JPS599532B2 - レゾルシンの回収方法 - Google Patents

レゾルシンの回収方法

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JPS599532B2
JPS599532B2 JP53063781A JP6378178A JPS599532B2 JP S599532 B2 JPS599532 B2 JP S599532B2 JP 53063781 A JP53063781 A JP 53063781A JP 6378178 A JP6378178 A JP 6378178A JP S599532 B2 JPS599532 B2 JP S599532B2
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JP
Japan
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resorcinol
distillation
acetone
acid decomposition
decomposition reaction
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JP53063781A
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JPS54157529A (en
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勲 橋本
透 田口
博彦 南部
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/08Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring by decomposition of hydroperoxides, e.g. cumene hydroperoxide
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C37/00Preparation of compounds having hydroxy or O-metal groups bound to a carbon atom of a six-membered aromatic ring
    • C07C37/68Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation
    • C07C37/70Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation by physical treatment
    • C07C37/74Purification; separation; Use of additives, e.g. for stabilisation by physical treatment by distillation

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、m−ジイソプロピルベンゼンジヒドロペルオ
キシド(以下、m−DHPと略称する)の酸分解物から
のレゾルシンを回収する方法に関する。
m−DHPを不活性溶媒中、酸触媒の存在下で分解して
レゾルシンとアセトンとを製造する方法は古くから知ら
れている。
ここで酸触媒としてイオン交換樹脂やシリカ・アルミナ
の如き固体酸性触媒を用いると、分解反応後、反応混合
物の中和を必要とせず、該触媒を分離するのみで次の工
程に供することができるので、工業的に極めて好都合で
ある。酸分解反応混合物からレゾルシンを回収するには
、先ずアセトンおよび不活性溶媒を蒸留で除去するのが
一般的である。
しかしこの際、レゾルシンは周知のように反応性が非常
に高いため、副生物のカルビノール類やオレフィン類、
あるいはペルオキシド類と反応しやすく、レゾルシンの
回収率が低下するという問題が生ずる。そこで本発明者
らは蒸留中におけるレゾルシンの消費を抑制する方法を
検討した結果、少量の水の添加が著しい効果を発揮する
ことを見いだし、本発明に到達した。すなわち本発明は
、m−DHPを不活性溶媒中、固体酸性触媒の存在下で
酸分解してレゾルシンを製造する方法において、酸分解
反応混合物からアセトンおよび不活性溶媒を蒸留除去す
るに際し、酸分解反応混合物中のレゾルシンに対し20
ないし70重量%の水を添加してアセトン、不活性溶媒
および該水の蒸留除去を行うことを特徴とするレゾルシ
ンの回収方法である。m−DHPは周知の如くm−ジイ
ソプロピルベンゼン及び/又はm−ジイソプロピルベン
ゼンモノヒドロペルオキシドを液相で空気酸化すること
によつて得られる。
酸分解反応に供されるm一DHPは、このような酸化生
成物から分離したものでもよく、あるいは酸化生成物か
ら未反応m−ジイソプロピノレベンゼンのようなものを
一部除去したものであつてもよく、゜さらには酸化生成
物そのものでもよい。また酸化生成物中のm−DHP濃
度を高めるため、酸化生成物を過酸化水素のような酸化
剤で処理したのち酸分解反応に供することも可能である
。酸分解反応には不活性溶媒、例えばアセトン、メチル
エチルケトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケト
ンのようなケトン類、ベンゼン、トルエン、キシレン、
エチルベンゼン、クメン、シメン、ジイソプロピルベン
ゼンのような炭化水素類などが使用される。原料の種類
によつてはこのような不活性溶媒の他に、種々の酸化副
生物が含まれることになるが、いずれにしても酸分解原
料中のm−DHPの濃度を15ないし35重量%程度と
するのが好ましい。本発明の方法においては、酸分解に
際し固体酸性触媒が使用される。
例えばイオン交換樹脂、活性白土、合成シリカアルミナ
、合成シリカチメニアなどをこの目的に使用することが
できる。固体酸性触媒は、酸分解反応混合物と容易に分
離できるように粒状で用いるのが好ましく、例えば50
ないし200メツシユ程度の大きさのものであることが
望ましい。酸分解反応は通常20ないし120℃、好ま
しくは50ないし100℃で行われ、反応が0.5ない
し5時間で完結するように、反応温度、触媒量などの諸
条件を設定するのが一般的である。酸分解反応混合物に
は、レゾルシン、アセトン、不活性溶媒のほかに、m−
イソプロピル−α・αジメチルベンジルアルコール、m
−アセチル−α・α−ジメチルベンジルアルコール、m
−ヒドロキシ−α・α−ジメチルベンジルアルコールな
どのようなカルビノール類、m−イソプロペニルフエノ
ール、m−イソプロペニルアセトフエノン、m−イソプ
ロペニルクメンなどのようなオレフイン類、カルビノー
ル類あるいはオレフイン類とヒドロペルオキシド類との
縮合反応で生成したと推定されるペルオキシド類、m−
イソプロピルフエノール、m−ヒドロキシアセトフエノ
ン、高沸点縮合物などの副生物が含まれている。
酸分解反応混合物からレゾルシンを回収するため、固体
酸性触媒を除去したあと、蒸留を行つてアセトン及び不
活性溶媒を留去させる。この蒸留の際の加熱により、レ
ゾルシンが上述したカルビノール類、オレフイン類、ペ
ルオキシド類と反応しやすく、場合によつては、酸分解
反応で生成したレゾルシンの大半がこの副反応で消費さ
れてしまうことがある。本発明の方法によれば、蒸留時
に水を少量添加するだけでレゾルシンの消費を効果的に
防止できるのである。
蒸留原料である酸分解反応混合物に添加する水の量はレ
ゾルシンに対し20ないし70重量%であり、好ましく
は30ないし50重量%である。水の添加量が20重量
%未満では副反応を防止する効果が急激に低下するので
好ましくなく、また水の添加量を70重量%より多くし
ても、副反応の防止効果は向上せず、この領域では水の
留去に要する熱エネルギーの増大を招くのみであるので
好ましくない。水の添加は、アセトン蒸留前に行うのが
一般的であるが、アセトンの蒸留塔に直接供給してもよ
い。不活性溶媒としてアセトンより高沸点のものを使用
し、アセトンと不活性溶媒とをそれぞれ別の蒸留塔で蒸
留除去する場合には、不活性溶媒を蒸留除去する蒸留塔
への供給原料に対しても、水がレゾルシンに対し前記割
合と同じとなるように調節するのがよい。本発明の方法
を実施するに際し、蒸留時の加熱温度は50ないし18
0℃、好ましくは70ないし140℃の範囲である。沸
点の高い不活性溶媒を蒸留するときは、上記範囲に加熱
温度が入るよう減圧下で蒸留することが好ましい。本発
明の方法は、組成の異なる酸分解反応混合物に対し、広
く一般的に適用できるものであるが、上述したカルビノ
ール類、オレフイン類、ペルオキシド類が比較的多量に
含まれている場合、すなわち、レゾルシン1モル当り、
カルビノール類、オレフイン類、ペルオキシド類を計0
.1モル以上含有する酸分解反応混合物に対して本発明
の方法を適用すると、とくに著しい効果が得られる。
アセトンおよび不活性溶媒を、本発明の方法を用いて留
去した後は、蒸留、晶析、抽出など種々の方法でレゾル
シンを他の副生物とともに回収することができる。次に
実施例、比較例でさらに詳細に説明する。
実施例1〜3、比較例1〜2m−ジイソプロピルベンゼ
ンを空気酸化、ついで過酸化水素酸化して得られた酸化
反応生成物を、アセトン−トルエン溶媒中、シリカ・ア
ルミナ触媒で酸分解し、静置分離により触媒を除去して
表1に示した組成をもつ酸分解反応混合物(DIOO.
88)を得た。
容量300m1のフラスコに7段のシーブトレイを備え
た蒸留塔(内径85mu、段間隔70mm)をとりつけ
、下から2段目のトレイに、表1の原料に所定量の水を
添加したものを1000m1/Hrの速度でフイードし
た。
塔頂部圧力150mmHg、塔底部加熱温度110℃、
塔底部での濃縮物の平均滞留時間30mi!l、還流比
1の条件で、塔頂部からアセトン、トルエンおよび水を
、塔底部からレゾルシン・を含む濃縮物を連続的に抜き
出した。水の添加量とレゾルシン回収率との関係を表2
に示す。実施例 4 実施例2において塔頂部圧力760m77!Hg、塔底
部加熱温度98℃とする以外は実施例2と同様の条件で
、,塔頂部からアセトンを留去した。
塔底部から抜き出された濃縮物(トルエン、水を含む)
をとりまとめ、同一の蒸留塔を用いて塔頂部圧力150
mmHg、塔底部加熱温度110℃、塔底部での濃縮物
の平均滞留時間15mi!L、還流比1の条件で塔頂部
からトルエンおよび水を留去した。その結果、アセトン
蒸留時およびトルエン一水蒸留時のレゾルシン回収率は
それぞれ99.2%、99.0%になつた。.比較例
3 実施例4において、表1の酸分解反応混合物のみを蒸留
原料に用いる以外は実施例4と同様にして蒸留を行つた
ところ、アセトン蒸留時、トルエン蒸留時のレゾルシン
回収率はそれぞれ92.0%、91.3%であつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 m−ジイソプロピルベンゼンジヒドロペルオキシド
    を不活性溶媒中、固体酸性触媒の存在下で酸分解してレ
    ゾルシンを製造する方法において、酸分解反応混合物か
    らアセトンおよび不活性溶媒を蒸留除去するに際し、酸
    分解反応混合物中のレゾルシンに対し20ないし70重
    量%の水を添加してアセトン、不活性溶媒および該水の
    蒸留除去を行うことを特徴とするレゾルシンの回収方法
    。 2 蒸留時の加熱温度を70ないし140℃とする特許
    請求の範囲1記載の方法。 3 レゾルシン1モル当り、カルビノール類、オレフィ
    ン類、ペルオキシド類を計0.1モル以上含有する酸分
    解反応混合物を用いる特許請求の範囲1または2記載の
    方法。
JP53063781A 1978-05-30 1978-05-30 レゾルシンの回収方法 Expired JPS599532B2 (ja)

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