JPH0627022B2 - 珪酸カルシウム系成形体の製造法 - Google Patents
珪酸カルシウム系成形体の製造法Info
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- JPH0627022B2 JPH0627022B2 JP60284695A JP28469585A JPH0627022B2 JP H0627022 B2 JPH0627022 B2 JP H0627022B2 JP 60284695 A JP60284695 A JP 60284695A JP 28469585 A JP28469585 A JP 28469585A JP H0627022 B2 JPH0627022 B2 JP H0627022B2
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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- C04B28/18—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing mixtures of the silica-lime type
- C04B28/186—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing mixtures of the silica-lime type containing formed Ca-silicates before the final hardening step
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- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は、珪酸カルシウム系成形体の新規な製造法に関
する。
する。
背景技術 珪酸カルシウム成形体は、軽量であること、断熱性に優
れていること、耐火性の大きいこと、その他数多くの特
性を有するがために各種の分野に於て、広く利用されて
いる。
れていること、耐火性の大きいこと、その他数多くの特
性を有するがために各種の分野に於て、広く利用されて
いる。
近年、保温材、断熱材等の分野においては、更に一層断
熱性能が高い珪酸カルシウム成形体が要望されている。
また、珪酸カルシウム成形体には、本来的に断熱衝撃性
が充分とは言えないという欠点があり、この欠点の解消
が要望されている。
熱性能が高い珪酸カルシウム成形体が要望されている。
また、珪酸カルシウム成形体には、本来的に断熱衝撃性
が充分とは言えないという欠点があり、この欠点の解消
が要望されている。
発明の開示 本発明は、上記要望に応えるものであり、その目的は、
断熱性能及び耐熱衝撃性が共に著しく向上した珪酸カル
シウム系成形体の新規製造法を提供することにある。
断熱性能及び耐熱衝撃性が共に著しく向上した珪酸カル
シウム系成形体の新規製造法を提供することにある。
本発明者は、鋭意研究の結果、珪酸カルシウム結晶二次
粒子の水性スラリーに特定の無機質化合物を添加して含
有せしめた後、成形、乾燥することにより、上記目的が
達成できることを見出し、本発明を完成するに至つた。
粒子の水性スラリーに特定の無機質化合物を添加して含
有せしめた後、成形、乾燥することにより、上記目的が
達成できることを見出し、本発明を完成するに至つた。
即ち、本発明は、珪酸カルシウム結晶二次粒子の水性ス
ラリーに、黒鉛、炭化珪素、炭化チタン、炭化クロム、
炭化硼素、炭化ジルコニウム、炭化タングステン、窒化
硼素、窒化珪素、ジルコン、硼化ジルコニウム、酸化ス
ズ、酸化クロム、酸化セリウム、酸化ランタン及び酸化
チタンの少なくとも1種の無機質化合物を上記スラリー
固形分に対して21〜80重量%添加し、次いでこれを
成形、乾燥することを特徴とする珪酸カルシウム系成形
体の製造法に係る。
ラリーに、黒鉛、炭化珪素、炭化チタン、炭化クロム、
炭化硼素、炭化ジルコニウム、炭化タングステン、窒化
硼素、窒化珪素、ジルコン、硼化ジルコニウム、酸化ス
ズ、酸化クロム、酸化セリウム、酸化ランタン及び酸化
チタンの少なくとも1種の無機質化合物を上記スラリー
固形分に対して21〜80重量%添加し、次いでこれを
成形、乾燥することを特徴とする珪酸カルシウム系成形
体の製造法に係る。
本発明により得られる珪酸カルシウム系成形体は、珪酸
カルシウム結晶の成形体が上記特定の無機質化合物を含
有して構成されているものであり、このことにより断熱
性能及び耐熱衝撃性が共に著しく向上しているものであ
る。その理由は明確ではないが、上記特定の無機質化合
物が熱線である赤外線への遮へい能を有し且つ10-6/
℃のオーダーという低い熱膨張係数を有していること、
かかる無機質化合物を水熱合成反応後の珪酸カルシウム
結晶二次粒子の水性スラリーに添加したこと等が上記効
果に寄与しているものと推定できる。
カルシウム結晶の成形体が上記特定の無機質化合物を含
有して構成されているものであり、このことにより断熱
性能及び耐熱衝撃性が共に著しく向上しているものであ
る。その理由は明確ではないが、上記特定の無機質化合
物が熱線である赤外線への遮へい能を有し且つ10-6/
℃のオーダーという低い熱膨張係数を有していること、
かかる無機質化合物を水熱合成反応後の珪酸カルシウム
結晶二次粒子の水性スラリーに添加したこと等が上記効
果に寄与しているものと推定できる。
本発明における珪酸カルシウム結晶としては、トペルモ
ライト結晶、ゾノトライト結晶、ワラストナイト結晶等
を挙げることができる。
ライト結晶、ゾノトライト結晶、ワラストナイト結晶等
を挙げることができる。
本発明の製造法は、黒鉛、炭化珪素、炭化チタン、炭化
クロム、炭化硼素、炭化ジルコニウム、炭化タングステ
ン、窒化硼素、窒化珪素、窒化ポロン、ジルコン、硼化
ジルコニウム、酸化スズ、酸化クロム、酸化セリウム、
酸化ランタン及び酸化チタン(ルチル、アナターゼ等)
の1種又は2種以上の無機質化合物を、攪拌下の水熱合
成反応後の珪酸カルシウム結晶二次粒子の水性スラリー
に添加することを除き、基本的には特公昭45−257
71号に記載された珪酸原料、石灰原料及び水を含有す
る原料スラリーを加圧下加熱攪拌しながら水熱合成反応
せしめて珪酸カルシウム結晶二次粒子の水性スラリーを
調製し、次いでこれを成形、乾燥して珪酸カルシウム成
形体を製造する方法と同様である。この方法は、珪酸カ
ルシウム結晶が二次粒子を形成しているため得られる成
形体の強度が高いという利点を有している。
クロム、炭化硼素、炭化ジルコニウム、炭化タングステ
ン、窒化硼素、窒化珪素、窒化ポロン、ジルコン、硼化
ジルコニウム、酸化スズ、酸化クロム、酸化セリウム、
酸化ランタン及び酸化チタン(ルチル、アナターゼ等)
の1種又は2種以上の無機質化合物を、攪拌下の水熱合
成反応後の珪酸カルシウム結晶二次粒子の水性スラリー
に添加することを除き、基本的には特公昭45−257
71号に記載された珪酸原料、石灰原料及び水を含有す
る原料スラリーを加圧下加熱攪拌しながら水熱合成反応
せしめて珪酸カルシウム結晶二次粒子の水性スラリーを
調製し、次いでこれを成形、乾燥して珪酸カルシウム成
形体を製造する方法と同様である。この方法は、珪酸カ
ルシウム結晶が二次粒子を形成しているため得られる成
形体の強度が高いという利点を有している。
本発明に於いて使用される珪酸原料は従来から珪酸カル
シウム成形体の製造に使用されて来たものがいずれも有
効に使用でき、結晶質珪酸原料として珪石、珪砂等を、
また非晶質珪酸原料としてシリカゲル、シリカフラワー
(フエロシリコンダスト等)、ホワイトカーボン、珪藻
土、湿式リン酸製造プロセスで副生する珪フツ化水素酸
と水酸化アルミニウムとを反応させて得られるシリカ等
を例示できる。また、石灰原料としては従来から使用さ
れて来たものがいずれも使用でき、生石灰、消石灰、カ
ーバイト滓等を例示出来る。
シウム成形体の製造に使用されて来たものがいずれも有
効に使用でき、結晶質珪酸原料として珪石、珪砂等を、
また非晶質珪酸原料としてシリカゲル、シリカフラワー
(フエロシリコンダスト等)、ホワイトカーボン、珪藻
土、湿式リン酸製造プロセスで副生する珪フツ化水素酸
と水酸化アルミニウムとを反応させて得られるシリカ等
を例示できる。また、石灰原料としては従来から使用さ
れて来たものがいずれも使用でき、生石灰、消石灰、カ
ーバイト滓等を例示出来る。
また、珪酸原料と石灰原料のCaO/SiO2モル比
は、通常0.5〜1.5程度である。例えばトベルモラ
イト結晶を合成しようとする場合は0.70〜0.90程度、ゾ
ノライト結晶を合成しようとする場合は0.90〜1.15程度
とするのが好ましい。
は、通常0.5〜1.5程度である。例えばトベルモラ
イト結晶を合成しようとする場合は0.70〜0.90程度、ゾ
ノライト結晶を合成しようとする場合は0.90〜1.15程度
とするのが好ましい。
上記原料スラリーには、必要に応じ、従来公知の添加材
を添加しても良く、この際の添加材として無機質繊維例
えば石綿、岩綿等を挙げることができる。原料スラリー
を調製する際の水の量は原料スラリーの固形分に対し5
重量倍以上、好ましくは10〜50重量倍であり、密度
0.1g/cm3程度の軽量体を製造する場合には15〜50
重量倍好ましくは20〜40重量倍とするのが適当であ
る。
を添加しても良く、この際の添加材として無機質繊維例
えば石綿、岩綿等を挙げることができる。原料スラリー
を調製する際の水の量は原料スラリーの固形分に対し5
重量倍以上、好ましくは10〜50重量倍であり、密度
0.1g/cm3程度の軽量体を製造する場合には15〜50
重量倍好ましくは20〜40重量倍とするのが適当であ
る。
かくして調製された原料スラリーは次いで攪拌下に水熱
合成反応に供される。この反応は、通常4Kg/cm2以
上、好ましくは6〜30Kg/cm2の飽和水蒸気圧下で行
なわれる。この反応により、トベルモライト結晶、ゾノ
トライト結晶等の珪酸カルシウム結晶を主成分とし、こ
れが三次元的に絡合している外径5〜150μm程度の
二次粒子が生成し、これが均一に水に分散したスラリー
が得られる。
合成反応に供される。この反応は、通常4Kg/cm2以
上、好ましくは6〜30Kg/cm2の飽和水蒸気圧下で行
なわれる。この反応により、トベルモライト結晶、ゾノ
トライト結晶等の珪酸カルシウム結晶を主成分とし、こ
れが三次元的に絡合している外径5〜150μm程度の
二次粒子が生成し、これが均一に水に分散したスラリー
が得られる。
ここで、ワラストナイト結晶二次粒子よりなるスラリー
を製造しようとする場合は、上記で得たゾノトライト結
晶二次粒子よりなるスラリーを乾燥させた後、800〜
1000℃程度の温度で焼成し、次いでこれに水を加え
ることによつて得られる。ゾノトライト結晶の二次粒子
の形態は、上記焼成によつても変化せず、そのまま保持
される。
を製造しようとする場合は、上記で得たゾノトライト結
晶二次粒子よりなるスラリーを乾燥させた後、800〜
1000℃程度の温度で焼成し、次いでこれに水を加え
ることによつて得られる。ゾノトライト結晶の二次粒子
の形態は、上記焼成によつても変化せず、そのまま保持
される。
本発明法においては、かくして得られた珪酸カルシウム
結晶二次粒子の水性スラリーに、前記特定の無機質化合
物を添加し均一に混合する。この際、必要に応じて、各
種の添加材を更に添加混合しても良い。この際の添加材
としては、珪酸カルシウム成形体製造に用いられて来た
ものが広い範囲で使用出来、繊維類、粘土類、セメン
ト、各種バインダー等を例示できる。
結晶二次粒子の水性スラリーに、前記特定の無機質化合
物を添加し均一に混合する。この際、必要に応じて、各
種の添加材を更に添加混合しても良い。この際の添加材
としては、珪酸カルシウム成形体製造に用いられて来た
ものが広い範囲で使用出来、繊維類、粘土類、セメン
ト、各種バインダー等を例示できる。
上記無機質化合物の添加量は、特に限定されないが、珪
酸カルシウム結晶二次粒子、該無機質化合物及び必要に
応じて添加される添加材からなる水性スラリーの固形分
中通常21〜80重量%とするのが好ましい。
酸カルシウム結晶二次粒子、該無機質化合物及び必要に
応じて添加される添加材からなる水性スラリーの固形分
中通常21〜80重量%とするのが好ましい。
また、用いる無機質化合物は通常粉末状であるのが良
く、その粒径は、通常0.001μm〜1mm程度、好
ましくは0.001〜300μm程度が適当である。
く、その粒径は、通常0.001μm〜1mm程度、好
ましくは0.001〜300μm程度が適当である。
次に、上記で得られた前記特定の無機質化合物を含有す
る珪酸カルシウム結晶二次粒子の水性スラリーを成形す
る。成形方法は、例えばプレス脱水成形、遠心脱水成
形、ロール脱水成形、鋳型成形、抄造成形、押出成形等
で良い。
る珪酸カルシウム結晶二次粒子の水性スラリーを成形す
る。成形方法は、例えばプレス脱水成形、遠心脱水成
形、ロール脱水成形、鋳型成形、抄造成形、押出成形等
で良い。
次いで、乾燥して目的の珪酸カルシウム径成形体を得
る。ここで、得られた成形体の珪酸カルシウム結晶がゾ
ノトライト結晶である場合には、成形体を800〜10
00℃程度の温度で焼成することによつても、珪酸カル
シウム結晶がワラストナイト結晶である目的成形体を収
得できる。
る。ここで、得られた成形体の珪酸カルシウム結晶がゾ
ノトライト結晶である場合には、成形体を800〜10
00℃程度の温度で焼成することによつても、珪酸カル
シウム結晶がワラストナイト結晶である目的成形体を収
得できる。
本発明製造法における成形の際、必要に応じて、例え
ば、上記により得られる無機質化合物を含む水性スラリ
ーを型に入れてプレス脱水成形し、更にその上に常法に
より得られる無機質化合物を含まない珪酸カルシウム結
晶スラリーを型に入れてプレス脱水成形するか、或いは
この逆の操作を行つて、積層成形体とすることもでき
る。
ば、上記により得られる無機質化合物を含む水性スラリ
ーを型に入れてプレス脱水成形し、更にその上に常法に
より得られる無機質化合物を含まない珪酸カルシウム結
晶スラリーを型に入れてプレス脱水成形するか、或いは
この逆の操作を行つて、積層成形体とすることもでき
る。
本発明製造法により得られる珪酸カルシウム系成形体と
しては、高密度のものから低密度のものまで容易に製造
出来るが、特に低密度の軽量体例えば嵩密度0.1g/cm3
程度の成形体を製造する場合には沈降容積5ml以上の石
灰乳を使用することが好ましい。特に好ましいのは、沈
降容積10ml以上のものである。
しては、高密度のものから低密度のものまで容易に製造
出来るが、特に低密度の軽量体例えば嵩密度0.1g/cm3
程度の成形体を製造する場合には沈降容積5ml以上の石
灰乳を使用することが好ましい。特に好ましいのは、沈
降容積10ml以上のものである。
上記石灰乳の沈降容積とは、水対石灰の固形分の比が1
20倍の石灰乳50mlを内径が1.8cmで容積が50cm3
のメスシリンダー中で20分間静値後に石灰の粒子が沈
降した容積をmlで示したものである。沈降容積が大きい
ということは、石灰が良く水に分散して安定な状態にあ
り、反応性が高いことを意味する。沈降容積が大きい石
灰乳を使用することにより、得られる珪酸カルシウム結
晶の二次粒子の見掛密度が低くなるので低密度の軽量体
の製造が容意になる。
20倍の石灰乳50mlを内径が1.8cmで容積が50cm3
のメスシリンダー中で20分間静値後に石灰の粒子が沈
降した容積をmlで示したものである。沈降容積が大きい
ということは、石灰が良く水に分散して安定な状態にあ
り、反応性が高いことを意味する。沈降容積が大きい石
灰乳を使用することにより、得られる珪酸カルシウム結
晶の二次粒子の見掛密度が低くなるので低密度の軽量体
の製造が容意になる。
かくして、断熱性能及び耐熱衝撃性が共に著しく向上し
た珪酸カルシウム系成形体が得られる。
た珪酸カルシウム系成形体が得られる。
実施例 以下に実施例を示して本発明を具体的に説明する。但し
下記例における部及び%は夫々重量部及び重量%を示
し、また各種物性は夫々次の様な方法で測定したもので
ある。
下記例における部及び%は夫々重量部及び重量%を示
し、また各種物性は夫々次の様な方法で測定したもので
ある。
(イ) 曲げ強さ…JIS A9510の方法に準じて測
定した。
定した。
(ロ) 熱伝導率…JIS A9510の円筒法に準じて
測定した。
測定した。
(ハ) 耐熱衝撃性…1000×1000×50mmの成
形体の片面を電気炉で所定温度まで急熱(20℃/分)
し、同温度で1時間保持後、急冷する。
形体の片面を電気炉で所定温度まで急熱(20℃/分)
し、同温度で1時間保持後、急冷する。
この操作を4回繰り返し外観の変化を調べた。
実施例1 生石灰(CaO96%)を80℃の温水中で消和させて
得た石灰乳に珪石粉末(SiO297%)をCaO/S
iO2モル比が1.00となるように加え、更に水を加
えて全体の水量を固形分の12重量倍となるように混合
して原料スラリーを得た。これを飽和水蒸気圧12Kg/
cm2、温度191℃でオートクレーブ中で回転数40r.
p.mで攪拌翼を回転しながら攪拌し、5時間水熱合成反
応を行つて珪酸カルシウム結晶の水性スラリーを得た。
得た石灰乳に珪石粉末(SiO297%)をCaO/S
iO2モル比が1.00となるように加え、更に水を加
えて全体の水量を固形分の12重量倍となるように混合
して原料スラリーを得た。これを飽和水蒸気圧12Kg/
cm2、温度191℃でオートクレーブ中で回転数40r.
p.mで攪拌翼を回転しながら攪拌し、5時間水熱合成反
応を行つて珪酸カルシウム結晶の水性スラリーを得た。
上記で得たスラリーを100℃で24時間乾燥して、X
線回析分析したところ、ゾノトライト結晶のピークが認
められた。また、このスラリーをスライドグラス上で乾
燥して光学顕微鏡で観察すると、ゾノトライト結晶が三
次元的に絡合して形成された外径5〜150μm(平均
外径83μm)の球状二次粒子が認められた。
線回析分析したところ、ゾノトライト結晶のピークが認
められた。また、このスラリーをスライドグラス上で乾
燥して光学顕微鏡で観察すると、ゾノトライト結晶が三
次元的に絡合して形成された外径5〜150μm(平均
外径83μm)の球状二次粒子が認められた。
次いで上記で得た結晶スラリーに、該スラリー中のゾノ
トライト結晶との合計量が90部となる所定量の炭化珪
素結晶粉末(熱膨張係数8.5×10-6/℃、平均粒子
径3.5μm)、石綿7部及びポルトランドセメント3
部を添加混合した後、プレス脱水成形し、100℃で乾
燥して、1000×1000×50mmの板状成形体を
得た。
トライト結晶との合計量が90部となる所定量の炭化珪
素結晶粉末(熱膨張係数8.5×10-6/℃、平均粒子
径3.5μm)、石綿7部及びポルトランドセメント3
部を添加混合した後、プレス脱水成形し、100℃で乾
燥して、1000×1000×50mmの板状成形体を
得た。
得られた成形体の物性は、第1表の通りであった。な
お、第1表中、試料No.3〜1は本発明成形体を示
し、試料No.1は対照例、試料No.2は比較例を示
す。
お、第1表中、試料No.3〜1は本発明成形体を示
し、試料No.1は対照例、試料No.2は比較例を示
す。
実施例2 実施例1と同様にして得られたゾノトライト結晶二次粒
子の水性スラリー65部(固形分)に、石綿7部、ポル
トランドセメント8部及び第2表に示す無機質化合物2
5部を添加した後、実施例1と同様にして同形状の成形
体を得た。
子の水性スラリー65部(固形分)に、石綿7部、ポル
トランドセメント8部及び第2表に示す無機質化合物2
5部を添加した後、実施例1と同様にして同形状の成形
体を得た。
得られた成形体の物性は第2表の通りであつた。
実施例3 生石灰(CaO 96%)を80℃温水中で消和させて
得た石灰乳を沈降容積25mlとなるように調整し、こ
れに珪石粉末(SiO2 97%)をCaO/SiO2
モル比が1.00となるように加え、さらに水を加えて
全体の水量を固形分の30重量倍となるように混合して
原料スラリーを得た。これに飽和水蒸気圧12kg/c
m2、温度191℃でオートクレーブ中で回転数40
r.p.m.で撹拌翼を回転させながら撹拌し、5時間
水熱合成反応を行って珪酸カルシウム結晶を水性スラリ
ーを得た。
得た石灰乳を沈降容積25mlとなるように調整し、こ
れに珪石粉末(SiO2 97%)をCaO/SiO2
モル比が1.00となるように加え、さらに水を加えて
全体の水量を固形分の30重量倍となるように混合して
原料スラリーを得た。これに飽和水蒸気圧12kg/c
m2、温度191℃でオートクレーブ中で回転数40
r.p.m.で撹拌翼を回転させながら撹拌し、5時間
水熱合成反応を行って珪酸カルシウム結晶を水性スラリ
ーを得た。
上記水性スラリーを100℃で24時間乾燥して、X線
回析分析したところ、ゾノトライト結晶のピークが認め
られた。また、このスラリーをスライドグラス上で乾燥
して光学顕微鏡で観察すると、ゾノトライト結晶が三次
元的に絡合して形成された外径20〜60μm(平均外
径38μm)の球状二次粒子が認められた。
回析分析したところ、ゾノトライト結晶のピークが認め
られた。また、このスラリーをスライドグラス上で乾燥
して光学顕微鏡で観察すると、ゾノトライト結晶が三次
元的に絡合して形成された外径20〜60μm(平均外
径38μm)の球状二次粒子が認められた。
次いで、上記で得た結晶スラリー75部(固形分)に対
して、石綿7部及びポルトランドセメント3部を加え、
さらに下記第3表に示した炭化珪素を21部添加混合し
た後、プレス脱水成形し、100℃で乾燥し、1000
×1000×50mmの板状成形体を得た。
して、石綿7部及びポルトランドセメント3部を加え、
さらに下記第3表に示した炭化珪素を21部添加混合し
た後、プレス脱水成形し、100℃で乾燥し、1000
×1000×50mmの板状成形体を得た。
得られた成形体の物性は、第3表の通りであった。な
お、比較のため、炭化珪素を添加しない試料No.13
の結果も併記する。
お、比較のため、炭化珪素を添加しない試料No.13
の結果も併記する。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−145652(JP,A) 特開 昭58−185432(JP,A) 特開 昭59−8657(JP,A) 特開 昭53−99219(JP,A) 特開 昭60−180977(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】珪酸カルシウム結晶二次粒子の水性スラリ
ーに、黒鉛、炭化珪素、炭化チタン、炭化クロム、炭化
硼素、炭化ジルコニウム、炭化タングステン、窒化硼
素、窒化珪素、ジルコン、硼化ジルコニウム、酸化ス
ズ、酸化クロム、酸化セリウム、酸化ランタン及び酸化
チタンの少なくとも1種の無機質化合物を上記スラリー
固形分に対して21〜80重量%添加し、次いでこれを
成形、乾燥することを特徴とする珪酸カルシウム系成形
体の製造法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60284695A JPH0627022B2 (ja) | 1985-12-17 | 1985-12-17 | 珪酸カルシウム系成形体の製造法 |
JP5157347A JPH0747504B2 (ja) | 1985-12-17 | 1993-06-28 | 珪酸カルシウム系成形体の製造法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60284695A JPH0627022B2 (ja) | 1985-12-17 | 1985-12-17 | 珪酸カルシウム系成形体の製造法 |
JP5157347A JPH0747504B2 (ja) | 1985-12-17 | 1993-06-28 | 珪酸カルシウム系成形体の製造法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5157347A Division JPH0747504B2 (ja) | 1985-12-17 | 1993-06-28 | 珪酸カルシウム系成形体の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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