JPH0359008B2 - - Google Patents

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JPH0359008B2
JPH0359008B2 JP57141194A JP14119482A JPH0359008B2 JP H0359008 B2 JPH0359008 B2 JP H0359008B2 JP 57141194 A JP57141194 A JP 57141194A JP 14119482 A JP14119482 A JP 14119482A JP H0359008 B2 JPH0359008 B2 JP H0359008B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般式 MeFe2O4 () 式中Me=aMn+bNi+cZn+dCo+eFe()
を表わし、その際原子量比a、b、c、dおよび
eはそれぞれ0ないし1であり、かつこれら合計
が1に等しいか、または M1 2Me1 2Fe12O22 () 式中M1は、バリウム、ストロンチウム、カル
シウムおよび/または鉛を表わし、かつMe1は、
2価のマンガン、銅、鉄、コバルト、ニツケル、
亜鉛、マグネシウムおよび/または等モル量のリ
チウムと3価の鉄を表わすか、または M2(Me2Ti)XFe12-2XO19 () 式中M2は、バリウムまたはストロンチウムを
表わし、Me2は、亜鉛、ニツケルおよび/または
コバルトを表わし、かつxは、0ないし2.0の値
を表わす、 によつて表わされる微細なフエライトの製造方法
に関する。 磁気ヘツドセラミツクを製造するおよび遮へい
材料を製造する式()のタイプの低残留磁気の
マンガン亜鉛フエライト粉末およびニツケル亜鉛
フエライト粉末は、通常セラミツク法によつて作
られる。そのため後で得られるフエライトの化学
式に相当する割合で、マンガン酸化物またはニツ
ケル酸化物を亜鉛酸化物および鉄()酸化物と
混合し、かつこの混合物を1100ないし1200℃の温
度で熱処理する。その際低残留磁気の尖晶石型フ
エライトが生じる。微結晶から成る得られかつ焼
結された集塊は、続いてたいていは水を加えなが
らほぼ1μmの粒子の大きさの粉末になるように粉
砕される。粉砕により粒子に結晶構造欠陥が生
じ、その結果磁気特性が悪化する。さらに粉砕さ
れたフエライト粉末は幅広い粒度分布を有する。
相応してこの粉末を引続き低残留磁気フエライト
セラミツクに加工した際に一般に幅広い粒度分布
が観察される。 MnZn−およびNiZnフエライトを作るため、
セラミツク法の他に混合沈殿法も利用されてい
る。これら方法には、液相で得られた混合沈殿生
成物があまりに微細であり、かつ液相から分離す
ることが非常に困難である、という欠点がある。
その際さらに微細な沈殿生成分はフイルタを通過
してしまうので、それぞれの成分の決められたモ
ル比に相当する組成を持つた沈殿生成物を得るこ
とは困難である。さらに熱処理の際の焼結のため
得られたフエライトが分散し難く、かつその他の
用途のためには粉砕しなければならない点は不利
である。 さらに組成MeFe2O4の尖晶石型のフエライト
をMe−Fe()−水酸化物−混合沈殿の酸化によ
つて水溶液から析出することは公知である。しか
しこのようにして作られたフエライトは、非常に
微細であり、かつ圧縮した際不十分な比較的低い
密度のプレス品を生じる。 磁石セラミツクおよび低残留磁石の可塑性フエ
ライトを作るため、尖晶石型の等方性フエライト
粉末を利用することは望ましく、これらフエライ
ト粉末は、狭い粒度分布、大きな圧縮能力および
有機結合剤に混入するための良好な分散能力の点
で優れている。 高周波技術用磁石セラミツクを作るため
M1 2Me1 2−Fe12O22(式)、式中M1=Ba、Sr、
Ca、Pb、Me1=Mn()、Cu()、Fe()、Ni
()、Zn、Mg、(Li+Fe())/2で表わされ
る組成の6方Me2Y−フエライト相も、通常セラ
ミツク法によつて作られる。そのため後で得られ
るフエライトの化学式に相当する割合でM1CO3
Me1CO3またはMe1Oと鉄酸化物を混合し、かつ
この混合物を、1100ないし1300℃の温度で熱処理
し、すなわち予備焼結する。板片状微結晶から作
られた強力に焼結された集塊は、続いてほとんど
の場合水を加えながらほぼ1μmの粒子の大きさの
粉末になるように粉砕される。しかし粉砕によ
り、形成された板片は大部分破壊され、かつ幅広
い粒度分布を有する粉末しか得られない。 その他にMe1 2Y−フエライトを作るため、混
合沈殿法も利用されている。特開昭50−106899号
公報および特開昭50−39700号公報に、溶解した
金属陽イオンが、有機錯形成剤によりアンモニア
性溶液中に溶解し難い金属有機化合物として沈殿
し、ろ過されかつ洗浄される方法が記載されてい
る。乾燥した沈殿は、続いて1100ないし1300℃で
熱処理される。T.O.キム他により「J.Korean.
Ceram.Soc.」1979、16(2)、89−98頁に、
Ba2CI2−、Zn(NO32−およびFeCl3−を含む水
溶液を、NaOH−Na2CO3−溶液によつて沈殿さ
せ、洗浄し、冷凍乾燥しかつ続いて熱処理する方
法が記載されている。このようにして得られた粉
末は、主成分として所望のZn2Y−フエライトを
含んでいるが、純粋ではない。その他に冷凍乾燥
の処理は非常に高価であり、不経済である。さら
に前記混合沈殿法は、液相で得られた混合沈殿生
成物が微細であり、それ故に液相から分離するこ
とが困難であるという欠点を有する。ろ過および
それに続く洗浄の際、微細な沈殿生成物はフイル
タを通過してしまうことがあるので、それぞれの
成分の決められたモル比に相当する組成の沈殿生
成物を得ることは困難である。これら欠点のため
これらの方法は、これまで産業上は実現されなか
つた。さらに熱処理の際の焼結のため、得られた
フエライトは別の用途に対しては粉砕しなければ
ならないということは不利である。 混合沈殿は、一般に反応成分を密に接触させ、
かつ反応を加速する。他方において個々の金属酸
化物間の反応を促進するため融剤を使用するフラ
ツクス法も公知である。ナトリウムフエライト溶
融物から〔A.タウバー他、「J.Appl.Phys.」補巻
33、1381頁(1962)〕またはバリウムほう酸塩溶
融物から〔A.タウバー他、「J.Appl.Phys.」35
1008頁第2部(1964)〕Me1 2Y−フエライトが晶
出できる。しかしこの方法は、1200℃およびそれ
以上の温度を必要とする。 高周波技術の種々の用途のため、磁界中で良好
に配向できる板片状粒子を持つたMe1 2Y−粉末
を得ることは望ましく、この粉末は、焼結により
高密度低残留磁気のセラミツクに加工できる。さ
らに合成物質またはゴムに容易に混入できる粉末
を得ることは望ましい。このようにして作られた
低残留磁気の可塑性フエライトは、例えばラジオ
電波を吸収でき、かつ遮へいのため重要である。
さらにラツクに良好に分散するMe1 2Y−粉末を
得ることは望ましく、その際遮へいのため低残留
磁気の塗料が得られる。 それ故に上記の要求を満たす生成物が得られか
つ6方Me1 2Y−フエライト粉末を製造する簡単
で安価な方法を提供することが望まれている。こ
のような低残留磁気の6方フエライト粉末は、単
一相、狭い粒度分布、有機結合剤に混入するため
の良好な分散能力および磁界中での良好な配向能
力の点で優れているようにする。 硬質フエライト磁石およびかなりの程度まで偽
造を防止した磁気記録部材を作るための式()
のフエライト粉末も、通常セラミツク法で作られ
る。そのため後で得られるフエライトの化学式に
相当する割合で、バリウムカルボナートまたはス
トロンチウムカルボナートと鉄酸化物を混合し、
かつこの混合物を1100ないし1300℃の温度で熱処
理し、いわゆる予備焼結する。予備焼結の際磁気
ヘキサフエライトが生じる。得られかつ焼結され
た微結晶集塊は、続いてほとんどの場合水を加え
ながらほぼ1μmの粒子大きさを有する粉末に粉砕
される。粉砕によつて粒子に結晶構造欠陥が生
じ、その結果保持力が低下する。このようにして
作られたフエライト粉末は、一般にちようど良好
な残留磁気比を有するが、保磁力磁界強度JHcは、
粉砕前にほぼ200kA/mであり、かつ粉砕後に
150kA/mにかなり低下する。粉砕により生じる
これら結晶構造欠陥は、粉砕後の熱処理によりま
たは焼結処理により一部分しか回復しない。それ
故に工業的に今日利用されるように粉砕された高
残留磁気バリウムフエライト粉末から作られた磁
石は、280ないし320kA/mのJHc値しか示さな
い。さらに粉砕されたフエライト粉末は広い粒度
分布を有する。 別の方法は、例えばドイツ連邦共和国特許出願
公開第2832892号明細書に記載されている。ここ
では噴霧塔内でBa−Fe()−硝酸塩溶液が1200
℃の温度を有する高熱ガスに向つて噴霧される。
この方法においてこのようにして作られたBa−
フエライト粉末がα−Fe2O3によつて汚染されて
いることは不利であり、それにより飽和磁気およ
び残留磁気は、単相フエライトよりも低下してい
る。他方において生じた結晶の一部は互いに焼結
しているので、後で使用する前に粉末を粉砕しな
ければならない。 バリウムおよびストロンチウムフエライトを製
造するため、上記の方法の他に混合沈殿法も利用
されている。K.ハネダ他により「J.Amer.
Ceram.Soc.」57(8)(1974)354〜357頁に、ろ
過され、洗浄されかつ乾燥されたBaCO3−Fe
(OH)3混合沈殿を925℃で熱処理することにより
高保磁力バリウムフエライトを析出することが説
明されている。混合沈殿は、ほぼ4倍の過剰アル
カリを含むNaOH−NaCO3溶液およびBa−Fe
()−塩化物溶液を加えることによつて作られた
ものである。Ba−Fe()−塩化物溶液と過剰の
Na2CO3−溶液による別の混合沈殿法が、ドイツ
連邦共和国特許出願公開第1948114号明細書(米
国特許第3582266号明細書)に開示されている。
いつしよに沈殿したBaおよびFe()−カルボナ
ートは、ろ過され、洗浄され、噴霧乾燥され、か
つ1100℃で熱処理される。過剰のNa2CO3は、ろ
過の後に塩成分を効果的に除去できるようにする
ため使われる。しかし熱処理の際必要な高い温度
のため、0.5ないし1.0μmの粒子の大きさおよびセ
ラミツク法でも達成できるHc値を持つた粗大な
フエライト粉末が生じる。別の混合沈殿法は、英
国特許第1254390号明細書(米国特許第3634254号
明細書)から公知である。その際アンモニア性
Ba−Fe()−硝酸塩溶液の陽イオンは、脂肪酸
のアンモニウム塩によつて沈殿する。ここでも粒
度分布に関して不利な結果を伴う熱処理が必要で
ある。 前記の方法は、液相で得られた混合沈殿生成物
があまりに微細であり、それ故に液相から分離す
ることが困難であるという欠点を有する。さらに
その際沈殿した微細なBa−塩の一部はフイルタ
を通過してしまうので、それぞれの成分の決めら
れたモル比に相当する組成を持つた沈殿生成物を
得ることは困難である。これら欠点のためこれら
の方法は、これまで産業上実現しなかつた。さら
に得られれたフエライトが、熱処理の際の焼結に
よつて分散し難くなり、かつ別の用途のためには
粉砕しなければならないことは不利である。 ろ過性が粗悪であるという欠点を除くため、ド
イツ連邦共和国特許出願公告第2738830号明細書
(米国特許第4120807号明細書)に、混合沈殿の際
0.5ないし0.7μmの粒子の大きさを有する粗大な
Fe3O4およびBaCO3を作ることが提案されてい
る。400ないし900℃の熱処理の後に生じるBa−
フエライトは、いずれにせよ0.5ないし0.9μmの粒
子の大きさを有する比較的粗いものであり、かつ
一部は焼結された形で沈殿する。 混合沈殿は、一般に反応成分を密に接触させ、
かつ反応を加速する。他方において例えばB2O3
アルカリほう酸塩、PbO、アルカリフエライト、
Bi2O3、モリブデン酸塩、アルカリハロゲン化物
および硫酸塩のような個々の金属酸化物間の反応
を促進するため融剤を使用するフラツクス法も公
知である。 米国特許第3793443号明細書によれば、BaCO3
−FeOOH−NaCl−KCl−混合物を加熱熱するこ
とにより得られるバリウムフエライトが示されて
いる。その際その場で生じたH2Oが存在すると
ころでフエライト形成反応を行うため、鉄成分と
してFeOOHを前提とすることは重要と思われ
る。さらに完全なフエライト形成は、加えられた
アルカリ塩化物の溶融点よりもずつと高い温度
(すなわち1000℃)でしか観察されない。それよ
り低い温度ではわずかなBa−フエライト産量し
か得られない。この方法は、セラミツク法に対し
て何ら保磁力の改善も提供しない。さらにほぼ1
ないし1.5μmの微結晶直径を有する比較的粗粒子
状の粒子が沈殿する。ドイツ連邦共和国特許出願
公開第2401029号明細書(米国特許第3810973号明
細書)の方法によれば、BaCO3−粉末にアルカ
リ塩化物溶液内の鉄()−酸化物−水化物の懸
濁液を加え、それから噴霧乾燥し、かつ1000ない
し1050℃で熱処理する。この方法によれば、ほぼ
1ないし1.5μmの微結晶直径を有する比較的粗大
な6方フエライトが得られる。ドイツ連邦共和国
特許出願公開第2143793号明細書に、バリウムフ
エライトを製造する方法が記載されており、その
際BaCO3−Fe2O3−Na2SO4−K2SO4−混合物を
950℃に加熱する。この方法も粗大なフエライト
試料を生じる。 偽造防止符号化の分野における一連の用途に対
して、例えば身分証明書、クレジツトカードおよ
びその他の標識の磁気記憶の際、現在の標準記憶
媒体よりも大きな保磁力磁界強度を有する磁気記
録担体を有することは望ましい。相応した材料
は、外部磁界に対して感応せず、従つて困難な条
件によつてしか偽造できない。 それ故に本発明の課題は、得られたフエライト
におけるそれぞれの要求を満たすことができる前
記のフエライトを製造する簡単かつ経済的な方法
を提供することにある。提示すべき方法によつて
得られたフエライトは、とりわけ狭い粒度分布で
高度な微粒子性、および有機結合剤に混入するた
め良好な分散能力の点で優れているようにする。
その上さらに高残留磁気のフエライトは、簡単な
方法で規定して調節可能な大きな保磁力磁界強度
を持つようにする。 おどろくべきことに次のことがわかつた。すな
わち一般式 MeFe2O4 () 式中Me=aMn+bNi+cZn+dCo+eFe()
を表わし、その際原子量比a、b、c、dおよび
eはそれぞれ0ないし1であり、かつこれら合計
が1に等しいか、または M1 2Me1 2Fe12O22 () 式中M1は、バリウム、ストロンチウム、カル
シウムおよび/または鉛を表わし、かつMe1は、
2価のマンガン、銅、鉄、コバルト、ニツケル、
亜鉛、マグネシウムおよび/または等モル量のリ
チウムと3価の鉄を表わすか、または M2(Me2Ti)XFe12-XO19 () 式中M2は、バリウムまたはストロンチウムを
表わし、Me2は、亜鉛、ニツケルおよび/または
コバルトを表わし、かつxは、0ないし2.0の値
を表わす、 によつて表わされる微細なフエライトは、次のよ
うにすれば設定された課題に相応して作ることが
できる。すなわち式()、()または()に
相当するそれぞれの組成のため必要なMe、Me1
Me2、M1および/またはM2−塩、および場合に
よつてはチタン化合物を、鉄()塩化物および
ナトリウム−および/またはカリウム−カルボナ
ートと混合し、得られた混合物を700ないし1200
℃の温度に加熱し、かつその際得られた所定の組
成の微細なフエライトを、水による浸出によつて
分離する。 特に本発明による方法によれば、一般式 MeFeO4 () 式中Me=aMn+bNi+cZn+dCo+eFe()
を表わし、その際原子量比a、b、c、dおよび
eはそれぞれ0ないし1であり、かつこれら合計
が1に等しい、 によつて表わされる尖晶石型構造を有する等方性
フエライト粉末は、次のようにすれば課題に応じ
て必要な特性を有するように作ることができる。
すなわち1つまたは複数のMe−塩、鉄()塩
化物およびナトリウムおよび/またはカリウムカ
ルボナートを互いに混合し、かつ得られた混合物
を800ないし1200℃の温度に加熱し、かつその際
得られた等方性フエライトを、水による浸出によ
つて分離する。 本発明による方法を実施する際、1つまたはそ
れぞれのMe−塩を塩化物またはカルボナートの
形で使用すると有利であるとわかつた。その際使
用された塩内における鉄()−対Me−陽イオン
の原子量比は、すでに所定の一般式に相応して適
用される。さらにアルカリカルボナートを、ナト
リウムまたはカリウムカルボナートまたはこれら
の混合物として使用し、かつさらに反応のため設
けられた混合物内においてNaとK対Clの原子量
比は、0.9ないし1.4である。個々の反応成分の混
合を行つた後に、これら反応成分は、周知のよう
に混合され、なるべくボールミルにおいて粉砕さ
れ、それにより個々の物質が互いに均一に分散す
るようにする。強力に混合しかつ粉砕された混合
物は、続いて0.5ないし3時間800ないし高々1200
℃の温度に加熱される。冷却後溶融ケーキは水で
処理されるので、アルカリ塩化物成分が溶け出
し、かつフエライト粉末は残る。 本発明による方法によれば、尖晶石型の微細な
焼結されていないフエライト粉末が得られる。試
料は、良好かつ規則的に加えられた結晶晶癖およ
び狭い粒度分布を備えた等方性8面体微結晶から
成る。粉末粒子の8面体直径は、加えられた反応
温度によつて0.5ないし2.0μmの値に設定でき、
相応してBETによる表面積比は、5ないし0.5
m2/gである。本方法は、尖晶石型構造を有する
立方フエライトを得るための公知の混合沈殿法に
対して、一連の処理技術的な簡単化の点で優れて
いる。混合沈殿生成物のひまのかかるろ過は省略
され、かつ成分がフイルタを通過することはない
ので、所定のFe/Me比は不変である。さらに混
合沈殿生成物のひまのかかる洗浄が省略されてい
る。熱処理の際アルカリ塩化物が存在することに
より立方フエライト8面体の焼結が防止されるの
で、得られた粉末を引続き処理するためにまず粉
砕する必要はなく、それにより結果欠陥および広
い粒度分布が生じることもない。セラミツク法ま
たは混合沈殿法による製品とは相違して、本発明
による方法によつて得られた尖晶石型粉末は、明
確に印加された結晶晶癖を有する規則的な8面体
状の微結晶から成る。その際等方性粒子の大きさ
は、適用された反応温度によつて広い範囲内で調
節でき、その際粒子の大きさは、注目に値する程
均一になつて沈殿する。 前記特別な粒子特性の結果、遮へいのために低
残留磁気の塗料または可塑性フエライトを作るた
め、有機溶媒中の良好な分散能力が得られる。さ
らに本発明による方法によつて得られる粉末は、
2軸のまたは準静的な圧縮の際の良好な圧縮特性
の点で優れている。これらプレス品の焼結および
2軸または準静的高熱プレスの後に、フエライト
磁気ヘツドを作るため均一な粒度分布を持つた磁
石セラミツクが得られ、その際従来のフエライト
セラミツクに対して改善された機械的および磁気
的特性が得られる。 同様に有利に本発明による方法によれば、一般
式 M1 2Me1 2Fe12O22 () 式中M1はバリウム、ストロンチウム、カルシ
ウムおよび/または鉛を表わし、かつMe1は、2
価のマンガン、銅、鉄、コバルト、ニツケル、亜
鉛、マグネシウムおよび/または等モル量のリチ
ウムと3価の鉄を表わす によつて表わされる6方Me1 2Y−フエライトは、
次のようにすればナトリウム−および/またはカ
リウム塩化物の溶融体から作ることができる。す
なわちそのためM1−塩化物または−カルボナー
ト、Me1−塩化物または−カルボナート、および
鉄()塩化物を、ナトリウム−および/または
カリウムカルボナートと混合し、かつ得られた混
合物を800ないし1050℃の温度に加熱し、かつそ
れからその際得られた板片状6方Me1 2Y−フエ
ライトを、水による浸出によつてナトリウム−お
よび/またはカリウム塩化物から成る生じた溶融
物から分離する。 本発明による方法を実施する際、加熱すべき塩
混合物に次のようなモル量比が存在すると有利で
あるとわかつた。Fe()/M1=5ないし6、
Fe()/Me1=5ないし6、およびNaとKの合
計/塩化物=0.9ないし1.4。所定の塩混合物は、
周知のように強力に混合され、通常のようにボー
ルミルにおいて粉砕され、それにより個々の物質
の均一な分散が行われるようにする。それからこ
の混合物は、続いて800ないし1050℃の温度に加
熱され、かつ0.5ないし3時間この温度に維持さ
れる。冷却後にMe1 2Yとアルカリ塩化物の混合
物が沈殿し、この混合物の塩成分は、水で溶かし
出される。 本発明による方法によれば、Me1 2Y−フエラ
イトは直接微細な焼結されていない粉末として得
られ、これら粉末は、これ以上加工するためにも
はや粉砕する必要はない。これら粉末は、ほぼ1
ないし3μmの直径を有する6角形板片から成る。
ほぼ900℃で得られた板片は、ほぼ30の直径/厚
さ比を有する極度に薄いものである。温度の上昇
と共に、はつきりした板片厚さ増大が生じるの
で、1050℃の製造温度の際、ほぼ10の直径/厚さ
比を持つた板片が沈殿する。BETによる表面積
比の値は1ないし7m2/gである。
Ba2Zn2Fe12O22の組成を有するZn2Y−フエライ
トは、950℃でX線図で単相で2kA/m以下のHc
値を持つて沈殿し、飽和磁束は34nTm3/gであ
る。磁気測定は、160kA/mの磁界中で行われ
る。 本発明による方法によつて得られた自由に流動
する焼結されていない板片状のフエライト粉末
は、特に良好な分散能力を有するので、磁気塗料
および可塑性フエライトの製造に特に適してい
る。高周波用途用の低残留磁気セラミツクを析出
するため磁気粉末を2軸または単軸で乾式または
湿式プレスする際、特に磁界が存在するところ
で、Me1 2Y−粒子の極端な板片状の晶癖のため
プレス方向に対して垂直に板片の所望の大きな配
向が生じる。 本発明による方法の利点は次の点にある。すな
わち原料塩の溶解および分散、混合沈殿、ろ過お
よび乾燥の技術的処理ステツプが全く省略され
る。従つて本発明による方法は、公知技術による
別のものよりも簡単かつ経済的に実施できる。 同じく有利にも本発明による方法によれば、一
般式 M2(Me2Ti)XFe12-XO19 () 式中M2は、バリウムまたはストロンチウムを
表わし、Me2は、亜鉛、ニツケルおよび/または
コバルトを表わし、かつxは、0ないし2.0の値
を表わす、 によつて表わされる微細な6方フエライトは、次
のようにすれば課題に応じて必要な特性を有する
ように作ることができる。すなわちバリウム−ま
たはストロンチウム塩、鉄()塩化物、および
場合によつては亜鉛、ニツケルおよび/またはコ
バルトの塩およびチタン化合物を、ナトリウム−
および/またはカリウムカルボナートと混合し、
かつ得られた混合物を700ないし1100℃の温度に
加熱し、かつそれからその際得られた前記組成の
微細な板片状6方フエライトを、水による浸出に
よつて分離する。 本発明による方法を実施するため、周知のよう
に粉末形の個々の成分を混合し、目的に合うよう
にボールミル内で粉砕し、それより個々の物質を
均一に分散するようにする。反応混合物に対する
個々の成分においてバリウム−またはストロンチ
ウム塩に対して鉄()塩化物の他に、なるべく
相応した塩化物またはカルボナートが選ばれる。
上記式による置換フエライトを作る場合、すなわ
ちxの値が0より大きい場合、亜鉛、ニツケルお
よび/またはコバルトを塩化物またはカルボナー
トの形で使用することは有利であるとわかつた。
チタン化合物としては、いわゆる白色顔料と称す
る非常に微細な2酸化チタンが適している。反応
混合物におけるモル量比は、鉄とバリウムまたは
ストロンチウムの原子量比が9ないし12であるよ
うに選択されている。さらにナトリウムおよびカ
リウムのモルの合計と塩素イオンのモルの合計の
比が0.8ないし1.4であると有利であるとわかつ
た。 強力に混合しかつ粉砕した混合物は、続いて
700ないし1100℃に加熱され、かつこの温度で0.5
ないし3時間熱処理される。冷却後にフエライト
とアルカリ塩化物から成る混合物が沈殿し、続い
て塩成分は水で溶かし出される。 本発明による方法は、一般にα−Fe2O3から出
発する公知の方法とは、とりわけ非酸化物の原料
成分の反応の際初めてその場所で非常に微細な反
応鉄酸化が生じるという点において相違してい
る。同時に副産物として細かく分散してナトリウ
ム塩化物および/またはカリウム塩化物が生じ
る。アルカリ塩化物は、低温で溶融し、NaClお
よびKClの共融組成の場合にはすでにほぼ650℃
で溶融し、かつ反応成分を迅速に運搬するための
接触液相を形成する。他方において生じた塩成分
は、生じたフエライト微結晶の焼結を防止する。 本発明による方法によれば、これらのフエライ
トは、直接焼結されていない微細な粉末として得
られる。これらフエライトは、反応および置換条
件に応じて0.1ないし0.7μmの平均直径を持つた6
角形板片から成る。得られた粉末は、電子線透過
写真撮影において狭い粒度分布を示す。BET
(SN2)による表面積比の値は1ないし12m2/gで
ある。ドーピングしないバリウムフエライトにつ
いて、Hc=360kA/mおよびMr/ρ=nTm3/g
の磁気粉末の値が得られ、純粋なストロンチウム
フエライトについてはそれどころか425kA/mの
Hc値が得られる。従つて本発明による方法によ
つて作られた粉末は、従来セラミツク法で得られ
た磁気特性のパラメータを上回つている。 さらに得られた自由に流動するフエライト粉末
は、特に良好な分散能力を有するので、特に磁気
記録担体の製造に適している。テープの長手方向
に磁気的に配向された磁気テープを作る際、ドー
ピングしないフエライト粉末は、3以上の非常に
大きな指向係数を示す。このことは、従来セラミ
ツク法で得られたフエライト粉末が磁気テープに
して2以下の指向係数しか持たないので、注目に
値する。指向係数が大きければ、残留磁気につい
て所望の大きな値が得られる。 高保磁力フエライト粉末を磁気記録担体に加工
する際保磁力磁界強度はそのままなので、非常に
高保磁力の磁気記録担体が製造できる。この大き
なHc値のため、1度行われた磁気記録を再度変
更することは困難である。さらにそれにより磁気
記録は外部磁界に十分に不感能でありかつ安定で
ある。前記の式に応じたフエライトの前記のドー
ピングは、xの増大と共に保磁力磁界強度の低下
を可能にし、従つてテープの保磁力磁界強度を書
込みおよび取出し装置の動作点に合わせることが
できる。 次の例により本発明を詳細に説明する。例に示
された磁気的な値は、160または800kA/mの磁
界中で測定された。 例 1 8.7gのBaCO3、5.7gのZnCl2、38.9gのFeCl3
21.3gのNa2CO3および27.8gのK2CO3を、20分間
閉じた遠心力ボールミルにおいて強力に粉砕す
る。続いて混合物を、1時間白金るつぼ内で950
℃に加熱する。冷却後得られた溶融ケーキは水で
処理され、ろ過され、かつ塩を除去するように洗
浄される。乾燥後に次のような特性を有する
Ba2Zn2Fe12O22フエライト粉末が得られる。Hc
1.5kA/m、Ms/ρ=33nTm3/g、Mr/ρ=
7nTm3/g(測定磁界は160kA/m)。粉末の6方
結晶板片は1ないし3μmの直径を有する。 例 2 例1による混合物を、1時間1000℃で加熱し、
かつ冷却後例1に示したように処理する。次の特
性を有するZn2Y−フエライト粉末が得られる。
Hc=1.1kA/m、Ms/ρ=33nTm3/g、Mr/ρ
=4nTm3/g(測定磁界は160kA/m)。 例 3 56重量%の亜鉛含有量を含む11.67gの水酸化亜
鉛カルボナート、44重量%のマンガン含有量を含
む17.48gの水酸化マンガン()カルボナート、
84.3gのFeCl3、41.3gのNa2CO3および53.9gの
K2CO3を、20分間閉じた遠心力ボールミルにお
いて強力に粉砕する。続いてこの混合物を、1時
間白金るつぼ内で1050℃に加熱する。冷却後得ら
れた溶融ケーキを、水で処理し、ろ過し、かつ塩
を含まないように洗浄する。110℃で乾燥した後、
マンガン亜鉛フエライト粉末が得られ、この粉末
は、X線図において単相であり、かつ0.5μmの粒
子直径を有する8面微結晶から成る。磁気的な値
は次の通りである。Hc=1.5kA/m、Mr/ρ=
5.8nTm3/g、Ms/ρ=62nTm3/g。磁気測定
はHn=160kA/mの磁界中で行われた。 例 4 9.9gのBaCO3、81.1gのFeCl3、39.75gの
Na2CO3および51.8gのK2CO3を、20分間閉じた遠
心力ボールミルにおいて強力に粉砕する。続いて
混合物を、1時間白金るつぼにおいて980℃に加
熱する。冷却後に得られた溶融ケーキは、水で処
理され、ろ過され、かつ塩を含まないように洗浄
される。110℃で乾燥した後に、次の特性を持つ
たバリウム粉末が得られる。Hc=357kA/m、
Mr/ρ=41nTm3/g、SN2=5.0m2/g(測定磁界
は800kA/m)。 例 5 7.4gのSrCO3、81.1gのFeCl3、39.75gNa2CO3
および51.83gのK2CO3を、20分間閉じた遠心力ボ
ールミルにおいて強力に粉砕する。続いて混合物
を、1時間白金るつぼにおいて960℃に加熱する。
冷却後得られた溶融ケーキを、水で処理し、ろ過
し、かつ塩を含まないように洗浄する。110℃で
乾燥した後、次のような特性を持つたバリウムフ
エライト粉末が得られる。Hc=423kA/m、
Mr/ρ=41nTm3/g、S=3.7m2/g(測定磁界
は800kA/m)。 例 6 11.8gのBaCO3、56.5重量%のZnを含む4.63gの
塩基性亜鉛カルボナート、59.6重量%のTiを含む
3.21gのTiO2、84.4gのFeCl3、41.3gのNa2CO3
よび53.9gのK2CO3を、20分間閉じた遠心力ボー
ルミル内で強力に粉砕する。続いて混合物を、1
時間白金るつぼ内で850℃に加熱する。冷却後に
得られた溶融ケーキを、水で処理し、ろ過し、か
つ塩を含まないように洗浄する。乾燥後次のよう
な特性を有する亜鉛とチタンをドーピングしたバ
リウムフエライト粉末が得られる。Hc
128kA/m、HR=172kA/m、Mr/ρ=30nT
m3/g、S=9.5m2/g(測定磁界800kA/m)。 例 7 塩混合物を例6におけるように作り、かつ例6
とは相違して1時間950℃に加熱する。洗浄およ
び乾燥後に、亜鉛とチタンをドーピングした次の
特性を有するバリウムフエライト粉末が得られ
る。Hc=138kA/m、HR=187kA/m、Mr/ρ
=31nTm3/g、S=5.7m2/g(測定磁界は
800kA/m)。 例 8 11.8gのBaCO3、49.8重量%のCoを含む4.14gの
塩基性コバルトカルボナート、59.6重量%%のTi
を含む2.81gのTiO2、86.0gのFeCl3、42.1gの
Na2CO3および54.9gのK2CO3を20分間閉じた遠心
力ボールミルにおいて強力に粉砕する。続いて混
合物を、1時間白金るつぼにおいて900℃に加熱
する。冷却後得られた溶融ケーキを水で処理し、
ろ過しかつ塩を含まないように洗浄する。乾燥後
コバルトとチタンをドーピングした次の特性を有
するバリウムフエライト粉末が得られる。Hc
76.4kA/m、HR=103.7kA/m、Mr/ρ=32nT
m3/g、S=6.0m2/g(測定磁界800kA/m)。 例 9 塩混合物を例8におけるように作り、かつ例8
とは相違して1時間1000℃に加熱する。洗浄およ
び乾燥後にコバルトとチタンをドーピングした次
の特性を有するバリウムフエライト粉末が得られ
る。Hc=190kA/m、HR=120kA/m、Mr/ρ
=32nTm3/g、S=4.9m2/g(測定磁界は
800kA/m)。 例 10 例4に従つて作られたHc=357kA/mを有す
るバリウムフエライト粉末−400部を、等部のテ
トラヒドロフランとジオキサンから成る混合物中
における80%の塩化ビニルと10%のジメチルマレ
イナートと10%のジエチルマレイナートから成る
共重体の20%溶液−100部、等部のテトラヒドロ
フランとジオキサンから成る混合物中におけるア
ジピン酸と1,4−ブタンジオールと4,4′−ジ
イソシアナートジフエニルメタンから成る熱可塑
性ポリエステルウレタンの13%溶液−103部、り
ん酸エステルをベースにした通常市販の陰イオン
活性界面活性剤−24部、および前記の溶媒混合物
231部と混合し;かつ6時間振動ボールミルにお
いて2mmの直径を有する鋼球を用いて分散する。
それから等部のテトラヒドロフランとジオキサン
から成る混合物中におけるアジピン酸と1,4−
ブタンジオールと4,4′−ジイソシアナートジフ
エニルメタンから成る熱可塑性ポリエステルウレ
タンの前記13%溶液−199部、前記溶媒混合物−
35部、ステアリン酸−0.3部、通常市販のシリコ
ン油−0.3部、およびヒドロキノン−0.6部を加
え、かつさらに2時間分散する。それから分散体
をろ過し、かつ周知のように磁界を通過して板片
状粒子の配向を行い、かつ続いて乾燥しかつカレ
ンダ仕上げした後に、5.7μmの層厚の磁気層が残
るような厚さに、6μmの厚さのポリエチレンテレ
フタラートフイルム上に塗られる。磁気テープに
次の値が得られた。Hc=319kA/m、HR
335kA/m、MR=183mT、Ms=213mT、指向
係数=3.2(測定磁界は800kA/m)。 例 11 Hc=90kA/mを有しかつ例9で示したコバル
トとチタンをドーピングしたバリウムフエライト
粉末を、例10と同様に磁気テープに加工する。磁
気テープに次の値が得られた。Hc=107kA/m、
HR=115kA/m、Mr=145mT、Ms=201mT、
指向係数=2.5、層厚=5.8μm(測定磁界は
800kA/m)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 MeFe2O4 () 式中Me=aMn+bNi+cZn+dCo+eFe()
    を表わし、その際原子質量比a、b、c、dおよ
    びeはそれぞれ0ないし1であり、かつこれら合
    計が1に等しいか、または M1 2Me1 2Fe12O22 () 式中M1は、バリウム、ストロンチウム、カル
    シウムおよび/または鉛を表わし、かつMe1は、
    2価のマンガン、銅、鉄、コバルト、ニツケル、
    亜鉛、マグネシウムおよび/または等モル量のリ
    チウムと3価の鉄を表わすか、または M2(Me2Ti)XFe12-2XO19 () 式中M2は、バリウムまたはストロンチウムを
    表わし、Me2は、亜鉛、ニツケルおよび/または
    コバルトを表わし、かつxは、0ないし2.0の値
    を表わす、 によつて表わされる微細なフエライトの製造方法
    において、 式(I)、()または()に相当するそれぞ
    れの組成のため必要なMe、Me1、Me2、M1およ
    び/またはM2−塩、および場合によつてはチタ
    ン化合物を、鉄()塩化物およびナトリウム−
    および/またはカリウム−カルボナートと混合
    し、得られた混合物を700ないし1200℃の温度に
    加熱し、かつその際得られた所定の組成の微細な
    フエライトを、水による浸出によつて分離するこ
    とを特徴とする、微細なフエライト粉末の製造方
    法。 2 一般式 MeFeO4 () 式中Me=aMn+bNi+cZn+dCo+eFe()
    を表わし、その際原子質量比a、b、c、dおよ
    びeはそれぞれ0ないし1であり、かつこれら合
    計が1に等しい、 によつて表わされる尖晶石型構造を有する等方性
    フエライト粉末の製造方法において、 1つまたは複数のMe−塩、鉄()塩化物お
    よびナトリウムおよび/またはカリウムカルボナ
    ートを互いに混合し、かつ得られた混合物を800
    ないし1200℃の温度に加熱し、かつその際得られ
    た等方性フエライトを、水による浸出によつて分
    離する、特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 一般式 M1 2Me1 2Fe12O22 () 式中M1はバリウム、ストロンチウム、カルシ
    ウムおよび/または鉛を表わし、かつMe1は、2
    価のマンガン、銅、鉄、コバルト、ニツケル、亜
    鉛、マグネシウムおよび/または等モル量のリチ
    ウムと3価の鉄を表わす。 によつて表わされる6方Me1 2Y−フエライトの
    製造方法において、 M1−塩化物または−カルボナート、Me1−塩
    化物または−カルボナート、および鉄()塩化
    物を、ナトリウム−および/またはカリウムカル
    ボナートと混合し、かつ得られた混合物を800な
    いし1050℃の温度に加熱し、かつそれからその際
    得られた板片状6方Me1 2Y−フエライトを、水
    による浸出によつてナトリウム−および/または
    カリウム塩化物から成る生じた溶融物から分離す
    る、特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 一般式 M2(Me2Ti)XFe12-2XO19 () 式中M2は、バリウムまたはストロンチウムを
    表わし、Me2は、亜鉛、ニツケルおよび/または
    コバルトを表わし、かつxは、0ないし2.0の値
    を表わす、 によつて表わされる微細な6方フエライトの製造
    方法において、 バリウム−またはストロンチウム塩、鉄()
    塩化物、および場合によつては亜鉛、ニツケルお
    よび/またはコバルトの塩およびチタン化合物
    を、ナトリウム−および/またはカリウムカルボ
    ナートと混合し、かつ得られた混合物を700ない
    し1100℃の温度に加熱し、かつそれからその際得
    られた前記組成の微細な板片状6方フエライト
    を、水による浸出によつて分離する、特許請求の
    範囲第1項記載の方法。
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