JPS6014078Y2 - オイルリング軸受 - Google Patents

オイルリング軸受

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JPS6014078Y2
JPS6014078Y2 JP1980049370U JP4937080U JPS6014078Y2 JP S6014078 Y2 JPS6014078 Y2 JP S6014078Y2 JP 1980049370 U JP1980049370 U JP 1980049370U JP 4937080 U JP4937080 U JP 4937080U JP S6014078 Y2 JPS6014078 Y2 JP S6014078Y2
Authority
JP
Japan
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oil
oil ring
bearing
shaft
ring
Prior art date
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Expired
Application number
JP1980049370U
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English (en)
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JPS55149698U (ja
Inventor
英樹 泉
Original Assignee
株式会社日立製作所
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Publication date
Application filed by 株式会社日立製作所 filed Critical 株式会社日立製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は、回転軸とともにつれまわるオイルリングによ
って軸受台下部の油溜めから油をくみ上げ、軸受体摺動
部に給油する方式のオイルリング軸受の改良に関するも
のである。
〔考案の背景〕
第1図、第2図は従来のオイルリング軸受を示すもので
、図において、1は回転する軸、2はこの軸1を支承す
るすべり軸受形式の軸受体、3は該軸受体を支持する軸
受体、4はこの軸受体3内に設けられた油溜め、5は前
記軸受体2の上半部2aに穿設形成された嵌入溝で、こ
の嵌入溝5に前記軸1とともにつれまわるオイルリング
6が装設され、該オイルリング6により前記油溜め4内
の油をくみ上げ、軸受体2のすべり軸受面に穿設された
軸方向溝?a、7bに供給され、ここから油を軸受体2
の全摺動面に供給するようにしている。
第3図は以上説明したように構成された従来のオイルリ
ング軸受において、オイルリング6により軸受摺動面内
へ供給される油量と回転数の関係を実験測定した結果を
示す図である。
この図かられかるように、従来のオイルリング軸受では
軸の回転数が300Orpm以上になると、軸受への給
油量が極めて小さくなり、潤滑不良状態になる。
この原因は軸1の回転が高速になると、特に給油のため
に大きく貢献するところのオイルリング6の内周側に付
着した油は、オイルリング6と軸1との接触部でオイル
リング6の両側に押し出されるが、大きな遠心力が作用
するので、軸1の外周面に付着することなく軸1の接線
方向に飛散し、軸方内油17 at 7 bに供給さ
れなくなるためである。
このように、従来のオイルリング軸受では、高速回転に
おいては使用不可能であるという欠点があった。
〔考案の目的〕
本考案は従来のオイルリング軸受の以上述べた欠点を改
良し、高速回転でも潤滑不足を生じないオイルリング軸
受を提供することを目的とする。
〔考案の概要〕
本考案は軸受体のすべり軸受面に回転軸を支持し、オイ
ルリングを回転軸に懸架すると共に、軸受体の上半部に
形成した嵌入溝内に配置し、オイルリングによりくみ上
げた油を、軸受体のすべり軸受面におけるほぼ水平部分
の両側にそれぞれ形成した軸方向油溝を通してすべり軸
受面に供給するオイルリング軸受において、前記オイル
リングの両側面に対向する嵌入溝の側面に、オイルリン
グから飛散する油を捕集する半円周溝をそれぞれ設け、
この溝の軸方向溝側の開放端を前記連方向溝にそれぞれ
連通し、オイルリングの両側に押し出されて軸の接線方
向に飛散する油を半円周溝でそれぞれ捕集し、軸方向油
溝に供給するようにしたものである。
〔考案の実施例〕
以下、第4図、第5図および第5A図により本考案のオ
イルリング軸受の第1実施例を説明する。
図において、第1図、第2図と同一符号を付した部分は
同一部分である。
図において、8a、8bは軸受体2の上半部2aに穿設
形成された嵌入溝5の側面から軸受体2のすべり軸受面
に面するとともに、油を軸受摺動面に導くための軸方向
油溝7a、7bに通ずるように穿設された半円周溝であ
る。
このように半円周溝8a、8bを設けることにより、オ
イルリング6によりかき上げられた油、特にオイルリン
グ6の内周側に付着した油は、オイルリング6と軸1と
の接触部でオイルリング6の両側に押し出される。
そして軸1が低速回転している場合には、油は軸1の外
周面に付着し、軸方向油溝7a、7bに流入する。
軸1が高速回転している場合には、前述したように接触
部からオイルリング6の両側に押し出された油は、遠心
力の作用により軸1に付着することなく接線方向に飛散
するが、その飛散した油は第5A図に示すように半円周
溝8a、8bによって捕集される。
このように半円周溝8at8bによって捕集された油は
、この溝8a、8bに沿って流れ軸方向油溝7a、7b
に供給される。
したがって、オイルリング軸受をこのように構成すれば
、軸1の高速回転時においても多量の油で軸受体2のす
べり軸受面を潤滑することができる。
第6図は本考案のオイルリング軸受の第2実施例を示す
図で、この図において第4図、第5図と同一符号を付し
た部分は同一部分を示している。
この実施例は、オイルリングの内周側に対向する軸回転
方向側(この図では左側)の軸受体2の下半部2b上面
に軸方向油溝7aに通じるせきとめ板9を設けたもので
ある。
該せきとめ板9はオイルリング6の内周側に付着してい
る油をかきとって軸方向油溝7aに供給する働きをし、
また半円周溝8at8b等から前記の軸方向油溝7aに
供給された多量の油がこの軸方向油溝7aからあふれ出
ても該せきとめ板9によりせきとめられるので油を多量
に捕獲でき、軸受体2の摺動面への給油量を更に増大す
ることができる。
また、軸方向油溝7a、7bだけでは油の捕獲面積が小
さいが、このせきとめ板9を設けることにより捕獲面積
もかなり大きくなるので、軸1やオイルリング6の遠心
力により飛散した油も有効に捕獲できるという効果があ
る。
第7図、第8図は本考案のオイルリング軸受の第3実施
例を示す図で、この図において第6図と同一符号を付し
た部分は同一部分を示す。
図において、10は軸受体2の上半部2aの嵌入溝5の
部分に固設された油かきとり用金具で、この油かきとり
金具10はオイルリング6の最上部に近接するように設
けられ、該オイルリング6に付着した油かきとるように
なっている。
lla、llbは前記油かきとり用金具10の両側部に
近接対向するように、軸受体2の上半部2aに穿設され
た導油溝で、この導油溝11a、llbは油かきとり金
具10によりかきとられた油を半円周溝8at8b内に
導くようにするためのものである。
以上説明したように、せきとめ板9の他に油かきとり用
金具10および導油溝11a、llbを設けることによ
り、オイルリング6によりかき上げられた油を有効に半
円周溝8a、8bに導びくことができるので、前述の第
2実施例よりも更に軸受体2の摺動面への給油量を増大
させることができる効果がある。
第9図は本考案のオイルリング軸受と従来のオイルリン
グ軸受の給油量を比較した実験結果を示す図で、図にお
いて、曲線イは従来のオイルリング軸受、口は本考案の
第1実施例のオイルリング軸受、ハは本考案の第2実施
例のオイルリング軸受、二は本考案の第3実施例のオイ
ルリング軸受における軸の回転数と軸受体2の摺動面へ
の給油量の関係を示している。
この図かられかるように従来のオイルリング軸受では軸
1が300Orpm以上の高速回転になると給軸量が極
めて少なくなるのに対し、本考案のオイルリング軸受で
は軸1が300Orpm以上の高速回転においても、ま
たはそれ以下の回転数においても従来のものより大幅に
給油量を増大することができた。
〔考案の効果〕
以上詳述したように本考案のオイルリング軸受では軸の
高速回転時においても、オイルリングの両側から飛散す
る油を半円周溝でそれぞれ捕集し、この油を軸受体のす
べり軸受面におけるほぼ水平部分に形成した軸方向溝を
通してそれぞれ軸受体のすべり軸受面に充分に給油する
ことができ、潤滑不足を生じないという効果がある。
この結果、回転機械の高速回転域への使用を可能にする
ことができる。
また、本考案のオイルリング軸受では例えばその第1実
施例においては半円周溝を穿設するだけでよいので製作
も非常に簡単であるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のオイルリング軸受を示す縦断面図、第2
図は第1図の■−■線矢視図、第3図は従来のオイルリ
ング軸受における軸の回転数と給油量との関係を示す線
図、第4図は本考案のオイルリング軸受の第1実施例を
示す縦断面図、第5図は第4図の■−V線矢視図、第5
A図は本考案のオイルリング軸受における半円周溝の作
用を説明するための平面図、第6図は本考案のオイルリ
ング軸受の第2実施例を示す縦断面図、第7図は本考案
のオイルリング軸受の第3実施例を示す縦断面図、第8
図は第7図の■−■線矢視図、第9図は軸の回転数にお
ける給油量の関係を従来と本考案のオイルリング軸受に
ついて比較した実験結果を示す線図である。 1・・・・・・軸、2・・・・・・軸受体、3・・・・
・・軸受台、4・・・・・・油溜め、5・・・・・・嵌
入溝、6・・・・・・オイルリング、?a、7b・・・
・・・軸方向油溝、8a、8b・・・・・・半円周溝、
9・・・・・・せきとめ板、10・・・・・・油かきと
り用金具、11a、11b・・・・・・導油溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 軸受体のすべり軸受面に回転軸に回転軸を支持し、オイ
    ルリングを回転軸に懸架すると共に、軸受体の上半部に
    形成した嵌入溝内に配置し、オイルリングによりくみ上
    げた油を、軸受体のすべり軸受面におけるほぼ水平部分
    の両側にそれぞれ形成した軸方向溝を通してすべり軸受
    面に供給するオイルリング軸受において、前記オイルリ
    ングの両側面に対向する嵌入溝の側面に、オイルリング
    から飛散する油を捕集する半円周溝をそれぞれ設け、そ
    の溝の軸方向溝側の開放端を前記軸方向溝にそれぞれ連
    通したことを特徴とするオイルリング軸受。
JP1980049370U 1980-04-14 1980-04-14 オイルリング軸受 Expired JPS6014078Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980049370U JPS6014078Y2 (ja) 1980-04-14 1980-04-14 オイルリング軸受

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1980049370U JPS6014078Y2 (ja) 1980-04-14 1980-04-14 オイルリング軸受

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55149698U JPS55149698U (ja) 1980-10-28
JPS6014078Y2 true JPS6014078Y2 (ja) 1985-05-04

Family

ID=28934839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1980049370U Expired JPS6014078Y2 (ja) 1980-04-14 1980-04-14 オイルリング軸受

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JP (1) JPS6014078Y2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51113051A (en) * 1975-03-05 1976-10-05 Hitachi Ltd An oil ring oil supplying type roller bearing apparatus

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51113051A (en) * 1975-03-05 1976-10-05 Hitachi Ltd An oil ring oil supplying type roller bearing apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55149698U (ja) 1980-10-28

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