JPS60209319A - 車両用空調装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両用字１ｔｄ装置に関するもので、特に農業
用トラクタ、ホイール１−１−ダ等の建設、産業車両に
用いて好適なものである。

〔従来技術〕

従来、この種の車両においては、運転席が非常に狭いた
め、空調装置を設置するスペースに欠けており、そのた
め空調装置の空調ユニットを通常運転室の天井または屋
根−にに配置して、冷風および温風の吹出［二１を運転
室の天井に取イ・口Ｊる構造を採用している。

ところが、このような従来構造においては、暖房時、天
井の温風吹出「１から足もとに向Ｕて温風を吹出した時
、温風の一部は足もとに達する前に上昇気流となって乗
員に向かうため、乗員の上半身温度が高くなり、頭寒足
熱の快適性がｉηられにくいという欠点がある。また、
この欠点を解消する目的で大力の空調ユニソｌ−と、乗
負足もとに配置した温風吹出口とをダクトで結合して頭
寒足熱（２） の快適性を得る空調装置も従来提案されているが、この
構造では運転室内にダクト装置のためのスペースを特別
に確保する必要が生じ、取付上の困難さが生じるととも
に、コスト高となる欠点がある。

〔発明の目的〕

本発明は上記点に鑑みてなされたもので、建設、産業用
車両のごとく運転室が狭くて天井もしくは屋根上にしか
空調装置の設置スペースを確保できない車両においても
、頭寒足熱の快適な暖房感が得られ、かつコストの安い
車両用空調装置を提供することを目的とする。

〔実施例〕

以下本発明を図に示す実施例について詳述する。

第１図、第２図において、■は建設、産業用の車両の運
転室、２は空調ユニットで、運転席１の屋根１ａと天井
１ｂの間に配置されている。天井１ｂの前方側には前面
窓ガラス１ｃに向かう温風吹出口３、乗員Ａの上半身に
向かう冷風吹出口４がボ月用・等の適宜な手段で左右２
箇所に取付けられている。この両次出口３．４にはそれ
ぞれ吹出しく３） グリル３ａおよび４ａが回動自在に取（＝ｉ　Ｌ：ｌら
れている。冷温風の吹１１１シ方向（矢印１３．Ｃ）は
吹出しグリル３ａ、４ａの方向を調節することによって
行なう。また天井１ｂには吹出口３および４の反対側す
なわち車両後方側に内気吸入口フィルタ５がスクリュ等
の適宜な手段で脱着可能に取付ＬＪられている。ごこて
、フィルタ５に隣接して、外気吸入口フィルタ１３が設
りられ、これら両フィルタ５，１３の空気通路は内外気
切替ダンパ１４によって開閉される。空δＩＩＪユニッ
ト２ば電動送風機６、エバポレータ７、ヒータコア８、
温度調節用ダンパ９ａ、９ｈ、吹出口りＪ替ダンハ１０
ａ。

１０ｂで構成されている。ヒータニ１７８の両側に冷風
バイパス路１１ａ、ｌｌｂが設けてあり、温度調節用ダ
ンパ９ａと９ｂの開度をかえることによりヒータコア８
を通る空気量（温風量）とバイパスする空気量（冷風量
）の割合を調節する。吹出口切替ダンパ１．Ｏａ、１０
ｂは空調された空気を温風吹出口３または冷風吹出口４
へ分配するものである。また、天井１ｂにおいて乗員が
操作しく４） やすい位置には空調装置の制御パネル１２が設けてあり
、この制御パネル１２は第３図に示す構成であり、その
温度調節レバー１２ａと温度調節用ダンパ９ａと９ｂが
、また吹出口切替レバー１２ｂと吹出口切替ダンパ１０
ａとｔｏｂがそれぞれコントロールケーブル等を介して
連動作動する様になっている。なお、ヒータコア８は第
４図に示すように車両エンジン１５の冷却水を熱源とし
て空気を加熱するものであり、温水弁１６を介してホー
スにより車両エンジン１５の冷却水回路に接続されてい
る。前記温水弁１６は温度調節ダンパ９ａ、９ｂと連動
して開閉されるようになっている。また、エバポレータ
７はフレオンガス等を冷媒として空気を冷却するもので
あり、冷媒入口部には膨張弁２０が一体的に設けられて
おり、かつ車両側に配置されたコンプレッサ１７、コン
デンサ１８、レシーバ１９などの冷凍サイクル部品とポ
ース等の配管で接続されている。ここで、コンプレッサ
１７は電磁クラッチ２１を介して車両エンジン１５によ
り駆動されるようになっている。

（５） この電磁クラッチ２１の通電を制御パネル１２内の空調
スイッチ１２ｃの操作により断続することにより、冷凍
サイクルの作動すなわちエバポレータ７による冷房作用
を浮動できるようになっている。また、制御パネル１２
には電動送風機６の停動及び速度切替を行なうファンス
イッチレバー１２ｄおよび内外気切替ダンパ１４をコン
トロールケーブル等を介して操作する内外気切替レバー
１２ｅが設けられζいる。

次に、本実施例装置の作動を説明する。いま、レバー１
２ｄを操作して電動送風機６を作動させると、車室内の
空気（内気）又は車室外の空気（外気）が電動送風１ｍ
　６により内気吸入「１フイルタ５又は外気吸入口フィ
ルタ１３を通って空調ユニット２内に導入される。この
とき、空調スイッチ１２ｃを操作してコンプレッサ】７
を作動させておれば、送風空気はまずエバボレータフに
送られて冷却される。次いで、この冷却された空気はヒ
ータコア８側へ送られる。ここで、空調装置の制御パネ
ル１２内の温度調節レバー１２ａが最大（６） 冷房位置（ＣＯＯＬ位置）に操作されていると、温度調
節用ダンパ９ａ、９ｂが実線位置にあり、エバポレータ
７から送られている冷風はヒータコア８および冷風バイ
パス路１１ａ、ｌｌｂを通るが、ヒータコア８への温水
がダンパ９ａ、９ｂと連動する温水弁１６によって遮断
されているため、送風空気がヒータコア８で加熱される
ことはない。

一方前記温度関節レバー１２ａが量大暖房位置（ＨＯＴ
位置）にある時は温度調節用ダンパ９ａ。

９ｂが２点鎖線位置にあり、冷風バイパス路１１ａ、ｌ
ｌｂが閉じられて送風空気の全量がヒータコア８に送ら
れる。また、最大冷房位置（Ｃｏ。

Ｌ位置）以外では温水弁１６が常に開弁しヒータコア８
に温水が流入する様になっているので、送風空気はヒー
タコア８で加熱される。最大冷房と最大暖房の中間の任
意の温度設定においては温度調節用ダンパ９ａ、９ｂが
一点鎖線で示す中間位置にあるので、ヒータコア８へ流
入して加熱された空気（温風）と冷風バイパス路１１ａ
、Ｌｌｂを通った空気（冷風）がヒータコア８の）流で
合（７） 流し混合する。従って、この温風と冷風の混合比をレバ
ーｔＺａにてかえることにより任意の温度の吹出空気を
得ることができる。

任意の温度に調節された空気は吹出口りＪ替ダンパｔｏ
ａ、１０ｂ側へ送られる。ここで、前記制御パネル１２
内の吹出口切替レバー１２ｂがＶＥＮＴモード位置（冷
房吹出し位ｔｆ）にある時には、吹出口切替ダンパ１．
Ｏａ、１０ｂが実線位置にあり、全量の空気が冷風吹出
口４に送られ、吹出しグリル４ａから乗員Ａの上半身に
向かって矢印Ｃのごとく吹き出される。また、前記吹出
口切替レバー１２ｂがＨｌミＡＴ／ＤＥＦモード位置（
ヒータ／デフロスタ吹出し位置）にある時には吹出口切
替ダンパ１０ａ、１０ｂが２点鎖線位置にあり、全量の
空気が温風吹出口３に送られ、吹出しグリル３ａから矢
印Ｂのごとく窓ガラスＩＣに向かって吹出され、窓ガラ
スｌｃの曇りを除去するとともに乗員Ａの足もと暖房を
行なう。前記吹出切替レバーがＢ　１−　Ｌ　Ｅ　Ｖ　
ＥＬモモ−位置（パイレベル吹出し位置）にある時は吹
出口切替ダンパ１０（８） ａ、１０ｂが中間の一点鎖線位置にあり、吹出しグリル
３ａと４ａの両方から車室内に空気が吹出される。ここ
で、前記温度調節レバー１２ａが最大暖房位置にある暖
房開始直後には急速に室温を上げるため、吹出口グリル
３ａ、４ａのすべてから温風を吹出すが、室温がある程
度の温度に達した時に前記温度調節レバー１２ａを最大
暖房位置から最大冷房方向へ少し戻してやると、温度調
節ダンパ９ａ、９ｂが開き冷風がバイパス路１１ａ。

１１ｂに流入するので、空調ユニット２の両側部は中央
部よりやや低い（１５〜３０℃くらい）温度分布となる
。そして、空調ユニット２の中央部の高い温度の空気は
吹出口切替ダンパ１０ａ、ＩＱｂの間を通って温風吹出
口３、吹出しグリル３ａから窓ガラスＩＣ％乗員足もと
に向けて吹出される。一方、空調ユニット２の両側部の
空気は冷風と温風が混合してやや低い温度の空気となり
、このやや低温空気は、吹出口切替ダンパ１０ａ。

ｔａｂですくわれて冷気吹出口４、吹出しグリル４ａか
ら乗員の上半身に向って吹出すので、頭寒（９） 足熱の快適な吹出し空気温度分布を得ることができる。

なお、富時鳥体に）虱が当っていると不快感を感じるこ
とがあるが吹出しグリル３ａおよび４ａは風向調節がで
きるため、乗員に風を当−（たり、逃がしたりすること
が自由に選択でき、従って乗員の体調、好みに応じたｉ
＋！ｉすＪな空調状態を実現できる。

なお、上述の実施例は本発明の好適な態様を示すもので
あるが、本発明はこれに限定されることなく下記のごと
き種々の変形が可能である。

前述の実施例では車室内列の空気を切替導入する内外気
切替式空調装置について説明したが、車室外の空気のみ
を取入れる外気導入式も、車室内の空気のみを取入れる
内気循環式、あるいは外気と内気の両者を混合して取入
れる内外気混合式の空調装置等においても同様に本発明
を実施できることはもちろんである。

また、乗員の上半身に向かう吹出しグリル４ａは、前述
の実施例では乗員の前方に配置したが、乗員の上半身を
ねらう位置ならどの位置でも良く（１０） 例えば乗員の左右両サイドの上方位置に吹出しグリル４
ａを設置してもよい。

また、送風機６の送風用ファン、冷風バイパス路１１ａ
、ｌｌｂ、吹出口切替ダンパ１０ａ、１０ｂ、吹出しグ
リル３ａ、４ａを、前述の実施例ではそれぞれ左右２ケ
所づつ配置したが、これらをそれぞれ１ケ所づつ配置し
ても良い。

また、前述の実施例では、運転室１の屋根１ａと天井１
ｂの間に別個のケースから成る空調ユニット２を配置し
たが、天井１ｂに隔壁を設けて、この天井１ｂ及び隔壁
がユニットケースを兼ねる車体構造としても良い。

また、前述の実施例はエバポレータ７とヒータコア８を
備えるオールシーズンタイプの空調装置としたが、ヒー
タコアのみを有するヒータタイプの空調装置でも本発明
は適用できる。

〔発明の効果〕

上述したように本発明によれば、暖房モード時に温風吹
出口３からは前面窓ガラスＩＣあるいは乗員足もとに向
かって温度の高い空気を吹出し、冷風吹出口４からは乗
員の上半身に向かってやや温度の低い空気を吹出すこと
ができるので、従来のごとき天井部から乗員足もとに至
る長い温風ダクトを必要とすることなく、頭寒足熱の快
適な温度分布を得ることができ、従って構造の簡単な低
コスｌの空調装置で快適な空調フィーリングを実現でき
るとい・う効果が人である。

【図面の簡単な説明】

図面ば本発明の一実施例を示すもので、第１図は本発明
装置を装着した車両の運転室部分の概略縦断面図、第２
図は第１図の空ｉＪ！ａユニット部の概略横断面図、第
３し１は第１図の制御パネルの正面図、第４図は冷凍サ
イクルおよび温水回路を示す模式図である。 ■・・・運転室、■ｂ・・・天井、ｌｃ・・・前面窓ガ
ラス、２・・・空調ユニット、３・・・温風吹出口、４
・・・冷風吹出口、６・・・送風機、７・・・エバポレ
ータ、８・・・ヒータコア、９ａ、９ｂ・・・温度調節
ダンパ、ｌｌａ。 ｌｌｂ・・・バイパス路。 代理人弁理士　岡　部　隆

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 車室内又は車室外の空気を吸入して送風する送風機と、
   この送風機の送風空気を加熱するヒータコアと、このヒ
   ータコアの側部に設けられ、前記送風空気を前記ヒータ
   コアに対してバイパスして流すバイパス路と、前記ヒー
   タコアを通過する空気量と前記バイパス路を通過する空
   気口の割合を調整する温度調節用ダンパと、運転室の天
   井に配置され、車両の前面窓ガラスあるいは乗員足もと
   に向かって空気を吹出すことが可能な温風吹出口と、運
   転室の天井に配置され、乗員の上半身に向かって空気を
   吹出すことが可能江冷風吹出口とを具備し、更に前記ヒ
   ータコアおよびバイパス路の下流側空気通路において比
   較的低温空気の流れる部位に前記冷風吹出「１を、また
   比較的高温空気の流れる部位に温風吹出口をそれぞれ接
   続したことを特徴とする車両用空調装置。 （１）