JPS60110943A - 非弾性高伸度ル−プ毛羽糸及び該糸を緯糸に用いたタイヤコ−ドすだれ織布 - Google Patents
非弾性高伸度ル−プ毛羽糸及び該糸を緯糸に用いたタイヤコ−ドすだれ織布Info
- Publication number
- JPS60110943A JPS60110943A JP58214154A JP21415483A JPS60110943A JP S60110943 A JPS60110943 A JP S60110943A JP 58214154 A JP58214154 A JP 58214154A JP 21415483 A JP21415483 A JP 21415483A JP S60110943 A JPS60110943 A JP S60110943A
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- loop
- filament
- weft
- filament yarn
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
く技術分野〉
本発明はタイヤコードすだれ織布用緯糸、特にラジアル
タイヤ用タイヤコードすだれ織布に用いられる緯糸と、
その緯糸を用いたタイヤコードすだれ織布に関する。
タイヤ用タイヤコードすだれ織布に用いられる緯糸と、
その緯糸を用いたタイヤコードすだれ織布に関する。
く先行技術〉
ラジアルタイヤにおいては、タイヤコードがタイヤの回
転方向に直角な断面の向きにタイヤの片側のビードから
他側のビードに配置されている。
転方向に直角な断面の向きにタイヤの片側のビードから
他側のビードに配置されている。
このように配置されたタイヤコードを有する円筒形の生
のタイヤのカーカスは膨張されて円環状の形にされた後
にタイヤ成型される。このカーカスを膨張する際にタイ
ヤコードと共にタイヤコードすだれ織布を構成する緯糸
が伸長され(約80%伸長される)、タイヤコード間の
空間が増加されることになる。したがって緯糸が従来か
ら用いられている綿糸である場合には、綿糸は破断伸度
が低いため前記カーカスの膨張に際して緯糸が切断され
ることになシ、その結果タイヤコードすだれ織布中での
切断部と非切断部とでは、タイヤコードすだれ織布中の
タイヤコードの織密度が異なることになシ、シたがって
できあがったタイヤは性能の劣る不良タイヤにならざる
を得なかった。
のタイヤのカーカスは膨張されて円環状の形にされた後
にタイヤ成型される。このカーカスを膨張する際にタイ
ヤコードと共にタイヤコードすだれ織布を構成する緯糸
が伸長され(約80%伸長される)、タイヤコード間の
空間が増加されることになる。したがって緯糸が従来か
ら用いられている綿糸である場合には、綿糸は破断伸度
が低いため前記カーカスの膨張に際して緯糸が切断され
ることになシ、その結果タイヤコードすだれ織布中での
切断部と非切断部とでは、タイヤコードすだれ織布中の
タイヤコードの織密度が異なることになシ、シたがって
できあがったタイヤは性能の劣る不良タイヤにならざる
を得なかった。
前記緯糸の切断を防ぐために緯糸に高伸度糸を用いるこ
とが提案されている。例えばポリアミド未延伸糸を緯糸
に用いることが知られている。未延伸糸を用いるとカー
カスを膨張させるときに緯糸がスムースに伸びて切断せ
ず、その結果タイヤコードすだれ織布中のタイヤコード
の織密度は均一に保たれる。しかしこの方法にも各種の
欠点がある。例えばポリアミド未延伸糸を緯糸としたタ
イヤコードすだれ織布では取扱中に織目のスリップが生
じてコードの織密度が不均一になることがある。また緯
糸に収束性がなく且つ糸上に毛羽がないだめに緯糸ミダ
レが発生してタイヤコードすだれ織布中で緯糸の織密度
が不均一になることがある。さらに又製織中に一系崩れ
が生じたシ、線管の頭部と尻部での解舒張力の差によっ
てタイヤコードすだれ織布の幅が長手方向で不均一にな
ることがある。
とが提案されている。例えばポリアミド未延伸糸を緯糸
に用いることが知られている。未延伸糸を用いるとカー
カスを膨張させるときに緯糸がスムースに伸びて切断せ
ず、その結果タイヤコードすだれ織布中のタイヤコード
の織密度は均一に保たれる。しかしこの方法にも各種の
欠点がある。例えばポリアミド未延伸糸を緯糸としたタ
イヤコードすだれ織布では取扱中に織目のスリップが生
じてコードの織密度が不均一になることがある。また緯
糸に収束性がなく且つ糸上に毛羽がないだめに緯糸ミダ
レが発生してタイヤコードすだれ織布中で緯糸の織密度
が不均一になることがある。さらに又製織中に一系崩れ
が生じたシ、線管の頭部と尻部での解舒張力の差によっ
てタイヤコードすだれ織布の幅が長手方向で不均一にな
ることがある。
次に特開昭58−104238号公報に先行技術として
開示されているように緯糸に未延伸のポリアミドマルチ
フィラメント糸を綿糸で被覆巻付した糸を用いること、
あるいは同様に未延伸のポリエステルマルチフィラメン
ト糸を綿糸で被覆巻付した糸を緯糸として用いることが
知られている。
開示されているように緯糸に未延伸のポリアミドマルチ
フィラメント糸を綿糸で被覆巻付した糸を用いること、
あるいは同様に未延伸のポリエステルマルチフィラメン
ト糸を綿糸で被覆巻付した糸を緯糸として用いることが
知られている。
このような糸を緯糸として用いると、緯糸としての工程
性能、織目ズレ等の布帛性能は著しく改善されるが、反
面緯糸のコストが高く、且つカーカス膨張時に被覆して
いる綿糸に切断が発生することがあるので、織目ズレの
完全防止を果すことができない。
性能、織目ズレ等の布帛性能は著しく改善されるが、反
面緯糸のコストが高く、且つカーカス膨張時に被覆して
いる綿糸に切断が発生することがあるので、織目ズレの
完全防止を果すことができない。
前記従来公知のタイヤコードすだれ織布用緯糸の欠点を
解消するために、ポリアミド未延伸糸に流体噴射加工を
加えて糸表面上にループ状毛羽を付与した糸を緯糸に用
いることが特開昭58−104238号公報に開示され
ている。この糸は糸表面上にループ状毛羽を有するため
に製織時の管崩れや解舒張力差による織物幅の変化は改
善されるが、一方この糸は管巻時や製織時にループ状毛
羽が消失する傾向を有し、そのために緯糸ミダレや経糸
コードの乱れを充分に防ぐことができないという欠点を
有する。このような欠点が生ずる原因は、特開昭58−
104238号公報に開示された糸がポリアミドマルチ
フィラメント未延伸糸1本にループ状毛羽を付与した糸
であるので、もともと未延伸糸のような非弾性の高伸度
糸を噴射加工した場合には単糸フィラメントの交絡が悪
く、得られたループ状毛羽を有する糸も低張力下で伸び
、そのためにループ状毛羽の交絡が解けて消失しやすい
からであると考えられる。前記ループ状毛羽の交絡度を
向上させるために、ポリアミド未延伸糸として紡糸巻取
速度の速い未延伸糸、すなわち複屈折率Δn=45 X
10−3以上、破断伸度60〜70%の未延伸糸を用
いることも試みられたが、この糸を用いても、ループ状
毛羽の管巻、製織時の消失については若干の改善は認め
られたが、その他の点については基本的に前述の糸と同
一傾向の欠点を有し、タイヤコードすだれ織布用緯糸と
して充分使用に耐えるものではなかった。
解消するために、ポリアミド未延伸糸に流体噴射加工を
加えて糸表面上にループ状毛羽を付与した糸を緯糸に用
いることが特開昭58−104238号公報に開示され
ている。この糸は糸表面上にループ状毛羽を有するため
に製織時の管崩れや解舒張力差による織物幅の変化は改
善されるが、一方この糸は管巻時や製織時にループ状毛
羽が消失する傾向を有し、そのために緯糸ミダレや経糸
コードの乱れを充分に防ぐことができないという欠点を
有する。このような欠点が生ずる原因は、特開昭58−
104238号公報に開示された糸がポリアミドマルチ
フィラメント未延伸糸1本にループ状毛羽を付与した糸
であるので、もともと未延伸糸のような非弾性の高伸度
糸を噴射加工した場合には単糸フィラメントの交絡が悪
く、得られたループ状毛羽を有する糸も低張力下で伸び
、そのためにループ状毛羽の交絡が解けて消失しやすい
からであると考えられる。前記ループ状毛羽の交絡度を
向上させるために、ポリアミド未延伸糸として紡糸巻取
速度の速い未延伸糸、すなわち複屈折率Δn=45 X
10−3以上、破断伸度60〜70%の未延伸糸を用
いることも試みられたが、この糸を用いても、ループ状
毛羽の管巻、製織時の消失については若干の改善は認め
られたが、その他の点については基本的に前述の糸と同
一傾向の欠点を有し、タイヤコードすだれ織布用緯糸と
して充分使用に耐えるものではなかった。
本発明者等はタイヤコードすだれ織布用緯糸としては、
高伸長性を有すると共に、緯糸の管替、製織時の取扱い
性向上のために初期の引張抵抗度が高く且つループ状毛
羽が糸の長さ方向に充分な量で付与されている糸が必要
であることに着目し、鋭意研究の結果本発明に到達した
。
高伸長性を有すると共に、緯糸の管替、製織時の取扱い
性向上のために初期の引張抵抗度が高く且つループ状毛
羽が糸の長さ方向に充分な量で付与されている糸が必要
であることに着目し、鋭意研究の結果本発明に到達した
。
〈発明の目的〉
本発明は高伸長性を有すると共に、その表面に多数のル
ープ状毛羽が安定して付与されているタイヤコードすだ
れ織布用緯糸であって且つ緯糸の管巻、製織時の取扱い
が優れている緯糸とその緯糸を用いたタイヤコードすだ
れ織布を提供することを目的とする。
ープ状毛羽が安定して付与されているタイヤコードすだ
れ織布用緯糸であって且つ緯糸の管巻、製織時の取扱い
が優れている緯糸とその緯糸を用いたタイヤコードすだ
れ織布を提供することを目的とする。
〈発明の構成〉
本発明の目的は少くとも100%の破断伸度を有するポ
リアミド未延伸マルチフィラメント糸2本から成り、第
1フイラメント糸に対して第2フイラメント糸がオーバ
フィードされて構成され且つ第2フイラメント糸を構成
する単糸フィラメントが1本又は複数本づつ第1フイラ
メント糸を構成する1本又は複数本の単糸フィラメント
に交絡しながら第1フイラメント糸の周囲に多数のルー
プ状毛羽を形成している非弾性高伸度ループ毛羽糸(以
下ループ毛羽糸と称す)とその糸を緯糸に用いたタイヤ
コードすだれ織布によって達成される。
リアミド未延伸マルチフィラメント糸2本から成り、第
1フイラメント糸に対して第2フイラメント糸がオーバ
フィードされて構成され且つ第2フイラメント糸を構成
する単糸フィラメントが1本又は複数本づつ第1フイラ
メント糸を構成する1本又は複数本の単糸フィラメント
に交絡しながら第1フイラメント糸の周囲に多数のルー
プ状毛羽を形成している非弾性高伸度ループ毛羽糸(以
下ループ毛羽糸と称す)とその糸を緯糸に用いたタイヤ
コードすだれ織布によって達成される。
本発明による非弾性高伸度ループ毛羽糸は前述のように
構成されて第1フイラメント糸と第2フイラメント糸と
から成る複合構造の糸であシ、第1フイラメント糸によ
って初期引張抵抗値が高められ、第2フイラメント糸に
よってループ状毛羽が与えられてタイヤコードすだれ織
布上の織目の均一効果が与えられることになる。
構成されて第1フイラメント糸と第2フイラメント糸と
から成る複合構造の糸であシ、第1フイラメント糸によ
って初期引張抵抗値が高められ、第2フイラメント糸に
よってループ状毛羽が与えられてタイヤコードすだれ織
布上の織目の均一効果が与えられることになる。
なお本発明による非弾性高伸度ループ毛羽糸は2本のI
リアミド未延伸マルチフィラメント糸2本から構成され
る旨記載されているが必ずしも前記ポリアミド未延伸マ
ルチ2イラメント糸が1本づつ第1フイラメント糸およ
び第2フイラメント糸を構成するという意味ではなく、
必要に応じて複数本のマルチフィラメント糸が合糸され
て第1フイラメント糸又は第2フイラメント糸が構成さ
れる場合も含むものとする。
リアミド未延伸マルチフィラメント糸2本から構成され
る旨記載されているが必ずしも前記ポリアミド未延伸マ
ルチ2イラメント糸が1本づつ第1フイラメント糸およ
び第2フイラメント糸を構成するという意味ではなく、
必要に応じて複数本のマルチフィラメント糸が合糸され
て第1フイラメント糸又は第2フイラメント糸が構成さ
れる場合も含むものとする。
〈実施例〉
以下本発明の一実施例を示す添付図面を診照して本発明
を詳述する。
を詳述する。
第1図は本発明による非弾性高伸度ループ毛羽糸の一実
施例をモデル的に示す側面図であり、第2図は第1図の
線■−■によるループ毛羽糸の断面図である。本発明に
よる非弾性高伸度ループ毛羽糸1は第1フイラメント糸
(破線で示す)2と第2フイラメント糸(実線で示す)
3から成る。
施例をモデル的に示す側面図であり、第2図は第1図の
線■−■によるループ毛羽糸の断面図である。本発明に
よる非弾性高伸度ループ毛羽糸1は第1フイラメント糸
(破線で示す)2と第2フイラメント糸(実線で示す)
3から成る。
第1フイラメントは未延伸のナイロン66マルチフィラ
メント糸であって見掛デニール108d、13フイラメ
ントでアシ、一方第2フィラメントは未延伸のナイロン
66マルチフィラメント糸であって見掛デニール180
d、34フイラメントである。
メント糸であって見掛デニール108d、13フイラメ
ントでアシ、一方第2フィラメントは未延伸のナイロン
66マルチフィラメント糸であって見掛デニール180
d、34フイラメントである。
(但し第1図および第2図においてそれぞれの単糸フィ
ラメントの数は減らして示しである)。第1図および第
2図で明らかなように第1フイラメントを構成する単糸
フィラメント21の1本あるいは複数本の間に第2フイ
ラメント糸を構成する単糸フィラメント31の1本ちる
いは複数本が挿入されて交絡し、その結果多数のループ
状毛羽32が第1フイラメント糸2の表面から突出して
いる。本発明による非弾性高伸度ループ毛羽糸1におい
ては第1フイラメント糸2に対して第2フイラメント糸
3はオーバフィードされて構成されているので、第1フ
イラメント糸2がループ毛羽糸1の中心に位置して第2
フイラメント糸3の単糸フィラメント31を交絡しなが
ら実質的に直線状に延びている。その結果ループ毛羽糸
1が使用される際に糸に加わる初期の引張シに対しては
第1フイラメント2が抵抗することになる。一方策2フ
ィラメント糸3を構成する単糸フィラメント31はオー
バーフィードされた分だけループ状になって第1フイラ
メント糸2に交絡されることになる。
ラメントの数は減らして示しである)。第1図および第
2図で明らかなように第1フイラメントを構成する単糸
フィラメント21の1本あるいは複数本の間に第2フイ
ラメント糸を構成する単糸フィラメント31の1本ちる
いは複数本が挿入されて交絡し、その結果多数のループ
状毛羽32が第1フイラメント糸2の表面から突出して
いる。本発明による非弾性高伸度ループ毛羽糸1におい
ては第1フイラメント糸2に対して第2フイラメント糸
3はオーバフィードされて構成されているので、第1フ
イラメント糸2がループ毛羽糸1の中心に位置して第2
フイラメント糸3の単糸フィラメント31を交絡しなが
ら実質的に直線状に延びている。その結果ループ毛羽糸
1が使用される際に糸に加わる初期の引張シに対しては
第1フイラメント2が抵抗することになる。一方策2フ
ィラメント糸3を構成する単糸フィラメント31はオー
バーフィードされた分だけループ状になって第1フイラ
メント糸2に交絡されることになる。
その結果ループ毛羽糸1の表面に付与されたループ状毛
羽32が経糸であるタイヤコードの滑シ移動を防いでタ
イヤコードすだれ織布上の織目に均一効果を与える役目
を果すことになる。なお例外的に極く一部の第1フイラ
メント糸2の単糸フィラメント21の1本又は複数本が
ループ状毛羽22を形成する場合もあシ得る。これは本
発明によるループ毛羽糸1が後述するように流体噴射加
工を用いて形成されるためである。
羽32が経糸であるタイヤコードの滑シ移動を防いでタ
イヤコードすだれ織布上の織目に均一効果を与える役目
を果すことになる。なお例外的に極く一部の第1フイラ
メント糸2の単糸フィラメント21の1本又は複数本が
ループ状毛羽22を形成する場合もあシ得る。これは本
発明によるループ毛羽糸1が後述するように流体噴射加
工を用いて形成されるためである。
次に本発明によるループ毛羽糸の製造方法について説明
する。本発明によるループ毛羽糸1の製造は合成繊維糸
のテクスチャード加工法として公知の流体噴射加工法、
例えばヘパ−ライン社製のノズル[ヘマジェッ) (H
emajat) Jを用いて行われる。その−例を見掛
デニール108d、13フイラメントの未延伸のナイロ
ン66マルチフィラメントを第1フイラメント糸として
用い、見掛デニール180d 、 34フイラメントの
未延伸のカイロ766マルチフイラメントを第2フイラ
メント糸として用いる場合について例示する。すなわち
第1フイラメント糸を225rrL/分、第2フィラメ
ント糸を270 m1分の供給速度で流体空気圧7.5
kg/crnGの圧縮空気が付与されている「ヘマジェ
ット」ノズルに同時に供給し、ノズルを通過した糸を2
oom1分のデリベリ速度で引出してパッケージに巻取
る。得られたループ毛羽糸の外周には多数の安定したル
ーズ状毛羽が形成されている。
する。本発明によるループ毛羽糸1の製造は合成繊維糸
のテクスチャード加工法として公知の流体噴射加工法、
例えばヘパ−ライン社製のノズル[ヘマジェッ) (H
emajat) Jを用いて行われる。その−例を見掛
デニール108d、13フイラメントの未延伸のナイロ
ン66マルチフィラメントを第1フイラメント糸として
用い、見掛デニール180d 、 34フイラメントの
未延伸のカイロ766マルチフイラメントを第2フイラ
メント糸として用いる場合について例示する。すなわち
第1フイラメント糸を225rrL/分、第2フィラメ
ント糸を270 m1分の供給速度で流体空気圧7.5
kg/crnGの圧縮空気が付与されている「ヘマジェ
ット」ノズルに同時に供給し、ノズルを通過した糸を2
oom1分のデリベリ速度で引出してパッケージに巻取
る。得られたループ毛羽糸の外周には多数の安定したル
ーズ状毛羽が形成されている。
本発明によるループ毛羽糸の性能はループ毛羽糸を構成
する第1フイラメント糸および第2フイラメント糸の未
延伸糸の種類、それぞれの太さおよび構成単糸フィラメ
ント数および流体噴射加工の加工条件によって大幅に変
動する。そこで以下に各要因について詳述する。
する第1フイラメント糸および第2フイラメント糸の未
延伸糸の種類、それぞれの太さおよび構成単糸フィラメ
ント数および流体噴射加工の加工条件によって大幅に変
動する。そこで以下に各要因について詳述する。
先ず未延伸糸の種類としては、ナイロン6またはナイロ
ン66のポリアミドマルチフィラメントの未延伸糸が良
く、特に第1フイラメント糸にナイロン66を用いるこ
とが好ましい。その場合熱安定剤として公知の塩化第二
銅塩/無機ハロゲン化物系を混合した未延伸糸を用いる
と、生コードへの接着剤含浸後の高温定長処理(225
〜245℃)による熱劣化を防ぐことができるので有効
である。
ン66のポリアミドマルチフィラメントの未延伸糸が良
く、特に第1フイラメント糸にナイロン66を用いるこ
とが好ましい。その場合熱安定剤として公知の塩化第二
銅塩/無機ハロゲン化物系を混合した未延伸糸を用いる
と、生コードへの接着剤含浸後の高温定長処理(225
〜245℃)による熱劣化を防ぐことができるので有効
である。
なお未延伸糸として破断伸度100%以上を有するポリ
エステル未延伸糸を用いてループ毛羽糸を製造すること
も考えられるが、この場合にはそのループ毛羽糸は15
0℃以上の加熱処理によって熱劣化し、破断伸度10(
1以上を有するループ毛羽糸にならず、タイヤ成型時の
カーカス膨張時に緯糸が切断することKなる。したがっ
て前述のようにポリアミドマルチフィラメントの未延伸
糸を用いるとよい。
エステル未延伸糸を用いてループ毛羽糸を製造すること
も考えられるが、この場合にはそのループ毛羽糸は15
0℃以上の加熱処理によって熱劣化し、破断伸度10(
1以上を有するループ毛羽糸にならず、タイヤ成型時の
カーカス膨張時に緯糸が切断することKなる。したがっ
て前述のようにポリアミドマルチフィラメントの未延伸
糸を用いるとよい。
本発明によるループ毛羽糸に用いられる未延伸糸は破断
伸度が100チ以上有することを必要とする。この未延
伸糸は紡糸巻取速度が3000m/9、以下、したがっ
て複屈折率Δn=45X10−’以下にすることによっ
て得られる。Δn=45X10−3以上の未延伸糸は破
断伸度が10(l以下となシ、本発明の目的とするルー
プ毛羽糸は得られにくい。
伸度が100チ以上有することを必要とする。この未延
伸糸は紡糸巻取速度が3000m/9、以下、したがっ
て複屈折率Δn=45X10−’以下にすることによっ
て得られる。Δn=45X10−3以上の未延伸糸は破
断伸度が10(l以下となシ、本発明の目的とするルー
プ毛羽糸は得られにくい。
すなわち、未延伸糸の破断伸度が10(1%未満のもの
では流体噴射加工層のループ毛羽糸の破断伸度も100
チ以下となシ(ルーズ毛羽加工によるオーバーフィード
率もループ毛羽糸の伸度への寄与をせずループ毛羽加工
層もほぼ供給糸条の伸度差のものとなる。)さらに、管
巻、製織、接着剤含浸、定長熱処理と工程が進むことで
破断伸度が減少してループ毛羽糸の破断伸度がタイヤコ
ードすだれ織布用の緯糸としてタイヤ成形時の緯糸の伸
長率である80チ以上を保持することができずカーカス
膨張時に緯糸が切断、織目ミダレとなる欠点が発生する
ので好ましくない。
では流体噴射加工層のループ毛羽糸の破断伸度も100
チ以下となシ(ルーズ毛羽加工によるオーバーフィード
率もループ毛羽糸の伸度への寄与をせずループ毛羽加工
層もほぼ供給糸条の伸度差のものとなる。)さらに、管
巻、製織、接着剤含浸、定長熱処理と工程が進むことで
破断伸度が減少してループ毛羽糸の破断伸度がタイヤコ
ードすだれ織布用の緯糸としてタイヤ成形時の緯糸の伸
長率である80チ以上を保持することができずカーカス
膨張時に緯糸が切断、織目ミダレとなる欠点が発生する
ので好ましくない。
したがってループ毛羽糸としての破断伸度は100%以
上、好ましくは200〜400%あることが必要であシ
、さらにループ毛羽糸を緯糸として用いてタイヤコード
すだれ織布を織成し、接着剤含浸後に225〜245℃
の定長熱処理(約2分)を行った後での緯糸としてのル
ープ状毛羽糸が80−以上の破断伸度を保持しているこ
とが必要である。
上、好ましくは200〜400%あることが必要であシ
、さらにループ毛羽糸を緯糸として用いてタイヤコード
すだれ織布を織成し、接着剤含浸後に225〜245℃
の定長熱処理(約2分)を行った後での緯糸としてのル
ープ状毛羽糸が80−以上の破断伸度を保持しているこ
とが必要である。
次に8g1フイラメント糸と第274シメント糸のそれ
ぞれの太さおよび構成単糸フィラメント数がループ毛羽
糸の性能に及ぼす影響を検討する。
ぞれの太さおよび構成単糸フィラメント数がループ毛羽
糸の性能に及ぼす影響を検討する。
そこで先ず製造されたループ毛羽糸を管糸張力50g/
本で管巻を行い、管巻後にループ毛羽がどの程度消失す
るかを第1フイラメント糸および第2フイラメント糸の
諸元を変えて比較検討した。
本で管巻を行い、管巻後にループ毛羽がどの程度消失す
るかを第1フイラメント糸および第2フイラメント糸の
諸元を変えて比較検討した。
その比較結果を第1表に示す。
第 1 表
[
○:ループ状毛羽消失せず
△:ループ状毛羽やや消失
×:ルーゾ状毛羽消失大
使用糸(第1フィラメント糸、第2フイラメント糸):
ポリアミド(ナイロン66)未延伸マルチフィラメント
であって複屈折率Δn=30X10−3以下、破断伸度
250%以上の糸 加工条件 供給速度:第1フイラメント糸 2257?L/分第2
フィラメント糸 270m1分 (速度比1.2) ノズル :へマジェット 流体空気圧: 7.5に9/cm’ Gデリベリ速度:
200m/分 第1表よシ第1フィラメント糸の見掛はデニールが50
d以上、第2フイラメント糸の見掛はデニールが50d
以上にすることが製造されたループ毛羽糸のループ状毛
羽が管巻処理によって消失しにくくするために必要であ
ることが理解される。
ポリアミド(ナイロン66)未延伸マルチフィラメント
であって複屈折率Δn=30X10−3以下、破断伸度
250%以上の糸 加工条件 供給速度:第1フイラメント糸 2257?L/分第2
フィラメント糸 270m1分 (速度比1.2) ノズル :へマジェット 流体空気圧: 7.5に9/cm’ Gデリベリ速度:
200m/分 第1表よシ第1フィラメント糸の見掛はデニールが50
d以上、第2フイラメント糸の見掛はデニールが50d
以上にすることが製造されたループ毛羽糸のループ状毛
羽が管巻処理によって消失しにくくするために必要であ
ることが理解される。
なお前記範囲はよシ好ましくは第1表で破線で囲んだ範
囲、すなわち第1フイラメント糸の見掛はデニールが8
0d以上、第2フイラメント糸の見掛はデニールが10
0d以上であシ、この範囲で製造されたループ毛羽糸で
あれば管巻等の後工程を経た後でもタイヤコードすだれ
織布での目ズレ防止効果を発揮することがでiるだけの
充分な量のループ状毛羽を有することになる。
囲、すなわち第1フイラメント糸の見掛はデニールが8
0d以上、第2フイラメント糸の見掛はデニールが10
0d以上であシ、この範囲で製造されたループ毛羽糸で
あれば管巻等の後工程を経た後でもタイヤコードすだれ
織布での目ズレ防止効果を発揮することがでiるだけの
充分な量のループ状毛羽を有することになる。
なお本発明によるループ毛羽糸における充分なループ状
毛羽量とは東し株式会社製の毛羽計数器(DT−104
スパン用)で測定し、ループ毛羽ビーク値が500本/
m以上、ループ状毛羽の長さ0.5簡以上のものを20
0本7m以上有するものを意味する。この条件を満足す
るルーツ毛羽糸であればタイヤコードすだれ織布におけ
る経糸のタイヤコードの目ズレ防止効果が良い。
毛羽量とは東し株式会社製の毛羽計数器(DT−104
スパン用)で測定し、ループ毛羽ビーク値が500本/
m以上、ループ状毛羽の長さ0.5簡以上のものを20
0本7m以上有するものを意味する。この条件を満足す
るルーツ毛羽糸であればタイヤコードすだれ織布におけ
る経糸のタイヤコードの目ズレ防止効果が良い。
以下余白
第1表で明らかなように、第1フイラメント糸の見掛は
デニールを40d以下にすると、ループ毛羽糸としての
初期引張抵抗度が低く、管巻や製織時に糸が伸びやすく
ループ状毛羽が消失しやすいので好ましくない。一方策
1フィラメント糸の見掛デニールの上限は18.Odで
ある。第1フイラメント糸が】80dを上廻るとループ
毛羽糸として引張強度が強くなシすぎてタイヤ成型時で
のカーカス膨張時の抵抗が高くなるので好ましくない。
デニールを40d以下にすると、ループ毛羽糸としての
初期引張抵抗度が低く、管巻や製織時に糸が伸びやすく
ループ状毛羽が消失しやすいので好ましくない。一方策
1フィラメント糸の見掛デニールの上限は18.Odで
ある。第1フイラメント糸が】80dを上廻るとループ
毛羽糸として引張強度が強くなシすぎてタイヤ成型時で
のカーカス膨張時の抵抗が高くなるので好ましくない。
したがって第1フイラメント糸として180d9、上の
太さの糸を用いる必要はない。一方主としてループ毛羽
糸の引張抵抗の役目を果す桓]フィラメント糸の周囲V
こループ状毛羽を形成する役目を果す第2フイラメント
糸の見掛はデニールは前述の如く50d以上、好1しく
は80d以上を必要とする。これは50dを下廻ると充
分なループ状毛羽晴を得ることができないからである。
太さの糸を用いる必要はない。一方主としてループ毛羽
糸の引張抵抗の役目を果す桓]フィラメント糸の周囲V
こループ状毛羽を形成する役目を果す第2フイラメント
糸の見掛はデニールは前述の如く50d以上、好1しく
は80d以上を必要とする。これは50dを下廻ると充
分なループ状毛羽晴を得ることができないからである。
紀2フィラメント糸の太さの上限は後述のルーツ毛羽糸
としての太さ7の制限によって定められ、一般的には最
適のルーツ毛羽糸を得るための第2フイラメント糸の見
掛はデニールは100d〜200dである。
としての太さ7の制限によって定められ、一般的には最
適のルーツ毛羽糸を得るための第2フイラメント糸の見
掛はデニールは100d〜200dである。
次にルーツ毛羽糸の太さについて説明する。ルーツ毛羽
糸の太さはタイヤコードすだれ織布中での経糸のタイヤ
コードの太さとの関係で定められる。すなわちルーツ毛
羽糸の見掛デニールが100dを下廻ると、ループ状毛
羽の惰が充分存在してbても、経糸のタイヤコードの太
さく通常800 d〜2000d)とのバランスが悪く
、経糸のタイヤコードの目ズレ防止効果が弱くなる。一
方ルーゾ毛羽糸の見掛デニールが400dを上廻ると、
経糸のタイヤコードの目ズレ防止効果に比して、生コー
ドの目付が恵たくなり1接着剤含浸率が高くなるので好
ましくない。したがってルーツ毛羽糸の見掛デニールは
100d〜400dの範囲で選定されるのが好ましい◎ 次に第1フイラメント糸、第2フイラメント糸およびル
ーツ毛羽糸の構成単糸フィラメント数について説明スる
。第1フイラメント糸の構成単糸フィラメント数1は1
0本以上であることが好ましい。これは10本を下廻る
と第2フイラメント糸で形成されたループ状毛羽の第1
フイラメント糸によるループ交絡強度を管巻、製織後に
おけるループ状毛羽が消失しない強い交絡強度にするこ
とができないためである。一方策2フィラメント糸の4
゛シ1成単糸フイラメント数は20本以上であることが
好ましい。これは20本を下廻ると、ループ毛羽糸にお
けるループ状毛羽の発生量が少くなシ、且つ不均一なル
ープ状毛羽発生糸となりやすく、経糸のタイヤコードの
目ズレ防止を効果的に行うことができないためである。
糸の太さはタイヤコードすだれ織布中での経糸のタイヤ
コードの太さとの関係で定められる。すなわちルーツ毛
羽糸の見掛デニールが100dを下廻ると、ループ状毛
羽の惰が充分存在してbても、経糸のタイヤコードの太
さく通常800 d〜2000d)とのバランスが悪く
、経糸のタイヤコードの目ズレ防止効果が弱くなる。一
方ルーゾ毛羽糸の見掛デニールが400dを上廻ると、
経糸のタイヤコードの目ズレ防止効果に比して、生コー
ドの目付が恵たくなり1接着剤含浸率が高くなるので好
ましくない。したがってルーツ毛羽糸の見掛デニールは
100d〜400dの範囲で選定されるのが好ましい◎ 次に第1フイラメント糸、第2フイラメント糸およびル
ーツ毛羽糸の構成単糸フィラメント数について説明スる
。第1フイラメント糸の構成単糸フィラメント数1は1
0本以上であることが好ましい。これは10本を下廻る
と第2フイラメント糸で形成されたループ状毛羽の第1
フイラメント糸によるループ交絡強度を管巻、製織後に
おけるループ状毛羽が消失しない強い交絡強度にするこ
とができないためである。一方策2フィラメント糸の4
゛シ1成単糸フイラメント数は20本以上であることが
好ましい。これは20本を下廻ると、ループ毛羽糸にお
けるループ状毛羽の発生量が少くなシ、且つ不均一なル
ープ状毛羽発生糸となりやすく、経糸のタイヤコードの
目ズレ防止を効果的に行うことができないためである。
なお第1フイラメント糸の構成単糸フィラメント数を1
0本以上、第2フイラメント糸の構成本数は20本以上
にするために、例えば第1フイラメント糸に構成単糸フ
ィラメント数5本の糸を2本以上合糸して用い、又第2
フイラメント糸に構成単糸フィラメント数10本の糸を
2本以上合糸して用いる方法は、ループ状毛羽の量を増
加させることおよびループ交絡強度を強くさせることに
対して有効な手段である。
0本以上、第2フイラメント糸の構成本数は20本以上
にするために、例えば第1フイラメント糸に構成単糸フ
ィラメント数5本の糸を2本以上合糸して用い、又第2
フイラメント糸に構成単糸フィラメント数10本の糸を
2本以上合糸して用いる方法は、ループ状毛羽の量を増
加させることおよびループ交絡強度を強くさせることに
対して有効な手段である。
次に本発明によるループ毛羽糸の製造に際しての流体噴
射加工の加工条件について説明する。本発明によるルー
プ毛羽糸に充分な量のループ状毛羽を付与するためには
、流体噴射加工時に第1フイラメント糸に対して第2フ
イラメント糸をオーバフィードすることを必要とし、そ
のオーバフィード率を流体噴射加工時におけるフィラメ
ント糸の供給速度比で、第2フイラメント糸の供給速度
が第1フイラメント糸の供給速度の1.1〜1.3倍の
範囲に足めるとよい。供給速度比で示した第1フイラメ
ント糸に対する第2フイラメント糸の糸長差が1.1倍
を下廻る場合には、ル−プ状手羽が糸長方向に間隔をあ
けて配置されることになり不均一なループ状毛羽発生糸
になシやすい。また第1フイラメント糸と第2フイラメ
ント糸との交絡か弱く、さらに管巻時および製織時に加
わる張力による第1フイラメント糸の若干の伸ひによっ
てもループ状毛羽が消失したり、フィラメント糸の交絡
のはずれが発生して製織後のタイヤコードすだれ織布中
でタイヤコードのずれおよび/又は緯糸のずれ等のトラ
ブルが発生しやすい。また前記糸長差が1.3倍を上廻
る場合には、ループ状毛羽の発生量および第1フイラメ
ント糸に対する第2フイラメント糸の交絡強度は充分満
足できる値には達するが、その毛羽hi′は必要以上で
あシ、且つ接着剤含浸率が高くなシずぎる等の欠点を有
し、したがってタイヤコードすだれ織布中のズレ防止と
いう目的からは前記糸長差を1.3倍を上廻って定める
必要はない。
射加工の加工条件について説明する。本発明によるルー
プ毛羽糸に充分な量のループ状毛羽を付与するためには
、流体噴射加工時に第1フイラメント糸に対して第2フ
イラメント糸をオーバフィードすることを必要とし、そ
のオーバフィード率を流体噴射加工時におけるフィラメ
ント糸の供給速度比で、第2フイラメント糸の供給速度
が第1フイラメント糸の供給速度の1.1〜1.3倍の
範囲に足めるとよい。供給速度比で示した第1フイラメ
ント糸に対する第2フイラメント糸の糸長差が1.1倍
を下廻る場合には、ル−プ状手羽が糸長方向に間隔をあ
けて配置されることになり不均一なループ状毛羽発生糸
になシやすい。また第1フイラメント糸と第2フイラメ
ント糸との交絡か弱く、さらに管巻時および製織時に加
わる張力による第1フイラメント糸の若干の伸ひによっ
てもループ状毛羽が消失したり、フィラメント糸の交絡
のはずれが発生して製織後のタイヤコードすだれ織布中
でタイヤコードのずれおよび/又は緯糸のずれ等のトラ
ブルが発生しやすい。また前記糸長差が1.3倍を上廻
る場合には、ループ状毛羽の発生量および第1フイラメ
ント糸に対する第2フイラメント糸の交絡強度は充分満
足できる値には達するが、その毛羽hi′は必要以上で
あシ、且つ接着剤含浸率が高くなシずぎる等の欠点を有
し、したがってタイヤコードすだれ織布中のズレ防止と
いう目的からは前記糸長差を1.3倍を上廻って定める
必要はない。
次にループ毛羽糸の見掛デニールの増加率(ループ毛羽
糸の見掛デニール値を使用した第1フイラメント糸の見
掛デニール値と第2フイラメント糸の見損デニール値の
和で割った数値で示す。)について説明する。その数値
をループ毛羽糸の見掛デニールで示すと、ループ毛羽糸
の見掛デニールの増加率が10〜20%であるループ毛
羽糸であれば充分なループ状毛羽量を有することになる
。
糸の見掛デニール値を使用した第1フイラメント糸の見
掛デニール値と第2フイラメント糸の見損デニール値の
和で割った数値で示す。)について説明する。その数値
をループ毛羽糸の見掛デニールで示すと、ループ毛羽糸
の見掛デニールの増加率が10〜20%であるループ毛
羽糸であれば充分なループ状毛羽量を有することになる
。
ループ毛羽糸の見掛デニール増加率が10チを下廻るも
のはループ状毛羽発生が充分でなく又その発生が不均一
となりタイヤコードすだれ織布中での目ズレ防止の効果
が充分に達成されない。一方ルーデ毛羽糸の見掛デニー
ル増加率が201を上廻るとループ状毛羽が多量に発生
したループ毛羽糸が得られ前記目ズレ防止の効果はある
が、毛羽による緯糸同志の引きつシ等の別のトラブルが
管巻工程、製織工程で発生するので好ましくない。
のはループ状毛羽発生が充分でなく又その発生が不均一
となりタイヤコードすだれ織布中での目ズレ防止の効果
が充分に達成されない。一方ルーデ毛羽糸の見掛デニー
ル増加率が201を上廻るとループ状毛羽が多量に発生
したループ毛羽糸が得られ前記目ズレ防止の効果はある
が、毛羽による緯糸同志の引きつシ等の別のトラブルが
管巻工程、製織工程で発生するので好ましくない。
以上詳述したように、本発明によるループ毛羽糸は、少
くとも100%の破断伸度を有するポリアミド未延伸マ
ルチフィラメント糸2本から成り、第1フイラメント糸
に対して第2フイラメント糸がオーバフィードされて構
成され且つ第2フイラメント糸を構成する単糸フィラメ
ントが1本又は複数本づつ第1フイラメントを構成する
1本又は複数本の単糸フィラメントに交絡しながら第1
フイラメント糸の周囲に多数のループ状手羽を形成、し
ている非弾性高伸度ループ毛羽糸であって、よシ好まし
くはその未延伸糸がナイロン6まfcはナイロン66の
未延伸糸であり(特に@1フィラメント糸にはナイロン
66を用いるとよい)、且つ複屈折率Δnが45XIF
3以下であって破断伸度が100%以上であシ、第1フ
イラメント糸の見掛デニールが50d〜180dであシ
、第2フイラメント糸の見掛デニールが50d以上であ
シ、第1フイラメントの構成単糸フィラメン)6が10
本以上であり、第2フイラメントの構成単糸フィラメン
ト数が20本以上であり、製造されたループ毛羽糸の見
掛デニールが100〜400dであり、第1フイラメン
ト糸に対する第2フイラメント糸の糸長°差が1.1〜
1.3倍の範囲に定められ、ループ毛羽糸の見掛デニー
ルの増加率が10ヴ以上20チ以下である非弾性商伸度
ルーゾ毛羽糸である。このように構成されたループ毛羽
糸は50.9以下の張力下で管巻等の後加工に使用され
た後でも充分なループ状毛羽14.を有し、且つこのル
ープ状毛羽糸を緯糸として用いてタイヤコードすだれ織
布にし、そのすだれ織布を通常の接着剤會没後に225
℃で2分間の高温定張処牌を行った後のすだれ織布から
抜取った緯糸についてその破断伸度を測距した場合でも
本発明によるループ毛羽糸は少くとも80%の破断伸度
を有することになり、理想的なタイヤコードすだれ織布
用緯糸として使用できる。
くとも100%の破断伸度を有するポリアミド未延伸マ
ルチフィラメント糸2本から成り、第1フイラメント糸
に対して第2フイラメント糸がオーバフィードされて構
成され且つ第2フイラメント糸を構成する単糸フィラメ
ントが1本又は複数本づつ第1フイラメントを構成する
1本又は複数本の単糸フィラメントに交絡しながら第1
フイラメント糸の周囲に多数のループ状手羽を形成、し
ている非弾性高伸度ループ毛羽糸であって、よシ好まし
くはその未延伸糸がナイロン6まfcはナイロン66の
未延伸糸であり(特に@1フィラメント糸にはナイロン
66を用いるとよい)、且つ複屈折率Δnが45XIF
3以下であって破断伸度が100%以上であシ、第1フ
イラメント糸の見掛デニールが50d〜180dであシ
、第2フイラメント糸の見掛デニールが50d以上であ
シ、第1フイラメントの構成単糸フィラメン)6が10
本以上であり、第2フイラメントの構成単糸フィラメン
ト数が20本以上であり、製造されたループ毛羽糸の見
掛デニールが100〜400dであり、第1フイラメン
ト糸に対する第2フイラメント糸の糸長°差が1.1〜
1.3倍の範囲に定められ、ループ毛羽糸の見掛デニー
ルの増加率が10ヴ以上20チ以下である非弾性商伸度
ルーゾ毛羽糸である。このように構成されたループ毛羽
糸は50.9以下の張力下で管巻等の後加工に使用され
た後でも充分なループ状毛羽14.を有し、且つこのル
ープ状毛羽糸を緯糸として用いてタイヤコードすだれ織
布にし、そのすだれ織布を通常の接着剤會没後に225
℃で2分間の高温定張処牌を行った後のすだれ織布から
抜取った緯糸についてその破断伸度を測距した場合でも
本発明によるループ毛羽糸は少くとも80%の破断伸度
を有することになり、理想的なタイヤコードすだれ織布
用緯糸として使用できる。
次に本発明によるループ毛羽糸と従来公知の各種の糸を
タイヤコードすだれ織布の緯糸として用いた場合の管巻
および製織工程における工程性能の比較結果を第2表に
示す。
タイヤコードすだれ織布の緯糸として用いた場合の管巻
および製織工程における工程性能の比較結果を第2表に
示す。
第2表
表中 01%に良 ×:不良
○:良 ××:特に不良
△:やや良
第2表Aに示す未延伸糸に追撚のみを行って緯糸として
用いた場合には、緯糸のフィラメントバラケ、管崩れ等
による織機の停台が多く、得られた布帛は、緯糸が耳部
に於てフィラメントパラケ及び布目的がシが発生してお
り、品位も充分でけない。また、Bで示した未延伸糸条
1本を用いた流体噴射加工によるループ毛羽糸は、ルー
プの絡みが弱く、管巻時にループの消失、そしてフィラ
メントバラケ、ルーズフィラメント糸等の原因による織
機の停台が多発しループ毛羽加工を施したことによって
、工程性能を悪化させる結果となった。Cで示した本発
明によるループ毛羽糸は第1表中に示した第1フィラメ
ント糸108d−13f。
用いた場合には、緯糸のフィラメントバラケ、管崩れ等
による織機の停台が多く、得られた布帛は、緯糸が耳部
に於てフィラメントパラケ及び布目的がシが発生してお
り、品位も充分でけない。また、Bで示した未延伸糸条
1本を用いた流体噴射加工によるループ毛羽糸は、ルー
プの絡みが弱く、管巻時にループの消失、そしてフィラ
メントバラケ、ルーズフィラメント糸等の原因による織
機の停台が多発しループ毛羽加工を施したことによって
、工程性能を悪化させる結果となった。Cで示した本発
明によるループ毛羽糸は第1表中に示した第1フィラメ
ント糸108d−13f。
第2フィラメント糸180d−34fの紹合せによるも
のであり、管巻、製織性、布帛の緯糸乱れとも、従来か
ら使われているDで示した綿糸と同様の取扱い性を有す
る。なお綿糸は前述のように破断伸度が低すぎるのでラ
ジアルタイヤ用のタイヤコードすだれ織布に用いること
ができず、したがって本発明によるループ毛羽糸はタイ
ヤコードすだれ織布の緯糸として優れた性能を有すると
共に綿糸並の工程性能を有する理想的なタイヤコードす
だれ織布用綿糸である。
のであり、管巻、製織性、布帛の緯糸乱れとも、従来か
ら使われているDで示した綿糸と同様の取扱い性を有す
る。なお綿糸は前述のように破断伸度が低すぎるのでラ
ジアルタイヤ用のタイヤコードすだれ織布に用いること
ができず、したがって本発明によるループ毛羽糸はタイ
ヤコードすだれ織布の緯糸として優れた性能を有すると
共に綿糸並の工程性能を有する理想的なタイヤコードす
だれ織布用綿糸である。
次にナイロン66未延伸糸から成るフィラメント糸の諸
元を変更した本発明によるループ毛羽糸4種類と比較例
としてのナイロン66未延伸糸1本を用いた従来公知の
糸の性能比較結果を第3表に示す。なお比較例として用
いた未延伸糸の加工条件はループ状毛羽の交絡を最も強
くするために供給速度を250m/分にした以外は本発
明によるループ毛羽糸の加工条件と同一とした。
元を変更した本発明によるループ毛羽糸4種類と比較例
としてのナイロン66未延伸糸1本を用いた従来公知の
糸の性能比較結果を第3表に示す。なお比較例として用
いた未延伸糸の加工条件はループ状毛羽の交絡を最も強
くするために供給速度を250m/分にした以外は本発
明によるループ毛羽糸の加工条件と同一とした。
以下余白
供給速度:第1フィラメント糸225 ’In7分第2
フィラメント糸270 trL15+(速度比1.2) ノズル :へマジェット 流体空気圧: 7.5kl?/crIL2 Gデリベリ
速度:200m/分 巻取張カニ20I 第3表により本発明によるループ毛羽糸は、後工程性能
および目ズレ防止効果においで、従来公用の未延伸糸1
本に流体噴射加工を術した比較例に比して格別と優れて
いることが明らかである。
フィラメント糸270 trL15+(速度比1.2) ノズル :へマジェット 流体空気圧: 7.5kl?/crIL2 Gデリベリ
速度:200m/分 巻取張カニ20I 第3表により本発明によるループ毛羽糸は、後工程性能
および目ズレ防止効果においで、従来公用の未延伸糸1
本に流体噴射加工を術した比較例に比して格別と優れて
いることが明らかである。
最後に本発明によるループ毛羽糸の具体例実施例3例を
示す。
示す。
具体的実施例1
第1フイラメント糸に破断伸度269チ、破断強力41
9.9.紡糸巻取速度800m/分、初屈折率Δn=2
9X10−3、見掛デニール180d、34ブイラメン
トのナイロン66マルチフィラメント未延伸糸を用い、
第2フイラメント糸に破断伸度312チ、破断強力20
9g、紡糸巻取速度600m贋、複屈折率Δn=21
X 10−3、見掛デニール]08d、13フィラメン
トのナイロン66マルチフィラメント未延伸糸を用い、
ループ状毛羽を発生させる流体噴射加工を行った。
9.9.紡糸巻取速度800m/分、初屈折率Δn=2
9X10−3、見掛デニール180d、34ブイラメン
トのナイロン66マルチフィラメント未延伸糸を用い、
第2フイラメント糸に破断伸度312チ、破断強力20
9g、紡糸巻取速度600m贋、複屈折率Δn=21
X 10−3、見掛デニール]08d、13フィラメン
トのナイロン66マルチフィラメント未延伸糸を用い、
ループ状毛羽を発生させる流体噴射加工を行った。
加工条件は第1フイラメント糸に対する第2フイラメン
ト糸の供給ローラ速度比を1.2倍にし、流体空気圧を
7.5 kg7cm2G s供給速度は第1フィラメン
ト糸220m/分、第2フィラメント糸264V分、巻
取速度を200ffl/分、巻取張力を200gとした
。
ト糸の供給ローラ速度比を1.2倍にし、流体空気圧を
7.5 kg7cm2G s供給速度は第1フィラメン
ト糸220m/分、第2フィラメント糸264V分、巻
取速度を200ffl/分、巻取張力を200gとした
。
得られた糸条は、見掛デニール324d、デニール増加
率12.5チ、破断伸度294%、ループ毛羽数850
本/m(東し製の毛羽計数器DT−104ス/ぐン用)
であシ、糸長方向に充分なループ毛羽が発生していた。
率12.5チ、破断伸度294%、ループ毛羽数850
本/m(東し製の毛羽計数器DT−104ス/ぐン用)
であシ、糸長方向に充分なループ毛羽が発生していた。
得られた糸条を管巻張力5011で線管に巻取シ、ナイ
ロン66マルチフィラメント840dからなるタイヤコ
ードを経糸にし、経糸密度25本/インチ、緯糸密度2
本/インチで前記ループ毛羽糸を緯糸として織込み、タ
イヤコードすだれ織布を紙成したところ、ループ毛羽の
消失もなく良好であった。
ロン66マルチフィラメント840dからなるタイヤコ
ードを経糸にし、経糸密度25本/インチ、緯糸密度2
本/インチで前記ループ毛羽糸を緯糸として織込み、タ
イヤコードすだれ織布を紙成したところ、ループ毛羽の
消失もなく良好であった。
得られた布帛に通常の接着剤含浸処理及び225℃の加
熱定長処理を行った。該処理布から抜取った縁糸の破断
強力は330.9.破断伸度Vil 40チであυ、カ
ーカス膨張時にも経糸コード、緯糸の目ズレもなく織物
中も均一で、タイヤ成形不良率も少く良好な結果を得た
。
熱定長処理を行った。該処理布から抜取った縁糸の破断
強力は330.9.破断伸度Vil 40チであυ、カ
ーカス膨張時にも経糸コード、緯糸の目ズレもなく織物
中も均一で、タイヤ成形不良率も少く良好な結果を得た
。
具体的実施例2
第1フイラメント糸に破断伸度140%、破断強力18
5F、紡糸巻取速度3000 m1分、複屈折率Δn=
45X]0−5、見掛デニール44d、13フイラメン
トのナイロン66マルチフィラメント未延伸糸を用い、
第2フイラメントに破断伸度235%、破断強力292
&、紡糸巻取速度7000m7分、複屈折率Δn=33
X]O−1見掛デニール1−75 d s 24フイラ
メントのナイロン66マルチフィラメント未延伸糸を用
い、ループ状毛羽を発生させる流体噴射加工を行った。
5F、紡糸巻取速度3000 m1分、複屈折率Δn=
45X]0−5、見掛デニール44d、13フイラメン
トのナイロン66マルチフィラメント未延伸糸を用い、
第2フイラメントに破断伸度235%、破断強力292
&、紡糸巻取速度7000m7分、複屈折率Δn=33
X]O−1見掛デニール1−75 d s 24フイラ
メントのナイロン66マルチフィラメント未延伸糸を用
い、ループ状毛羽を発生させる流体噴射加工を行った。
その加工条件は前記具体的実施例1と同一条件である。
得られた糸条は見掛デニールが257 d、デニール増
加率17.3チ、破断強力は3−10 &、破断伸度は
240チ、ループ毛羽数は平均650本/mであり、糸
長方向に充分な量のループ状毛羽が発生している嵩高性
糸条であった。その嵩高性糸条を管巻張力50&で線管
に巻取シ、前記具体的実施例1と同じ条件でタイヤコー
ドすだれ織布の緯糸に織込み、通常の接着剤含浸及び2
25℃の加熱足長処理を行った。得られた布帛から抜取
った糸!−系の破断強力は25011、破断伸度は10
9%であり、経糸、緯糸の目ズレもなく、良品のタイヤ
コード布帛を得た。
加率17.3チ、破断強力は3−10 &、破断伸度は
240チ、ループ毛羽数は平均650本/mであり、糸
長方向に充分な量のループ状毛羽が発生している嵩高性
糸条であった。その嵩高性糸条を管巻張力50&で線管
に巻取シ、前記具体的実施例1と同じ条件でタイヤコー
ドすだれ織布の緯糸に織込み、通常の接着剤含浸及び2
25℃の加熱足長処理を行った。得られた布帛から抜取
った糸!−系の破断強力は25011、破断伸度は10
9%であり、経糸、緯糸の目ズレもなく、良品のタイヤ
コード布帛を得た。
具体的実施例3
第1フイラメント糸に破断伸度360%、破断強力34
0,9.紡糸巻取速度3000 ffl/分、複屈折率
Δn=44XlO−’、見掛デニール110 d、 2
4フイラメントのナイロン66マルチフィラメント未延
伸糸を用い、第2フイラメントに破断伸度235 %、
破断強力292.9’、紡糸巻取速度1000常/分、
複屈折率Δn=30X10−3、見掛デニール、1.7
5 d、 36フイラメントのナイロン66マルチフィ
ラメント未延伸糸を用い、ループ状毛羽を発生させる流
体噴射加工を行った。その加工条件は第1フイラメント
糸に対する紀2フィラメント糸の供給速度比を1.1倍
にする以外は前記具体的実施例1と同一条件である。
0,9.紡糸巻取速度3000 ffl/分、複屈折率
Δn=44XlO−’、見掛デニール110 d、 2
4フイラメントのナイロン66マルチフィラメント未延
伸糸を用い、第2フイラメントに破断伸度235 %、
破断強力292.9’、紡糸巻取速度1000常/分、
複屈折率Δn=30X10−3、見掛デニール、1.7
5 d、 36フイラメントのナイロン66マルチフィ
ラメント未延伸糸を用い、ループ状毛羽を発生させる流
体噴射加工を行った。その加工条件は第1フイラメント
糸に対する紀2フィラメント糸の供給速度比を1.1倍
にする以外は前記具体的実施例1と同一条件である。
得られた糸条は見掛デニール320d、破断強力380
.5’、破断伸度290%、デニール増加率11チであ
り、ループ毛羽量は平均600本/mN糸長方向にルー
プ毛羽が充分な吋発生していた。
.5’、破断伸度290%、デニール増加率11チであ
り、ループ毛羽量は平均600本/mN糸長方向にルー
プ毛羽が充分な吋発生していた。
そのループ毛羽糸条を前記具体的実施例】と同一条件で
綽與し、タイヤ成形を行ったところ、織成布に相当量の
ループ毛羽が残存しており、生コードの取扱い中の織目
ミダレもなく、そしてタイヤ成形されたものは、緯糸の
切断による不良品タイヤの発生も少く、良好な結果を得
た。
綽與し、タイヤ成形を行ったところ、織成布に相当量の
ループ毛羽が残存しており、生コードの取扱い中の織目
ミダレもなく、そしてタイヤ成形されたものは、緯糸の
切断による不良品タイヤの発生も少く、良好な結果を得
た。
〈発明の効果〉
本発明による非弾性高伸度ループ毛羽糸は前述のように
構成されているので、高伸長性を有すると共にその表面
に多数のループ状毛羽が安定して付与されておシ、その
結果このループ毛羽糸を緯糸として用いてタイヤコード
用すだれ織布を織成した場合、タイヤコードおよび緯糸
の目ズレ防止効果が優れていると共に緯糸の管巻、胛絨
時の取扱いが優れている。又本発明による非弾性高伸度
ループ毛羽糸を緯糸として用いて織成したタイヤコード
すだれ織、布は経糸のタイヤコードと緯糸の織密度が均
一に保たれ且つ以後の工程においても乱れることなく保
たれ、またカーカスの膨張に際しても緯糸が切断するこ
となく、したがって本発明によるタイヤコードすだれ織
布を用いることによって8に秀なラジアルタイヤを作る
ことができる。
構成されているので、高伸長性を有すると共にその表面
に多数のループ状毛羽が安定して付与されておシ、その
結果このループ毛羽糸を緯糸として用いてタイヤコード
用すだれ織布を織成した場合、タイヤコードおよび緯糸
の目ズレ防止効果が優れていると共に緯糸の管巻、胛絨
時の取扱いが優れている。又本発明による非弾性高伸度
ループ毛羽糸を緯糸として用いて織成したタイヤコード
すだれ織、布は経糸のタイヤコードと緯糸の織密度が均
一に保たれ且つ以後の工程においても乱れることなく保
たれ、またカーカスの膨張に際しても緯糸が切断するこ
となく、したがって本発明によるタイヤコードすだれ織
布を用いることによって8に秀なラジアルタイヤを作る
ことができる。
第1図は本発明による非弾性高伸度ループ毛羽糸の一実
施例をモデル的に示す側面図であり、第2図は第1図の
線u−■によるループ毛羽糸の断面図でおる。 1・・・非弾性高伸度ループ毛羽糸、2・・・第1フイ
ラメント糸、3・・・第2フイラメント糸、21,3]
・・・遂兵フィラメント、22・・・第1フィラメント
糸羽、32・・・ムL2フィラメント糸の構成単糸フィ
ラメントから形成されたループ状毛羽。 特許出願人 旭化成工業株式会社 特許出願代理人 弁理士 官 木 朗 弁理士 西舘和之 弁理士 山 口 昭 之 弁理士 西 山 雅 也
施例をモデル的に示す側面図であり、第2図は第1図の
線u−■によるループ毛羽糸の断面図でおる。 1・・・非弾性高伸度ループ毛羽糸、2・・・第1フイ
ラメント糸、3・・・第2フイラメント糸、21,3]
・・・遂兵フィラメント、22・・・第1フィラメント
糸羽、32・・・ムL2フィラメント糸の構成単糸フィ
ラメントから形成されたループ状毛羽。 特許出願人 旭化成工業株式会社 特許出願代理人 弁理士 官 木 朗 弁理士 西舘和之 弁理士 山 口 昭 之 弁理士 西 山 雅 也
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、少くとも100チの破断伸度を有するポリアミド未
延伸マルチフィラメント糸2本から成シ、第1フイラメ
ント糸に対して第2フイラメント糸がオーバフィードさ
れて構成され且つ第2フイラメント糸を構成する単糸フ
ィラメントが1本又は複数本づつ第1フイラメント糸を
構成する1本又は複数本の単糸フィラメントに交絡しな
がら第1フイラメント糸の周囲に多数のループ状毛羽を
形成している非弾性高伸度ループ毛羽糸。 2、経糸にタイヤコードを用い、#糸≠少くとも100
%の破断伸度を有するポリアミド未延伸マルチフィラメ
ント糸2本から成り、第1フイラメント糸に対して第2
フイラメント糸がオーバフィードされて構成され且つ第
2フイラメント糸を構成する単糸フィラメントが1本又
は複数本づつ第1フイラメント糸を構成する1本又は複
数本の単糸フィラメントに交絡しながら第1フイラメン
ト糸の周囲に多数のループ状毛羽を構成している非弾性
高伸度ループ毛羽糸を緯糸として用いたタイヤコードす
だれ織布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58214154A JPS60110943A (ja) | 1983-11-16 | 1983-11-16 | 非弾性高伸度ル−プ毛羽糸及び該糸を緯糸に用いたタイヤコ−ドすだれ織布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58214154A JPS60110943A (ja) | 1983-11-16 | 1983-11-16 | 非弾性高伸度ル−プ毛羽糸及び該糸を緯糸に用いたタイヤコ−ドすだれ織布 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60110943A true JPS60110943A (ja) | 1985-06-17 |
Family
ID=16651113
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58214154A Pending JPS60110943A (ja) | 1983-11-16 | 1983-11-16 | 非弾性高伸度ル−プ毛羽糸及び該糸を緯糸に用いたタイヤコ−ドすだれ織布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60110943A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6385133A (ja) * | 1986-09-29 | 1988-04-15 | 帝人加工糸株式会社 | タイヤコードすだれ織物用緯糸 |
JPH03137239A (ja) * | 1990-08-31 | 1991-06-11 | Teijin Kakoshi Kk | タイヤコードすだれ織物 |
WO2005003416A1 (ja) * | 2003-07-08 | 2005-01-13 | Teijin Techno Products Limited | ゴム補強用合成繊維すだれ織物及びそれを用いた空気入りタイヤ |
CN106222768A (zh) * | 2016-08-26 | 2016-12-14 | 山东合信科技股份有限公司 | 一种断裂伸长率高的pa66未拉伸丝及其生产工艺 |
CN106222769A (zh) * | 2016-08-26 | 2016-12-14 | 山东合信科技股份有限公司 | 一种细旦pa66未拉伸丝及其生产工艺 |
CN106245177A (zh) * | 2016-08-26 | 2016-12-21 | 山东合信科技股份有限公司 | 一种环锭纺粗旦弹力纬纱及其生产工艺 |
CN106319713A (zh) * | 2016-08-26 | 2017-01-11 | 山东合信科技股份有限公司 | 一种环锭纺细旦弹力纬纱及其生产工艺 |
CN106319712A (zh) * | 2016-08-26 | 2017-01-11 | 山东合信科技股份有限公司 | 一种用于织造轮胎帘子布的环锭纺弹力纬纱及其生产工艺 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56112529A (en) * | 1980-02-05 | 1981-09-04 | Unitika Ltd | Production of fancy yarn |
JPS56118920A (en) * | 1980-02-20 | 1981-09-18 | Mitsubishi Rayon Co | Production of partial bulky yarn |
JPS5891840A (ja) * | 1981-11-24 | 1983-05-31 | 三菱レイヨン株式会社 | 嵩高加工糸の製法 |
JPS58104238A (ja) * | 1981-12-11 | 1983-06-21 | イ−・アイ・デユポン・デ・ニモアス・アンド・カンパニ− | 嵩性の伸張可能な横糸 |
-
1983
- 1983-11-16 JP JP58214154A patent/JPS60110943A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0327650B2 (ja) * | 1986-09-29 | 1991-04-16 | Teijin Kakoshi Kk | |
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