JPS601334B2 - 水系分散体 - Google Patents
水系分散体Info
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- JPS601334B2 JPS601334B2 JP55028808A JP2880880A JPS601334B2 JP S601334 B2 JPS601334 B2 JP S601334B2 JP 55028808 A JP55028808 A JP 55028808A JP 2880880 A JP2880880 A JP 2880880A JP S601334 B2 JPS601334 B2 JP S601334B2
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Description
本発明はポリエステル樹脂の水系分散体に関する。
さらに詳しくは耐水性、および接着性に優れた皮膜を形
成し得る粒子径の微少なポリエステル樹脂の水系分散体
に関する。従来から塗料、インキ、コーティング剤、接
着剤および繊維製品や紙等の各種処理剤の分野で有機溶
剤が多量に用いられてきているが、近年石油資源の節約
および環境汚染防止の観点より有機溶剤の使用は非常に
困難な状況となりつつある。 そこで種々の方法、例えば、mハィソリッドタィプ、■
非水系デイスパージョンタイプ、
成し得る粒子径の微少なポリエステル樹脂の水系分散体
に関する。従来から塗料、インキ、コーティング剤、接
着剤および繊維製品や紙等の各種処理剤の分野で有機溶
剤が多量に用いられてきているが、近年石油資源の節約
および環境汚染防止の観点より有機溶剤の使用は非常に
困難な状況となりつつある。 そこで種々の方法、例えば、mハィソリッドタィプ、■
非水系デイスパージョンタイプ、
【31水系デイス/ゞ
ージヨンタイプ、{4}エマルジヨンタイプ、(5ー無
溶剤タイプ等が提案され、すでに実施されているものも
多い。これらの中でも水系ディスパージョンタィフ〇は
その取り扱い易さ故に最も汎用性があり、有望視されて
いる。一方、現在使用されている樹脂の多くは疎水性で
あり、これを如何に水に分散または水性化させるかが大
きな課題である。 さらに、一旦何らかの方法により、水に対する親和性を
付与された樹脂から形成される皮膜に耐水性や耐候性を
付与することも重要な課題である。これらの技術的解決
はいかなる樹脂についても共通したものであり、ポリエ
ステル樹脂もその例外ではない。すでにポリエステル樹
脂を水に分散または水性化させる方法としては親水性の
原料を共重合する方法、例えばスルホン酸金属塩基を含
有する原料やポリアルキレングリコールまたは脂肪族ジ
カルボン酸等を単独または併せて共重合する方法等が知
られている。 しかしいずれの方法においても優れた水に対する溶解性
または分散性を付与するた0めには、多量の上記した親
水性原料の使用を必要とし、その結果得られた皮膜の耐
水性や接着性は非常に劣ったものとなる。例えば、特公
昭47−40873号公報では、十分に水に消散させる
ためには全醸成分に対して8モルク%以上のスルホン酸
金属塩基含有化合物と全グリコール成分に対して20モ
ル%以上のポリエチレングリコールの使用が必要である
ことが記載されている。 かかるポリエステル樹脂の耐水性や耐熱性が劣ったもの
であることは容易に想像できる。すなわち、十分水に消
散し得るということは乾燥後形成される皮膜の耐水性が
劣ることを意味する。この場合、皮膜が水と接すると密
着性が低下するばかりでなく、色相の変化が起り、した
がって塗料、インキ、コーティング剤、接着剤等の使用
に耐えない。また多量のポリエチレングリコールの使用
は耐水性ばかりでなく接着性を著しく低下させてしまう
。一方、多量の脂肪族ジカルボン酸の使用はポリエステ
ル樹脂の機械的な特性を低下させることは衆知の通りで
ある。 このような親水性の付与と耐水性と耐熱性の付与という
相矛盾する性能付与の問題を克服しなければ実用的なも
のとはならない。 そこで、本発明者達は耐水性および耐熱性を低下させる
ことのないポリエステル樹脂の水系分散体について鋭意
研究してきた結果、ようやく本発明に到達した。 すなわち、本発明は風ポリカルボン醸成分のうち0.5
〜10モル%がスルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボ
ン酸である融点70〜200℃を有する結晶性ポリエス
テル樹脂と■ポリカルボン醸成分のうち0.5〜10モ
ル%がスルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボン酸であ
る軟化点40〜20000を有する非晶性ポリエステル
樹脂とに’沸点が60〜20000の水溶性有機化合物
およびtD}水とを含有し、かつ風、(B)、に)およ
び【D}が次式m、■、および糊の配合比を満足するこ
とを特徴とする水系分散体である。 式{1) A/B=1〜95/99〜5 (重量比
)式‘2) A+B/C/D=10〜70/2〜40/
20〜88(重量比)式‘3} 0.02SA+B/C
+Dミ0.66 (重量比)本発明の水系分散体は凶ス
ルホン酸金属塩基含3有給晶性ポリエステル樹脂と【B
}スルホン酸金属塩基含有ポリエステル樹脂と{C)沸
点が60〜20000の水溶性有機化合物と皿水とを特
定の割合にて配合することにより、親水性の付与と高い
接着性、耐水性の付与という相矛盾した性能を有する水
系分散体が得られる。 また本発明の水系分散体では粒子径1仏以下の安定な分
散体が得られる。本発明の結晶性または非晶性ポリエス
テル樹脂はスルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボン酸
がポリカルボン醸成分のうち0.5〜10モル%である
。 具体的にはポリカルボン醸成分がスルホン酸金属塩基を
含有しない芳香族ジカルボン酸40〜99.5モル%、
脂肪族または脂濠族ジカルボン酸59.5〜0モル%お
よびスルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボン酸0.5
〜10モル%からなり、ポリオール成分が炭素数2〜8
の脂肪族グリコールまたは/および炭素数6〜12の脂
環族グリコールからなる分子量2500〜30000の
ポリエステル樹脂であることが好ましい。スルホン酸金
属塩基を含有しない芳香族ジカルボン酸としては例えば
テレフタル酸、ィソフタル酸、オルソフタル酸、2・6
一ナフタレンジカルボン酸等を挙げることができる。 これらのスルホン酸金属塩基を含有しない芳香族ジカル
ボン酸はポリカルボン醸成分の40〜99.5モル%で
あることが好ましい。40モル%禾満の場合にはポリエ
ステル樹脂の機械的強度および耐水性が劣り、好ましく
ない。 99.5モル%を越えるとポリエステル樹脂が系に分散
しなくなる。 脂肪族または脂環族ジカルボン酸としては例えばコハク
酸、アジピン酸、アゼラィン酸、セパシン酸、ドデカン
ジオン酸、ダィマー酸、テトラハイドロフタル酸、ヘキ
サハィドロフタル酸、ヘキサハィドロィソフタル酸、ヘ
キサハィドロテレフタル酸等を挙げることができる。 脂肪族または脂環族ジカルボン酸はポリカルボン醸成分
の59.5〜0モル%であることが好ましい。59.5
モル%を越えると、耐水性、塗膜強度が低下し、粘着性
が表われる。 さらにP−ヒドロキシ安息香酸、P−(2−ヒドロキシ
ェトキシ)安息香酸あるいはヒドロキシピバリン酸、y
−ブチロラクトン、ごーカプロラクトン等を必要により
使用することができる。また必要により、トリメリット
酸、ピロメリット酸等の3官能以上のポリカルボン酸を
全ポリカルボン醸成分に対して10モル%以下であれば
使用することができる。炭素数2〜8の脂肪族グリコー
ルとしてはエチレングリコール、プロピレングリコール
、1・3ープロ/ゞンジオール、1・4ーブタンジオー
ル、ネオベンチルグリコール、1・5ーベンタンジオー
ル、1・6ーヘキサンジオール等を挙げることができる
。 炭素数6〜12の脂境族グリコールとしては1・4ーシ
クロヘキサンジメタノール等を挙げることができる。炭
素数2〜8の脂肪族グリコールまたは/および炭素数6
〜12の脂肪族グリコールは全ポリオール成分に対して
90〜100%である。また必要によりトリメチロール
ブロパン、トリメチロールエタン、グリセリン、ベンタ
エリスリトール等の3官能以上のポリオールが全ポリオ
ール成分に対して5重量%以下であってもよい。さらに
分子量500〜5000のポリエチレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコールは必要により全ポリオール
成分に対して4の重量%以下であればZ使用してもよく
、また分子量106〜10000のポリェチレングIJ
コールも全ポリオール成分に対して10重量%以下、望
ましくは5重量%以下であれば使用することができる。
スルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボン酸とZしては
スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4ース
ルホフタル酸、4−スルホナフタレンー2・7−ジカル
ボン酸、5〔4−スルホフェノキシ〕ィソフタル酸等の
金属塩をあげることができる。 金属塩としてはLi、Na、K、Mg、Ca、2Cu、
Fe等の塩が挙げられる。特に好ましいものとしては5
ーナトリウムスルホイソフタル酸である。スルホン酸金
属塩基含有芳香族ジカルボン酸は全ポリカルボン醸成分
に対して0.5〜10モル%であり、好ましくは全ポリ
カルボン醸成分に対し2て1.0〜6モル%の範囲であ
る。スルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボン酸を全く
使用しない場合はポリエステル樹脂の水に対する分散性
は非常に悪い。該金属塩基含有芳香族ジカルポン酸の量
が増加するに従って良好な分散性を示すようになる。し
かしながら10モル%を越えると得られたポリエステル
樹脂の水に対する分散性自体は良好であるが、これを塗
布し乾燥した後に得られる皮膜の耐水性は非常に劣った
ものとなる。本発明の結晶性ポリエステル樹脂は、融点
70〜20000、特に好ましくは90〜180こ0で
ある。 結晶性ポリエステル樹脂の融点が7000未満の場合、
得られた皮膜の耐水性は不充分なものとなる。一方、融
点が200qCを越えると水に対する分散性が不良とな
る。本発明における結晶性ポリエステル樹脂は5比al
以上、望ましくは100〜150比alの結晶融解熱を
有することが必要であり、結晶融解熱が5比al未満の
場合には、耐水性、とりわけ耐温水性が劣ったものとな
る。 本発明の非晶性ポリエステル樹脂は、軟化点40〜20
0℃、望ましくは60〜180℃である。 非晶性ポリエステル樹脂の軟化点40℃未満の場合、得
られた皮膜は耐水性の劣ったものとなり、粘着性を帯び
るようになる。一方、軟化点が200℃を越えると水に
対する分散性が不良となる。本発明の結晶性または非晶
性ポリエステル樹脂の分子量は2500〜30000望
まし〈は3000〜20000である。 ポリエステル樹脂の分子量が2500未満の場合、耐水
性が不充分であるだけではなく接着性にも劣る。一方、
分子量が30000を越えると水に対する分散性が不良
なものとなる。本発明に用いられる水溶性有機化合物は
20こ0で1その水に対する溶解度が20タ以上の有機
化合物であり、具体的には脂肪族および脂環族のアルコ
ール・ェ−テル、ェステル、およびケトン化合物等が挙
げられる。 具体的には例えばメタノール、エタノール、n−プロ/
ぐノール、ISoープロ/ぐノー/し、n−ブタノーノ
レ、ISo−ブタノー′レ、Sec−ブタノール、te
n−ブタノール等の一価アルコール類、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール等のグリコール類、メチル
セロソルブ、エチルセロソルブ、nーブチルセロソルブ
、3ーメチル−3−メトキシブタノール「n−ブチルセ
ロソルブアセテート等のグリコール誘導体、ジオキサン
、テトラハイドロフラン等のエーテル類、酢酸エチル等
のェステル類、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
、シクロオクタノン、シクロデカノン、ィソホロン等の
ケトン類などである。特に好ましいのはn−ブチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、ィソプロパノール等である
。これらの水溶性有機化合物は単独または2種以上を併
用することができる。これらの水溶性有機化合物の沸点
は60〜200qoの範囲にあることが必要である。沸
点が60ooに達しない場合はポリエステル樹脂をこの
有機化合物に混合または溶解させるに十分な温度を保つ
ことが困難である。さらに沸点が200℃を越えると得
られた水系分散体を塗布した後、遠い乾燥性が得られな
い。また水溶性化合物としてアミド系あるいはスルホン
酸ェステル系化合物を用いた場合は乾燥性が劣ると同時
に水系分散体の貯蔵安定性が劣ったものとなってしまう
。本発明における水系分散体は■結晶性ポリェステル樹
脂と(B}非晶性ポリエステル樹脂と【C}水溶性有機
化合物とを50〜20000であらかじめ混合し、これ
に(D〕水を加えるかあるいは凶と【B】と(C}の混
合物を水に加え40〜12000で健梓することにより
製造される。 あるいは{0}水と(C}水溶一性有機化合物との混合
物溶液中へ風と‘B)のポリエステル樹脂を添加し、4
0〜100ooで蝿拝して分散させる方法によっても製
造される。いずれの方法においても風結晶性ポリエステ
ル樹脂、{B)非晶性ポリエステル樹脂、にー水溶性高
分子化合物およびD}水の配合比は水系分散体の性能を
保持する上で重要な要素であり、式{1)、{2)、お
よび3ーの配合比を満すことが必要である。 式m A/B=1〜95/99〜5 (重量比)式
(2} A+B/C/D=10〜70/2〜40/20
〜88Z(重量比)式脚 0.02SA+B/C十Dミ
0.66 (重量比)水系分散体に含まれるポリエステ
ル樹脂は■結晶性ポリエステル樹脂と{B)非晶性ポリ
エステル樹脂の両者が含まれるが全ポリエステル樹脂に
対して結晶性ポリエステル樹脂が1重量%未満の場合に
は耐水性、とりわけ耐温水性が不充分となる。 一方、結晶性ポリエステル樹脂が95重量%を越える場
合には水に対する分散性が不充分となる。水系分散体に
含まれる風結晶性ポリエステル樹脂と2畑非晶性ポリエ
ステル樹脂との配合比が1の重量%に達しない場合、ま
たは7の重量%を越える場合は水系分散体の粘度が低く
または高くなり過ぎ好ましくない。水系分散体に含まれ
る【C}水溶性有機化合物の配合比が2重量%に満たな
い場合は分散性3が劣り、粒子径1仏以下の安定な水系
分散体が得られにくく、40重量%を越えると乾燥性が
低下し好ましくない。特に好ましくはに)水溶性有機化
合物の配合比は30重量%以下である。本発明の水系分
散体はそのままでも使用される3が、さらに架橋剤であ
るァミノ樹脂、ェポキシ化合物およびィソシアネート化
合物の群より選ばれた1種以上の化合物を配合して使用
することができる。 アミノ樹脂としては例えば、尿素、メラミン、4ペンゾ
グアナミン等のホルムアルデヒド付加物、さらに炭素数
が1〜6のアルコールによるアルキル化物をあげること
ができる。 また必要によりホルマリンの併用により好ましい効果を
あげることもできる。ェポキシ化合物としてはビスフェ
ノールAのジグリシジルヱーテルおよびそのオリゴマー
、水素化ビスフエノールAのジグリシジルエーテルおよ
びそのオリゴマー、オルソフタル酸ジグリシジルェステ
ル、イソフタル酸ジグリシジルェステル、テレフタル酸
ジグリシジルェステル、pーオキシ安息香酸グリシジル
ェステルェーテル、テトラハイド。 フタル酸ジグリシジルェステル、ヘキサハィドロフタル
酸ジグリシジルェステル、コハク酸ジグリシジルェステ
ル、アジピン酸ジグリシジルェステル、セバシン酸ジグ
リシジルェステル、エチレングリコールジク1リシジル
エーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル
、1・4ーブタンジオールジグリシジルエーテル、1・
6−へキサンジオールジグリシジルエーテルおよびポリ
アルキレングリコールジグリシジルエーテル類、トリメ
リット酸トリグリシジルェステル、トリグリシジルイソ
シアネレート、1・4−ジグリシジルオキシベンゼン、
ジグリシジルジメチルヒダントィン、ジグリシジルェチ
レン尿素、ジグリシジルプロピレン尿素、グリセロール
ポリグリンジルエーテル、トリメチロールヱタンポリグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシ
ジルエーテル、ベンタエリスリト−ルポリグリシジルエ
ーテル、グリセロールアルキレンオキサィド付加物のポ
リグリシジルェーテル等を挙げることができる。さらに
、ィソシアネート化合物としては芳香族、脂肪族、芳香
脂肪族のジィソシアネート、3価以上のポリィソシアネ
−トがあり、低分子化合物、高分子化合物のいずれでも
よい。 たとえば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジィソシアネート、水素化ジフエニル
メタンジイソシアネート、キシレンジィソシアネート、
水素化キシレンジィソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネートの3量体などの
イソシアネート化合物、あるいはこれらのィソシアネー
ト化合物の過剰量と、たとえばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセ
リン、ソルビトール、エチレンジアミン、モノエタノー
ルアミン、ジエ夕/ールアミン、トリエタノールアミン
等の低分子活性水素化合物又は各種ポリエーテルポリオ
ール類、ポリエステルポリオール類、ポリアミド類等の
高分子活性水素化合物などとを反応させて得られる末端
ィソシアネート基含有化合物等が挙げられる。ィソシア
ネート化合物としてはブロック化イソシアネートであっ
てもよい。 インシアネートブロック化剤としては、たとえば、フエ
/ール、チオフエノール、メチルチオフエノール、エチ
ルフエノール、クレゾール、キシレノール、レゾルシノ
ール、ニトロフェノール、クロロフェノール等のフェノ
ール類、アセトキシム、メチルエチルケトオキシム、シ
クロヘキサノンオキシム等のオキシム類、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類、エチレンクロルヒドリン、1・3−ジクロロー2ー
プロパノール等のハロゲン置換アルコール類、tーブタ
ノール、t−ペンタノール、tーブタンチオール等の第
3級アルコール類、ど−カプロラクタム、6ーバレロラ
クタム、7ープチロラクタム、6−プロピルラクタム等
のラクタム類が挙げられ、その他にも芳香族アミン類、
ィミド類、アセチルアセトン、アセト酢酸ェステル、マ
ロン酸エチルェステル等の活性メチレン化合物、メルカ
プタン類、ィミン類、尿素類、ジアリール化合物類重亜
硫酸ソーダなども挙げられる。ブロック化ィソシアネー
トは上記インシアネートブロツク化合物とインシアネー
トブロック化剤とを従来公知の適宜の方法により付加反
応させて得られる。これらの架橋剤には硬化剤、あるい
は促進剤を併用することもできる。 架橋剤の配合方法としては凶結晶性ポリエステル樹脂ま
たは曲非晶性ポリエステル樹脂に混合する方法、直接水
系分散体に配合する方法、さらにあらかじめにー水溶性
有機化合物または{D)水との混合物に溶解または分散
させる方法等があり、架橋剤の種類により任意に選択す
ることができる。本発明の水系分散体は塗料、インキ、
コーティング剤および繊維製品や紙等の処理剤の分野に
使用され、従来にない優れた耐水性と耐便性を発揮する
ものである。 本発明の水系分散体には顔料、染料、各種添加剤などを
配合することができる。以下に実施例によって本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。実施例中、単に部とあるのは重
量部を示す。 種々の特性の評価は下記の方法に従った。【1} 分子
量 分子量測定装置(日立製作所製115形)を使用し測定
した。 (2) 結晶融点および結晶融解熱 示差走査型熱量計(島津製作所製)により昇塩速度10
午○/分にて測定した。 糊 軟化点 全自動融点測定装置(METTLER社製、MODEL
FP−1)を使用し測定した。 ■ 水系分散体の粒子径 グラィンドメーターおよび光学顕微鏡により測定した。 【5} 密着性ASTM−3359に準拠した。 ‘6} 耐水性 JIS5400に準拠した。 製造例 1 ジメチルテレフタレート475部、ジメチルィソフタレ
ート466部、5ーナトリウムスルホィソフタル酸ジメ
チル45部、エチレングリコール443部、ネオベンチ
ルグリコール400部、酢酸亜鉛0.44部、酢酸ナト
リウム0.05部および三酸化アンチモン0.43部を
反応容器に仕込み、14000〜22000で4時間か
けてェステル交換反応を行った。 次いで、260ooまで昇温しつつ反応系内を除々に減
圧していき1時間後に5柳Hgとした。そして最後に2
60q○、0.1〜0.3肋Hgの減圧下で1時間重縮
合反応を行ない、分子量7000、軟化点152ooの
非晶性ポリエステル樹脂(B−1)を得た。NMR等の
組成分析の結果、ポリエステル樹脂(B−1)の組成は
、テレフタル酸、49モル%、ィソフタル酸48モル%
、5ーナトリウムスルホィソフタル酸3モル%、エチレ
ングリコール52モル%、ネオベンチルグリコール48
モル%であった。またポリエステル樹脂(B−1)を示
差走査型熱量計により結晶融解熱を測定したが何等吸熱
ピークは認められなかった。さらに第1表に示した原料
を用いる以外は全く同様にして結晶性ポリエステル樹脂
(A−1)〜(A−4)、非晶怪ポリエステル樹脂(B
−2)〜(B−4)を得た。 それらの特性値は第1表−1および一2に示した通りで
あった。第1表一1 第1表一2 実施例 1 結晶性ポリエステル樹脂(A−1)120部、非晶性ポ
リエステル樹脂(B−1)18の部およびn−ブチルセ
ロソルブ14の郊とを容器中に仕込み150〜1700
0で約3時間蝿拝し、均一で粘鋼な溶融液を得た後、激
しく燈拝しながら水56戊部を徐々に添加し、約1時間
後に均一で淡青白色の水系分散体(1)を得た。 得られた水系分散体の粒子径は1仏以下であった。 この水系分散体を−5℃で1ケ月間放置したが、外観変
化は全く見られずきわめてすぐれた貯蔵安定性を示した
。得られた水系分散体を厚さ125一のポリエチレンテ
レフタレートフイルム上にバーコーター#20を用いて
固型膜厚が10仏になるように塗布した後、100q0
で20分間乾燥した。 得られた皮膜の密タ着性は非常に良好であり、水に7日
間浸潰しても白化することなく、また6000の温水に
1昼夜浸漬しても白化することのない耐水性を示した。
実施例2〜4、比較例1〜11第2表一1に示した酸合
で、実施例1と同じ方0法により水系分散体(ロ)〜(
W)を得た。 得られた水系分散体の性能を第3表−1に、皮膜の性能
を第4表−1に示した。比較のため第2表−2に示した
配合で実施例1と同じ方法により水系分散体(V)〜(
XV)をタ得た。 得られた水系分散体の性能を第3表−2に、皮膜の性能
を第4表−2に示した。第2表−1 *)ノニオライトAL−20(共栄社油脂化学工業社製
)第3表−1*1)○:分散性良好(淡青白色水系分散
体)△:分散性不良(白濁するか粒度分布大)×:全く
分散せず(分離) *Z−5℃1ケ月間貯蔵後25℃で24時間放置後評価
した。 第4表−1第2表− ・1)ノニオライトAL−20(共栄社油脂化学工業社
製)第3表−2渋1)○:分散性良好(淡青白色水系分
散体)、 △:分散性不良(白濁するか粒度分布大)×
:全く分散せず(分離)・2)−5℃1ケ月間貯蔵後2
5℃で雄時間放置後評価した。 第4表「2実施例 5 結晶性ポリエステル樹脂(A−1)150部、非結性ポ
リエステル(B−1)15碇部およびn−フチルセロソ
ルブ140部とを容器中に仕込み150〜17000で
約3時間蝿拝し、均一で粘瀬な溶融液を得た後、激しく
櫨拝しながら水560部を徐々に添加し、約1時間後に
均一で淡青白色の水系分散体を得た。 この水系分散体に4賭Bのメチル化メラミン樹脂(住友
化学工業社製、スミマールM−50W)を加え、均一に
なるよう礎枠を行った。この混合分散液(XW)の粒子
径は1仏以下であり、一5℃で1ケ月間放置したが外観
変化は全く見られず優れた貯蔵安定性を示した。得られ
た混合分散液(XW)を厚さ125仏のポリエチレンテ
レフタレートフイルム上にバーコ−夕一#20を用いて
固型膜厚が10w‘こなるように塗布した後、1000
0で30分間硬化、乾燥を行った。 得られた皮膜の密着性は100/100と良好であり、
水に7日間浸潰しても白化することなく6000の温水
に1昼夜浸潰しても白化することのない耐水性を有して
いた。実施例6〜9、比較例12〜19 実施例1〜5、比較例1〜11で得た水系分散体を用い
てェステル100%のスウェード布上に#20のバーコ
ーターで塗布した後、室温下2独特間乾燥した。 次いで150oo、300タ′c鰭の圧力下、塗布面同
志を10分間接着を行った。得られた接着布をィンスト
ロン型剥離強度測定機(島津製作所製)にて剥離接着力
を測定した。一方、これら接着布を60qo温水中に1
昼夜浸潰した後のはくり接着力を測定しその保持率を求
めた。第5表に得られた剥離接着力、保持率を示した。
第5表
ージヨンタイプ、{4}エマルジヨンタイプ、(5ー無
溶剤タイプ等が提案され、すでに実施されているものも
多い。これらの中でも水系ディスパージョンタィフ〇は
その取り扱い易さ故に最も汎用性があり、有望視されて
いる。一方、現在使用されている樹脂の多くは疎水性で
あり、これを如何に水に分散または水性化させるかが大
きな課題である。 さらに、一旦何らかの方法により、水に対する親和性を
付与された樹脂から形成される皮膜に耐水性や耐候性を
付与することも重要な課題である。これらの技術的解決
はいかなる樹脂についても共通したものであり、ポリエ
ステル樹脂もその例外ではない。すでにポリエステル樹
脂を水に分散または水性化させる方法としては親水性の
原料を共重合する方法、例えばスルホン酸金属塩基を含
有する原料やポリアルキレングリコールまたは脂肪族ジ
カルボン酸等を単独または併せて共重合する方法等が知
られている。 しかしいずれの方法においても優れた水に対する溶解性
または分散性を付与するた0めには、多量の上記した親
水性原料の使用を必要とし、その結果得られた皮膜の耐
水性や接着性は非常に劣ったものとなる。例えば、特公
昭47−40873号公報では、十分に水に消散させる
ためには全醸成分に対して8モルク%以上のスルホン酸
金属塩基含有化合物と全グリコール成分に対して20モ
ル%以上のポリエチレングリコールの使用が必要である
ことが記載されている。 かかるポリエステル樹脂の耐水性や耐熱性が劣ったもの
であることは容易に想像できる。すなわち、十分水に消
散し得るということは乾燥後形成される皮膜の耐水性が
劣ることを意味する。この場合、皮膜が水と接すると密
着性が低下するばかりでなく、色相の変化が起り、した
がって塗料、インキ、コーティング剤、接着剤等の使用
に耐えない。また多量のポリエチレングリコールの使用
は耐水性ばかりでなく接着性を著しく低下させてしまう
。一方、多量の脂肪族ジカルボン酸の使用はポリエステ
ル樹脂の機械的な特性を低下させることは衆知の通りで
ある。 このような親水性の付与と耐水性と耐熱性の付与という
相矛盾する性能付与の問題を克服しなければ実用的なも
のとはならない。 そこで、本発明者達は耐水性および耐熱性を低下させる
ことのないポリエステル樹脂の水系分散体について鋭意
研究してきた結果、ようやく本発明に到達した。 すなわち、本発明は風ポリカルボン醸成分のうち0.5
〜10モル%がスルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボ
ン酸である融点70〜200℃を有する結晶性ポリエス
テル樹脂と■ポリカルボン醸成分のうち0.5〜10モ
ル%がスルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボン酸であ
る軟化点40〜20000を有する非晶性ポリエステル
樹脂とに’沸点が60〜20000の水溶性有機化合物
およびtD}水とを含有し、かつ風、(B)、に)およ
び【D}が次式m、■、および糊の配合比を満足するこ
とを特徴とする水系分散体である。 式{1) A/B=1〜95/99〜5 (重量比
)式‘2) A+B/C/D=10〜70/2〜40/
20〜88(重量比)式‘3} 0.02SA+B/C
+Dミ0.66 (重量比)本発明の水系分散体は凶ス
ルホン酸金属塩基含3有給晶性ポリエステル樹脂と【B
}スルホン酸金属塩基含有ポリエステル樹脂と{C)沸
点が60〜20000の水溶性有機化合物と皿水とを特
定の割合にて配合することにより、親水性の付与と高い
接着性、耐水性の付与という相矛盾した性能を有する水
系分散体が得られる。 また本発明の水系分散体では粒子径1仏以下の安定な分
散体が得られる。本発明の結晶性または非晶性ポリエス
テル樹脂はスルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボン酸
がポリカルボン醸成分のうち0.5〜10モル%である
。 具体的にはポリカルボン醸成分がスルホン酸金属塩基を
含有しない芳香族ジカルボン酸40〜99.5モル%、
脂肪族または脂濠族ジカルボン酸59.5〜0モル%お
よびスルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボン酸0.5
〜10モル%からなり、ポリオール成分が炭素数2〜8
の脂肪族グリコールまたは/および炭素数6〜12の脂
環族グリコールからなる分子量2500〜30000の
ポリエステル樹脂であることが好ましい。スルホン酸金
属塩基を含有しない芳香族ジカルボン酸としては例えば
テレフタル酸、ィソフタル酸、オルソフタル酸、2・6
一ナフタレンジカルボン酸等を挙げることができる。 これらのスルホン酸金属塩基を含有しない芳香族ジカル
ボン酸はポリカルボン醸成分の40〜99.5モル%で
あることが好ましい。40モル%禾満の場合にはポリエ
ステル樹脂の機械的強度および耐水性が劣り、好ましく
ない。 99.5モル%を越えるとポリエステル樹脂が系に分散
しなくなる。 脂肪族または脂環族ジカルボン酸としては例えばコハク
酸、アジピン酸、アゼラィン酸、セパシン酸、ドデカン
ジオン酸、ダィマー酸、テトラハイドロフタル酸、ヘキ
サハィドロフタル酸、ヘキサハィドロィソフタル酸、ヘ
キサハィドロテレフタル酸等を挙げることができる。 脂肪族または脂環族ジカルボン酸はポリカルボン醸成分
の59.5〜0モル%であることが好ましい。59.5
モル%を越えると、耐水性、塗膜強度が低下し、粘着性
が表われる。 さらにP−ヒドロキシ安息香酸、P−(2−ヒドロキシ
ェトキシ)安息香酸あるいはヒドロキシピバリン酸、y
−ブチロラクトン、ごーカプロラクトン等を必要により
使用することができる。また必要により、トリメリット
酸、ピロメリット酸等の3官能以上のポリカルボン酸を
全ポリカルボン醸成分に対して10モル%以下であれば
使用することができる。炭素数2〜8の脂肪族グリコー
ルとしてはエチレングリコール、プロピレングリコール
、1・3ープロ/ゞンジオール、1・4ーブタンジオー
ル、ネオベンチルグリコール、1・5ーベンタンジオー
ル、1・6ーヘキサンジオール等を挙げることができる
。 炭素数6〜12の脂境族グリコールとしては1・4ーシ
クロヘキサンジメタノール等を挙げることができる。炭
素数2〜8の脂肪族グリコールまたは/および炭素数6
〜12の脂肪族グリコールは全ポリオール成分に対して
90〜100%である。また必要によりトリメチロール
ブロパン、トリメチロールエタン、グリセリン、ベンタ
エリスリトール等の3官能以上のポリオールが全ポリオ
ール成分に対して5重量%以下であってもよい。さらに
分子量500〜5000のポリエチレングリコール、ポ
リテトラメチレングリコールは必要により全ポリオール
成分に対して4の重量%以下であればZ使用してもよく
、また分子量106〜10000のポリェチレングIJ
コールも全ポリオール成分に対して10重量%以下、望
ましくは5重量%以下であれば使用することができる。
スルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボン酸とZしては
スルホテレフタル酸、5−スルホイソフタル酸、4ース
ルホフタル酸、4−スルホナフタレンー2・7−ジカル
ボン酸、5〔4−スルホフェノキシ〕ィソフタル酸等の
金属塩をあげることができる。 金属塩としてはLi、Na、K、Mg、Ca、2Cu、
Fe等の塩が挙げられる。特に好ましいものとしては5
ーナトリウムスルホイソフタル酸である。スルホン酸金
属塩基含有芳香族ジカルボン酸は全ポリカルボン醸成分
に対して0.5〜10モル%であり、好ましくは全ポリ
カルボン醸成分に対し2て1.0〜6モル%の範囲であ
る。スルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボン酸を全く
使用しない場合はポリエステル樹脂の水に対する分散性
は非常に悪い。該金属塩基含有芳香族ジカルポン酸の量
が増加するに従って良好な分散性を示すようになる。し
かしながら10モル%を越えると得られたポリエステル
樹脂の水に対する分散性自体は良好であるが、これを塗
布し乾燥した後に得られる皮膜の耐水性は非常に劣った
ものとなる。本発明の結晶性ポリエステル樹脂は、融点
70〜20000、特に好ましくは90〜180こ0で
ある。 結晶性ポリエステル樹脂の融点が7000未満の場合、
得られた皮膜の耐水性は不充分なものとなる。一方、融
点が200qCを越えると水に対する分散性が不良とな
る。本発明における結晶性ポリエステル樹脂は5比al
以上、望ましくは100〜150比alの結晶融解熱を
有することが必要であり、結晶融解熱が5比al未満の
場合には、耐水性、とりわけ耐温水性が劣ったものとな
る。 本発明の非晶性ポリエステル樹脂は、軟化点40〜20
0℃、望ましくは60〜180℃である。 非晶性ポリエステル樹脂の軟化点40℃未満の場合、得
られた皮膜は耐水性の劣ったものとなり、粘着性を帯び
るようになる。一方、軟化点が200℃を越えると水に
対する分散性が不良となる。本発明の結晶性または非晶
性ポリエステル樹脂の分子量は2500〜30000望
まし〈は3000〜20000である。 ポリエステル樹脂の分子量が2500未満の場合、耐水
性が不充分であるだけではなく接着性にも劣る。一方、
分子量が30000を越えると水に対する分散性が不良
なものとなる。本発明に用いられる水溶性有機化合物は
20こ0で1その水に対する溶解度が20タ以上の有機
化合物であり、具体的には脂肪族および脂環族のアルコ
ール・ェ−テル、ェステル、およびケトン化合物等が挙
げられる。 具体的には例えばメタノール、エタノール、n−プロ/
ぐノール、ISoープロ/ぐノー/し、n−ブタノーノ
レ、ISo−ブタノー′レ、Sec−ブタノール、te
n−ブタノール等の一価アルコール類、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール等のグリコール類、メチル
セロソルブ、エチルセロソルブ、nーブチルセロソルブ
、3ーメチル−3−メトキシブタノール「n−ブチルセ
ロソルブアセテート等のグリコール誘導体、ジオキサン
、テトラハイドロフラン等のエーテル類、酢酸エチル等
のェステル類、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
、シクロオクタノン、シクロデカノン、ィソホロン等の
ケトン類などである。特に好ましいのはn−ブチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、ィソプロパノール等である
。これらの水溶性有機化合物は単独または2種以上を併
用することができる。これらの水溶性有機化合物の沸点
は60〜200qoの範囲にあることが必要である。沸
点が60ooに達しない場合はポリエステル樹脂をこの
有機化合物に混合または溶解させるに十分な温度を保つ
ことが困難である。さらに沸点が200℃を越えると得
られた水系分散体を塗布した後、遠い乾燥性が得られな
い。また水溶性化合物としてアミド系あるいはスルホン
酸ェステル系化合物を用いた場合は乾燥性が劣ると同時
に水系分散体の貯蔵安定性が劣ったものとなってしまう
。本発明における水系分散体は■結晶性ポリェステル樹
脂と(B}非晶性ポリエステル樹脂と【C}水溶性有機
化合物とを50〜20000であらかじめ混合し、これ
に(D〕水を加えるかあるいは凶と【B】と(C}の混
合物を水に加え40〜12000で健梓することにより
製造される。 あるいは{0}水と(C}水溶一性有機化合物との混合
物溶液中へ風と‘B)のポリエステル樹脂を添加し、4
0〜100ooで蝿拝して分散させる方法によっても製
造される。いずれの方法においても風結晶性ポリエステ
ル樹脂、{B)非晶性ポリエステル樹脂、にー水溶性高
分子化合物およびD}水の配合比は水系分散体の性能を
保持する上で重要な要素であり、式{1)、{2)、お
よび3ーの配合比を満すことが必要である。 式m A/B=1〜95/99〜5 (重量比)式
(2} A+B/C/D=10〜70/2〜40/20
〜88Z(重量比)式脚 0.02SA+B/C十Dミ
0.66 (重量比)水系分散体に含まれるポリエステ
ル樹脂は■結晶性ポリエステル樹脂と{B)非晶性ポリ
エステル樹脂の両者が含まれるが全ポリエステル樹脂に
対して結晶性ポリエステル樹脂が1重量%未満の場合に
は耐水性、とりわけ耐温水性が不充分となる。 一方、結晶性ポリエステル樹脂が95重量%を越える場
合には水に対する分散性が不充分となる。水系分散体に
含まれる風結晶性ポリエステル樹脂と2畑非晶性ポリエ
ステル樹脂との配合比が1の重量%に達しない場合、ま
たは7の重量%を越える場合は水系分散体の粘度が低く
または高くなり過ぎ好ましくない。水系分散体に含まれ
る【C}水溶性有機化合物の配合比が2重量%に満たな
い場合は分散性3が劣り、粒子径1仏以下の安定な水系
分散体が得られにくく、40重量%を越えると乾燥性が
低下し好ましくない。特に好ましくはに)水溶性有機化
合物の配合比は30重量%以下である。本発明の水系分
散体はそのままでも使用される3が、さらに架橋剤であ
るァミノ樹脂、ェポキシ化合物およびィソシアネート化
合物の群より選ばれた1種以上の化合物を配合して使用
することができる。 アミノ樹脂としては例えば、尿素、メラミン、4ペンゾ
グアナミン等のホルムアルデヒド付加物、さらに炭素数
が1〜6のアルコールによるアルキル化物をあげること
ができる。 また必要によりホルマリンの併用により好ましい効果を
あげることもできる。ェポキシ化合物としてはビスフェ
ノールAのジグリシジルヱーテルおよびそのオリゴマー
、水素化ビスフエノールAのジグリシジルエーテルおよ
びそのオリゴマー、オルソフタル酸ジグリシジルェステ
ル、イソフタル酸ジグリシジルェステル、テレフタル酸
ジグリシジルェステル、pーオキシ安息香酸グリシジル
ェステルェーテル、テトラハイド。 フタル酸ジグリシジルェステル、ヘキサハィドロフタル
酸ジグリシジルェステル、コハク酸ジグリシジルェステ
ル、アジピン酸ジグリシジルェステル、セバシン酸ジグ
リシジルェステル、エチレングリコールジク1リシジル
エーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル
、1・4ーブタンジオールジグリシジルエーテル、1・
6−へキサンジオールジグリシジルエーテルおよびポリ
アルキレングリコールジグリシジルエーテル類、トリメ
リット酸トリグリシジルェステル、トリグリシジルイソ
シアネレート、1・4−ジグリシジルオキシベンゼン、
ジグリシジルジメチルヒダントィン、ジグリシジルェチ
レン尿素、ジグリシジルプロピレン尿素、グリセロール
ポリグリンジルエーテル、トリメチロールヱタンポリグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパンポリグリシ
ジルエーテル、ベンタエリスリト−ルポリグリシジルエ
ーテル、グリセロールアルキレンオキサィド付加物のポ
リグリシジルェーテル等を挙げることができる。さらに
、ィソシアネート化合物としては芳香族、脂肪族、芳香
脂肪族のジィソシアネート、3価以上のポリィソシアネ
−トがあり、低分子化合物、高分子化合物のいずれでも
よい。 たとえば、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、トルエンジイソシアネート、
ジフェニルメタンジィソシアネート、水素化ジフエニル
メタンジイソシアネート、キシレンジィソシアネート、
水素化キシレンジィソシアネート、イソホロンジイソシ
アネート、イソホロンジイソシアネートの3量体などの
イソシアネート化合物、あるいはこれらのィソシアネー
ト化合物の過剰量と、たとえばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセ
リン、ソルビトール、エチレンジアミン、モノエタノー
ルアミン、ジエ夕/ールアミン、トリエタノールアミン
等の低分子活性水素化合物又は各種ポリエーテルポリオ
ール類、ポリエステルポリオール類、ポリアミド類等の
高分子活性水素化合物などとを反応させて得られる末端
ィソシアネート基含有化合物等が挙げられる。ィソシア
ネート化合物としてはブロック化イソシアネートであっ
てもよい。 インシアネートブロック化剤としては、たとえば、フエ
/ール、チオフエノール、メチルチオフエノール、エチ
ルフエノール、クレゾール、キシレノール、レゾルシノ
ール、ニトロフェノール、クロロフェノール等のフェノ
ール類、アセトキシム、メチルエチルケトオキシム、シ
クロヘキサノンオキシム等のオキシム類、メタノール、
エタノール、プロパノール、ブタノール等のアルコール
類、エチレンクロルヒドリン、1・3−ジクロロー2ー
プロパノール等のハロゲン置換アルコール類、tーブタ
ノール、t−ペンタノール、tーブタンチオール等の第
3級アルコール類、ど−カプロラクタム、6ーバレロラ
クタム、7ープチロラクタム、6−プロピルラクタム等
のラクタム類が挙げられ、その他にも芳香族アミン類、
ィミド類、アセチルアセトン、アセト酢酸ェステル、マ
ロン酸エチルェステル等の活性メチレン化合物、メルカ
プタン類、ィミン類、尿素類、ジアリール化合物類重亜
硫酸ソーダなども挙げられる。ブロック化ィソシアネー
トは上記インシアネートブロツク化合物とインシアネー
トブロック化剤とを従来公知の適宜の方法により付加反
応させて得られる。これらの架橋剤には硬化剤、あるい
は促進剤を併用することもできる。 架橋剤の配合方法としては凶結晶性ポリエステル樹脂ま
たは曲非晶性ポリエステル樹脂に混合する方法、直接水
系分散体に配合する方法、さらにあらかじめにー水溶性
有機化合物または{D)水との混合物に溶解または分散
させる方法等があり、架橋剤の種類により任意に選択す
ることができる。本発明の水系分散体は塗料、インキ、
コーティング剤および繊維製品や紙等の処理剤の分野に
使用され、従来にない優れた耐水性と耐便性を発揮する
ものである。 本発明の水系分散体には顔料、染料、各種添加剤などを
配合することができる。以下に実施例によって本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。実施例中、単に部とあるのは重
量部を示す。 種々の特性の評価は下記の方法に従った。【1} 分子
量 分子量測定装置(日立製作所製115形)を使用し測定
した。 (2) 結晶融点および結晶融解熱 示差走査型熱量計(島津製作所製)により昇塩速度10
午○/分にて測定した。 糊 軟化点 全自動融点測定装置(METTLER社製、MODEL
FP−1)を使用し測定した。 ■ 水系分散体の粒子径 グラィンドメーターおよび光学顕微鏡により測定した。 【5} 密着性ASTM−3359に準拠した。 ‘6} 耐水性 JIS5400に準拠した。 製造例 1 ジメチルテレフタレート475部、ジメチルィソフタレ
ート466部、5ーナトリウムスルホィソフタル酸ジメ
チル45部、エチレングリコール443部、ネオベンチ
ルグリコール400部、酢酸亜鉛0.44部、酢酸ナト
リウム0.05部および三酸化アンチモン0.43部を
反応容器に仕込み、14000〜22000で4時間か
けてェステル交換反応を行った。 次いで、260ooまで昇温しつつ反応系内を除々に減
圧していき1時間後に5柳Hgとした。そして最後に2
60q○、0.1〜0.3肋Hgの減圧下で1時間重縮
合反応を行ない、分子量7000、軟化点152ooの
非晶性ポリエステル樹脂(B−1)を得た。NMR等の
組成分析の結果、ポリエステル樹脂(B−1)の組成は
、テレフタル酸、49モル%、ィソフタル酸48モル%
、5ーナトリウムスルホィソフタル酸3モル%、エチレ
ングリコール52モル%、ネオベンチルグリコール48
モル%であった。またポリエステル樹脂(B−1)を示
差走査型熱量計により結晶融解熱を測定したが何等吸熱
ピークは認められなかった。さらに第1表に示した原料
を用いる以外は全く同様にして結晶性ポリエステル樹脂
(A−1)〜(A−4)、非晶怪ポリエステル樹脂(B
−2)〜(B−4)を得た。 それらの特性値は第1表−1および一2に示した通りで
あった。第1表一1 第1表一2 実施例 1 結晶性ポリエステル樹脂(A−1)120部、非晶性ポ
リエステル樹脂(B−1)18の部およびn−ブチルセ
ロソルブ14の郊とを容器中に仕込み150〜1700
0で約3時間蝿拝し、均一で粘鋼な溶融液を得た後、激
しく燈拝しながら水56戊部を徐々に添加し、約1時間
後に均一で淡青白色の水系分散体(1)を得た。 得られた水系分散体の粒子径は1仏以下であった。 この水系分散体を−5℃で1ケ月間放置したが、外観変
化は全く見られずきわめてすぐれた貯蔵安定性を示した
。得られた水系分散体を厚さ125一のポリエチレンテ
レフタレートフイルム上にバーコーター#20を用いて
固型膜厚が10仏になるように塗布した後、100q0
で20分間乾燥した。 得られた皮膜の密タ着性は非常に良好であり、水に7日
間浸潰しても白化することなく、また6000の温水に
1昼夜浸漬しても白化することのない耐水性を示した。
実施例2〜4、比較例1〜11第2表一1に示した酸合
で、実施例1と同じ方0法により水系分散体(ロ)〜(
W)を得た。 得られた水系分散体の性能を第3表−1に、皮膜の性能
を第4表−1に示した。比較のため第2表−2に示した
配合で実施例1と同じ方法により水系分散体(V)〜(
XV)をタ得た。 得られた水系分散体の性能を第3表−2に、皮膜の性能
を第4表−2に示した。第2表−1 *)ノニオライトAL−20(共栄社油脂化学工業社製
)第3表−1*1)○:分散性良好(淡青白色水系分散
体)△:分散性不良(白濁するか粒度分布大)×:全く
分散せず(分離) *Z−5℃1ケ月間貯蔵後25℃で24時間放置後評価
した。 第4表−1第2表− ・1)ノニオライトAL−20(共栄社油脂化学工業社
製)第3表−2渋1)○:分散性良好(淡青白色水系分
散体)、 △:分散性不良(白濁するか粒度分布大)×
:全く分散せず(分離)・2)−5℃1ケ月間貯蔵後2
5℃で雄時間放置後評価した。 第4表「2実施例 5 結晶性ポリエステル樹脂(A−1)150部、非結性ポ
リエステル(B−1)15碇部およびn−フチルセロソ
ルブ140部とを容器中に仕込み150〜17000で
約3時間蝿拝し、均一で粘瀬な溶融液を得た後、激しく
櫨拝しながら水560部を徐々に添加し、約1時間後に
均一で淡青白色の水系分散体を得た。 この水系分散体に4賭Bのメチル化メラミン樹脂(住友
化学工業社製、スミマールM−50W)を加え、均一に
なるよう礎枠を行った。この混合分散液(XW)の粒子
径は1仏以下であり、一5℃で1ケ月間放置したが外観
変化は全く見られず優れた貯蔵安定性を示した。得られ
た混合分散液(XW)を厚さ125仏のポリエチレンテ
レフタレートフイルム上にバーコ−夕一#20を用いて
固型膜厚が10w‘こなるように塗布した後、1000
0で30分間硬化、乾燥を行った。 得られた皮膜の密着性は100/100と良好であり、
水に7日間浸潰しても白化することなく6000の温水
に1昼夜浸潰しても白化することのない耐水性を有して
いた。実施例6〜9、比較例12〜19 実施例1〜5、比較例1〜11で得た水系分散体を用い
てェステル100%のスウェード布上に#20のバーコ
ーターで塗布した後、室温下2独特間乾燥した。 次いで150oo、300タ′c鰭の圧力下、塗布面同
志を10分間接着を行った。得られた接着布をィンスト
ロン型剥離強度測定機(島津製作所製)にて剥離接着力
を測定した。一方、これら接着布を60qo温水中に1
昼夜浸潰した後のはくり接着力を測定しその保持率を求
めた。第5表に得られた剥離接着力、保持率を示した。
第5表
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (A)ポリカルボン酸成分のうち0.5〜10モル
%がスルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボン酸である
融点70〜200℃を有する結晶性ポリエステル樹脂と
(B)ポリカルボン酸成分のうち0.5〜10モル%が
スルホン酸金属塩基含有芳香族ジカルボン酸である軟化
点40〜200℃を有する非晶性ポリエステル樹脂と(
C)沸点が60℃〜200℃の水溶性有機化合物および
(D)水を含有し、かつ、(A)、(B)、(C)およ
び(D)が次式(1)、(2)および(3)の配合比を
満足することを特徴とする水系分散体。 式(1) A/B=1〜95/99〜5 (重量比)式
(2) A+B/C/D=10〜70/2〜40/20
〜88(重量比)式(3) 0.02≦A+B/C+D
≦0.66 (重量比)。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP55028808A JPS601334B2 (ja) | 1980-03-06 | 1980-03-06 | 水系分散体 |
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JP55028808A JPS601334B2 (ja) | 1980-03-06 | 1980-03-06 | 水系分散体 |
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JPS56125432A JPS56125432A (en) | 1981-10-01 |
JPS601334B2 true JPS601334B2 (ja) | 1985-01-14 |
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JP55028808A Expired JPS601334B2 (ja) | 1980-03-06 | 1980-03-06 | 水系分散体 |
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JP (1) | JPS601334B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS61121133U (ja) * | 1985-01-14 | 1986-07-30 |
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KR100849962B1 (ko) | 2001-12-03 | 2008-08-01 | 디아이씨 가부시끼가이샤 | 열가소성 수지 미립자 수성 분산체의 제조 방법 및전자사진용 토너 |
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1980
- 1980-03-06 JP JP55028808A patent/JPS601334B2/ja not_active Expired
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61121133U (ja) * | 1985-01-14 | 1986-07-30 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS56125432A (en) | 1981-10-01 |
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