JPS60212401A - 高置換度セルロ−スエ−テルの製法 - Google Patents

高置換度セルロ−スエ−テルの製法

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JPS60212401A
JPS60212401A JP59068903A JP6890384A JPS60212401A JP S60212401 A JPS60212401 A JP S60212401A JP 59068903 A JP59068903 A JP 59068903A JP 6890384 A JP6890384 A JP 6890384A JP S60212401 A JPS60212401 A JP S60212401A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、セルロースアセテートを有機溶媒に溶解した
均一溶液に、塩基の存在下エーテル化剤を作用させるこ
とを特徴とする高置換度セルロースエーテルの製法に関
するものである、セルロースエーテルの製法としてハ、
セルロースを水と塩基の存在下でアルカリセルロースト
シてから、エ チル化剤を作用させるのが一般的に行わ
れている方法である(以下との範町1に入る製法を一般
法と略す)。一般法では、アルカリセルロースに含まれ
ている水がエーテル剤を消費してセルロースのエーテル
化が妨げられたす、エーテル化反応が不均一系で進行す
ることが多いことから、1段の反応で高置換度のセルロ
ースエーテルを製造することは不可能である。
一般法において、高置換度セルロースエーテルの製造や
、エーテル化剤の反応効率の向上を月差した製法として
は、(a)目的の置換度まで再エーテル化する多段階反
応法、(b)アルカリの多段添加法〔特開昭58−45
201)、(C)多段階反応とアルカリの多段添加を併
用した方法〔特開昭58−1762021 (d)反応
系に分散助剤や相間移動触媒等の添加物を加える方法〔
特開昭58−1 (13501) (W、 HlDal
y、 J、D。
Caldwell: J 、Polymer Sci 
: PolymerLetters Ed、 、 旦5
5(1979))等が挙げられる。
(a)による製法は、高置換度のセルロースエーテルを
製造する場合一般的な方法であるが、反応回数が多く、
製造ボストも増大するので有利な方法ではない。(b)
では、カルボキシメチル化において置換度が17〜1.
8が限界であったところを、同じ試薬量で置換度2.2
までを達成していたが、1段の反応ではこれ以上の置換
度は望めない。(C)では、(1))の方法で2回カル
ボキシメチル化を行ない置換度295のCM Cを得て
おり、(a)のみの方法よりかなり有利な製法である、
(d)では、ベンジルセルロースの合成に相間移動触媒
として4級アンモニウノ・34Kを用いることにより、
ベンジル化がずみやかに進むことを示しているが、置換
度は2.4までであった。このようにいくつかの方法や
提案が為されているが、1段の反応で置換度力2.5 
以上のセルロースエーテルを製造することは、一般法で
は未だに困難である。、 T業的に製造されている高置換度セルロースエテルとし
ては、置換度2.5のエチルセルロースが挙げられるが
、その他については製造されていないこともあり、その
特性や応用面について未開拓なものが多い。セルロース
誘導体は、置換基の性質により様々の機能を有するが、
そねに加えてセルロースの構造が高度の機能を附与する
可能性も秘めている。例えば、ベンジルセルロースは、
軟化点をもち、また優れた電気的特性を有することが知
られていたが、最近ではトリベンジルセルロース(置換
度3)が、医薬、農薬1食品等の生理活性化合物の光学
異性体に対し優れた光、学分割能を持つこが見いだされ
ている〔特願昭58−226527:l、また、セルロ
ース誘導体に見られる、液晶の形成もその例として挙げ
られる。一方、側鎖に不飽和結合の置換基を持つセルロ
ース誘導体は、反応性セルロース誘導体として利用価値
の高いものである8例えば、セルロースのアリルエーテ
ルはスチレン等のグラフトが容易であり、まプζシンナ
ミルセルロースは・光や熱等により溶剤に不溶となる性
質を持っていることから、熱硬化性塗料やフォトレジス
ト等への応用が期待できる。
しかし、ベンジルセルロースやシンナミルセルロースを
一般法、即ちアルカリセルロースをエーテル化剤と反応
させる方法で製造した場合、均一にエーテル化が行なわ
れないため、溶剤溶解性の良好なものや高置換度のもの
は得られ難い。これは、反応初期にエーテル化を受けた
セルロース繊維表面が疎水性になるため、アルカリ水溶
液による膨潤が不能となシ、エーテル化剤が内部へ浸透
できなくなることが原因と考えられる。
一般法以外で、高置換度のベンジルヒルロースを得る方
法しては、溶剤可溶性のセルロース誘導体を原料として
用いる方法と、+−ルロースを溶解する特殊な溶剤を用
いる方法等が挙けられる。これらの方法は、セルロース
の繊維形態による反応の困難さや不均一性を、原料を溶
解して均一溶液とすることによって解決しようとした方
法であるっ原料にセルロース誘導体を用いる方法として
は、セルロースアセテートを箱寸法(S、Hakomo
rilJ、 Biochem、 (Tokyo) 、3
5.205−208(1964) )によってベンジル
化する方法が挙げられる。これは、原料のセルロースモ
ノアセテート(置換度i)をジメチルスルホキシドに溶
解して、ジムシルイオン(CH35ocn; )とベン
ジルクロリド用いてベンジル化する方法である( G、
 Keilich 、 I’J。
Frank and B、Husemanh: Mak
romol 。
Chem 、 、176.3269 (1975)) 
oとの方法では、置換&2.95のベンジルセルロース
が得うれているが、収率は30%と低いものであった。
セルロースの溶剤を用いる方法では、セルロースヲso
・ジエチルアミン・ジメチルスルホキシドの溶剤系に溶
解した後、粉末の水酸化ナトリウムを加えてからベンジ
ルクロリドを分割添加してベンジル化を行なっている(
 A、 、、l5hizu、 A、Isogai。
’l’、l5hii and J、Nakano、pa
percontributed for Intern
ationalSymposium on Wood 
and PulpingChemistry 、 vo
l、 1.70 (1983))。この方法では、置換
度3.0のベンジルヒルロースカ収率よく得られている
。しかし、この方法はセル゛ロースを溶解するための特
殊な溶剤系が必要であり、溶解操作も煩雑である。また
この方法では、セルロースを溶解してから粉末の水酸化
ナトリウムを添加するが、このときセルロースが不溶化
して粒状に析出するため、反応系は一旦不均−系となる
したがってベンジル化が進み、生成物が溶解して均−系
となり反応が完結するまで、長時間を要するうこれらの
方法は、一般法に比べ水がほとんど存在しない条件下で
ベンジル化を行ない、しかもセルロース原料とベンジル
セルロースの双方の良溶媒を用いているため、反応の均
一性は向−ヒして高置換度のベンジルセルロースは得ら
れていた。
しかし、収率が低いとか、反応時間が長過ぎる(16〜
20時間)等の欠点があった、 本発明者らは、以上のような公知セルロースエーテルの
製法の欠点に鑑み、鋭意検討の結果、1段の反応により
高置換度のセルロースエーテルを与える製法を見いだし
たのである、 即ち、本発明は、置換度2.0以上のセルロースアセデ
ートを有機溶媒に溶解した均一溶液に、塩基の4在下一
般式)t、CH,X(但しRは芳香族基、複索芳香族基
、ビニル基、アセチニル基、丸1ヨそれらの置換体であ
り、Xは塩素または臭素である)で表わされるエーテル
化剤を作用させ−Aグルコース雫位当りの置換IWが2
.0以上である高置換度のセルロースエーテルを1段の
反応で製造することを特徴とする高置換度セルロースエ
ーテルの製法を提供するものである。
本発明の製法において、使用するセルロースアセテート
とは、置換度が2.0以上、好ましくは20〜2.6ノ
セルロースアセテートである。特に、置換度が2,3〜
2.5のセルロースアセテートは、セルロースジアセテ
ートと言われるものであり、有機溶媒に対する溶解性が
優れている。現在工業的に製造されているもの、即ちセ
ルローストリアセテートを部分加水分解して得るセルロ
ースジアセテートは、硫酸基の加水分解が充分に行なわ
れているためイオウ分つ゛有量が低く、さらに有機溶媒
溶解性であることから、本発明の製法の原料として有利
に使用することができる。なお、使用するセルロースア
セテートは、イオウ分含有量が低いものほど有利である
。例えば、硫酸の中オロ及び加水分解が不充分で、イオ
ウ分含有量の高いセルロースアセテートを本発明の製法
に用いた場合、原因は明らかでは々いが、収率が著るし
く低く、好ましい結果を与えない。
本発明の製法において使用する有機溶媒は、セルロース
アセテート及びエーテル化剤を溶解する溶媒から選択さ
れる、例えば、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラ
ン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルノ、アミド、
ジメチルアセトアミドなどが挙げられるが、エーテル化
剤に対し安定であるという点て、1,4−ジオキサン及
びテトラヒドロフランが特に好ましい。溶媒使用量はセ
ルロースアセテート1重量部あたり4〜20重量部、好
ましくは7〜10重量部である。
本発明の製法において、使用する塩基は如何なるブレン
スデノト塩基(アルカリ金属水酸化物や4級アンモニウ
ム水酸化物等)でもよいが好ましくはアルカリ金属水酸
化物例えば、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化リチウムである。
−ft 法においては、セル口 スをアルカリセルロー
スとする/こめQX基の水溶液を用いるが、本発明にお
・いて塩基の水溶液を用いると、有機溶媒に溶解しプζ
セルロースアセテートが急激に不溶化するので好ましく
ない、したがって、本発明においては、塩基は水がほと
んど存在しない条件で用いる。
塩基としてアルカリ金属水酸化物(水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム等)を用いる時は、固体のものを細く粉
砕して、粉末状にしたものが有利である。使用するアル
カリ金属水酸化物の竜は、セルロースアセテート1モル
当す(無水グルコース単位当り)9〜60モル、好まし
くは15〜45モルであり、置換度が2.9以上のセル
ロースエーテルを製造する場合は、30〜45モルであ
る。
本発明の製法において、使用するエーテル化剤は一般式
1tcH,Xで表わされ、Rは芳香族基、複素芳香族基
、ビニル基、アセチニル基、入(末これらの置換体を表
わし、Xは脱離基を表わし例えば塩素または臭素である
。即ち下記の構造を有するものを挙げることができる、 但し、Yはアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
芳香族基、置換芳香族基、複素芳香族基、置換複素芳香
族基、アルコキシ基、ニトロ基、ノ・ロゲン、アミノ基
、アルキル置換アミノ基、シアノ基、ヒドロキシル基、
カルボキシル基であり、!、?7L、71.、戸、?は
置換基の個数を示し、!は0より5であり、mは0より
7であり、nは0より9であり、IはOより3であり、
?は0より4の整数である。Zl、Z2、Zl、Z4は
、水素、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、芳
香族基、置換芳香族基、複素芳香族基、置換複素芳香族
基、アルコキシ基、ハロゲンである。■(が芳香族基で
あるエーテル化剤としては、ベンジルクロリド、P−メ
チルベンジルクロリド、P−イソプロピルベンジルクロ
リド、P−メトキシベンジルクロリド、P−クロルベン
ジルクロリド、P−ニトロベンジルクロリド、1−(ク
ロルメチル)ナフタリン、9−(クロルメチル)アント
ラセン、I O−クロル−9(クロルメチル)アントラ
セン等が挙げられる。I(が複素芳香族であるエーテル
化剤としては、フルフリルクロリド、(2−fエニル)
メチルクロリド、4−クロルメチルピリジン等が挙げら
れる。I(がビニル基であるエーテル化剤としては、ア
リルクロリド、クロチルクロリド、ノンナミルクロリド
、メタリルクロリド、2−ブロム−3−1’ロル−1−
フロベン、2.3−シクロルー1−プロペン、1.3−
ジクロルプロペン、1,3−ジクロル−2−メチル−1
−プロペン、1−クロル−2−メチル−2−ブテン、■
−クロルー3−メチルー2−ブテン、1−クロル−2,
3−ジメチル−2−ブテン、1−クロル−2−ヘプテン
、1−クロル−4,4−yメチル−2−ペンテン等が挙
げられる、1(1がアセチニル基であるエーテル化剤と
しては、プロパキルクロリド、1−クロル−2−ブチン
等が挙げられる1、本発明による製法において、使用す
るエーテル化剤の量は、セルロースアセテート1モル当
り(無水グルコース単位当り)9〜60モル、好ましく
は15〜36モルであり、置換度が29以」二のセルロ
ースエーテルを製造する場合は24〜36モルである。
本発明の製法を実施する場合、まず乾燥したセルロース
アセテ−トを、有機溶媒に溶解して均一溶液とする、使
用する有機溶媒によっては粘度が高くなり完全に溶解し
にくい場合もあるが、このときは加熱して溶解する(5
0〜100℃)。その後塩基とエーテル化剤を添加して
エーテル化を行なう、このとき、エーテル化剤として、
P−ニトロベンジルクロリドのようにラジカルを発生し
て異常反応を起こしやすいものを使用する場合は、塩化
第二銅等のラジカル捕捉剤を添加して異常反応を抑制す
る( N、 Kornblum、 RoBlMiche
l。
R1,C0’Kerber、 J、Am、Chem、8
oc、、 J313゜5662 (1966))。試薬
の添加順序は、通常塩基を加えた後、ニーモル化剤全通
を加えるが、最初に塩基を全量入れずに、エーテル化剤
を加えてから、所定時間反応後桟シの塩基を加えること
も可能である1、試薬の添加方法としては、このはかに
エーテル化剤を分割して添加する方法もあるが、これは
製造するセルロースエーテルの種類により最適な方法が
選ばれる。いずれの場合にも反応混合物及び反応容器を
酸素を除去するために窒素のような不活性ガスで洗浄し
ながら反応を行なう。
セルロースアセテートの溶解及びエーテル化は、通例良
好な攪拌下で行なわれ、エーテル化反応は60〜120
℃の間の温度、好ましくは90℃を越える温度で行なう
。セルロースアセテートを溶解する時に、エーテル化の
ために必要な温度まで昇温してから、塩基とエーテル化
剤を添加して反応を開始しても良いが、塩基とエーテル
化剤を添加してからエーテル化に必要な温度まで昇温し
でもよい、エーテル化で必要とされる反応時間は3〜1
0時間である。反応が終了しだら、適切な方法で生成物
を分離する。例えば、反応物を室温まで冷却し、生成物
をクロロホルムで抽出する。このクロロホルム溶液は洗
浄してから、多量のメタノール中に注ぐことによりセル
ロースエーテルを分離析出させる。生成物は、必要であ
れば再沈殿精製を行ない、メタノール等の低級アルコー
ルで洗浄後、乾燥する。
本発明によれば、置換度が20以−Lのセルロースアセ
テートを原料として用い、これを有機溶媒に溶解して均
一溶液としてから、塩基例えば粉末状アルカリ金属水酸
化物を用いて、ケン化しながら同時にエーテル化するこ
とにより、従来の製法よりケ豆い反応時間で、高置換度
のヒルロースエテルを収率良く製造することが可能であ
る。セル口 スを溶剤系に溶M して、粉末状水酸化す
トリウノ、を加える方法では、セル口 スが再び析出し
て反応時間を多く必要とするが、本発明による製法では
、セルロースアセテートを用いているため、急激には不
溶化せず溶解あるいは分散膨潤性が大きい状態でエーテ
ル化が進み、反応全般を通して均一性が良く保持されて
いる。本発明による製法において、製造するセルロース
エーテルの置換度をコントロールする要因としては、塩
基及びエーテル化剤の添加量、反応時間等が主なもので
ある。
も[7所望の置換度のセルロースエーテルを製造しだい
場合は、これらの要因を適宜増減することにより置換度
の調整を行なうことができる。
以下に本発明を具体的に説明する実施例を示すが、本発
明は以下に示す実施例に限定されるものではない。壕だ
実施例中の部とは重量部、%は重量%を示す。尚、生成
セルロースエーテルの置換度は、元素分析による炭素の
含有量(%)よりめた。
実施例1 セルロースアセテート〔置換度243、粘度平均重合度
170(ジクロルメタン−メタノール(9:1)を溶媒
とし、0.2%溶液の還元粘度をもって〔η〕と近似し
、1荀1=8.73X10″を使用して、1)P = 
rη〕/ Kmにより算出した)、ダイセル化学工業製
1560部を、41,3部の1.4−ジオキサン中に投
じ、攪拌し、つつ外部加温して約10分間還流(100
℃近辺)させて溶解した。その後攪拌しつつ、360部
の粉末状の水酸化カリウムを加え、次に517部のベン
ジルクロリドを除々K 加えた。ベンシルクD I7ド
の添加後、100℃で8時間攪拌反応させた。反応路r
後、室温まで放冷して値)ら、反応溶液から生成物をク
ロロホルム、で抽出した。クロロポルム溶液を約1規定
の塩酸水溶液と水で洗浄後、メタノール中に圧加するこ
とにより、帯黄白色の生成物を析出させた。反応生成物
はメタノールで洗浄後乾燥した。生成物は、置換度29
〔元素分析値、(27475%、116.54%〕のベ
ンジルセルロースであり、収率は91%テアっ/ζ。得
られたベンジルセルロースの赤外吸収スペクトルを第1
図に示したが、以下に主要な吸収帯の波数と帰属を記す
(波数)、Ccm−1) (帰 属) 3100.30゛7代3040 フェニルのCH伸縮振
動2900付近 ベンジル基及びグルコース骨格C0位
のCH2伸縮振動 1960.1870.1810.1750 モノ置換フ
ェニルの倍音及び結合音 1610(1585)、1500(1460)フェニル
の骨格振動1100付近 ピラノース環の骨格振動74
0.700 モノ置換フェニルのCH面外変色振動 実施例2 反応及び後処理は実施例1に記載されているように実施
するが、ベンジルクロリドのかわりに、P−メチルベン
ジルクロリド58.0部を使用した。
その結果、置換度2.9〔元素分析値、C75,66%
、117.25%〕のP−メチルベンジルセルロースが
80%の収率で得られだ。得られたP−メチルベンジル
セルロースの赤外吸収スベクトルヲ第2図に示したが、
以下に主要な吸収帯の波数と帰属を記す。
(波数) [Cm1〕 (帰 属) 3100−3000 フェニルのCH伸縮振動2900
付近 P−メチルベンジル基及びグルコース骨格06位
のCH2伸縮振動 1900.1800.1730 、’う置換7 x ニ
ル(7))倍音及ヒ結舒音 1620(1580)、1520(1460)フェニル
の骨格振動1460.1380 C113変角振動11
00付近 ピラノース環の骨格振動85・0.810 
バラ置換フェニルの(゛11面外変角壕動 実施例3 反応及び後処理は実施例1に記載されているように実施
するが、ベンジルクロリドのかわりに、P−クロルベン
ジルクロリド66.2部を使用した。
その結果、置換度3.0〔元素分析値、C60,49%
、l(4,76%〕のP−クロルベンジルセルロースが
86%の収率で得られた。得られたP−クロルベンジル
セルロースの赤外吸収スペクトルヲ第3図に示しだが、
以下に主要な吸収帯の波数と帰属を記す。
(波数)(cIn−’) ’ (帰 属)3050 フ
ェニルのCH伸縮振勧 2900 P−クロルベンジル基及びグルコース骨格0
6位のCH□伸縮振動 1900.1800〜1700 バラ置換フェニルの倍
音及び結合音 1600(1580)、1500(1460)フェニル
の骨格振動1100付近 ピラノース環の骨格振動85
0.820 ・(う置換フェニルのCH面外変角振動 実施例4 反応及び後処理は実施例1に記載されているように実施
するが、ベンジルクロリドのかわりに、P−メトキンベ
ンジルクロリド644部を使用した。その結果、置換度
2.8〔元素分析値、068゜45%、t16.55%
〕のP−メトキシベンジルセルロースが75%の収率で
得られた。、得られたP−メトキシベンジルセルロース
の赤外ti収スペクトルを第4図に示したが、以下に主
要な吸収帯の波数と帰属を記す。
(波数) (cIn’〕” (帰 属)31tlト30
00 フェニルのC)I伸縮振動2900付近 P−メ
トキシベンジル基及びグルコース骨格C6位のCH2伸
縮振 動 1620.1590.1520(1460) フェニル
の骨格振動1250 芳香族−〇Cll3逆対称伸縮振
動1100付近 ピラノース環の骨格振動850.82
0 バラ置換フェニルのc+4面外変角振動 実施例5 実施例1に記載したようにセルロースアセテート5.0
部を1,4−ジオキサン41.3部に溶解した。
その後、攪・拌しつつ、36.0部の粉末状水酸比カリ
ウl、を加え、次に693部のP−イソプロピルベンジ
ルクロリドを除々に加え、100℃で攪拌反応させ〆1
゛、、P イソプロピルベンジルクロリドを添加L −
cかC> 1時間後に、粉本状の水酸化カリ零゛ノア・
、2 fl 5;l 、1+、 、1 、’ 、4 ■
−リ/60部を添加し、さらに100℃で9時間攪拌反
応させた。反応終了後、実施例1に記載されているよう
に後処理を行なった。その結果、置換度2.9〔元素分
析値、C77,2196、H8,34%〕のP−イソプ
ロピルベンジルセルロースが87%のμ率で得られた。
得うt’L * P−イソプロピルベンジルセルロース
の赤外吸収スペクトルを第5図に示したが、以下に主要
な吸収帯の波数と帰属を記す。
(波数) 〔σ−1〕(帰 属) 3100、3060.3010 フェニルのCII伸縮
伸縮振動290逝 びクリコース骨格06位のC■]2伸 縮振動 1900、1800、(1730) バラ置換フェニル
の倍音及び結合音 1620(1580)、1520(1460)フェニル
の骨格振動1380、(1360) イングロビル基の
骨格振動1100伺近 ピラノース環の骨格振動850
、820 バラ置換フェニルのCH面外変角振動 実施例6 反応及び後処理は、実施例1に記載されているように実
施するが、1.4−ジオキサンは41.3部から100
..0部に変更し、さらにベンジルクロリドのかわりに
、1−(クロルメチル)ナフタリン72.6部を使用し
た。その結果、置換度3.0〔元素分析値、C80,3
8,96、)−15,92%〕の1−ナフチルメチルセ
ルロースが84%の収率で得られた。得られた1−ナフ
チルメチルセルロースの赤外吸収スペクトルを第6図に
示したが、以下に主要な吸収帯の波数と帰属を記す。
(を皮!’l’) 1−cm ’ l (2X1) 属
):(050ナフタリンのCtl伸縮振動2900伺近
 1−ナフチルメチル基及びグルコース骨格06位の0
112伸縮振動 1600、1515(1460) ナフタリンの骨格振
動1100付近 ピラノース環の骨格振動ン300.7
80 ナフタリンの隣接311の(゛11面外変角振動 740 リフタリンの1隣接4+1の(゛11而外変角
振動 実施例7 反応及び後処理は、実施例1に記載されているように実
施するが、ベンジルクロリドのかわりにシンナミルクロ
リド62.7部を使用した。その結果、置換度2.8〔
元素分析値、C76,8,0%、H6,71%〕のシン
ナミルセルロースが87%ノ収率で得られた。得られた
シンナミルセルロースの赤外吸収スペクトルは第7図に
示したが、以下に主要な吸収帯の波数と帰属を記す。
(波数) Ccm−’) (帰 属) 3100〜3000 フェニルのC1,1伸縮振動29
00付近 シンナミル基及びグルコース骨格C6位の0
112伸縮振動 1660 シンナミル基のC−C伸縮振動1600(1
580)、1500(1450)フェニルの骨格振動の
トランスHのC[1面外変角振動 740.700 モノ置換フェニルのCH面外変角振動 比較例1 精製したコツトンリンター10部を氷酢酸中で24時間
以上膨潤処理して総量40部まで絞ったものに7s硫酸
30部と無水酢酸90部を混合した混酸を滴下し反応温
度40°Cで5時間攪拌反応させた。反応終了後、硫酸
の中和及び加水分解は行なわずに反応溶液を大量の水中
に滴下して、セルロースアセテート(置換度約3)を沈
殿させた。
収率は96%であったっ得られたセルロースアセテ−1
−5,0部を用い、実施例1に記載した方法でベンジル
化を実施し/ζ、その結果、置換度2.9(元素分析値
、C74,56%、IL6.52%〕のベンジルセルロ
ースが53%の収率で得られた。反応生成物・は置換度
29のベンジルセルロースであったが、茶色を呈してお
り、収率が実施例1に比べて低いものであった。
【図面の簡単な説明】
第1図はベンジルセルロース、第2図はP−メチルベン
ジルセルロース、第3図はP−クロルベンジルセルロー
ス、第4図はP−メトキシベンジルセルロース、第5図
はP−イソプロピルベンジルセルロース、第6図は1−
ナフチルメチルセルロース、第7図はシンナミルセルロ
ースのそれぞれ赤外吸収スペクトルである。 特許出願人 ダイセル化学工業株式会社手続ft1li
正渕(自発) 昭和60年 2月29日 2、発明の名称 高置換度セルロースエーテルとの製法 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 住 所 大阪府堺市鉄砲町′1番地 名 称(290)タイセル化学上梨株式会礼代表者 久
保1)美文 11 、゛) 4、補正命令の日イ」 自弁7111止(1)明l81
gの第4頁第7行目に[持つこがJとある記載を1持つ
ことが」と補正する。 (2i明Il書の第5頁第7行目に「方法しては」とあ
る記載を1″方法としては」と補正する。 (31明細書の第5頁第19行目に[ベンジルクロリド
用いて」とある記載を「ベンジルクロリドを用いて」と
補正1゛る。 (4)明細書の第7頁第10行目にF本発明者らは」と
ある記載を「本発明者は」と補正する。 (5)明細書の第10頁第8行目〜第10行目に、「9
〜60モル、好ましくは15〜45モルであり、置換度
が2.9以上のセルロースエーテルを製造する場合は、
30〜45モルである。」とある記載を「9〜60モル
、好ましくは11〜45モルである。」と補正する。 (6)明lll書の第10負最下行の3つの構造式中右
端(7)明細書の第13頁第10行目〜第13行目に1
9〜60モル、好ましくは、15〜36モルであり、置
換度が2.9以上のセルロースエーテルを製造する場合
は24〜36モルである。」とある記載を[3〜60モ
ル、好ましくは6〜36モルである。jと補正する。 (8)明細書の第22頁第11行目〜第12行目に「ρ
−ルソブロピルベンジル基及びグリコース骨格06位の
CH2伸縮振動」とある記載を[ρ−イソプロピルベン
ジル基及びグルコース骨格06位のCl−12伸縮振動
」と補正する。 以上

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 置換度2.0以上のセルロースアセテートを有機溶1t
    il−に溶解し、塩基の存在下に、一般式RCI−12
    X(但し、Rは芳香族基、複系芳香族基、ビニル基、ア
    セチニル基又はそれらの置換体であり、Xは塩水又は真
    先である。)で表わされるエーテル化剤を作用させるこ
    とを特徴とする、高置換度のセルロースエーテルの製法
JP59068903A 1984-04-06 1984-04-06 高置換度セルロ−スエ−テルの製法 Expired - Lifetime JPH0647603B2 (ja)

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