JPH06602Y2 - ガスタービンの軸シール構造 - Google Patents

ガスタービンの軸シール構造

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JPH06602Y2
JPH06602Y2 JP418588U JP418588U JPH06602Y2 JP H06602 Y2 JPH06602 Y2 JP H06602Y2 JP 418588 U JP418588 U JP 418588U JP 418588 U JP418588 U JP 418588U JP H06602 Y2 JPH06602 Y2 JP H06602Y2
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JP
Japan
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seal
oil supply
ring seal
supply hole
ring
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JP418588U
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賢治 天野
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はガスタービンの軸シール構造、特にそのリング
シールとシールホルダとの摺接部の構造に関するもので
ある。
〔従来の技術〕 従来のガスタービンの軸シール構造は、一般に第6図に
示すような構造を有し、インペラ1を取付けた回転軸2
の周りにシールホルダ3が固定され、このシールホルダ
3の外周に設けた環状溝4にカーボン等からなるリング
シール5が嵌挿され、このロングシール5の内周側に設
けた溝6にテンションリング7を嵌挿し、このテンショ
ンリング7によりリングシール5をその外側に位置する
シールリテーナ8に押しつけ固定するようにしている。
そしてリングシール5に関し、インペラ1側a部はその
反対側b部より圧力が高くなっており、そのためリング
シール5はその圧力差によりb側に押しつけられ、シー
ルホルダ3とC面で接触摺動するようになっている。
ガスタービンエンジンのような高速回転する回転軸が上
記のような構造となっていると、リングシール5とシー
ルホルダ3との摺接面Cは高速回転摺動により発生する
摩擦熱により高温になり、またリングシール5とシール
ホルダ3のうち柔かい材料の方が摩耗してしまうことに
なる。
このように不具合を回避するため、この摺動面を潤滑す
るよう、ハウジングにシールリングへのオイル供給孔を
設けたガスタービンの軸シール構造が実開昭62-82332号
公報に開示されている。
この種のオイル供給孔を設けた軸シール構造の一例を第
7図、第8図を参照して説明すると、シールホルダ3に
はリングシール5との摺接面に開口する多数のオイル供
給孔9を、この摺接面に沿って環状に配列するように設
けている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記のような第7図及び第8図に示す軸シール構造によ
って、リングシール5とシールホルダ3との摺接面Cの
潤滑は良好となり、摩耗は低減されるものとなるが、オ
イル供給孔9は摺接面Cに開口しているので、カーボン
等からなるリングシール5が摩耗した場合には、この摩
耗粉がオイル供給孔9に入りこのオイル供給孔9に目詰
まりを生じオイルが摺接面Cに供給されなくなるおそれ
がある。またこのオイル供給孔9の加工時に形成された
バリ等の影響で、かえってリングシール5の摩耗が促進
されるという問題もある。
本考案は上記の点に鑑み、リングシールとシールホルダ
との摺接面にオイル供給孔を設けたガスタービンの軸シ
ール構造においてこの摺接面の摩耗をなくしオイル供給
孔が塞がれることがないようにしようとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
本考案によれば、上記問題点は、リングシール側摺接面
のオイル供給孔に対面する部位に凹溝を形成することに
よって解決される。すなわち、上記問題点を解決するた
めの手段としての本考案の構成は、回転軸に固定された
シールホルダに側面が押圧当接されるリングシールを備
え、このリングシール側面が当接する前記シールホルダ
の摺接面に潤滑用のオイル供給孔を開口させたガスター
ビンの軸シール構造において、前記リングシール側面の
前記シールホルダオイル供給孔と対面する部位に、この
オイル供給孔の径より大きな幅の環状凹溝を形成したこ
とを特徴とするものである。
〔作用〕
上記の構成からなる本考案において、シールホルダに設
けられたオイル供給孔から潤滑オイルを供給することに
より、リングシールとシールホルダとの摺接面は良好に
潤滑されこの摺接面の摩耗は低減される。
この際、オイル供給孔の開口部はこれより幅の広いリン
グシール側の凹溝内に納まるので、この開口部にバリが
存在していても、このバリでリングシールの摺接面が異
常摩耗することが回避される。そのため、リングシール
側の摩耗は著しく低減され摩耗粉によりオイル供給孔に
目詰まりが生じることがなくなり、良好な潤滑状態を維
持することが可能となる。
〔実施例〕
本考案の実施例について図面を参照して以下に説明す
る。
第3図において、インペラ1を取付けた回転軸2は軸受
11、軸受ホルダ12を介してハウジング13に回転自
在に支持されている。ハウジング13には潤滑オイル供
給路14が設けられ、軸受11に潤滑オイルを供給する
ようにしている。
軸シール部の構造は、第1図(第3図A部の拡大図)及
び第2図に示すように、回転軸2の外周にシールホルダ
3が固定され、シールホルダ3の外周には環状の溝4が
設けられ、この溝4にリングシール5が嵌挿されてい
る。リングシール5はカーボンその他の材料からなり、
その内周面に凹溝6を有し、この凹溝6にテンションリ
ング7が嵌挿され、このテンションリング7の半径方向
への拡張力により、リングシール5を、その外側に位置
するリングリテーナ8の内周面に押しつけるようにして
いる。なお、このリングリテーナ8は、第3図に示すよ
うに、ハウジング13に固定されている。
シールホルダ3の環状溝4の一方の側面、すなわちシー
ルホルダ3のリングシール5との摺接面Cには、潤滑用
の多数のオイル供給孔9が開口している。このオイル供
給孔9は、第2図に示すように摺接面C上に円周方向に
ほぼ等間隔に配設され、各オイル供給孔9は第1図に示
すように、シールホルダ3を軸方向に貫通し、したがっ
て、シールホルダ3の右側部分bからオイルが供給さ
れ、摺接面cの潤滑を行うようにしている。
リングシール5の側面の、前記オイル供給孔9に対面す
る部位には第1図及び第4図、第5図に示すように環状
の凹溝15が設けられている。この凹溝15は断面がほ
ぼ矩形形状を呈し、その幅は、前記オイル供給孔9の径
より大きい寸法に形成されている。なおこのリングシー
ル5は組付けの便利のため第4図及び第5図に示すよう
に直径方向に2つの分割された構造となっている。
再び第3図を参照すると、インペラ1とハウジング13
との間には空間aが形成されており、この空間aには気
体が存在している。したがって第1図に示すようにリン
グシール5に関し、インペラ1側a部は気体が充満し、
インペラ1とは反対側b部はオイル室となっている。一
般にa部とb部の各圧力PとPとの関係はP>P
となっているので、この圧力差によりリングシール5
はシールホルダ3との摺接面C側に押圧され、この摺接
面Cにより気体とオイルとの間がシールされるものとな
る。
上記のように構成された本実施例においては、リングシ
ール5とシールホルダ3との摺接面Cには、シールホル
ダ3に設けたオイル供給孔9から潤滑用オイルが供給さ
れるので、摺接面Cの潤滑は良好となり、カーボン等か
らなるリングシール5の摩耗は減少する。またリングシ
ールの側面には環状の凹溝15が設けられ、しかもこの
凹溝15の幅はオイル供給孔9の径より大きく形成され
ているので、オイル供給孔9の開口端面部に、その加工
時に形成されたバリが残っていても、このバリは凹溝1
5内に完全に納まり、リングシール5の側面と直接接触
することが避けられる。そのためこのバリによりリング
シール5が削られ異常摩耗を生ずることが防止できる。
またリングシール5が摩耗することが少ないためその摩
耗粉がオイル供給孔9に入り目詰まりを起こし、オイル
の供給に支障を来たすことが回避される。さらにオイル
シール5の側面に凹溝15が形成された結果、リングシ
ール5とシールホルダ3との摺接面Cの面積はその分だ
け減少し、そのためリングシールの摩耗度を減少するも
のとなる。
〔考案の効果〕
本考案は以上のような構成、作用を有するものであるか
ら、シールホルダに設けたオイル供給孔の端面にバリが
存在していてもこのバリによりリングシールが異常に摩
耗することが回避される。
またリングシールの摩耗が低減されることにより摩耗に
より生じた粉がオイル供給孔の中に入り目詰まりを起こ
し、摺接面へのオイルの供給に支障を来たすことがなく
なり摩耗度が低減する。
さらにリングシールに凹溝を設けている分だけシールホ
ルダとの摺接面の面積が減少し、これがリングシール全
体の摩耗を減少させるものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の要部(第3図のA部)の拡大
断面図、第2図は同上実施例におけるシールホルダの側
面図、第3図は同上実施例の全体構造を示す縦断面図、
第4図は同上実施例におけるリングシールの拡大側面
図、第5図は同上リングシールの一部切断拡大正面図、
第6図は従来のガスタービンの軸シール構造の要部を示
す縦断面図、第7図は従来のガスタービンの軸シール構
造の他の例の要部を示す縦断面図、第8図は同上シール
構造におけるシールホルダの側面図である。 2…回転軸、 3…シールホルダ、 4…環状溝、 5…リングシール、 9…オイル供給孔、 13…ハウジング、 15…凹溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸に固定されたシールホルダに側面が
    押圧当接されるリングシールを備え、該リングシール側
    面が当接する前記シールホルダの摺接面に潤滑用のオイ
    ル供給孔を開口させたガスタービンの軸シール構造にお
    いて、前記リングシール側面の前記シールホルダオイル
    供給孔と対面する部位に、該オイル供給孔の径より大き
    な幅の環状の凹溝を形成したことを特徴とするガスター
    ビンの軸シール構造。
JP418588U 1988-01-19 1988-01-19 ガスタービンの軸シール構造 Expired - Lifetime JPH06602Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP418588U JPH06602Y2 (ja) 1988-01-19 1988-01-19 ガスタービンの軸シール構造

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JP418588U JPH06602Y2 (ja) 1988-01-19 1988-01-19 ガスタービンの軸シール構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01111150U JPH01111150U (ja) 1989-07-26
JPH06602Y2 true JPH06602Y2 (ja) 1994-01-05

Family

ID=31206473

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JP418588U Expired - Lifetime JPH06602Y2 (ja) 1988-01-19 1988-01-19 ガスタービンの軸シール構造

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JPH01111150U (ja) 1989-07-26

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