JPH0750584Y2 - スラスト軸受 - Google Patents

スラスト軸受

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JPH0750584Y2
JPH0750584Y2 JP1988142706U JP14270688U JPH0750584Y2 JP H0750584 Y2 JPH0750584 Y2 JP H0750584Y2 JP 1988142706 U JP1988142706 U JP 1988142706U JP 14270688 U JP14270688 U JP 14270688U JP H0750584 Y2 JPH0750584 Y2 JP H0750584Y2
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JP
Japan
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oil
thrust
receiving surface
bearing
lubricating oil
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1988142706U
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JPH0266717U (ja
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文雄 大橋
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Meidensha Corp
Original Assignee
Meidensha Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は油潤滑を改良したスラスト軸受に関する。
B.考案の概要 本考案は、回転軸に突設されたディスク部を軸受支えで
支持するスラスト軸受において、ディスク部と回転軸表
面とで構成される隅部に対向して軸受支えに凹部を形成
してそこから潤滑油を供給する一方、軸受支えのスラス
ト受面に回転軸の回転方向前方向へ拡がった油溜めを凹
設するこで、油潤滑に十分な遠心力を与え、且つ回転に
伴う放出カーブに沿って潤滑油を油溜内を効果的に流通
させて潤滑効果を高めたものである。
C.従来の技術 平盤形スラスト軸受では、回転軸に突設されたディスク
部と軸受支えのスラスト受面との間に油膜を維持するた
めに、スラスト受面に潤滑油の油溜めを凹設している。
第4図は従来の軸受支えのスラスト受面の正面図であ
る。第4図に示すように、軸受支え11には図示しない回
転軸のディスク部と対向する位置にリング状の軸受メタ
ル12が取付けられると共に、この軸受メタル12の表面は
スラスト受面となっており、そこに複数の油溜め13が凹
設されている。油溜め13は略円形をなし、軸受メタル12
の内周側に油流入部14が切欠いて形成されている。而し
て、回転時には潤滑油が油流入部14から油溜め13内に導
入され、それがディスク部とスラスト受面との間に油膜
を形成して焼付きを防止している。
D.考案が解決しようとする課題 従来、一般にこの種のスラスト軸受ではスラスト面の十
分な潤滑を行うためには、潤滑油の供給はポンプ等を用
いて強制的に行う必要があった。すなわち、自己給油に
よる場合、油溜め13に溜まった潤滑油をスラスト面上の
遠心力によって送給しなければならないが、従来は油溜
め13が単なる略円形であったので遠心力による潤滑油の
流れを十分に作ることができず、結果的に十分な潤滑を
行えず、軸受温度の上昇、寿命の短期化等の障害を招く
虞れがあった。
本考案は、このような問題点を解決するものであり、遠
心力によって十分な潤滑を行うことを可能とするスラス
ト軸受を提供することを目的としている。
E.課題を解決するための手段 上述の目的を達成するため、本考案にかかるスラスト軸
受では、回転軸の突設されたディスク部を軸受支えのス
ラスト受面で支持するスラスト軸受において、前記軸受
支えに前記ディスク部及びそれに連続する前記回転軸表
面で構成される隅部に対向して凹部を形成しそこに潤滑
油供給口を設ける一方、前記スラスト受面に前記凹部に
通じる油流入部を有すると共に該油流入部から前記回転
軸の回転方向前方側へ拡がった拡がり部を有する油溜め
を凹設した。
F.作用 潤滑油は潤滑油供給口から回転軸及びディスク部に直接
供給され、その回転に伴う遠心力を得る。潤滑油は油流
入部から油溜め内に流入し、回転に伴う放出カーブに沿
って油溜めの拡がり内を流通してその外へ放出される。
G.実施例 以下、本考案の一実施例を図面によって具体的に説明す
る。
第1図は本考案の一実施例にかかるスラスト軸受のスラ
スト受面の正面部、第2図はその第1図のII−II線断面
に相当する断面図、第3図は第1図のIII−III線断面図
である。
第2図に示すように、この軸受21は回転軸22に鍔状に突
設されたディスク部23と、このディスク部23を支承する
軸受支え24とから成っている。軸受支え24は回転軸22の
外周部にそれを取囲むように位置し、ディスク部23と対
向する面にはリング状の軸受メタル25が取付けられてい
る。また、ディスク部23とこれに連続する回転軸22の表
面で構成される隅部に対向して、軸受支え24に凹部26が
円周方向に形成されており、この凹部26内に潤滑油供給
口27が開口している。この潤滑油供給口27は油路28に連
通し、ここから潤滑油が凹部26に供給されるようになっ
ている。
軸受メタル25のディスク部23と対向する面はスラスト受
面29となっていて、このスラスト受面29に複数の油溜め
30が円周方向に適当な間隔、例えば軸受メタル25の幅の
2倍程度の間隔をもって凹設されている。そのうちの一
つを表わす第1図に示すように、この油溜め30は、前記
凹部26に通じる油流入部31を有すると共に、その正面形
状はこの油流入部31から第1図で矢印で示す回転軸22の
回転方向前方側へ拡がった拡がり部32を有する長円形を
している。この形状は、油流入部31から導入された潤滑
油のディスク部23の回転による放出カーブに合致させた
ものである。また、第3図に示すように、油溜め30の拡
がり部32は前方側へ行く程深さが漸次浅くなるテーパ面
となっており、ここから外方へ潤滑油を放出し易いよう
にしている。尚、油溜め30の深さは、例えば0.5mm程度
とし、機械加工が可能である。
このような構成によれば、先ず潤滑油供給口29から供給
された潤滑油は凹部26に到り、回転軸22及びディスク部
23に直接に接し、その回転に伴う遠心力を効果的に得
る。それにより潤滑油は油流入部31から油溜め30内に流
入し、回転に伴う放出カーブに沿って油溜め30の拡がり
部32内を流通し、流速を損なわれることなくスラスト受
面29へ放出される。このように放出された潤滑油はスラ
スト受面29の端部まで行き渡り、ディスク部23との間に
所要の油膜を形成することとなる。
H.考案の効果 以上、一実施例を挙げて詳細に説明したように本考案に
よれば、潤滑油を回転軸及びディスク部に直に接するよ
うに構成すると共に、油溜めを軸回転により生ずる潤滑
油の放出カーブに合致させるようにしたので、潤滑油を
効果的にスラスト受面に供給することが可能となる。ま
た、そのため従来ポンプ等の強制給油装置が不可避であ
ったものについても、本考案によれば自己給油にても十
分に潤滑することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例にかかるスラスト軸受のスラ
スト受面の正面部、第2図はその第1図のII−II線断面
に相当する断面図、第3図は第1図のIII−III線断面
図、第4図は従来の軸受支えのスラスト受面の正面図で
ある。 図面中、 22は回転軸、23はディスク部、24は軸受支え、26は凹
部、27は潤滑油供給口、29はスラスト受面、30は油溜
め、31は油流入部、32は拡がり部である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸の突設されたディスク部を軸受支え
    のスラスト受面で支持するスラスト軸受において、前記
    軸受支えに前記ディスク部及びそれに連続する前記回転
    軸表面で構成される隅部に対向して凹部が形成されそこ
    に潤滑油供給口が設けられる一方、前記スラスト受面に
    は前記凹部に通じる油流入部を有すると共に該油流入部
    から前記回転軸の回転方向前方側へ拡がった拡がり部を
    有する油溜めが凹設されたことを特徴とするスラスト軸
    受。
JP1988142706U 1988-11-02 1988-11-02 スラスト軸受 Expired - Lifetime JPH0750584Y2 (ja)

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JP1988142706U JPH0750584Y2 (ja) 1988-11-02 1988-11-02 スラスト軸受

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JP1988142706U JPH0750584Y2 (ja) 1988-11-02 1988-11-02 スラスト軸受

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JPH0266717U JPH0266717U (ja) 1990-05-21
JPH0750584Y2 true JPH0750584Y2 (ja) 1995-11-15

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ID=31408882

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JP1988142706U Expired - Lifetime JPH0750584Y2 (ja) 1988-11-02 1988-11-02 スラスト軸受

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE112016005201T5 (de) * 2015-11-13 2018-07-26 Ihi Corporation Lageraufbau und Turbolader

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5712746Y2 (ja) * 1975-09-05 1982-03-13
JPS5285054U (ja) * 1975-12-22 1977-06-24
JPS60162733U (ja) * 1984-04-06 1985-10-29 神鋼電機株式会社 回転機の軸受装置

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JPH0266717U (ja) 1990-05-21

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