JPH0565662B2 - - Google Patents

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JPH0565662B2
JPH0565662B2 JP62186126A JP18612687A JPH0565662B2 JP H0565662 B2 JPH0565662 B2 JP H0565662B2 JP 62186126 A JP62186126 A JP 62186126A JP 18612687 A JP18612687 A JP 18612687A JP H0565662 B2 JPH0565662 B2 JP H0565662B2
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JP
Japan
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beams
main
wall structure
reinforcement
building
Prior art date
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JP62186126A
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English (en)
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JPS6429535A (en
Inventor
Masami Hashimoto
Juichiro Ogawa
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Shimizu Construction Co Ltd
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
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Publication date
Application filed by Shimizu Construction Co Ltd filed Critical Shimizu Construction Co Ltd
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Publication of JPS6429535A publication Critical patent/JPS6429535A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、建築物の骨組を構成する外壁構造
体に係り、特にチユーブ架構形式の高層建築物の
骨組に適用して有効な外壁構造体に関するもので
ある。
「従来の技術」 従来、高層建築物の架構形式として、第9図に
示すようなチユーブ架構が知られている。この架
構形式は、それぞれ柱1…と梁2…とで構成した
X方向フレーム3,3、およびY方向フレーム
4,4とによつて、建築物の外壁フレームを構成
するチユーブ状(筒状)の外壁構造体5を構築
し、この外壁構造体5のみに設計荷重や地震力等
を負担させるものである。このような架構形式で
は、外壁構造体5の内部を無柱および無梁とする
ことが可能であり、平面計画上自由度の高い、ま
た居住性に優れた内部空間を得ることができる。
このようなチユーブ架構においては、外壁構造
体5全体で例えば地震力に抵抗するために、地震
力をその加力方向に並行するフレームだけでなく
それに直交するフレームに対しても負担させるよ
うにしている。このことは、地震力を、その向き
に並行するフレームのみに負担させようとする従
来一般の架構形式と大きく異なる点である。
たとえば、第9図中に実線矢印で示すようなX
方向の地震力が加わつた時には、それに並行する
X方向フレーム3,3に生じた軸力の一部を、そ
れに直交するY方向フレーム4,4に伝達して、
地震時軸力を両者で負担するようになつている。
この場合、X方向フレーム3,3の各柱1…は、
第9図下部に示す向きの軸力が生じるが、これら
の応力がY方向フレーム4,4にも伝達されて、
それらの各柱1…にも第9図下部に示すような軸
力が生じることになる。第10図は、このような
X方向の地震力に対してY方向フレーム(直交フ
レーム)4の各柱1…に生じる応力の軸力分布状
態を示すものであり、この図から明らかなよう
に、軸力は外側の柱で大きくなつている。
なお、地震力の向きが第9図中の破線矢印のよ
うなY方向である場合には、その場合の並行フレ
ームであるY方向フレーム4,4から、直交フレ
ームであるX方向フレーム3,3に対して、同様
に応力が伝達されることになる。
ところで、以上で述べたように外壁構造体5全
体で地震力を負担し、並行フレームから直交フレ
ームに有効に伝達されるためには、各フレーム
3,3,4,4の柱間隔(スパン)を従来一般の
構造体に比べて小さくし、梁2の剛性をある程度
高くする必要がある。
「発明が解決しようとする問題点」 上記したように従来のチユーブ架構において
は、梁2が短スパンとなることから、その梁2を
靭性の高い鉄骨造(S造)ないし鉄骨鉄筋コンク
リート造(SRC造)としており、これらの構造
より靭性に劣る鉄筋コンクリート造(RC造)で
は実現されなかつた。
仮に、鉄筋コンクリート造で梁2を形成すると
なると、前記2つの構造と同等もしくはそれ以上
の靭性を梁2に持たせるために梁成をより大きく
しかつ剪断補強筋量を増やす必要がある。
ところが、梁成寸法を大きくすると、梁重量が
大きくなつて梁全体の重量増加分を支えるだけの
剛性を柱1等に与える必要があり、コストアツプ
となるばかりか工事期間も長くなるという諸問題
が生じる。また、階高が高くなつて、建築物の高
さ制限に接触するなどの問題も生じる。さらに、
剪断補強筋は靭性を保とうとすると、非常に細か
いピツチが必要となり、鉄筋量が増えるだけでな
く、コンクリート打設にも問題が生じる。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、
短スパン梁に鉄筋コンクリート梁を適用してチユ
ーブ架構を鉄筋コンクリート造で実現し、しかも
工事費の低減および工期の短縮を図ることの可能
な構築物の構造体を提供することを目的としてい
る。
「問題点を解決するための手段」 この発明は多層階建築物の外壁部の位置に立設
された複数の柱と、それらの柱相互間に架け渡さ
れた梁とによつて構築された建築物の外壁構造体
であつて、前記梁は、当該梁の長手方向に配され
た主筋の少なくとも一部が互いに梁の長手方向中
央部で鉛直面に沿つてX字状に交差しかつ主筋の
仕口部に埋設される端部が該主筋の延伸方向に対
して略90°互いに上下に対抗する方向に湾曲され
て配筋された構造の鉄筋コンクリート梁で構成し
たことを特徴とするものである。
「作用」 このような外壁構造体の梁においては、主筋が
梁の長手方向に並行な方向だけでなく、互いに交
差したいわゆるX型配筋となつており、靭性およ
び強度が通常の配筋の梁に比較して格段に向上さ
れる。
「実施例」 以下、この発明を高層集合住宅建築物に適用し
た場合の実施例について、第1図ないし第8図を
参照して説明する。第1図はこの建築物の外壁フ
レームを構成している構造体10の全体概略構成
を示す斜視図である。
この建築物は、上述した従来の構造体5と同様
のチユーブ架構によるものであり、その構造体1
0は、それぞれ柱11…および梁12…によつて
構成されているX方向フレーム13,13および
Y方向フレーム14,14によりチユーブ状に構
成されていて、この構造体10全体で地震力に抵
抗するようにされている。そして、この構造体1
0において、その梁12…は第7図に示すように
主筋の一部がX字状に交差して配された構造の鉄
筋コンクリート梁(RC梁)で構成されている。
このRC梁12を詳細に説明すると、第2図に
おいて2点鎖線で示すものはコンクリート製の短
スパンであるRC梁12の型枠12Aの形状であ
り、このRC梁12は予め工場等においてプレキ
ヤストされたPC梁で形成されているものである。
また、第2図で実線で示すものは、RC梁12の
補強のための各種の鉄筋で、15は平行主筋、1
6はX型主筋、17は平行主筋15に巻回された
助(あばら)筋である。前記平行主筋15は、
RC梁12の横断面において四隅に、RC梁12の
長手方向に平行に配されている。一方、前記X型
主筋16は、RC梁12の長手方向に平行な仮想
垂直面Pを挟んで、互いにX字状に交差して二対
配されており、これら二対のX型主筋16の配置
は、同一のRC梁12においてはそれぞれ同じ向
きになつている。すなわち第4図に示すように
RC梁12の横断面において、上側の配筋がそれ
ぞれ前記仮想垂直面Pの同じ側にくるようになつ
ている。そして、このX型主筋16の配置におい
て2つのタイプのものが採用される。すなわち、
タイプ1のRC梁12aにおいては、RC梁12の
横断面視野(第3図におけるA−A視野)におい
て、第4図に示すように、X型主筋16aの配置
が、上側の配筋が仮想垂直面Pの右側に、下側の
配筋が左側にくるようになつている。また、タイ
プ2のRC梁12bにおいては第5図に示すよう
に、X型主筋16bの配置が、上側配筋が左側
に、下側配筋が右側にくるようになつており、両
者は鏡面対称の関係にある。そして、これらの主
筋15,16の両端部はRC梁12の端面より突
出しており、平行主筋15はそのまま延び、一方
X型主筋16は一旦水平方向に屈曲されるととも
に、その先端が互いに上下に対向する方向に(主
筋の延伸方向に対して略90°交差する方向に)屈
曲されてL字状アンカ18,19が形成され、仕
口部に定着されている。なお、X型主筋16は、
長手方向端部における形態が自由であつて、L字
状アンカ18,19のかわりにその形状をU字状
アンカとしてもよい。また、梁12としては前記
のようにPC化されたRC梁を用いてもよいが、現
場で配筋およびコンクリート打設を行つて形成し
てもよい。
このように構成されたRC梁(PC梁)を壁面構
造体10に適用して施工する方法を、PC梁12
を仕口部(柱との交差部)を介して直列につなぐ
場合について第6図ないし第8図を参照して述べ
る。
まじ、PC梁12を予め梁下までコンクリート
打設された柱1,1間に、または適当な架台によ
つて柱1,1間に位置設定をし、予め柱1におい
て構築された柱主筋20と前記L字状アンカ1
8,19を交錯させ、あるいは他の補助筋などを
使つて仕口部21の配筋を行い、仕口部21に型
枠を配してコンクリートを打設する。これを順次
行つてPC梁構造を構築して行くが、仕口部21
を介してつながるPC梁12は、タイプ1のPC梁
12aとタイプ2のPC梁12bを交互に使用す
る。この場合には、PC梁12a,12bの端部
に突出したL字状アンカ19a,19bの配置
が、第8図に示すように同じ向きに揃うことにな
り、従来の場合に比較してアンカ19間の〓間が
なくなり、連結が容易になり、また仕口部21に
おいて左右のPC梁12a,12bからのアンカ
18,19が干渉しないので、一方のPC梁12
が設置された後、他方のPC梁12を上から落と
しこむことが可能になり、作業が容易になる。
このようにして構築された鉄筋コンクリート造
の外壁構造体10においては、RC梁12の主筋
の一部がX型の配筋となつているので、その靭性
が向上しており、地震力によつて脆性的な剪断破
壊をしにくいことは明らかである。また、プレキ
ヤスト化されているので、現場での作業が大幅に
軽減され、事前に充分な管理のもとで製造でき、
主筋15,16や助筋17の配置その他の寸法精
度の高いPC梁12が製造される。
このように従来、梁12をS造、SRC造とし
なければチユーブ架構形式の外壁構造体10を実
現できなかつたものが、靭性および強度をアツプ
させたRC梁12を用いることにより、RC造でも
つてチユーブ架構形式の外壁構造体10を実現す
ることができる。
「発明の効果」 以上詳細に説明したように、この発明は多層階
建築物の外壁部の位置に立設された複数の柱と、
それらの柱相互間に架け渡された梁とによつて構
築された建築物の外壁構造体であつて、前記梁を
該梁の長手方向に配された主筋の少なくとも一部
が互いに梁の長手方向中央部でX字状に交差して
配筋された構造の鉄筋コンクリート梁で構成した
ので、通常配筋の鉄筋コンクリート梁に比較して
梁の靭性および強度が格段に向上し、よつてこの
鉄筋コンクリート梁に短スパン梁として使用でき
るだけの靭性および強度を持たせることができ
る。したがつて、従来鉄筋コンクリート造では実
現しえなかつたチユーブ架構形式の外壁構造体を
実現することができる。
また、梁の主筋の仕口部に埋設される端部を、
該主筋の延伸方向に対して略90°となるように湾
曲させてしているので、仕口部に対し強固な結合
力が得られ、また、主筋の端部同士を連結させる
必要がなく、しかもそれら主筋端部相互間の位置
関係が干渉をしない範囲であれば主筋を各々別個
独立に自由に配置できることから、現場での配筋
作業が容易になり施工性が向上する。
さらに、上記のごとく主筋の配置自由度が増す
ため、主筋に高い配置精度が要求されず、個々の
鉄筋コンクリート梁を容易にプレキヤスト化する
ことができ、しかも、主筋の端部が上下に対向す
る方向に湾曲されているため、同主筋端部が梁の
外形延長線上から外方へ出つ張ることがなく、そ
れらプレキヤスト化した鉄筋コンクリート梁を容
易に柱間に挿入配置でき、外壁構造体の施工性が
より向上する。この結果、より優れた品質のプレ
キヤスト梁を低コストで大量に提供することがで
き、かつ現場での施工工数の低減が図れて外壁構
造体の工期を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は、この発明の一実施例で
あつて、第1図はこの発明の外壁構造体の全体概
略構成を示す斜視図、第2図は鉄筋コンクリート
(RC)梁の構成を示す斜視図、第3図はRC梁の
側面図、第4図はタイプ1のRC梁の第3図にお
けるA−A矢視図、第5図はタイプ2のRC梁の
第3図におけるA−A矢視図、第6図はRC梁を
施工した状態の平面図、第7図は第6図の−
矢視図、第8図は第6図の−矢視図、第9図
および第10図は、従来の外壁構造体を示す図で
あつて、第9図はその全体概略構成を示す斜視
図、第10図は直交フレームでの柱軸力分布を示
す図である。 10……外壁構造体、11……柱、12……梁
(鉄筋コンクリート梁)、16……主筋。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 多層階建築物の外壁部の位置に立設された複
    数の柱と、それらの柱相互間に架け渡された梁と
    によつて構築された建築物の外壁構造体であつ
    て、前記梁は、当該梁の長手方向に配された主筋
    の少なくとも一部が互いに梁の長手方向中央部で
    鉛直面に沿つてX字状に交差しかつ主筋の仕口部
    に埋設される端部が該主筋の延伸方向に対して略
    90°上下に対向する方向に湾曲されて配筋された
    構造の鉄筋コンクリート梁で構成されていること
    を特徴とする建築物の外壁構造体。
JP18612687A 1987-07-25 1987-07-25 External wall structure of building Granted JPS6429535A (en)

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JP18612687A JPS6429535A (en) 1987-07-25 1987-07-25 External wall structure of building

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JPS6429535A JPS6429535A (en) 1989-01-31
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6426401U (ja) * 1987-08-07 1989-02-15

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58204270A (ja) * 1982-05-20 1983-11-28 株式会社大林組 鉄筋コンクリ−ト構造における梁主筋の定着方法
JPS602463A (ja) * 1983-06-02 1985-01-08 岸本産業株式会社 マルチパツク容器及びその包装方法

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JPS602463A (ja) * 1983-06-02 1985-01-08 岸本産業株式会社 マルチパツク容器及びその包装方法

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