JPS6020541B2

JPS6020541B2 - 鉄筋コンクリ−トラ−メン構造物の鉄筋組立て工法

Info

Publication number: JPS6020541B2
Application number: JP50086042A
Authority: JP
Inventors: 卓夫佐藤
Original assignee: Fudo Construction Co Ltd
Current assignee: Fudo Tetra Corp
Priority date: 1975-07-11
Filing date: 1975-07-11
Publication date: 1985-05-22
Also published as: JPS529935A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は鉄筋コンクリートラーメン構造物の鉄筋組立
て工法に関し、特に現場又は工場等において予め絹立て
たラーメン構造の鉄筋パネルを利用した鉄筋コンクリー
トラーメン構造物の鉄筋組立て工法に関するものである
。

従来の鉄筋コンクリート構造物の鉄筋組立て工法は、現
場において基礎上に柱筋を継足して柱部を形成するとと
もに梁筋を柱部間に掛け渡して梁部を形成する工法をと
るか、或いは柱筋と梁筋により、それぞれ柱部と梁部を
別々に製作し、これを施工現場において基礎上に組立て
る工法がとられていた。

しかし、このような工法によると、施工現場における柱
筋や梁筋の組立作業や壁筋の組込み作業に人手と時間を
要し、また多数の人手によって現場で組立てを行なうの
で、配筋の精度を高度に総持することが難かしい問題が
あった。

一方、柱が驚く壁のみで荷重を支えるようにした、いわ
ゆる壁式鉄筋コンクリート構造物において、鉄筋組立て
のプレハブ化を図った工法が特関昭４８−２５３３２号
公報に示されているが、この技術は壁式鉄筋コンクリー
ト構造物に関するものであるから、柱、梁、壁等からな
る通常の鉄筋コンクリートラーメン構造についてのプレ
ハブ化工法については示すところがなく、特に柱部の形
成方法については全然示していない。

そこで、この発明は鉄筋コンクリートラーメン構造物の
鉄筋組立てをプレハブ化した工法を提供することを目的
とする。

上記の目的を達成するために、この発明は複数本の柱筋
によって形成した左右一対の柱部に複数本の梁筋によっ
て形成した梁部を溶接などによって固着し、かつ上記の
柱筋と梁筋に壁筋を連結することにより構成されるラー
メン構造の鉄筋パネルを予め現場又は工場において製作
し、上記の鉄筋パネルを複数枚相互にその柱部を接近し
て立設し、接近した柱部相互を帯筋などにより連結して
構造物の１本の柱の骨組を形成するようにしたものであ
る。

以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

ａ施工現場で製作する場合（第１図から第８図参照）
この場合は、輸送の制限を受けないため、蓬物の複数階
の高さをもつた鉄筋パネルＰを地組みにより製作するこ
とができる。

鉄筋パネルＰの製作からその立設に至るまでの工程は次
の（１）〜（Ｖ）のとおりである。（１）左右両側に
一定の間隔をおいて、所要数の柱筋１を平行に配置し、
各柱筋１に帯筋２を外装し、左右の柱部３，３を形成す
る（第１図，第２図参照）。

（０）上記柱部３，３内に複数の梁筋４にあばら筋６
を外装することによって形成される梁部７の両端部を挿
入する。

この場合、梁筋４両端部のアンカー筋５は、柱部３，３
の帯筋２内に挿入され、柱筋１に溶接される。（風）柱
部３，３の外側方から横壁筋８を挿入するとともに梁部
７の上下方向から縦壁筋９を挿入する（第３図参照）。
横壁筋８は柱部３，３の帯筋２と結束し、また縦壁筋９
は梁部７のあばら筋６と結束し、横壁筋８、縦壁筋９相
互も結束する。（Ｗ）上記（１）〜（ｍ）の工程を実
施することにより、鉄筋パネルＰを複数牧製作したのち
、第４図及び第５図に示すように、各鉄筋パネルＰをク
レーン等を用いてそれぞれの柱部３，３が接近するよう
に基礎１０上に立設し、基礎１０の鉄筋１１と各柱部の
３，３の柱筋１とを継手１２を介して溶接一体化する。

この継手１２はアングル形の型鋼で形成されたものであ
る（第６図ａ，ｂ図参照）。（Ｖ）鉄筋パネルＰの相互
間の連結は、第７図および第８図に示すように、隣接す
るパネルＰの柱部３の外側柱筋１相互間にＵ字形の帯筋
１３，１３を前後から挿入し、外装することによって行
ない、これによって構造物の１本の柱の骨組を形成する
。なお、上記鉄筋パネルＰの列と直角方向の配筋は従来
どおりの現場配筋により行なう。

以上のようにして配筋を完了したのち、コンクリート１
４を打設し、鉄筋コンクリ−トラーメン構造物を完成す
る。

ｂ工場で製作する場合工場で製作する場合は、輸送上の制限を受けるため、前
記の鉄筋パネルＰを細分化した鉄筋パネル単位体Ｐ′を
製作し、これを施工現場において粗立てる。

すなわち、第９図に示すように、鉄筋パネル単位体Ｐ′
は、前述の鉄筋パネルＰを製作する場合と同様の要領で
、１階分の高さの柱部１５，１５を形成するとともに、
その中間に梁部１６を形成し、かつ縦横の壁筋１７を配
筋することにより構成される。

なお、鉄筋パネルＰの上下端部を形成する単位体は、半
階分の高さに形成される。

上記の鉄筋パネル単位体Ｐ′は、施工現場において、下
層から順に積み上げ、前記と同様の継手１２（第６図参
照）によって連結し、ラーメン構造の鉄筋パネルＰを構
成する。

以下、同様にして複数枚の鉄筋パネルＰを礎成し、相互
に隣接して立設するとともに「柱部１５，１５相互を帯
筋１３（第７図、第８図参照）により連結する。以後前
記の場合と同様にしてコンクリートを打設する。以上述
べたように、この発明の工法は、ラーメン構造の鉄筋パ
ネルを予め現場又は工場において製作することによりプ
レハブ化したものであるから、所要部材を直接現場で絹
立てる従来の工法に比べて配筋精度が向上するとともに
、省力化及び作業の能率化を図ることができる。

また、上記の鉄筋パネルは、柱部、梁部、壁筋等でなり
、隣接する鉄筋パネルの柱部相互を帯筋により連結する
ことによって構造物の１本の柱の骨組を形成するように
したものであるから、複数の鉄筋パネルの構造を基本的
に同一の構造とすることができ、設計施工の画一化を図
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図から第３図は組立工程順の斜視図、第４図は「パ
ネルを立設した状態の正面図、第５図はパネルを立設し
た状態の平面図、第６図ａは継手部分の正面図、第６図
ｂ‘ま継手部分の断面図、第７図は柱部結合状態の平面
図、第８図は第７図の正面図、第９図は他の実施例の鉄
筋パネル単位体Ｐの正面図、第１０図はパネル単位体の
組立状態の正面図である。１……柱筋、２・・・・・・帯筋、３……柱部、４・・
・・・・梁筋、５…・・・アンカー筋、６・・・・・・
あばら筋、７・・・…梁部、８……横壁筋、９・・…・
縦壁筋、１３・…・・帯筋、１５……柱部、】６・・・
・・・梁部、Ｐ・・…・鉄筋パネル「Ｐ・…・・鉄筋パ
ネル単位体。図船第２図第３図第４図第５図第６図第７図第８図第９図第１０図

Claims

【特許請求の範囲】

１複数本の柱筋によつて形成した左右一対の柱部に複
数本の梁筋によつて形成した梁部を溶接などによつて固
着し、かつ上記の柱筋と梁筋に壁筋を連結することによ
り構成されるラーメン構造の鉄筋パネルを、予め現場又
は工場において製作し、上記の鉄筋パネルを複数枚相互
にその柱部を接近して立設し、接近した柱部相互を帯筋
などにより連結して構造物の１本の柱を骨組を形成する
ことを特徴とする鉄筋コンクリートラーメン構造物の鉄
筋組立て工法。