JPS60192755A - 薄肉成形品用のゴム変性スチレン系樹脂組成物 - Google Patents

薄肉成形品用のゴム変性スチレン系樹脂組成物

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JPS60192755A
JPS60192755A JP4819984A JP4819984A JPS60192755A JP S60192755 A JPS60192755 A JP S60192755A JP 4819984 A JP4819984 A JP 4819984A JP 4819984 A JP4819984 A JP 4819984A JP S60192755 A JPS60192755 A JP S60192755A
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JP
Japan
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weight
resin composition
aromatic monovinyl
rubber
arom
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JP4819984A
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English (en)
Inventor
Akihito Tohara
登原 明史
Masahiro Sasagawa
雅弘 笹川
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Asahi Kasei Corp
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Asahi Kasei Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、すぐれた成形性と実用強度を有するゴム変性
スチレン系樹脂組成物に関する。
更に詳しくは、射出成形時の樹脂の流動性が非常にすぐ
れ、金型や成形品への低分子付着物が少なく、薄肉であ
りながら実用強度のすぐれた薄肉成形品用のゴム変性ス
チレン系樹脂組成物に関する。
ゴム変性スチレン系樹脂はそのすぐれた成形性と実用強
度から、及び食品衛生上問題がなく比較的安価なことも
あって、使い捨ての食品包装容器等の薄肉成形品に広く
用いられてきた。これらの成形品は通常押出シートの熱
成形でつくられることが多かった。シートの熱成形では
大型成形品から小型成形品まで対応できるものの成形品
を切離したシートの残りが発生するという問題があり、
形状も単純なものに限られていた。それに対して射出成
形の場合には形状が比較的自由にとれ、表面にきれいな
印刷がしやすく、かつシート成形のように成形品を切離
した時のロスが発生しないという利点があるが、薄肉成
形品を高速で射出成形してサイクルを短縮し、コストダ
ウンを図ろうとした場合、従来のゴム変性スチレン系樹
脂組成物では、流動性が不足する、実用強度かたシない
、金型や成形品へ低分子物質が付着する等の問題があり
、必ずしも満足のいく結果は得られなかった。
本発明者らは、前記のような制約のないゴム変性スチレ
ン系樹脂組成物を提供することを目的に鋭意研究した結
果、特定の組成範囲にあるゴム変性スチレン系樹脂組成
物が前記のような諸制約を受けることなくすぐれた薄肉
成形品を生産性良く与えることを見出し、本発明に達し
た。
すなわち、本発明はゴム状物質と芳香族モノビニル単量
体とを混合し重合して得られる芳香族モノビニル重合体
組成物において、(a)該ゴム状物質含量が3〜10重
量%であって、かつ該ゴム状物質の70重量%以上がポ
リシタジエンであり、(b)樹脂相の芳香族モノビニル
重合体の極限粘度〔η〕が0.50〜0.70の範囲に
あシ、(c)ミネラルオイルを6.5〜10重量%含み
、(d)残留する芳香族モノビニル単量体の含有量が0
.1重量%以下であってかつ芳香族モノビニル単量体の
2量体と3量体の合計量が0.5重量%以下であること
を特徴とする、改良された薄肉成形品用のゴム変性スチ
レン系樹脂組成物である。
本発明によれば、射出成形により生産性高く薄肉の食品
包装容器等の薄肉成形品が提供できるので、その経済的
価値は大である。
本発明における構成要件(a)においてゴム状物質は1
種または2種以上を混合使用してよいが、ゴム状物質の
70重量%以上が1,3−ブタジェンの単独重合体すな
わちポリシタジエンであることが必要である。ポリブタ
ジェンの例としては、公知の方法で有機リチウム化合物
を触媒として溶液重合されるいわゆるローシスポリブタ
ジェン及ヒ公知の方法によって有機アルミニウム化合物
とコノモルトまたはニッケル化合物全台んでなる触媒等
を用いて重合されるいわゆるハイシスポリブタジェン等
がある。ゴム状物質中のポリブタジェンの量が70重量
%未満の場合には、実用強度特に0℃以下の低温衝撃強
度が劣シ好ましくない。30重量%未満の範囲で混合使
用できる ゴム状物質としては、1,3−ブタジェンと
他の共重合可能な化合物、例えばスチレン、核アルキル
置換スチレンのメチルスチレン、ジメチルスチレン、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル、アクリル酸およ
びメタクリル酸のアルキルエステルとの共重合体、イソ
プレンの単独重合体および共重合体等がある。
本発明におけるゴム状物質の量としては、3〜10重量
%の範囲にあることが必要である。3重量%より少ない
場合には耐衝翳性が十分でなく、10重逝%を越える場
合には樹脂組成物の流動性が阻害され、樹脂の製造にお
いても経済的に困難になるので好ましくない。しかして
ゴム状物質の量としては特に好ましくは4〜8重烟%の
範囲である。ゴム状物質の量は、ゴム変性スチレン系樹
脂組成物を重合する際の仕込み童から計算できる他、赤
外分光光度計や熱分解ガスクロマトグラフィーによって
も分析することができる。さらに特公昭55−3052
5号公報記載の方法も適用できる。
本発明におけるゴム変性スチレン系樹脂組成物では、ゴ
ム状物質は本質的に架橋しており、溶剤に溶解せず膨潤
するだけである。トルエンにょる膨潤指数は8〜13の
範囲にあることが奸才しく、この範囲以外の場合には耐
衝撃強度が低下する。
トルエンによる膨潤指数は次に述べるようにして測定さ
れる。ゴム変性スチレン系樹脂組成物12に20ゴのト
ルエンを加えて1時間激しく振とうし、溶解あるいは膨
潤させる。次に遠心分離機にてゲルを沈降させた後、デ
カンテーションで上澄液を分離し、沈降したゲルを秤量
する。このようにして得られたトルエン膨潤ゲルを16
0℃、常圧で45分間続いて3〜5y+!mHgの減圧
下で1量5分間乾燥させ、デシケータ−中で冷却後秤量
する。トルエン不溶分は乾燥ゲルの重量を樹脂組成物重
量で除して重量%で示す。膨潤指数はトルエン膨潤ゲル
の重量を乾燥ゲルの重量で除した商の数(mで示す。ま
た乾燥ゲルの含@(ゲル含量)は18〜35重i%の範
囲にあることが好ましい。20重量%より低いと衝撃強
度は不足であり、35重量%よシ高いと流動性が低下す
る。さらに好ましくはゲル含量をゴム状物質の量で除し
た値が3〜6の範囲にあることである。またゴム状物質
は粒子状に樹脂中に分散し−Cおり、平均粒子径は1.
0〜3.5ミクロンの範囲にあることが好ましい。1.
0ミクロンより小さいと耐衝撃性に劣シ、3.5ミクロ
ンより大きいと剛性と光沢が低下する。ゴム状物質の平
均粒子径は30ミクロンのアパチャーチューブを有した
コールタ−・カウンターを用いて50%メジアン径とし
て測定する。
本発明の構成要件(1))の、樹脂相を形成する芳香族
モノビニル重合体の極限粘度〔η〕は0.50〜0.7
0の範囲にあることが必要である。0.50よりも低い
と落錘衝撃強度等の実用強度が低下し、0.70よりも
υjいと樹脂組成物の流動性が悪くなるので不適である
。極限粘度は樹脂相をトルエンに溶解し、30℃にてウ
ベローデ粘度計を用い、常法によって測定する。樹脂相
はあらかじめ、樹脂組成物をメチルエチルケトンに溶解
して遠心分離機によシゴム状物質を含有するゲル相を分
離し、乾燥しておく。
本発明における芳香族モノビニル単量体とは、スチレン
及びo−メチルスチレン、p−メチルスチレン、m−メ
チルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、エチルスチ
レン、p−tert−ブチルスチレン等の核アルキル置
換スチレン;α−メチルスチレン、α−メチル−p−メ
チルスチレン等のα−アルキル置換スチレン;0−クロ
ルスチレン、m−クロルスチレン、p−クロルスチレン
、p−ブロモスチレン、2−メチル−1,4−クロルス
チレン、2.4−ジメチルスチレン等の核ハロゲン化ス
チレン;ビニルナフタレンでアシ、単独又はいずれか2
種以上の混合物として用いられる。
また、芳香族モノビニル単量体と併用して芳香族モノビ
ニル単量体と共重合可能な芳香族モノビニル単量体以外
の単量体も使用でき、それらの例としてはメタクリル酸
メチル等のメタクリル酸エステル、アクリル酸エステル
、無水マレイン酸、アクリロニトリル等があシ、芳香族
モノビニル単量体以外の単量体の量は樹脂組成物に基づ
き、全単量体量の35重量%以下である。好ましい例と
しては芳香族モノビニル単量体の単独または2種以上の
共重合体であシ、特に好ましくはスチレンの単独重合体
である。
本発明の構成要件(C)においてはミネラルオイルを6
.5〜10重゛量重合量ことが必要である。6.5重量
%よ多少ないと流動性が十分でなく、また耐衝撃強度も
劣る。10重量%より多いと樹脂組成物の剛性が下り、
耐熱性も極端に低下する。ミネラルオイルの含有量がガ
スクロマトグラフィーや液体クロマトグラフィーによシ
分析することができる。ミネラルオイルの例としては、
数平均分子量で375〜425の範囲にあることが好ま
しい。数平均分子量が375未満の場合にはミネラルオ
イルの沸点が低く、射出成形時の低分子量物質として金
型や成形品を汚す原因となる。数平均分子量が425よ
り高いと樹脂との相溶性が低下し、耐衝撃強度が低下し
好ましくない。このようなミネラルオイルはASTM 
D1160(10mmHg)で測定する2、5重量%初
留温度が230〜290℃の範囲にある。
フィード液に添加されたミネラルオイルは、高温真空下
での脱揮発分装置で多少揮発する。また、ゴム変性スチ
レン系樹脂組成物に添加するミネラルオイルの量は通常
6重量%以下である。
かくして、本発明によれば流動性のすぐれたゴム変性ス
チレン系樹脂組成物が得られるが、薄肉成形品を生産性
良く高速射出成形するためには、メルトフローレート(
ISOR1133,200℃、荷重5kgで測定する)
は13f710分以上であることが望ましい。
本発明における構成要件(a)の樹脂組成物に残留する
芳香族モノビニル単量体の含有量は0.1重量%以下で
かつ芳香族モノビニル単量体の2量体と3葉体の合計量
が0.5重量%以下であることが必要である。芳香族モ
ノビニル単量体の含有量が0.1重量%より多くかつ芳
香族モノビニル単量体の2量体と3量体の合計量が0.
5重量%より多いと、食品衛生上から好ましくないのみ
ならず、高速射出成形時に低分子物質として金型や成形
品に付着して、成形品の外観を損うのみならず生産性も
低下させるので好ましくない。芳香族モノピニル単量体
の含有量は、好ましくは0.05重量%以下である。樹
脂組成物に残留する芳香族モノビニル単量体、2量体及
び3量体の量は、ガスクロマトグラフィーで測定できる
。芳香族モノビニル単量体と共重合可能な芳香族モノビ
ニル単量体以外の単量体を使用する時は、それらの単量
体も残留する芳香族モノビニル単量体の含有量の中に含
まれる。また同様に芳香族モノビニル単量体と共重合体
の2量体と3欧体の含有量に含まれる。
本発明の樹脂組成物の製造方法は公知の種々の方法を用
いることができるが、塊状重合、塊状−懸濁二段重合が
好適である。塊状重合では芳香族上ノビニル単量体の3
0重重量以下の範囲で、トルエン、キ7レン、エチルベ
ンゼン等の芳8族炭化水素類の1種または2種以上を溶
剤として用いてもよい。更にゴム状物質及び芳香族モノ
ビニル単量体からの重合生成物の溶解を損ねない範囲で
、他の溶剤、例えば脂肪族炭化水素類、シアルギルケト
ン類を芳香族炭化水素類と併用することができる。塊状
重合では例えば以下に説明する如き製造方法が採られる
ゴム状物質を芳香族モノビニル単量体に溶解し、ミネラ
ルオイルと必要に応じて重合開始剤や酸化防止剤等の添
加剤を添加し、ジャケット及び攪拌機を’jiNえた第
1の反応機に一定の供給速度で供給される。第1の反応
機は80〜140℃の温度に保たれ、芳香族モノビニル
単量体の20〜40重量%が重合体に変換される。この
間適度な速度で攪拌を維持することにより、ゴム状物質
は粒子を形成するに至り、この現象は相転移として理解
されている。第1の反応機を出た重合過程の混合物は第
1の反応機と同様な第2の反応機、必要に応じさらに1
〜2個の反応機に順次導びかれ、芳香族モノビニル単量
体の重合率は60〜100重量%に制御される。次いで
200〜260℃に加熱され高真空丁未反応の芳香族モ
ノビニル単量体を除去する装置に導入され、連続的にゴ
ム変性スチレン系樹脂組成物を得る。
重合は、有機過酸化物を用いずに加熱す゛ることによっ
ても行なわれるが、有機過酸化物を重合開始剤として用
いる方が、機械的強度のすぐれたザム変性スチレン系樹
脂組成物を得やすいこと、及び2量体や3量体のオリゴ
マー生成を抑制することができること等のために好まし
い。本発明に使用される有機過酸化物は、2,2−ビス
(t−ブチルノミ−オキシ)ブタン、2,2−ビス(1
−ブチルパーオキシ)オクタン、1,1−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)3,3.5−)リメチルシクロー\キ
サン、1.1−ビス(1−プチルノξ−オキシ)シクロ
・\キサン、n−ブチル4,4−ビス(t−ブチル・ξ
−オキシ)バレート等のノミ−オキシケタール類;ジー
t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキ
サイド、ジ−クミルパーオキサイド、α、α′−ビス(
1−ブチルパーオキシインプロピル)ベンゼン、2,5
−ジメチル−2,5、,7(t−プチルノξ−オキシ)
−\キサン、2,5−Jメチル−2,5−ジ(1−ブチ
ルノミ−オキシ)ヘキシン−3等のジアルキルパーオキ
サイド類ニアセチルパーオキサイド、インゾチリルパー
オキサイド、オクタノイルノぞ−オキサイド、デカノイ
ルノミ−オキサイド、ラウロイルパーオキサイド、3.
5.5−トリメチルヘキサノイルノミ−オキサイr1 
ベンゾイルパーオキサイド、2,4−ジクロロヘンソイ
ルノξ−オキザイド、m +−ルオイルパーオキサイP
等のジアシルバーオキサ・イド類;ジーイソプロビルノ
セーオキシジカーポネート、ジー2−エチルヘキシルバ
ーオキシジカーぎネート、ジ−n−プロビルパーオキフ
ジカーゼネート、ジーミリスチルパ・−オキシジカーゼ
ネート、ジー2−丁トキシエチルパーオキシジカーダネ
ート、ジ−メトキシインプロピルノミ−オキシジカーボ
ネート、ジ(3−メチル−3−メトキシブチル)/8−
オキシジカー+1?ネート等のパーオキシジカーゼネー
ト類;t−ブチルノξ−オキシアセテ−)、1−ブチル
パーオキシイソブチレート、t−プチルノぞ−オキシビ
ノ々レート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、
クミルノぞ−オキシネオデカノエート、t−ブチルパー
オキシ2−エチルヘキサノエ−ト、t−プチルノξ−オ
キシ3,5.5−)ジメチルヘキサノエート、t−プチ
ルノξ−オキシラウレート、t−ブチルパーオキシベン
ゾエート、シーt−ジチル・シバ−オキシインフタレー
ト、2.5−ジメチル−2,5−ジ(4ンゾイルパーオ
キシ)ヘキサン、t−ブチルノぐ−オキシインゾロビル
カーゼネート等のパーオキシエステル類;アセチルアセ
トンノミ−オキサイr、メチルエチルケトンパーオキサ
イド、シクロヘキサノン、R−オキサイド、3.3.5
−トリメチルシクロヘキサノンパーオキサイド、メチル
シクロヘキサノンノミ−オキサイド等のケトンパーオキ
サイド類;t−プチルハイドロノξ−オキサイド、クメ
ンハイドロ/ぐ−オキサイド、リーインプロピルペンゼ
ンハイドロノぞ−オキサイド、p−メンタハイドロノミ
−オキサイド、2゜5−ジメチルヘキサン2,5−ジハ
イドロノξ−オキサイド、1,1,3.3−テトラメチ
ルジチルハイドロノミ−オキサイド等のハイドロパーオ
キサイド類がある。重合の際連鎖移動剤例えばメルカプ
タン類、α−メチルスチレンリニアダイマー、テルピノ
ーレン等を加えることができる。さらに重合の際あるい
は重合後、押出機等を用いることによって、酸化防止剤
として、ヒンダードフェノール類、ヒンダードビスフェ
ノール類、ヒンダードトリスフェノール類等例えば2,
6−ジーt−ブチル−4−メチルフェノール、ステアリ
ル−β−(a、5−)−t’−−)チル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネートを添加することができる。
また、染顔料、滑剤、充填剤、離型剤、可塑剤、帯電防
止剤等の添加剤を必要に応じて添加できる。
また、塊状−懸濁重合法について一例をあけて説明する
と、ゴム状物質、場合によってはさらに連鎖移動剤、重
合開始剤等を芳香族モノビニル単量体に溶解し、単量体
の10〜40重量%が重合体に軟化されるまで攪拌下で
重合を行いゴム状物質を分散した粒子に転化する。その
抜水と分散剤を添加して水相に上記の重合液を懸濁し重
合を継続する。必要に応じて重合の終了後脱揮発操作や
加熱処理を行い、樹脂の残留揮発分量を調節した9、ゴ
ム状物質の架橋度を調節する。この後、脱水、乾燥、造
粒工程を経て粒状の樹脂が製造される。
本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物は、既に説明し
た構成要件(a)〜(d)の4つをすべて満す場合に、
薄肉成形品を生産性よく射出成形するのに適した樹脂組
成物を提供することができ、構成要件(a)〜(d)の
1つでも欠ける場合には、目的を達成することができな
い。
薄肉成形品を高速で射出成形する場合には、流動性が非
常にすぐれていることが要求され、かつ薄肉であるため
に樹脂の残置も必要である。従来、流動性を向上させよ
うと試みると強度が低下するという限界があった。また
、金型や成形品に低分子物質が付着すると成形品の外観
を損ねたり衛生上好ましくないだけでなく、頻繁に金型
を拭いたすせねばならず生産性を著るしく低下させた。
本発明のゴム変性スチレン系樹脂組成物によれば、従来
困難とされていた、実用強度を有した薄肉成形品を高速
で射出成形でき、かつ低分子物質付着物も少々いので金
型や成形品の汚れも少なく、著るしく生産性を高めるも
のである。もちろん必要がなければ高速射出成形せずに
通常のサイクルで成形してもさしつかえない。
通常の射出成形で成形される成形品は、2〜3閣の肉厚
を有しているが、本発明でいう薄肉成形品では0.2〜
1゜5簡、好ましくは0.2〜1.0穂、さらに好まし
くは0.3〜0.6胴の肉厚を有している。もちろん、
これらの範囲外の肉厚を有する部位が部分的に含まれて
もさしつかえない。また通常の射出成形においては成形
サイクルが20秒以上であることが多いのであるが、高
速射出成形では、成形サイクルが10秒以下であり、5
秒前後で行なわれることが多い。このような高速射出成
形を行なうことのできる成形機としては、岐阜ハスキー
(株)製T1525R8,住友重機械工業(株)製ネオ
マット350/120BX 、クラウス−マツファイ社
製KM90−340A等がある。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例における機械的強度等の測定値は以下に述べる方
法によった。
メルトフローレート(MFR) : ISOR1133
(200℃、荷重5#) ピカット軟化点; ASTM D1525(昇温速度2
℃/分、荷重I Icy )アイゾツト衝撃強度; A
STM D256(射出成形試験片、ノツチ付) 引張強度と伸び; ASTM D638(射出成形試験
片) 3C−ト イ ン ノぐ り ト : 底面の直径55 mms上方口部の直径65謔、高さ6
0柵、肉厚O64鑓の逆円錐台形をしたコンブ状の容器
を射出成形し、この容器の側面部を展開して試料とする
。直径6.5瓢の半球状の窪みを設けた金属製の台の上
に該試料を置き、展開試料の底面に接していた部分よシ
も5脇上方口部に寄った位置に該窪みを合わせ、その上
部100喘の高さから先端が5膿の球であり重量が10
ofの荷重を落下させた時の、クラックの発生を判定す
る。
25ケ所測定し割れなかった割合で示す。
低分子量物質付着時間; ダートインパクトの項で述べたのと同じ容器をゲート位
置底面中央部にてホットランナ−を用い、成形温度28
0℃、サイクル5秒にて射出成形する際、前もって金型
を布等で清掃し成形開始より上方口部へ油滴状物質の刺
着が目視にて確認されるまでの時間をもって、低分子量
物質付着物の多少の判定−を行う。
実施例1 ゴム状物質として、旭化成工業(株)のポリブタジェン
(アサプレン755A)eスチレンとエチル4ン、ジン
の混合液に溶解し、重合開始剤として1゜1ビス(t−
ブチルパーオキシ)3,3.5−)リメチルシクロヘキ
サンを、連鎖移動剤としてα−メチルスチレンリニアダ
イマーを、酸化防止剤としてステアリル−β−(3,S
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネートを、可塑剤として松材石油研究所製のミネラルオ
イル(スモイルPS260 ;数平均分子量約395 
、2.5重量%初留温度265℃)を下記の割合に添加
し、重合原料液を調製する。
スチレン 78.4重量% エチルペ/ゼン 10+O重量% ゴム状物質 4.4〃 重合開始剤 0.05 tt ミネラルオイル 7.0〃 連鎖移動剤 0.05〃 酸化防止剤 0.1〃 原料液を攪拌機及びジャケットを備えた容量1゜6tの
第1の反応機に0.55t/hrの速度で連続して送入
し、108℃に加熱してゴム状物質が粒子状に分散する
まで攪拌下重合する。次いで同様な容量と構造を持ち1
20℃に保たれた第2の反応機、さらに155℃に保た
れた第3の反応機に順次送液し重合を進める。次に23
0℃に加熱され真空に保たれた脱揮装置に送シ込み未重
合のスチレンとエチルベンゼン等の揮発分を除去し、ダ
イスよりストランドをひいて水冷後ペレット状に切断す
る。
脱揮前の固型分は81重量%であった。ペレット中のゴ
ム状物質の含有量は仕込みのゴム状物質含有量を脱揮前
の固型分量から計算してめた。分析及び物性測定を行い
結果は表1に示した。
実施例2 実施例1において重合触媒をジ−t−ブチル・ξ−オキ
サイド0.03重量%、α−メチルスチレンリニアダイ
マーを0.02重量%、スチレンを78.45重量%と
じ、第1反応機の温度を120℃、第2反応機の温度を
125℃、第3反応機の温度を150℃にし、脱揮前の
固型分を75重量%とじた他は、実施例1と同様にして
実験した。結果を表1に示す。
実施例3 実施例1においてゴム状物質を旭化成工業(株)製のポ
リブタジェン(ジエンNF35A)を5.6重量%、ス
チレンを77.2重量%とじ、脱揮前の固型分を79重
量%とじた他は、実施例1と同様に行った。結果を表1
に示す。
実施例4 実施例1において、ゴム状物質として日本ゼオン(株)
製のポリブタジェン(二ツポール1220)ヲ5.6重
量%、重合開始剤としてt−ブチル−ξ−オキシベンゾ
エートを0.05重量%、α−メチルスチレンリニアダ
イマーを0.02重量%、スチレンを77.23重量%
とじ、第1反応機の温度を115℃、第2反応機の温度
を122℃、第3反応機の温度を155℃とし、脱揮前
の固型分を80重量%にした以外は、実施例1と同様に
実験した。結果を表1に示す。
実施例5 実施例1において、ゴム状物質として日本ゼオン(株)
製のポリシタジエン(二ツボール1220)ヲ4.8重
量%、ミネラルオイルとして松村石油研究所製のスモイ
ルP−3sop(数平均分子量約400゜2.5重量%
初留温度280℃)とし、脱揮前の固型分を80重量%
とじた他は、実施例1と同様に実験した。結果を表1に
示す。
比較例1 実施例1においてα−メチルスチレンリニアダイマーを
0.15重量%とし、スチレンを78.3重量%とじた
他は実施例1と同様に実験した。結果を表1に示す。
比較例2 実施例1においてミネラルオイルを4−Oli量%、ス
チレンを81゜4重量%とじた他は実施例1と同様 −
に行った。樹脂の流動性が不十分で、満足に容器を高速
射出成形することができなかった。結果を表1に示す。
比較例3 実施例1において、ゴム状物質の量を1.8重量%に、
ミネラルオイルの量を8.0重量%に、ミネラルオイル
の量を8.0重量%に、スチレンを80.0重量%にし
、脱揮前の固型分を78重重量にした他は実施例1と同
様に行った。結果を表1に示す。
比較例4 実施例1において、ゴム状物質として日本ゼオン(株)
製のポリブタジェン(二ツボール1220)を5.6重
量%、α−メチルスチレンリニアダイマーの量を0.0
2重量%、スチレンを77.28重量%とし、重合開始
剤を添加せずに、第1反応機の温度を125℃、第2反
応機の温度を135℃、第3反応機の温度を160℃と
し、脱揮前の固型分を80重量%に、脱揮装置の真空度
を少し低下させた他は、実施例1と同様に行った。結果
を表1に示す。
比較例5 実施例1において、ゴム状物質として無化成工業(株)
のポリブタジェン(アサゾレン755A)2.8重量%
と無化成工業(株)梨のスチレン−ブタジェン共重合体
(タフデン2000)を2.8重敗%、ミネラルオイル
として松村石油研究所製のスモイルP−80(数平均分
子量約315 、2゜5重惧%初留温度190℃)を1
2.0重量%、α−メチルスチレンリニアダイマーを0
.02重量%、スチレンを72.23重重量とし、脱揮
前の固型分を80重量%とした他は実施例1と同様にし
て実験した。結果を表1に示す。
以下余白

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、 ゴム状物質と芳香族モノビニル単量体とを混合し
    重合して得られる芳香族モノビニル重合体組成物におい
    て、(a)該ゴム状物質含量が3〜10重量%であって
    、かつ該ゴム状物質の70重量%以上がポリブタジェン
    であシ、(b)樹脂相の芳香族モノビニル重合体の極限
    粘度〔η〕が0.50〜0.70の範囲にあり、(C)
    ミネラルオイルを6.5〜10重量%含み、(d)残留
    する芳香族モノビニル単量体の含有量が0.1重量%以
    下であってかつ芳香族モノビニル単量体の2量体と3量
    体の合計量が0.5重量%以下であることを特徴とする
    改良された薄肉成形品用のゴム変性スチレン系樹脂組成
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