JPS6326185B2 - - Google Patents
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- JPS6326185B2 JPS6326185B2 JP9194381A JP9194381A JPS6326185B2 JP S6326185 B2 JPS6326185 B2 JP S6326185B2 JP 9194381 A JP9194381 A JP 9194381A JP 9194381 A JP9194381 A JP 9194381A JP S6326185 B2 JPS6326185 B2 JP S6326185B2
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- corrosion
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Description
本発明は、銅合金からなるラジエータ用フイン
材に関するものである。 従来、自動車用ラジエータのフイン材には、
Sn入り銅、Cd入り銅等が使用されている。 これはラジエータを組み立てる際のフイン材と
チユーブ材との半田付工程において、フイン材の
軟化を防止するため、銅のもつている優れた熱伝
導性を害さない範囲で合金元素を添加して耐熱性
を出しているものである。 しかし最近、従来の銅合金では耐食性の点で著
しく劣ることが明らかになつてきた。この腐食
は、フイン表面が亜酸化銅の酸化被膜で覆われ、
これが剥離しながらボロボロになつて行く腐食で
あり、走行後２年程度で腐食してしまう場合があ
る。 従つて、ラジエータ用フイン材として高い熱伝
導性、半田付けに耐える耐熱性、良好なコルゲー
ト加工性等を兼ね備え、その上さらに前記した腐
食に耐える材料の開発が急務となつている。 本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解
消し、耐食性に優れたラジエータ用のフイン材を
提供することにある。 本発明によれば、かかる目的は、銅に合金元素
としてPb、Te、Caのいずれか１種を添加して合
金化することによつて達成される。 自動車用ラジエータフイン材の腐食事例を詳細
に調査した結果、腐食は亜酸化銅の酸化被膜を層
状に形成する腐食であつた。そしてこの腐食形態
の忠実な再現試験を行なつた結果によれば、材料
によつて生成した亜酸化銅の酸化被膜に密着性が
あるか否かが耐食性を左右する重要な因子である
ことが判つた。 この被膜の密着性は、純銅で最も良く、合金元
素が固溶されると剥離し易くなつて来る。。しか
し純銅ではフイン材に要求される耐熱性が無いた
め、本発明では銅に固溶せず、被膜の密着性を害
さない添加元素としてPb、Te、Caを選び、これ
らを添加することで耐熱性を出す方法を採つた。 しかしこれらの添加元素が0.001％以下では耐
熱性の向上に殆ど効果がなく、選方これらの合計
が１％以上では熱伝導性が低下するだけでなく、
加工性も悪くなることから、これらの元素の含有
量は合計で0.001〜１％の範囲であることが望ま
しい。 以下に本発明の効果を明らかにするために実施
例を説明する。 無酸素銅を高周波溶解炉で溶解し、その溶湯に
常法により各合金元素を所定量添加し、それを鋳
型に鋳造して各々第１表に示すような組成をもつ
た直径80mmの鋳塊を得た。得られた各鋳塊につ
き、熱間鍛造により厚さ10mmとした後、冷間加工
と焼鈍を繰返し、厚さ50ｍμの薄板とした。
材に関するものである。 従来、自動車用ラジエータのフイン材には、
Sn入り銅、Cd入り銅等が使用されている。 これはラジエータを組み立てる際のフイン材と
チユーブ材との半田付工程において、フイン材の
軟化を防止するため、銅のもつている優れた熱伝
導性を害さない範囲で合金元素を添加して耐熱性
を出しているものである。 しかし最近、従来の銅合金では耐食性の点で著
しく劣ることが明らかになつてきた。この腐食
は、フイン表面が亜酸化銅の酸化被膜で覆われ、
これが剥離しながらボロボロになつて行く腐食で
あり、走行後２年程度で腐食してしまう場合があ
る。 従つて、ラジエータ用フイン材として高い熱伝
導性、半田付けに耐える耐熱性、良好なコルゲー
ト加工性等を兼ね備え、その上さらに前記した腐
食に耐える材料の開発が急務となつている。 本発明の目的は、前記した従来技術の欠点を解
消し、耐食性に優れたラジエータ用のフイン材を
提供することにある。 本発明によれば、かかる目的は、銅に合金元素
としてPb、Te、Caのいずれか１種を添加して合
金化することによつて達成される。 自動車用ラジエータフイン材の腐食事例を詳細
に調査した結果、腐食は亜酸化銅の酸化被膜を層
状に形成する腐食であつた。そしてこの腐食形態
の忠実な再現試験を行なつた結果によれば、材料
によつて生成した亜酸化銅の酸化被膜に密着性が
あるか否かが耐食性を左右する重要な因子である
ことが判つた。 この被膜の密着性は、純銅で最も良く、合金元
素が固溶されると剥離し易くなつて来る。。しか
し純銅ではフイン材に要求される耐熱性が無いた
め、本発明では銅に固溶せず、被膜の密着性を害
さない添加元素としてPb、Te、Caを選び、これ
らを添加することで耐熱性を出す方法を採つた。 しかしこれらの添加元素が0.001％以下では耐
熱性の向上に殆ど効果がなく、選方これらの合計
が１％以上では熱伝導性が低下するだけでなく、
加工性も悪くなることから、これらの元素の含有
量は合計で0.001〜１％の範囲であることが望ま
しい。 以下に本発明の効果を明らかにするために実施
例を説明する。 無酸素銅を高周波溶解炉で溶解し、その溶湯に
常法により各合金元素を所定量添加し、それを鋳
型に鋳造して各々第１表に示すような組成をもつ
た直径80mmの鋳塊を得た。得られた各鋳塊につ
き、熱間鍛造により厚さ10mmとした後、冷間加工
と焼鈍を繰返し、厚さ50ｍμの薄板とした。
【表】
得られた各薄板から夫々耐熱試験用及び腐食試
験用のサンプルを採取し、各サンプルの性能を測
定した。 耐熱性試験は、半田付温度を想定し、350℃×
30分加熱後の硬さで比較した。また、腐食試験は
80℃の水蒸気雰囲気に８時間おき、その間に２時
間に１度の割で２％NaCl＋２％NaZSO4水溶液
を適当量噴霧し、その後試験槽から取り出して通
常の屋内雰囲気で16時間自然乾燥する操作を毎日
繰返し、40日及び80日後の板厚の減少量を測定し
た。第２表に耐熱性試験の結果を、また図に腐食
試験の結果を示す。
験用のサンプルを採取し、各サンプルの性能を測
定した。 耐熱性試験は、半田付温度を想定し、350℃×
30分加熱後の硬さで比較した。また、腐食試験は
80℃の水蒸気雰囲気に８時間おき、その間に２時
間に１度の割で２％NaCl＋２％NaZSO4水溶液
を適当量噴霧し、その後試験槽から取り出して通
常の屋内雰囲気で16時間自然乾燥する操作を毎日
繰返し、40日及び80日後の板厚の減少量を測定し
た。第２表に耐熱性試験の結果を、また図に腐食
試験の結果を示す。
【表】
尚、試験後のサンプルにおける腐食は、実際の
ラジエータフインの腐食と同様に亜酸化銅の被膜
を形成しながら進行する腐食であつた。 これらの試験結果から、本発明品は従来品に比
べ約1/3の腐食量といえる。また導電率は従来品
より良好であり、高い熱伝導性が期待できる。さ
らに350℃加熱後も殆ど軟化しないことが判る。 以上の通り本発明は、銅に殆ど固溶しないPb、
Te、Caを特定量含有させてなるものであるか
ら、耐食性に優れ、その他の特性もラジエータフ
イン材として適当であり、ラジエータの使用寿命
を著しく延長できる効果がある。
ラジエータフインの腐食と同様に亜酸化銅の被膜
を形成しながら進行する腐食であつた。 これらの試験結果から、本発明品は従来品に比
べ約1/3の腐食量といえる。また導電率は従来品
より良好であり、高い熱伝導性が期待できる。さ
らに350℃加熱後も殆ど軟化しないことが判る。 以上の通り本発明は、銅に殆ど固溶しないPb、
Te、Caを特定量含有させてなるものであるか
ら、耐食性に優れ、その他の特性もラジエータフ
イン材として適当であり、ラジエータの使用寿命
を著しく延長できる効果がある。
図は本発明に係るフイン材の腐食日数に対する
腐食量を示すグラフである。
腐食量を示すグラフである。
Claims (1)
- １ Pb、Te、Caのうちの１種または２種以上を
0.001〜１％含み、残部がCu及び不純物からなる
ことを特徴とするラジエータ用フイン材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9194381A JPS57207138A (en) | 1981-06-15 | 1981-06-15 | Material for fin of radiator |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9194381A JPS57207138A (en) | 1981-06-15 | 1981-06-15 | Material for fin of radiator |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57207138A JPS57207138A (en) | 1982-12-18 |
| JPS6326185B2 true JPS6326185B2 (ja) | 1988-05-28 |
Family
ID=14040670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9194381A Granted JPS57207138A (en) | 1981-06-15 | 1981-06-15 | Material for fin of radiator |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57207138A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4519980A (en) * | 1983-05-31 | 1985-05-28 | Hitachi Cable, Ltd. | Fin materials for automobile radiators |
| JPS6095484U (ja) * | 1983-12-05 | 1985-06-29 | 古河電気工業株式会社 | 自動車用ラジエ−タ− |
| JPS60128187U (ja) * | 1984-02-02 | 1985-08-28 | 古河電気工業株式会社 | 自動車用ラジエ−タ− |
-
1981
- 1981-06-15 JP JP9194381A patent/JPS57207138A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57207138A (en) | 1982-12-18 |
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