JPS60182971A - ソリツドゴムゴルフボ−ル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、主原料としてシス−１，４−ポリブタジェン
の含有量が４０％未満であるポリブタジェンを用い、こ
れに液状ポリブタジェンを併用して成形すれるソリッド
ゴムゴルフボールに関する。

ゴルフボールの形態は、芯のまわりに細い弾性帯を巻き
付けたものをゴム包被物で包被してなる糸巻きゴルフボ
ールと、ソリッドゴムゴルフボール（一つのゴム組成物
から造られるソリッドゴムゴルフボールからなるワンピ
ースゴルフボール又はソリッドゴムゴルフボールを別の
ゴム包被物で包被してなるツーピースゴルフボール）と
に大別される。

糸巻きゴルフボールは、ビキナーからプロゴルファ−に
亘る種々のゴルファ−に適応した種々の特性を有するも
のが種々開発され市販されている。

一方、従前のソリッドゴムゴルフボールは、糸巻きゴル
フボールに比して打撃音や打撃時の感触等が劣るとされ
ていたが、最近市販されているツーピースボール（ソリ
ッドゴムゴルフボール）は、打撃音や感触が改良され且
つ一部のパワーヒツターを除くゴルファ−にとって糸巻
きゴルフボールに比して確実に飛距離の向上が期待でき
るため、広範のゴルファ−に人気を得ている。

しかし、ゴルフボールの打撃音や打撃時の感触の良し悪
しは、それらを判断するゴルファ−によって差異があり
、−概に決められるものではなく、また、ソリッドゴム
ゴルフボールは糸巻きゴルフボールに比して種類が少な
いため、更に新なソリッドゴムゴルフボールの開発が望
まれている。

また、ワンピースボールば、製造が簡単であるため、従
来より練習用ボールとして汎用されており、練習用ボー
ルには高品質のものは要求されないが、その性質上安価
に製作されることが望まれており、より好ましい練習用
ボールを提供する上からも新たなソリッドゴムゴルフボ
ールが要請されている。

而して、従来のソリッドゴムゴルフボールは、大部分の
ものが、ポリブタジェンに架橋性モノマーをグラフトさ
せたゴムを主体として形成され、上記ポリブタジェンと
しては、シス−１，４−ポリブタジェンを４０％以上含
有するものが用いられており、シス−１，４−ポリブタ
ジェンの含有量が４０％未満のものを用いた場合には、
ゴム加工性が悪く製造上工業的にゴルフボールを造るこ
とば至難であり、又、種々の工夫によりゴルフポールを
製造し得ても、得られるボールは、飛距離及び耐久性が
充分ではなく、特に使用中クラブヘッドでのカットによ
るワレが生じ易い、即ち耐カット性が充分ではない等、
製品として通用し得る品質を備えていない。尚、ゴルフ
練習場等で用いられる練習用ポールは競技用ボールとは
異なり繰り返し使用する回数が多いので充分な耐久性が
要求される。

本発明者は、従来、ソリッドゴムゴルフボールの原材料
としては不適であるとされていた、シス−１，４−ポリ
ブタジェンの含有量が４０％未満のポリブタジェンのソ
リッドゴムゴルフボールへの有効利用について種々検討
した結果、シス−１，４−ポリブタジェンの含有量が４
０％未満のポリブタジェンに一定割合で特定のゴム成分
を架橋させることにより、シス−１，４−ポリブタジェ
ンの含有量が４０％以上のポリブタジェンを用いて形成
されるソリッドゴムゴルフボールに比して遜色の無い品
質を有するソリッドゴムゴルフボールが、良好な加工性
で以て得られることを知見した。

本発明は、上記知見に基づきなされもので、シス−１，
４−ポリブタジェンの含有量が４０％未満であるポリブ
タジェン１００重量部と、液状ポリブタジェン５〜４０
重量部との架橋物を構成主体として形成された、ソリッ
ドゴムゴルフボールを提供するものである。

上記の本発明のソリッドゴムゴルフボールは、ワンピー
スの形態でも通常のゴルフポールとしての性能を充分に
具備しているものであるから、練習用ゴルフボールとし
ては充分に高品質なものであり、更にゴム包被物との組
合せ如何により、一層高品質なツーピースゴルフボール
となし得る可能性を有しているものである。

以下、本発明のソリッドゴムゴルフボールについて詳述
する。

本発明で用いられるポリブタジェンは、従来よりソリ、
７ドゴムゴルフボール以外の種々の用途に用いられてい
る、シス−１，４−ポリブタジェンの含有量が４０％未
満のものであるが、好ましくは、シス−１，４−ポリブ
タジェンの含有量が約３５〜３９％程度のものが用いら
れ、市販品としては、例えば、ジエンＮＦ３５Ｒ、ジエ
ンＮＦ３５０　（旭化成工業＠）等が挙げられる。

また、上記ポリブタジェンに架橋（グラフト重合）させ
て本発明のソリッドゴムゴルフボールを形成する架橋物
を得るための成分は、液状のポリブタジェンであり、そ
の市販品の代表例としては、Ｎｌ５ＳＯ−ＰＢ（、−１
０００（日本曹達■）等が挙げられる。尚、該Ｎｌ５Ｓ
Ｃ）−ＰＢＣ−１０００は、α、ω−ポリブタジェンジ
カルボン酸（数平均分子量１３５０±１５０）であり、
亜鉛華の添加によりカルボン酸が反応してイオン架橋を
作り、製品の耐衝撃性に良好な作用をする。

この液状ポリブタジェンの使用量は、前記ポリブタジェ
ン１００重量部に対し５〜４０重量部であり、上記範囲
より少な過ぎると、ゴム加工性が悪く製造上工業的にゴ
ルフポールを造ることが困難であり、また多過ぎると、
製品の飛距離、打撃時の感触が劣る等の弊害が生しるた
め、目的とする製品が得られない。

また、本発明のソリッドゴムゴルフボールを形成する架
橋物は、上記ポリブタジェン及び上記液状ポリブタジェ
ンの他に、通常添加剤として、亜鉛華等の充填剤５〜３
０重量部、メタクリル酸、二酸化ケイ素等の改質剤５〜
６０重量部、酸化チタン等の着色剤及び少量の酸化防止
剤を含むものであり、これらの添加剤の合計量は、上記
ポリブタジェン及び上記液状ポリブタジェンの合計量に
対して２０〜６０％とするのが好ましい。またパークミ
ルＤ−４０（日本油脂側）等の架橋剤をポリブタジェン
に対し２〜６％含む。

従って、本発明のソリッドゴムゴルフボールを形成する
架橋物の構成成分の好ましい組成比は次の通りである。

ポリブタジェン　１００　重量部 （シス−１，４−ポリブタジェン含量 ３５〜４０％未満） 液状ポリブタジェン　５〜４０重量部 亜鉛華等の充填剤　５〜３０重量部 メタクリル酸等の改質剤　５〜６０重量部着色剤　１〜
１０重量部 架橋剤　２〜６重量部 酸化防止剤　０．２重量部 次に、上述の本発明のソリッドゴムゴルフボールの製造
法について説明する。

先ず、上記各成分を常法により混練して混練物を得る。

次いでこの混練物の所定量（ゴルフボール１個に要する
量）を標準ゴルフボール型内に挿入し、この型を２〜１
０Ｋｇ／ｃｎ、　１５０〜１７０℃下に２０〜３０分間
保持する。然る後、ボールを硬化させ型から取り出して
本発明のソリッドゴムゴルフボールを得る。

上述の如くして得られる本発明のソリッドゴムゴルフボ
ールは、硬度及−び加工性等において、シス−１，４−
ポリブタジェンの含有量が４０％以上のポリブタジェン
を用いて製造した従来品に比して殆ど遜色が無く、従来
品と同様な打撃音、打撃時の感触、飛距離及び耐久性を
有するものである。

以下に実施例及び試験例により本発明のソリッドゴムゴ
ルフボールを更に詳述する。

実施例１．２及び比較例１ 下記表−１に示す成分及び配合量で以て、常法によりロ
ール練りし各成分を充分に混合させたコンパウンドを得
、このコンパウンドを約５０ｇのブロックにして金型に
入れ１０Ｋｇ／ｃＪの圧力で１７０℃の温度で３０分間
プレス加硫してそれぞれソリッドゴムゴルフポールを製
造した。

表−１ （註） 表−１中の数値は全て重量部 ＊１　ニジエンＮＦ３５Ｒ（旭化成工業側、シス−１，
４−ポリブタジェン含有量３５％）＊２　：　Ｎｌ５Ｓ
Ｏ−ＰＢＣ−１０００（日本曹達＠）＊３　：パークミ
ルＤ−４０（日本油脂＠）＊４　：シルトンＲ−２（水
沢化学＠）＊５　：トクミールＵＲ（徳山曹達９１））
＊へニジエンＮＦ３５０（旭化成工業■、シス−１，４
−ポリブタジェン含有量３５％）試験例 上記実施例１．２及び比較例］で得られたソリッドゴム
ゴルフボール（本発明品１．２及び比較晶ｌ）について
、それぞれ硬度及び飛距離を測定した。それらの結果を
、製造時の加工性と共に下記表−２に示す。

表−２ （註） 硬度：ＰＧＡ硬度による 飛距離：ヘソドスピード　４０　ｍ／ｓｅｃまた、本発
明品についてキャリー試験を行ったところ、充分なキャ
リーが出、その際の打撃音は良好なものであり、打撃時
の感触も良好であった。

特許出願人 藤倉ゴム工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シス−１，４−ポリブタジェンの含有量が４０％（重量
   基準、以下同じ）未満であるポリブタジェン１００重量
   部と、液状ポリブタジェン５〜４０重量部との架橋物を
   構成主体として形成された、ソリッドゴムゴルフボール
   。