るように加え、さらに水を添加して、全体の水mが固形
分の15重量部となるように混合して原料スラリーを得
た。次いでこれを飽和水蒸気圧12kg/CrA2、温
度191℃でオートクレーブ中で回転数4Or、l)、
Inで撹拌翼を回転しながら撹拌し、5時間水熱合成反
応を行なってスラリーを得た。
上記で得たスラリーを100℃で24時間乾燥して、X
線回折分析した所、ゾノトライト結晶のピークが認めら
れた。また、これらのスラリーをスライドグラス上で乾
燥して光学顕微鏡で観察すると外径5〜150μmの球
状二次粒子が認められた。
次いで上記で得たスラリー90部〈固形分)にガラス繊
維7部、ポルトランドセメント3部及び実施例2と同様
の酸化チタン粉末を所定量加えて成形し、100℃で乾
燥して、実施例1と同形状の筒状成形体を得た。
得られた成形体の物性は第3表の通りであった、 第 3 表 第3表より、ルチルの添加を水熱合成反応後に行なった
場合には、曲げ強さの極端な低下を招くことが明らかで
ある。
比較例2 全体の水量を固形分の30mm倍とした以外、比較例1
と同様にして調製した原料スラリーを、飽和水蒸気圧1
5 kg/cm2、温度200℃でオートクレーブ中で
回転数40r、 p、 1.で撹拌翼を回転しながら2
時間水熱合成反応を行ってC−8−4((I)を主成分
とする水性スラリーを得た。
次いで上記で得たスラリー90部(固形分)に耐アルカ
リガラスm維7部、ポルトランドセメント3部及び実施
例2と同様の酸化チタン粉末を所定量加えて成形し、実
態例1と同形状の筒状成形体を得た。この成形体を15
kg/ ctp2の飽和水蒸気圧で3時間水蒸気養生し
た後、100℃で乾燥させた。
得られた成形体をX線回折分析した所、ゾノトライト結
晶と酸化チタン粉末を添加したものについてはざらにル
チル結晶のピークが認められた。
このものの物性は第4表の通りであった。
第 4 表 第4表により、成形後に水蒸気養生を行っても曲げ強さ
は極端に低下し、やはりルチルの添加は水熱合成反応前
に行うのが必要であることが判る。
(以 上)」 (以 上)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ■ 珪酸原料、石灰原料と、炭化珪素、窒化珪素、珪化
    カルシウム、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化チタン、
    酸化マンガンの少くとも1種よりなる伝熱遮断物質及び
    水よりなる原料スラリーを、加圧下加熱撹拌しながら水
    熱合成反応せしめて珪酸カルシウム結晶と上記伝熱遮断
    物質よりなる水性スラリーを調製し、次いでこれを成形
    、乾燥して無機質複合成形体を製造する方法であって、
    上記伝熱遮断物質を該成形体中に21〜70i1i1i
    %含有せしめることを特徴とする無機質複合成形体の製
    造法。
JP7684684A 1983-12-28 1984-04-16 無機質複合成形体及びその製造法 Granted JPS60221357A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7684684A JPS60221357A (ja) 1984-04-16 1984-04-16 無機質複合成形体及びその製造法
PCT/JP1984/000628 WO1985002839A1 (en) 1983-12-28 1984-12-28 Formed article of calcium silicate and method of the preparation thereof
DE8585900498T DE3470028D1 (en) 1983-12-28 1984-12-28 Formed article of calcium silicate and method of the preparation thereof
EP19850900498 EP0166789B1 (en) 1983-12-28 1984-12-28 Formed article of calcium silicate and method of the preparation thereof
US06/776,053 US4647499A (en) 1983-12-28 1984-12-28 Shaped body of calcium silicate and process for producing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7684684A JPS60221357A (ja) 1984-04-16 1984-04-16 無機質複合成形体及びその製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60221357A true JPS60221357A (ja) 1985-11-06
JPH0228535B2 JPH0228535B2 (ja) 1990-06-25

Family

ID=13617023

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7684684A Granted JPS60221357A (ja) 1983-12-28 1984-04-16 無機質複合成形体及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS60221357A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62113747A (ja) * 1985-11-12 1987-05-25 前川 嘉治 珪酸カルシウム成形体の製造法
JPS62162663A (ja) * 1986-01-14 1987-07-18 前川 嘉治 珪酸カルシウム成形体の製造法
JPH0238308A (ja) * 1988-07-01 1990-02-07 Osaka Packing Seizosho:Kk 珪酸カルシウム成形体

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58145652A (ja) * 1982-02-24 1983-08-30 三菱化学株式会社 珪酸カルシウム成形体

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58145652A (ja) * 1982-02-24 1983-08-30 三菱化学株式会社 珪酸カルシウム成形体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62113747A (ja) * 1985-11-12 1987-05-25 前川 嘉治 珪酸カルシウム成形体の製造法
JPH0587463B2 (ja) * 1985-11-12 1993-12-16 Yoshiharu Maekawa
JPS62162663A (ja) * 1986-01-14 1987-07-18 前川 嘉治 珪酸カルシウム成形体の製造法
JPH0238308A (ja) * 1988-07-01 1990-02-07 Osaka Packing Seizosho:Kk 珪酸カルシウム成形体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0228535B2 (ja) 1990-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS58145652A (ja) 珪酸カルシウム成形体
JPS60221357A (ja) 無機質複合成形体及びその製造法
JPH0627022B2 (ja) 珪酸カルシウム系成形体の製造法
JPS60112663A (ja) 珪酸カルシウム系成形体及びその製造方法
JPS60155562A (ja) 無機質複合成形体及びその製造法
JP2782198B2 (ja) 珪酸カルシウム成形体
JPS6213301B2 (ja)
JPS61219751A (ja) 珪酸カルシウム成形体の製造法
JPH0522664B2 (ja)
JPS6213299B2 (ja)
JPS6317788B2 (ja)
JP2681203B2 (ja) 珪酸カルシウム成形体
JPS62113745A (ja) 珪酸カルシウム成形体の製造法
JPS62113747A (ja) 珪酸カルシウム成形体の製造法
JPS59146969A (ja) 炭素含有珪酸カルシウム成形体
JPS61205680A (ja) ケイ酸カルシウム成形体およびその製造法
JPS59141452A (ja) 珪酸カルシウム成形体の製法
JPS59146967A (ja) 軽量珪酸カルシウム成形体の製造方法
JPS59107983A (ja) 耐熱無機質成形体
JPS59102856A (ja) ケイ酸カルシウム系成形材料
JPH0122216B2 (ja)
JPS61183160A (ja) 珪酸カルシウム系成形体
JPH0532449A (ja) 珪酸カルシウム成形体及びその製造方法
JPH01298051A (ja) 珪酸カルシウム成形体の製造法
JPS60180977A (ja) シリカ−不活性物質複合成形体

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term