JPS601557B2 - フインの耐食性が優れた熱交換器 - Google Patents

フインの耐食性が優れた熱交換器

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JPS601557B2
JPS601557B2 JP18299780A JP18299780A JPS601557B2 JP S601557 B2 JPS601557 B2 JP S601557B2 JP 18299780 A JP18299780 A JP 18299780A JP 18299780 A JP18299780 A JP 18299780A JP S601557 B2 JPS601557 B2 JP S601557B2
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JP
Japan
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heat exchanger
fins
fin
alloy
heat
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JP18299780A
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English (en)
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JPS57105694A (en
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義治 長谷川
達夫 三浦
喜七 中村
卓 黒柳
喜一 赤坂
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Furukawa Electric Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
NipponDenso Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS601557B2 publication Critical patent/JPS601557B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は熱交換器に関し、特にラジェタ−などの熱交換
器の重要な構成部分であるフィンの耐食性を向上させた
ものである。
従来、熱交換器たとえばラジェ−夕のフィン材料として
は、ラジェターの放熱特性及びフィン製造時の熱に対す
る耐熱性の観点から、CuにSn及びCdがそれぞれ0
.1〜1.0%添加された合金が採用されていた。
この従来のCu合金から成るフィンを有する熱交換器で
は、融雪塩が散布される塩害地や気温の高い海岸地域で
、フィンの腐食が著しい。
また近年大気の汚れが激しいため、その他の地域におい
てもフィンの腐食が加速される傾向がある。腐食したフ
ィンはボロボロとなり、ほとんどがC仏0に変化してい
る。このため、フィンの腐食がすすむと熱交換器の放熱
特性が劣化すると共に、フィンの強度が低下するので製
品の耐久強度が低下する。本発明は、フィンを耐食性の
優れた材料から製造することにより熱交換器の放熱特性
及びフィン強度の劣化を大幅に少なくした熱交換器を得
ることを目的とする。
本発明者はフィンの腐食を再現する試験方法を検討した
結果、5000の温度で1時間5%食塩水をフィンに噴
露し次にこのフィンを5000で相対湿度80%の条件
下で47時間保持し、このサイクルを繰返す試験が実際
のフィンの腐食に最も類似していることが判明した。
この試験方法による従来の熱交換器の放熱特性(JIS
D 1614自動車用放熱器の放熱特性試験方法によっ
て測定)及びフィン強度の劣化状況(チューブ付きフィ
ンを3ピッチだけ熱交換器から切りだし第7図に示すよ
うに引帳試験により強度を測定)をそれぞれ第2図及び
第3図に示す。本発明者は上記フィンの腐食再現の試験
方法により各種材料を研究した結果、Znを添加したC
u合金を使用してフィンを作ることにより熱交換器の性
能劣化を改善するのに有効であること、及びこのCu合
金のZn含有量は0.2〜3重量%が適当であることを
見いだした。
一般的にCu‘こZnを添加するとCu合金の導電率が
低下し(即ち熱伝導率の低下)、Znを比較的多く含む
Cu合金でラジェ夕−のような熱交換器を作るとこの熱
交換器の放熱特性は著しく劣化する。このためフィン材
用のCu合金のZn含有量は、このCu合金が熱交換器
のフィンとして使用された時に耐食性に有効であり且つ
放熱特性の低下が許容される範囲である上記の0.2〜
3%の範囲が適当である。以下本発明の実施例を図面を
参照して説明する。
第1図は本発明の熱交換器の概略図であり、1はフィン
、2はフィンに接合されているチューブ、3はチューブ
2により相互に運通しているタンク、4は注水口、5は
入口管、6は出口管を示す。
熱交換器のフィンの特性を調べるため、次のような工程
によりフィン製造用合金及び熱交換器を作った。
即ち、不純物として避けられない元素を含む銅を黒鉛ル
ッボ中で溶解し、溶解鋼の表面を木炭粉末で被覆した状
態で亜鉛を添加して銅−亜鉛合金を製造し、この溶融合
金を金型に鋳造し第1表に示す各種の合金を厚さ25側
、幅250助長ご250脚の寸法の鏡塊とし、この銭塊
のそれぞれの表面を2.5肋だけ面削した後に従来方法
に従ってこの鋳塊を熱間圧延し、その後中間糠錨と袷間
圧延とを繰返して厚さ0.05仇舷の条に仕上げた。こ
れらの条のそれぞれについて材料の導電率を測定した後
、これらの条からフィン1を作りCu65%−Zn35
%合金製チューブを使用して第1図に示す熱交換器を従
来技術により製造し、熱交換器の放熱特性を測定した後
、フィンの腐食試験をおこなった。腐食試験は本発明者
の見いだした上記の最適腐食条件則ち5000の温度で
5%食塩水を1時間フィンに頃霧し次にこのフィンを5
0ooで相対湿度80%の条件下で47時間保持し、こ
のサイクルを繰返す腐食条件下に熱交換器を30日間保
持した。この腐食試験の結果及び各種試験結果を第1表
に示す。船 燭 S 溝 N ■ ○ Q 口 の 「 g 運 S 雲 に Q/ 鶴 Y 蓮 に g ミ 3 N 雪雲 ○」 づ )蓬 S処 OS S) 薫寮 外地 三蜜 史 第1表において導電率はIACS(lnにrMtjo脇
IAnnealedCopperStandard)則
ち銅の導電率を100として比較した場合の値で示した
導電率と熱伝達率とは正の相関関係があるので導電率を
測定することによって、導電率をフィンの熱伝達率の大
小の判断のための値とした。放熱特性はJISD 16
14の「自動車用放熱器放熱性能試験方法」により測定
し、腐食試験をおこなう前の従来材料による熱交換器の
放熱特性を100として比較した場合の値で示した。フ
ィンの引張強度は、第7図に示すようにチューブ2付き
のフィンーを腐食試験前後の熱交換器から3ピッチ切り
取り第7図に示す治具7を使用して矢印方向の引張試験
により測定した。第1表に示す結果から、Cu合金中の
Zn含有量が0.2%より低くなると第5図にも示すよ
うにフィンの引張強度がかなり4・ごな値となることか
らフィンの腐食が進行したこと則ちフィンの耐食性が低
下するのでZn含有量は0.2%以上が望ましい。
更にCu合金中のZn含有量が3%より大きくなるとC
u合金の導電率がかなり低くなるためCu合金の熱伝達
率も小さくなることが推定され、その結果熱交換器の放
熱特性は第6図にも示すように低下するのでZn含有量
は3%以下が望ましい。本発明による熱交換器はフィン
の材料として重量で0.2〜3.0%Zn、避けられな
い不純物および残部鋼から成る合金を使用することによ
り、熱交換器の放熱特性が従来の熱交換器の放熱特性と
ほぼ同一水準を維持しつつ熱交換器のフィンの強度の劣
化が従来の熱交換器のフィン強度の劣化に比較して著し
く少なくなった。
このため本発明の熱交換器ではフンを従来製品の場合よ
りも肉厚の薄い材料で作ることが可能となり、熱交換器
の軽量化が達成された。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の熱交換器の一例を示す概略図であり、
第2図は従来の熱交換器を腐食試験した時の放熱特性の
劣化を示すグラフであり、第3図は従来の熱交換器を腐
食試験した時のフィンの引張強度の劣化を示すグラフで
あり、第4図はフィン製造用銅合金を30日間腐食試験
した時の銅合金中のZn含有量と最大腐食深さとの関係
を示すグラフであり、第5図は同上の腐食試験における
銅合金中のZn含有量とフィン強度の関係を示すグラフ
であり、第6図は同上の腐食試験における銅合金中のZ
n含有量と熱交換器の放熱特性の関係を示すグラフであ
り、第7図はフィン強度を試験する時のフィン引張の状
態を示す概略図である。 第1図第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 フインを有する熱交換器において、フインが重量で
    0.2〜3%の亜鉛、避けることのできない不純物およ
    び残部銅を含む銅合金から作られていることを特徴とす
    る上記熱交換器。
JP18299780A 1980-12-24 1980-12-24 フインの耐食性が優れた熱交換器 Expired JPS601557B2 (ja)

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JPS6238749A (ja) * 1985-07-10 1987-02-19 Nichidoku Jukogyo Kk 連続鋳造設備における鋳造物案内用セグメントの交換方法及びその装置

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