JPS6016729B2 - 磁性粉末の製造方法 - Google Patents
磁性粉末の製造方法Info
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- JPS6016729B2 JPS6016729B2 JP55022589A JP2258980A JPS6016729B2 JP S6016729 B2 JPS6016729 B2 JP S6016729B2 JP 55022589 A JP55022589 A JP 55022589A JP 2258980 A JP2258980 A JP 2258980A JP S6016729 B2 JPS6016729 B2 JP S6016729B2
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F1/00—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties
- H01F1/01—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials
- H01F1/03—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity
- H01F1/032—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials
- H01F1/10—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites, e.g. [(Ba,Sr)O(Fe2O3)6] ferrites with hexagonal structure
- H01F1/11—Magnets or magnetic bodies characterised by the magnetic materials therefor; Selection of materials for their magnetic properties of inorganic materials characterised by their coercivity of hard-magnetic materials non-metallic substances, e.g. ferrites, e.g. [(Ba,Sr)O(Fe2O3)6] ferrites with hexagonal structure in the form of particles
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は外部縄乱磁場の影響を殆んど受けない、磁気カ
ード用磁性粉末及びその製造法に関する。
ード用磁性粉末及びその製造法に関する。
今日、各種交通切符、クレジットカード等の磁気カード
応用製品が広く各分野で利用されている。
応用製品が広く各分野で利用されている。
これら応用製品の素材として用いられている磁性粉末は
、殆んどがy・Fe203ないいまFe304の粉末で
ある。しかしながら、この種の磁性粉末を原料とするこ
とに起因すると思われる、磁気カード使用上のトラブル
が多発し、問題となっている。たとえば、われわれが身
につけて用いる日用品の中に永久磁石を使ったものが多
くなっていることから、それら永久磁石製品の有する磁
気の影響により、現在用いられているもののごとき抗磁
力(IHc)の小さい磁気カードでは、磁気カード本釆
の特性が磁気撹乱を受けて失なわれてしまうという欠点
がある。これに対する、現状での打開策の一つとして、
従来使用されてきたy・Fe203粉末〔残留磁束密度
(Br):800〜130の、抗磁力(IHc):20
0〜60はお〕の代りに、外部縄乱磁場の影響を受けな
い、抗磁力(IHc)の大きい磁性粉末でマグネトプラ
ンバィト型フェライトの一種である茂○・餌e203粉
末〔IHc :2800〜330のe〕を使用すること
が行なわれているが、このような抗磁力(,Hc)の大
きい素材粉の使用によって全ての問題が解決されるもの
ではなく、逆に抗磁力の増大による新たな問題点が生じ
てくる。
、殆んどがy・Fe203ないいまFe304の粉末で
ある。しかしながら、この種の磁性粉末を原料とするこ
とに起因すると思われる、磁気カード使用上のトラブル
が多発し、問題となっている。たとえば、われわれが身
につけて用いる日用品の中に永久磁石を使ったものが多
くなっていることから、それら永久磁石製品の有する磁
気の影響により、現在用いられているもののごとき抗磁
力(IHc)の小さい磁気カードでは、磁気カード本釆
の特性が磁気撹乱を受けて失なわれてしまうという欠点
がある。これに対する、現状での打開策の一つとして、
従来使用されてきたy・Fe203粉末〔残留磁束密度
(Br):800〜130の、抗磁力(IHc):20
0〜60はお〕の代りに、外部縄乱磁場の影響を受けな
い、抗磁力(IHc)の大きい磁性粉末でマグネトプラ
ンバィト型フェライトの一種である茂○・餌e203粉
末〔IHc :2800〜330のe〕を使用すること
が行なわれているが、このような抗磁力(,Hc)の大
きい素材粉の使用によって全ての問題が解決されるもの
ではなく、逆に抗磁力の増大による新たな問題点が生じ
てくる。
たとえば磁気カードの抗磁力の増加に伴なし、記録及び
読み取り装置の大型化が必要となるなど、ハードウェア
‐すなわち装置の技術的な面との関連や出力との関係な
ども考慮することが必要となってくる。したがって、残
留磁束密度(Br)をほ)、一定値(1000〜130
の)に保持したま)、抗磁力(IHc)が1000以上
に高められた磁性粉末の開発が望まれるようになってき
た。最近“生活磁場”と呼ばれる日常生活環境での磁気
量が急激に増え、その量は800〜100Kだと言われ
ている。
読み取り装置の大型化が必要となるなど、ハードウェア
‐すなわち装置の技術的な面との関連や出力との関係な
ども考慮することが必要となってくる。したがって、残
留磁束密度(Br)をほ)、一定値(1000〜130
の)に保持したま)、抗磁力(IHc)が1000以上
に高められた磁性粉末の開発が望まれるようになってき
た。最近“生活磁場”と呼ばれる日常生活環境での磁気
量が急激に増え、その量は800〜100Kだと言われ
ている。
このため、磁気記録関係の技術分野では、このような外
部からの櫨乱磁場に抗してその影響を排除すること、す
なわち“耐鷹乱磁場”の対策か、従来の性能向上対策に
加えて不可欠なこととなってきている。従来、記録用磁
性材料として、y・Fe203やFe304が広く用い
られてきた。
部からの櫨乱磁場に抗してその影響を排除すること、す
なわち“耐鷹乱磁場”の対策か、従来の性能向上対策に
加えて不可欠なこととなってきている。従来、記録用磁
性材料として、y・Fe203やFe304が広く用い
られてきた。
これらの磁性粉末の磁気特性は、残留磁束密度(Br)
が800〜130の、抗磁力(IHc)が200〜60
ぴたであり、特に抗磁力がハードフェライト粉末に比べ
低く、したがって外部縄乱磁場の影響を受けやすいので
、高密度記録化用磁性粉末としては有利に使用できない
とされている。このような欠点を改良するため、Co2
十の有する結晶磁気異万性を利用して抗磁力の大きい磁
性粉末を得る方法が検討され、古くはy・Fe203粉
末にCo2十をドープする方法、さらにごく最近では、
y・Fe203の粒子表面にCoを被着する方法等が開
発され、150のe程度の抗磁力を有する磁性粉末を得
ることに成功している。しかしながら、上述のごとき金
属をドープあるいは被着する方法では、抗磁力(IHc
)の上昇に伴なつて残留磁束密度の急激な低下が起り、
さらには抗磁力の温度依存性が極端に大きくなる。例え
ば、y・Fe203について50における減磁率は、C
o−ドープ−y・Fe203の場合は30%であり、C
o−被着−y・Fe203の場合は10%であって、出
力低下、熱的不安定性等磁性材料としての記録特性の劣
化を招く原因となっている。このような事情で、現在用
いられている磁性粉末は、抗磁力(IHc)の最大値が
65はお程度のものに限定されているというのが実情で
ある。一方、一般式M○・餌e203(MはBa,Sr
またはPbの1種を表わす。
が800〜130の、抗磁力(IHc)が200〜60
ぴたであり、特に抗磁力がハードフェライト粉末に比べ
低く、したがって外部縄乱磁場の影響を受けやすいので
、高密度記録化用磁性粉末としては有利に使用できない
とされている。このような欠点を改良するため、Co2
十の有する結晶磁気異万性を利用して抗磁力の大きい磁
性粉末を得る方法が検討され、古くはy・Fe203粉
末にCo2十をドープする方法、さらにごく最近では、
y・Fe203の粒子表面にCoを被着する方法等が開
発され、150のe程度の抗磁力を有する磁性粉末を得
ることに成功している。しかしながら、上述のごとき金
属をドープあるいは被着する方法では、抗磁力(IHc
)の上昇に伴なつて残留磁束密度の急激な低下が起り、
さらには抗磁力の温度依存性が極端に大きくなる。例え
ば、y・Fe203について50における減磁率は、C
o−ドープ−y・Fe203の場合は30%であり、C
o−被着−y・Fe203の場合は10%であって、出
力低下、熱的不安定性等磁性材料としての記録特性の劣
化を招く原因となっている。このような事情で、現在用
いられている磁性粉末は、抗磁力(IHc)の最大値が
65はお程度のものに限定されているというのが実情で
ある。一方、一般式M○・餌e203(MはBa,Sr
またはPbの1種を表わす。
)で表わされる化学組成を有するマグネトプランバィト
型磁性粉末は、酸化物磁性粉末のうちでは磁気異万性定
数が大きく、約2.2〜3.2×1ぴerg/地の値を
有し、その抗磁力(IHc)も2500〜400のeと
大きい。このように抗磁力の大きすぎる磁性粉末を使用
すると、記録性に困難を生じ、特に飽和書き込みをする
場合には非常に大きな書き込み磁場を必要とし、一方記
録を消去するためにも同様に大きな消去磁場を必要とす
る。このため、装置の大型化の必要性、及びこれに伴な
う種々の問題が生じる。上記のごとき技術的背景の下で
研究を重ねた結果、本発明者等は、上昇する生活磁場の
磁力に打ち勝つ抗磁力(IHc)を保持させながら、高
密度記録適性、熱安定性等に優れた極めて有用な磁性粉
末を得る方法を開発することに成功した。
型磁性粉末は、酸化物磁性粉末のうちでは磁気異万性定
数が大きく、約2.2〜3.2×1ぴerg/地の値を
有し、その抗磁力(IHc)も2500〜400のeと
大きい。このように抗磁力の大きすぎる磁性粉末を使用
すると、記録性に困難を生じ、特に飽和書き込みをする
場合には非常に大きな書き込み磁場を必要とし、一方記
録を消去するためにも同様に大きな消去磁場を必要とす
る。このため、装置の大型化の必要性、及びこれに伴な
う種々の問題が生じる。上記のごとき技術的背景の下で
研究を重ねた結果、本発明者等は、上昇する生活磁場の
磁力に打ち勝つ抗磁力(IHc)を保持させながら、高
密度記録適性、熱安定性等に優れた極めて有用な磁性粉
末を得る方法を開発することに成功した。
すなわち、前記マグネトプランバィト型磁性粉末を基本
(ベース)とし、その個有の残留磁束密度(Br)の値
を維持しつつ、磁性粉末の磁気異方性定数を作為的に減
少させて抗磁力(IHc)の低下をはかることにより、
残留磁束密度(Br)1000〜130に、抗磁力(I
Hc)1500〜190“た、平均粒子径0.6〜0.
7仏を有するフェライト磁性粉末を得ることに成功した
。本発明は、一般式M,0・岬e203で表わされる化
学組成(ただしM,は協,Sr、Caのうちのいずれか
1種または、これらから選ばれる2種以上のものの共存
を表わし、nはモル比であって、n=がe/M,を表わ
し、n=5.0〜6.0の範囲内の値である。
(ベース)とし、その個有の残留磁束密度(Br)の値
を維持しつつ、磁性粉末の磁気異方性定数を作為的に減
少させて抗磁力(IHc)の低下をはかることにより、
残留磁束密度(Br)1000〜130に、抗磁力(I
Hc)1500〜190“た、平均粒子径0.6〜0.
7仏を有するフェライト磁性粉末を得ることに成功した
。本発明は、一般式M,0・岬e203で表わされる化
学組成(ただしM,は協,Sr、Caのうちのいずれか
1種または、これらから選ばれる2種以上のものの共存
を表わし、nはモル比であって、n=がe/M,を表わ
し、n=5.0〜6.0の範囲内の値である。
)を有するマグネトプランバィト相に、一般式地○・F
e2Qで表わされる化学組成(ただしM2はFe,Mn
,Mg,Cuのうちのいずれか1種または、これらから
選ばれる2種以上のものの共存を表わす。)を有するス
ピネル相が共存している状態でフェライトが得られるよ
うにしてフェライトを生成せしめ、これによりマグネト
プランバィト型の六方晶フェライトの透磁率を高め、結
果的に抗磁力(IHc)の減少を図り、所望の磁気特性
を有する磁性粉末を得ることを特徴とする新規な磁性粉
末およびその製造法を提供するものである。従来、マグ
ネトプランバイト型フェライトの磁気特性向上の手段と
して、各種の添加剤を用いることが行なわれてきた。
e2Qで表わされる化学組成(ただしM2はFe,Mn
,Mg,Cuのうちのいずれか1種または、これらから
選ばれる2種以上のものの共存を表わす。)を有するス
ピネル相が共存している状態でフェライトが得られるよ
うにしてフェライトを生成せしめ、これによりマグネト
プランバィト型の六方晶フェライトの透磁率を高め、結
果的に抗磁力(IHc)の減少を図り、所望の磁気特性
を有する磁性粉末を得ることを特徴とする新規な磁性粉
末およびその製造法を提供するものである。従来、マグ
ネトプランバイト型フェライトの磁気特性向上の手段と
して、各種の添加剤を用いることが行なわれてきた。
しかしながら、これらはいずれも、単に残留磁束密度(
Br)及び抗磁力(IHc)の向上を目的とするもので
あった。これに対し本発明の方法は、残留磁束密度(B
r)を、マグネトプランバィト型フェライト粉末個有の
標準的な値である1000〜130のに保ちながら、抗
磁力(IHc)を、本釆マグネトプラソバイト型フェラ
イトが有する値の1/3〜1′2塁度に相当する150
0〜190のeに低下させるために添加剤を使用するも
のであり、従来の添加剤使用とは明らかにその目的を異
にしている。一方、姑息な方法としては、抗磁力(IH
c)の大きいマグネトプランバィト型磁性粉末に抗磁力
の小さい磁性粉末を混合して、その抗磁力を調整する方
法、例えばSr−フェライトにy・Fe203または純
鉄粉を単に物理的に混合する方法が報告されている。
Br)及び抗磁力(IHc)の向上を目的とするもので
あった。これに対し本発明の方法は、残留磁束密度(B
r)を、マグネトプランバィト型フェライト粉末個有の
標準的な値である1000〜130のに保ちながら、抗
磁力(IHc)を、本釆マグネトプラソバイト型フェラ
イトが有する値の1/3〜1′2塁度に相当する150
0〜190のeに低下させるために添加剤を使用するも
のであり、従来の添加剤使用とは明らかにその目的を異
にしている。一方、姑息な方法としては、抗磁力(IH
c)の大きいマグネトプランバィト型磁性粉末に抗磁力
の小さい磁性粉末を混合して、その抗磁力を調整する方
法、例えばSr−フェライトにy・Fe203または純
鉄粉を単に物理的に混合する方法が報告されている。
しかしながらこのような方法では、異種の磁性粉を単に
混合するだけであるから、抗磁力の低下はある程度可能
であっても、残留磁束密度(Br)の一定保持は無理で
ある。これに対し、本発明の方法では、化学反応を経て
、単一粒子毎に、異なる2相が共存するようにフェライ
トを形成させるので、上記のごとき単なる混合とは全く
異なった効果を得ることが可能である。例えば、(母○
),へ・(Cu○)x・mfe203の一般式で表わさ
れる組成を有するフェライト磁性粉末の生成を想定し、
この式中のx及びmの値を予め設定して、マグネトプラ
ンバィト相Ba○・餌e203とスピネル相CM0・F
e203との共存比率を調整することにより、所望の磁
気特性を有するフェライト粉を得ることが可能である。
すなわち、CM0・Fe203の化学組成を有するスピ
ネル型フェライトの場合、その理論最大抗磁力(IHc
)は、単相のマグネトプランバィト型フェライトすなわ
ちBa−フェライトの1700のeに比し、滋“史と著
しく小さい。この特性に注目して、抗磁力(IHc)が
、マグネトプランバィト型フェライトに比し4・さく、
かつスピネル型フェライトよりは大きい所定の特性を有
する磁性粉末の製造を試みた。しかし、該スピネル型フ
ェライト粉末の場合、その飽和磁化(〇s)は、単独の
Ba−フェライトの飽和磁化が38氏mu/めであるの
に対して、13&mu/のと小さく、このためスピネル
相の多い共存比率では抗磁力(IHc)ばかりではなく
残留磁束密度(Br)まで小さくなってしまう。例えば
前述の一般式においてx=0.6、m=3.0とした場
合に相当する化学組成(Ba○)o.4・(Cu○)o
.6・3.価e203を有するフェライト粉末は、スピ
ネル相Cu○・Fe203の影響を強く受け、その抗磁
力(IHc)は所定の特性値150のeをようやく満足
させるものの、その残留磁束密度は大中に低下し、70
0〜85的となる。このような事実から、本発明者等は
、スピネル相共存の効果である抗磁力(IHc)の低下
のみを有効に活用し、しかも残留磁束密度(Br)には
影響を及ぼさないスピネル相の最適共存比率が存在する
ことを予想し、実験的に検討した。その結果、上記一般
式において、x=0.02〜0.4m=3.0〜6.0
とした場合に相当する化学組成を有するフェライト粉末
を形成すれば、所望の特性、すなわち残留磁束密度(B
r)が1000〜130的の範囲内にあり、抗磁力(I
Hc)が1500〜190のeの範囲内にある磁気特性
を有するフェライト磁性粉末として得られることを見出
した。その具体的な製造法は下記の通りである。原料酸
化鉄(Q・Fe203)として比較的粒子の細かいもの
、具体的には0.6〜1.1仏のもの、より好ましくは
0.6〜0.9〃のものを選び、これに炭酸バリウム(
BaC03)及び酸化第二鋼(Cu○)を、一般式(B
ao),1・(Cの)x・mFe203においてm=2
.7〜6.以好ましくはm=3.0〜6.0とした場合
に相当する化学組成のフェライトが得られるように秤量
、配合し、配合物をボールミル又は振動ボールミルによ
りよく混合した後バインダーとして0.5%ポリビニル
アルコール溶液を加え、3〜1比仰ぐ、好ましくは3〜
5柵?のべレットに造粒する。
混合するだけであるから、抗磁力の低下はある程度可能
であっても、残留磁束密度(Br)の一定保持は無理で
ある。これに対し、本発明の方法では、化学反応を経て
、単一粒子毎に、異なる2相が共存するようにフェライ
トを形成させるので、上記のごとき単なる混合とは全く
異なった効果を得ることが可能である。例えば、(母○
),へ・(Cu○)x・mfe203の一般式で表わさ
れる組成を有するフェライト磁性粉末の生成を想定し、
この式中のx及びmの値を予め設定して、マグネトプラ
ンバィト相Ba○・餌e203とスピネル相CM0・F
e203との共存比率を調整することにより、所望の磁
気特性を有するフェライト粉を得ることが可能である。
すなわち、CM0・Fe203の化学組成を有するスピ
ネル型フェライトの場合、その理論最大抗磁力(IHc
)は、単相のマグネトプランバィト型フェライトすなわ
ちBa−フェライトの1700のeに比し、滋“史と著
しく小さい。この特性に注目して、抗磁力(IHc)が
、マグネトプランバィト型フェライトに比し4・さく、
かつスピネル型フェライトよりは大きい所定の特性を有
する磁性粉末の製造を試みた。しかし、該スピネル型フ
ェライト粉末の場合、その飽和磁化(〇s)は、単独の
Ba−フェライトの飽和磁化が38氏mu/めであるの
に対して、13&mu/のと小さく、このためスピネル
相の多い共存比率では抗磁力(IHc)ばかりではなく
残留磁束密度(Br)まで小さくなってしまう。例えば
前述の一般式においてx=0.6、m=3.0とした場
合に相当する化学組成(Ba○)o.4・(Cu○)o
.6・3.価e203を有するフェライト粉末は、スピ
ネル相Cu○・Fe203の影響を強く受け、その抗磁
力(IHc)は所定の特性値150のeをようやく満足
させるものの、その残留磁束密度は大中に低下し、70
0〜85的となる。このような事実から、本発明者等は
、スピネル相共存の効果である抗磁力(IHc)の低下
のみを有効に活用し、しかも残留磁束密度(Br)には
影響を及ぼさないスピネル相の最適共存比率が存在する
ことを予想し、実験的に検討した。その結果、上記一般
式において、x=0.02〜0.4m=3.0〜6.0
とした場合に相当する化学組成を有するフェライト粉末
を形成すれば、所望の特性、すなわち残留磁束密度(B
r)が1000〜130的の範囲内にあり、抗磁力(I
Hc)が1500〜190のeの範囲内にある磁気特性
を有するフェライト磁性粉末として得られることを見出
した。その具体的な製造法は下記の通りである。原料酸
化鉄(Q・Fe203)として比較的粒子の細かいもの
、具体的には0.6〜1.1仏のもの、より好ましくは
0.6〜0.9〃のものを選び、これに炭酸バリウム(
BaC03)及び酸化第二鋼(Cu○)を、一般式(B
ao),1・(Cの)x・mFe203においてm=2
.7〜6.以好ましくはm=3.0〜6.0とした場合
に相当する化学組成のフェライトが得られるように秤量
、配合し、配合物をボールミル又は振動ボールミルによ
りよく混合した後バインダーとして0.5%ポリビニル
アルコール溶液を加え、3〜1比仰ぐ、好ましくは3〜
5柵?のべレットに造粒する。
このべレットを充分乾燥した後、昇温速度100〜30
0oo/時、好ましくは120〜150qo/時の割合
で加熱し、1000〜1250q0の温度で1時間以上
、好ましくは1050〜12000○の温度で2時間以
上保持し、空気中で焼成する。このようにして得られた
焼成べレットを、クラッシャー、パルベラィザー等の粉
砕機を用いて、粗紛砕し、次いで32hesh以下、好
ましくは10印heshの節で節分けし、さらに所望の
粒径を得るために、節目通過の細粒粉をボールミルによ
り、40〜50%のスラリー濃度で湿式微粉砕する。こ
のようにして得られたフェライト粉末は、平均粒子径0
.6〜0.7仏を有し、且つその磁気特性が、残留磁束
密度(Br)1000〜13003、抗磁力(IHc)
1500〜190は友のものである。これに対し、同様
の操作により、ただしスピネル相の共存しないマグネト
プランバィト相のみのBa−フェライト単味の粉末は、
平均粒子径0.6〜0.7仏を有し、且つその磁気特性
が、残留磁束密度(Bて)1000〜130に、抗磁力
(IHc)2400〜300ぴだのものとなることが確
かめられた。通常のマグネトプランバィト型フェライト
の焼成温度は900〜1350℃であるが、本発明では
1000o〜1250qoと幾分狭い温度範囲の焼成温
度を採用している。
0oo/時、好ましくは120〜150qo/時の割合
で加熱し、1000〜1250q0の温度で1時間以上
、好ましくは1050〜12000○の温度で2時間以
上保持し、空気中で焼成する。このようにして得られた
焼成べレットを、クラッシャー、パルベラィザー等の粉
砕機を用いて、粗紛砕し、次いで32hesh以下、好
ましくは10印heshの節で節分けし、さらに所望の
粒径を得るために、節目通過の細粒粉をボールミルによ
り、40〜50%のスラリー濃度で湿式微粉砕する。こ
のようにして得られたフェライト粉末は、平均粒子径0
.6〜0.7仏を有し、且つその磁気特性が、残留磁束
密度(Br)1000〜13003、抗磁力(IHc)
1500〜190は友のものである。これに対し、同様
の操作により、ただしスピネル相の共存しないマグネト
プランバィト相のみのBa−フェライト単味の粉末は、
平均粒子径0.6〜0.7仏を有し、且つその磁気特性
が、残留磁束密度(Bて)1000〜130に、抗磁力
(IHc)2400〜300ぴだのものとなることが確
かめられた。通常のマグネトプランバィト型フェライト
の焼成温度は900〜1350℃であるが、本発明では
1000o〜1250qoと幾分狭い温度範囲の焼成温
度を採用している。
これは、フェライト生成時の反応進行状態が適切となる
ように調節し、フェライト粉末の粒子径がなるべく粗大
成長しねし、ようにするためである。一般にマグネトプ
ランバイト型フェライトでは反応開始温度が低く、80
000付近であるのに対し、スピネル型フェライトの反
応開始温度は約900qoであり、幾分高くなっている
。この事実は、本発明における一般式(M,0),〜・
(地○)x・mfe203の組成を有するフェライト磁
性粉末の試料粉の示差熱分析及びX線回折の結果によっ
ても裏付けられる。すなわち、850午0近辺ではM,
0・餌e203相の生成度合に比べ、M20・Fe20
3相の生成は殆んどなく、900oo付近から徐々にス
ピネル型フェライトの生成反応が起り、950qo付近
になると急激にスピネル相の生成が進み、1000〜1
100ooの温度領域で(M,0),‐x・(M20)
x・mFe203相の生成反応がほゞ完結する。さらに
、焼成温度の上限を125030と定めているのは、こ
の温度以下ならば、生成フェライト粉末の粉砕処理が簡
単で粒度調整が容易であり、かつ粒度分布中をより狭く
することができるからである。一般に、磁気記録材に用
いられる磁性粉末は、基板上に数仏程度の厚さに、非常
に薄く塗布されるため、粗粒の存在は膜面に凹凸を生じ
る原因となり、記録特性を著しく低下させる。また、粒
度分布が広いと、磁性の不均一化をもたらし、ノイズの
原因となり、S/N比が低下する。これらの理由により
、本発明に従ってマグネトプランバィト相とスピネル相
とを共存状態で生成させるための焼成温度は、1000
〜125000の範囲に規制することが必要である。フ
ェライト粉末の最終粒度調整を行なう湿式微粉砕工程で
は、特にボ−ルミルを用いることにより、記録特性の良
いフェライト粉末を得ることができる。その理由は、例
えば、より強力な粉砕エネルギーを有する振動ボールミ
ルを使用した場合には、粉砕された粒子内に内部応力が
蓄積され、その結果、磁気歪を生じ、磁気記録特性の一
つである分解能が低下し、また粒子が角ばつた形状にな
るため、塗布された磁性層の粒子密度低下の原因となる
からである。これに対し、ボールミルは好ましい粉砕機
器の一つであり、特に粒子形状及び粒度分布に関しては
所望の形状および分布を得るために有効に作用し、磁気
記録特性の一つであるS/N比に関しても有利に作用す
る。また、本発明では、フヱラィト粉末の抗磁力(IH
c)の調節は、殆んどの場合、生成フェライト相の種類
及び共存比、焼成温度、粉砕後の粒子蓬等の調整によっ
て目標値に合致させる方法によっているが、必要に応じ
、粉砕により生じた粒子内の粉砕歪の除去を目的とする
通常の焼鎚処理を行なうことによって、フェライト粉末
の抗磁力(IHc)を最終的に調整することもできる。
この場合の暁鎚条件は、300〜900qoの温度で1
〜2時間、好ましくは350〜800qoの温度で約2
時間である。本発明において、前記一般式中のxの値を
0.01〜0.5の範囲内とし、mの値を2.7〜6.
0の範囲内と定める理由は次の通りである。
ように調節し、フェライト粉末の粒子径がなるべく粗大
成長しねし、ようにするためである。一般にマグネトプ
ランバイト型フェライトでは反応開始温度が低く、80
000付近であるのに対し、スピネル型フェライトの反
応開始温度は約900qoであり、幾分高くなっている
。この事実は、本発明における一般式(M,0),〜・
(地○)x・mfe203の組成を有するフェライト磁
性粉末の試料粉の示差熱分析及びX線回折の結果によっ
ても裏付けられる。すなわち、850午0近辺ではM,
0・餌e203相の生成度合に比べ、M20・Fe20
3相の生成は殆んどなく、900oo付近から徐々にス
ピネル型フェライトの生成反応が起り、950qo付近
になると急激にスピネル相の生成が進み、1000〜1
100ooの温度領域で(M,0),‐x・(M20)
x・mFe203相の生成反応がほゞ完結する。さらに
、焼成温度の上限を125030と定めているのは、こ
の温度以下ならば、生成フェライト粉末の粉砕処理が簡
単で粒度調整が容易であり、かつ粒度分布中をより狭く
することができるからである。一般に、磁気記録材に用
いられる磁性粉末は、基板上に数仏程度の厚さに、非常
に薄く塗布されるため、粗粒の存在は膜面に凹凸を生じ
る原因となり、記録特性を著しく低下させる。また、粒
度分布が広いと、磁性の不均一化をもたらし、ノイズの
原因となり、S/N比が低下する。これらの理由により
、本発明に従ってマグネトプランバィト相とスピネル相
とを共存状態で生成させるための焼成温度は、1000
〜125000の範囲に規制することが必要である。フ
ェライト粉末の最終粒度調整を行なう湿式微粉砕工程で
は、特にボ−ルミルを用いることにより、記録特性の良
いフェライト粉末を得ることができる。その理由は、例
えば、より強力な粉砕エネルギーを有する振動ボールミ
ルを使用した場合には、粉砕された粒子内に内部応力が
蓄積され、その結果、磁気歪を生じ、磁気記録特性の一
つである分解能が低下し、また粒子が角ばつた形状にな
るため、塗布された磁性層の粒子密度低下の原因となる
からである。これに対し、ボールミルは好ましい粉砕機
器の一つであり、特に粒子形状及び粒度分布に関しては
所望の形状および分布を得るために有効に作用し、磁気
記録特性の一つであるS/N比に関しても有利に作用す
る。また、本発明では、フヱラィト粉末の抗磁力(IH
c)の調節は、殆んどの場合、生成フェライト相の種類
及び共存比、焼成温度、粉砕後の粒子蓬等の調整によっ
て目標値に合致させる方法によっているが、必要に応じ
、粉砕により生じた粒子内の粉砕歪の除去を目的とする
通常の焼鎚処理を行なうことによって、フェライト粉末
の抗磁力(IHc)を最終的に調整することもできる。
この場合の暁鎚条件は、300〜900qoの温度で1
〜2時間、好ましくは350〜800qoの温度で約2
時間である。本発明において、前記一般式中のxの値を
0.01〜0.5の範囲内とし、mの値を2.7〜6.
0の範囲内と定める理由は次の通りである。
すなわち、例えば先に示した例の(Ba0)o.4・(
Cu○)岬・3.岬e2Qに関して説明したように、x
が大きくなるにつれて(IHc)が下り、また1−×が
小さくなるにつれてBrも下るが、x=0.5が、所望
の特性値のフェライト粉の生成を保証する最大値であり
、これに対応するmの値が2.7となるのである。逆に
xの値が0.01より小さいと、最終工程における過粉
砕による粉砕歪を大きく与えてS/N値を最低でがまん
するとしても、尚(IHcl)を低く抑えることができ
ないためである。無理のない操作により所望の特性値を
有するフェライト粉末を得るためには、前記一般式にお
いて、x=0.02〜0.4、m=3.0〜6.0に相
当する組成となるように原料を配合することが必要であ
る。以上述べたごとき本発明の方法によって製造される
磁気カード用磁性粉末は、従来使用されてきた、y・F
e203を素材として製造される磁性粉末に比し、非常
に良好な“耐外部蝿乱磁場特性”を有するフェライト粉
末として得られる。
Cu○)岬・3.岬e2Qに関して説明したように、x
が大きくなるにつれて(IHc)が下り、また1−×が
小さくなるにつれてBrも下るが、x=0.5が、所望
の特性値のフェライト粉の生成を保証する最大値であり
、これに対応するmの値が2.7となるのである。逆に
xの値が0.01より小さいと、最終工程における過粉
砕による粉砕歪を大きく与えてS/N値を最低でがまん
するとしても、尚(IHcl)を低く抑えることができ
ないためである。無理のない操作により所望の特性値を
有するフェライト粉末を得るためには、前記一般式にお
いて、x=0.02〜0.4、m=3.0〜6.0に相
当する組成となるように原料を配合することが必要であ
る。以上述べたごとき本発明の方法によって製造される
磁気カード用磁性粉末は、従来使用されてきた、y・F
e203を素材として製造される磁性粉末に比し、非常
に良好な“耐外部蝿乱磁場特性”を有するフェライト粉
末として得られる。
以下、実施例により説明する。実施例 1
一般式(Ba○),★(Cu○)x・mFe2Qにおい
て、x=0.4m=4とした場合に相当する化学組成の
フェライトが得られる配合とするため、酸化第二鉄(Q
・Fe203)242・繋、炭酸バリウム(BaC03
)45.0g及び酸化第二銅(Cu○)12.1gをそ
れぞれ秤量し、これらを予備混合した後、乾式ボールミ
ルで約20分間混合した。
て、x=0.4m=4とした場合に相当する化学組成の
フェライトが得られる配合とするため、酸化第二鉄(Q
・Fe203)242・繋、炭酸バリウム(BaC03
)45.0g及び酸化第二銅(Cu○)12.1gをそ
れぞれ秤量し、これらを予備混合した後、乾式ボールミ
ルで約20分間混合した。
次いで得られた混合粉を3〜IQ舷◇のべレットに造粒
し、乾燥した後、電気マッフル炉で110ぴ0にて2時
間焼成した。次いで焼成後の試料を鋤hesh以下に粗
砕し、該粗砕粉15雌を混合に使用したボ−ルミルで、
/・9ルプ濃度約50%となるように水を加えて、約2
時間微粉砕処理した。このようにして得られた試料の平
均粒子径は0.7リであった。次に、磁気特性測定のた
め、得られた微粉砕試料を1.比on/嫌の圧力で15
側ぐ×13側の成形体に成形した。
し、乾燥した後、電気マッフル炉で110ぴ0にて2時
間焼成した。次いで焼成後の試料を鋤hesh以下に粗
砕し、該粗砕粉15雌を混合に使用したボ−ルミルで、
/・9ルプ濃度約50%となるように水を加えて、約2
時間微粉砕処理した。このようにして得られた試料の平
均粒子径は0.7リであった。次に、磁気特性測定のた
め、得られた微粉砕試料を1.比on/嫌の圧力で15
側ぐ×13側の成形体に成形した。
この成形体を被測定試料片として、市販の磁気測定装置
により、残留磁束密度(Br)及び抗磁力(IHc)を
測定した。その結果得られた磁性粉の特性値は次の通り
であった。本発明の組成による磁性粉の特性値 Br(G) IHC(0e) 平均粒子径(ム)124
0 1705 0.7 0一方、前
記一般式においてx=0、m=6とした場合に相当する
組成をもつマグネトプランバィト型フェライト既0・餌
e203を上記と同じ条件で製造し、同様の方法で試料
を作成して測定した結果、その特性値は次の通りであっ
た。
により、残留磁束密度(Br)及び抗磁力(IHc)を
測定した。その結果得られた磁性粉の特性値は次の通り
であった。本発明の組成による磁性粉の特性値 Br(G) IHC(0e) 平均粒子径(ム)124
0 1705 0.7 0一方、前
記一般式においてx=0、m=6とした場合に相当する
組成をもつマグネトプランバィト型フェライト既0・餌
e203を上記と同じ条件で製造し、同様の方法で試料
を作成して測定した結果、その特性値は次の通りであっ
た。
マグネトブランバィト型磁性粉の特性値
Br(G) IHC(0e) 平均粒子径M1245
2345 0.6 9上記特‘性値の比
較から明らかなごとく、本発明によれば、マグネトプラ
ンバィト型フェライト、例えば母−フェライト磁性粉の
固有の残留磁束密度(Br)を保持しつつその抗磁力(
IHc)のみを低下させた新規な特性値をもつ磁性粉を
得ることができる。
2345 0.6 9上記特‘性値の比
較から明らかなごとく、本発明によれば、マグネトプラ
ンバィト型フェライト、例えば母−フェライト磁性粉の
固有の残留磁束密度(Br)を保持しつつその抗磁力(
IHc)のみを低下させた新規な特性値をもつ磁性粉を
得ることができる。
実施例 2
(舷0)〇.93・(Ca0)〇.〇5.(Cu0)〇
.〇2・坪e2Qの化学組成をもつフェライトが得られ
るようにするため、酸化第二鉄(Q・Fe203)24
2.総、炭酸バリウム(BaC03)55.7g、炭酸
カルシウム(CaC03)1.鴇、酸化第二銅(Cu○
)0.舷をそれぞれ秤量し、実施例1と同様の方法で混
合及び造粒した後、電気マッフル炉で1150℃にて2
時間焼成した。
.〇2・坪e2Qの化学組成をもつフェライトが得られ
るようにするため、酸化第二鉄(Q・Fe203)24
2.総、炭酸バリウム(BaC03)55.7g、炭酸
カルシウム(CaC03)1.鴇、酸化第二銅(Cu○
)0.舷をそれぞれ秤量し、実施例1と同様の方法で混
合及び造粒した後、電気マッフル炉で1150℃にて2
時間焼成した。
焼成処理した試料を実施例1と同様に粉砕し、磁気特性
を測定した。このようにして得られたフェライト磁性粉
の特性値は下記の通りであった。Br(G) IHC(
0e) 平均粒子径仏1280 1510
0.64上記の特性値は、実施例1の場合と同様
に、本発明で目的とする所望の特性値の範囲内にある。
を測定した。このようにして得られたフェライト磁性粉
の特性値は下記の通りであった。Br(G) IHC(
0e) 平均粒子径仏1280 1510
0.64上記の特性値は、実施例1の場合と同様
に、本発明で目的とする所望の特性値の範囲内にある。
次に、上記磁性粉の抗磁力(IHc)を170のe程度
に調整する目的で、上記のフェライト磁性粉を、焼成に
使用した電気マッフル炉により、400℃にて1時間焼
鈍処理した。このようにして得られたフェライト磁性粉
は下記に示す特性値を示し、所望の抗磁力(IHc)を
有するものであった。Br(G) IHC(0e) 平
均粒子径の1285 1710 0.6
5実施例 3(Ba○)o.9・(Mg0)o,.・5
.拍e203の化学組成をもつフェライトが得られる配
合とするため、酸化第二鉄(Q・Fe203)247・
能、炭酸バリウム(BaC03)50.1g、炭酸マグ
ネシウム(M亀03)2.略をそれぞれ秤量し、実施例
1に記載したと同様の方法で混合及び造粒し、電気マッ
フル炉で1200qoにて2時間焼成した。
に調整する目的で、上記のフェライト磁性粉を、焼成に
使用した電気マッフル炉により、400℃にて1時間焼
鈍処理した。このようにして得られたフェライト磁性粉
は下記に示す特性値を示し、所望の抗磁力(IHc)を
有するものであった。Br(G) IHC(0e) 平
均粒子径の1285 1710 0.6
5実施例 3(Ba○)o.9・(Mg0)o,.・5
.拍e203の化学組成をもつフェライトが得られる配
合とするため、酸化第二鉄(Q・Fe203)247・
能、炭酸バリウム(BaC03)50.1g、炭酸マグ
ネシウム(M亀03)2.略をそれぞれ秤量し、実施例
1に記載したと同様の方法で混合及び造粒し、電気マッ
フル炉で1200qoにて2時間焼成した。
終了後、炉内の温度が1100qoに降温するまで炉内
放冷し、しかる後試料を炉内より大気中に取り出し急冷
処理した。該試料を実施例1と同様の方法で、粉砕し、
成形体をつくり、磁気特性を測定した。このようにして
得られたフェライト磁性粉の特性は次の通りであった。
Br(G) IHC(0e) 平均粒子径帆1250
1850 0.62実施例 4(Sの
)o.8(Nmo)o.2・小e203の化学組成をも
つフェライトが得られる配合とするため、酸化第二鉄(
Q・Fe203)245.7g、炭酸ストロンチウム(
Sに03)45.蟹、及び炭酸マンガン(MhC03)
8.樋をそれぞれ秤量し、実施例1に記載の方法で混合
及び造粒し、電気マッフル炉で122000にて2時間
焼成した。
放冷し、しかる後試料を炉内より大気中に取り出し急冷
処理した。該試料を実施例1と同様の方法で、粉砕し、
成形体をつくり、磁気特性を測定した。このようにして
得られたフェライト磁性粉の特性は次の通りであった。
Br(G) IHC(0e) 平均粒子径帆1250
1850 0.62実施例 4(Sの
)o.8(Nmo)o.2・小e203の化学組成をも
つフェライトが得られる配合とするため、酸化第二鉄(
Q・Fe203)245.7g、炭酸ストロンチウム(
Sに03)45.蟹、及び炭酸マンガン(MhC03)
8.樋をそれぞれ秤量し、実施例1に記載の方法で混合
及び造粒し、電気マッフル炉で122000にて2時間
焼成した。
直ちに試料を炉内より大気中に取り出し、急冷処理した
。該試料を実施例1の場合と同様に、粉砕し、成形体を
作成し、磁気特性を測定した。このようにして得られた
フェライト磁性粉の特性は次の通りであった。本発明の
組成による磁性粉の性惟直 Br(G) IHC(0e) 平均粒子径(ム)123
0 1880 0.65これに対し、前
記一般式においてx=0、m=6とした場合に相当する
。
。該試料を実施例1の場合と同様に、粉砕し、成形体を
作成し、磁気特性を測定した。このようにして得られた
フェライト磁性粉の特性は次の通りであった。本発明の
組成による磁性粉の性惟直 Br(G) IHC(0e) 平均粒子径(ム)123
0 1880 0.65これに対し、前
記一般式においてx=0、m=6とした場合に相当する
。
Sr○・斑e203の組成をもつ従来のマグネトプラン
バィト型フェライト磁性粉を、上記同様の方法で作成し
、得られた特性値は次の通りであった。マグネトプラン
人ィト型磁性粉の性値 Br(G) IHC(0e) 平均粒子径妙1220
2850 0.64上記特性値の比
較から明らかであるように、本実施例の場合も実施例1
の場合と同様に、本発明の方法により、マグネトプラン
バィト型Sr−フェライト粉の固有の残留磁束密度(B
r)を損なうことなく、抗磁力(IHc)のみを減少さ
せた磁性粉末を得ることができることを示している。
バィト型フェライト磁性粉を、上記同様の方法で作成し
、得られた特性値は次の通りであった。マグネトプラン
人ィト型磁性粉の性値 Br(G) IHC(0e) 平均粒子径妙1220
2850 0.64上記特性値の比
較から明らかであるように、本実施例の場合も実施例1
の場合と同様に、本発明の方法により、マグネトプラン
バィト型Sr−フェライト粉の固有の残留磁束密度(B
r)を損なうことなく、抗磁力(IHc)のみを減少さ
せた磁性粉末を得ることができることを示している。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式M_1O・nFe_2O_3(ただしM_1
はBa,Sr及びCaからなる群より選ばれる1種の、
または2種以上共存の金属元素を表わし、nはモル比で
あつてn=2Fe/M_1で与えられ、かつn=5.0
〜6.0の範囲内の値を表わす。 )で表わされる化学組成を有するマグネトプランバイト
相に、一般式M_2O・Fe_2O_3(ただしM_2
はFe,Mn,MgおよびCuからなる群より選ばれる
1種の、または2種以上共存の金属元素を表わす。)で
表わされる化学組成(ただしM_1:M_2のモル比が
1:2である場合を除く)を有するスピネル相を共存さ
せたフエライト磁性粉末の製造法であつて、次の諸工程
からなることを特徴とする方法:(イ) 所望のフエラ
イト磁性粉末が有すべき残留磁束密度(Br)および抗
磁力(_IHc)に応じて、あらかじめM_1,M_2
及びnを決定する工程;(ロ) 前記工程での決定によ
つて定まる化学組成に従つて必要なフエライト原料を選
び、各成分物質を秤量、混合して原料配合物をつくる工
程;(ハ) 得られた原料配合物を焼成してフエライト
を形成する工程;および(ニ) 生成したフエライトを
乾式粗粉砕および湿式微粉砕して所望の平均粒子径を有
する粉末に調整する工程。 2 一般式M_1O・nFe_2O_3(ただしM_1
はBa,Sr及びCaからなる群より選ばれる1種の、
または2種以上共存の金属元素を表わし、nはモル比で
あつてn=2Fe/M_1で与えられ、かつn=5.0
〜6.0の範囲内の値を表わす。 )で表わされる化学組成を有するマグネトプランバイト
相に、一般式M_2O・Fe_2O_3(ただしM_2
はFe,Mn,MgおよびCuからなる群より選ばれる
1種の、または2種以上共存の金属元素を表わす。)で
表わされる化学組成(ただしM_1:M_2のモル比が
1:2である場合を除く)を有するスピネル相を共存さ
せたフエライト磁性粉末の製造法であつて、次の諸工程
からなることを特徴とする方法:(イ) 所望のフエラ
イト磁性粉末が有すべき残留磁束密度(Br)および抗
磁力(_IHc)に応じて、あらかじめM_1,M_2
及びnを決定する工程;(ロ) 前記工程での決定によ
つて定まる化学組成に従つて必要なフエライト原料を選
び、各成分物質を秤量、混合して原料配合物をつくる工
程;(ハ) 得られた原料配合物を焼成してフエライト
を形成する工程;(ニ) 生成したフエライトを乾式粗
粉砕および湿式微粉砕して所望の平均粒子径を有する粉
末に調整する工程;及び(ホ) 粉砕によつて生じる粒
子内の粉砕歪を除くために焼鈍処理する工程。 3 (イ) 一般式(M_1O)_1_−_x・(M_
2O)_x・mFe_2O_3〔ただし、M_1および
M_2は前記の通りであり、mはモル比であつてm=2
Fe/(1−x)M_1+_xM_2で与えられ、かつ
m=2.7〜6.0、の範囲内の値を表わし、xはスピ
ネル相を形成するM_2の(M_1+M_2)に対する
モル分率を表わし、x=0.01〜0.5の範囲内の値
を表わす。 〕で表わされる化学組成のフエライト磁性粉末が得られ
るようにし、かつその有すべき残留磁束密度(Br)お
よび抗磁力(_IHc)に応じて、あらかじめM_1,
M_2及びnを決定する工程;(ロ) 前記工程での決
定によつて定まる化学組成に従つて、選ばれたフエライ
ト原料M_1O・nFe_2O_3とM_2O・Fe_
2O_3(ただし、M_1,M_2およびnは前記の通
りである。)とを秤量、混合して原料配合物をつくる工
程;(ハ) 得られた原料配合物をペレツトにする工程
;(ニ) 得られたペレツトを昇温速度100〜300
℃/時で加熱して、1000〜1250℃に1時間以上
保持し、空気中で焼成してフエライトを形成する工程;
および(ホ) 生成したフエライトを乾式粗粉砕および
湿式微粉砕して所望の平均粒子径を有する粉末に調整す
る工程。 4 前記一般式において、m=3.0〜6,0であるこ
とを特徴とする、特許請求の範囲第3項に記載の方法。 5 前記一般式において、x=0.02〜0.4である
ことを特徴とする、特許請求の範囲第3項または第4項
に記載の方法。6 前記昇温速度を120〜150℃/
時とすることを特徴とする、特許請求の範囲第3〜5項
のいずれかに記載の方法。 7 前記焼成反応を1050〜1200℃で行なうこと
を特徴とする、特許請求の範囲第3〜5項のいずれかに
記載の方法。 8 一般式M_1O・nFe_2O_3(ただしM_1
はBa,Sr及びCaからなる群より選ばれる1種の、
または2種以上共存の金属元素を表わし、nはモル比で
あつてn=2Fe/M_1で与えられ、かつn=5.0
〜6.0の範囲内の値を表わす。 )で表わされる化学組成を有するマグネトプランバイト
相に、一般式M_2O・Fe_2O_3(ただしM_2
はFe,Mn,MgおよびCuからなる群より選ばれる
1種の、または2種以上共存の金属元素を表わす。)で
表わされる化学組成(ただしM_1:M_2のモル比が
1:2である場合を除く)を有するスピネル相を共存さ
せたフエライト磁性粉末の製造法であつて、次の諸工程
からなることを特徴とする方法:(イ) 所望のフエラ
イト磁性粉末が有すべき残留磁束密度(Br)および抗
磁力(_IHc)に応じて、あらかじめM_1,M_2
及びnを決定する工程;(ロ) 前記工程での決定によ
つて定まる化学組成に従つて必要なフエライト原料を選
び、各成分物質を秤量、混合して原料配合物をつくる工
程;(ハ) 得られた原料配合物を焼成してフエライト
を形成する工程;(ニ) 焼成物を乾式粗砕した後32
mesh以下の篩で篩分し、その篩下を湿式微粉砕して
平均粒子径0.6〜0.7μを有する粉末に調整する工
程。 9 前記篩として100meshの篩を用い、これによ
り乾式粗砕物を篩分することを特徴とする、特許請求の
範囲第8項に記載の方法。 10 一般式M_1O・nFe_2O_3(ただしM_
1はBa,Sr及びCaからなる群より選ばれる1種の
、または2種以上共存の金属元素を表わし、nはモル比
であつてn=2Fe/M_1で与えられ、かつn=5.
0〜6.0の範囲内の値を表わす。 )で表わされる化学組成を有するマグネトプランバイト
相に、一般式M_2O・Fe_2O_3(ただしM_2
はFe,Mn,MgおよびCuからなる群より選ばれる
1種の、または2種以上共存の金属元素を表わす。)で
表わされる化学組成(ただしM_1:M_2のモル比が
1:2である場合を除く)を有するスピネル相を共存さ
せたフエライト磁性粉末の製造法であつて、次の諸工程
からなることを特徴とする方法:(イ) 所望のフエラ
イト磁性粉末が有すべき残留磁束密度(Br)および抗
磁力(_IHc)に応じて、あらかじめM_1,M_2
及びnを決定する工程;(ロ) 前記工程での決定によ
つて定まる化学組成に従つて必要なフエライト原料を選
び、各成分物質を秤量、混合して原料配合物をつくる工
程;(ハ) 得られた原料配合物を焼成してフエライト
を形成する工程;(ニ) 生成したフエライトを乾式粗
粉砕および湿式微粉砕して所望のの平均粒子径を有する
粉末に調整する工程;(ホ) 湿式微粉砕物を乾燥およ
び解粒する工程;(ヘ) 乾燥・解粒した微粉砕物を焼
鈍温度300〜900℃にて1〜2時間焼鈍処理するこ
とによつて、粉砕によつて生じた粒子内の粉砕歪を除く
ための処理をする工程。 11 前記焼鈍処理が350〜800℃の温度で約2時
間行なわれることを特徴とする、特許請求の範囲第10
項に記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55022589A JPS6016729B2 (ja) | 1980-02-25 | 1980-02-25 | 磁性粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55022589A JPS6016729B2 (ja) | 1980-02-25 | 1980-02-25 | 磁性粉末の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS56118304A JPS56118304A (en) | 1981-09-17 |
JPS6016729B2 true JPS6016729B2 (ja) | 1985-04-27 |
Family
ID=12087029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55022589A Expired JPS6016729B2 (ja) | 1980-02-25 | 1980-02-25 | 磁性粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6016729B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5358660A (en) * | 1988-01-14 | 1994-10-25 | Showa Denko Kabushiki Kaisha | Magnetic particles for perpendicular magnetic recording |
JP2002313618A (ja) * | 2001-02-07 | 2002-10-25 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | 永久磁石、およびその製造方法 |
-
1980
- 1980-02-25 JP JP55022589A patent/JPS6016729B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56118304A (en) | 1981-09-17 |
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